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本研究では煙型雪崩発生区域の傾斜角が,雪崩の発

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅱ‑038. 雪崩発生区域の傾斜角が煙型雪崩の流動特性に及ぼす影響 長岡工業高等専門学校. 正会員 ○衞藤俊彦. 福島工業高等専門学校. 正会員. 菊地卓郎. 株式会社. 正会員. 大澤範一. 東京建設コンサルタント. 1. はじめに 煙型雪崩は,何らかの原因によって地面から巻き上 げられた雪粒子が重力によって斜面方向に流下する現 象である.流下に伴い地面からの雪粒子の巻き上げや, 地面への沈降・堆積を伴うため,煙型雪崩の負の浮力. z. の総量は増減し,流下方向に加速または減速する.. x. 本研究では煙型雪崩発生区域の傾斜角が,雪崩の発. 図− 1 煙型雪崩の模式図. 達に対してどのような影響を与えるかを調べるため, 数値計算を行った.雪崩の計算には,雪の連行係数の. 1400. 概念を導入し k − ε 乱流モデルを用いた.雪崩発生区. 10° 20° 30° 40°. 1200. ) m (. 離距1000 800 向600 方直 鉛400 200. 域の傾斜角を変化させて計算を行い,数値計算結果か ら得られた雪崩の流下速度,層厚などの流下特性を求 める.その結果を比較することにより雪崩発生区域の 傾斜角が煙型雪崩の流動に及ぼす影響を調べた.. 0. 2. 計算モデル. 0. 500. 1000. 1500. 水平方向距離. 2000. 2500. 3000. (m). 数値計算に用いた基礎方程式は,連続式,x,z 方向. 図− 2 雪崩走路の縦断形状. のレイノルズ方程式,雪粒子濃度の輸送方程式,乱流 運動エネルギー k の方程式,分子粘性逸散率 ε の方程. Es =. 式である.これらの方程式は衞藤・福嶋 1) の研究と同. AZu5. /(. A 5 1+ Z 0.03 u. ) (1). 様のものを用いた.. ここで,A = 1.3 × 10−7 ,Zu = Rp0.6 u∗ /ws ,Rp は雪. 3. 数値計算条件. 粒子のレイノルズ数,u∗ は底面での摩擦速度,ws は. 図− 1 に煙型雪崩の模式図を示す.計算の座標軸は. 雪粒子の沈降速度である.上式は Garcia2) による開水. 斜面方向を x 軸,それと鉛直方向を z 軸とした.数値. 路浮遊砂流の実験において得られた提案式を参考とし,. 計算は雪崩発生区域の傾斜角が 10 °〜40 °の 4 パター. 菊地・福嶋 3) による地吹雪の実験において得られた知. ンで行った.それぞれの雪崩走路の縦断形状は図− 2. 見を基に定めた.. に示すとおりであり,水平方向距離 0〜1000m までを. 4. 数値計算結果. 一定勾配区間,1000〜2000m までを勾配が水平に漸. 計算領域は x 軸方向 5360m,z 軸方向 231m とし,. 近する区間,2000m 以降は水平とした.雪崩走路上. 格子間隔は ∆x = 10m,∆z=3m とした.時間刻みは. には雪粒子が堆積しているとし,上流端においては初. ∆t=1.0s とし 300s まで行った.. 期高さ 12m,斜面方向長さ 30 mの領域に,初期雪粒. 図− 3 は煙型雪崩の流下速度の水平方向距離変化の. 子濃度 c0 =0.01 を与え,これが計算開始とともに斜面. グラフである.傾斜角 10 °,20 °では流下速度は水平方. 方向に流下する条件で計算を行った.雪粒子の密度は. 向距離に対し減少を示しており,上流の一定勾配区間. ρs =361.4kg/m3 ,粒径は Ds =0.1mm とした.また雪. においても雪崩が発達していないことがわかる.30◦ ,. の連行係数 Es は次式を用いて表した.. 40 °の結果では,流下速度は水平方向距離 1500m ま で加速しその後減少を示していることから,上流で雪 崩が発達したのち,勾配が緩やかになるにつれ雪崩が. キーワード:煙型雪崩,傾斜角,k-ε 乱流モデル, SIMPLE 法,数値計算 連絡先:〒 940-8532 新潟県長岡市西片貝町 888 番地 長岡工業高等専門学校 Tel 0258-32-6435. 減衰していくことがわかる.また斜面の勾配が大きい ものほど雪崩が停止に至る水平方向距離が長い結果と. ‑75‑.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅱ‑038. なった.. 70. 図− 4 は煙型雪崩の層厚の水平方向距離変化のグラ. 10°. 60. フである.傾斜角 10 °,20 °では層厚は水平方向距離. 20°. ) s / m (. 50. に対し減少を示している.30 °,40 °の結果では水平. 30°. 40 度 速30 下20 流. 方向距離 1500m から急激な層厚の増加を示している. 傾斜角 30 °では,層厚がピークを示した直後に急激な. 40°. 10. 減少を示しており,40 °では層厚はピーク後に緩やか. 0. な減少を示している.また層厚のピーク値は勾配が急. 0. なものほど大きい結果となった.. 1000. 2000. 3000. 水平方向距離. 4000. 5000. (m). 図− 5 は煙型雪崩の雪粒子最大濃度の水平方向距離. 図− 3 煙型雪崩の流下速度の水平方向距離変化. 変化のグラフである.発達を示した傾斜角 30 °,40 ° の結果では水平方向距離 1500m まで濃度は増加し,そ. 140. の後急激な減少を示している.また最大濃度は勾配が. 10°. 120. 急なものほど大きい.. 20°. 100. ) m (. 30°. さ厚80 大6040 最. 図− 6 は煙型雪崩の浮遊粒子総量の水平方向距離変 化のグラフである.傾斜角 10 °,20 °では顕著な増 加は見られない.傾斜角 30 °,40 °では水平方向距離. 40°. 20. 1500m で最大値を示し,その後 30 °では急激な減少,. 0. 0. 40 °では緩やかな減少を示している.また浮遊粒子総量. 1000. 2000. 3000. 水平方向距離. 4000. 5000. (m). は他の結果と同様に,勾配が急なものほど大きくなっ. 図− 4 煙型雪崩の層厚の水平方向距離変化. ている.. 5. 結論 煙型雪崩について,k-ε 乱流モデルを用いて数値計. 0.05. 算を行った.離散化手法に陰解法,圧力方程式の解法. ラフで表し,雪崩発生区域の勾配が煙型雪崩の流動に. 度 濃0.03 子 粒0.02 大 最0.01. 大きく影響を与えることが計算された.また勾配が大. 0. 10°. 0.04. に SIMPLE 法を採用した.煙型雪崩発生区域の勾配 を変化させた条件で数値計算を行った.結果から得ら れた雪崩の流下速度,層厚等の水平方向距離変化をグ. きいほど煙型雪崩は大きく発達し,遠方まで到達する. 20° 30° 40°. 0. 1000. 2000. 3000. 水平方向距離. 4000. 5000. (m). ことが示された.. 図− 5 煙型雪崩の雪粒子最大濃度の水平方向距離変化 参考文献 60. 10°. 50. 20° 30°. Falls Hydraulic Laboratory,University of Min-. 40 量 総30 子 粒 遊20 浮10. nesota,Project Report No.306,179 p,1990. 0. 1) 衞藤俊彦・福嶋祐介:加速を伴う泥水サーマルの流 動解析,水工学論文集,第 47 巻,pp.1171〜1176,. ) m / t (. 2003. 2) Garcia,M.:Depositing and eroding sediment driven flows:turbidity currents,St.Anthony. 3) 菊地卓郎・福嶋祐介:乱流拡散方程式を用いた固体. 40°. 0. 1000. 2000. 3000. 水平方向距離. 4000. 5000. (m). 粒子浮遊流の底面条件に関する検討,混相流,21. 図− 6 煙型雪崩の浮遊粒子総量の水平方向距離変化. 巻 2号,pp.177〜184,2007.. ‑76‑.

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