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Microsoft PowerPoint 「消化器がんの予防と検診」配布資料[1]

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(1)

消化器がんの予防と検診

滋賀県立成人病センター

疾病介護予防推進室

水田和彦

平成26年2月14日

1.がん検診について 2.消化器がん 食道がん 胃がん 大腸がん 肝臓がん 膵臓がん 3.がんを予防する 4.早期発見で治す 5.個別化予防

(2)

がんの大きさ

出生

発生

診断

可能

症状

発現

症状

死亡

検診

受診

治療

予防

(3)

メリット

デメリット

費用

マンパワー

偶発症

QOLの悪化

早期発見・治癒

QOLの改善

がん検診の有効性評価

(4)

がん検診の基本的条件

1)がんになる人が多く、また死亡の重大な原因であること

2)がん検診を行うことで、そのがんによる死亡が確実に減少

すること

3)がん検診を行う検査方法があること

4)検査が安全であること

5)検査の精度がある程度高いこと

6)発見されたがんについて治療法があること

7)総合的にみて、検診を受けるメリットがデメリットを上回ること

デメリット:偽陰性、偽陽性、過剰診断、検査に伴う偶発症、

心理的影響

(5)

部位別がん検診の実際

部位 対象年 齢 間隔 方法 要精検率 検査法 がん発 見率 胃 40歳 以上 毎年 胃X線検査 10% 胃内視鏡検査 0.15% 大腸 40歳 以上 毎年 便潜血 7% 大腸内視鏡検査 0.15% 肺 40歳 以上 毎年 胸部写真+喫煙者 では喀痰細胞診 胸部写真3%、 細胞診1% 胸部CT、 気管支鏡 0.04% 乳房 40歳 以上 隔年 視触診+マンモグ ラフィ 8% マンモグラフィ、 超音波、MRI、CT、 穿刺吸引細胞診 や針生検 0.27% 子宮 頸部 20歳 以上 隔年 細胞診 1% コルポスコープ、 細胞診 0.05%

(6)

検診でのバイアス

(有効性を評価する場合に問題となる)

lead time bias

(先行時間による偏り)

スクリーニングによって発見された群(検診発見癌)の方が有症状の外来 発見群(症状発見癌)よりも生存期間が長くなっていても、それは無症状の 時期にスクリーニングされたため、その時期から症状の出るまでの期間 (リードタイム)だけ長くなっているのかもしれないという偏り。

length bias

(滞在時間の長さによる偏り) スクリーニングによって発見された群(検診発見癌)の方が有症状の外来 発見群(症状発見癌)よりも生存期間が長くなっていても、それはスクリーニ ングによって発見された症例は進行のゆっくりした疾病者、つまり診断可能 でかつ無症状の状態が長いものであるかもしれないという偏り。

self-selection bias

(自己選択による偏り) スクリーニング受診者は一般に健康意識の高い人々であり、疾病が発見 された後の医療、指導、管理を十分に守り、疾病の予後に影響を与える生 活上の危険因子を避けるように行動するので、それだけ生存率がよくなる ことが考えられることによる偏り。

(7)
(8)

アルコールと食道癌

• 飲酒と喫煙が大きなリスク

• 飲酒の影響には遺伝的背景も関連している。

• エタノール⇒アセトアルデヒド⇒発がん

• アセトアルデヒドを代謝する酵素(ALDH2;アルデヒド脱水酵

素2)には遺伝子多型がある。

処理速度の速い人(活性型)=飲める人

処理速度の遅い人(非活性型)=全く飲めない人

(低活性型)=ある程度飲める人

• 日本酒2合以上飲酒によるリスクに数倍の差がある。

• 個々の遺伝的背景を加味した生活改善をする。

(9)

多目的コホート研究(JPHC Study)

(10)
(11)
(12)

胃がんをみつける検査

• 「胃内視鏡検査」でみつける

疑わしい病変が存在すれば、組織検査を実施

して確定診断される。

• その他助けとなる検査

(診断には胃内視鏡検査が必要)

・胃

X線検査(対策型検診で実施:疑われた場合は胃内視鏡

検査で精査をする。)

・腹部

CT検査(進行して壁が厚くなると疑われる。)

PG法(血液検査:胃粘膜萎縮の指標)

ABCリスク評価(血液検査:ピロリ菌と胃粘膜萎縮によるリス

ク評価)

(13)
(14)

*検診とは、がん検診、健康診断、人間ドック等を含んだ人数 *滋賀県地域がん登録平成18年~21年集計  非検診とは、検診以外が発見契機だったもの全てを含む  早期とは、地域がん登録の進展度で、上皮内、限局をあわせた人数  検診・非検診別がん進行度別罹患数 0 500 1000 1500 2000 2500 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん 罹 患 数 ( 人 ) 不明 進行 早期

検診では早期がんの発見が多い

(15)

ピロリ菌と胃がん

日本人

全体

半分は

ピロリ菌

陰性

半分は

ピロリ菌

陽性

胃がんは

非常にまれ

ピロリ菌

関連胃炎

胃がん

一部(年率0.4%) 喫煙、塩分、野菜・果 物不足などがリスク を高める 胃がん患者さ んでピロリ菌 感染歴のない 方は1%未満

(16)
(17)
(18)
(19)

大腸がんのリスクファクター(危険因子)

(東京都がん検診支援サイト)

1)大腸ポリープを指摘されたことがある

多くの大腸がんは、腺腫という種類のポリープから発生すると考えられる。 しかし、ポリープを経ずに正常な粘膜が直接がん化する場合もある。

2)血縁者のなかに大腸がんになった人がいる

すべてのがんは、いくつかの遺伝子の異常が重なることによって 発生する。 大腸がんの中には、「家族性大腸ポリポーシス」と「遺伝性非ポリポー シス大腸がん」という2つのがん遺伝家系があり、がん発生の原因とな る遺伝子も見つかっている。 そのような家系でなくても血縁者でがんになった人がいる場合には、 そうでない人より遺伝子に異常が起こりやすいと考えられている。

3)食生活の欧米化

特に、肉類を中心とした高たんぱく・高脂肪食、食物繊維の摂取量 が少ないといった 食生活の欧米化が原因のひとつといわれている。

(20)

大腸がんをみつける検査

• 「大腸内視鏡検査」でみつける

疑わしい病変が存在すれば、組織検査で確定診

断される。

• その他助けとなる検査

(診断には大腸内視鏡検査が必要)

・便潜血反応(対策型検診で実施:便中の血液反応

陽性)

・注腸検査

・腹部

CT検査(進行して壁が厚くなると疑われる)

FDG-PET検査

(21)

検診では早期がんが多い

*滋賀県地域がん登録平成18年~21年集計

0%

20%

40%

60%

80%

100%

検診

非検診

大腸がん 検診・非検診別進行度

早期

進行

不明

77.8%

44.2%

早期

(22)

便潜血反応と大腸がん検診

0 100 300 カットオフ値 人数 陰性 陽性 大腸がん OD値

(23)

大腸がんの初発症状

• 出血

血便

慢性貧血

• 通過障害

便秘、腹部膨満、腹痛

便が細くなる

• 圧迫、刺激症状

腹部違和感、腹痛

時に下痢

*便潜血反応陽性率

進行がん

80%

早期がん20~30%

進行しないと症状は出ない

(24)
(25)

*検診とは、がん検診、健康診断、人間ドック等を含んだ人数 *滋賀県地域がん登録平成18年~21年集計  非検診とは、検診以外が発見契機だったもの全てを含む  早期とは、地域がん登録の進展度で、上皮内、限局をあわせた人数  検診・非検診別がん進行度別罹患数 0 500 1000 1500 2000 2500 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん 罹 患 数 ( 人 ) 不明 進行 早期

検診では早期がんの発見が多い

(26)

肝癌(肝細胞癌)の原因

第15回原発性肝癌追跡調査報告 C型肝炎 ウイルス陽性 (72%) B型肝炎 ウイルス陽性 (16%) B型およびC型肝炎 ウイルス陽性(1%) B型およびC型肝炎 ウイルス陰性(11%)

毎年約35,000人が肝癌で死亡

(27)

肝癌の予防

(肝炎ウイルスの治療、肝炎の治療)

原因療法

C型肝炎治療

・・・

ウイルスの体内からの排除を目指す

インターフェロン製剤

インターフェロン製剤及びリバビリン併用

インターフェロン製剤、リバビリン、プロテアーゼ阻害薬併用

B型肝炎治療

・・・

ウイルス量の持続低下を目指す

インターフェロン製剤

核酸アナログ製剤

飲酒及び食事の制限

対症療法

・・・

肝炎を鎮静化して肝硬変、肝癌への

進展阻止を目指す

肝庇護剤

グリチルリチン配合剤、ウルソデオキシコール酸等

インターフェロン製剤の少量長期投与

瀉血療法

(28)
(29)

膵臓癌の特徴

• 次第に増加している。

• 早期発見が困難。

• 有効な検診法が確立していない。

• 進行状態で見つかることが多く、したがって治療

成績も好ましくない。

• 化学療法、放射線療法ともに効きにくい。

• 予防法は確立していない。

(30)
(31)
(32)
(33)

肝がん(肝細胞がん)の原因

第15回原発性肝癌追跡調査報告

C型肝炎

ウイルス陽性

(72%)

B型肝炎

ウイルス陽性

(16%)

B型およびC型肝炎

ウイルス陽性(1%)

B型およびC型肝炎

ウイルス陰性(11%

毎年約35,000人

が肝がんで死亡

肝炎ウイルスの治療で予防できる

① 感染症対策(撲滅を目指す)

(34)

日本人のためのがん予防法

推奨 喫煙 たばこは吸わない。他人のたばこの煙をできるだけ避ける。 飲酒 飲むなら、節度のある飲酒をする。 食事は偏らずバランスよくとる。 * 塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にする。 * 野菜や果物不足にならない。 * 飲食物を熱い状態でとらない。 身体活動 日常生活を活動的に過ごす 体形 成人期での体重を適正な範囲に維持する(太りすぎない、やせすぎない) 感染 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。子宮頸がんワクチン接種 食事 国立がん研究センターがん予防・検診研究センター

②生活習慣とがん(リスクを下げる)

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(38)

*検診とは、がん検診、健康診断、人間ドック等を含んだ人数 *滋賀県地域がん登録平成18年~21年集計  非検診とは、検診以外が発見契機だったもの全てを含む  早期とは、地域がん登録の進展度で、上皮内、限局をあわせた人数  検診・非検診別がん進行度別罹患数 0 500 1000 1500 2000 2500 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 検 診 非 検 診 胃がん 大腸がん 肺がん 乳がん 子宮頸がん 罹 患 数 ( 人 ) 不明 進行 早期

検診では早期がんの発見が多い

(39)

5.個別化疾病予防

①個人が将来このまま行くとどのくらいの確率で特定

の疾患に罹るかを、それまでの

ライフスタイル・環

境要因と、遺伝的要因の両方

から

推定・予測

する。

②その結果をもとに、その

個人に対して発症リスク

を効果的に低下させるための方法

を指導する。

③個別の対応策に取り組む。

④結果、その個人の疾病発症予防あるいは発症の遅

延につながり、健康寿命が延伸する。

(40)
(41)

独立行政法人科学技術振興機構

研究開発戦略センター

(42)

決めるのは貴方

自分のため、家族のため

有効な検診

リスクに応じた

予防策

良い生活習慣

生きがい、趣味

社会参加

参照

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