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教授山田喜久馬

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Academic year: 2022

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(東女医大誌 第33巻 第12号 頁660   昭和38年12月)

糖尿病と高血圧について

東京女子医科大学第二病院 内科

教授山田喜久馬

   ヤマ   ダ    キ    ク    マ

(受付 昭和38年10月20日)

 糖尿病では脈管系の合併症が問題とされてお り,高血圧の合併についてもその頻度が大である とするもの,あるいは之に反する説をとなえるも のもある.そこでこの点について,昨年末までの 中山内科受診糖尿病者555名と,人間ドヅク入室 者750名広の非糖尿病者507名とをとりあげ,比

較検:減してみた.

 最高血圧16QmmHg以上,最低血圧90mmH:g

以上の両条件をみたすものを高血圧として,各年 代毎に糖尿病と非糖尿病とにおける高血圧の出現 頻度を比較してみると,各年代ともやや糖尿病の 方に高血圧が多く存在するようにみられるカミ,平 均血圧値を比較し統計的に処理してみると,40才 代の男女,および60才代の女子を除いては,糖尿 病のほうが非糖尿病に比べて血圧が高いものが多 いという結果は得られなかった.

 次にあらたに発見された糖尿病群と,糖尿病に 罹患している年数の多い群とに分けて,各年代ご

とに両群における高1血圧の出現頻度を比較してみ たが,罹患年数の多いもの程血圧の高いものが多 いという結果も得られなかった.

 また若年性糖尿病は,成人型糖尿病に此して高

.血圧合併頻度が高いという説があるが,この点に ついて,40才以前に発病した糖尿病群と,それ以 後に発病した群とに分けて,両群における高血圧 出現頻度を比較してみたが両者間に差を認め得な

かった.

 一方,高血圧者では糖代謝の異常が多いのでは ないかと考え,人間ドック入室者(既知糖尿病を 除く)について,高血圧群と』虹圧正常群とに分け て,病冠における糖尿病出現頻度を比較してみた が,両者間に有意の差を見出し得なかった1  以上より,ここに取扱つた材料からは,糖尿病

と高血圧との関係については,特に正常入と異な った点は見出し得ないようである.

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参照