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先天性免疫不全症候群の成因に関する遺伝子学的研究

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Academic year: 2021

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Title

先天性免疫不全症候群の成因に関する遺伝子学的研究( はし

がき )

Author(s)

近藤, 直実

Report No.

平成5年度-平成6年度年度科学研究費補助金 (一般研究(C) 

課題番号05670665) 研究成果報告書

Issue Date

1994

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/160

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

し が

先天性免疫不全症候群には多彩な病型が見られ、またその病態も複雑多岐にわたる。このう ちいくつかの柄型の病態については解明されつつあるが、未だにその成因が不明のものが多い。 申請者らは個々の病型の成因を明らかにすることにより、先天性免疫不全症候群を系統的に整 理分類し治療予防に寄与する-r一方で、ヒト免疫機構の解明にも寄与するために、C。mm。m Variableimmunodeficiency、Wiskott-Aldrich症候群、Ataxia-telangiectasia、Bloom症候 群、Chediak-Iiigashi症候群、IgGsubclassdeficiencyなどを対象に、分子遺伝学的手法によ り、それらの病態及び成因を明らかにすることを目的とした。 その結果、主として以下の点が明らかになった。 幾っかの先天性免疫不全症候群(Commomvariableimmunodeficiency、Bloom症候群な ど)で免疫グロブリン遺伝子の再構成、SWitching(特に、Chromatinの状態など)の異常、 免疫グロブリン遺伝子の発現(特に、alternativesplicing)の異常が明らかになった。さら に異常バンドを回収しベクター(Puc19)にクローニングしSanger法により塩基配列を決定 した。SWitchingの異常に閲し、DNA hypersensitivesiteを調べるため培養細胞から核を採 取しDNAaseIの効果を検出しchromatin構造の状態の異常を検索するとともに、mRNAか ら作成したcDNAと各種primerを用いて、pOlymerasechainreaction(PCR)によりgermline Crtranscriptの形成異常を明らかにした。また、分泌型IgMと膜型IgMとは一つの遺伝子か らalternativesplicingにより発現することから、分泌型IgMと膜型IgMの間に解離がみられ る状態の異常につき当該primerを用いて、pOlymerasechainreaction(PCR)によりsplicing 部位を増幅させ、その塩基配列の異常を検索し、当該部位の異常を明らかにした。さらに Wiskott-Aldrich症候群、Ataxia-telangiectasia、IgGsubclassdeficiencyについて病因遺伝 子の有力な解析の手がかりが得られた。特にIgGsubclassdeficiencyではinterferon-gamma の発現が極めて低下しており、ここに病因が求められた。またAtaxia-telangiectasiaではDNA 修復の転写因子p53に関連してCaの関与する細胞内刺激伝達系の異常が示された。今後、さら に異常が明らかになった遺伝子を発現ベクターに組み込み発現実験で異常を確かめる一方、電 気的に遺伝子導入し、各細胞株に特異的な性格(例えば、紫外線感受性など)を指標にして、 その特異的な性格が改善された細胞株を選択し、その細胞株から導入遺伝子を回収し、塩基配 列の異常を検出し、その病因遺伝子を明らかにしたい。 以下にその成果の詳細を報告する。 尚、本研究は平成5年度および平成6年度科学研究費補助金(一般C)によっておこなわれ た。 研究組織 研究代表者:近藤直実(医学部 助教授) 研究分担者:なし 研究経費 平成5年度1,300千円 平成6年度 800千円 計 2,100千円

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