沈 降 反 応 に 於 け る 重 層 法 の 反 応 輪 は,普 の 方 法 で は,反
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(2) 868. 井. 釈 に 付 実 験 し,何. れ も2倍. 上. 邦. 彌. 連続 稀 釈 法 を用 い. 第3章. た. 実 験 内 容 は 次 記 の 如 く行 つ た. 1). 普 通 法 とGelatin加 (反 応 速 度,反. 2). Gelatin加. 第1節. 応 状 態). 第1項. 重 層 法 の反応 停 止時 期 の決. 4). 反応 速 度 及 び反応 価. 各 種 抗 血 清 を 使 用 し,. 37℃. 水槽 で,抗. 原. 稀 釈 及 び 抗 体 稀 釈 法 に 依 り,比 較 した 成 績 は. Gelatin加 加 と,不. 重 層 法 と普 通 法 の. 比 較.. 定. 3). Gelatin加. 法 の比 較. 応 価,反. 実 験 成 績. 重 層 法 に 於 い て,防. 腐 剤添. 第1表. 添 加 と の 比 較.. Gelatin加. よ り第8表. 尚,反 応 輪 発 現 の 時 間 別 記 録 は,教 室 の 慣. 重 層 法 の反 応 輪 長期 保 存状. 用 法 に 依つ た.. 態 の 観 察.. 第1表. 酵 母多糖類 系. 抗原 稀 釈. 第2表. 酵 母多糖類 系. 抗体 稀釈. 第3表. 人 血 清 系. 抗 原 稀 釈. 第4表. 人 血 清 系. 抗 体 稀 釈. 第5表. 牛 血 清 系. 抗 原 稀 釈. 牛 血 清 系. 抗 体 稀 釈. 第6表. の 如 くで あ つ た..
(3) Gelatin加. 第2項. 重 層 法 に 依 る沈 降 反 応 輪 保 存 の 研 究. 第7表. 卵 白Albumin系. 抗原 稀 釈. 第8表. 卵 白Albumin系. 抗 体稀 釈. 反応 状態. 第1〜 第3図. 時 間 が 良 好 で あ る. 2). の 如 く,普 通 法 とGelatin法. 酵 母 多 糖 類 系,抗 体 稀 釈. 2時 間,. を,各 反 応 系 の 抗 原 稀 釈 及 び 抗 体 稀 釈 に つ き,. 4時 間 及 び6時 間 後 固 定 し た 成 績. 37℃ 2時 間 反 応 後 の 状 態 を 比 較 す る と次 の. は 第2図. 如 くで あ つ た.. 好 と思 わ れ,一. 即 ち,反 応 輪 形 成 後,拡 明確 化 は,普. 散 に よ る輪 環 の 不. 通 法 に 著 し く, Gelatin法. の反. 反 応 出 現 速 度 は 稍 々 劣 るが,反 態 に,毫. 応 価,反. 応状. Gelatin加. 牛 血 清 系 抗 体 稀 釈,第3図. 酵 母 系 と 同 様 な 事 が 認 め ら れ,其. 第3節. 重 層法 に於 け る. 各 種 反 応 系 の 抗 原 稀 釈 及 び 抗 体 稀 釈 に つ き, 各 時 間 別 に 固 定 し,反 応 価,反. 応 状 態 に 重点. 々 を 氷 室 に 一 昼 夜 保 存 した. 反 応 輪 を 長 期 間 保 存 す る に は,腐. 加 重 層 法 に 於 い て,抗 原,抗. で 普 通 法 も行 い,比. 2時 間 及 び6時. た 後,固 定 し た 成 績 は 第1図. 敗による. 較 し た.. と,不 添 加 反 応 系 列 とを,反. 牛 血 清,抗 1). 即 ち1時 間 で は 輪 環 は 明 確 で あ る が,反 応 不 充 分 の嫌 い あ り, 6時 間 で は 拡 散 著 し く, 2. 第9表. 応 速 度,反 応 価,. 期 保 存 に 於 け る 影 響 を,抗. 酵 母 血 清 に よ り検 討 した.. 反 応 速 度,反. 応価. 抗 牛 血 清 に 依 る成 績 は,第9表. 間 反 応 を 進 行 させ の 如 くで あ る.. 体 メ ヂ ウ ム に,. 1万 倍 の 割 に マ ー ゾ ニ ン を 添 加 し た 反 応 系 列. 酵 母 多 糖 類 系,抗 原 稀 釈. 1時 間,. マ ー ゾ ニ ン添 加 のGelatin加. 反 応 状 態 及 び,長. もの を 観 察 した.. 1). 定 した. 変 化 を 考 慮 に 入 れ る必 要 が あ る の で, Gelatin. 次 の様 な 方 法 で 施 行 し た.. 同 時 に37℃. の他 の抗血. 重 層法 に及 ぼ す 影響. 重 層 法 の 反 応 固 定 時 期 の 決 定 を,. を 置 き比 較 し,夫. に つ い て も,. 清 に よ る実 験 に も, 2時 間 反 応 後,固. 反応 停 止時 期 の決 定 Gelatin加. 定 時 の状 態 を完 全 に保 持 し. もの が 最 良 で あ つ た.. も遜 色 を 認 め な か つ た.. 第2節. 昼 夜 氷 室 に 保 存 した 抗 原 及 び. 反 応 価 の 上 昇 も認 め な か つ た. 3). は 普 通 法 に 比 べ,. の 如 く, 2時 間 後 固 定 した も の が 良. 抗 体 稀 釈 列 共,固. 応 輪 は 総 て 明 確 で あ つ た. 以 上 の 如 く, Gelatin法. 869. 及 び 第10表. の 如 く,マ ー ゾ ニ ン の 影 響 な く,之 を 抗 酵 母 血 清 で,同 様 に し て 比 較 した が 差 異 を 認 め な か つ た.. 牛 血 清 系. 抗 原 稀 釈.
(4) 870. 井. 第10表. 2). 反 応 状 態,長. 牛 血 清 系,酵. 上. 彌. 牛 血 清 系. 期 保存 に於 け る影響. 母 多 糖 類 系 に 付,マ. 邦. 抗 体 稀 釈. 氏 抗 体 稀 釈 法 の 成 績 は,第12表. ー ゾニ ン. 添 加 及 び 不 添 加 反 応 系 列 を 比 較 し た が,総. の 如 くで あ つ. た.. て. 第12表. 反 応 状 態 に 差 な く,固 定 後, 0℃ 氷 室 に1ヶ 月間 保 存 し た が,両. 者 に 異 同 を 認 め ず,マ. ゾ ニ ン不 添 加 系 列 に 於 い て も,溷 濁,其. ー. の他. の 変 化 も現 れ ず,反 応 輪 は 初 期 の 状 態 に 保 持 さ れ た. 長 期 保 存 に 際 し, 0℃ に 置 け ば,防 腐 剤 添 加 の 必 要 は な い 様 で あ るが,以 凡 て,一. 下 の実 験 には. 万 倍 の 割 に マ ー ゾ ニ ン を 加 え た.. 第4節. 週 後,. 固 定 後,長. 期保 存 状態 の観察. 0.5mmの. 連 続 稀 釈)に. 間 反 応 後,冷. 第1項. 第6図. 重 層 法 に 依 る反 応 輪. 抗 体 稀 釈(2倍. 保 存 し て,そ. 抗 原 稀釈. Gelatin加. 各 種抗血 清 の 抗原 稀 釈 及 び結 合帯 に於 け る. 槽 で2時. 1). の 如 く,固 No. 1,. 2試. 験 管 の 反 応 輪 上 に,巾. 之 は1ケ. 月 後 に 新 反 応 輪 と な り,二. つ き, 37℃ 水. 成 し た 外,初. 期 の 反 応 状 態 を1ケ. 却 固 定 し, 0℃ 氷 室 に. 持 し た が,反. 応 価 は1本. 2). 酵 母多 糖類 系. 第7図. 通 法 に よ るUhlenhuth. 重 輪を形 月後 に も 保. 上 昇 し た.. 抗 体稀 釈. の 如 く,反 応 停 止 後,. 1ケ 月間 殆 ど. 変 化 な く反 応 輪 を 保 持 した.. 氏 法 及 び 緒 方 氏 抗 体 稀 釈 法6)の 成 績 は,第11. 第3項. 表 の 如 くで あ つ た.. 人血清系. 使 用 抗 人 血 清 の, Uhlenhuth氏 氏 抗 体 稀 釈 法 の 成 績 は,第13表. 第11表. 1. 極 め て うす い 青 色 の 曇 りを 生 じ,. の 変 化 を 観 察 し た.. 抗 酵 母 血 清 の,普. No.. 定 後 数 日 間 著 変 な く,. 法及 び緒方 の 如 くで あ つ. た.. 第13表. 1). 抗原 稀 釈. 第4図. の 如 く, 1ケ 月 間 氷 室 に 保 存 観 察 し. た が,反. 応 輪 は 固 定 時 の 状 態 を 保 持 し,反 応. 1). 反 応 停 止 時 と,. 価 の 上 昇 或 は 減 少 も 認 め な か つ た. 2). 抗体 稀釈. 第5図. 見 ら れ な い が,保. の 如 く,抗 原 稀 釈 同 様,反. 応 輪 は無. 変 化 の ま ゝ, 1ヶ 月 間 保 存 出 来 た. 第2項. No.. 2の. 法 及び 緒 方. 1ケ 存3週. 二 重 輪 は,明. 月 後 と の 間 に,著 頃 よ り,No.. 変は 1及 び. 確 と な つ て 来 た.(第. 8図 参 照) 2). 牛血 清 系. 使 用 抗 牛 血 清 のUhlenhuth氏. 抗原 稀釈. 第9図. 抗 体 稀釈 の 如 く, No.. 1に1ケ. 月 後,二. 重輪.
(5) Gelatin加. 形成 の 傾 向 を 認 め,. 重 層 法 に 依 る沈 降 反 応 輪 保 存 の 研 究. 1本 反 応 価 の 上 昇が 見 ら. れた.. 又, 37℃. 871. で 施 行 し た 普 通 法 に 比 べ,Gelatin. 加 重 層 法 の 反 応 速 度 が 稍 々 遅 い の は,抗. 第4項. び 抗 体mediumの. 卵 白 ア ル ブ ミン 系. 使 用 抗 体 のU氏. 価,及. の成 績 は,第14表. び 緒 方氏 抗 体稀 釈 法. 膠 質 状 態 の 差 に よ り,分. 散 相 の 拡 散 速 度 が 遅 い 為 と 考 え ら れ る. 亦,. の 如 くで あ つ た.. Gelatinは. 抗原 性 を 持 た な い蛋 白質 と. し て 知 ら れ8),各. 第14表. 原 及. 種 反 応 系 に,顧. 慮 な く使 用. す る 事 が 出 来 る と 推 察 す る.. 第5章 1). 結. 論. 抗 原 及 び 抗 体mediumに,. Gelatinを. 2%に. 含 有 させ 施 行 した 重 層 法 は,37℃. に て 反 応 させ た 後,冷 却 す る事 に 依 り,反 応 1). を 一 応 停 止 固 定 す る事 が 出 来 る.. 抗 原稀 釈. 2) 固 定 反 応 輪 に は,第10図. 及 び 写 真1の. 1ケ 月 後 に も 著 変 を 見 な か つ た が, No.. 3の 反 応 輪 の 上 部 に,青. い溷 濁 帯 が,1ケ 2). 如 く,. No. 2,. 色 の 極 め て うす. で 行 え ば,普. 通の重層. 法 と同 様 な 反 応 輪 を 形 成 し,同 温 度 で 施 行 せ る 普 通 重 層 法 に 比 し,反 応 速 度 は 稍 々 劣 る が, 反 応 価 に 差 を 見 な い.. 月後 出 現 した.. 3). 抗 体稀 釈. 本 法 の 反 応 停 止 固 定 時 期 は, 37℃. 2. 時 間 後 で,反 応 進 行 が 充 分 且 つ 最 良 と思 わ れ. 第11図 及 び 写 真2の. 如 く,固 定 反 応 輪 に は,. る.. 1ケ 月後 に も著 変 を 見 な い が, No. 2の 固 定 反応 輪 を 狭 ん で,. 1週 目 頃 よ り,青 色 の,極. め て うす い 溷 濁 帯 が 生 じ た.. 4). 以 上 の 実 験 よ り明 か な 様 に,抗 2%にGelatinを. 5) 原 及 び抗 体. 加 え て沈 降反. の 水 槽 で 行 え ば,普. 通の. 重 層 法 と変 りな く反 応 を 起 こ させ る 事 が 出 来, 之 を 冷 却 してmediumを. 1万 倍 に マ ー ゾ ニ ン を 加 え た. 反 応 状 態 に 差 を 認 め ず,不. 総 括並 に 考按. 応 の 重 層 法 を37℃. 本 法 で,. もの と,不 添 加 法 の 間 に,反. に1ケ 第4章. mediumに,. 本 法 は, 37℃. 凝 固 させ る事 に 依. り反 応 輪 を 固 定 し,反 応 の 進 行 を 一 応 阻 止 す る事 が 出 来 た.. 月保 存 後,腐. 応 速 度,反. 応 価,. 添 加 法 で も, 0℃. 敗 度 の 諸 変 化 を 見 ず.. 本 法 に 依 る固 定 反 応 輪 は, 0℃ 氷 室 に. 保 存 す れ ば,抗. 原 の 特 に 濃 厚 部 を 除 き,殆. ど. 不 変 化 の ま ゝ,長 期 間 保 存 す る 事 が 可 能 で あ る. 終 りに臨 み,終 始御鞭 韃,御 指導 並に御 校閲 を賜 つ た恩 師,緒 方教 授に 対 し,満 腔 の謝意 を表す. 尚併 せ て,種 々御援 助を頂 い た岡 大衛生学 教室, 緒 方正 名先 生 に深謝す.. 固 定 し た 反 応 輪 は, 0℃ 氷 室 に 置 け ば,長 期 間 反 応 停 止 時 の 状 態 に,保. 存す る事 が可 能. 本 論文要 旨は,昭 和29年 第64回 岡 山医学 会総 会 に於 い て発 表 した.. で あ つ た.. 文 1). Oudin,. J.. 2). Munoz,. J.. 65,. 1. C.. r.. Acad.. Sci.,. Par.. 222,. 115. (1946). No.. 3). Rabat.. 4). 橋 谷:酵. E.. a. L.. Becker. J.. Immunol.. (A.. 母 学.. 5). 広 田:岡. 6). 緒 方 益 雄:日. m.). Amer. 103,昭24.. J.. med.. 4,. 653. (1948). 山 医 学 会 雑 誌. 本 衛 生 学,微. 聯 合 学 会,第1回 7). (1950) A.. 献. 飛 岡:岡 61年,. 152,昭24). 1号.. 生 物 学,寄. 総 会 講 演.昭. 山 医 学 会 第59回 5号,. 50年,. 生虫病学. 和2.. 総 会 講 演(岡,医,誌.
(6) 872. 井. 上. 邦. 彌. Department of Hygiene, Okayama University Medical School. (Director: Prof. Dr. M. Ogata) Studies. on the Method Ring. for Preservation. in Precipitin. Ring. of Reaction's Test.. By Kuniya The. auther. carried out precipitin ring test by adding. The. results. were. 1) kept. as 2). except 3) at. Inoue.. 37℃,. The it. ring is. The. by. but. as follows reacted. cooling. reaction. extremely The. test. reaction. gelatin to its medium.. in. 2%. gelatin. solution. at. 37℃.. was. able. to. be. stopped. and. (0℃.) ring. dense. velocity. 2%. :. was. able. to. be. preserved. by. upper. method. for. a. month. at. 0℃,. part. of. reaction. titer. is. in equal. this to. method that. of. shows usual. slower method.. than. that. of. general. method.
(7) Gelatin加. 重 層 法 に 依 る沈 降 反 応 輪 保 存 の 研 究. 井 上 論 文 附 図 第1図. 第2図. 酵母 多糖類 系. 抗 原稀 釈. 酵母 多糖類 系. 抗体 稀釈. 873.
(8) 874. 井. 第3図. 第4図. 酵母多糖類系. 上. 邦. 牛 血 清 系. 抗原稀釈. 彌. 抗 体 稀 釈. 第5図. 酵母多糖類系. 抗体稀釈.
(9) Gelatin加. 重 層 法 に 依 る沈 降 反 応 輪 保 存 の 研 究. 第6図. 第7図. 牛血清系. 抗体稀釈. 牛 血 清 系. 875. 抗 原 稀 釈. 第8図. 人血清系. 抗原稀釈.
(10) 876. 井. 第9図 人 血 清 系 抗 体 稀 釈. 第10図 卵 白Albumin系 抗原稀釈. 第11図 卵 白Albumin系 抗体稀釈. 上. 邦. 彌.
(11) Gelatin加. 重 層法 に依 る沈 降 反応 輪 保 存の 研 究. 井 上 論 文 附 図. 写 真1.. 卵 白Albumin系. 抗 原 稀釈. 877.
(12) 878. 井. 上. 邦. 彌. 井 上 論 文 附 図 写 真2.. 卵 白Albumin系. 抗 体稀 釈.
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