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雷リスクマネジメント技術の構築

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - リスクの最適マネジメントの確立. 雷リスクマネジメント技術の構築 背景・目的. 主な成果. これまでに、送電、変電、配電設備の雷害対 策の研究が進められてきており、電力設備の 基 本 的 耐 雷 設 計 技 術は確 立されている。一 方、スマートメータなどの情報通信技術 (ICT) などの導入や、風力発電・太陽光発電などの 再生可能エネルギーの導入が拡大し、このよ うな新たな設備に雷被害がおよぶことが予想 される。このため、既存の電力機器に加え、情. 1. 高 建 造 物 へ の 雷 撃と気 象 条 件 の 関 係 の 解 明. UHV送電線などの超高建造物への雷撃特 性の解明を目的として、高さ634mの東京ス カイツリーの雷観測*1 を行った結果、2012 年~2014年度に約40件の落雷を観測した。 観測結果の分析から、このような高建造物へ の雷撃であっても、構造物から雷が発生する 上向き雷のみならず、雷雲からの雷放電進展 による下向き雷も生じることを確認した。雷 撃時の気象条件の解析により、上空の­­-­1 0℃. 2. のバースト性雑音*2の影響を、実験に基づき 評 価した。この 現 象に対し、バ ースト性 雑 音 の継続時間と周期、およびパケットの伝送時 間をパラメータとしたパケット損失率推定モ デルを構築した。また、電気所へIP機器を導 入する際、外部バースト性雑音からの影響を 許容値以下にするためのイミュニティ評価ス キームを開発した(図3)[H14012]。. 落 雷 位 置 標 定システム のデ ータに基づく、雷デ ータベ ース の 構 築. 電 力 会 社 の 協 力 の もと、落 雷 位 置 標 定シ ステムの 雷 観 測デ ータ( 落 雷 発 生 数(フラッ シュ数)、雷撃電流値、落雷の極性など)を集 積し、2013年度までの雷データベースを構 築した。このデータベースを用い、日本の落. 4. 高度が5,500m以上では下向き雷が、5,500 m以 下であれば 上 向き雷 が 主として発 生す ることを見出した(図1)。また、雷撃電流波高 値と-­1 0℃高度の関係、雷撃電流波高値や放 電 電 荷 量 の 統 計 分 布を明らかにした( 図 2 ) [H14015] 。これらのデータの蓄積により、雷 データの精緻化による雷リスク評価と耐雷設 計技術の高度化が可能となる。. 電 気 所におけるIP 機 器 のイミュニティ評 価 手 法 の 構 築. 変 電 所 などの 電 気 所にお い て 、汎 用 I P 機 器 が 適 用された機 器 の 導 入 が 進 んでいる が、電気所内に設置されるIP機器は、サージ などに起因する電磁雑音にさらされる一方、 その動作電圧は低いため誤動作の懸念があ る。このため、IP機器のイミュニティ (電磁耐 性 )性 能を簡 便に評 価 する手 法 の 提 案に向 け、IP機器のパケット伝送に及ぼす外部から. 3. 報通信機器や再生可能エネルギー関連の設 備に対する雷害対策が求められている。 本課題では、各種電力設備・機器に対する雷 リスク評価技術の開発、ICT適用電力機器(制 御・通信機器)のイミュニティ (電磁耐性) を考 慮した雷害対策指針を確立し、電力設備の合 理的耐雷設計に活用する。. 雷 発 生 状 況 の 年 度 変 化 、地 域や 季 節による 雷 の 特 性 の 変 化 状 況 、気 象 条 件と落 雷 発 生 との関係、落雷数と送電線雷事故率との関係 などに相関があることを確認した。. 電力保安用通信線の接地抵抗緩和の可能性. 電力保安用通信線の接地に関する規程緩 和を目的として、雷、交流混触、電磁誘導の3 つの観点から、実規模実験もしくは計算機シ. ミュレーションによる検討を行い、接地抵抗 値および接地間隔の規制が緩和できる可能 性があることを明らかにした。. *1 東京大学、東武タワースカイツリー社と共同で実施。 *2 間欠的に繰り返し発生するパルス性雑音の列。パルス個数、雑音継続時間、繰り返し周期などにより特徴付けられる。 26.

(2) 14. ୕ྡྷ䛓 23ᅂ 12. ୖྡྷ䛓 19ᅂ. ⴘ㞶ᅂᩐ. 10 8 6 4 2 0 1000-2000 2000-3000 3000-4000 4000-5000 5000-5500 5500-6000 6000-7000 7000-8000. −10 °C 㧏ᗐ [m]. - 10℃の高度がほとんど5,500m以下であることが判. 図2 上向き雷・下向き雷の雷撃時電荷量の累積分布 雷撃電流、雷撃時電荷量などの雷パラメータについて は、スイスでBergerらによって観測されたものが世界 的に通用している。今回、東京スカイツリーで得られた データを整理すると、雷撃電流の累積頻度分布はこれ までと同様であったが、雷撃時電荷量の50%値はこれ まで知られている値より1.6~2.3倍大きく、地域によ る差が明確に現れた。. 重点課題. 図1 上向き雷・下向き雷 の 発生と–10℃温度高度と の関係 これまで、500mを超えるような超高建築物では、上向 き雷の発生率は90%以上と考えられていた。しかしな がら、東京スカイツリーでは上向き雷の発生率が大きく 異なる結 果 が 得られた。そ のため、落 雷 発 生 時 の 高 層 気 象を調 査したところ、上 向き雷 が 発 生する場 合には 明した。. 䠘タ⨨⟠ᡤ䛾䜶䝭䝑䝅䝵䞁䝺䝧䝹᝿ᐃ䠚 タ⨨⟠ᡤ䛻䛚䛔䛶᝿ᐃ䛩䜛 䝞䞊䝇䝖ᛶ㞧㡢䛾ㅖඖ䛾Ỵᐃ 䞉㞧㡢䝺䝧䝹VB 䞉䝞䞊䝇䝖⥅⥆᫬㛫TBS 䞉 䝞䞊䝇䝖࿘ᮇTBP ͤタ⨨⟠ᡤ䛻䛚䛡䜛㞧㡢䛾ほ 䜎䛯䛿 つ᱁䛻䛚䛡䜛ᶆ‽್䛾ཧ↷. 䠘IPᶵჾ䛾䜲䝭䝳䝙䝔䜱䝺䝧䝹᝿ᐃ䠚 (1) 䝟䜿䝑䝖ఏ㏦᪉ᘧ䛾Ỵᐃ 䞉䝟䜿䝑䝖䝃䜲䝈M 䝟䜿䝑䝖ఏ㏦ 䞉䝟䜿䝑䝖ఏ㏦㏿ᗘA ᫬㛫T ⟬ฟ PS 䞉䝟䜿䝑䝖ఏ㏦࿘ᮇTPP 䞉䝟䜿䝑䝖ᦆኻ⋡チᐜ್PPER0 ͤఏ㏦ᡂຌ⋡䛾┠ᶆ್ 1 – PPER0. (2) ౑⏝IPᶵჾ䛾㑅ᐃ. 䐟䝟䜿䝑䝖ᦆኻ⋡䛾᥎ᐃ ᭱኱཰᮰್PPER2䛾䝰䝕䝹᥎ᐃ PPER2 =(2TPS + TBS)/ TBP. PPER0 > PPER2 䜢‶䛯䛩䛛?. タ⨨⟠ᡤ䛾㞧㡢䛾 䜶䝭䝑䝅䝵䞁䝺䝧䝹. Yes. 㐺ྜ (ᑟධྍ). No = 䝟䜿䝑䝖ᦆኻ䜢チᐜ䛧䛺䛔 䠘EMC(㟁☢୧ ❧ᛶ)䛾ホ౯䠚. 䐠IPᶵჾ䛾䜲䝭䝳䝙䝔䜱ホ౯ 㐺⏝䛩䜛IPᶵჾ䛾䝟䜿䝑䝖ᦆኻ Ⓨ⏕㟁ᅽ㜈್VTH1䛾ྠᐃ. VTH1 > VB 䜢‶䛯䛩䛛?. ͤᶵჾ௙ᵝ䛻䜘䜛 ホ౯䜎䛯䛿䜲䝭䝳 䝙䝔䜱ヨ㦂䛾ᐇ᪋. Yes. No Yes. VB , VTH1䛾ぢ┤ 䛧䛜ྍ⬟䛛? No. 㐺ྜ (ᑟධྍ). IPᶵჾ䛾䜲䝭䝳 䝙䝔䜱䝺䝧䝹. 1 ఏ㏦ᡂ ຌ⋡ 1 – PPER2. 㐺ྜ. ఏ㏦ᡂຌ⋡ 䛾᭱኱཰᮰ ್䛾᥎ᐃ್ 㐺ྜ. 1 – PPER0 VTH1 VB 䝞䞊䝇䝖ᛶ㞧㡢䝺䝧䝹. ఏ㏦ᡂຌ⋡䛾 ┠ᶆ್ 䝞䞊䝇䝖ᛶ㞧㡢䝺䝧䝹䛸ఏ㏦ᡂຌ⋡䛸䛾㛵ಀ. ୙㐺ྜ(タ⨨⟠ᡤ䞉౑⏝IPᶵჾ䛾෌᳨ウ). 図3 電気所にIP機器を設置する場合のイミュニティ評価手順 伝送成功率は挿入図のように、あるバースト性外部雑音レベルで急変し、バースト信号の周期や継続時間、パケット伝送 周期などで決まる一定値に収束する。イミュニティ評価では、伝送方式および上記のバースト性雑音の特性に基づき、 伝送成功率の目標値との比較を行う。これを満たさない場合には、導入を検討するIP機器のパケット損失が発生する雑 音閾値を設置環境において想定される雑音レベルと比較し、適合性を評価する。. 27.

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参照

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