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乳癌組織CEA量の検討

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Academic year: 2021

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46 に圧痛を認めた.入院後の諸検査でアメーバ性肝膿瘍 の診断,超音波誘導下ドレナージを施行した.採取さ れた膿汁は赤茶色,直接鏡検で赤痢アメーバ栄養型を 認め確診した.同時にメトロニダゾールの投与,洗浄 をくり返し,膿瘍も縮小,40日後チューブを抜去,退 院した.その後,外来で経過観察しているが,再発の 徴候はない, 12.電気水圧衝撃を用いた胆道鏡下結石破砕術 (聖マリアンナ医科大学第2外科)後町 浩二 胆道鏡的結石除去にさいして,嵌頓結石や大きな結 石の症例では結石の破砕除去に難渋することが多い. われわれは,この様な症例にたいして電気水圧衝撃波 による結石破砕術を行ない好結果を得ている. この電気水圧衝撃波による結石破砕法には1)装置 の持ち運び移動が容易である.2)レーザー装置よりも 安価である.3)結石破砕力はレーザーよりも効率が良 い.などの利点がある. 本法は今後も難かしい結石を除去するための有力な 手段の一つとなるものと思われたので,われわれの使 用している装置と手技について紹介した. 13.最近経験した成人腸重積症の1例 (流山中央病院外科) 昆野 博臣,成高 義彦,国吉 昇 成人腸重積症は比較的まれな疾患とされ,その多く は器質的病変によるものが多いといわれている,今回, われわれは回盲部に発生した成人腸重積症を経験した ので報告する.症例は50歳男性,腹痛および下血を主 訴として来院.腹部立位X線像にて鏡面像を認めたた め,腸閉塞症と診断.入院経過観察していたが,第4 病日より右下腹部に腫瘤触知したため,腹部エコー, 注腸造影施行したところ,回盲部腫瘍,腸重積症が疑 われた.開腹時所見は,ileo・ileo−colic typeの腫重積で あり,病理組織学的には,器質的病変を伴わない特発 性腸重積症であった.成人腸重積症の約80∼90%は器 質的病変を合併しているといわれているが,本症例は むしろ小児の特発性腸重積症に近いものと思われたの で報告した. 14.食道の良性潰瘍性病変の3例 (山形県金山町立病院外科)飯島 克己 昭和53年1月から59年12月目での7年間に当院で施 行した食道胃内視鏡野約1,800例のうち,3例に食道良 性潰瘍性病変を認めた.これらの稀な症例に対し,臨 床的検討を加えた. 症例:25歳の女性事務員.内視鏡検査で食道第2狭 窄部に全周性潰瘍性病変を認めたが,生検では非特異 性炎症であった.本患者には結婚問題,これに関連し た家庭内葛藤,職場での葛藤などが存在し,それらと 症状の経過が相関していたため,心身医学的治療にて これを治癒せしめた.症例2:74歳の女性.食道裂孔 ヘルニアを伴う潰瘍であるが,保存的治療により症状 の消失をみた.症例3:36歳の女性掃除婦.第2狭窄 部に3×2cmの浅い潰瘍性病変を認めた.発症原因は 不明であるが,保存的治療により約2週間で治癒した. 15,IIc+III型早期胃癌が疑われたRLHの1例 (新松戸中央病院外科)中田 一也 症例:40歳の女性で,主訴は心窩部痛であった.胃 検診で異常を指摘され,当院を受診し,胃X線および 内視鏡検査でIIC+III型早期胃癌が疑われた.しかし その後の5回の胃生検の結果はGroup Iであり,経過 を追っているうちにRLHが疑われた.すなわち,1) 陥凹の辺縁には蚕食像がみられず,辺縁を追い難かっ た.2)陥凹面の胃小野は比較的良く保たれていた.3) 陥凹の辺縁に潰瘍が多発し,それぞれの潰瘍に向って 多中心性に搬襲の尖端は腫大し,中心に向って輩下で 滑らかに断裂していた.本症例では以上の所見がIIC+ III型早期胃癌との鑑別上重要であったと思われる. 16.肝転移をみた胃カルチノイドの1例 (秋田市中通病院外科) 花岡 農夫,瀬戸 泰士 患者:43歳,主婦.主訴は上腹部痛.胃内視鏡,腹 部CT,腹腔動脈造影などの所見から胃前庭部の粘膜 下腫瘍とその肝転移例と診断した.手術は腫瘍が膵へ 浸潤していたため,膵臓を一部削って広範囲胃切除を 行ない,B−1法で再建した.術後,病理組織学的にカル チノイドと診断した.なお,GrimelinsおよびFontana −Masson染色はともに陰性(反応陰性細胞型)であっ た.術後経過は良好で,S−HIAA,セロトニンともに正 常,術後第35病日に肝動脈へのMMC 10mg one shot

動注,MFC療法3回施行した.さらに外来ではMFC

療法3回施行した.さらに外来ではMFC療法週1回, PGB, FT−207投与を行い,現在は主婦の仕事を続けて いる. カルチノイドの肝転移症例も強力な制癌療法により 長期生存が望めるといわれている.肝動脈への動注の 反復も含め,経過を追う予定である.

17.乳癌組織CEA量の検討

(外科)清水 忠夫 乳癌患者のCEA測定の有用性をみる目的で,血清 一280一

(2)

47 CEA値,組織CEA量を測定しえた乳癌患者90例に対 して,組織型,脈管侵襲,病期および予後との関連に ついて検討した.陽性率は,血清CEA量,14.4%,組

織CEA量,35.5%と組織CEA量に高かった.血清

CEA値と組織CEA量の関連は認められなかった.組 織型,脈管侵襲,病期との関連は,血清CEA値につい ては認められなかったが,組織CEA量では,乳頭腺管 癌,脈管侵襲陽性,病期の進んだ症例に陽性率は高い 傾向を示した.予後について生存率をみると,血清 CEA耐陰性例に予後良好であり(p〈0.05),そのなか でも組織CEA量陰性群で,予後良好となった(p〈 0.01).以上,血清CEA値は予後に関して有用な腫瘍 マーカーであるものの,陽性率が低く臨床病期をあま り反映させないことがわかった.臨床病期,予後をみ る上では,組織CEA量を測定することがより意義が あるものと考えられた. 18.食道静脈瘤に対する硬化剤注入療法の成績一手 術療法との比較一 (外科)小豆畑野 食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化剤注入療法(以下 EIS)の治療成績を手術療法(以下OP)と比較検討し た,対象はEIS症例118例とOP症例30例である. 止血率は,EIS 93%, OP 92%と共に高率であった. 4年累積生存率をみると,緊急症例ではEIS 57%, OP 33%と,いずれも治療後早期に低下したが,EISのほう が良かった.待期予防症例ではEIS 60%, OP 57%と 大きな差はなかった.治療後の4年累積出血率はEIS

35%,OP 24%と, EISのほうがやや高かった. EIS後 の出血時内視鏡所見をみると,発赤所見の残存・再発 が多く,今後改善の余地があると思われた. 以上の結果より,EISを緊急症例だけでなく,待期予 防症例に行なっても良いと思われた. 19.閉塞性黄疸の血行動態に関する研究 (外科)熊沢 健一 閉塞性黄疸時に低血圧や徐脈を来し,シ・ックや腎 不全となることがある.そこでこの循環動態を解明す るため以下の実験を施行した.雑種成犬12頭をNem− butal麻酔下で開腹し総胆管を結紮.結紮前,結紮後

3,6週目にSwan Ganz catheterを挿入し血行動態 を測定した.同時にICGより循環血液量を求め,血液 ガス分析を行なった.その結果,閉塞性黄疸では心係 数と循環血液量は上昇,平均動脈圧と末梢血管抵抗は 減少し,hyperdynamicな血行動態を示した.一方,酸 素消費量が上昇していることから心係数の上昇は酸素 の需要の増加を助ける合目的な変化といえる.そして, 血管抵抗を下げることにより心係数を増加させている と考えられる.さらに血中グルカゴンが上昇したが, グルカゴン負荷により血管抵抗が上昇したことから, 閉塞性黄疸の血行動態にグルカゴンが関与しているこ とがうかがわれた, 20.中枢性尿崩症に対するデフモプレッシンの経直 腸投与 (脳神経外科)渡部 英美 中枢性尿崩症の治療には,DDAVPの経鼻投与が行 なわれている.しかし,経鼻的下垂体手術の術直後な どでは,経鼻投与は不可能である,このような場合は 他の投与法が求められる. 今回,我々は経鼻投与に代わり得る方法として,

DDAVPの経舌下投与と経直腸投与を3例の中枢性

尿崩症患者に対し施行し,その効果につき検討した. その結果,DDAVPの経直腸投与は経舌下投与より確 実な効果が認められ,投与量も少なくてすみ,かつ抗 利尿効果は8時間以上持続した.したがって,通常の 経鼻投与が不可能な場合,経直腸投与はこれに充分代 わり得る投与方法と考えられた, 21.脳内血腫にて発生した脳腫瘍 (戸田中央総合病院脳神経外科) 高橋 信,竹山 英二,大久保 正 脳内血腫にて発生した脳腫瘍5症例を報告した.脳 腫瘍89例中5例(5.6%)が脳内血腫にて発症した.脳 腫瘍の内訳は転移性脳腫瘍2例,多形性膠芽腫2例, 巨細胞肉腫1例であった.腫瘍出血症例のCT SCAN 所見は,腫瘍部位,血腫性状,周囲浮腫,エンハンス メント所見に関し特異的であり,5例中4例(80%) に腫瘍出血の術前診断が可能であった,特発性脳内血 腫の場合,脳腫瘍出血を考慮すべきであり,CT SCAN 所見の詳細な検討,血腫除去術施行時,周囲組織の組 織学的検討が不可欠である, 22.皮質動脈断裂による硬膜下血腫の1例 (至誠会第2病院脳神経科) 河西 徹,今永 浩寿,杉浦 誠 症例:61歳男性会社員.既往歴:55歳肝硬変.現症: 自宅の玄関にて転倒,前額部打撲,受傷後異常なかっ たが,4日後,急に意識不明となる.来院時所見:意 識状態200,除皮質肢位.入院後経過:緊急開頭血腫除 去術施行するも,翌日死亡.考察:急性硬膜下血腫に は,脳挫傷を伴う群と伴わない群とがあり,後者の原 因として,bridging veinの破綻,または皮質動脈細枝 一281一

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