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蓮動棘経終末1こ於けろ「アセチノレヒョリン」
の遊離に關すろ研究
第lll編 「エゼリン」並に「ビタミンBi灌流後 肢血管の紳経刺戟時に於ける流出液の蛙直壁 筋標本及び墓洞房標本に封ずる作用に就て
金澤三二大學生理學教室 山 田 英 明
Ht deaki y妙〃2曜〃
(昭和23年10月 15日受附)
1.緒 第1編9)並に第II編10)の恩遇に二二き私は 更に「エゼリン」(以下「エ」と略記す)灌流記後 肢:血管の紳経刺戟時に於ける流出液の蛙直腹筋 標本或は墓洞房標本に封ずる影響如何に就て槍 索の歩を進め,以て運動棘経刺戟時に骨三筋に
cholinergic Substance(「アセチルビョリン」)の
成立せられるものなりや,否や,を確めんとし たのである.術本研究に於ては「エ」に代ふるに「ビタミン:Bl(以下「ビB1と略記す)を以てした
實験をも行ったのであるが,其の理由はMinz 3・)
の棘経の電氣的刺戟に際し末梢部に「ビB1の 生成があり,而も「ビ:B1が「アセチルビ。リン」
論
(以下「71」と略記す)と協同的に作用すると云ふ 實験がある事と,他方に於て蒲生等2)の家兎血 忌試験に於て「ビ:B・が「ア」作用を増回し,叉
「ビ.:B・が「ヒ。リンエステラーゼ」の作用を抑制
する虞があると云ふ報告があるからである.尤 も「ビ:B1が「エ」と同様の作用を有するとは勿論 云はれない庭であって,井自1)によれば摘出「マウス」腸管に謝する「ア」牧縮効果は「ビ:B1に
よって却って減弱せられる虞があると去ふ前記 2報告と反封ずる實詮さへあるのであるが,兎 に角「ビ:B1二流試験を行って見る事も亦興味なしとしなV・課である.
II.實験方法
實験期聞は昭和22年7月より同年12月迄である.實 験材料としては殿檬蛙及び申等大の墓を使用した.實
験はすべて温室下で行ひ,血管灌流には專ら蛙心用Ringer氏液より重曹を除去したもの9)を使用したが,
墓洞房標本の灌流には高野氏液7)を使用した.「サリ チル酸エゼリン」(大日本製藥)を蒸溜水を以て1000倍
の原液となし,黎民の都度前記Ringer氏液を以て0・0003%より0・0005%の間の濃度に稀羅した.「ビB1
としては璽野義製「ビ:B1液を用ひ,此亦實験の都度同
様に0・1%,0・05%,・0。02%,0。001%の濃度に稀繹
した.而してPoter型感懸コイル」を用ひ「コイル間
隔Ocmより12cmの間で種タの強度で大約30秒より1分聞の刺戟を與へた.
a)蛙後肢血管気流標本及び直腸筋標本の作製 延騰破捜を行った蛙の内部諸臓器を捌除したのち,
その後肢血管を:L6wen−Trendelenburg4)の方法に準じ Ringer氏液を以て灌流し血液排除後滴数一定となり
しょり「エ」一,叉は「ピBl一一溶液を灌流ぜしめる,而
[ 16 )
して此の藥液灌流申坐骨紳経に電氣的刺戟を與へ電氣 的刺戟の績行中に流出した灌流液(以下之を箪に流出
液と樗す)を捕集し,之を豫めRinger膿液申に懸服せしめ置きたる蛙直腹筋標本(雌性娃)に作用せしめ直 腹筋の反慮朕態を観察したのである.蛙後肢は刺戟申 動揺するのを防止するため鐙ピソ」を以て固定板上に 膝關節部及び足關節部を固定した.電氣的刺戟は爾側 の坐骨神経に同時に,或は1側のみに與べた.温品:筋 は米澤8)の實験成績に鑑み蛙懸盤比較的「ア」に敏感 と云はれる小なる雌蛙の透き通って見へるものを選ん で,之を正申線にて開きVagina rectiに包まれたま ま切り出し縦に折牛して,その下端を攣曲した硝子棒 の先端に固定し上端は筋積秤に連結し容量大約20ccの
細長き硲子管中に吊し約18ccのRinger氏液を注入して筋全睡を之に完全に浴せしむ。而して流出液の作
用に當っては硲子管の下端にある細口よりRinger転回を排出せしめ,之に代って流出液を流入作用せしめ
た.
b)蛙後肢無涯標本及び墓洞房標本の作製
前記a)の場合と同様にして得た電氣的刺戟時流出 液を篠崎5)に從って作製した中等大の墓の桐房標本の 輪講ゴム管内に注射作用せしめた.
c)墓血管神経腓腸筋標本及び墓洞房標本の作製 墓洞房標本の作製は前詑同檬.墓血管神経腓腸筋標
本は渡邊,北原6)の記載に從って作製した.
部ち腓腸筋に至る以外の絡ての動,静脈及び紳経を 結紮切断し,次で腓腸筋のみを残して他の筋を全部大 腿骨より剥離し膝鰹節下部にて切断しA・ischiadica,
V.femoralis,:N. ischiadicusを有する血管棘経腓腸
筋標本を作製し動,i脈にそれぞれ動,蝋纈カニュー
レ」を挿入し,此の標本を20〜30分間正常Ringer氏液内に浸漬して置く,次で筋に15〜209・の頁荷を興
へた状態に於て20cm程度の水座の下にRinger氏液 を以て灌流す.標本は凡て簡軍なる淑室内に装置し た.而してかかる標本に就て「エ」一叉は「ビ:B「溶液の灌流下に穿て坦々に電氣的刺戟を興へ,得られた流 / 出液を上記の洞房標本に作用せしめた.
III.實験成績並に考察 第1節「エ」一叉は「ビ:B・一溶液
灌流蛙後肢血管の歯髄刺戟時 に:於ける流出液を以ての實験 a)雌蛙直腹筋標本に封ずる作用
0・0003%〜0・0005%「エ」溶液を蛙後肢:血管に な
灌流せしめ,坐骨平坦に電氣的刺戟を與へた時
a ,
に得られた流出液を雌性蛙直腹筋に:作用せしめ た實験に於ては電氣的刺戟の張度,共の持績の 如何を不問全然何等の影響性をも認める事は出 來なかった.市も亦0.1%,0.05%,0・02%或は 0.OO 1%の「ビ:B1溶液を灌流せしめた場合の睡 夢に於ても亦同様全く陰性成績に絡つた.帥ち
第 1圖
b
Z.T.19。C,0.0003%Es.灌盛時の刺戟時流出液の作用 Z.T.16。C,0.0004%Es・灌流時の 刺戟時流出液の作用
c
Z.T.17。C,0・0005%Es.灌流時の刺戟時流出液の作用
【五7〕
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山 田直腹筋をcholinergic Substance三三の封照とし た實験で,坐骨祠1経の電氣的刺戟は其の支配下 にある筋質にcholinergic Substanceの現出は幽 明出來なかった課である. ・ b)纂洞房標本に封ずる作用
0.0003%〜0.0005%「エ」溶液を灌流して電氣 的刺戟を與へた時の流出液を基洞房標本に作用 せしめた實験では第1圓a,b, cに示してある 如く1)全然攣化がなV・か,2)極微に陰性攣 力作用が見られたか,或は3)極微:に陽性攣力 作用が認められたかであって一定した成績は得 られなかった.鼓で陽性攣力作用を惹起した成
a
績は凡そcholinergic Substanceの存在とは反封 の事を意味するのであるが,陰性識力作用に謝
しては一i. cholinergic Substanceの現出を考へ
ねばならなV・のである.然しi聾ナ照として箪に:0.0003%〜0.0005%「エ」溶液(帥ち灌流しない もの)自盟を直接墓洞房標本に作用せしめた實 験でも,第II圖a, b, cの如く上記程度の陰 性攣力作用が起り得るものである事が實詮せら れたのであるから,かかる程度の陰性攣力的影 響は之をcholinergic Substance¢)現出に思する
よりは「エ」自盟の心臓に封ずる麻痺作用による ものと解するのが最:合理的と云はねばならない
第II圖
Z・T・17。C,0.0003%Es♂の作用
b
Z・T・19。C,0.0005%及び0・0004%Es・の作用
c
Z・T・19。C,高野塩汁,蛙心用豊Ringer氏液(除重曹)の作用
のである.叉「ビ:B1灌流の馬験でも流出液の作
1用によって墓洞房標本は0.1%〜0.05%「ビB、
溶液の場合は第III圖bに明らかな檬に輕度の
a
陰性攣力作用が起り,0.001%溶液の場合では作
ぐ
用県合は一定せす第III圖aに見られる如く輕 度の陰性或は陽性憂力作用が起るのが見られ 第 III圖
Z・T・17。C,0・001%VB1灌流時の刺戟時流出液の作用
b
Z・T・19。C,0・05%V:Bl灌流
時の刺戟時流出液の作用[ 18 ]
た。而して他方封照として輩に「ビ:B1の0.1%
〜0.05%〜0.001%溶液を直接洞房標本に作用せ しめた實験で該藥液自禮が第IV圖に示.してあ る様に明らかに陰性攣力作用を呈する虚がある 事が詮明せられ,舷に上記の電氣的刺戟時の流
出液を以ての實験に於て見られた陰性攣力作用
はcholinergic Substalユceの存在によるのでなく
て「ビ:B1自禮の作用に齢せしむべきであるとの 断定に到達したのである.第IV 圖
t》ズ窮灘
Z. T. 190C,
圏繍 t it XSS= 1 C Xt
鼎卿 : 騒
Z. T. 180C, Z. T. 190C,
Z. T. 190C,
第2節 「エ」或は「ビB1灌流弾血管 祠脛腓腸筋標本の紳経刺戟時 に於ける流出液を以ての實験
0.0003%〜0.0005%「エ」灌流の纂血管祠1経腓
腸筋標本に於て理経刺戟中得られた流出液の 洞房標本に封ずる作用の實験でも亦其の成績 は蛙後肢の灌流試験の場合に於けると同様,
cholinergic Substanceの存在は之を全然詮明し 得なかったのである.此の場合「ビ:B1導流試験
も亦陰性成績であった.因に募血管祠輕腓腸筋 標本に於ける祠脛刺戟時の流出液の醇厚腹筋に
謝する作月」を善した實験でも「ビ:B・灌流たると
「エ」灌流たるとを不問,之叉全く陰性成績であ
った.
IV.結
1):L6wen一・Trendelenburg法による蛙後肢血 管標本並に渡邊,北村法による墓血管祠1経腓腸 筋標本に「エゼリン」溶液の読流を行ひ,此の藥 液灌流隅隅標本に幽し幽幽よりする電氣的刺戟 を與へ,此の間に流出する液を捕回し,此の流 出液の蛙(雌性)直腹筋一或は墓洞房一標本に封 ずる作用關係を槍索した實験に於て何れの流風 液に就ても蛙(雌性)直腹筋一或は墓洞房一標本 に馨しcholinergic作用を呈する物質の存在は
¢を明確に謎明し得なかった.
2)「ビタミンB1には「エゼリン」様の作用が
あるとの報告に基き,前項と同様の藤衣方式に よって「ビタミン:B1灌流の試験をも行ったので
論
あるが,此の場合でも全然陰性成績が得られ
「ビタミン:Blがcholiner8ic Substanceの現出 を催進ずると去ふ様な事象は些も之を認める事
は出來なかった.
3)結局本研究に於ても亦第1編,第II編の 研究に於けると同様,蛙の蓮動祠輕支配下の骨 儲筋ではDale等の所謂祠脛の液性傳達読を肯 定せしめる様な結果が得られなかったのであ
る.
稿を終へるに當り終始御懇篤なる御指導を賜った恩 師故上野敢授に満腔の謝意を捧げ掌典校閲を賜った岡 本敢授及熊埜御堂教授に軽し衷心より感謝致します.
[ 19 ]
15e
山 田V.蓼
1) 井口喬, 血清冤門門秦匡誌, 2, 517, 昭16。
2)蒲生蓮夫∫ 富Bヨ干正, 雪原伊三夫, 長aSJEI
=一as.s:大阪醤學會維誌,39,1043,昭15・
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考.文献
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離雄:朝鮮署學會雑誌,20,829,昭5・7)高野 磯被:東京轡學會雑誌,46,987,昭7・8)米澤
蒙治:岡山畿1學會雑誌,54,691,昭17・,54,861,
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10)幽霞期:十全會雑誌.52,484,昭24.
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栗束都中央区日本橋本町2の9
カバL・ズライドゲラズ
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[ 20 )