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タイ国における中薬 (II) [Chinese Drugs in Thailand (II)]

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(1)

東 南 ア ジア研 究 11巻

4

1

9

7

4

3

タ イ 国 に お け る 申 薬

*

夫**

Chi

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u卵 i

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nd 〔

by

Ma

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a

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KoNOSHIMA

タイ国で生産 されている主要な中薬類

前述の よ '

)に タイ国は 古来, 南方系中薬の生産地 の一つであ り,著 名な もので も

2

0種 以上が

数え られ る。 しか もそのほ とん どの ものは タイ国内で消費 され る以外に多量 の ものが必要か く

べか らざる南方系中薬 と して

国本土, 日本その他,中薬利用圏各地その他に供給,輸 出され

てい る。なお, これ らは必ず しも小薬 とす る目的で輸 出され る以外に医薬品製造原料,香辛料

原料,工業薬晶原料,工芸 晶原料,その他の 目的が主であ る場合 もあ る。

なお ここにあげた ものは, タイ国特産 の中薬類, タイ国が主産地であ るが,隣接地域に も生

産す るもの, タイ国か ら主 と して経 由輸 出され るものな どを合わせ て記載 した。 さらに タイ国

に原植物の 自生あ るいは植栽す るもので,その生薬が従来は タイ国に産す る もの とは知 られな

か ったが,現実に タイ国内の中薬店に商品 として見 られ,一方,前記の香港, シ ソガポ-ル市

場か らの輸入 もな く,恐 らくタイ国内の中薬業者に より自給 され てい るもの と考え られ るもの

があ り, これ らも合わせ て記載 した。

なお, これ ら中薬類のほ とん どの ものは また, タイ薬 と して も利用 され ていて,両者 の性格

を もった ものであ る。ただ基原植物が同 じであ りなが ら中薬 とタイ薬 とではその用部 (使用部

分)の ことな るもU)

,あ るいは

薬的用法 とタイ薬的用法 とでは期待す る薬効の ことな るもの

な どが幾つか見 られ る。 これ らの ものについては今後,個別に比較研究を試みなければ な らな

い問題であ る

引用文献については本誌11巻 :

卜号を参照 されたい。

)

*

前報 :本誌11巻

3

pp.

4

1

4

-

4

3

2(

1

9

7

3

1

2

月) ** 京都大学薬学部生薬学教室 545

(2)

東 南 ア ジ ア研 究 11巻4号 Chines

e

name 渚 実 子 l ; ::二

Originalplantname (Fami lyname) T Thainame

BroussonetiapapyyiferaVent. (Moraceae) j4 Po-ka・sa

Partused ・ 1 Fruit

l

果実の中英的利用の有無は未確認であ り,また タイ薬的利用についても不明。

CannabissalivaLinn.var.indicaLamark

(Moraa ceae) h C一 n a K ・ 大麻の麻薬的利用は衆知のことであ るが,その果実の中葉的利用は未確認。 無 花 果 をFicuscaricaLinn. (M

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) ■ 罵 歯 菟 青 苑 子 Ma・du′a-farang弓 Fruit

PoriulacaoleraceaLinn. (Portulacaceae) ≒ Phak・bia・yal

タイ国におけ るそれぞれの中葉的利用の有無は未確認。 タイ薬的利用は中薬的利用 と用 部,薬効が ことな る (ただ しP.oleraceaは タイ薬的利用な し)。

CellosiaargenleaLinn. (Amaranthaceae) ・gon・kai seed タイ西北部に野生 し, 「青箱子」は タイ中薬店に見 られ るが, タイ薬的利用は不明。】2' 鶏 冠 花 iCelosiacrislataLinn. (Amaranthaceae) i千 日 紅 ‡CombhrenaglobosaLinn. Ngon・kai Flower 両篠のタイ国におけ る中燕的利用については明 らかでないが, タイ薬的利用は用部が異 なる。 1 1 中粟,タイ薬 ともに果実を薬用 とす るが,中国南部,熱帯地域で利用す るだけの地方的 中葉にす ぎない。 l l

茂 子 INelumbonuciferaGaertn.

(-Nelumbium speciosumWilld.)

蓬 髪 ! (Nymphaeaceae)

Bua・luang

(3)

木島 :タイ国における中

英〔

Ⅱ〕

Originalplantname (Familyname) Thainame

淑 菜 HouttuyniaeordataThumb. (Saururaceae) Phlu・kae

Partused Herb タイ薬 と中葉 とはおおむね領似 した使い方をす るが, タイ国で中葉 として利用の有無は 明 らかでない。 殉 醤 菓 IPiperbelleLinn. 胡販 (黒胡散) (自胡淑) 藤 黄 l (Piperaceae) Leaf 南方地域で使われ る地方的中英。 タイ国ではむ しろロ噛料 としての利用が多い。 ; _iir-二 二 (\ r-1Pi_I_pe・:,_r‥_ ∴ ∴aceae) 呈′ ㌻▲ 中薬 とす るはか香辛料 としての利用が多いOタイ国産はほ とんどが後者で輸出もす るO 前者については タイ国におけ る詳細は不明。15) Pipernigrum Linn. Blackpepper ・unrlpefruit (Piperaceae) ! Phrik・thai W

h

itepepp e r ・r

l

p

e fruit r 中葉的利用は少な く,ほとん ど香辛料にす るOタイ東南地区に栽培 し,若干量は輸出す るようである.15)将来 タイ国の栽培薬用植物篠として有望である。 CarciniahanburyiHook.i.

(-G.morellaT.And.) (Guttiferae) Rong・thong

Gum・resin

タイ薬 と中薬 とおおむね同様に使われ る。 また中葉,顔料等 として多量に輸出す る。 (写真9)

Abrus♪recdioriusLinn. (Leguminosae)

写真9 「藤

黄」

(バ ンコク薬店で購入) "a・kla-・ta・nu i 中華的利用をす るが,その畳は少ない。若干量は輸出す るとい う。12) Seed

5

4

7

(4)

東 南 アジア研 究 11巻4号 Originalplantnallle (Familyname) AcaciacatechuWilld. 阿仙薬) Thainame (Leguminosae) 弓 Si・siat Partused Pegu・catechu ・Woodex. タイ国では主 として 口噛料, ビルマ産が タイ-流 入す るもの と考 える。従来は タイ国産 の もの も本植物に よるものと考え られていたが,筆者 らの調査で全 く別の植物に基因す る ものであ ることを明 らかに したので, これは別に「シャム阿仙薬」と呼称す ることに した。 (p.487参照) 蘇 方 木 星 !自 刀 豆 弓 南方地域の地方的中薬 として利用す る。12) CaesalpiniasabPanLinn. (Leguminosae) Ma・klam・ta ミ Seed Fang i Wood 中英あ るいは染料原料 とな り,香港 な ど経 由,国外に も輸出。 タイ薬 としての利用 も多 い。(写 真写 真10)10 「蘇方木」 ノミソコク薬店では HFangH と称 し, タイ薬 とす る。 (バ ンコク市場品)

ConaVaYiagladiata(Jacq.)DC. (Leguminosae) . Thua・phra タイ国内で中英的利用をす るほか,香港生薬市場 な どに輸出す る。】2'

阿 勃 勤 ‡cassiafisiuldLinn

.

(Legumi nosae) ∼ Khun i F r u it

タイ国内で タイ薬,中薬 として利用す るほか,香港生薬 市場な どに輸出す る

1

5

-凍 董 豆 .CassianodosaHam・ (Legumi nosae) : Kalla-phruk

さ 中国南部で中葉 とす るものであ るが, タイ国で中英 とす るかは不明.15) 望 江 南 ≒ cassiaocsidenialisLinn. 決 明 子 … CassiatoraLinn・ l Fruit Khi・lek・thet 】 Seed 両種 ともタイ北部に野生す る。 タイ国内で タイ薬,中薬 とす るほか,最近は若干量を輸 . 出す る。13) L

(5)

木島 :グイ国における中薬

l

[

r

木 腰 子 Entadabhascoloidcs(L.)Morr.

(-E.scandensBenth.) (Leguminosae) Sa・ba・nlOrn Seed

前者は

栽,後者は水辺に近 く自生す るものが多 く,国内でタイ払 中東とし,少量 の 輸出がある模様O中薬としての一般需要は少ないO':主'

l

タイ国内の利用は不明。中葉 としてよりも工芸材その他 として国外に輸出。

胡 旗 巴 Trigonellafocnu桝IgraCCu桝 Linn. (Leguminosae) Sat Seed

タイ薬としての利用は不明。車薬 として利用す るが,園外への輸出の有無は不明。

疾 荊 子 .TribulusterresirisLinn・ (Zygophyllaceae) rKhok・kra・sun Fru it

l タイ薬は全軍を使 うが, タイ国内での中葉的な利用は明 らかでない。 二 L=_-I-_tl=_∴ _ _ i__一 二 二 二 ニ ー: 厄 豆 もC-toniig,iu桝 Linn・ (Euphorbiaceae) l タイ薬,中薬 ともに同 じ目的に利用,また国外中

市場に輸出 してい る。13} l 種子のタイ私 中葉的な利用は少ない。油脂 (挽麻子油)原料あるいは油脂 として多量 国外に輸出され,輸出統計 ランクの上位にあ る。1 3-併 手 相 :CitrusmedicoLinn・

var.sareodactylisSwing. (Rutaceae)

鵜 胆 子 】

Som・mu Peri・carp

タイ薬的利用はな く,中薬 とす るものであるが,その利用の有無は不明。

Bruccdd桝arissi桝aMerr.

(-B.sumairanaRoxb.) (Simaroubaceae) i Ratcha・dat Fruit

弓 タイ薬,中葉的利用は もちろん,熱帯 アジアでは広 く使われ る生薬。 さらに国外中

華I

r

l

r 場に も輸出されてい る.】4

-1

槻 摸 ・Cana,Sum albu桝 Raeush. (Burseraceae) Ka・na j Fruit

中薬 とす るが,需要の多い ものではない。 また, タイ薬 としての薬効は明 らかでない。

(6)

l

n a m e

投 薬 ■

東 南 ア ジア研 究 11巻1 4号

CommiphoramolmoIEngl.

(-C.myrrhaHolmes) (Burseraceae) Mo・yob Resin 中薬 として よ りは

香料 と しての利用が多い。 タイ田か らの産 出 と輸 出を記録す るものが多い。 菩 棟 皮 MelidaZCdarachLinn. 川 様 子 竜 眠 MeliaazedarachLinn. var.toosendanMakino (Meliaceae) タイ薬的利用 と中薬的利用 とでは用部が ことな るが,おおむね 同様 の 目的に 使われてい る。

Eu(p=?完 hleo,?ug:n70nLgaamnaarkcambess.) 。Sa。inda。。ae) 喜 La-・yal j Fruit 弟 枝 r NePhelium litchiCamb・ (Sapindaceae) i Lin・chi Fruit

l 中薬的利用は多 くない。 タイ薬的利用 も定かでない。む しろ食 用果実 と しての需要が多 く,輸 出 してい る。 l 仁 蔑 酸 シ ャ ム 阿仙 薬 ZizyPhus3'ujuba

L

inn. var.sPinosus

Bu

nge (Rhamnaceae) 最近 カ ソポジ7, タイ方面か ら 「酸 轟仁」が輸 出 され ,わが国に も輸 入 され てい る。 し か し 「酸蔑仁」は中国北部産 の生 薬で, 香港か ら南方諸地域に輸 出 してい る記録 もあ り, そ の基原 植物 な ど も合わせて検討す る必要が あ る。 タイ榊 こ本 抽物が 自生 あ るいは植拭 さ れ てい るか も疑問であ り, タイ薬 と して種子は用 いない。13)

PentaceburmanicaKurz. (Tiliaceae) Si・siat Si-Barkam・caetxechu.

(7)

木島 :タイ国における中薬 〔u〕

nam e )

Originalplantname (Familyname) Thainame Partused

l タイ産の阿仙薬であ り,同国内需要 (主 として 口噛料)のほか,塊状の もの (「烏甘密

と称す)は従来か ら 「ペ グ阿仙薬」 として香港市場などに輸出 されている。なお 「シャム 阿仙薬」は今回の調査に際 して明 らかに した ものであ る。(写

真1

1

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p.

4

8

5

参照) 綿 根 !Gossybiu桝 Grboreu桝 Linn (-G.bdrbadensaLinn. var.accumindtumRoxb.)

! GossyPiu桝 herbqceumLinn.

黄濁葵根

肝 大 海

(大海子) 汰

(Malvaceae) ≡ Khrop'fan-Si Seed

Fai-daeng l

Faトthet Root (Malvaceae)

HibiscusabelmoschusLinn.

(-AbelmoschusmoschaiusMedik.) (Malvaceae)

Fai-khao i

これ らの ものは ,^jイ薬 と中華 とで利用が若干 ことな る。上記の ものが中葉 として タイ国 内で利用 されてい るかは明 らかでない。

Sierculiasc(ゆhigeraWall.

(-Scdbhyum aBfnePierre.) (Sterculiaceae) Phung-tha・lai タイ薬 と中薬 との使い方は類似 し,車乗 と して香港生薬市場などに輸出。 香 !AquilariaagdllochaRoxb・ (Thy-eleaceae) h M,aiit-,hsoaTna 大 風 子 Fruit Wood タイ薬,中葉の使い方は よ く似てい る。 タイ, カンボジアは古来 「沈香」の生産地 とし て著名であ り,薫物 として よ りは莱割 斗と して輸出 され てい るが,最近はその度量が減少 している。(写 真12) HydonocarPusanlhelminiicaPierre

HydonocarPusSPP. (Flacourtiaceae)

写 真12 日Krit-sa-na" と称 し, タイ 葉 とす る「沈香」であ るが,ほ と んど樹脂分を含 まない劣品で, 量香料 としての用をな さない も のであ る。 KraIbao Seed ・/イほ 古来,その特産国の一つであ り, Jfイ葉

,

中葉 ともに治搬薬 とす る。生薬あ るい は大 風子油 として国外に多量輸 出 されてい る。ただその生産状況についてはなお明 らかで ない点が多い。1;h "i

5

5

1

(8)

東 南 ア ジア研 究 11巻4号 Chinese nallle 冬 瓜 子 Originalplantname (Familyname) BenincasaccriferaSavi (-B.hisbidaCogn.) (Cucurbitaceae)

Thainame Partused Fak Seed タイ薬 としての利用は明 らかでないが,中華 として タイ薬店に見 られ る, l タイ薬,中葉 としての利用は不明。 l l ll l 鮪 瓜 絡 木 簡 子 丁 子 い 。 LuHacylindricaRoemer

(-L.aegypyicaRoxb.) (Cucurbitaceae) Buap・khom

Fascicular vascularbundle 中薬的利用 と タイ薬的利用 とでは ことな るが

,

中華とされてい るかほ不明。

MomordicacoehinchinensisSpreng.

(Cucurbitaceae)

タイ薬,中葉 とも同様に使 一,てい る,,南方系中薬の一つで中葉利 用F酢†了場に輸 出され る.13,

EugeniaaromaticaKuntze

(-E.cdryObhyllataThumb.) (Myrtaceae) Kan・phlu ■ Flowerbad 元来 タイ国産の ものではない。近年 植栽 され,成績良好であ るが生薬の生産は未だ少量 で国内の需給 もみたすにいた らず輸入す る。将来 タイ国の栽培櫨物種 として有望である。 石 橋 皮 上 unicaa,anaiumLinn. 石櫓果皮 2 Rootbrak Peri・carp タイ薬,中共 ともにおおむね同様に使われ るが輸 出はない。 1 i /

Ter-inaliabell-'caRoxb・ (Co-bretaceae) 毒sa-0-phiphek i

Fruit

蔵 青 果 .:TerminaliacitrinaRoxb. (Combretaceae) Samo・di-ngu Unripefruit . I/Jイ薬, 中

いずれ も同 じように 使われ,南方系中葉として中葉利用圏山場に輸出す るo

蒔 薄 子 Anethum graveolensLinn. (tTmbelliferae) Thien・khao -plu′ak

(9)

木島 :ダイ国における中葉 〔rr〕

Chinese

name Originalplantname (Familyname) . Thainame Partused

シ ャ ム 両種 とも外来植物で多量に栽培 され るが, タイ国では タイ薬 としてよりは香-∼錐 は して の需要が多 く, ことに後者は輸出す る反面,一方ではその倍量以上の輸 入が見 られ る←ま た,前者は タイ国内で 「小蹄

」 との間に lJイ名と品物 とに混乱が見 られ る、) Siyraxbcn20idesCraib. StyraxionkinensisCraibetHartwich Kam・yam Resin (Styracaceae) 元来,その生産品の主は ラオスであるが, ラオスか らタイに搬 入,バ ンコクか ら輸出 さ れ るためシャム安息香の名称がある。 タイ園内に も若干の生産があるか もしれないO今回 の調査では未確認。極めて高級品でスマ トラ安息香よりは高級晶である。輸出額 も上位に ランクされている。(写真13) 553

真13 「シャム安息香」 左 :「アーモンド」 と称 する 最高級品,右 :普通晶 (バンコク市場晶)

茶 杓

花 Jas桝inu桝 Sa桝bacAit.

. タイ薬と同様に中華 として も用いる。

ぎ訟学芸 巷

荊 子

(

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e) Ma・li Flower

Sirychnosnux・vo桝icaLinn. (Loganiaceae) Ma・tung Seed

タイ薬と中薬 とは同様に用い られ るが, さらに製薬原料 としての南方系生薬の一つ とし て広 く国外に輸出す る。13' VitexncgundoLinn. (-V.banfculataLam.) Khon-thi (Verbrnaceae) ・khe・ma タイ薬的利用と用部 ・薬効が ことなる。中薬的利用の有無は不明。

薙 勤 Ocimu桝 basilicum Linn. (Labiatae) Hora・pha

南方地域で需要 のある中英, タイ国におけ る中薬的利用は不明。

(10)

Chinese name 髭 葦 香

東南 アジア研究 11巻4号

Originalplantname (Familyname) Thainame Partused

Pogostemon1)aichoulyPellet.

(-P.CabinBenth.) (Labiatae) Phim・sen・ton . Herb 中薬的な利用 もあ るが,む しろ香料生薬 として国外 に輸出 され てい る。 ト 番 根 二ccbsicum annumLinn・ Phrik l Fruit 中葉的利用はほ とん どな く,む しろ香 辛料 として国内需要は極めて大 き く, とくに前者 の変種は輸 入もあ る。 木

(Solanaceae) Lamphong . Flower 中薬的利 用とともに タイ薬的利用 もあ り,少量は国外に も輸出 してい る。

oroxylum indieum(L・)Vent・ (Bignoniaceae) ・ Peka i Seed タイ国中部に多い植物で, タイ薬 と同様に中葉 として も用い られ,南方系生薬 として若 干量を国外 に輸出す る。13)

l

HygrophillaquadrivalvisNeos (Acanthaceae) Thoi・thing ・ Seed 元来, タイ薬 として利用 され るものであ るが,最近は中薬 「大仙子」の偽品 として香港 中薬市場な どに広 く輸 出されてい る。真正 「天仙子」は HyoscyamusagrestisKitaibel etSchules(-H.nigerL.var.chinensisMakino)シナ ヒヨスの種子 (北方系生薬)で あ るが,現在香港中華市場には真正晶はな く,すべて上記

,

偽天仙子ばか りであ る。13)

芝(胡爵 _sesamum indicumLinn・ (Pedaliaceae) "ga 中葉的利用な どについては明 らかでない。 「胡麻」は 日本名。 車 前 子 車 前 草 Seed l タイ薬の使いかたは中葉に似 る。 しか し中薬 として使われてい るかは疑問O香港生薬 市 場か らタイ国に 「車前子」が輸 入されてい る。 半 辺 蓮 L,obeliaradicansThumb. (Campanulaceae)

菓 Pra・chan ・krtlng-Seek 南方地域の地方的中葉であ るが, タイ国での中葉 としての

使

用の有無は不明。 ArtemisiavuZgdrisLinn. Artemisiasl711. (Compositae) Kod・chula -1am・pha Herb Herb 上記植物は タイに野生す るが, 「11 葉」は 香港か らも輸 入す る。上記植物が タイで中薬 的利用を してい るのかほ明 らかでない。

(11)

木島 :タイ国におけ る中

〔TI〕

tchinese

Originalplantname (Familyname) Thai name 1 Partused

(% 納請 .Blu-eabalsa-iferaDC・ (Co-positae) Nad・yal SS ︰HO

E 本植物か ら得 られ る精油脳分 トborneolを タイ国で得て中東としているかは明 らかでな いC普通は合成の borneolであるO l l タイ薬的利用および中英的利用の有無不明。 大 蒜 Allium sdiivum Linn. Dao・ruang ・farang Ka・thiam Allium chdenObrqsum Linn. (Liliaceae) Ka・thiam・chin 中薬的利用とともに食品香味料 としての利用は極めて多い。 バンコクなどの中薬店などで見 られ るが,はた して タイ国産かほ不明012) Flower Rhizome Seed HNon・tai・yak"と称す るタイ薬は必ず しも中葉の 「百郡」とは限 らないが

,

「古

」 とし て扱われ るものはすべて本植物に基因する ものであるL)国外への輸出は明 らかでないが, 香港生薬苗場で取引 されている 「古

」 もまた本植物に基因す るものばか りである。 射 手 BeZamcdndachinensisWilld. (Iridaceae) Wan・hang ・chang Rhizome タイ薬的利用 と中葉的利用 とでは用部,薬効が ことな り,中葉的利用の有無は未確認。

茅 板 tZmberatdqlindricaBeauv. (Gramineae) Ya・kha

l 中薬 として タイ中薬店に見 られ, また国外に も輸出 している。 r板 柳 子 l ArccdCateehuLinn. (Palmae) Mak Root Seed Peri・carp 「煩梯子」のほ とんどのものは ロ噛料 として国内消費 され るが,一部は中英 として利用 され,また国外に も輸出され る。 「大腹皮」については未確認。 菖 蒲 根 AcoruscdlqmusLinn.

石 菖 蒲 EAco,usg,4mineusSch。tt.

タイ薬,中英同 じように利用す る。 (Araceae) Wan・nam (Araceae) Wan・nam・lek Rhizome Rhizome

5

5

5

(12)

東南 アジア研 究 11巻4号

Originalplantname (Familyname) Thainame . Partused t

CyberusrotundusLinn. (Cyperaceae) ・・Ya・haeo・mu・yai Rhizome タイ薬,中葉同 じよ うに利用す るが,最近では さらに香港な どの中薬市場に も輸 出,わ が国に も輸 入され ることがあ るO 苧 華 革 EleochariatuberosaRoem.etSchultes (Cyperaceae) Haeo Herb タイ薬にす るほか,中薬的利用は不明o タイ薬 と用部は ことな る.12' タイ薬,中葉 とす るほか,香味,香

,

特に タイ式 カレーの主原料 として多量の国内 消費があ り, また HKha-lekHと称す る ものが本植物 の根茎ただ一種であ るか疑問が多い。 I

白 豆 針 Amomum krervanhPierre (Zingiberaceae) Kllla・Wan 5 Fruit 縮 砂 !A-0-∼- xanthioidesWall・ (Zingiberaceae) i Reu Seed

両生登は古来

,

南方産の重要中葉であ り, タイ東 南部, カンボジアがその主産地であ るO タイ国内で,)jr巨某としての利用は もちろん,広 く中葉利用圏 各地に多量に輸出 され て い る, また前者は タイ国内の香味 ・香 辛料 としての利用 も多い。14, 1 嘉 黄 .:curcumaaromaticaSalisb. 留 金 Zt l 我

生 蓮 (Zingiberaceae)

CurcumadomesticaValeton

(-C.tongaLinn.) (Zingiberaceae)

CurcumazedoariaRosc.

(-C.caesiaRoxb.) (Zingiberaceae)

Wan・nang

・kham Rhizome Kha・min・chan ; Rhizome

1

Kha-min・oi Rhizome 3着は近縁植物の根茎であ るが, タイ薬,中薬 ともにその利 昭法はやや ことな り,同時 に タイ薬 と中華 との薬用 目的 も若干 ことな る。 タイ国では両用の 目的で利用 され る一方, 民間薬的な利Flは ともに香味,香 辛料 としての利用 もまた多 く,週末 市場な どで も多量に 販売 されてい る。

KaembferiagalangaLinn・ (Zingiberaceae) i Pro-hom Rhizome タイ薬,中薬おおむね同様に用い る。ただ タイ国では香味 ・香 辛料 として多量に用い ら れ る。本植物の野生は多いが,生薬が国外に輸出.され るかは明 らかでない. また タイ国に は近縁種が二,三種あ り,=Pro-hom" と称す るものが,本植物一種のみか疑問であ る。

Z''ngiberoBieinaleRoscoe (Zingiberaceae) Khing . Rhizome タイ薬,中葉 とも同様に用い る。 タイ国では広 く栽培 してい るが,国外に輸 栂す るかは 明 らかでない。

(13)

木島 :タイ国における中英 〔Jl〕

Chinese

name 0,iginal。lantn。m。 (Familynam。) 書 Thainame E par.used

(Hemiptere) Krung 岩 Animaldrug タイ東北部に自生する諸種植物の樹枝に C.

l

a

c

e

a

ラックカイガラムシが寄生 して,雌 虫の体表に分泌する樹脂状物質の団結 したもので,中薬としては止血薬として内用および 外用に用いるが,現在はアルコ-ル溶液を丸剤の外皮,工業用ワニス (塗料)原料等に重 要で,タイ国はその著明な生産国として諸外国に輸出しているO(写莫14) タイ国の重要 輸出品の一つであるO 写真14 「紫

鋤」

(バ ンコク市場晶) 】 本調査研究 にあた り, タイ国の輸 出入生薬 資料 の提 示を受け, バ ンコク聯華薬業公会理事 長 翁泰 山氏 を紹介 していただいた保健衛 生省次官補 Dr.KomoIPengsritollg,種 々の資料 と標 晶 の提供 を受けた タイ国の福安堂,恵済堂 (以上 バ ンコク), E.

A.

LatomWala

Co.(

チ ェンマ イ),光泰覚 (チ ャンタプ リ),香 港 の永大行,協成泰,福源号,公泰行, 民愚行,福安泰行, シ ソガポ-ルの聯 盛祥薬行 な ど多数 の薬店,抑 こ数度 にわ た り標 晶の送付 をわず らわせ た恵所 望周航 氏, また調査研究 に協 力 していただいた当時武 田薬工 バ ンコク事務所 の竹 中文 男氏,大 阪三 国K.K.永井 吉澄氏, H盛 K.K.そ の他多 くけ 方々, な らびに昭 和46年度調査隊隊 員各位 に深謝 の意を表 します。

付記 :

5

5

2

ペ -ジ 「丁 子」 a)基 原植 物の学 名は, 最近

"SyZ

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が採用 され てい る。

参照

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