原
著
〔謡饗攣認編4離鞠
Tetrahydro一β一Naphthylamin一の作用に
及ぼす脂肪食の影響
慶総大隅興部麟鑛奎(主任結鞭)
伊 イ ・ ゐ 晶 トミ (受付 昭禾属 18 年 12 月 5日)藤 恭 i爽 郎
トウ キuウ ジ田 美 耶 子
タ ミ ヤ コ1緒 言
Tetrahydro一・β一Naphthylaminは交感二二申椹を刺戟興奮せしむるものにして、之を家鶏に注 射すれば特有の中毒症歌を呈することは周知の事に驕す。其症歌の主要なるものを塞ぐれば先づ頸 部羽毛の立毛を見、次いで弱翼垂れ下り、歩行障碍を來す。症歌烈しき時は痙攣を起す。 嚢に戸田は鳩に脂肪食を供與すれば、種kの神経毒に封ずる抵抗が増強することを認めぬ。田村 はヂフテリー毒麻痺にi封ずる抵抗は脂肪食の供與に依ゆ増大することを實讃せり。 以上の事實に基き予等も神経系に作用するTetrahydro一β一Naphthy1amin(T。 N.と略記す) の敷果に封し脂肪食の影響を槍査したり。 G 實験材料及び方法 Tetrahydro一β一Naphthy!a血in(T・Ntと略記す)の1・5%液を家鶏に筋肉注射を施行せ)i。 注射後の症状は頸部立毛、頸部震登、羽翼垂下、不安な小亥捗き、頭部を前に垂れる、雫衡朕態を 完全に失はざる動揺、更に症状増強の時は雫衡駅態の高度失調を序し、脚にて身腰を立位に保ち得 ざるに至り地上掲躍露す。之を背位にするも最早韓位するを得ざるに至る、甚しき時は痙攣を生 す。 以上の如き症歌の中,余等は特に首の立毛、朋翼下垂、首を延ばし姿勢の前屈及び歩行不能を標 準と.して観察せり。 食餌:は正常食として玄米及び野菓を與へた夢。 一 7 一一皿直垂成績
實 験第 一
樹照試験として正常食を20日間與へたる家鶏にT.N.を膿重kg當り0.00759宛注射した るが何等の症歌を起さざるか、或は僅かに羽翼下垂の徴候を認むるに過ぎす。更にkg握り0.01g 宛注鮒すれば著明なる症歌を呈すること第一表に示すが如し。 第 1 表動物番號
1 2 3 4 5頸部立毛1弱翼下垂1姿
L 勢1歩 行 著 著 著 著 著 明 著 明 著 明 著 ・明 著 明 著 明 前明 雨
明 前明1前
明 渤 …一一 1一屈 辛じて歩行し得
屈 「膝屈顧の儘漸く歩行し得 屈 1膝屈曲の儘漸く歩行し得. 屈 1膝凪曲の儘漸く歩行し得 屈 2膝屈曲の儘漸く歩行し得 第1表の成績に依れば艦:重kg’當りT。 N。を0.0019宛注射すれば、何れも頸部立毛、朋翼下 垂、姿勢前屈及び歩行障碍の準歌現はるxを認む◎次に余等は正常食の他に1日1朋にオンフ油 7g宛20日間強制飼養したる家鶏にT. N.を艦重kg翻り0.01g宛注射し、其選歌護現を観 察したるに第2表の如き結:果を得1たり。 第 2 表動物番號1頸 部 立 毛
6 7 8 9 io 輕 変 M 翼 下 垂ri委勢渉
無 無 闇 著 無 理 輕 輕 著1輕
明 輕 度 度 正 度 正 明 輕 度 度 正 前 前屈睡じて歩行し得
常 1正 常 ∼ 常 正 常屈膝屈勘齢捗行し得
剰正 常
「 第2表の成績に依ればT・N・を艦重kg當の0・Olg注射するる頸部立毛の著明に現はれたる は5例中1例のみにして、、朋翼下垂の著明なるは2例に過ぎす。又姿勢の前屈は2例に於て認らる sも、何れも輕度なb、歩行も障碍な.きもの3例あb。 以上の症歌獲現を脂肪を與へざる第1表の三組と比較すれば、其症歌稜現が遙かに輕度なるを認 む。一帥ち脂勝傘は、等N・の作用を抑調する准り。 次に余等はT.N.を艦重kg當り0.0159注射して観察せり。先づ正常食にて20、日間飼養し たる家鶏に就ての成績は第3表の如し。 一一一 8 .一203 第 3 表
動物番號 頸 部
11 …著 ・2ス
13 1 著14 1著
15@障
立_i剰弱 明 著 明 著 明 著 明 著 明 著: 翼 下 時 明 明 明 勢 歩 前 前 前 前 前 行 屈 1不 」屈1不
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屈 {不1
屈1不
屈i不
能 能 能 能 能 第3表の成績に依れば何れの動物に於ても総ての症歌が著明に護現するを認む。 余等は更に正常食を與ふる他に、オレフ油1日1廻に79宛強制飼養したる家鶏に就て同様に實 験したる其結果は第4表の如し。 第 4 表動物番號
16 17, 18 19 20 頸 部 輕 輕 輕 輕 輕 :立 毛:度
凌
度
度
度
羽 翼 下 垂
著 輕 輕 著 輕 .ii冬 勢}歩 行 度 度 明 度 .輕 度 前 正 正 輕 度 前 帯屈1膝屈曲の儘歩行
常「正 常
} 常 ;正 常屈[膝屈臨の儘歩行
虫 }正 常 「 第4表ρ成績に依れば頸部立毛は何れも三度にして、朋翼下垂も5例中3例あるも、何れも二度 のものなり。姿勢も3例に減て正常にして歩行に障碍なきもの3例あり。之を第3表の成績と比較 すればT.N.の作用遙かに輕きを認む。脚ち此場合に於ても脂肪食はT。 N.の作用を抑制した ることを見得るなり。三三第二
上記の如く玄米食飼養家鶏にオレフ油を與ふれば、之を與へざるものよりもT.N.の作用強く 護現するを見たり。然れども糠の中には多量の脂肪を含有するを以て、丁丁試験に用ふる家鶏にも 玄米食を與ふる場合には、當然其糠中の脂肪を與ふることになるを以て、平等は白米粉を主食とし て飼養し、之を饗照試験例となし、以て脂肪存否の影響を検査せり。 實験には次の如き組成の飼料を與へたり。 . ・ 白米粉70g,ヵゼィン15g,無機臨類(マツカラム混合盤)3gなり。一方には之にオレフ油 109を加へたるものを與へたり、而して飼養期聞は25日間なり。言ふ迄もなく上記の飼料に更に オリザニンを添加するを要す。然るに』T.N.,は二丁系統に作用するものなるが故にオリザニンの 供與量が、其作用に影響を:及虐ずや否やを卑づ観察し)以て其供與適當量を定めたり。師ち上記の一9 一
白米食に添IJ9するオリザニン末を19のもの・39のもの,及び59のものの3群として實験せ り◎蓋し通常の場合には、上記の白米量に封してはオリザ=ン末39供與にて榮右上充分なること はb從來多くの人々の白米飼養實験に依りて明かな!i}。故に此量の他に,之よりも少量のもの,及 び多量のものの3群に就て観察したるなり。其實験成績は第5表の如し。 第 .5 表
動 二番號
21 22 23 24 25 26 27 28 29頸部立毛im翼下垂倭
.剃歩 行 著 著 著 輕 著 正 野 著 無 明 明 明 度 明 調 度 明 著 著「 著 ’著 著 著 著 著 著 明 明 明 明 明 明 明 明 明 著 正 著 著 輕 正 正 正 正明屠
常1正
明屠
i 明 1署 ミ劇輕
常 1正常「正
常・1輕 常.1正 明 常 明 明 度 常 常 度 常1オリザ昌ン量
lg lg lg 39 39 39 59 59 5g 第5表の成績に依ればオリザニン19勢望のものと39投與のものとの問には、後者の方畿現症 朕離々牽きが如し。されど音差は著しからす。然るにオリザニン19又は39投與のものとtS 59 投與の窓のとに寝て見るに59子午のものの方・症歌の獲子午輕度なる恒同を認む。 上記の結果に基き三等はオリザニンを39投與することxなし、之にて飼養すること25日間に しセ、叉一方に更に、オレフ油109を添加したるものにて飼養し、T.N。を謹重kg當り0.029 宛を注射しv其中毒症歌獲現状態を比較槻察したるに、第6表の如き結果を得たり。動 物番號
3e 31 32 33 34 35 36 37 38 頸 部 立 毛 著 著 著 著 著 輕 輕 輕 著 明 明 明 明 度 度 度 第 6 表m翼下垂
委 勢 歩 著 著 著 著 著 輕 輕 輕 著 明 明、 明 明 度 度 度 明 箭 薗 薗 前1 前 正 正 正 前 屈 屈. 屈 屈 屈 常 常 常 屈行陵
餌蘇露!
同 正 正 正 膝屈曲の儘歩行引
上v
常h
常y
/ )・ 常:[ ・) 米 食 白 米 レ フ 洩 食 一 10 一一一205 第6表の成績に依れば、白米食の場合には何れも中毒症歌著明に獲現するも、之にオレフ油添加 したる場合には、申毒症駄4例中僅かに1例のみ著明に養現せるに過ぎす。3例は殆んど正常に近 し。以上に依りオレフ油添加の場合にはT.N.の中毒症歌獲現が抑制さるNこと明かなり。