NEW ERA
®
ニューエラは
1920
年創設、
95
年を超える歴史を持つ米国のヘッドウェア&アパレルブランドです。
メジャーリーグベースボール唯一の公式選手用キャップサプライヤーであり、
そのルーツはスポーツにありますが、数多くのブランド、アーティストとのコラボレーションや、
新しいスタイル、カテゴリーの商品を生み続けることで、
ファッション/カルチャーの領域でも高い支持をうけています。
代表モデルであるベースボールキャップのスタンダード
59
FIFT Y
®
を始め、
アパレル、バッグなど多彩なラインナップを展開しています。
アメリカ・ニューヨーク州バッファローの本社
1920年、創業者エルハルド・クックは姉ローズか ら500ドル、同僚から500ドルを借り、Eクック・ キャップ会社という名の帽子会社を設立。当初、 従業員はエルハルドを含む14名だった。アメリカ 北東部バッファローのジェネシー街にあった建物 の3階で製造が始まり、初年度に5000ダースの帽 子を生産。
1922年、正式社名を「New Era Cap 」に改名。 紳士向けのカジュアルキャップをフルラインで、 またユニフォーム用のキャップも製造していた が、スポーツ用はほとんど扱っていなかった。こ の頃、既製服の概念が 初めて登場し、紳士用カ ジュアル帽子がかつてない勢いで売れていた。当 時は、ニュースボーイやフラッパーなどと呼ばれ る、バイザーが短くクラウンがルーズにフィットす るタイプが主流で、ウール製8枚ハギのものなどが 「ニューエラ」のラインナップだった。
1920
一般大衆の娯楽として大きな人気を集めてい た野球に 着目し、1932年に創設者の息子であ るハロルドは、スポーツ用キャップのビジネス に参入することを決める。その2年後、初めて 「ニューエラ」のプロ用ベースボールキャップで ある、クリーブランド・インディアンスのホーム 用とアウェイ用が誕生。「ニューエラ」は〈品質第 一、量は後からついてくる〉をモットーに、プロ 用キャップ市場を独占することを目指す。1930
「ニューエラ」が初めてメジャーリーグ・ベースボール用に製作した クリーブランド・インディアンスの選手用キャップ。 1940年代初頭、「ニューエラ」の顧客には様々 な スポーツ地方リーグ、マイナーリーグ、大学 チーム、カナダのチームなどが名を連ねていた。 当時、ピッツバーグ・パイレーツのコーチだった ホーナス・ワグナーは大きな頭の持ち主だったこ とから、チームのキャップについてリクエストを 出し、「ニューエラ」は伝統的な名選手の要望を 快く引き受けた。1940年代後半、「ニューエラ」 にサイズ調整可能なキャップが登場し、膨大な 量のオーダーが舞い込んだ。1940
1950年、「ニューエラ」はブルックリン・ドジャー ス、シンシナティ・レッズ、クリーブランド・イン ディアンス、デトロイト・タイガースに製品供給 していた。それら以外のチーム分は、他のスポー ツ用品メーカーからの下請けだった。この時点 で「ニューエラ」はメジャースポーツへ製品供給 する唯一の帽子メーカーだった。 1954年、「ニューエラ」のフィッテド・キャップが ハロルドに よって、改良 、変更を 加えら れ 、 [59FIFTY®]と名付けられた。[59FIFTY®]は ブルックリン・スタイルとも呼ばれていた。1950
1960年代初頭、ハロルドとその息子デビッド は、チーム契約を取るためにキャップの洗濯と 型直しのサービスを行った。それが功を奏し、 1965年までに「ニューエラ」は約10チームと契 約。1969年、アポロ11号プロジェクトの帰還ク ルー回収チームだったUSS ホーネットの乗組員 用キャップを提供。以降のアポロプロジェクトに も提供を継続し、絶大な信頼を獲得していく。1960
1950年代初めに 、バッ ファロー大学の 新入生 用に作られたもの。 1952年 、アルフレッド 大学の 新入生用に作ら れたキャップ。 19 6 9年か ら19 9 5 年ま で 使用さ れ た 、 キャップ型の ロゴが 刺繍されて い るカン パニーキャップ。 1960年代に初めて作 られたカタログ。創業 当初から 掲げられて い る<品質第一>の モットーは、この時代 のカタログにも記され ている。 創業当初の 商品[Gatsby]。 ウール素材で 作ら れ た こ の キャップは、バッファローの 紳 士服店で取り扱われていた。 80年以上前に 最も売れ 、エイ トクオーターと呼ば れ たアイ ビーリーグのモデル。 1940年代のスポーツ用 キャップ。裏地には陸軍 パラシュート部隊の放出 品が使われていた。 1940年代 、工場の 業務 用ユニフォームとして作 られたワークキャップ。HISTORY
1920-2017
「ニューエラ」は 大学スポーツ、地方スポーツ、 AAA、テニス、ゴルフ、軍関係、そして26チー ム中23のメジャーリーグ・ベースボールのチー ムにキャップを供給。1980年代後半、プロ選 手と同じキャップを被ることが一般的なステー タスと な り 、ベース ボール・ファンの 間で [59FIFT Y®]は大きく広がっていった。 1970年代に使われていた サンプル。 生地に縮み防止加工が施 された1974年のサンディ エゴ・パドレス。 1967年に 三冠王を 達成 したカール・ヤストレムス キーのサイン入りは1976 年のもの。 1977年に作られたMLB オーセンティックキャッ プのポスターには 、28球 団のキャップを掲載。 1980年代初頭のミュア フィールドCCの キャッ プ。ジャック・二クラウス から、当時のCEOである デビッドに贈られたもの。 1986年のテキサス・レン ジャーズ。Fitted CapをSizzedと 呼んでいた1989年のシカ ゴ・ホワイトソックス。 MLB全球団のオンフィー ルドキャップを製造する 権利を 獲得した1993年 の広告。 MLBのロゴがデザインさ れた1997年のポスター。 熱狂的な ヤンキースファ ンの「スパイク・リー」から の依頼で初めて作ったカ スタムキャップ。 1970年代にアメリカ海軍 ブリゲード艦USSスター ク用に作られたキャップ。 アメリカ合衆国大統領だ けが 被ることを許された [59FIFTY®]。 90周年記念モデルとして2010年に作られた [Stadium Jacket]。以降、秋冬の定番として 様々なデザインが展開されている。 1974年、メジャーリーグ・ベースボール24チー ム中、20チームが「ニューエラ」と契約。また、 地方から全国へと様々なスポーツで事業を拡 大していった。 1978年、「ニューエラ」は消費者への直接販売 をスタート。スポーティング・ニュース紙に広告 〈 、 し 出 を 12.99ドルの小切手を送れば、誰でも MLB 選手と同じキャップが被れる〉と謳った。 それは大きな反響を呼び、その後のファンビジ ネス巨大化のきっかけとなった。
1970
2001年、クリスが4代目CEO に就任。1998年の カナダを皮切りに急速に国際化が進み、2004 年までの数年間で英国、日本、オーストラリアに もオフィスが開設された。 2005年、ブルーのボックスロゴやスローガン 〈Originators of the true fitted™〉が誕生した。翌年、本社が創業の地バッファローにある元銀 行だった建物に移転。「ニューエラ」のヘッドウェ アは、世界中の人々に愛されるようになった。