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DSpace at My University: 英語教育リレー随想 52号(2014.5) ネイティブ教員との協働に学ぶ

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大阪女学院大学・大阪女学院短期大学 教員養成センター http://www.wilmina.ac.jp/ojc/edu/ttc/ 〈英語教育リレー随想〉第 52 号 1

 

 

 

 

 

  最近の英語の授業では、ネイティブの教員と team-teaching を実践する場面は珍しいものではな くなってきている。生徒にとっては、いわゆる「生の英語」に触れ異文化と直接的に関わる良い機会 となり、英語を学ぼうという動機づけが高まる効果も生まれる。ネイティブの教員との team-teaching は、チームを組む日本人英語教員にとってもまたとないチャンスである。授業計画や教材の準備、 実際の授業での役割分担や授業の振り返り、テスト問題作成などの協働作業は、教員にとっても 英語的表現や発想の違いを知る学びの機会である。 大学の事例となってしまうが、大阪女学院は英語を専門分野とする学部学科構成となっているた め、多くのネイティブ教員が勤務しており、日常的にネイティブ教員と日本人教員が協働しながら 授業運用や大学運営にあたっている。ネイティブの教員とのこういった協働の中で、日本人教員の 私が学ぶことは多い。例えば、メールの中の何気ない表現からも英語的発想や英語的感覚が学べ る。具体例を挙げると、女学院では新学期に新入生向けの Passport to English というプログラムを 企画し、ネイティブ教員が中心になってオールイングリッシュで様々な活動を行う。(新入生が大学 構内を探索する Treasure Hunting(宝探し)のなどは、大いに盛り上がる。)そして、そのプログラム が終了すると、即日、次のようなメールが飛び交う。

“Thanks for a Passport to English, well done!!!”

“Everyone, thanks for your help today with Passport to English! Although tiring, it was a success. . . . A big thanks goes to xxx-sensei along with yyy-sensei . . . . If you have any feedback or suggestions about the program, please send them to me with a cc: to

xxx-sensei.”

“Great job, Passport Team! The students enjoyed it a lot!” “Well done program in a limited time.”

担当した教員をねぎらい、成功を共に喜ぶことによって、協働の士気は一気に高まる。日本語の世 界と一味ちがった good feeling がそこにある。 もう一つ異なる場面を例に挙げると、教材作成過程での協働作業がある。女学院では過去 10 数 年に渡って英語教員チームでオールイングリッシュの教材作成に取り組み、平和や人権、及び地 球規模の問題を扱うコンテンツを教材化してきた。この度、テキストを改訂すべく、多くの時間を費 大阪女学院大学・大阪女学院短期大学 教員養成センター

〈英語教育リレー随想〉  

2014 年 5 月  

ネ イ テ ィ ブ 教 員 と の 協 働 に 学 ぶ

  東條  加寿子     第 52 号  

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大阪女学院大学・大阪女学院短期大学 教員養成センター http://www.wilmina.ac.jp/ojc/edu/ttc/

〈英語教育リレー随想〉第 52 号 2

やして協働作業を行った。「平和」を学ぶユニットでは、世界平和に貢献した人々、ノーベル平和 賞、杉原千畝、NGO の活動、紛争解決、難民問題など、多種多様な issue を盛り込んでテキストを 再構築したいと考えた。以下が改訂版の章立てである。

Unit title: Becoming a Peacemaker

1.Defining Peace 2.Finding Peacemakers 3.Recognizing Peacemakers 4.Individuals as Peacemakers 5.Volunteers a Peacemakers 6.Actions of Peacemakers 7. Groups as Peacemakers 8. The Challenges to Peace

“Peace” の議論を、defining, finding, recognizing でカテゴリー化し、もう一方で individuals, groups, volunteers で分類することによって、なかなか整然としたユニットに仕上がった。また、8 章 で challenges の概念を用いたのも最終章にふさわしい。極め付けは、タイトルの “peacemaker” で ある。日本語にすれば、「平和を作る人」「平和を愛する人」「平和の番人」「平和主義者」? 残念 ながらいずれもしっくりとこない。“Peacemaker” という発想は、日本語ではおそらく生まれてこない。 タイトルを英語で “Becoming a Peacemaker” としたことによって、この教材を使って学ぶ者一人一 人が問題をぐっと引き寄せ、自分自身の問題としてどのような行動を起こせば平和に貢献すること ができるかを考えさせられるものになったと思うが、いかがだろうか。 教材作成の協働作業をとおして、私は英語に埋め込まれている概念とそのカテゴリー化につい て改めて学ぶことができた。新鮮な発見であった。 (とうじょう・かずこ 教授)

参照

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