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学習障害を疑われる事例の心理・行動特徴と教育的対応について : 通常学校での教育的対応の可能性と課題の検討

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学 習 障 害 を 疑 わ れ る事 例 の 心 理 ・行 動 特 徴 と

        教 育 的 対 応 に つ い て

  通常学校での教育的対応 の可能性 と課題の検討

岡 崎 ひ ろ み*・ 黒 田 吉 孝

To  What  Extent  Can  We  Resolve  Diverse  Educational  Problems

      of  Learning  Disabled  Children  at  Ordinary  School?

Hiromi  OKAZAKI  and  Yoshitaka  KURODA

問 題   現 在 の 小 学 校 の児 童 の 中 に 、 知 能 指 数 は 正 常 範 囲(IQ70以 上)に あ りな が ら、学 業 成 績 に著 しい 落 ち 込 み を しめす 者 が み られ る。 ま た 、 学 習 面 の み な らず 、 粗 大 ・巧 緻 運 動 等 の協 応 運 動 の 顕 著 な 遅 れ 、 あ るい は 、 注 意 を集 中す る こ と が で き な か っ た り、 落 ち着 き が な か っ た り、 遊 び や 行 事 に 参加 す る こ とが で きな い 等 の行 動 上 の 問 題 を し め す 者 もみ られ る 。   こ の よ う な 問 題 を しめす 児 童 に 対 す る教 師 の 対 応 と して 、「で き る の に や らな い 、がん ば りが 足 りな い 」とい うこ とで 児 童 を強 く指 導 した り、 よ り多 くの 課 題 を与 えて しま うとい うこ とが 多 い 。 も ち ろ ん 、 この よ うな指 導 で 問 題 が解 決 さ れ る児 童 も み られ るが 、 教 師 の対 応 に不 適 応 を お こ し、 問 題 を よ り深 刻 に して し ま う とい う児 童 もみ られ る 。 通 常 学 級 の教 師 は 、 今 日、 さま ざま な 問題 を しめ す 児 童 に対 す る 専 門 的 知 識 と 対 応 が 必 要 と され て い る と言 え る 。   と こ ろ で 、学 習 障 害 とい う観 点 か らの接 近 は 、 上 述 した よ うな 問 題 を し めす 児 童 を理 解 す る た め の ひ とつ の手 が か りを あた えて くれ る と考 え る。   学 習 障 害 に対 して は 、 ア メ リカ に お い て 先 進 的 な研 究 ・対 応 が お こな わ れ て い る 。 例 えば 、 学 習 障害 の概 念 論 議 が 活 発 に展 開 され て い る と とも に 、全 障 害 児 教 育 法 にお い て他 の発 達 障 害 と同様 に位 置 づ け られ 、 障 害 に応 じた 特別 な 教 育 カ リキ ュ ラ ム が 検 討 され て い る。 ま た 、 学 習 障 害 児 に対 す る 大 学 で の 専 門 コー ス(教 師養 成 コー ス)も 設 置 され て い る(松 野 豊 、1992;大 塚 玲 、1993)。   さて 、 学 習 障 害 の概 念 ・診 断 につ い て は 、 ま だ 完 全 に一 致 す る も の は な い が 、 川 村(1992) は 、 ア メ リカ に お け る 、全 米 学 習 障 害 問題 合 同 委 員 会 と学 習 障 害 協 会 の 定 義 を 整 理 し 、現 時 点 で 最 も妥 当な 学 習 障 害 の 定 義 と して 、6つ の 箇 条(① 情 報 処 理 過 程 の 障 害 、② 中枢 神 経 系 の 機 能 障 害 、 ③ 読 み 書 き計 算能 力 や それ らの 元 とな る基 礎 的 技 能 の欠 陥 、 ④ 知 能 と学業 成 績 の 間 の 有 意 な 差 異 、 ⑤ 生 涯 を通 して の 存在 、⑥ 除 外 条 項  [感 覚 障 害 ・精 ネ申返 言帯 ・運 動 障害 ・†青緡 障 害 や 、 文 化 環 境 的 な 外 部 か らの影 響 に よ る もの で は な い])を 提 案 し て い る。   学 習 障 害 の 出 現 率 に つ い て も、 概 念 ・診 断 に 関 す る 問題 が 関 係 し、 研 究 に よ って さ ま ざま な *1911年 度 滋 賀大 学教 育学部 特殊 教育特 別 専攻科 学生 。 現 在 、木 戸 小学 校勤務 。

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134 岡 崎 ひ ろみ ・黒 田 吉 孝 値 が み られ る。例 え ば 、日本 に お け る調 査 で は 、 加 藤 ・隠 岐(1982)で は4.06%、 上 野(1982) で は2.2%、 ま た 、 滋 賀 県 下 で は 、 小 西(1991) に よれ ば1.2%と 報 告 され て い る。精 神 遅 滞 の 出 現 率 が3%前 後 で あ る こ と を考 えれ ば 、 学 習 障 害 の 出 現 率 は 、各 調 査 に違 い が み られ る もの の 、 決 して 少 な い数 で は な い と言 え よ う。   学 習 障 害 児 の 教 育 の 場 は、 そ の 障 害 特 徴 を 考 えれ ば 、 対 応 の 中心 は 、 通 常 学 校 で あ ろ う。 しか し な が ら、 通 常 学 校 にお け る 学 習 障 害 に 対 す る 教 師 の理 解 は高 い も の とは な っ て い な い 。 学 習 障 害 児 に 直 接 か か わ って い る は ず の 通 常 学 級 の 教 師 が 、 学 習 障 害 の 名 す ら知 らな い とい う 場 合 も しば しば み られ る。 ま た 、 学 習 障 害 と 自 閉 症 、 精 神 発 達 遅 滞 、 あ るい は 、 学 習 障 害 と学 業 不 振 との 違 い が 明 確 につ か め て い な い とい う 状 態 もみ られ る 。 一 方 、 学 習 障 害 と専 門 機 関 に お い て 診 断 され て も、 現 在 の 教 育 カ リキ ュ ラ ム や 指 導 時数 か ら、 そ して 、専 門 的 な 知 識 が絶 対 的 に少 な い とい うこ とか ら、 通 常 学 校 に お い て は 、 学 習 障 害 児 に十 分 な対 応 が で きな い 状 況 も あ る。   わ が 国 に お け る学 習 障 害 児 に 対 す る治 療 ・教 育 的 対 応 と して は 、 例 え ば 、 佐 々 木(1982)の WISC知 能 検 査 プ ロフ ィル に も とず く治 療 教育 と 学 習 障 害 児 の学 習 転 移 可 能性 に 関 す る報 告 や 、 鈴 木 ・安 藤(1982)の 学 習 障 害 児 の集 団 不 適 応 行 動 に 対 す る取 り組 み とそ の 成 果 を報 告 した も の が み られ る。 しか しな が ら、 学 習 障 害 児 に直 接 触 れ て い る教 師 自身 の報 告 は余 りみ られ な い 。 滋 賀 県 下 で は 、 藤 井 ・小 西 ・少 徳(1990)の 報 告 が あ るだ け で あ る 。   文 部 省 は 、1992年 か ら 「学 習 障 害 等 の 指 導 方 法 に 関 す る調 査 研 究 協 力 者 会 議 」 を発 足 させ 、 学 習 障 害 児 の 教 育 問 題 を本 格 的 に検 討 し始 め て い る。そ して 、今 年 度 か ら 「通 級 制 」(1993年1 月 「学 校 教 育 法 施 行 規 則 の一 部 を改 正 す る省 令 」) を 実 施 し、 通 常 学 級 に 在 籍 す る 学 習 困 難 児 に 対 す る指 導 が お こ な わ れ る よ うに な っ て きて い る 。 滋 賀 県 下 で は 今 年 度5つ の 通 級 の た め の 特 殊 学 級 が 設 置 され た が 、 どの よ うな子 供 に ど の よ う な 対 応 を お こな うか 、ま だ まだ 不 明 な所 が 多 い 。 「通 級 制 」 は、 制 度 的 に不 十 分 な 点 が 多 い が 、 障 害 児 や 学 習 に 問題 を 有 す る児 童 に 学 校 全 体 で か か わ っ て い く とい う可能 性 も も っ て い る。   本 論 で は 、「通 級 制 」を 直 接 検 討 す るわ け で は ない が 、今 後 、「通 級 制 」の 対 象 に な る よ うな 児 童 、す な わ ち 、知 能 検 査 で は 正 常 範 囲 に あ りな が ら、行 動 上 の 多 くの 問題 と教 科 等 の 学 習 面 に 多 くの 問 題 を しめす 児 童1例 を取 り上 げ、 彼 に 対 す る対 応 を通 しな が ら、 現 在 の 通 常 学 校 で学 習 障 害(あ る い は 、 そ の 周 辺 児)に 対 し どの よ うな 教 育 的 対 応 が 可能 で 、 課 題 は 何 か につ い て 検 討 をお こ な う こ とに した 。   本 論 で は、 ま た 、 上 記 の 問 題 を 検 討 す る た め に 、:事例 の心 理 ・行 動 特 徴 を可 能 な 限 り明 か に しよ う と した 。なぜ な ら、学 習 障 害 と言 って も、 個 々 の 状 態 に は差 異 が あ り、 各 ケ ー ス が か か え る問 題 をで き る だ け 正 確 に記 述 し な けれ ば 、 学 校 で の 対 応 や 課題 を 検 討 す る場 合 、 一 般 的 な 議 論 に 終 わ っ て しま う可 能 性 が あ る と考 え た か ら で あ る。 本事例に ついて   本 児 は 、現 在 小 学3年 生 男 児 で 普 通 学 級 に在 籍 して い る 。 家 族 構 成 は 、 両 親 と祖 母 、3歳 年 下 の 弟 で あ る。 本 児 は、 就 学 後 か ら集 団 参 加 が 困難 で あ り、 問 題 行 動 も 多発 した 。 問 題 行 動 と して は 、例 えば 、 授 業 中 で の 奇 声 、 突 拍 子 の な い 行 動 、過 剰 な独 り言 、す ぐ泣 く、す ね る等 や 、 万 引 きや 家 出 等 が あ げ られ た。コ ミュニ ケ ー シ ョ ン に お い て も、 自分 か らた だ 一 方 的 に話 す だ け で会 話 は 成 立 しな か っ た 。 縄 跳 び もで きず 協応 運 動 に も問 題 がみ られ た 。 学 習 は 、 教 師 との1 対1で の 指 導 を 要 求 し、 一 斉 指 導 形 態 で の 学 習 が 困 難 に な っ た 。本 児 の 情 緒 的 安 定 を は か る こ とを 目的 に小 学2年 後期 か ら障 害 児 学 級 へ の 週 7時 間 の 通 級 指 導 が 実施 され た 。 q)生 育 歴  妊 娠 中、 出産 時 の 目だ っ た 問 題 は な い 。9ケ 月 健 診 で 「人 見 知 り、 は い は い 、 ち ょ うだ い で 渡 せ る 、 積 木 打 ち 合 せ 」 の項 目が 不 通 過 で あ っ た 。1歳6ケ 月 健 診 で 言 葉 の発 達 の遅 れ を指 摘 され る。3歳 児 健 診 で2蔵 前 の 発 達 で あ る と言 わ れ 、3歳8ケ 月 か ら大 津 市 の 療 育教 室 に参 加

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す る。 こ の 時 、療 育 手 帳Bを 交 付 され る。 母 親 の 養 育 に 問 題 が み られ る(例 えば 、本 児 をテ レ ビの 前 に長 時 間 置 き っ放 しに す る こ とが 多 い) た め 、 町 保 健 セ ン ター で 養 育 指 導 を受 け る。4 歳 か ら町 の 保 育所 へ 入 所 す る 。6歳 時 の 発 達 テ ス トに よれ ば 、発 達 年齢 は4歳6ケ 月 で あ っ た 。 就 学 に あ た っ て は 、 特 別 問題 に され る こ とな く 普 通 学 級 に 在 籍 す る こ とに な った 。「2年 時 の児 童 相 談所 で の発 達 テ ス トは 、DQは90で あ り、 知 的 に は 問 題 な し と診 断 され た た め 、療 育 手 帳 を返 還 す る こ とに な った 。 (2}鑑 別 診 断   2年 時 に 児 童 相 談 所 で 実施 され たテ ス トで は 知 的 に は 問 題 な し とされ た が 、 学 校 で の 本 児 の 生 活 は 、 特 別 な 手 だ て を必 要 と判 断 され る も の で あ っ た 。 本 児 は 、 精 神 発 達 遅 滞 に属 す る ケー スで は な く 、 ま た 、 本 児 の 行 動 上 の 問 題 は 、 狭 義 の 情 緒 障 害 とい うだ け で は 理 解 す る こ と が で き な か っ た 。 遊 び にお け るル ー ル の理 解 や 教 科 にお け る理 解 不 足 とい っ た 認 知 的 側 面 の 問 題 も 観 察 され た か らで あ る。そ こ で 、本 児 につ い て 、 学 習 障 害 と い う観 点 か らの 接 近 を試 み よ う と し た。 本 児 の 学 習 障 害 の鑑 別 診 断 を以 下 の 手 順 で お こ な っ た 。 ①PRS-R(Myklebust(1981)に よ る 「The Pupil  Rating  Scale Revised.  Screening  for Learning  Disabilities」 の 日本 語 版 児 童 評 定 尺 度)に よ る 学 習 障害 の ス ク リー ニ ング テ ス トの 実 施   小 学2年10月 に 実施 した 。 評 定 者 は 本 児 の担 任 で あ った 。 言 語 性 得点20点 、非 言 語 性 得 点30 点 、全 得 点50点 で あ っ た 。PRS-Rの 評 価 は、言 語 性 得 点20点 以 下 、 非 言 語 性 得 点40点 以 下 で 、 全 得 点 が65点 以 下 の ケ ー ス を学 習 障 害 サ ス ペ ク トと して い る。 よ っ て 、 本 児 を学 習 障 害 サ スペ ク ト児 と し て と らえ る こ とが で き た 。 ② 学 習 ・行 動 上 の特 徴   学 習 面 に お い て は 、 一 斉 指 導 形 態 で の 理 解 が 困難 で あ り、 個 別 指 導 を 要 した 。 教 師 との1対 1の 学 習 状 況 で は比 較 的 落 ち 着 い て い た 。 各 教 科 全 般 に 、 計 算 や 文 字 知 識 等 の 機 械 的 、 記 号 操 作 は 高 い 能 力 を しめ した が 、 意 味 や 概 念 理 解 に 問 題 が み られ た 。 行 動 面 にお い て は 、 注 意 転 導 が 激 し く、 周 囲 の視 覚 ・聴 覚 刺 激 に 次 々 と反 応 した。 数 字 や 迷 路 に対 す る こだ わ りが 激 し く、 興 味 が 限 局 して い た 。 ③ 幼 児 期 の 発 達 的 特 徴   1歳6ケ 月 健 診 で言 葉 の 遅 れ を 指 摘 され 、 そ の 後 、就 学 まで の発 達 相 談 で は 、 常 に 、 当 該 年 齢 よ り1歳 か ら1歳6ケ 月 の遅 れ が 指 摘 され て い た 。3歳8ケ 月 か ら療 育 が 開始 され 、 言 葉 の 遅 れ は少 しず つ 改 善 され た が、 一方 的 で 応 答 性 の 低 い会 話 パ ター ンが 特 徴 的 で あ っ た 。 母 親 の 本 児 に対 す るか か わ り方 に も問 題 が み られ 、母 親 へ の養 育 指 導 も お こ な わ れ て い た 。 排 せ つ や 着 衣 等 の 生 活 自立 に も 問 題 が み られ た 。 ④WISC-R知 能 検 査 の 実 施   小 学2年10月 にWISC-R知 能 検査 を実施 し た 。言 語 性 知 能 指 数(VIQ)は91、 動 作 性 知 能 指 数(PIQ)は77、 トー タル 知 能 指 数(FIQ) は83で あ った 。 言 語 性 下位 項 目の評 価 点(平 均 評 価 点10)は 、 「知 識 」が6、 「類 似 」 が3、 「算 数 」 が9、 「単語 」 が16、 「理 解 」 が9で あ り、 動 作 性 下 位 項 目の 評 価 点 は 、 「絵 画完 成 」 が8、 「絵 画 配 列 」が8 、 「積 木 模 様 」 が4、 「組 合 せ 」 が9、 「符 号 」が5で あ り、下 位 項 目間 の ア ンバ ラ ン ス が 顕 著 で あ っ た 。本 児 の 場 合 、 動 作 性 知 能(非 言 語 性 機 能)に 問題 が み られ た が 、上 野 ・ 服 部(1992)の 学 習 障 害 の 類 型 分 類 に した が え ば 、「包 括 性 」(WISC知 能 検 査 の主 要 な10の 下 位 検 査 の 平 均 評価 点 よ りも3.0以 下 回 る 下位 検 査 が 、 言 語 ・動 作 性 領 域 に 各1つ 以 上 あ る。 こ の 場 合 、 「数 唱 」 と 「迷 路 」 は 除 く。)の 学 習 障 害 に属 した 。 ⑤ITPA検 査 の 実 施   小 学3年7月(9歳0ケ 月)に 情 報 処 理 過 程 の 特 徴 を 検 討 す る た め にITPAを 実 施 した 。言 語 学 習 年 齢 は8歳2月 で あ っ た 。 自動 水 準 にお け る 「数 の 記憶 」に 問題(平 均 評価 得 点35.8、 「数 の 記 憶 」 評価 得 点25)が み られ た 。 ⑥ 知 能 と学業 成 績 の間 の有 意 な 差 異 状 態 の確 認   1年 時 、 な らび に、2年 時担 任 と本 児 の知 能 検 査 結 果 と学業 成 績 につ い て 協 議 をお こな っ た 。 両 学 年 と も全 教 科5段 階 評価 で1の 成 績 で あ り、 知 能 検 査 結 果 との ズ レが大 き か っ た 。 ⑦ 中枢 神 経 系 の機 能 障 害 の有 無

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136 岡 崎 ひ ろみ ・黒 田 吉 孝   胎 児期 、 新 生 児 期 の 中 枢 神 経 系 の機 能 障 害 を 疑 わせ る病 歴 は み られ な か っ た 。 生 後1ケ 月 で 体 重 増加 の 不 良 、3ケ 月 で 心 房 中 隔 欠 損 が み ら れ た 。脳 波 検 査 はお こな わ れ て い な い 。 ⑧ 除 外 条 項 につ い て 前 述 したWISC-R知 能 検 査 か ら、例 えば 、川 村(1992)の 指 摘 す る 、「言 語 性IQと 動 作 性IQ の い ず れ か が現 下 の水 準 で80以 上 で あ る こ とJ と 「全IQが 現 下 の水 準 で75以 上 で あ る こ と」の 条 件 は満 た して い た。自 閉症 はDSM一 皿 一Rの 診 断 か ら否 定 され た 。 ⑨ 総 合 所 見   川 村(1992)の 診 断基 準 に も とず け ば 、 中枢 神 経 系 の機 能 障 害 を疑 わせ る資料 はみ られ な か っ た が 、 他 の 診 断 項 目を満 た し て い た の で 、 本 論 で は 、 学 習 障 害 サ スペ ク ト児 と して本 児 を 扱 う こ とに した 。 ま た、 上 野 ・服 部(1992)に した が え ば 、「包 括 性 」タイ プ に 属 す る 学 習 障 害 サ ス ペ ク ト児 と して と らえ る こ と が で き た 。 本 事例 に対す る教育 的対応   本 事例 の 問 題 は2点 に集 約 され た 。   第1は 、 行 動 上 の 問題 で あ っ た 。集 団 不 適 応 や 万 引 き、 家 出 等 の 問題 行 動 、 日常生 活 場 面 で の とっ ぴ な 行 動 、 学 習 場 面 で の著 しい 注 意 転 導 で あ っ た 。 これ らの顕 著 な 問 題 行 動 は 、 一 斉 指 導 を 困 難 な も の に して い た 。   そ して 、 第2は 、 知 能 検 査 は正 常範 囲 内 に あ りな が ら、 期 待 す る学 業 成 績 が全 くえ られ て い な い こ とで あ っ た 。 こ の 点 は 、教 科指 導 に お い て教 師 を混 乱 させ 、 本 事 例 に あ っ た 教 育 的 対 応 を遅 らせ て い た 。   そ こ で 、 教 育 的 対 応 と して 、① 学 習 障 害 と し て の 基 本 的 障 害 か ら派 生 して い る と考 え られ る 不適 応 行 動 を 除 去 す る た め に 情 緒 的 安 定 をは か る 、② 教 科 の遅 れ を取 り戻 す た め に 個 別 的 な 学 習 の場 を設 定 して い くを 考 え た。   本 事 例 に対 して は 、通 常 学 級 担 任 、 障 害 児 学 級 担 任 、 そ して 、 岡 崎 が か か わ っ た。 月 曜 日か ら土 曜 日ま で の 毎1時 間 目が 障 害 児学 級 で 、 毎 週 金 曜 日2時 間 目が 岡崎 に よ る個 別 指 導 、 そ し て、 毎 週 金 曜5時 間 日が通 常 学 級 担 任 との 個別 指 導 が1991年4月 か ら1992年3月 ま で お こな わ れ た。そ れ 以 外 は 、通 常 学級 で の 一 斉 指 導 で あ っ た 。 (1)障 害 児 学 級 での 対 応   4月 当初 の 障 害 児学 級 で の 本 事 例 の 行 動 上 の 問 題 は以 下 の2点 で あ っ た 。   1つ は 、対 人 関 係 で の 緊 張 が高 く、 身 体 接 触 を嫌 い 、 教 師 や 児 童 と適 度 な 距 離 を も っ て接 す る こ とが で きな い こ とで あ った 。 ま た 、 遊 び や 作 業 の活 動 の 中で は興 味 が 次 々 と変 わ り、集 中 して と り くむ こ と が で き な い こ とも 問 題 で あ っ た 。 更 に 、 意 に沿 わ な い こ とが あ る とす ぐす ね た り、 泣 い た りす る等 、 情 緒 の不 安 定 が み られ た 。   2つ め は 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョン の 問 題 で あ っ た 。 例 え ば 、 唐 突 に しゃべ りは じめ る 、 会 話 に お い て 奇 異 な 話 題 を投 げ か けた り、突 然 話 しに 割 り込 む 、相 手 の 意 向 を 無 視 して しゃ べ り続 け る、 話 しか け られ て も応 答 しな い 等 の 問 題 が み られ た 。   そ こで 、 障 害 児 学 級 で の4月 か ら9月 ま で の 対 応 は、 本 児 例 を全 面 受容 す る こ・とを 基 本 にす え た 。 危 険 な 行 為 、他 者 を 配 慮 しな い行 為 を 除 い て は、 ほ とん ど規 制 を加 え な か っ た 。 障 害 児 学 級 で は 、 自分 の 好 き な こ とが 何 で もで き る と い う状 況 を 設 定 した。 遊 び の 中で は 、 教 師 との 身 体 的 な 接 触(教 師 と取 っ 組 み あ い を す る 、 教 師 に 抱 い て も ら う)を 徹 底 的 に お こ な い 、 人 に 対 す る安 心 感 、信 頼 感 を獲 得 す る こ と に努 め た。   そ の結 果 、9月 時 に は4月 当初 に み られ た 情 緒 不 安 か ら派 生 す る と思 わ れ た 問題 行 動 は減 少 し、 遊 び や 作 業 の な か で 一 定 時 間 落 ち 着 い て 取 り組 む 姿 勢 が み られ た 。 しか し、 会 話 等 の 場 面 にお い て 、 依 存 的 で未 熟 な コ ミュ ニ ケ ー シ ョン 行 動 がみ られ た た め に 、10月か ら翌3月 ま で は 、 本 事例 の コ ミュ ニケ ー シ ョン行 動 の改 善 を は か っ た 。 具 体 的 に は 、本 事 例 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョン 上 の 問題 点 を 本 児 に投 げ返 し、 気 づ か せ る とい うも ので あ っ た(資 料1参 照)。 こ の よ うな 対 応 は 、本 児 に 「ど う話 せ ば 分 か っ て も ら え る の か 」 とい う形 で 自分 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョンの あ り方 を 自覚 し、 改 善 させ る こ とに つ な が る と考 えた か らで あ る 。   障 害 児 学 級 で の 上 記 の対 応 に よ り、 情 緒 の 安

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定 が え られ 、担 任 との 身体 的 接 触 を 自分 か ら要 求 し、 楽 しめ る よ うに な っ た 。 対 人 関 係 の 緊 張 が とれ 、 他 児 と も リラ ッ クス して か か わ りを も て る よ うに な っ た 。 ま た 、 集 中力 も 増 し、 ひ と つ の活 動 を持 続 す る こ とが で き る よ うにな っ た 。 言 葉 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョン につ い て は 、 目 だ っ た 変 化 は み られ な か っ た が 、 障 害 児 学 級 担 任 か らの本 児 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョン 上 の 問題 に 対 す る 投 げ か け に対 して は 、 そ れ を 受 け止 め る 力 が 育 っ て きた 。 以 前 は 、 担 任 か らの投 げ か け に 不 安 を し め し、 お どお どす る こ とが 多 か っ た が 、少 しず つ 、自分 の 会 話 の 不 完 全 さ に気 づ き 、 相 手 に理 解 して も らえ る言 葉 を返せ る よ うにな っ て き た 。 (資 料1) 障 害 児 教 室 内 で の 担 任 とY児 の や り と り Y児:  (担任 に1月1日 の 新 聞 を 見 て ほ し い とい う要 求 を 内 に 持 っ て)         「1月1日 の しん ぶ ∼ ん 」         (と い っ て 、 平 成4年1月1日 の 新 聞 を バ サ ッ と担 任 の 前 に置 く。) 担 任:  (Y児 が1月1日 の 新 聞 を見 て ほ しい とい う要 求 を 持 っ て い る は察 した が 、こ こ でY児 の 不 十 分       な 会 話 を 「や あ 今 年 最 初 の 新 聞 や ね.」 と か 「何 書 い て あ る の か な 。」 と受 け 止 め て しま う と、Y       児 自 身 が 自分 の 会 話 の 未 熟 さ に ま っ た く気 付 か な くな っ て し ま うの で)         「そ う 、1月1日 の 新 聞 や ね 。」         (とY児 の 投 げ か け た 会 話 の 事 実 だ け 認 め た 。) Y児:  「・… …… ……。」         (し ば ら く 、 じ っ と し て)         「あ ん な 、 教 室 で 見 つ け て ん 。」 担 任:  「そ う、 見 つ け た ん!」 Y児:  (し ば ら く考 え て) 「一 …… ……先 生、 こ れ 読 ん で み て 。」 (と 初 め て 自 分 の 要 求 を 口 に し た 。) 担 任:  「そ う か 、 じ ゃ あ 読 も う 。」 ②  通常 学級 での対応   一 斉 学 習 指 導 で は 、4月 当初 、 学 習 内 容 以 外 の刺 激 に す ぐ反 応 し、席 か ら離 れ た り、 関 係 の な い こ と を 口 にす る こ とが 多 か っ た 。そ の た め 、 教 科 の 理 解 も遅 れ る とい う悪 循 環 が 続 い た 。 席 の位 置 が 後 部 で あ る と本 児 に と っ て 級 友 の 言 動 な ど視 覚 的 ・聴 覚 的刺 激 が 入 りや す い た め 、 そ れ 以 降 、 常 に 、前 部1∼2列 に 本 児 の 席 を決 め た 。 ま た 、 授 業 終 了 後 、 あ るい は、 他 児 童 が練 習 問題 等 に 個 人 毎 に 取 り組 む 際 は、 担 任 が 本 児 の 個 別 指 導 に か か わ っ た 。   日常 生 活 場 面 で は 、 身 の ま わ りの整 頓 、 体 操 服 へ の 着 替 え(本 児 が在 籍 す る 学 校 で は 学 内 で 体 操 服 を着 て 過 ごす)、係 活 動 や 当番 活 動 で は 自 分 か らで き な く とも 、 教 師 や 友 達 に指 摘 され て で きれ ば 良 い とい う、本 児 の取 り組 み に無 理 の な い よ う配 慮 し た。 全 般 的 に、 夏 休 み ま で の 期 間 は 、 情緒 不 安 定 か ら派 生 して い る と考 え られ る 問題 行 動 が ク ラ ス 内 で 多 くみ られ た。   遊 び等 の集 団 活 動 場 面 で は、4月 当初 は 、 担 任 が い な い と集 団 の 中 に 入 っ てい け な か っ た が 、 障 害 児 学 級 で の 遊 び や 活 動 、 普 通 学 級 担 任 との 1対1の か か わ り等 を 通 して 、 誘 わ れ れ ば担 任 が い な く と も遊 び に加 わ る こ とが で き る よ う に な った(ル ー ル の あ る遊 び は まだ 参加 で き な か っ た)。   10月 以 降 、 ク ラス 内 で も 情 緒 が 安 定 し、 授 業

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138 岡 崎 ひ ろ み ・黒 田 吉 孝 場 面 で の 著 しい 注 意 転 導 は お さ ま り、 学 校 生 活 を積 極 的 に 送 ろ う とす る 姿 勢 がみ られ る よ うに な っ た。 学 級 担 任 は 、本 児 の こ の よ うな 姿 勢 を 確 認 して 、 本 児 の 取 り組 め る範 囲 を少 しつ つ 広 め て い っ た 。 特 に 、 給食 当番 等 の 共 同 係 り活 動 で は 、本 児 の担 当す る仕 事 は 、最 後 ま で 完 全 に で き る よ うに援 助 をあ た えな が ら取 り組 ませ た 。 ま た 、 教 室 内 で 不 適 切 な 言 動 が み られ た 時(例 え ば 、教 師 が 静 か に語 り聞 か せ を して い る 時 に 、 突 然 、 冗 談 を 言 い 出 す)は 、 そ の 言 動 が適 切 で な い こ と を本 児 に そ の 度 毎 に指 摘 して い くよ う 努 め た 。   本 児 を取 り巻 く学 級 児 童 は集 団 と して の基 本 的 な 力 が あ っ た た め 、 本 児 へ の い じ め等 の 問題 は み られ な か っ た 。 学 級 担 任 は 、 常 に 、学 級 児 童 に 本 児 の現 在 で き る こ と とで きな い こ とを知 らせ 、 これ らの こ と に対 す る 教 師 側 の 対 応 を知 らせ た 。 そ して 、具 体 的 な援 助 を学 級 児 童 に 要 請(例 え ば 、 「遊 ぶ 時 は 、Yち ゃん に も声 を か け て 」、 「勉 強 中 、 よ そ み して い た ら肩 を トン トン た た い て 気 づ か せ て あ げ て 」、 「給 食 の 当番 は全 部Yち ゃ ん に 任 せ て あ げ て 」)し た 。   本 児 の 学 級 に お け る行 動 の 変 化 は、 次 の2点 に ま とめ られ る 。   まず 、 情 緒 の 安 定 が え られ 、 ク ラス 内 で の 問 題 行 動 が み られ な く な っ た こ とで あ る。時 折 り、 不 適 切 な 行 動 が み られ て も、 担 任 や 他 児 か らの 本 児 へ の 指 摘 を 受 け とめ 、 気 持 ち を立 ち直 らせ る力 が つ い て き た 。 授 業 場 面 で の不 適 切 な発 言 等 は ほ とん どみ られ な くな っ た が 、一 斉 指 導 場 面 で の 注 意 転 導 は まだ 観 察 され た。   ま た 、 遊 び に つ い て は 、友 達 との平 行 遊 び が で き る よ うに な り、 自分 か らも友 達 を誘 っ た り (資 料2) 〈 パ ン屋 さん ゴ ッ コ〉 とい うこ と もみ られ る よ うにな っ た 。 学 校 外 に お い て も、 誘 い あ わせ て川 遊 び や 魚 釣 りに行 く 等 、 経 験 の 幅 を広 げ て きて い る。 ま だ 、 ル ー ル を も った 集 団 遊 び に は 、 教 師 の援 助 な しで は加 わ れ な い が 、遊 び の 面 で もカ を つ けて き た 。 ③  岡崎 による個 別対応   毎 週 金 曜 日2時 間 日 を 岡 崎 に よ る算 数 の 教 科 を中心 に個別 指 導 を6月 か ら翌3月 まで お こなっ た 。   6月 当初 、算 数 課 題 は 、本 児 に とっ て 容 易 な もの を準 備 した た め、 課 題 の理 解 に 困難 さ を し め さ な か っ た 。 しか し、課 題 に 取 り組 む ま で の 時 間 が長 く、10∼15分 ほ どは と り とめ な い 話 し を一 方 的 に し、 指 導 者 の 強 力 な ひ き こ み が な い と課 題 に 向 か え な か っ た 。 また 、 問題 に 向 い 始 めて5分 とた た な い うち に 話 しは じめ た り、 視 線 を宙 に浮 か せ た り、 物 を 触 っ た り等 、 注 意 が 転 尊 した。 室 内 で の学 習 に は 一 向 に興 味 が 向 か ず 、 注 意 の転 導 も激 しか っ た た め 、7月 の4回 の 個 別 対応 は 、本 児 の 提 案 に よるパ ン屋 さん ご っ . こ を生 活 単 元 学 習 的 に取 り上 げ る こ とに した(資 料2参 照)。 本 児 は 、室 内 で の 算 数 学 習 場 面 で は み られ な い積 極 性 を もっ て こ の課 題 に取 り組 み 、 「メ ニ ュ ウ調 べ 」で は 、町 内の店 の許可 をえて、 ひ とつ ひ とつ プ レー トに パ ンの 名 前 と値 段 を30 分 以 上 集 中 して 書 き 込 ん だ 。 ま た 、 代 金 の 集 計 にお い て も、3つ の 数 の 加 法 を筆 算 で5秒 以 内 で行 う等 、 室 内 で の プ リン ト学 習 で は み られ な い行 動 を しめ した 。 しか し、実 際 に 注 文 を 取 る た め 、教 師 と1対1で 活 動 の説 明 をお こ な う場 面 で は 、 相 手 の 意 向 や 心 情 を汲 め ず に一 方 的 な 働 き か け しか で き な か った 。 項   目 内      容 ね ら い ・字 の 間 違 い の な い メ ニ ュ ー 表 を 教 師 と一 緒 に 作 る こ とが で き る。 ・パ ン屋 さん ご っ こ の 説 明 を 練 習 どお り に 相 手 に す る こ とが で き る 。 ・お 金 の 計 算 を 間 違 い な くす る こ と が で き る。 指 導 計 画 ・パ ン屋 さん ご っ こ の 計 画 を 立 て る。      1時 間 ・パ ン屋 さん で 、パ ンの種 類 と値 段 を調べ る。        1時 間 ・メ ニ ュ ー 表 を 作 成 して 、 注 文 を と る 。      1時 間 ・パ ン屋 さん に 買 い 出 し に い く 。 ・お 金 の 計 算 を して 、 お つ り と 品 物 を 渡 す 。      1時 間       計   4時 間 *注 文 は 、 職 員 か ら とっ た 。

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  8月 に実 施 したWISC-R知 能 検 査 で は 、数 唱 問題 の 低 得 点 と迷 路 問 題 の 高 得 点 が み られ た た め 、10月 か らの 個 別 対 応 で は 、 で き るだ け視 覚 刺 激 を優 位 に した 教 材 を活 用 す る こ とに した 。   3年 生 前 期 の 算 数 の 教 科 書 で は 、 「大 き な 数 」 の 単 元 にお い て 、 万 の 単 位 を扱 い 、 そ の 加 減 の 計 算 を扱 うこ とに な って い る。しか し、本 児 は 、 大 きな 数 に対 す るイ メー ジ を もて な い こ とが 分 か った 。そ こ で 、加 減 の 計 算 に 入 る 導 入 と して 、 資 料3の 視 覚 的 な 教 材 を活 用 した 。 本 児 が既 知 で あ る実 際 的 な 物 を活 用 す る こ と は 、 イ メ ー ジ を 喚 起 す る も の と して 有 効 で あ り、興 味 を増 し、 課題 場 面 に入 りや す い も の に した 。 (資 料3) 指 導者: Y児 指導者 Y児 指 導 者 とY児 の や りと り 「Yち ゃ ん、 こん に ち わ 。Yち ゃ ん に 計 算 し て も らい た い も の が あ る の 。」 (預金 通 帳2冊 と証 書4枚 を 見 せ る 。) 「な に?」 (身 を 乗 り出 して さ わ る 。 一 枚 一 枚 手 に とっ て 確 か め る。) 「い く ら あ る の?」 「一 緒 に 読 ん で み よ うか (ひ とつ ひ とつ 丁 寧 に 数 字 を読 む 。) 「全 部 で い く らや ろ?」 指 導 者:  「Yち ゃ ん 、 計 算 し て み て くれ る 。」 Y児 (10万 円+10万 円 の 計 算 は 暗 算 で20万 円 と算 出 す る 。 20万 円 十37万 円 の 計 算 は 筆 算 で57万 円 と算 出 す る 。 57万 円+30万 円 の 計 算 は 筆 算 で87万 円 と算 出 す る 。) (端数 の1320円 に つ い て は)   「小 さな 数 や 」 (87万 円+1320円 の 計 算 を 筆 算 で871,320円 と算 出 す る 。)   「0先 生 の 預 金 は871,320円!」   しか し、 毎 回 室 内 で の教 科 学 習 は 息 が つ ま る ら し く、11月にな る と、前 半 期 のパ ン屋 さん ご っ こ の活 動 を 要 求 して き た。 前 期 に 比 べ 、 本 児 自 身 の発 案 が 多 く、 前 期 に な か っ た メニ ュ ウ表 を サ ン プル を も とに 作 る等 、本 児 自身 が 計 画 性 を も って 活 動 す る こ とが で き た。 しか し、 指 導 者 と約 束 した メ ニ ュ ウ表 を配 り忘 れ た り、 遊 び 半 分 で 注 文 書 を配 っ た り とい っ た行 動 が 多 くみ ら れ た 。 しか し、 この よ うな 活 動 を保 障す る こ と に よ り、 課 題 に 取 り組 む 時 間 が5分 か ら10分 と じ ょ じ ょ に 長 くな った 。11月 か ら12月 の 指 導 で は 、割 り算 課 題 を 授 業 時 間 ほ ぼ集 中 して 取 り組 め る こ と が で き た 。   個 別 対 応 の成 果 と して 次 の2点 を あ げ る こ と がで き る 。   まず 、 導入 部 分 で 課 題 に対 す る動 機 づ け が あ る と、 細 か な指 示 が な く と も 自分 か ら取 り組 も う とす る意 欲 が み られ る よ うにな っ た こ と で あ る。動 機 づ け は 、新 奇 な もの よ りも、自分 に とっ て 馴 染 み の あ る もの の方 が 有 効 で あ っ た 。ま た 、 聴 覚 刺 激(指 導者 に よ る 言 語 指 示優 位)よ り、 視 覚 的 教 材 を活 用 し た方 が反 応 が 早 く理 解 が 進 みや す か った 。1時 間 の 中 に 、 と こ ろ ど こ ろ に 視覚 刺 激 を導 入 す る と興 味 が持続 しや す か っ た 。   も う1点 は 、課 題 に取 り組 む 時 間 が ほ ぼ45分 とい う、 授 業 時 間 で い う1時 間 に な っ た 点 も成

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140 岡  崎 ひ ろみ ・黒  田 吉 孝 果 と して あ げ る こ とが で き る 。 学 習 途 中 で 興 味 が そ れ 、全 く違 う こ と を し始 め て も、 指 導 者 が 注 意 を 喚起 す る こ とで 、気 持 ち を立 ち直 らせ 、 学 習 場 面 に 戻 る こ とが 可 能 に な った 。 (4)WISC・R知 能 検 査 結 果 本:事 例 に 対 す る 知 能 検 査 は 、 障 害 児 学 級 へ の 通 級 開 始 前 を 含 め3回 実 施 さ れ た 。1回 目 の 結 果 は 、 前 述 し た 通 り で あ っ た 。 こ こ で は 、1992 年1月 に 実 施 し た3回 目 の 結 果 を 報 告 す る 。   FIQは107、  VIQは144、  PIQは93で あ っ た 。 言 語 性 検 査 の 下 位 項 目 評 価 点 は 、そ れ ぞ れ 、 「知 識 」 は11、 「類 似 」 は12、 「算 数 」 は10、 「単 語 」 は14、 「理 解 」 は15、 「数 唱 」9、 動 作 性 検 査 の 下 位 項 目評 価 点 は 、 同 様 に 、 「絵 画 完 成 」 は11、 「絵 画 配 列 」 は12 、 「積 木 模 様 」 は6、 組 合 せ 」 は8、 「符 号 」 は8、 「迷 路 」 は9で あ っ た 。   FIQ、   VIQ、   PIQは 、 そ れ ぞ れ 、 正 常 範 囲

に あ っ た が 、VIQとPIQの 差 が21で あ り、vo (言 語 操 作 能 力 で 「単 語 」、 「類 似 」、 「理 解 」 の 評 価 得 点 の 平 均 値)とSO(空 間 操 作 能 力 で 「絵 画 完 成 」、 「積 木 模 様 」、 「組 合 せ 」 の 評 価 得 点 の 平 均 値)の 差 が5.3で あ り、言 語 性 と動 作 性 の ア ン バ ラ ン ス は 依 然 と し て み ら れ た(上 野 ・服 部 (1992)に よ れ ば 、 例 え ば 、 非 言 語 生 学 習 障 害 は 、VIQとPIQの 間 に15以 上 の 差(5%水 準 の 有 意 差)が あ り 、同 時 に 、voとSOの 間 に3.0 以 上 の 差 が あ る 場 合 に 診 断 さ れ る)。 しか し 、1 回 目 の 結 果 と 比 べ る と3回 目 の 結 果 は 、FIQに お い て24点 、VIQに お い て23点 、 PIQに お い て 16点 高 か っ た 。 学校 での対応 の可能性 と課題 ㈲  学校での 対応の可能性   通 常 学 級 担 任 、 障 害 児 学 級 担 任 、 岡崎 との 本 事例 に 対 す る共 同 的 教 育 的対 応 は ほ ぼ1年 間 続 け られ た 。 わ れ わ れ の対 応 に よ って 、本 事 例 の 情緒 は 次 第 に安 定 し、 そ れ に 伴 って 問題 行 動 も 軽 減 して い った 。 わ れ われ の 対 応 で最 も顕 著 な 成 果 は 、 学 習 障 害 か ら派 生 して い た と思 わ れ る 問題 行 動 の 軽 減 で あ っ た と考 え られ る 。本 事 例 を 学 習 障 害 サ ス ペ ク ト児 と考 え る前 の教 師 側 の 本 事例 に 対 す る態 度 は 、「難 しい 子 、分 か らな い 子 、 つ か み 所 が な い 子 」 で あ り、 問題 行 動 を本 事例 の 性 格(衝 動 的 な 性 格 等)や 態 度(や る気 が な い子 等)と 結 び つ け て と らえ る傾 向 が強 か っ た 。 わ れ わ れ の 教 育 的 対 応 が 開 始 され る ま で の ほ ぼ2年 間 、本:事例 が か か え る 問題 が 正 し く理 解 され ず 、 情 緒 面 で の 葛 藤 が さ ま ざま な 不 適 応 行 動 をひ き お こ して い た と思 われ る 。   学 習 障害 児 の 問 題 行 動 に つ い て は 、鈴 木 ・安 藤(1982)が 、 「学 習 障 害 とい う本 質 的 な面 をふ ま えて か か わ り、 母 親 や 学 校 で の 受 け入 れ が 変 わ っ て くる と、 主 訴 に み られ る 不 適 応 行 動 は半 年 位 の 問 に 軽 減 され る こ とが 多 くみ られ た 」 と 報 告 して い る。 わ れ わ れ の 対 応 も、 本 事 例 を学 習 障害 サ ス ペ ク ト児 と して と ら え、 対 人 関係 の 改 善 を 土 台 に して 情 緒 的 安 定 を はか る こ とか ら 始 ま っ た が 、 鈴 木 ・安 藤 が 指 摘 す る の と同様 の 結 果 が え られ た。 本 事 例 が 在 籍 す る 学 校 で は 、 これ ま で 、 学 習 障 害 児 と して 児 童 を と らえ 、対 応 を お こな っ た経 験 は な か っ た が、 それ で も、 本 事例 を学 習 障 害 サ ス ペ ク ト児 と して と らえ 、 試 行錯 誤 の な か で 対 応 を お こな い 、今 回 の よ う な 成 果 が え られ た こ とは 、 今 後 の学 習 障 害 児 に 対 す る学 校 の対 応 の 可 能 性 を考 え る 時 、 重 要 で あ る と思 われ る。   また 、 今 回 の 経 験 か ら指 摘 す る こ とが で き る の は 、 学 習 障 害 児 の ほ とん ど が 通 常 学 級 に 在 籍 して い る こ と を考 えれ ば 、 通 常 学 級 児 童 へ の学 習 障 害 児 に対 す る正 しい 理 解 とか か わ りか た の き め細 か な 指 導 も必 要 に な っ て く る とい うこ と で あ る 。 この 場 合 、 学 習 障 害 とい う障 害 の 多様 性 を考 え れ ば 、学 習 障 害 児 ひ と りひ と りに対 す る教 育 的 ニ ー ドを検 討 し、 学 校 全 体 の 中 で どの よ うな か か わ り方 が 必 要 か 明 らか に して い く必 要 が あ ろ う。 今 回 の 事 例 に 対 して は 、 岡 崎 が 中 心 に な っ て 事 例 の 分 析 と課 題 を考 え 、 通 常 学 級 担 任 と障 害 児 学 級 担 任 と協 議 しな が ら指 導 をお こな っ て きた が 、 現 在 の 日本 の通 常 学 校 に お け る教 員 定 数 や 教 員 配 置 か らす る と、 この よ うな 態 勢(一 人 が ブ リイ に な っ て 子 ど もの 問 題 を検 討 す る)を と る こ とは か な り難 しい と思 われ る 。   前 述 した よ うに 、 文 部 省 は 、今 年 度 か ら特 殊 教 育 の 一 形 態 と して 通 級 制 の 特 殊 学級 を正 式 に 発 足 させ 、通 常 学 級 に在 籍 す る 児 童 が 通 級 に よ

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る指 導 を 受 け る場 合 、 特 別 な 教 育 課 程 に よ る こ とが で き る こ とを 認 め た(1993年1月 「学 校 教 育 法施 行 規 則 の 一 部 を 改 正 す る省 令 」)。今 の所 、 対 象 に な る障 害 と して 、「言 語 障 害 、難 聴 、弱 視 、 情 緒 障 害 、 肢 体 不 自 由 、病 弱 、 身 体 虚 弱 」 を あ げ て お り、 学 習 障 害 に つ い て は 、 重 要 な 検 討 課 題 で あ る と して い る。 学 習 障 害 に つ い て は 、 診 断 基 準 や 指 導 内 容 ・方 法 等 につ い て 、 基 礎 的 、 実 践 的 研 究 が 必 要 で あ る こ と を 強 調 して い る。 しか しな が ら、 他 方 で 、 学 習 障 害 児 の 多 く が言 語 障 害 児 学 級 や 情 緒 障 害 児 学 級 等 に 通 級 して い る実 態 を認 め 、 既 存 の 障 害 児 学 級 等 へ の通 級 が 効 果 的 で あ る場 合 に は 、 一 層 の 充 実 を はか っ て い く こ とが 望 ま しい と も述 べ て い る。   これ も前 述 した よ うに 、 滋 賀 県 下 で は、 今 年 度 通 級 の た め の特 殊 学 級 が5つ 設 置 され た 。 数 と して は 不 十 分 で あ る が 、 ど の よ うな 取 り組 み が お こ な わ れ 、 どの よ うな 問題 を か か えて い る の か 明 らか に し、今 後 の 施 策 め 充 実 を はか っ て い く必 要 が あ ろ う。 学 習 障 害 に つ い て 言 え ば 、 通 常 学 校 に 対 す る 啓 蒙 も 、 通級 学 級 の担 任 等 が 中心 に な っ て お こな わ れ る必 要 が あ ろ う(正 直 に言 え ば 、 通 級 対 象 に あ げ て い るす べ て の 障 害 種 類 に対 し一 人 の ス タ ッフ が 十 分 に答 え き る こ とが で き る の か とい う不 安 を筆 者 は も って い る。 す べ て の 障 害 に 関 す る 専 門 的 知 識 と臨床 経 験 が な けれ ば 現 実 的 問 題 に対 応 す る こ とが で きな い と思 うか らで あ る。 と り あ えず 、 専 門 家 等 に よ る チ イ ー ム を作 っ て対 応 して い くの が 現 実 的 な の で は な い だ ろ うか。)。 ②  残 され たい くつかの課題   (1)でい くつ か の 課題 は す で に触 れ て お い た。 こ こで は 、 本 事 例 の 障 害 にか か わ る問 題 につ い て 述 べ て み る 。   そ れ は 、 本 事例 の 対 人 ・社 会 的 認 知 に関 す る 問 題 で あ る 。こ の 問題 は 、WISC-R等 の 知 能 検 査 で は と ら え きれ な か っ た 問題 で も あ る。   秦 野 ・瀬 戸(1990)は 、学 習 障 害 を疑 わ れ る 児 童 の臨 床 研 究 に お い て 、学 習 障 害 児 の 対 人 ・ 社 会 的 認 知 の 問題 を 取 り上 げ て い る。 彼 らは 、 学 習 障 害 児 に お い て 、「相 手 の 意 図 に 合 わ せ て 自 分 の 行 動 を 調 整す る こ とが で きず 、 他 者 との 関 係 が 一 方 的 に な りや す い 」 こ とを 指 摘 し、 こ の 問 題 は 、幼 児 期 に顕 著 に み られ る が 、 学 童 期 に お い て も残 存 す る と して い る。 しか し、 この よ うな 問題 は 、「臨 床 的 な 判 断 に よ っ て 明 らか に さ れ る が 、 一 般 の 標 準 化 され た各 種 の 検 査 で は 評 価 しきれ な い 」 と指 摘 して い る 。本 事 例 にお い て も 、情 緒 的 安 定 が み られ 、人 へ の か か わ りも 積 極 的 に な って き た が 、 こ の点 で の 改 善 に難 し さ をみ せ て い る。 児 童 期 中期 に なれ ば 、 友 達 関 係 に お い て も、 社 会 的 調 整 とい う こ とが 要 請 さ れ る場 面 が 多 く な っ て く る はず で あ り、 この 面 で の 問題 が ます ます 深 刻 に な っ て く る と思 わ れ る 。   われ わ れ の 対 応 で も、 直 接 で は な い が 、 この 面 で の 指 導(例 え ば 、 資 料1)を お こ な って き た が 、 顕 著 な 改 善 は み られ な か っ た 。 学 校 で の 対 応 を 考 えた 場 合 、例 えば 、 障 害 児 学 級 の 生 活 単 元 学 習 や 行 事 へ の 参 加 、 あ る い は 、教 師 と の 会 話 場 面 で の意 図 的 指 導 、 友 達 との 共 同 活 動 場 面 で の 意 図 的 指 導 に よ る社 会 的 ス キ ル の 学 習 と い う こ とが 最 も現 実 的 対 応 で あ ろ う。 き め 細 か な 指 導 をお こ な うた め に は 、専 門家 との 共 同や 、 学 校 外 で の 専 門機 関 と の共 同 が必 要 に な っ て く る か も しれ ない 。   本 事 例 は 、上 野 ・服 部(1992)に よれ ば 、 「包 括 性 」 タイ プ とい うこ とで あ っ た が 、社 会 的 認 知 に か か わ る 障 害 と学 習 障 害 の類 型 が どの よ う な 関 係 が あ る の か 、 あ る い は 、 社 会 的 認 知 の 障 害 が 本 事 例 の基 本 的 障 害 と どの よ うな 関 係 に あ る の か 、本 論 で は検 討 す る こ とが で き な か っ た 。 学 習 障 害 児 に お け る社 会 的 認知 の 障 害 に つ い て は 、 基 本 的 な 障 害 とみ なす か 、 付 随 的 障 害 とみ な す か 、今 日に お い て も 、 ア メ リカ で 議 論 され て い る(大 塚 、1993)。 この 問題 につ い て は 、教 育 的 対 応 の 確 立 と並 行 して 、 今 後 、 更 に 、 議 論 が 展 開 され る もの と思 われ る。   最 後 に 、本 事 例 の家 庭 環 境 に つ い て触 れ て み た い 。   本 事 例 の 家 庭 環 境 と して 、 母 親 と父親 の 養 育 態 度 の不 一 致 が 幼 児 期 か ら継 続 して い た 。 母 親 は 、 本 事 例 を 全 面 受 容 して い る もの の 、 明 確 な 方 針 を も っ て お らず 、 放 任 的 傾 向 が 強 か っ た 。 一 方、父 親 は 、 本 事 例 の能 力 の 欠 点 を指 摘 す る だ け で 、本 事 例 との情 緒 的 関 係 が希 薄 で あ っ た 。 この よ うな 家庭 環 境 を背 景 に本 事 例 は 、 豊 か な

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142 岡 崎 ひ ろみ ・黒 田 吉 孝 生 活 や 経 験 を 、 必 要 とす る時 期 に 保 障 され て い な か っ た の で あ る 。 家 庭 にお け る養 育 環 境 を 改 善 して い く こ と も本 事 例 に とっ て 重 要 で あ り、 本 事 例 の 両 親 と も、 子 供 の今 後 の 課 題 に つ い て 話 しあ っ て い く必 要 が あ る と考 え る 。   われ わ れ の 対 応 に よ っ て 、 本 事 例 は 情 緒 的 安 定 を し めす よ う に な っ た が 、 教 科 の 面 で の遅 れ は み られ 、 学 習 面 で も ま だ 個 別 指 導 を必 要 と し て い る。 ま た 、 上 記 の社 会 ・認 知 的 問 題 も か か え て い る。 しか しな が ら、 学 校 の 中 に は 、本 事 例 の 他 に 、 い ろ い ろ な 問 題 を か か え て い る 児 童 が 多 くみ られ る 。本:事例 の み に集 中 して か か わ る こ とは 困 難 な 状 況 に あ る。 本 事 例 に対 す るわ れ わ れ の特 別 な 対 応 は と りあ え ず 終 了 した が 、 残 され た 課 題 は 多 い 。 本 事 例 が 明 る く、 す ごや か に 育 って い っ て 欲 しい こ とを 願 っ て い る。 合研 究A)成 果 報告 書 文 献 上 野 一 彦 ・服 部 美 圭 子(1992):学 習 障 害 の 基 本 症 状 に 関 す る類 型 的 考 察.東 京 学 芸 大 学 紀 要1部 門 43、 69-78. 大 塚   玲(1993):学 習 障 害 の 定 義 に か か わ る諸 問 題 と今 後 の 課 題.特 殊 教 育 学 研 究 、第30巻 、5号 、 29-40. 加 藤 豊 弘 ・隠 岐 忠 彦(1982):LD児 の 出 現 率 と そ の 心 理 的 特 徴 、小 児 の 精 神 と神 経 、26巻1号 、7-13.   川 村 秀 忠(1992):学 習 障 害 の鑑 別 診 断 手 続 き の 開 発.秋 田 大 学 教 育 学 部 紀 要 、教 育 科 学 部 門 、43、 59-76.   小 西 喜 郎(1991):「 学 習 障 害 児 」 の 実 態 把 握 に 関 す る研 究 兵 庫 教 育 大 学 大 学 院 修 士 論 文.   鈴 木 治 子 ・安 藤 悦 子(1982):LD児 の 問 題 行 動 に つ い て の 経 過 観 察.小 児 の 精 神 と神 経 、26巻1号 、 35-43.   秦 野 悦 子 ・瀬 戸 淳 子(1990):幼 児 期 に学 習 障 害 を 疑 わ れ た 子 供 の 発 達 過 程.障 害 者 問 題 研 究 、61、 9-23.   藤 井 茂 樹 ・小 西 喜 郎 ・久 郷   悟(1990):学 習 障 害 児 に 関 す る:事例 報 告(1).日 本 特 殊 教 育 学 会 第28回 大 会 発 表 論 文 集 、584-585.   松 野   豊(代 表)(1992):軽 度 精 神 遅 滞 児 の 教 育 計 画 策 定 に 関 す る 研 究.平 成4年 度 科 学 研 究 研 究(総

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