Title
日中機械翻訳システムに関する研究 -- 変換・生成の方式お
よびテンス・モダリティの翻訳処理 --( 内容の要旨
(Summary) )
Author(s)
謝, 軍
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(工学) 甲第212号
Issue Date
2003-12-17
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/1933
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 専 攻 学位論文題目 軍(中国) 博 士(工学) 甲第 212 号 平成15 年12 月17 日 電子情報システム工学専攻 日中機械翻訳システムに関する研究 一変換・生成の方式およびテンス・モダリティの翻訳処理-(A Study onJapanese-Chinese Machine Translation
-The Methodology for Transfer and Generation,and Translation Rules of Tense and Modality-)
学位論文審査委員 (主査)教 授 池 田 尚 志 (副査)教 授 山 本 和 彦 教 授 伊 藤 昭 教 授 安 東 俊 六 助教授 應 江
由
論文内容の要旨
本論文は、日中機械翻訳システムにおけるン日本語の構文構造から中国語の構文構造への変換手法 および中国語の構文構造から翻訳文を生成する技術に関して述べている。同漢字圏・異音語族である日本語と中国語の間の機械翻訳においては、言語間の対照や工学的な実装など各方面に関わる研
究については未開拓の部分が依然多い。これまでに開発されてきた日中機械翻訳システムは日英の システムに比べるとまだ極めて少数であり、自然言語表現の曖昧性を解肖する手法に欠けていて、 時制やモダリティなど翻訳文の品質に問題が多し㌔本論文では,パターン変換に基づく翻訳方法を ベースに開発している日中機械翻訳パイロットシステムjaw忙力加甜eにおける変換・生成の方式について提案している。日本語のテンス・アスペクト表現やモダリティなどの日中対応における曖昧さ
を解消するための両言語の言語知識を計算機上に工学的に記述することについて研究し、 ja融乃由雄に組み込んでいる。本論文は五つの辛から構成されている。以下にその概要を述べる。 第一章は、本研究を始める至った背景と研究の目的および概要を述べている。 第二章では、本研究に関連する機械翻訳の技術を全般に概観し、次いで日中機械翻訳システムに 関する従来の研究について述べている。機械翻訳の研究が開始されて50年余りになるが、計算書 語学の進展や計算機性能の向上につれて研究開発は波がありながらも着実に進められている。トラ ンスファ十方式用例翻訳方式統計による方式などさまざまの翻訳方式が次々と提案され、主と して英語との間の数多くの翻訳システムが実現されてきて高品質な翻訳を目指している。また、ま だ少数であるが、日中言語間にも幾つかの機械翻訳システムが開発されてきている。 第三草では、jaMnbleSe翻訳システムの変換・生成の方式を提案している。jandCh加seの翻訳は、日本語文の文法特徴に基づいて命題部分の翻訳とテンスやモダリティ等の用言後援機能語部分の翻
訳の2つの処理段階で行っている。この表現パターン方式の翻訳システムは予め記述されている翻 訳規則によって解析→変換→生成の順で翻訳を処理する。命題部分の翻訳規則に関しては基本型、 内容諦朗口型、機紡朗口型3種のパターン変換規則を設計して、日本語の表現パターンとそれl手 対応する中国語の訳語、意味格の格名や路標識などを記述する。命題部分の翻訳では、日本語入力 文の構文解析結果を利用してパターン照合変換によって中国語の表現構造を作成し、訳文を生成す る。用言後援機能語部分の翻訳では、その要素を機能によって「使役等」、「時制等」、「判断等」、噸 組の4つのカレープに分類し、「使役等」、「時制執、「判断執については対応する中国語の補助 的表現要素を分析してその翻訳規則を対応表の形式で記述する。「観については単文間の論理関係であるが、命題部分の翻訳処理の段階廟口型表現パターンの翻訳穎則として記述してい
る。翻訳文の生成については、中国語の意味格および繊助的表現要素の並び順序と文型について考 察し、文型で分類して訳文の鮒ヒを行っている。表現パターン翻訳規則とテンス・モダリティ等 に対する翻訳対応表の記述を用いるこの翻訳方式によって、日中間対応の唆昧さへの対処も可能と なり、また中国語の意味格や文型など目的言語側の言語知識もうまく利用できる。実装にはC++を 用い、そのクラスのシステムを中国語の表現構造の記述に活用した最後にいくつかの翻訳例によ ってこの方式の有効性を検証している。 第四章では、日本語のテンス・アスペクト表現を中国語に機械翻訳する手法を提案している。す なわち、日本語のテンス・アスペクト表現で重要な役割を果す「タ〝けティ川テイク」を、中国語のアスペクト助笥了億碇/均または無標識の¢に翻訳するアルゴリズムを提案している。言語学
側の先行研究から両言語におけるテンス・アスペクト表現の意味用法およびその意味用法間の対応 関係をまとめている。この対応関係は多対多の曖昧性を含む関係となる。対応の唆昧さを解決するために、機械翻訳の立場から、両言語の文法特徴・共起情敵中国語述語の時間的性格を主要な手
がかりとして、「タ〝けティノけティタ」と中国語アスペクト助字の対応関係を定めるアルゴリズムを 考案している。最後に、作成した翻訳アルゴリズムを評価し、約8割の良好な結果を得ている。 第玉章では、本論文の結語および今後の課題について述べている。論文審査結果
の要旨
本論文は,日中機械翻訳システムの構築に関して、特に日本語の構文構造から中国語の構文構造への 変換手法および中国語の翻訳文を生成する手法を提案し、またテンスとモダリティ瑚触欄肝規矧こつ いてその研究結果を詳しく延べている。同漢字圏・異音語族である日本語と中国轟の廟の機械翻訳においては、言語間の対照や工学的な実装
など各方面に関わる研究は未開拓の部分が依然多い。これまでに開発されてきた日中磯城翻訳システム は日英のシステムに比べるとまだ極めて少数であり、自然音譜表現の曖昧性を角軒肖する手法に欠けていて、時制やモダリティなど翻訳文の品質に問題が多V㌔本論文はこれらの間跨に挑戦するものであり、 パターン変換に基づく翻訳方法をベースに開発している日中機鹸翻訳パイロットシステム知/α血e館 における変換・生成の方式について提案している。また日本語のテンス・アスペクト表現やモダリティ についての日中対応の曖昧さを解消するための両言語の言語知識を計算機上に工学的に記述することに ついて研究し、ja〟α血甜eに組み込んでいる。 これらの内容の主要部分は学術論文2編としセ既に発表されており(さらに1編、採録が決定し近く 掲載予定である)、本論文は博士学位論文として十分に価値のあるものと認められる。