教科 学年 指導時期 単元名 時間 歴史 2年 1月 第5章 開国と近代日本の歩み 3節 日清・日露戦争と近代産業 9 1.目標 (1)教科としての目標 ○日本の近代化を、近代産業の発展や大陸との関係や国内外の反応、韓国の植民地化などから考える ことができる。 (2)日本語の目標 ○用語(キーワード)の意味を写真、絵、グラフなどの資料を参考にしながら、理解することができる。 ○理解した用語(キーワード)を覚えることができる。 ○自分の意見を日本語で述べることができる。 2.対象とする生徒のイメージ 国籍(母語) ブラジル(ポルトガル語) 在日年数 3年 DLA(JSL 対話型アセスメント) 【話す】3 【読む】3 【書く】3 【聴く】3 3.学習の流れ(取出し指導 9時間程度)太ゴシックの言語について指導する。 時 取出し指導での学習活動 在籍学級での学習活動 1 欧米列強の侵略と条約改正 【本時のねらい】 欧米列強の侵略と日本の条約改正はどのように進められた かを関心をもつことができる。 ○欧米列強の様子 ・イギリスの他に、フランスやドイツ、ロシアなど加 わった。(▲表現支援・キーワード) 【帝国主義】(列強の世界分割p174) ・軍事力によって、様々な地域を植民地にした。 ・世界の多くを欧米列強の国によって、分割された。 【条約改正】(ノルマントン号事件p175) ・不平等な条約の改正が大きな課題だった。 ・関税自主権の回復や領事裁判権の撤廃を求めた。 【欧化政策】(欧米人の目p175) ・洋服を着て、鹿鳴館で舞踏会を開いたりしたこと。 【陸奥宗光】 ・日英通商航海条約を結び、領事裁判権の撤廃に成功 した。 1.事象提示【p.160 列強の世界分割、アフリカ をまたぐ巨人】 ・アジア、アフリカに独立国が少ない。 ・イギリス、フランス、ロシアの植民地が広い。 「欧米列強の侵略と日本の条約改正は、どのよう に進められたのだろうか。」 2.追究(教科書p.163) ・市民革命と産業革命を実現したイギリス・フラ ンスの植民地が多い。 ・世界中が、欧米列強の植民地になっている。 ・日本は、不平等条約をなくそうと努力している。 ・岩倉具視、陸奥宗光、小村寿太郎らの努力が成 功している。 3.まとめ 世界が欧米列強の植民地になっている。アジ ア・アフリカで独立している国は、日本・タ イ・エチオピアなどである。この中で、日本 は不平等条約の改正に力を注ぎ、日露戦争後 欧米と対等になった。 5.振り返り ☆条約改正について、①岩倉具視②陸奥宗光③小 村寿太郎の3 人の人物が行ったことを説明す る。 【本時のねらい】 欧米諸国の植民地獲得競争に気付き、条約改正の 過程を調べながら、欧米諸国と対等な外交関係を 樹立するための人々の努力に関心を持つことがで きる。 【指導するキーワード】 帝国主義、条約改正、欧化政策、陸奥宗光 課題:欧米列強はどのような動きをしたのだろう。
【評価規準】 欧米列強の侵略と日本の条約改正はどのように進められ たか関心をもっている。(関心・意欲・態度) (▲記憶支援・音声化・反復) ◆条約改正に至るまでの過程について、人々の 努力があったことや国際情勢と関連させな がら関心を持って意欲的に調べている。(関 心・意欲・態度) 2 日清戦争 【本時のねらい】 日清戦争は、どのように起こり、どんな結果になったのか 理解することができる。 (▲理解支援・整理) 【甲午農民戦争】 ・東学を信仰する団体が組織した農民が反乱を起こした。 【日清戦争】(魚つりの会、日清戦争p176) ・反乱を止めるために、朝鮮が清に頼んだら、日本も動いたため、 日本と清の軍隊が衝突し、戦争になった。 【下関条約】(下関講和会議p176) ・日清戦争を優勢に進め、結ばれた条約。 ・朝鮮の独立を認めた。(大韓帝国になった) ・遼東半島、台湾、澎湖諸島を日本に譲り渡した。 ・賠償金2 億両を払った。 【三国干渉】(パイを切り分ける列強、列強の中国分割p177) ・下関条約が結ばれると、ロシア・ドイツ・フランスが日本が獲 得した土地を返すように言ってきた。 ・日本はこれを受け入れた。 【立憲政友会】(賠償金の使い道p177) ・ロシアへの対抗心が高まった。 ・軍事力を高めるとともに、国力の増強を図った。 ・予算を軍備でたくさん使えるように、伊藤博文が結成した。 (▲記憶支援・音声化・反復) 【評価規準】 日清戦争は、どのように起こり、どんな結果になったのか 理解している。(知識・理解) 1.事象提示【p.162 魚釣りの会、パイを切り分 ける列強】 ・日本と清とロシアが朝鮮をねらっている。 ・中国が欧米列強にねらわれている。日本も参加 している。 「日清戦争はどのようにして起こり、どのような 結果をもたらしたのだろうか。」 2.追究(教科書p.162) ・甲午農民戦争がきっかけになり、日本と清が戦 うようになった。 ・下関で講和会議がお子kなわれ、下関条約が結 ばれた。 ①清は朝鮮の独立を求めた。 ②日本は台湾・リャオトン半島等の領土を手に 入れた。 ③日本は多額の賠償金を手に入れた。 ・戦後、ロシアを中心とした三国干渉により、リ ャオトン半島を中国に返還したが、日本はロシ アとの戦いを意識するようになった。 ・戦後、欧米列強は中国に勢力範囲をもうけ、中 国の分割を進めた。 3.まとめ 日清戦争により、日本は植民地を持つ欧米列 強と同じような国になっていった。また、リ ャオトン半島をめぐり、日本とロシアが対立 するようになった。 4.振り返り ☆日清戦争後の、ロシアと日本との関係について 説明する。 ◆日清戦争の結果とその後の国内外の情勢を 理解している。(知識・理解) 【本時のねらい】 甲午農民戦争がきっかけとなり日清戦争が始まっ たことや下関条約の内容を調べることを通して、 戦後のアジアの国際関係や国内情勢について理解 することができる。 【指導するキーワード】 甲午農民戦争、日清戦争、下関条約、三国干渉、 立憲政友会 ロシアとの対立 課題:日清戦争は、どう起こり、どんな結果になっ たのだろう。
3 日露戦争 【本時のねらい】 日露戦争がどのようにして起こり、国内外にどのような影響 があったかを理解することができる。 (▲理解支援・整理) 【義和団事件】 ・中国から外国勢力を排除しようと義和団がつくられ、列強に戦 いを挑んだ。 ・列強は連合軍(日本含む)をつくり、鎮圧した。 【日英同盟】(日露の対立をめぐる列強の関係p178) ・韓国を手に入れたい日本と日本の軍事力を利用したいイギリス が、ロシアに対抗するために結んだ同盟。 【日露戦争】(東アジアの情勢p178、日露戦争p179) ・反対している人もいたが、新聞でも開戦を主張し、政府がロシ アとの交渉をあきらめて始まった。 ・イギリスやアメリカに支援してもらったものの、日本の戦力は 限界を迎えた。 ・ロシアは国内で革命運動が起き、戦争どころではなくなった。 【ポーツマス条約】 ・アメリカが間に入って、講和会議を開き、結ばれた条約。 ・韓国における日本の優越権を認める。 ・租借権や鉄道利権を日本に譲った。 ・北緯50 度以南の樺太(サハリン)を日本に譲った。 ・漁業権(魚を取る権利)も認めた。 ・日本は、賠償金を得ることができなかった。 (▲記憶支援・音声化・反復) 【評価規準】 日露戦争がどのようにして起こり、国内外にどのような影 響があったかを理解している。(知識・理解) 1.事象提示【p.162 魚釣りの会 p.164 東アジア の情勢】 ・ロシアも挑戦をねらっている。 ・イギリスやアメリカが日本にロシアと戦えと言 っているようだ。 「日露戦争はどのような戦争で、戦争後の日本は どうなったのだろう。」 2.追究(p.165) ・朝鮮の支配をめぐって、日本とロシアが戦争し た。 ・イギリスやアメリカが日本の味方をしている。 日本とロシアだけの戦争でなく、いろいろな国 が関わっている。 ・アメリカの仲介でポーツマス条約が結ばれた。 ①ロシアは韓国における日本の優位を認める。 ②ロシアは旅順、南満州鉄道を日本に譲る。 ③南サハリンを日本の領土にする、など。 ・日本海海戦で勝利したことなどで、大国意識が 生まれた。 3.まとめ 朝鮮をめぐるロシアとの戦いに勝利した結 果、列強の一員になったという大国意識が生 まれた。が、国民の負担は増大した。 4.振り返り ☆日露戦争の原因、経過、影響をそれぞれまとめ る。 ◆日露戦争について、国際関係での日本の立場 と国内の反応から、考え表現している。(思 考・判断・表現) 【本時のねらい】 ロシアやイギリスの動向と日本との関係に着目 し、日露戦争について、戦争の規模や国内外の反 応を様々な角度から考えることができる。 【指導するキーワード】 義和団事件、日英同盟、日露戦争、ポーツマス条 約 課題:日露戦争がどうして起きて、それによって何 が変わったのだろう。
4 韓国と中国 【本時のねらい】 韓国と中国では、どのような動きがあり、どのような変化 があったのか理解することができる。 (▲理解支援・整理) 【韓国併合】 (和服を着た韓国の皇太子と伊藤博文p180、日本語で授業を 受ける朝鮮の子どもたちp181) ・日本が韓国を保護国にした。 ・韓国の皇帝がやめさせられ、軍隊も解散させられた。 ・日本の支配に対する抵抗は続いた。 ・韓国は、「朝鮮」と呼ばれるようになった。 ・武力で人々を抑え、植民地支配をしていた。 ・学校では、日本語や日本史を教えた。 【南満州鉄道株式会社】(明治時代の終わりごろの朝鮮p181) ・鉄道を中心に満州での勢力を広げた。 ・満州を狙っていたアメリカと対立を始めた。 【三民主義】(p181③参照) ・孫文が唱えた革命の指導理論。 【孫文】(孫文と日本p181) ・清を倒して近代国家をつくるために革命運動を起こした。 【中華民国】 ・清から独立し、南京を首都とする国。 ・孫文が臨時大統領になった。 ・こうして国がつくられたことを辛亥革命という。 【評価規準】 韓国と中国では、どのような動きがあり、どのような変化 があったのか理解している。(知識・理解) 1.事象提示【朝鮮総督府、朝鮮国時代の王宮】 ・日本が朝鮮を治めるために朝鮮総督府をつくっ た。 ・王宮の前に朝鮮総督府がある。朝鮮の王はどう なったのか。 「韓国と中国ではどのような動きが起こり、どの ように変わっていったのだろう。」 2.追究(教科書p.167) ・韓国は日本の植民地になっていった。 ・日本の植民地になった韓国では、日本人に同化 させる教育を行った。(日本語の授業が行われ る、朝鮮の歴史を教えることが禁止される。) ・中国のリャオトン半島や満州で日本の勢力が広 がっている。 ・南満州鉄道株式会社がつくられ、満州での経済 的利権を独占していった。 ・1911 年、辛亥革命が起こり、清がほろび中華民 国が建国された。 3.まとめ 日露戦争後、韓国は日本の植民地になった。 韓国で日本人に同化させる教育を行った。ま た、中国では辛亥革命が起こり、清朝がほろ び中華民国が建国された。 5.振り返り ☆韓国併合までの過程を、50 時程度で説明する。 ◆韓国の植民地化の進展や中国国内の様子を 理解している。(知識・理解) 5 産業革命の進展 【本時のねらい】 日本の近代産業は、どのように発展し、生活はどのように 変化したのか理解することができる。 ○日本の動き(▲理解支援・視覚化) (交通と産業の発達p182、大阪の紡績工場、製糸工場で働く工 女p183) ・紡績・製糸などの軽工業中心に産業革命が起こっていた。 1.事象提示【p.168 交通と産業の発達 八幡製 鉄所】 ・鉄道が日本全国に広がっている。 ・殖産興業が成功しているようだ。 「日本の近代産業は、どのように発展したのだろ うか。」 【本時のねらい】 日本による韓国の植民地化の進展のあらましと、 中華民国の建国、列強の支配の中で中国国内の民 族的自覚の高まりを理解できる。 【本時のねらい】 産業革命によって、資本主義が発展したが、労働 問題や社会問題が発生したことに気付くことがで きる。 【指導するキーワード】 韓国併合、南満州鉄道株式会社、三民主義、孫文、 中華民国、辛亥革命 課題:韓国と中国では、どんな動きが、どのような 変化を生んだのだろう。
・日露戦争後には、綿糸の世界最大の輸出国になった。 【八幡製鉄所】(八幡製鉄所p182) ・重化学工業(鋼鉄生産)の大部分をつくっていた。 【財閥】 ・三井、三菱、住友、安田などの資本家が金融、貿易、鉱業等に 進出し、日本の経済を支配した。 【評価規準】 産業革命によって、資本主義が発展したことで、労働問題 や社会問題が発生したことに気付いている。(観察・資料活用) 2.追究(教科書p.169) ・1890 年代 紡績など軽工業を中心とした産業革 命が起きる。 ・1900 年代 製鉄・造船など重工業を中心とした 産業革命が起きる。 ・綿糸 国内生産が増加するにしたがって、輸入 量が減り、輸出が増加している。 ・生産が増加したのは、工女のように長時間労働 をする労働者がいたからだ。 ・貧しい農民(小作人)は、子供を向上に働きに 出したりした。農業だけで生活を維持すること は難しい人々もいた。 3.まとめ 日清戦争のころ、軽工業を中心とした産業革 命が始まった。その後、日露戦争のころ重工 業を中心とした産業革命が始まった。鉄道網 も整備され、工業生産も増加し、輸出が増え ていき、近代工業が発達した。が、労働者は、 長時間労働、低賃金であり、労働問題が発生 していった。 4.振り返り ☆産業革命の影響を、都市と農村それぞれについ て説明する。 ◆産業の発展を、地図やグラフを使って調べ、 まとめている。(観察・資料活用) 6 近代文化の形成 【本時のねらい】 明治時代の文化は、どのような特色があるのか理解するこ とができる。 ○日本の美 ・欧米化を進めていたが、日本の伝統文化が見直されるようにな ってきた。 (▲表現支援・キーワード) 【横山大観】(横山大観「無我」p184) ・日本画で、欧米の美術の手法を取り入れた近代の日本美術を切 り拓いた。 【黒田清輝】(黒田清輝「湖畔」p184) ・印象派の明るい画風を紹介し、欧米の美術そのものを日本に導 入した。 【樋口一葉】 ・個人の感情などを重視する小説を書いた。 【夏目漱石・森鴎外】(森鴎外p185) ・欧米の文化に向き合う視点から小説を書いた。 【野口英世】(野口英世p185) ・世界的にも最先端の研修を行った。 1.事象提示【p.170 悲母観音像 無我 湖畔】 ・「湖畔」の風景は、浮世絵と違い実際の風景が描 かれている。 ・「湖畔」は欧米の描き方をしている。 「明治時代の文化は、どのような特色を持ってい たのだろうか。」 2.追究(教科書p.171) ・アメリカ人のフェノロサにより日本文化が見直 された。 ・横山大観、加納芳崖、高村光雲らが近代的な日 本美術を切り開いた。 ・欧州に留学した黒田清輝、萩原守衛、滝廉太郎 などが、欧米の文化を取り入れ新しい文化を生 み出した。 ・日清戦争の前後、ロマン主義が主流になり、短 歌の与謝野晶子、小説の樋口一葉など女性が活 躍した。日露戦争の前後、自然主義が主流にな り、夏目漱石・森鴎外は欧米文化と接するよう になった日本知識人の姿をえがいた小説を発表 した。 3.まとめ 日本文化が見直され、欧米文化を取り入れた 新しい文化を創り出していった。口語が使わ れ、社会の現実を直視する文化が育っていっ た。 4.振り返り 【本時のねらい】 近代文化は、伝統的な文化の上に、欧米文化を受 容して形成されたものであることに気付くことが できる。 【指導するキーワード】 八幡製鉄所、財閥 課題:日本の産業はどう変化し、日本人の生活はど うなったのだろう。 課題:明治時代には、どんな文化の特色があったの だろう。
【評価規準】 明治時代の文化は、どのような特色があるのか理解して いる。(知識・理解) (▲理解支援・視覚化) ☆近代文化の特色を、①美術②文学③科学の3 つ の分野について、それぞれ簡単にまとめる。 ◆明治時代の文化について、その内容や人々の 業績を意欲的に関心をもち、それを意欲的に 調べている。(関心・意欲・態度) 7 深めよう 「解放令」から水平社 【本時のねらい】 部落について知り、「解放令」の後、被差別部落の生活が 厳しくなっていることを理解することができる。 (▲記憶支援・音声化・反復) ○えた・ひにんという身分について知る。 ・江戸時代に、士(支配身分)・農工商(平民身分)・穢多 非人のほか、士に準ずる公家(くげ)・神官・僧侶(そう りょ)などがあった。 ・穢多は斃牛馬(へいぎゅうば)処理、皮革の加工、農業や 雑業的手工業などを行い、非人は主として乞食(こじき) をした。(ウィキペディアより) 【解放令】(解放令p190) ・えた・ひにんという身分が法律上なくなった。 ・被差別部落の人々の生活は苦しくなった。 【皮革産業】(近代的なくつの製造p190) ・江戸時代まで被差別部落の主要産業 ・大商人が各地で皮革産業の経営を始めた。 ・被差別部落の皮革産業は衰退した。 【破戒】(「破戒」の初版本、島崎藤村p191) ・被差別部落であることを隠すことと、それを前面に出 して差別をはねのけようとした 2 人の生き方が書いて ある。 【全国水平社】 ・部落改善運動の反発から生み出された。 【評価規準】 部落について知り、「解放令」の後、被差別部落の生活が 厳しくなっていることを理解している。 1.事象提示【p.177 解放令、下駄やくつの修理、 近代的なくつの製造】 ・解放令で差別から解放されたと思う。 ・下駄やくつの修理をしている人はまだ貧しいと 思う。まだ差別があるのでは。 「被差別部落の人々の生活が、どのように変化し ただろう。」 2.追究(教科書p.176, 177) ・解放令が出され、喜ぶ人々がいた。また、小学 校を建設し、教育の力で長年の差別をはねのけ ようとした。 ・江戸時代の主要産業であった皮革産業へ大聖人 が進出したため、部落の皮革産業がしだいに衰 えていった。 ・収入源がなくなり、生活の困窮する部落の人々 が増えていった。 ・部落の人々が、部落改善運動を始めていった。 ・島崎藤村「破戒」の主人公のように、素性を隠 して生きる部落の人々がいた。 3.まとめ 部落の人々は、収入源を失い、困窮した生活 を送るようになった。部落改善運動を始めた り、素性を隠したりして生きるようになった。 素性を隠して生きるのは苦しいと思う。差別 をなくす運動を起こしたのではないか。 4.振り返り ☆「解放令」が出されたあとの、被差別部落の人々 の生活について、「解放令」があたえた影響から 整理する。 ◆なぜ生活が厳しくなったか、その背景を理解 している。(知識・理解) 【本時のねらい】 「解放令」の後、被差別部落の生活が厳しくなっ ていることを知り、「部落改善運動」が展開される が、これに対する反発が水平社創立の動きにつな がることを理解できる。 【指導するキーワード】 横山大観、黒田清輝、樋口一葉、夏目漱石、森鴎 外、野口英世 【指導するキーワード】 解放令、被差別部落、皮革産業、破戒、全国水平 社 課題:部落の人たちはどんな生活をしていたのだろう。
8 深めよう 足尾銅山と田中正造 【本時のねらい】 日本の公害問題の始まりについて理解することができる。 (▲記憶支援・音声化・反復) 【足尾鉱毒事件】(煙害で山林がかれた足尾銅山p192) ・足尾銅山から生産される銅は、貴重な輸入品になった。 ・高濃度の硫酸銅が流れ出し、川を汚染した。 ・農業や漁業に大きな被害が出た。 ・亜硫酸ガスが出て、山林が枯れた。 ・山林がなくなり、洪水が起きやすくなった。 【田中正造】(田中正造p192) ・栃木県の衆議院議員だった。 ・議会で政府を追及した。 ・議員を辞職し、明治天皇に直接訴えようとした。 【公害問題】 ・同じような問題が日本各地の銅山でも発生した。 ・足尾銅山鉱毒事件が日本の公害問題の原点とされて いる。 【評価規準】 日本の公害問題の始まりについて理解している。(知識・理 解) 1.事象提示【p.178 煙害で山林が枯れた足尾銅 山、田中正造、現在の足尾銅山】 ・山に木が生えていない。 「足尾銅山鉱毒事件とその解決への取組を調べよ う。」 2.追究(教科書p.178) ・足尾銅山の鉱毒被害 魚が死んだり、農作物が 枯れたりした。高濃度の硫酸銅が流れ出して水 質を汚染した。 ・田中正造の行動 ①衆議院議員の田中正造は、議会でこの問題を 追及した。 ②天皇に直接訴え、生涯を通じて、この問題に 取り組んだ。 ・政府の行動 ①足尾銅山の持ち主(古河工業)に、鉱毒の流 出を防止する工事を命じた。 ②洪水対策のため遊水池をつくった。このため、 1907 年栃木県谷中村は廃村になった。 3.まとめ 銅山の開発が鉱毒事件を起こした。この事件 は日本の公害問題の原点とされている。この 問題の解決のために、田中正造は全力で取り 組んだ。 4.振り返り ☆「田中正造の生き方」について、考えまとめる。 ◆公害問題の解決について、田中正造の行動と 政府の動きを調べまとめている。(観察・資 料活用) 9 この時代の歴史の学習を確認しよう。 【本時のねらい】 学習した用語を振り返り、教科書を見ながら確認すること ができる。 ○年表を完成する。(▲理解支援・視覚化・整理) 【三国干渉、アヘン戦争、韓国併合、日米修好通商条 約、大政奉還、自由民権運動】 ・どのような意味の用語なのかを教科書を使って調べ る。 三国干渉→p176 アヘン戦争→p152 韓国併合→p180 日米修好通商条約→p155 大政奉還→p159 自由民権運動→p170 1.事象提示【「政治」「社会の様子」「国際関係」 「生活の変化」「文化」の比較表】 ・洋風の建物で舞踏会が開かれる。 ・鉄で建造された蒸気で動く軍艦を所有する。 「明治時代は、どのような特色を持っていたのだ ろう。」 2.追究(教科書p.131~178) ・政治 将軍や大名が政治を行う武士中心の国が、 天皇が日本を統治する中央集権国家に変わっ た。 ・社会の様子 武士中心の身分制社会から、欧米 列強の制度が取り入れられ、身分制度がなくな り、殖産興業をはじめとする富国強兵政策が強 められた。 ・国際関係 鎖国から開国へ(日清・日露戦争を 【本時のねらい】 工業の発達に伴って公害問題が発生したことに気 付き、鉱毒問題が社会問題となったことや問題解 決の取組について調べることができる。 【本時のねらい】 「政治」「社会の様子」「国際関係」「生活の変化」 「文化」の項目で、江戸時代と明治時代の内容を 調べ、明治時代の特色をまとめた比較表を作成す ることができる。 【指導するキーワード】 足尾鉱毒事件、田中正造、公害問題 課題:日本の公害はどのように始まったのだろう。 課題:この時代の歴史をまとめよう。
【3 つの改革について】 就学率の変化→p185 徴兵告諭→p163 政府の収入の移り変わり→p163 【明治政府の収入の変化】 ・地価を基準に3%の税をかけ、政府の収入は安定 した。 【年表の整理】 ・中国と朝鮮にかかわる内容を抜き出す。 【評価規準】 学習した用語を振り返り、教科書を見ながら確認してい る。(知識・理解) へて、日本は植民地を持つ欧米列強のような国 になった。) 3.まとめ 日本は、欧米列強の制度や文化を取り入れ、 アジアで最初の立憲君主国となり、日清・日 露戦争に勝ち、植民地を持つ国になった。 4.振り返り ☆明治時代の特色を50 字程度で説明する。 ◆明治時代の特色について、江戸時代と比較し ながらまとめている。(観察・資料活用) 4.備考 ・文化に関するところは、資料を実際に見せながら視覚化を大切に指導を進める。 ・近隣国である韓国を併合したり中国に侵出したりするところなので、使う言葉に留意する。 ・身分差別を扱う部分があるので、同和的観点に特に留意する。 ・第7、8、9時は時間的に余裕がある場合には指導してもよいが、最低限第1時~6時の指導を最優 先して行うこととする。 ・本指導案は、平成27年3月31日発行 東京書籍「歴史」に基づいて作成したものである。 【指導するキーワード】 三国干渉、アヘン戦争、韓国併合、日米修好通商 条約、大政奉還、自由民権運動