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Microsoft PowerPoint - ④-1認知機能低下予防予防第1~4章合体版[読み取り専用]

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(1)

介護予防対策

ワーキンググループ

介護予防推進リーダー育成研修 e-learning

認知症予防 ver0_3

介護予防推進リーダー育成研修 e-learning

認知症予防 ver0_3

0_0

(2)

認知機能低下予防に効果のある方法が

明らかになってきました。

それは…

「運動すること」

(3)

その前に…

「敵を知り、己を知れば、

百戦危うからず」

まずは、

第1章:認知機能低下の疫学

第2章:発症メカニズムと治療と評価

について学びましょう。

(4)

第1章

(5)

認知症の診断基準

ICD-10(国際疾病分類 第10改定版) 「通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当 識、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次脳機能の障害から なる症候群」 DSM-5 dementia→neurocognitive disorder(NCD) NIA-AA 2011年に認知症の改定診断基準を発表 記憶障害、遂行機能障害、視空間認知障害、言語障害を同等に 扱い、行動障害を含めていることで、非AD型認知症の診断に も対応 記憶障害等の認知機能障害により生活に支障を来した状態

(6)

認知症の分類

• アルツハイマー型認知症(AD) • 血管性認知症(VaD) • レビー小体型認知症(DLB) • その他(前頭側頭葉変性症など) AD VaD DLB 外観 愛想良い表情 杖歩行 動作緩慢 仮面様顔貌 パーキンソン歩行 対話上の特徴 対人的態度 取り繕い反応 振り向き徴候 構音障害 感情失禁 小声、低声 異常体験 行動障害 物盗られ妄想 幻視 誤認妄想 発症と進行 日内変動 緩徐な発症と進行 夕暮れ症候群 階段状の悪化 緩徐な発症と進行 検査上の特徴 遅延再生障害 図形模写の障害 初期には記憶障害は軽度 遂行機能障害 思考緩慢 図形模写などで検出される視 空間認知・構成障害 鑑別の要点 認知症ハンドブック 医学書院(2013) 厚生労働省研究班による調査結果より作図

(7)

MCI

(mild cognitive impairment:軽度認知機能障害)

Petersonらの定義(1999) ①本人や家族から認知機能低下の訴えがある ②認知機能は正常とはいえないものの認知症の診断基準も満たさ ない ③複雑な日常生活活動に軽微な障害はあっても基本的な日常生活 機能は正常

MCI key symposium(2003)

①正常ではないが認知症の基準を満たさない中間の状態 ②BADLは保たれていて、IADLはわずかな障害にとどまる。 ③自身あるいは他者から示される認知機能低下の証拠があり、 and/or 神経心理テストにて以前より明らかに低下している。 • 健忘型 or 非健忘型、単一領域 or 複数領域に分類 • 5年以内に50%の確率で認知症を発症 認知症ハンドブック 医学書院(2013) 認知症 MC I 正常

(8)

認知症有病率(日本)

認知症有病者数:350∼497万人 MCI有病者数:292∼468万人 (65歳以上高齢者数 2,874万人 12∼17%が認知症) 有病率(久山町研究) • 1992年:1.8% → 2012年:12.3% • 発症率(/1000人/年):男性12.0人、女性16.6人 • AD:63.1% VaD:36.1% • ADは増加、VaDは横ばい 原因 • 高齢化+α(ライフスタイルの変化など)

(9)

世界の認知症有病率

地域 60歳以上人口 (100万人) 有病率 (% ) 2010 2010 2010 2030 2050 2010∼2030 2010∼2050 アジア 406.55 3.9 15.94 33.04 60.92 107 282 欧州 160.18 6.2 9.95 13.95 18.65 40 87 北米・中南米 120.74 6.5 7.82 14.78 27.08 89 246 アフリカ 71.07 2.6 1.86 3.92 8.74 111 370 全世界 758.54 4.7 35.56 65.69 115.38 85 225 認知症者数(100万人) 増加率(% )

有病者数(推定)

2010年:3500万人→2050年:1億1500万人

(10)

症状

記憶障害・見当識障害 失語・失行・失認 視空間認知障害 遂行機能障害 中核症状 周辺症状(BPSD) 幻覚・妄想 徘徊 不穏・興奮 誤認妄想 意欲低下 概日リズムの変化と不眠 うつ

(11)

介護が必要になった

主な原因

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ k-tyosa/k-tyosa10/4-2.html 「平成22年国民生活基礎調査の概況」より作図

疾患別社会的費用

(イギリス)

billion 認知症ハンドブック, 医学書院,2013より作図

(12)

認知症高齢者への対応

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kaiken_shiryou/2013/dl/130607-01.pdf

厚生労働省「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」 および「認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者数について」より引用

(13)
(14)

MCIではまずIADLが低下する

IADL BADL 介護の必要性 軽度 支障あり 支障なし 必要なし 中等度 支障あり 支障あり ある程度必要 重度 機能消失 ほとんど機能消失 常時必要 認知症ハンドブック 医学書院(2013)

(15)

第2章

発症メカニズムと治療と評価

(16)

AD発症機序の仮説

• コリン仮説

• グルタミン酸仮説

• アミロイドカスケード仮説

• アミロイド・オリゴマー仮説

• タウ蛋白質の関与

• アポリポ蛋白質Eの関与

(17)

コリン仮説

• AD患者では脳内の神経伝達物質のひとつであるア

セチルコリン(Ach)量が減少している

• Achの減少を抑えることができればADの治療につ

ながるのでは?

• Achエステラーゼ阻害薬(AchEI)の投与により効

果あり

• ドネペジル(アリセプト

®)

• ガランタミン(レミニール

®)

• リバスチグミン(リバスタッチ

®、イクセロン®)

(18)

グルタミン酸仮説

• グルタミン酸は脳内の興奮性神経伝達物質で、受

容体の1つにNMDA (N-methyl-D-aspartic

acid)受容体がある。

• NMDA受容体は海馬や大脳皮質に高密度に分布

し、記憶に関する長期増強などにおいて中心的役

割を担っている。

• AD患者の記憶障害にNMDA受容体の障害が関与

• NMDA受容体拮抗薬:メマンチン(メマリー

®)

(19)

アミロイドカスケード仮説

Sperling RA et al., Alzheimers Dement, 2011 アミロイドβ蓄積→シナプス障害→タウ蛋白蓄積→脳萎縮→認知機能低下→臨床症状

発症20年前から脳内の変化が始まる。発症までの20年間の生活習慣により、発症 遅延が可能

(20)

ADの治療

中核症状

• AchEI

• NMDA受容体拮抗薬

BPSD

• 抗精神病薬

• 抗うつ薬

• 睡眠導入剤

• 運動

• 音楽療法

• 回想法

• バリデーション

• Person centered

care

• なじみの暮らしの継続

薬物療法

非薬物療法

認知症ハンドブック 医学書院(2013)

(21)

リハビリテーション

認知症疾患治療ガイドライン 2010 医学書院

• 脳を活性化して生活能力を維持・向上させるリハ

の原則

①快刺激であること

②他者とのコミュニケーション

③役割と生きがいの付与

④正しい方法を繰り返しサポートすること

(22)

認知症患者のケア

認知症疾患治療ガイドライン 2010 医学書院

• 生活障害を改善するために、その人らしく暮らせ

るような支援をすることが基本となる。

• リハビリテーションは、認知機能や生活能力、生

活の質(QOL)の向上を目的とする。

• 薬物療法を開始する前に、適切なケアやリハビリ

テーションの介入を考慮しなければならない。

• 薬物療法開始後は、有害事象のチェックを含めた

定期的な再評価が重要となる。

(23)

ケアの原則

Kitwood T, 認知症のパーソンセンタードケア, 2005

①尊厳、利用者本位:その人らしく生きられるよう

支援

②安心、生の充実:叱咤されない環境で安心、快適

③自立支援、リハ:残存機能を見極めて、役割付与

により心身の力の発揮を支援

④安全・健康・予防:再発に注意して安全・健やか

なQOLの達成

⑤家族や地域とともに進むケア:なじみの暮らしの

継続

(24)

介護者に対する支援

認知症疾患治療ガイドライン 2010 医学書院

• 軽度:心理社会的な介入が介護者の疲労やうつ

状態を軽減し、患者の施設入所を遅らせる。

• 中等度:介護者にはうつ傾向があり、介護者に

対する支援や指導が有効である。

• 重度:多職種からなるチームにより、自宅や認

知症に特化した施設において、なじみの環境や

生活習慣をあまり変えることなく、医療と介護

が継続的に受けられるよう援助することが推奨

される。

(25)

社会参加・余暇活動・精神活動の

認知症予防効果

多くの観察研究で予防効果があることが示されている。

• 社会参加が積極的なほど認知症発症率が低下し、

認知機能の低下を抑制する。

(Krap A et al. Dement Geriatr Cogn Disord 2006、Scarmeas et al. Neurology 2001)

• 旅行、編み物、ボードゲーム、園芸などの余暇活

動が認知機能低下の予防に効果がある。

(Menec VH et al. J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci 2003、Ghisletta P et al. J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci 2006)

(26)

運動+α

Wrann CD, Cell Metabolism, 2013

運動

→PGC1α産生 →FNDC5誘導 →脳由来神経栄養因子 (BDNF)分泌促進 →神経細胞活性化

α(海馬への負荷)

→新しい神経ネット ワークの構築

海馬の

委縮予防

(27)

認知機能低下予防に有効な食事

• 青魚

(イワシ、アジ、サバ、ニシン、サンマなど)

(Hashimoto M et al. Neurodegen Dis 2007)

• 緑黄色野菜・果実

(Barberger-Gateau P et al. BMJ 2002)

• コーヒー

(Eskelinen MH et al. J Alzheimer Dis 2009)

• 緑茶

(Kuriyama S et al. Am J Clin Nutr 2006)

• 地中海料理

(Scarmeas N et al. Ann Neurol 2006)

(28)

ADの危険因子(世界)

(29)

ADの危険因子(アメリカ)

(30)

MCIの危険因子と防御因子

危険因子 防御因子 糖尿病 定期的な運動 中年期の高血圧 知的社会活動 脂質異常症 教育 うつ バランスのとれた食生活など 喫煙など 認知症ハンドブック 医学書院(2013) 治療方針:危険因子に介入し、防御因子を強化する

(31)

ADの評価尺度

スクリーニング検査

• MMSE • HDS-R • ADAS-cog • MoCA-J

記憶

• WMS-R • RMBT

実行機能・注意

・TMT-A&B

観察式の認知機能評価

• CDR • FAST

BPSDの評価

• NPI • BEHAVE-AD

介護負担

• ZBI 認知症ハンドブック 医学書院(2013)

(32)

認知機能低下予防事業で使用される

評価尺度

認知機能評価

• MMSE • CDR • MoCA-J • MCI早期発見テスト* など

社会活動・知的活動

• IADL(老研式、FAI) • 活動範囲(LSA) • 人間関係(LSN)

その他

• 画像(VSRAD, SPECT) • MCI発症率 • 身体活動度など *:http://www.nhk.or.jp/kenko/n_special/pdf/question.pdf 認知機能の評価だけでなく、その人の生活機能も併せて評価することが重要。 ・一次予防のアウトカムは高次生活機能 (他者との交流・役割等)の維持・向上 ・二次予防のアウトカムは上記に加えて、認知機能 (記憶、実行機能)の維持・改善

(33)

CDR

(The clinical dementia rating)

• 記憶、見当識、問題解決と判断、社会生活、家

庭生活と趣味・関心、パーソナルケアの6項目

をそれぞれ独立して評価する。

• 0:健常、0.5:認知症の疑い、1:軽度、2:

中等度、3:重度の5段階で評定する。

• 点数が高いほど重度

リハビリテーション評価データブック 医学書院(2010) CDR MMSE HDS-R FAST 軽度 1.0 16.6 19.1 5 中等度 2.0 14.4 15.4 6 重度 3.0 8.7 10.7 6∼7 渡辺ら 日本臨床, 2011 AD重症度と各尺度の関係

(34)

MoCA-J

(The Montreal cognitive assessment 日本語版)

• 軽度認知機能低下のスクリーニングツール

• 注意機能、集中力、実行機能、記憶、言語、視

空間認知、概念的思考、計算、見当識から構成

• 10分程度で施行可能

• 合計30点満点、26点以上が健常範囲

MoCA-J教示マニュアル ver 2.2 http://www.mocatest.org/pdf_files/instructions/MoCA-Instructions-Japanese_2010.pdf

(35)

画像

VSRAD( Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer‘s Disease:早期AD診断支援システム)

• 脳全体と海馬の萎縮の程度を見ることができる。萎縮の程度は、 「萎縮なし」を0とし、海馬の萎縮が脳全体のそれより強いほど大 きな数値となる(2以上なら早期アルツハイマー病の疑いあり、1 以上であれば、前駆を含むMCIを疑う)。

SPECT(Single photon emission computed tomography:単一 光子放射断層撮影)

• 体内に注入したRI(放射性同位元素)の分布状況を断層画面で見る もので、血流量や代謝機能の情報が得られる。

(36)

続いては、

第3章:認知機能低下予防と運動

第4章:認知機能低下予防の実際

(37)

3章

認知機能低下予防と運動

3章

認知機能低下予防と運動

(38)

豊かな環境・しっかり運動⇒脳活性化

豊かな環境・しっかり運動⇒

脳活性化

池谷裕二:脳はなにかと言い訳をする. 祥伝社. 2007

豊かな環境で飼育されたマウス

・海馬の神経細胞が増加

・できごとの記憶がよくなる

仲間と一緒

遊び道具

(39)

ランニングエクササイズで中年マウス海馬の神経細胞新生が増加 血中コルチコステロンは変化せず、BDNFとBDNF受容体が増加

Wu C et al. J Appl Physiol 2008;105:1585-1594

©2008 by American Physiological Society

新 生 神 経 細 胞 数 未 熟 神 経 細 胞 数 新 生 / 未 熟 細 胞 数 コ ル チ コ ス テ ロ ン B D N F B D N F 受 容 体 コ ル チ コ ス テ ロ ン B D N F B D N F 受 容 体

(40)

0 50000 100000 150000 200000 250000 豊かな住環境+高活動群 豊かな住環境+低活動群 通常の住環境群 脳βアミロイド沈着部の面積

廻り車やトンネルなど

豊かな住環境で飼育

Lazarov O et al: Cell 120:701-713,2005

豊かな環境での楽しい運動が

老人斑(βアミロイド)を減らす

豊かな環境での

楽しい運動

老人斑(βアミロイド)を減らす

(41)

日課となった身体活動が

認知機能低下を防ぐ

日課となった

身体活動

認知機能低下を防ぐ

15のコホート研究、健常中高年者33816名を1-12年追跡

1 0.65 0.62

リスクが約

35%減

(42)

中年期の余暇運動が

アルツハイマー病を防ぐ

中年期の

余暇運動

アルツハイマー病を防ぐ

Rovio S et al: Lancet Neurol 4:705-11, 2005

フィンランド CAIDE研究 1,449名 20年後調査

0.35

1

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

運動群

不運動群

リスクが1/3に

中年期

余暇の運動

20-30分以上

息切れ・発汗

週2回以上

20 40 60 80 歳

運動 → 活性酸素消去増大 → タンパクのゴミ焼却炉向上

(43)

運動で海馬体積が増加し記憶が良くなる

120名の高齢者をランダムに2群に分け、 ①有酸素運動群と②ストレッチ群で、1年間比較 運動群はストレッチ群に比べて1年間後に海馬体積が有意に増加 (有酸素群は約2%増加、ストレッチ群は約1%低下) 運動耐容能(体力)が増大するほど海馬体積が増え、海馬体積が増 大するほど記憶↑。血中BDNF濃度が高いほど海馬体積が増大

(44)

運動介入による認知機能改善効果

健常高齢者

運動介入のRCT11論文のメタアナリシス

効果大:運動機能 (指たたき試験)、聴覚刺激への注意 (数唱)

効果中:認知スピード (TMT-A, 符号問題)、視覚刺激への注意

(45)

運動介入による認知機能改善効果

MCI

Gates N, et al: Am J Geriatr Psychiatry. 21(11):1086-1097, 2013.

14のRCT研究、MCI or MMSE24-28点1695名を分析

(46)

ペプチドホルモン

働き

BDNF 脳由来神経成長因子 神経細胞を成長させる シナプスを作る IGF-1 インスリン様成長因子-1 神経細胞にブドウ糖を取り込ませる セロトニンを作らせる BDNF受容体の数を増やす シナプスを強化する VEGF 血管内皮成長因子 血管透過性を高める 血液−脳関門をこじ開ける FGF2 線維芽細胞成長因子2 シナプスを強化する 生田 哲:よみがえる脳.ソフトバンククリエイティブ、2010

これらは運動で産生される

運動で脳内に生成される物質

運動で脳内に生成される物質

(47)

1日何歩

歩いてます?

1日何歩

歩いてます?

自分か ら外出 誘われれ ば外出 外出し ない 60歳代 62.6% 28.8% 7.9% 70歳代 55.5% 30.4% 14.0% 80歳代 45.8% 25.6% 28.7% 健康日本21

目標 男性

: 7000歩、女性: 6000歩 (1日1時間)

内閣府:H16高齢者の日常生活に関する意識調査結果

(48)

まとめ

1

まとめ

1

・動物実験で、運動によりBDNF等の

神経栄養因子が放

出され、海馬の神経細胞の新生、海馬体積の増加、記

憶力向上、アミロイドβに蓄積減少等の可能性あり。

・大規模な疫学研究結果より、中年期以降の、

週2回以

上、

1回20-30分以上

、歩行より強い運動強度の運動の

実施が、認知症発症リスクを低下させる可能性あり。

・ヒトを対象とした介入研究でも、運動により認知機能の

向上や海馬体積が増加する可能性あり。

運動

により

認知症の発症遅延

(発症予防)効果が期待される

(49)

まとめ

2

まとめ

2

現状、運動で「認知機能低下を予防できる」可能性があるが 「認知症を予防できるかどうか」はまだ結論に至っていない。 運動による「認知機能低下予防」=「認知機能の低下を遅らせる」 ⇒認知症の一番のリスク因子は加齢。どんなに運動をがんばっても 年を重ねれば、徐々に認知機能は低下し、認知症の発症率は高ま る。 運動により「認知機能低下を遅らせる」ことのメリット 例えば通常の生活を続けていると70歳で認知症を発症した人が、 運動等で生活を活発にし、80歳に発症を遅らせれば、認知症が重 度になる前に寿命を向かえることができる (健康寿命の延伸)

(50)

4章

認知機能低下予防の実際

4章

認知機能低下予防の実際

(51)

対 象:愛知県大府市在住の65歳以上のMCI高齢者100名 (介入群50名、対照群50名) 評 価:認知機能、運動機能、画像検査 介 入:週2回、1回90分、6ヵ月間 (全40回) 1クラス対象者17名、PT1-2名、運動補助員4名 介入内容:多面的運動プログラム ストレッチ、筋力トレーニング、有酸素運動、記憶や二重 課題などの認知課題を含めて脳活性化運動、行動変容技法による 運動の習慣化 38名/50名 (76%)が全介入の80%以上出席 対照群:健康講座を2回実施 鈴木隆夫:国立長寿医療研究センター認知症予防マニュアル 平成22年度 厚生労働省 介護予防実態調査分析支援事業

多面的運動プログラムによる

認知機能低下予防効果検証

平成22年度 厚生労働省 介護予防実態調査分析支援事業

多面的運動プログラム

による

認知機能低下予防効果検証

(52)
(53)

・話しながら歩く

・引き算しながら歩く

例:110から3ずつ引き算をしながら歩く

例:7ずつ引く、6と8を順番に引く

・踏み台昇降をしながら、「脳を使う」

1人⇒計算をしたり、野菜の名前をあげる

2人⇒しりとり、2つ前の単語まで憶えて復唱

例:

「りんご、

ゴリラ、ラッパ

」→「

ゴリラ、ラッパ

パパイヤ

→「

ラッパ

パパイヤ

、ヤギ」・・・

認知課題を含めた脳活性化運動

認知課題を含めた脳活性化運動

鈴木隆雄:国立長寿医療研究センター認知症予防マニュアル

(54)

結果

結果

介入群で特に健忘型MCIの 該当者では

・全般的認知機能を維持

・記憶力向上

・脳の萎縮を予防

鈴木隆雄:認知症予防マニュアル

(55)

対 象:群馬県高崎市在住の65歳以上のSMC高齢者150名 (介入群75名、対照群75名) 評 価:認知機能、運動機能、生活機能 介 入:週1回、1回90分、3ヵ月間 (全12回) 1クラス対象者10-18名、健康運動指導士等2-3名 介入内容:運動習慣獲得を目的としたウォーキングプログラム ストレッチ、レク、ウォーキング、行動変容技法による運 動の習慣化、グループ活動 出席率: 87.5% 対照群:健康講座を2回実施

SMC: subjective memory complaints

高崎市における認知機能低下の抑制効果に関する研究報告書 平成22年度 厚生労働省 介護予防実態調査分析支援事業

高崎市認知症予防プロジェクト

高崎市ひらめきウォーキング教室

平成22年度 厚生労働省 介護予防実態調査分析支援事業

高崎市認知症予防プロジェクト

高崎市ひらめきウォーキング教室

(56)

種類 具体例 見つける 課題 植物、人、場所等をみつける ・季節の花、野菜を見つける ・行き会った子どもを数える ・神社にお参りに行く 作る課題 芸術・趣味・創作活動 ・俳句、短歌を作る ・花を摘み押し花にする ・スケッチ、絵手紙 ・写真をとる ・山菜等をつんで料理を作る 交流課題 人と交わる ・すれ違った人にとびっきりの笑顔で挨拶する ・すれ違った方と世間話をする

ウォーキング課題の例

ウォーキング課題の例

目的を持って楽

しみながら歩く

継続

高崎市における認知機能低下の抑制効果に関する研究報告書

(57)

repeated measured ANCOVA 共変量:年齢、性別、教育年数 図4 I-ADL 11.0 11.5 12.0 12.5 前 後 得 点 介入群 非介入群 全体では、認知機能(言語流暢性)、 生活機能、QOL、運動機能(TUG) が向上 MCI群では、うつ傾向(GDS)、認知 機能(TMT-B, 符号問題)が向上 生活機能(老研式活動能力指標) p=0.010 p=0.041 p=0.001 言語流暢性 15 16 17 18 前 後 個数 介入群 非介入群 うつ傾向/GDS 2 3 4 5 6 前 後 項目 数 介入群 非介入群 (MCI)

(58)

対象:茨城県利根町在住の65歳以上1888名を3年間追跡 介入:睡眠、栄養、運動 睡眠:夜間睡眠の改善、短時間の昼寝 (30分以内) 栄養:EPA、DHA、銀杏葉エキス、リコピンを含むサプリメント 1日2回、1回3粒 運動:1回1時間、月6回運動講座+ホームプログラム 1クラス50-70名 (フリフリクラブボランティア) ボールやスカーフを用いた軽運動 相互マッサージ 筋力トレーニング フリフリグッパー体操 (右図) 結果:記憶力、筋力、持久力、GDS (うつ気分)が改善 認知症移行率:介入群; 3.1%、非介入群; 4.3% 千葉県茂原市:http://www.city.mobara.chiba.jp /kenkou/hokeniinnkai.html 朝田 隆: Modern Physician 28 (10); 1490-1493, 2008.

認知症予防介入:利根プロジェクト

認知症予防介入:利根プロジェクト

(59)

対象:大分県宇佐市安心院町の65歳以上のMCI高齢者32名 (介入群18名、対照群14名) 介入:調理 (栄養指導含む)、レク、運動等の複合プログラム 1グループ8-10名+保健師+看護師 週1回、9:00-15:00 午前:会費集金、昼食の献立決定、買い物、昼食調理 午後:踏み台昇降、ケアビクス (スポーツインストラクター指導) 参加者が考えたレク (囲碁、ゲーム、トランプ、折り紙、連想 ゲーム、クロスワードパズル) 結果:介入群で記憶力、言語が有意に改善 脳血流SPECTにて、脳血流の改善 介入2年後:介入群16名が正常化 (89%)、対照群3名がAD発症 介入6年後:介入群2名 (11%)がADとVDへ転換 山田 達夫: Dementia Japan 25 (2), 112-119; 2011.

認知症予防介入:安心院プロジェクト

認知症予防介入:安心院プロジェクト

(60)

まとめ:運動による認知症予防のポイント

まとめ:運動による認知症予防のポイント

・対象者が「できる」、「やってみたい」と思う

⇒適切な運動強度、頻度

⇒なじみの活動、役割

・小集団で行う

・主体性 (

住民主導

)と習慣化 (

継続性

)

・グループの組織化と地域への普及

・結果評価の実施

・ファシリテーターやサポーター等のボランティアの育成

矢冨直美: 地域型認知症予防プログラム実践ガイド. 57-63, 中央法規出版, 2008.

(61)

認知症予防の街作り

認知症予防の街作り

運動により認知症の発症遅延効果が期待されるが、完全な予防 策は現在のところない。 認知症予防を取り組みつつ、 ・認知症に対する正しい理解 (認知症サポーター養成、学校教育) ・予防を強調しすぎない 認知症になっても本人の意志が尊重され、住み慣れた地域のよい 環境で暮らし続ける社会=地域におけるリハマインドの醸成 (厚労省: 今後の認知症施策の方向性について;オレンジプラン)

参照

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(募集予定人員 介護職員常勤 42 名、非常勤を常勤換算 18 名、介護支援専門員 常勤 3 名、看護職員常勤 3 名、非常勤を常勤換算 3.5 名、機能訓練指導員

番号 団体名称 (市町名) 目標 取組内容 計画期間 計画に参画する住民等. 13 根上校下婦人会 (能美市)

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→ 震災対策編 第2部 施策ごとの具体的計画 第9章 避難者対策【予防対策】(p272~). 2

性能  機能確認  容量確認  容量及び所定の動作について確 認する。 .

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