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ゲルマニウム・パワー・トランジスタの二次降伏現象

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ゲルマニウム・パワ「・

Second

Breakdownln

トランジスタの二次降伏現象

Germanium

Power

Transistors

生*

Takao SasayaIna

西

夫*

Kazuo C〉nishi

近年,パワー・トランジスタの開発が進み,その応用分野も多方耐こわたるようになって,信析性の裏づけ として使用電力限界のデータおよびその適切な評価が要求されるようになった。 ここでほトランジスタの過渡過大電力を規制する二次降伏現象を,拡散ベース形ゲルマニウム・パワー.ト ランジスタについて究明し,二次降伏現象の測定法,諸パラメータの特性,温度依存性ならびに劣化現象を究 明することにした。その結見二次降伏現象はコレクタ接合の局部が110∼140℃の温度に達した時点で発生 することが確かめられた。

1.緒

ロ トランジスタの二次降伏現象(SecondBreakdown-以下,S.Bと 略称する)は,現象発見(1)以来,多くの研究者により究明され,定 性的にはかなり明確になった(2)。 この現象は逆バイアスされたp-n接合に流れる電流が,なだれ増 倍(AvalancheMultiplication)を伴う動作領域において,印加エネ ルギーがある値をこえるとき,導電度が急激に増大するもので,ト ランジスタにあってはコレクタ耐圧の急速な低下として観測され る。S・Bへ突入後大電流状態が長く続くと,トランジスタは特性 低下し,さらに破壊(コレクタ・エミッタ閃短絡)に至る。 トランジスタのS.Bに対する耐量ほ,誘導性負荷のスイッチン グなど,過渡的な消費電力の大きい回路の設計には必要であるにも かかわらずS・B発生の物理的な真づけが不完全である現在,個々 の素子に対するS.B特性のデータは十分得られていない。 ここでほS.Bパラメータの諸特性ならびに測定法を,拡散ベー ス形ゲルマニウム・パワー・トランジスタを試料として提示し, S.Bおよびその耐量について究明した。 2.トランジスタの S.8 図1はエミッタ接地されたトランジスタの降伏特性を示したもの である。 フレクタ・エミッタ電圧の低い状態から高い状態へ移るにつれ, トランジスタの帆g-ん特性は走電流瀧域から定電圧領域へと変化 し,電流が急増するようになる。これはコレクタ電流におけるなだ れ増倍の占める割合が多くなるからである。なだれ増倍状態にはい る電圧値はエミッタ・ベース・バイアスに依存し,逆バイアス状態 から順バイアス状態へはいるにしたがって低下する。このようなな だれ増倍による降伏状態を一次降伏と呼ぷ。 一次降伏状態にほいり,さらに過大な電力が印加されると,ある

時間経過したのち,図のA∼Fに示す点から破線,矢印で示す電圧

の急激な低下が観測され,トラソジスタは高導電状態にはいる。こ れを二次降伏現象(S.B)と呼ぷ。 S.Bの成因については現在のところ,その発生の機構に理論的 裏づけがなされていないが,その諸性質から,コレクタ接合におけ る熱的不安定性に基づく電流集中によるとする見方が支配的であ る(8)。こうしてできた高温の電流集中部分をhoトSpOtと呼んでい る。S・B突入後,印加電力がすみやかに取り除かれれば素子は劣 化,破壊からのがれ,特性は復帰する。 S・Bに対する強度は,突入点の電流:ん,電圧:l㌦,および突 * 日立製作所日立研究所 〈王 U【‥増印ヘヘエロ 一 一 一 -ニ ー llし F 、l E 、× \\一 一 一 一 一 一 ニ ー llt+ 一 一 +、lL ス ア リ 伽 ス

'ヽ D  ̄× -× し___._.._____________ 一■-・ ベース開放

/

C 〈ニース 述べイアス

BVcEO コレクタ・エミッタ間電圧=VcE(Ⅴ) 図1 エミッタ接地されたトランジスタの降伏特性 入までの遅れ時間:Tdの大小で表わすことができる。遅れ時間をパ ラメータに各バイアス条件のもとでS.B突入点を計測して求めら れた突入点軌跡より小電力領域(図1においてA,B……F点の軌 跡の原点側)はS.Bに対して安全な領域で,これをS.Bに対し ての安全動作領域(AreaofSafeOperation一以 ̄FA.S.0と略称す る)と呼ふ)A・S.0およぴl㍍,んダ,Tdの関係は,印加電圧波形 や測定方法により異なるため,これらを一定にしなければS.B耐 量の比較,評価はできない。 3,S.B S.B,あるいほそれの耐量を測定するには,なんらかの方法でト ランジスタに大電力を与える必要があり,それにはカット・オフ領 域から大電力パルスをコレクタに与えてS.Bに至らせるTurn-0Ver法と,飽和領域から誘導エネルギーによって過渡的に大電力を 与えるLatching法とがある。ベース・バイアス条件を任意に変え うること,エネルギー的検討が容易なことなどの理由から,われわ れは前者を採用し,ゲルマニウム・/くワー・トラソジスタのS.B を検討した。 図2にS.B測定回路の概略を示す。 試料トランジスタにはパルス電源より負荷抵抗:月エを通してパ ルス電力が与えられる。パルスは水銀リレーの開閉により加えら れ,トランジスタは図3に示すように負荷直線と一次降伏電圧で決 められる-動作状態:Pにはいる。 \l

(2)

ゲルマニウム・パワー・ト ランジス タ

の二次降伏現象

1185 水銀リレー トランジスタ Rt. ベース・バイアス回路

/

サイリスタ 1詑 VcE観測 端子 S.B検出 保護回路 負荷抵抗 図2 Turn-0Ver法二次降伏現象(S.B.)測定回路

M UH‥賀田ヘヘムn (rd後) Ic観測 端 ̄r U VM (電源電圧) コレクタ・エミッタ間電圧=VcE 図3 二次降伏現象測定における電流,電圧の関係 上:コレクタ・エミッタ閉局匠:l′七方(50V/div) 下:コレクタ電流:ん(2A/div) 時間:f(100/JS/div) 図4 観測されるlち方,ん波形の一例 一次降伏電圧値はそのときのバイアス条件で決まるので,lちg観 測端子,ん観測端子には図4で示すようにいずれも方形波があら われる。 トランジスタはP点である時間とどまってのち,図3に示した電 圧の急 ̄F降を示す。すなわちS.Bに突入する。このようにして観 測される電流,電圧および経過時間がそれぞれJ叫lん,Tdである。 すでに述べたように,トランジスタはS.B突入後,長時間その 状態を維持させると特性の劣化や素子の破壊をおこす。これを防ぎ 試料を保護するため,S.B発生に伴うコレクタ・エミッタ問の電 圧の降下を検出してサイリスタを働かせ,すみやかに印加電力をと り除くよう考慮した。図4の波形の終端はS.B発生により印加電 力がサイリスタの動作で除去されたことを示している。 われわれはこのような測定方法により,容易に,しかも広範囲に わたるS.B突入点を測定できる装置を製作した。図5はその外観 である。 この装置ほ特にパワー・トランジスタ用に設計したもので,図る (王 UH‥賀固ヘヘユn 2 0 1 1 図5 二次降伏現象測定装置 50V 450V 0 200 400 コレクタ・エミッタ閉篭圧:VcE(Ⅴ) 図6 二次降伏現象測定装置の測定可能範囲 の斜線で示される範例のコレクタ電流,電庁におけるS.Bを,遅 れ時間5/∠S∼500msの範囲で測定可能であり,試料の劣化,破壊 は教程の保護回路により防止している。 本測定は,トランジスタをパルス印加後すみやかに一一次降伏領域 の一点に固定するため,遅れ時間:Tdの期間中は一定の電流,電圧 条件となる。このため丁〟はこの動作点でのhot-SpOt形成に要する 時間をそのまま表わすことになり十分な物理的意味をもつ。了仁弦波 などによりパルスを加える方法では,遅れ時間の期間中,電流,電 圧状態が変化するのでTdの物理的意味ほ薄れる。

4.拡散ベース形Geパワー・トランジスタの

S.B特性

ん1E8間順バイアス特性とÅ.S.0 拡散ベース形ゲルマニウム・パワー・トランジスタについて,エ ミッターベース間順バイアス条件のもとでS.B特性を測定した。 図7ほその一例である。図において実線は遅れ時間でdをパラメ ータにしたS.B突入点軌跡,点線はベース電流:んをパラメータ としたコレクタ電流,電圧軌跡である。 同園に示したこのトランジスタの直流最大定格:月二,maXと比較す ると,過渡電力に対しては数倍の耐力が保証されている。A.S,0 を決めるS.B突入点軌跡は,S.Bエネルギーが一定という仮説

から予想されるような直角双曲線ではない。この相違については

S.Bがコレクタ接合の局部でおこっていることを考慮し,キャリ ヤ分布,温度分布の集軋 不均一性を見込まなければならず,明確 な回答は出されていない。 カット・オフに近い領域で過大電力のかかる回路においては,ベ ース開放時のS.B耐量のほかに入力回路抵抗のS.Bに対する影 響も無視しえない。図8はエミッターベース問に並列に接続された

(3)

1186 昭和42年12月

第49巻 第12号 3 2 (5 UH‥資財ヘヘエロ / / / / ′---/ ′/ し / / ′′′ノ 20 40 60 80 10C コレクタ・エミッタ間電圧:VcE(Ⅴ) 図7 EB間順バイアス時の二次降伏特性 REB=∞のA.S.0境界一 RE京10虫のA・S・0囁界-RE蔚5只のA.S.0境界 50 100 150 BVcEO +川】 3 2 (生じ二轄固ヘヘユn てd=1ms 200 250 120 l l B叱ER(R=10白)BVcER(R=5記) コレクタ・エミ・ノタ閉篭圧:叱E(V) 図8 エミッタ・ベース問抵抗:粘βによる 安全動作領域(A.S.0.)境界の変化 入力回路抵抗:払βのS.Bへの影響を調べた一例である。並列抵 抗接続によってブレーク・オー/ミ電圧がβl仁β0からβ1んE々に上が るため,カッ トオフに近い領域のA.S.0は広げられるがβl仁EO 以下のA.S.0に対してはほとんど変化はみられない。また入力 サージ電圧のエネルギーに対する鼓さから考えると,その電圧値が βlちg児をこえない場合は並列抵抗のない場合よりもより安全とな るが,それをこえる場合はより小エネルギーでS.Bに突入するこ とになるので危険なことがわかる。 4.2 ア∬,ムダ,Tdの関係 方形波パルス印加による方法ではS.B発生までにトランジスタ に加えられるエネルギー:E止すほ,簡単に, E〟=l㌦・んダ・Td ‥(1) であらわされる。 S.Bが熱的効果であるとすれば,且〃はS.B突入条件として 重要な量をあらわすであろう。拡散ベース形ゲルマニウム・パワー・ トランジスタについて,ベース開放の状態で且〝とTdの関係を求め た結果を図9に示す。 E〟はTJに対して一定とならず,ほぼその2/3乗に比例して増大 する。これはbot-SpOtの形成に起因し,短時間でS.B突入を行な うときはE〟はほとんどhot-SpOt,あるいはその近傍の温度上昇に のみ寄与するのに対し,S.B突入までに長時間を要した場合にお いてはE〃により加熱される体積は増大するからである。 4.3 S.8の温度依存性と接合温度 S.Bの周囲温度への依存性をベース開放でTdを/ミラメータに調 00 00 50 20 10 2 1 (、E) 【{凹‥1和上「せりぺ鞘甲∽ /ル Baseopen 0.05 0.1 0.2 0.5 1 2 S.B遅れ時間:rd(ms) 10 20 図9 二次降伏(S.B)突入エネルギー:E〃と遅れ時間:Tdの関係 VM U O O n‖) 5 (L毛ぎ‥』望詫言㌻〃り・ヘヘムn 0・3 0・2 0・1 (旦U-‖轄増ヘヘムU

\-x一重皇

×- ̄・--×---・・・・・X IM ー20 0 20 40 周囲温度ニTa(Oc) 図101ん,J〟の周囲温度依存性 80 0 6 (一己-)-月山 (U O 4-1恥⊥\せ1く鮮岩盤り恐11

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X ヽ X \

ヽや 0.2m芦 60 80 二40 -20 0 20 40 60 80 100 J月匝Ⅰ温度:Ta(Dc) 図11月〃の周囲温度依存性 べた。図10はその結果である。 この試料では㌔=40∼50℃でムーが最小値をとる傾向を示して いる。高い温度域でのんの上昇は熱励起電流の増加によるものと 考えられる。このことはTdを′ミラメータとしたんグ実測値の相互差 が高温になるにしたがって小さくなることから理解できる。 図10の結果より,(1)式によってE〟を計算し,その温度依存性 を調べた結果を図11に示す。 E〟はやはりn=40∼50℃で最小値を有する特性を示すが,高温 域での増大はんダの熱励起電流による増大によるものとみなしてよ い(5)。低温においてE〃が高くなるのは熱的に低いポテンシアルか らS.B所要の温度まで引き上げる必要が生ずるからである。

(4)

ゲル マ ニ ウ ム ワ 一 Dヽ ノ ト ラ ンジス タ

の二次降伏現象

1187 0

「■■巨「

0 0 5 (U.) F‥触感巾慾 Tノ(S.B発生温怪) β(0,2-。S■) 糾0.5ms)1即1msJ【 β(3 3 (王 〕-=貿辞恥へ+〔 リUO 1 2 3 4 5 6 7 J射‡熱比才七:♂ rTJJLノdeg.′1l・■) 図12 二次降伏(S.B)突入時の接合温度,過渡熱抵抗の算定 10 ■10 。屯\(亡屯‥志望意世道竹 102 実験から求か、)れる【11爛

A=A。/1PAp18/′ぷ王手

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′′ノ忘1Ao/2

\(5)式に上るilh線 1(r4 1打3 1百2 時 間卜しヰ0 101 図13 有効加熱面積と過渡熱抵抗変化の関係 これらの事実からS.B発生時のhoトSpOtにおける温度は一定で あろうとの推論を得る。この温度値を推定するため印加電力と温度 の関係式は(2)式のようになる。 れ-n=凡・β(∼)‥‥ ぐ二2) ここに,T:接 合 温 度(℃) n:同 州 温 度(℃) 凡:接合消費電力(W) β(才):過渡熱抵抗(deg/W) を用いる。 すでに述べたように本測定方法ではS.B突入までの電流,電址 値はパルス印加直後より一定に保たれるから,S,B突入のための 接合消費電力:粘は, 月w=11け・∫〟 (3) となる。 (3)式により図10の実測値のうち,熱蜘起電流の影響の少ない 7こ=0℃以下のものについて各Tdごとにア〟を計算し,そのとき の7ことともに次式に代入してβ(Td)とrの関係を求めると図12 に示す直線群が得られる。 γ一7七=ぞl・′・β(Td) ..(4) 各T〟に対する直線群はほぼ一定の範洞内に交点を結ぶ。二の交 ノミの1およびβ(Td)が,それぞれの遅れ時間に対する接合温度, および過渡熱抵抗の値となる。 興味深いことは,各丁`Jに対するrの値はおおよそ110∼140℃ の間に分布している。これにより木試料でほS.B突入温度がほぼ この他であることが推娃できる。S.B突入温度はほかの研究者の 報告によると甚体の不純物伝導からl封生伝導への転移温度値に等し いといわれている(6)⊂、ここで求められた値は試料のそれに比べて若 B(劣化後の九S.0境界) A(削い打のA.S.∩境界) ノ′Ⅰ8=70mA ′60mA 50mA 40mA ′ /ノ 30mA /′20-nA ___一---一一一一一一一--一一一一一---一ノ′ ペース !開放 20 40 60 80 コレクタ・エミッタ間電圧:VcE(Ⅴ) 囲14 二次降伏に伴う特性劣化 120 千島いが構造的な因子を含めて考えれば妥当な値であり,上述の理 論を襲づけている。 またβ(Td)についてみるとTdが小さいはど小さな値を示してお り,そのTdに対する変化の割合はTdの約1/3乗に比例する。 こうして得られたβ(TJ)の値およびその変化は,低電圧領域で通 常求められるものと異なる。すなわち,低電圧領域では,過渡熱抵 抗はこの時間城で0.01∼0.1deg/Wであり,変化の割合ほ時間の約 1/2乗に比例する。これほMortenson氏の行なった解析の結果と一 致する(7)。この相違はhot-SpOtにより生ずると考えられ,理論的iこ は(5)式に示すMortenson氏の解析結果において有効加熱面積:A を小さくすることで説明できるr〕すなわち, 才

β(f)=8.う言古〔ト音貴志右〕(deg/W)…(5)*

ここに,エ:モデル・バーの長さの1/2 (cm) ゐ:熱 伝 導 率(cal/s・Cm・deg) A:加熱痢横(cIn2)

丁∫‥鮒定数(=(-一左京昌缶)2)(s)

(r:熱拡散係数(cm2/s) においてAを変えた結果は図13に′た線で示される。同園上に実線 で示したS.B発生帖の過渡熱抵抗の実測値はこれらの点線と交点 を作り,短時間でS.Bに突入する際の有効加熱面積が′トさくなる ことノウ;わかる。(摺では時間,過渡熱抵抗ともに正規化してある。) 以ヒのことから低電FEのもとで測定された過渡熱抵抗を用いて S.Bに対する設計を行なうことほ,温度上昇を低く見積る危険性 があるといえる。 4.4 S.8に伴う特性劣化 S.B突入後瞬時に入力を断てばトランジスタほ劣化,破壊から 保護されるが,比較的長崎問降伏状態にとどまり,しかも降伏後の hot-SpOtの電流密度が大きい場命,トランジスタのS.B耐量は劣 化する一二. 図14はS.B特性の劣化の一例を示したもので,Aは図2の回路 により)己全に劣化,破壊から保護されたうえで測定されたA.S.0 境界,βは特性劣化後,再び測定されたA.S.0境界で,いずれも 遅れl時間:丁√Jは1msである.。特性劣化は,エミッタ・ベース間を 短絡した状態でlんr=263Vノ+W=0.07A,TJ=1msでS.Bに入れ, * 長さ2エ,断面も!吾がA(一定)のバーのi山川蒜温度をn(一定)と し′,その中央を初期値了こから加熱したときの中央部(接合部 に対応)の過渡熱抵抗。

(5)

1188 旧和42年12月 上: コレクタ′屯流:ムr(1A/divl 下:コレクタ・エさッタロij電虻二 nl人・(50V/div、 時間:オ(500′`S/div・ 図15 楼台局部の手品性卜昇に伴うAvalanche電『の餐化 以後2/JSの間0.1Aの電流を流しておこした。 劣化後のA・S.0境恥よ等ベース・バイアス曲線に沿って全体的 に低下している。このような現象は誘導性負荷のスイッチング回路 などで素子が数回S.Bを経験したのちも観測される。A.S.0の 縮′+、ほS.B後の放置状態により接合の一部が変化したとが)と考え られる′

5.蔦

上記の諸実験の結果から本実験に用いたブルマニウム・拡散ベー ス形トランジスタのS.Bほ110∼140℃の氾蜃をもつ接合晰耶の hot-SpOtで発+三しているこ・とが明らかであるここのようにhot-SpOt が一定温度に達したときS.Bに突入するという思想ほMelchoir 氏らも指摘するところで(6),究極のところトランジスタをS.Bに 対して安全に動作させるにほコレクタ接合のいかなる個所にこおいて もその温度をこえないようにしなければならない。しかし温度上昇 ほきわめて局所化されたところでおこるため,その_l二昇を外部か仁〕 知ることはきわめて困難である.。また過渡熱抵抗を求めて間接的に 温度上昇を計算することも図13の結果から安全性に対してほ危険 な方向となることが予想される。=. 本実験に肌、た測定方法によると,電流が当初よりきわめて集[い した状態でS.Bを測定することが可能で,図7にホすように外部 ベース抵抗を ̄ ̄ ̄ドげたり,あるいはE.B間を逆バイアスして有効エ ミッタ面積を小さくするか,電流の絶対値を_Lげて短時間にS.B をおこさせることにより電流集中した状態をつくりうるL〕図15は このような状態における帆・丘,J(・の波形である。パルス印加帖より 局部の温度上昇が始まり,Avalanche電圧のそれにfFう上昇がみら Vol.50 評

第49荏 第12号 れる。かような波形変化より.当初からの電流集中状態のS.Bに 対してある程度の知見を得ることができよう。 S.Bに伴う特性劣化はA.S.0の縮小,すなわちS.B耐量の 減小という形であらわれるっ このことほ実用回跡・こおいて,ひとた びS・Bにトリガされると素子ほ加速度的に劣化,破壊されること を意味する- またS.Bの測定にあたってはと記の点を十分留意し て行なう必安′ウニある.二ここに掲げた測定法ほその一例であるこ′

る.結

ロ ゲルマニウム拡散ベース形パワー・トランジスタについてS.B 特性を検討した結果,S.Bが接合の局部で110∼140℃の温度に達 したとき発生することが明らかになった。また.S.Bはきわめて 小さい局所で起こるが,S.B発生領域での過渡熱抵抗は低電圧の 測定で ̄チ想されるものよりも相当大きい。このことはA.S.0の境 界が定電力線よりはずれている原因ともなっている。 ここで掲げた向流パ′レスによるTurn-0VerS.B測定装置は試料 を損傷することなく,広範圃のS.B突入点を測定できるので有効 である。. S.B謂特性を簡明に表現し,トラソリスクの諸パラメータとの 関連を明確にすることほ容易ではないが,電流架中と熱的不均一性 を考慮して実験を重ねることiこより S.B耐量に対し相当明らかな 知識が得られると考える。】実用上の問題としてはS.Bに伴う緒性 別ヒがあり,図14に示した特性の変化についてほ今後さらiこ検討 を加える必要がある。 終わりに本研究を進めるにあたり懇切な助言と援助をいただいた †]立製作所武蔵丁場,多賀工場の関係各位に深謝する。 (1) (2) 参 茸 文 献 C.G.Thornton,C.D.Simons:IRETrans.,ED-5,6(Jan. 1958) H.A.Scbafft,J.C,French:IEEE Trans.,ED-13,613 (Aug/Sept.1966) (3)W.Scarlett,W.Schockley:IEEEIntern.Conven,Rec., 11,(pt.3),3(March1963) (4)半導体研究振興会:半導体研究Ⅰ,92(昭39,産報) (5)笹山:昭和42年電気四学会連合大会資料,No.1727(昭 42-4) (6)H・Melchior,M.J.0.Strutt:Proc.IEEE,52,439(Apr. 1964) (7)K.E.Mortenson:Proc.IRE,45,504(Apr.1957) 日

No.1

昭和42年度における日立技術の成果

一新年特集増大号-本誌の新年号ほ,毎年「目立技術の成果+として,愛読者諸兄から多大のご好評をいただいております。 昭和43年の新年特集増大号(Vol.50,No.1)も恒例により``昭和42年度における日立技術の成果,,号 として発行することになりました。 なにとぞ,ひきつづきご愛読くださいますようお願い申しあげます。

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