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上顎骨複雑骨折に顎外顎内固定を併用した一治験例について

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Academic year: 2021

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69 もめではないと信じている。 生後1ヵ月以内の先天性腸閉塞の手術報告は約28例 あるが,この申手術に成功したものは6例である。こ の中2例がわれわれの症例であり,1例は生後24時間 に先天性回腸閉鎖にて回腸吻合を行い,12目で全治退 院したもので,わが国で最:も早期に腸吻合の行われた 例である。他の1例は生後3日で,十二指腸末端トラ イヅ靱帯部の圧迫と総腸間膜捻転による腸閉塞が靱帯 の切離と捻転整復によって全治したものである。 この他,生後2時間で巨大な膀帯ヘルニアの切除に 成功した例があるが,他の2例は何れも術後2目およ び10日で死亡したものである。その中1例は生後3 日,腸閉塞で開腹したが,腸間膜欠損はあるが,腸炎 の像が著しくみられたので,試験開腹として抗生物質 を用いたが効果がなかったものであり・、他の1例は生 後5日の幽門狭窄で衰弱高度のものであった。 これら新生児外科は第二次世界大戦以後,輸血,抗 生物質および麻酔等の発達によって成功率が著しく高 まっている。昔は1分を争った開腹手術が現在では悠 々と1・v2時間をかけても内部を精査して,組織をお だやかに取扱うことによって,昔より穿るかに安全か つ優秀な成績を得ている。 しかしこれら先夫性疾患では出来るだけ早期の手術 がすすめられており,その成績のよいことはわれわれ の成績からも明らかである。従って新生児を取扱う産 婦人科医の方々の積極的協力によって初めてわが国の 新生児外科の発達が促進されるものと考えている。 18.慢性上顎洞炎粘膜の呼吸について (口腔外科)○片山 孝 (耳鼻科)山本町世 上顎洞炎粘膜の呼吸をワールブルグの検圧計を用い て測定した。 この場合の酸素消費能Qo,(μ1/mg/h)は,2−4で あり,粘膜炎の形態によって,それぞれ異なる値を示 す。上顎洞炎で粘膜が薄く,正常粘膜とみなされるよ うなもの,およびpolyp6sの粘膜は,その値が高く granurtise 6demat6きeでは申問で, fibrs6eの粘膜 は低い値を示した。 RQはfibrどseで大体1.0に近い値を示す。 酸生成能を重曹一一ee酸緩衝液中にて行い,生成せる 酸を等量の炭酸発生に置換えて,ワールブルグの検圧 計1こて測定ずると,Qco2(μ1/mg/h)は,1.5・)2.5 の値を示す。 上顎洞粘膜の捨筆と骨側とをZZ一一・粘膜にて,薄切切 片にして測定するとQo愈に相違が認められ,下側粘 膜が高い値を示した。 これらの粘膜の切片にそれぞれ基質として,解糖, TCA一回路構成物質として,グノレコース,「1フ7レクF 一ス,焦性ブドー酸,クエン酸,コハク酸,フマール 酸,リンゴ酸,オキザm酢酸を添加した場合には,コ ノ、ク酸,オキザ9酢酸は酸素消費能が大きかった。ま た脂酸として酢酸,プロピオン酸,酪酸,カプロγ 酸,オクタン酸を加えた場含には,オクタン酸,酪酸 が高い値を示した,アミノ酸として,グルタミン酸, アスパラギン酸を添加した場合には余り大きな酸素消 費能の増大はみられなかった。 19,上顎骨複雑骨析に顎外町内固定を併用した 一治験例について (口腔外科)○河合 幹・和泉 潔 最近われわれは,交通事故に起因する上顎骨複雑骨 折症例に対し,顎外および顎内固定の併用に依り好結 果を見た治験例を得た.ので報告する。 患者は48才の男性で,本年6月22日タクシーの正 面衝突により右頬部を強打し,某外科医にて応急手当 後,6月24日当科に紹介せられたもので,初診時の全 身ならびに口外所見としては,強度の顔面全体にわた る浮腫と疹痛,眼球結膜出血ならびに眼周囲の高度の 皮下出血および鼻出血を認めたが脳底骨折,下顎骨折 は認められなかった。口写内所見としては,一横指程 度の開口障害,右側臼醒部全体を含む上顎骨の斜下方 偏位と動揺,前歯部全体を含む上顎骨の動揺,不正咬 合(右側臼歯部のみ上中顎接触し反側は上下臼歯問に 約1.5cmの空隙を見、る)等を認め, X線所見におい ても,右側臼歯部後方,犬歯部,平骨下部等に骨折を 認めるが,骨体の動揺度から見てこれ以外にも数ヵ所 の骨折が存在するものと推測された。 処置は特殊の顎外整復固定装置:を考案して,下顎骨 全体を上方に挙上し,緩圧で徐々にヒ顎骨骨折体を整 復すると同時に咬合状態を矯正し,整復完了と同時に 顎間固定法を併用し,この間は感染予防を目的とする 抗生物質投与の継続,流動食を実施した。 経過は極めて良好で,入院後1ヵ月半で顎外固定装 置は撤去し,2ヵ月で顎間固定装置も除去し,固定に よる開口運動障害の回復を待っている。 本症例が相当複雑な骨折であるにもかかわらず,整 復固定が簡単でかつ確実に行い得たのは,上下歯牙が 健全であった事と下顎骨折がなかった事により,咬合 を基盤とし・た顎外整復固定装置が応用できたことと顎 間固定法が併用できたtめと考えられる。. 20.思春期やせ症の1例 (精神)赤田豊治 ヨーロッパでは数十年前より,わが国では最近その 存在を確認され,症状および成因について議論されて いる思春期やせ症の1例を挙げる。患者は男子で13才 より持続的な食欲不振,やせに悩み,・21才にいたって 極度のやせ,衰弱の上に譜妄乃至アメンチア状態が1 一H一 929 一

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