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非可換Lubin-Tate理論の一般化に向けて

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Academic year: 2021

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(1)

.

...

非可換

Lubin-Tate

理論の一般化に向けて

三枝 洋一

京都大学白眉センター/大学院理学研究科数学教室

(2)

概要

Lubin-Tate理論: p進体の最大アーベル拡大(局所類体論)の幾何学的実現 高さ1の1次元形式群を用いる 非可換Lubin-Tate理論: GLnの局所ラングランズ対応の幾何学的実現 高さnの1次元形式群の変形空間(Lubin-Tate空間)を用いる 非可換Lubin-Tate理論の一般化: p進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応の幾何学的実現 Rapoport-Zink空間を用いる

(3)

概要

Lubin-Tate理論: p進体の最大アーベル拡大(局所類体論)の幾何学的実現 高さ1の1次元形式群を用いる 非可換Lubin-Tate理論: GLnの局所ラングランズ対応の幾何学的実現 高さnの1次元形式群の変形空間(Lubin-Tate空間)を用いる 非可換Lubin-Tate理論の一般化: p進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応の幾何学的実現 Rapoport-Zink空間を用いる

(4)

概要

Lubin-Tate理論: p進体の最大アーベル拡大(局所類体論)の幾何学的実現 高さ1の1次元形式群を用いる 非可換Lubin-Tate理論: GLnの局所ラングランズ対応の幾何学的実現 高さnの1次元形式群の変形空間(Lubin-Tate空間)を用いる 非可換Lubin-Tate理論の一般化: p進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応の幾何学的実現 Rapoport-Zink空間を用いる

(5)

概要

Lubin-Tate理論: p進体の最大アーベル拡大(局所類体論)の幾何学的実現 高さ1の1次元形式群を用いる 非可換Lubin-Tate理論: GLnの局所ラングランズ対応の幾何学的実現 高さnの1次元形式群の変形空間(Lubin-Tate空間)を用いる 非可換Lubin-Tate理論の一般化: p進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応の幾何学的実現 Rapoport-Zink空間を用いる

(6)

Galois

群に関する記号

p:素数

Γ = Gal(Qp/Qp):絶対Galois群

1−→ I −→ Γ−−→ Gal(F(∗) p/Fp)−→ 1

Frob∈ Gal(Fp/Fp):幾何学的Frobenius元(x7−→ x1/p

(7)

Galois

群に関する記号

p:素数

Γ = Gal(Qp/Qp):絶対Galois群

1−→ I −→ Γ−−→ Gal(F(∗) p/Fp)−→ 1

Frob∈ Gal(Fp/Fp):幾何学的Frobenius元(x7−→ x1/p

(8)

Galois

群に関する記号

p:素数

Γ = Gal(Qp/Qp):絶対Galois群

1−→ I −→ Γ−−→ Gal(F(∗) p/Fp)−→ 1

Frob∈ Gal(Fp/Fp):幾何学的Frobenius元(x7−→ x1/p

(9)

Galois

群に関する記号

p:素数

Γ = Gal(Qp/Qp):絶対Galois群

1−→ I −→ Γ−−→ Gal(F(∗) p/Fp)−→ 1

Frob∈ Gal(Fp/Fp):幾何学的Frobenius元(x7−→ x1/p

(10)

Galois

群に関する記号

p:素数

Γ = Gal(Qp/Qp):絶対Galois群

1−→ I −→ Γ−−→ Gal(F(∗) p/Fp)−→ 1

Frob∈ Gal(Fp/Fp):幾何学的Frobenius元(x7−→ x1/p

(11)

GL

n

の局所ラングランズ対応

.

定理 (GL

n

の局所ラングランズ対応,Harris-Taylor, Henniart)

.. ... 次の2つの間に自然な一対一対応がある: GLn(Qp)の既約スムーズ表現 Frobenius半単純なWeil-Deligne表現ϕ : W × SL2(C) −→ GLn(C) 位相群Hの表現(π, V )がスムーズとは,任意のx ∈ V に対し StabH(x ) ={h ∈ H | hx = x}Hの開部分群となること. Weil-Deligne表現ϕがFrobenius半単純とは,任意のw ∈ W に対し ϕ(w )が半単純となること. 素数ℓ̸= pに対し,Weil-Deligne表現は連続進表現W −→ GLn(Q) と一対一に対応(Grothendieckのモノドロミー定理). 連続進表現σに対応するWeil-Deligne表現をWD(σ)と書く.

(12)

GL

n

の局所ラングランズ対応

.

定理 (GL

n

の局所ラングランズ対応,Harris-Taylor, Henniart)

.. ... 次の2つの間に自然な一対一対応がある: GLn(Qp)の既約スムーズ表現 Frobenius半単純なWeil-Deligne表現ϕ : W × SL2(C) −→ GLn(C) 位相群Hの表現(π, V )がスムーズとは,任意のx ∈ V に対し StabH(x ) ={h ∈ H | hx = x}Hの開部分群となること. Weil-Deligne表現ϕがFrobenius半単純とは,任意のw ∈ W に対し ϕ(w )が半単純となること. 素数ℓ̸= pに対し,Weil-Deligne表現は連続進表現W −→ GLn(Q) と一対一に対応(Grothendieckのモノドロミー定理). 連続進表現σに対応するWeil-Deligne表現をWD(σ)と書く.

(13)

GL

n

の局所ラングランズ対応

.

定理 (GL

n

の局所ラングランズ対応,Harris-Taylor, Henniart)

.. ... 次の2つの間に自然な一対一対応がある: GLn(Qp)の既約スムーズ表現 Frobenius半単純なWeil-Deligne表現ϕ : W × SL2(C) −→ GLn(C) 位相群Hの表現(π, V )がスムーズとは,任意のx ∈ V に対し StabH(x ) ={h ∈ H | hx = x}Hの開部分群となること. Weil-Deligne表現ϕがFrobenius半単純とは,任意のw ∈ W に対し ϕ(w )が半単純となること. 素数ℓ̸= pに対し,Weil-Deligne表現は連続進表現W −→ GLn(Q) と一対一に対応(Grothendieckのモノドロミー定理). 連続進表現σに対応するWeil-Deligne表現をWD(σ)と書く.

(14)

GL

n

の局所ラングランズ対応

.

定理 (GL

n

の局所ラングランズ対応,Harris-Taylor, Henniart)

.. ... 次の2つの間に自然な一対一対応がある: GLn(Qp)の既約スムーズ表現 Frobenius半単純なWeil-Deligne表現ϕ : W × SL2(C) −→ GLn(C) 位相群Hの表現(π, V )がスムーズとは,任意のx ∈ V に対し StabH(x ) ={h ∈ H | hx = x}Hの開部分群となること. Weil-Deligne表現ϕがFrobenius半単純とは,任意のw ∈ W に対し ϕ(w )が半単純となること. 素数ℓ̸= pに対し,Weil-Deligne表現は連続進表現W −→ GLn(Q) と一対一に対応(Grothendieckのモノドロミー定理). 連続進表現σに対応するWeil-Deligne表現をWD(σ)と書く.

(15)

GL

n

の局所ラングランズ対応

.

定理 (GL

n

の局所ラングランズ対応,Harris-Taylor, Henniart)

.. ... 次の2つの間に自然な一対一対応がある: GLn(Qp)の既約スムーズ表現 Frobenius半単純なWeil-Deligne表現ϕ : W × SL2(C) −→ GLn(C) 位相群Hの表現(π, V )がスムーズとは,任意のx ∈ V に対し StabH(x ) ={h ∈ H | hx = x}Hの開部分群となること. Weil-Deligne表現ϕがFrobenius半単純とは,任意のw ∈ W に対し ϕ(w )が半単純となること. 素数ℓ̸= pに対し,Weil-Deligne表現は連続進表現W −→ GLn(Q) と一対一に対応(Grothendieckのモノドロミー定理). 連続進表現σに対応するWeil-Deligne表現をWD(σ)と書く.

(16)

GL

n

の局所ラングランズ対応の例

.

例 (n = 1 のとき)

.. ... Art : Q×p −−→ W∼= ab:局所類体論の同型とすると, χ : GL1(Qp) =Q×p −→ C×W −↠ Wab χ◦Art −1 −−−−−→ C×が対応. .

例 (一般の n の場合)

.. ... GLn(Qp)の自明表現←→ W × SL2(C)の(n次元)自明表現 Steinberg表現Stn←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|W = 1 このようなϕSpnと書く. Stn:Ind GLn(Qp) B 1の既約商(B:上三角行列全体) 超尖点表現←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|SL2(C)= 1 超尖点表現とは,非自明な放物型誘導の部分商として得られない表現の こと.

(17)

GL

n

の局所ラングランズ対応の例

.

例 (n = 1 のとき)

.. ... Art : Q×p −−→ W∼= ab:局所類体論の同型とすると, χ : GL1(Qp) =Q×p −→ C×W −↠ Wab χ◦Art −1 −−−−−→ C×が対応. .

例 (一般の n の場合)

.. ... GLn(Qp)の自明表現←→ W × SL2(C)の(n次元)自明表現 Steinberg表現Stn←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|W = 1 このようなϕSpnと書く. Stn:Ind GLn(Qp) B 1の既約商(B:上三角行列全体) 超尖点表現←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|SL2(C)= 1 超尖点表現とは,非自明な放物型誘導の部分商として得られない表現の こと.

(18)

GL

n

の局所ラングランズ対応の例

.

例 (n = 1 のとき)

.. ... Art : Q×p −−→ W∼= ab:局所類体論の同型とすると, χ : GL1(Qp) =Q×p −→ C×W −↠ Wab χ◦Art −1 −−−−−→ C×が対応. .

例 (一般の n の場合)

.. ... GLn(Qp)の自明表現←→ W × SL2(C)の(n次元)自明表現 Steinberg表現Stn←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|W = 1 このようなϕSpnと書く. Stn:Ind GLn(Qp) B 1の既約商(B:上三角行列全体) 超尖点表現←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|SL2(C)= 1 超尖点表現とは,非自明な放物型誘導の部分商として得られない表現の こと.

(19)

GL

n

の局所ラングランズ対応の例

.

例 (n = 1 のとき)

.. ... Art : Q×p −−→ W∼= ab:局所類体論の同型とすると, χ : GL1(Qp) =Q×p −→ C×W −↠ Wab χ◦Art −1 −−−−−→ C×が対応. .

例 (一般の n の場合)

.. ... GLn(Qp)の自明表現←→ W × SL2(C)の(n次元)自明表現 Steinberg表現Stn←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|W = 1 このようなϕSpnと書く. Stn:Ind GLn(Qp) B 1の既約商(B:上三角行列全体) 超尖点表現←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|SL2(C)= 1 超尖点表現とは,非自明な放物型誘導の部分商として得られない表現の こと.

(20)

GL

n

の局所ラングランズ対応の例

.

例 (n = 1 のとき)

.. ... Art : Q×p −−→ W∼= ab:局所類体論の同型とすると, χ : GL1(Qp) =Q×p −→ C×W −↠ Wab χ◦Art −1 −−−−−→ C×が対応. .

例 (一般の n の場合)

.. ... GLn(Qp)の自明表現←→ W × SL2(C)の(n次元)自明表現 Steinberg表現Stn←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|W = 1 このようなϕSpnと書く. Stn:Ind GLn(Qp) B 1の既約商(B:上三角行列全体) 超尖点表現←→ ϕ: W × SL2(C) −→ GLn(C):既約,ϕ|SL2(C)= 1 超尖点表現とは,非自明な放物型誘導の部分商として得られない表現の

(21)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= Πがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(22)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= Πがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(23)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= Πがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(24)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= Πがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(25)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= ΠGϕがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(26)

p

進簡約代数群に対する局所ラングランズ対応

GQp上の連結簡約代数群.簡単のため,Qp上分裂と仮定. b GGの双対群.C上の代数群,Gのルートと余ルートを入れ換えたもの. G に対する局所ラングランズ対応は一対一になるとは限らない! .

予想 (G に対する局所ラングランズ対応)

.. ... (1) 上から下に自然な全射があり,ファイバーは有限集合: G (Qp) の既約スムーズ表現の同型類 L パラメータϕ : W × SL2(C) −→ bG (C) の bG (C) 共役類 ϕのファイバーをΠGϕ と書き,Lパケットと呼ぶ. (2) Sϕ= π0 ( CentG (b C)(ϕ))とおくと,自然な全単射Irr(Sϕ) ∼= ΠGϕがある. SL2やU(3)など,いくつかのサイズの小さい群では証明されている. 古典群の場合,最近大きな進展あり(Arthurの本)

(27)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(28)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(29)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(30)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(31)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(32)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(33)

G = GSp

4

の局所ラングランズ対応

G = GSp4 ⇝ bG = GSpin5= GSp4 この場合には,Gan-Takedaによる局所ラングランズ対応の候補がある. .

L パケットの分類

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ⇝ r ◦ ϕ:Weil-Deligne表現 ΠG ϕG (Qp)の超尖点表現を含むと仮定 (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 ⇝ Π ={π} (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1, π2はともに超尖点表現 (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2) ⇝ ΠG ϕ ={π1, π2}π1は超尖点表現,π2は超尖点的でない

(34)

GU(2, D)

の局所ラングランズ対応

DQp上の四元数体.J = GU(2, D):GSp4(Qp)の内部形式. この場合には,Gan-Tantonoによる局所ラングランズ対応の候補がある. ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C) ⇝ ΠJϕLパケット ΠJϕ=∅かもしれない.ϕが離散的ならΠJϕ̸= ∅. .

L パケットの分類

.. ... ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ,ΠGϕ が超尖点表現を含むと 仮定.このとき,(I)∼(IV)の場合それぞれに対し以下が成立: (I) ΠJϕ={ρ}ρは超尖点表現 (II) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点表現 (III) ΠJ ϕ={ρ1, ρ2},ρ1は超尖点表現,ρ2は超尖点的でない (IV) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点的でない

(35)

GU(2, D)

の局所ラングランズ対応

DQp上の四元数体.J = GU(2, D):GSp4(Qp)の内部形式. この場合には,Gan-Tantonoによる局所ラングランズ対応の候補がある. ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C) ⇝ ΠJϕLパケット ΠJϕ=∅かもしれない.ϕが離散的ならΠJϕ̸= ∅. .

L パケットの分類

.. ... ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ,ΠGϕ が超尖点表現を含むと 仮定.このとき,(I)∼(IV)の場合それぞれに対し以下が成立: (I) ΠJϕ={ρ}ρは超尖点表現 (II) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点表現 (III) ΠJ ϕ={ρ1, ρ2},ρ1は超尖点表現,ρ2は超尖点的でない (IV) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点的でない

(36)

GU(2, D)

の局所ラングランズ対応

DQp上の四元数体.J = GU(2, D):GSp4(Qp)の内部形式. この場合には,Gan-Tantonoによる局所ラングランズ対応の候補がある. ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C) ⇝ ΠJϕLパケット ΠJϕ=∅かもしれない.ϕが離散的ならΠJϕ̸= ∅. .

L パケットの分類

.. ... ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ,ΠGϕ が超尖点表現を含むと 仮定.このとき,(I)∼(IV)の場合それぞれに対し以下が成立: (I) ΠJϕ={ρ}ρは超尖点表現 (II) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点表現 (III) ΠJ ϕ={ρ1, ρ2},ρ1は超尖点表現,ρ2は超尖点的でない (IV) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点的でない

(37)

GU(2, D)

の局所ラングランズ対応

DQp上の四元数体.J = GU(2, D):GSp4(Qp)の内部形式. この場合には,Gan-Tantonoによる局所ラングランズ対応の候補がある. ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C) ⇝ ΠJϕLパケット ΠJϕ=∅かもしれない.ϕが離散的ならΠJϕ̸= ∅. .

L パケットの分類

.. ... ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ,ΠGϕ が超尖点表現を含むと 仮定.このとき,(I)∼(IV)の場合それぞれに対し以下が成立: (I) ΠJϕ={ρ}ρは超尖点表現 (II) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点表現 (III) ΠJ ϕ={ρ1, ρ2},ρ1は超尖点表現,ρ2は超尖点的でない (IV) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点的でない

(38)

GU(2, D)

の局所ラングランズ対応

DQp上の四元数体.J = GU(2, D):GSp4(Qp)の内部形式. この場合には,Gan-Tantonoによる局所ラングランズ対応の候補がある. ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C) ⇝ ΠJϕLパケット ΠJϕ=∅かもしれない.ϕが離散的ならΠJϕ̸= ∅. .

L パケットの分類

.. ... ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ,ΠGϕ が超尖点表現を含むと 仮定.このとき,(I)∼(IV)の場合それぞれに対し以下が成立: (I) ΠJϕ={ρ}ρは超尖点表現 (II) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点表現 (III) ΠJ ϕ={ρ1, ρ2},ρ1は超尖点表現,ρ2は超尖点的でない (IV) ΠJϕ={ρ1, ρ2}ρ1, ρ2はともに超尖点的でない

(39)

知りたいこと

Lパケットが自然に現れる理由を幾何学を通して理解したい.

(I)∼(IV)のLパケットの違いを幾何学的観点から観察したい.

(40)

知りたいこと

Lパケットが自然に現れる理由を幾何学を通して理解したい.

(I)∼(IV)のLパケットの違いを幾何学的観点から観察したい.

(41)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

X:Fp上の勾配1/2n次元p可除群 (例えば,Fp上の超特異楕円曲線Eに対し,X = E[p]⊕nλ0:X−−→ X∼= :偏極化(λ∨0 =−λ0Nilp:bZur p 代数Ap ∈ Aが羃零元となるもの全体のなす圏 .

定義 (Rapoport-Zink 空間)

.. ... 関手M: Nilp −→ Setを以下のように定める: M(A) = {(X , λ, ρ)}/ ∼= XA上のp可除群,λXの偏極化 ρ :X ⊗F pA/pA−→ X ⊗AA/pA:準同種写像(= p −m同種写像) ρ−1◦ (λ mod p) ◦ ρ ∈ Q×p · λ0 MはbZur p 上の形式スキームで表現可能.Rapoport-Zink空間と呼ぶ.

(42)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

X:Fp上の勾配1/2n次元p可除群 (例えば,Fp上の超特異楕円曲線Eに対し,X = E[p]⊕nλ0:X = −−→ X∨:偏極化(λ 0 =−λ0Nilp:bZur p 代数Ap ∈ Aが羃零元となるもの全体のなす圏 .

定義 (Rapoport-Zink 空間)

.. ... 関手M: Nilp −→ Setを以下のように定める: M(A) = {(X , λ, ρ)}/ ∼= XA上のp可除群,λXの偏極化 ρ :X ⊗F pA/pA−→ X ⊗AA/pA:準同種写像(= p −m同種写像) ρ−1◦ (λ mod p) ◦ ρ ∈ Q×p · λ0 MはbZur p 上の形式スキームで表現可能.Rapoport-Zink空間と呼ぶ.

(43)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

X:Fp上の勾配1/2n次元p可除群 (例えば,Fp上の超特異楕円曲線Eに対し,X = E[p]⊕nλ0:X = −−→ X∨:偏極化(λ 0 =−λ0Nilp:bZur p 代数Ap ∈ Aが羃零元となるもの全体のなす圏 .

定義 (Rapoport-Zink 空間)

.. ... 関手M: Nilp −→ Setを以下のように定める: M(A) = {(X , λ, ρ)}/ ∼= XA上のp可除群,λXの偏極化 ρ :X ⊗F pA/pA−→ X ⊗AA/pA:準同種写像(= p −m同種写像) ρ−1◦ (λ mod p) ◦ ρ ∈ Q×p · λ0 MはbZur p 上の形式スキームで表現可能.Rapoport-Zink空間と呼ぶ.

(44)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

X:Fp上の勾配1/2n次元p可除群 (例えば,Fp上の超特異楕円曲線Eに対し,X = E[p]⊕nλ0:X = −−→ X∨:偏極化(λ 0 =−λ0Nilp:bZur p 代数Ap ∈ Aが羃零元となるもの全体のなす圏 .

定義 (Rapoport-Zink 空間)

.. 関手M: Nilp −→ Setを以下のように定める: M(A) = {(X , λ, ρ)}/ ∼= XA上のp可除群,λX の偏極化 ρ :X ⊗F pA/pA−→ X ⊗AA/pA:準同種写像(= p −m同種写像) ρ−1◦ (λ mod p) ◦ ρ ∈ Q×p · λ0 MはbZur上の形式スキームで表現可能.Rapoport-Zink空間と呼ぶ.

(45)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

Mは巨大な形式スキーム. 連結成分は可算無限個(deg ρに対応). 各連結成分も準コンパクトでない.n = 2のときは,Mredは無限個 のP1の鎖. .

M への群作用

.. ... J = QIsog(X, λ0):自己準同種写像の群⇝ J = GU(n, D) M ↶ J(右作用):(X , λ, ρ)· h = (X , λ, ρ ◦ h) .

志村多様体との関係(p 進一意化)

.. ... Sh:GSp2nの志村多様体(主偏極化付きn次元アーベル多様体のモジュ ライ空間) Shss⊂ ShFp:超特異部分,Sh|∧Shss:Shssに沿った形式完備化 ⇝ Sh |∧ ShssはMで一意化される:Sh|∧Shss = ⨿k i =1M/Γii ⊂ J)

(46)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

Mは巨大な形式スキーム. 連結成分は可算無限個(deg ρに対応). 各連結成分も準コンパクトでない.n = 2のときは,Mredは無限個 のP1の鎖. .

M への群作用

.. ... J = QIsog(X, λ0):自己準同種写像の群⇝ J = GU(n, D) M ↶ J(右作用):(X , λ, ρ)· h = (X , λ, ρ ◦ h) .

志村多様体との関係(p 進一意化)

.. ... Sh:GSp2nの志村多様体(主偏極化付きn次元アーベル多様体のモジュ ライ空間) Shss⊂ ShFp:超特異部分,Sh|∧Shss:Shssに沿った形式完備化 ⇝ Sh |∧ ShssはMで一意化される:Sh|∧Shss = ⨿k i =1M/Γii ⊂ J)

(47)

GSp

2n

Rapoport-Zink

空間

Mは巨大な形式スキーム. 連結成分は可算無限個(deg ρに対応). 各連結成分も準コンパクトでない.n = 2のときは,Mredは無限個 のP1の鎖. .

M への群作用

.. ... J = QIsog(X, λ0):自己準同種写像の群⇝ J = GU(n, D) M ↶ J(右作用):(X , λ, ρ)· h = (X , λ, ρ ◦ h) .

志村多様体との関係(p 進一意化)

.. ... Sh:GSp2nの志村多様体(主偏極化付きn次元アーベル多様体のモジュ ライ空間) Shss⊂ ShFp:超特異部分,Sh|∧Shss:Shssに沿った形式完備化 ⇝ Sh |∧ ShssはMで一意化される:Sh|∧Shss = ⨿k i =1M/Γii ⊂ J)

(48)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(49)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(50)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(51)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(52)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(53)

GSp

2n

Rapoport-Zink

MMのリジッド一般ファイバー(Qbur p 上のリジッド空間) .

Rapoport-Zink 塔

.. ... {MK}KMのエタール被覆の射影系(Rapoport-Zink塔) K はGSp2n(Zp)のコンパクト開部分群をはしる (偏極化付き)普遍p可除群のK レベル構造を用いて定義 MGSp2n(Zp)= M K が合同部分群Km = Ker(GSp2n(Zp)→ GSp2n(Z/pmZ))のときは, Kmレベル構造= pm等分点の(偏極化を定数倍を除き保つ)自明化 .

Rapoport-Zink 塔への群作用

.. ... JMK に作用(レベルを保つ). G = GSp2n(Qp)は塔{MK}Kに作用(レベルを保たない). g ∈ G ⇝ MK −→ Mg−1Kg(Hecke作用)

(54)

GSp

2n

Rapoport-Zink

.

志村多様体との関係

.. ... Sh[ss]⊂ ShQbur p:超特異還元を持つアーベル多様体からなる部分(リジッ ド局所閉部分集合) ShK , bQur pK レベル付きの志村多様体,Sh [ss] K ⊂ ShK , bQur p:Sh [ss]の逆像 ⇝ Sh[ss] KMK で一意化される .

Rapoport-Zink 塔の ℓ 進エタールコホモロジー

.. ... pと異なる素数 HRZi := lim−→ KH i c(MK Qbur p b Qac p,Q):W × G × Jの表現 目標:HRZiGJの局所ラングランズ対応で記述する.

(55)

GSp

2n

Rapoport-Zink

.

志村多様体との関係

.. ... Sh[ss]⊂ ShQbur p:超特異還元を持つアーベル多様体からなる部分(リジッ ド局所閉部分集合) ShK , bQur pK レベル付きの志村多様体,Sh [ss] K ⊂ ShK , bQur p:Sh [ss]の逆像 ⇝ Sh[ss] KMK で一意化される .

Rapoport-Zink 塔の ℓ 進エタールコホモロジー

.. ... pと異なる素数 HRZi := lim−→ KH i c(MK Qbur p b Qac p,Q):W × G × Jの表現 目標:HRZiGJの局所ラングランズ対応で記述する.

(56)

GSp

2n

Rapoport-Zink

.

志村多様体との関係

.. ... Sh[ss]⊂ ShQbur p:超特異還元を持つアーベル多様体からなる部分(リジッ ド局所閉部分集合) ShK , bQur pK レベル付きの志村多様体,Sh [ss] K ⊂ ShK , bQur p:Sh [ss]の逆像 ⇝ Sh[ss] KMK で一意化される .

Rapoport-Zink 塔の ℓ 進エタールコホモロジー

.. ... pと異なる素数 HRZi := lim−→ KH i c(MK Qbur p b Qac p,Q):W × G × Jの表現 目標:HRZiGJの局所ラングランズ対応で記述する.

(57)

GL

n

の場合

Rapoport-Zink空間の定義を次のように変更: X:Fp上の勾配1/nの1次元p可除群(形式群) 「偏極化」を全て忘れる ⇝ Lubin-Tate空間,Lubin-Tate塔,コホモロジーHi LT G = GLn(Qp), J = Dn×DnはQp上の中心的可除代数でinv Dn= 1/nとなるもの) .

定理 (非可換 Lubin-Tate 理論,Harris-Taylor)

.. ... π:GLn(Qp)の超尖点表現,ϕ:ΠGLϕ n ={π}となるWeil-Deligne表現 ΠDn× ϕ ={ρ}π←→ ρ:Jacquet-Langlands対応) σ : W −→ GLn(Q):WD(σ) = ϕとなる進表現 HomGLn(Qp)(H i LT, π) = { σ(1−n2 )⊗ ρ (i = n − 1) 0 (i ̸= n − 1)

(58)

GL

n

の場合

Rapoport-Zink空間の定義を次のように変更: X:Fp上の勾配1/nの1次元p可除群(≒形式群) 「偏極化」を全て忘れる ⇝ Lubin-Tate空間,Lubin-Tate塔,コホモロジーHi LT G = GLn(Qp), J = Dn×DnはQp上の中心的可除代数でinv Dn= 1/nとなるもの) .

定理 (非可換 Lubin-Tate 理論,Harris-Taylor)

.. ... π:GLn(Qp)の超尖点表現,ϕ:ΠGLϕ n ={π}となるWeil-Deligne表現 ΠDn× ϕ ={ρ}π←→ ρ:Jacquet-Langlands対応) σ : W −→ GLn(Q):WD(σ) = ϕとなる進表現 HomGLn(Qp)(H i LT, π) = { σ(1−n2 )⊗ ρ (i = n − 1) 0 (i ̸= n − 1)

(59)

GL

n

の場合

Rapoport-Zink空間の定義を次のように変更: X:Fp上の勾配1/nの1次元p可除群(≒形式群) 「偏極化」を全て忘れる ⇝ Lubin-Tate空間,Lubin-Tate塔,コホモロジーHi LT G = GLn(Qp), J = Dn×DnはQp上の中心的可除代数でinv Dn= 1/nとなるもの) .

定理 (非可換 Lubin-Tate 理論,Harris-Taylor)

.. ... π:GLn(Qp)の超尖点表現,ϕ:ΠGLϕ n ={π}となるWeil-Deligne表現 ΠDn× ϕ ={ρ}π←→ ρ:Jacquet-Langlands対応) σ : W −→ GLn(Q):WD(σ) = ϕとなる進表現 HomGLn(Qp)(H i LT, π) = { σ(1−n2 )⊗ ρ (i = n − 1) 0 (i ̸= n − 1)

(60)

GL

n

の場合

Rapoport-Zink空間の定義を次のように変更: X:Fp上の勾配1/nの1次元p可除群(≒形式群) 「偏極化」を全て忘れる ⇝ Lubin-Tate空間,Lubin-Tate塔,コホモロジーHi LT G = GLn(Qp), J = Dn×DnはQp上の中心的可除代数でinv Dn= 1/nとなるもの) .

定理 (非可換 Lubin-Tate 理論,Harris-Taylor)

.. ... π:GLn(Qp)の超尖点表現,ϕ:ΠGLϕ n ={π}となるWeil-Deligne表現 ΠDn× ϕ ={ρ}π←→ ρ:Jacquet-Langlands対応) σ : W −→ GLn(Q):WD(σ) = ϕとなる進表現 HomGLn(Qp)(H i LT, π) = { σ(1−n2 )⊗ ρ (i = n − 1) 0 (i ̸= n − 1)

(61)

GSp

4

の場合

(伊藤哲史氏との共同研究) G = GSp4(Qp), J = GU(2, D) ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ ΠGϕ が超尖点表現を含むと仮定 ρ∈ ΠJϕに対し,HRZi [ρ] := HomJ(HRZi , ρ)G -smW × Gの表現) HRZi [ρ]cusp:HRZi [ρ]の超尖点部分 .

L パラメータの分類(再掲)

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2)

(62)

GSp

4

の場合

(伊藤哲史氏との共同研究) G = GSp4(Qp), J = GU(2, D) ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ ΠGϕ が超尖点表現を含むと仮定 ρ∈ ΠJϕに対し,HRZi [ρ] := HomJ(HRZi , ρ)G -smW × Gの表現) HRZi [ρ]cusp:HRZi [ρ]の超尖点部分 .

L パラメータの分類(再掲)

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2)

(63)

GSp

4

の場合

(伊藤哲史氏との共同研究) G = GSp4(Qp), J = GU(2, D) ϕ : W × SL2(C) −→ GSp4(C):Lパラメータ ΠGϕ が超尖点表現を含むと仮定 ρ∈ ΠJϕに対し,HRZi [ρ] := HomJ(HRZi , ρ)G -smW × Gの表現) HRZi [ρ]cusp:HRZi [ρ]の超尖点部分 .

L パラメータの分類(再掲)

.. ... r : GSp4,−→ GL4:自然な埋め込み (I) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ:既約 (II) (r◦ ϕ)|SL2(C)= 1r◦ ϕ = φ1⊕ φ2φi:既約,φ1≇ φ2, dim φi = 2) (III) r◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2),φ|SL2(C)= 1φ:既約 (IV) r◦ ϕ = (χ1⊗ Sp2)⊕ (χ2⊗ Sp2) 1 ̸= χ2)

(64)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

= 1

のとき)

まず,ϕ|SL2(C)= 1の場合((I), (II)型)を考える. .

主定理 A

.. ... ϕ:(I)型または(II)型,ρ∈ ΠJϕ:超尖点表現 (1) i ̸= 3のときHi RZ[ρ]cusp= 0 (2) HRZ3 [ρ]cusp= ⊕ π∈ΠG ϕσπ⊗ π σπW の既約進表現, ⊕ π∈ΠG ϕWD(σπ) = r◦ ϕ ϕが(II)型のとき,WD(σπ)がφ1, φ2のどちらになるかも記述可能. 上の定理は∑i(−1)iHRZi に対するKottwitzの予想の精密化.

(65)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

= 1

のとき)

まず,ϕ|SL2(C)= 1の場合((I), (II)型)を考える. .

主定理 A

.. ... ϕ:(I)型または(II)型,ρ∈ ΠJϕ:超尖点表現 (1) i ̸= 3のときHi RZ[ρ]cusp= 0 (2) HRZ3 [ρ]cusp= ⊕ π∈ΠG ϕσπ⊗ π σπW の既約進表現, ⊕ π∈ΠG ϕWD(σπ) = r◦ ϕ ϕが(II)型のとき,WD(σπ)がφ1, φ2のどちらになるかも記述可能. 上の定理は∑i(−1)iHRZi に対するKottwitzの予想の精密化.

(66)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

̸= 1

のとき)

次にϕ|SL2(C)̸= 1の場合((III), (IV)型)を考える. .

主定理 A

.. ... ϕ:(III)型,すなわちr◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2)と仮定 ρ∈ ΠJϕ:超尖点表現(一意) (1) i ̸= 3のときHRZi [ρ]cusp= 0 (2) H3 RZ[ρ]cusp= σπ⊗ π π ∈ ΠGπ:超尖点表現(一意),WD(σπ) = φ .

主定理 B

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現(一意) このとき,πHRZ4 の部分商に現れる.

(67)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

̸= 1

のとき)

次にϕ|SL2(C)̸= 1の場合((III), (IV)型)を考える. .

主定理 A

.. ... ϕ:(III)型,すなわちr◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2)と仮定 ρ∈ ΠJϕ:超尖点表現(一意) (1) i ̸= 3のときHRZi [ρ]cusp= 0 (2) HRZ3 [ρ]cusp= σπ⊗ π π ∈ ΠGπ:超尖点表現(一意),WD(σπ) = φ .

主定理 B

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現(一意) このとき,πHRZ4 の部分商に現れる.

(68)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

̸= 1

のとき)

次にϕ|SL2(C)̸= 1の場合((III), (IV)型)を考える. .

主定理 A

.. ... ϕ:(III)型,すなわちr◦ ϕ = φ ⊕ (χ ⊗ Sp2)と仮定 ρ∈ ΠJϕ:超尖点表現(一意) (1) i ̸= 3のときHRZi [ρ]cusp= 0 (2) HRZ3 [ρ]cusp= σπ⊗ π π ∈ ΠGπ:超尖点表現(一意),WD(σπ) = φ .

主定理 B

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現(一意) このとき,πHRZ4 の部分商に現れる.

(69)

GSp

4

の場合(

ϕ

|

SL2(C)

̸= 1

のとき)

より精密に,次が期待される.(現在,研究が進行中) .

期待

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,χ⊗ Sp2 ⊂ r ◦ ϕ π ∈ ΠGϕ:超尖点表現(一意),ρ∈ ΠJϕ:超尖点的ではない表現 χ⊗ π∨⊗ ρHRZ3 に現れる. χ⊗ π∨⊗ Zel(ρ)∨HRZ4 に現れる.

(Zel:Zelevinsky対合,Zel(ρ)∨:緩増加ではない表現)

HRZ2 = 0と予想している. ΠJ

(70)

証明について

主定理Bの証明を紹介する. .

主定理 B(再掲)

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現 このとき,πHRZ4 の部分商に現れる. HRZi を志村多様体のコホモロジーと結び付ける. Sh[ss]KMK で一意化される⇝Hochschild-Serreスペクトル系列が存在 .

Hochschild-Serre スペクトル系列 (Harris, Fargues)

..

...

E2i ,j = ExtjJ-sm(HRZ6−j,A)(−3) =⇒ lim−→

K Hi +j(Sh[ss]K ,Q) A:GSp4(A∞,p)× J上の保型形式の空間 Hi(Sh[ss]) := lim−→ KH i +j(Sh[ss] K ,Q)

(71)

証明について

主定理Bの証明を紹介する. .

主定理 B(再掲)

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現 このとき,πHRZ4 の部分商に現れる. HRZi を志村多様体のコホモロジーと結び付ける. Sh[ss]KMK で一意化される⇝Hochschild-Serreスペクトル系列が存在 .

Hochschild-Serre スペクトル系列 (Harris, Fargues)

..

...

E2i ,j = ExtjJ-sm(HRZ6−j,A)(−3) =⇒ lim−→

K Hi +j(Sh[ss]K ,Q) A:GSp4(A∞,p)× J上の保型形式の空間 Hi(Sh[ss]) := lim−→ KH i +j(Sh[ss] K ,Q)

(72)

証明について

主定理Bの証明を紹介する. .

主定理 B(再掲)

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現 このとき,πHRZ4 の部分商に現れる. HRZi を志村多様体のコホモロジーと結び付ける. Sh[ss]KMK で一意化される⇝Hochschild-Serreスペクトル系列が存在 .

Hochschild-Serre スペクトル系列 (Harris, Fargues)

..

...

E2i ,j = ExtjJ-sm(HRZ6−j,A)(−3) =⇒ lim−→

K Hi +j(Sh[ss]K ,Q) A:GSp4(A∞,p)× J上の保型形式の空間 Hi(Sh[ss]) := lim−→ KH i +j(Sh[ss] K ,Q)

(73)

証明について

主定理Bの証明を紹介する. .

主定理 B(再掲)

.. ... ϕ:(III)型または(IV)型,π∈ ΠGϕ:超尖点表現 このとき,πHRZ4 の部分商に現れる. HRZi を志村多様体のコホモロジーと結び付ける. Sh[ss]KMK で一意化される⇝Hochschild-Serreスペクトル系列が存在 .

Hochschild-Serre スペクトル系列 (Harris, Fargues)

..

...

E2i ,j = ExtjJ-sm(HRZ6−j,A)(−3) =⇒ lim−→

K Hi +j(Sh[ss]K ,Q) A:GSp4(A∞,p)× J上の保型形式の空間 Hi(Sh[ss]) := lim−→ KH i +j(Sh[ss] K ,Q)

(74)

証明について

Sh[ss]K :超特異還元を持つ部分 Sh[good]K :よい還元を持つ部分 Sh[ss]K ⊂ Sh[good]K ⊂ ShK ⇝ IHi(Sh ) −−→ (1) Hi(Sh) −−→ (2) Hi(Sh[good] ) −−→ (3) Hi(Sh[ss]) (1) C上の佐武コンパクト化を使う.任意の志村多様体で成立. (2) 今井直毅氏との共同研究.かなり一般の志村多様体で成立. (3) Boyerのトリック.GSp4の特殊事情(GSp2n, n ≥ 3では証明が機能 しない)

(75)

証明について

Sh[ss]K :超特異還元を持つ部分 Sh[good]K :よい還元を持つ部分 Sh[ss]K ⊂ Sh[good]K ⊂ ShK ⇝ IHi(Sh ) −−→ (1) Hi(Sh) −−→ (2) Hi(Sh[good] ) −−→ (3) Hi(Sh[ss]) (1) C上の佐武コンパクト化を使う.任意の志村多様体で成立. (2) 今井直毅氏との共同研究.かなり一般の志村多様体で成立. (3) Boyerのトリック.GSp4の特殊事情(GSp2n, n ≥ 3では証明が機能 しない)

(76)

証明について

Sh[ss]K :超特異還元を持つ部分 Sh[good]K :よい還元を持つ部分 Sh[ss]K ⊂ Sh[good]K ⊂ ShK ⇝ IHi(Sh )cusp = −−→ (1) Hi(Sh)cusp = −−→ (2) Hi(Sh[good] )cusp = −−→ (3) Hi(Sh[ss])cusp (1) C上の佐武コンパクト化を使う.任意の志村多様体で成立. (2) 今井直毅氏との共同研究.かなり一般の志村多様体で成立. (3) Boyerのトリック.GSp4の特殊事情(GSp2n, n ≥ 3では証明が機能 しない)

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