トランスファー理論の成長的視点と貨幣的視点
その他のタイトル International Transfers, Economic Growth and Real Balance Effect
著者 木村 滋
雑誌名 關西大學商學論集
巻 10
号 3‑5
ページ 301‑334
発行年 1965‑11‑04
URL http://hdl.handle.net/10112/00021562
資本移動その他のトランスファーが同額の貿易差額を結果し︑国際収支均衡を達成する過程において︑当該国の
交易条件がどのような影響を受けるかにかんする議論は︑既にケインズ
11
ウリーン論争に現われ︑賠償支払国ある
いは貸付国の交易条件は悪化するという古典的な立場をとったケインズにたいして︑ウリーンは︑購買力移転の所① 得効果が存在するため︑支払国の交易条件は必ずしも不利化しないと主張した︒その後︑雇用理論の展開ととも
に︑トランスファー理論にかんして︑不完全雇用のもとで生産が増加する場合の乗数分析がメツラー︑マッハルー
プらによって︑また完全雇用モデルのもとでの交易条件への影響がサミュエルソンによって数式的に吟味されてき
① た︒購買力移転説より今日に至るトランスファー理論の学説史的叙述は別の機会に譲られよう︒
さて本稿では︑二国二財二生産要素を仮定し︑要素価格伸縮性による完全雇用という新古典学派モデルのもとで︑
トランスファーの交易条件に及ぽす影響を考察する︒意図は次の二点である︒
一︑貨幣を捨象した純粋理論を成長条件のもとで考察することー成長的視点︒
二︑貨幣を捨象した純粋理論にたいして︑積極的に貨幣を導入することー貨幣的視点︒
トラ ンス ファ ー理 論の 成長 的視 点と 貨幣 的視 点︵ 木村
︶
ま え が き
トランスファー理論の
成長的視点と貨幣的視点
木 村
滋
Zi01
④ ⑧
注
R ① 析と購買力平価説の吟味も試みられている︒ ツキー方程式の形で明確化した点とにおいてケムプとの相違が認められるであろう︒なお付随的に為替安定性の分 者についてはトランスファーを成長条件下で考えた点︑および後者については実質現金残高効果をロイド的なスル c 右の二点の分析に当たっては︑ケムプの﹃国際貿易の純粋理論﹄のモデルと記号を主として援用した︒ただし︑前 R
i n J
o ur n
a l o
f P o
l i t i
c a l
Ec
on
om
y,
o l V
.
木村 滋﹁ 購買 力移 転説
﹂関 西大 学商 学論 集第 十巻 第二 号︑
三0
ー四
三頁
︒
L .
A.
Metzler"••The
Tr
an
sf
er
Pr
ob
le
m R
§n
si
de
re
d"
, O
r i g i
n a l
t e x t
i n ,
Jo u
r na l
of
P o l i
t i c a
l E
co
no
my
, V
o l .
L ,
Ju
ne
1
94 2, p p
ー394.
41 4,
r e p r
i n t e
i n d
Re
ad
in
gs
n i
t he T
he
or
y o
f I n
t e r n
a t i o
n a l
T ra d
e , 1
94 9, p p
1.
79
ー
97 .
F . M
ac
hl
up
"
In
te
rn
at
io
na
l P
ay
me
nt
s,
De b
t s ,
an
d G
ol
︑d
19 64 ,C
ha
p.
V X
I.
XV
II
, X
VI
II
.
XIX•レJv!)l
Ch
ap
.
XI
Xは
成長 条件 のも とで のト ラン スフ ァー を論 じて いる
︒
P.
A.
Samuelson"••The
Tr
an
sf
er
P
ro
bl
em
an
d T
ra
ns
po
rt
o s C
t ,
Th
e T
er
ms
of
Tr
ad
Wh
en
Im
pe
di
me
nt
s
a re
Ab
se
nt
"
︑ i n
Th
e E
8n
om
ic
J o u
r na l
︑V o
l .
L XI I
, J
un
e
19 52 ,
p p .
2781304 ;
"
Th
e T
ra
ns
fe
r P
ro
bl
em
an
d
Tr
an
sp
or
t C
o st s
̀ II ,
An
al
ys
is
f o
E f f e
c "
t s
o f T
ra
de
Im
pe
di
me
nt
s"
,
i n T
he
Ec
on
om
ic
Jo u
r n a l
, V o
l . L
XI
V,
Ju
ne
1
95 4, p p
264189. .
M.
C•Kemp"The
Pu
re
Th
eo
ry
f o
I n t e
r n a t
i o n a
l T r
a de ,
1
96
4・
C .
LLoyd"••The
R e a l
‑ b a l
a n c e
E f f
e c t
an
d t
h e S
lu
ts
ky
Eq u
a ti o
n "
̀
LX
XI
I,
Ju
ne
1
96 4, p p
295ー.
9.
ト ラ ン ス フ ァ ー 理 論 の 成 長 的 視 点
二国︵自国と外国︶︑二財︑二生産要素︵労働Z︑資本
k)
を仮定する︒生産函数は一次同次とし︑完全雇用と
完全競争を仮定する︒Pを第1財表示第2財の価格とする︒これは世界市場相対価格つまり交易条件である︒不完
トラ ンス ファ ー理 論の 成長 的視 点と 貨幣 的視 点︵ 木村
︶
均衡条件︒成長動因を表わすシフトパラメータ
1
0を用い︑トランスファー以前の自国の第1財輸入量を
E l ︑同
じく外国の第2財輸入量を*
とすれば
E Z
( 5 )
E 1
( P
, B
) +
m1
T1
11
PE
2*
︵P )
ー
m2
*T
1十
T1
右で
︑
をとの函数︑*E l P0
Pをのみの函数とするのは︑トランスファー受取国としての自国の経済成長のみ
E Z
( 4 )
/1
11
X1
+P
X2
所得 恒等 式︒
1 1
を第1財で表わした所得としてP1
K1
+P
2K
21
1]
( 3 )
K1 +X
2n吋
完全雇用条件o
I N と
をそれぞれ労働と資本の賦存量としてi k
( 2 )
全特化のもとで自国は第1財を輸入し︑第2財を輸出する︒添字1︑
とと する
︒
2で財を表わし︑また外国は*印を付けるこ
生産函数︒ふを生産量︑
Pi
11
MA
3
として
(1
)
x , 1 1
F d ( A
‑ . K ・
t )
"
"
kFd
(A
[K
.S
1)
11
ku
(P
t)
資源の最適配分の条件︒第1財で表わした賃金率をW︑同じく資本使用料をrとして
S=
8X
i/
8N
11
1f
1 ︑
=P
BX
2/
BN
21
ミ1
i f 2
︑
r11ax1K裟111j•1ーPd1、
=P
BX
2/
BK
21
1H
(f
2
ーP
d2
︑ )
r 1 1 1
. 2
印5
て る ︒ ( 1
)
( 7 )
ただし
A1
11
十ぶ+咬ここで捻は自国の輸入需要の価格弾力性︑穿は外国の輸入需要の価格弾力性で︑
P
BE
1
P
BE
2*
ぶ1 1
ー
t[ 5[ 9
舟
料 1 1
渕
6p
① と示される︒安定条件がみたされるとして︑AA0を想定する︒また劣級財の不存在を仮定する︒
*匹は正である︒ところで︑
さて︑第1財の自国の需要量を
D l とすれば
E1
11
D1
(P ,
1 1 )
ーX
1 であ るか ら︑
1 B I
器1
an
1
a 1 1
ax
1
a 1 1
ax
1
ー
│ ー ー ー
11
m1
‑││̲(m1
/3
)│
│
6C
D1
1B
I1
a C D 6 C D
‑ 6 C D 6 C D 6 C D
これを⑱に代入して
これまでは成長動因を0で一般的に表わしたが︑
( 6 )
E2
*A
R 経済成長と交易条件 (m1—g)
寇]d〇+(m1+m2
*ーl)dT1d p1 1
これより
81
1壼
[ [ 雫 と 置 い
を考をることを意味する︒
m l は自国の第1財にたいする限界消費性向︑
向 ︑
財で表わした自国のトランスファー受取りを示す︒T i は第1
(5
を全微分して)
d P を求めると
したがって
m l ︑
トランスファー以前の貿易均衡を仮定して
Ei
fp
11
E2
*に留意すれば⑥式が得られ
これを以下に述べる具体的な各種の場合について考察する︒
d r 1 1
E2*A
do
+︵
m1
+m
2 * ー
l)
dT
1
BE
1
80 *四は外国の第2財にたいする限界消費性
504
8ぷ
]6
NI
IA
8K
tK
怠 < ︾
A︑要素賦存量の変化
︵・
1)労働供給量
( 6
1 1
N )
の増加
要素賦存量の変化によっても要素集約性
P t が不変とすれば︑0と③とより
i 1 1 1
, 2
後式を前式に代入して
(8
)a
xA
8N
11
︵ ー
1 ) 1
! , , / (
P 2 ー
P 1 )
R これはリプチンスキーの定理である︒
さて
︑
0を
01
1N
で偏微分し︑⑧と③を用いて
( 9 )
f J l i / f J N
= f J X i / f f N + P 6 X 2 / f J N 1 1
︵ ー j
・ 1
+ A
f 2
) [
︵P2
‑P
1)
11
1f ︑
P1
VP
2
のとき
/3
>1で︑トランスファーなきとき
(d
T1
11
0)
︑り
で
61
1N
, m
1A
1,
/ 3 V 1 , a A 0 , f J l i / f J J i j 1 1 f
1 ︑>
O,
ら >
︒
, m
ー1
gV
O,
E2
*>
O
より
︑
dp
/d
N>
0が結果する︒すなわち交易条件は有利化する︒
P1
AP
2
ならば
dP AZ A0
すなわち交易条件は不利化し︑
P 1
1 1
P 2
ならば不確定となる︒
資 本 の 増 加
6X
1[
8k
"
"
Pa
ii
/(
P2
ーP 1
) ,
6X
2/
ff
K=
ー
Pi
f2
/(
P2
ーP 1
) , a 1 i 1 a 1 r . 1 1 6 X 1 A 6 x + P f J X 2 / 6 K . 1 1 J i
ーPif
︑1 より
︑ トラ ンス ファ ー理 論の 成長 的視 点と 貨幣 的視 点︵ 木村
︶
("11)
r=
/1
ーP
d1
︑>
Oに
留意 すれ ば︑
( 1 0 )
81 1
f1
""". 娑l
6 1 1
ーj . 1
選
v/ ff N=
Ji
︑ (P 2
ー
P 1 )
Pd
︑ 1 他方については
6
1, 2
.
t "
"
1
( 1
ー
P 2 / P 1 )
8B
K)
N1
︵ ー 1
l ) ' /
( P 2
ーP 1 )
臨
ここで入︑ルはシフトパラメークーで︑初期には1に等しい︒ご
A ̀
︑が増加するか︑減少するか︑変化しないか︑換 言 す れ ば
d汗
v4︑か︑dK
ハ
di︑か︑411di︑かで労働節約型︑資本節約型︑中立型技術進歩が示されるが︑ここでは純粋なケース
( a )
労働 節約 型改 善d A>
︒9 4︑ 11 0, ( b ) 資本 節約 型改 善4 11 0̀ 4︑
>︒
`
( C )
中立型改
善d il ld i︑
>O に限 定し て考 察す る︒
輸入代替財産業︵ふ財︶のみにおける技術改善
(i
) ( 1 1 )
X1
11
i︑
X1
f1
︵ 字 邑
'
第1財の生産函数を次のように書き改める︒ B
︑ 技 術 改
善 かくしてP1AP2ならば守
V 1
で︑ (m 1ー 8) A0
C 11 1 )
両要素の供給量の増加が同じ割合である場合
b1 1M AK II Co mt
.で あり
︑い と③ とよ り︑ aX i/ ff K= f1
(P
2ー
D[
︵P
2ー
P1
),
aX
2/
ff
K=
f2
(J
iー
P1
)/
(P
2ー
P1
).
さらに0
より
︑a
ii
/f
fK
={ f
1
(P 2ー
+ ミ D
f2
(J
iー
P1
)}
/(
P2
ーP
1)
.し
たが
って
g1
1f
1(
P2
ーD
]
︷f
1(
P2
ーD
+P
f2
(J
iー
P 1 ) }
‑ ・
Pが
P l と伍の中間であるということから︑は正の分数である︒交易条件は
6
m l との大きさいかんによって定ま
6
るが
︑
となりdp/dK>Oすなわち交易条件は有利化し︑
その
6
はどの産業が集約的かどうかにかかわらず‑
Pのいかんのみによって定まる︒
らば その 逆と なり
︑P 11 1P 2な らば 不確 定と なる
︒
p1
1P
di
/(
P2
ーP
1)
Cf
1ー
P1
f1
︑)
P1
>P
2な
臨
生産函数を書き改め
(13) 限界条件②を次のように書き直す︒
ごf
1︑
11
Aj ︑
2 ︑9
i︑
f1
ー
AP ii
1︑
11 p( f2
ーPd2
︑ )
完全雇用条件⑱はそのまま保留される︒
労働節約型技術進歩
右の⑬を入で偏微分し︑初期にシ
11
i︑
11 1
なることに留意して
ぎ—_Pd1
︑ ]
翌 [
│ [ P1+
` f 1
° (P 2
ー
P1 )‑
• 1 1
ー1 ﹄
(P 2
ー
P1 )f
1 ︑8
P1 f2
︑
'
ap 2
翌ー—f2°
(P
ー2
P1 )
裟
i f f f ) . ,
8K z/ 8A
を
︑
⑬ よ り 娑
i/ 8A , 8X 2/ 8A
を求 め︑
8I i/ 8A .1 18 Xi /8 A. +P X8 z/ 8A
に代入して
8I i/ 8A .1 1j
︒iK1P1>︑
K2 f1 P2 Pf 2
ー
‑P d1 H( P2
ー
P1 )2
︐ ー PK 1f
2'︑
(P
ー2
P1 )2
トランスファー理論の成長的視点と貨幣的視点︵木村︶
f1
Pd1
︑ .
右辺第2項以下は正であり︑第1項は
/
7
│トー
て て... to
̀三ーグ
(16) かくして
}1
1謬
ミ 琴 は 次 の よ う に な る
︒
(15) ⑱より (14)
( a )
(12)
X2 11
翌
(P 2)
)
X1 11
i︑
K 5 ( i
︑
P1 ),
と書 かれ
︑
r1 1f 1│ Pd
1︑
>
O
より
︑
P1
>P
の2
307
さらに
6I
1
一
6ャ11 Ki f1 11 X1
>0
に留意して
(2 0) 6P 1
ーf
2P
'
8i
ー
f1 8 (P 2
ーP1)'
6i
︑[
a;
>.
=1
に留意して︑⑬より
( C )
中立型技術進歩
はな い︒
f1
f1 ,‑
f1︑
P1 +f
1P︑
2
K2 f1
ー
f1
"
(P
ー2
P1 )2
ーK
ぶ ゞ
A
副 ー P1 )2
( 7
咋 ︶
S ぶ ︑
P1 )
8
P1AP2
のと
き︑
r= f1
ーf1︑
P1>0
より
!3>1が得られ︑交易条件は改善される︒ (19) かくして
(1 8)
6p 2
ーf1+f1︑P
1
" " "
6P 1 f1
"
P1 (P 2│ P1 )
ーf1+j1︑P
l
aン ︑
f2
"
P (P 2
ー
P1 ) ai
︑ー
f1
"
(P
2ー
P 1 ) '
③ よ り 裟
1[
96i裟︑
2 /8 )
. .︑を︑⑬より
8X i/ 8A
︑ ︾
8X 2/ 8) ..
︑を 求め て
8I i/
8A︑
11 K1 (
ーf1︑P1+f1)>
︒
(17) ⑬をルで偏微分して (b)
場合には守
V 1
で︑したがってりよりdP[divoすなわち交易条件は有利化する︒P1AP2ならばこれほど明確で
はな い︒
資本節約型技術進歩
6P 2
ーf1
" " "
6 1 1 . f2
°P (P 2
ー
P1 )
P1VP2のときはかく明らかで
(b )
資本節約型技術進歩
SP 1 PC f2
ーf2︑
P2 ) f1 6 ( P2
ー
P1 ) II
包l︑ f2ーf2︑
P2 f2 8 ( P2
ー
P1 )
窟
211P2+
︾ai︑
(2 4) 11
ー ー ド
1
/1
︑(
P2
ー
P1 )
8 筈1到—
/1
︑P
2 /1
"
(P a
ー
P1 )
( a )
> 1
f1 K2 P2 f2 2
r ︐ fd1'(P2ー
P1 )2 PK 1 f 2' (P 2
ー
P1 )2 8ー1
伍の相対的大きさがいかなるものであれ︑交易条件は改善される︒
(1
1)輸出財産業︵石財︶のみにおける技術改善
労働節約型技術進歩
したがって
Pf 2K 1
ー 奮
f1
°( P2
ー
P1 )2 K2
+
f2
°( P2
ー
P1 )2 PP 2
+
かくして
P1 AP 2
のときには
6
は負となり︑交易条件は悪化する︒P1
>P 2
のときはかく先験的に判明できない︒
したがって
嘉 ﹃
1 1
ー[P2ーf2
ぶ 鰐
P1 )
トラ ンス ファ ー理 論の 成長 的視 点と 貨幣 的視 点︵ 木村
︶
(2 3)
限界条件は次のように書き直される︒
f1︑
11 fA f2
︑ ︾
f1
ー
P1 f1
︑1
1p (i
︑fzー
AP 2f 2︑ )
(2 2) X1 11 Kd 1( P1 )
X211i
︑ 翌
︵ や
P2) 両財の生産函数を次のように書き直す︒ ー ︑ p
(2 1)
6I 1
習
II Sp (f 2
ーfz ︑
Pz )
>
︒
︾
11
︑P
2K 2>
︒
8/1
﹂ ︾ 到
I I
改P
られ る︒
その平均消費性向
Di f/ 1
に等しいときには︑
m1 11 Di fl 1>
Xi fl 11 18
とな るか ら︑
交易条件は悪化することが見
6
は正の分数(
0八8八
1 )
であるから︑交易条件は
m l との相対的大きさに依存する︒
6
m l が
6
にた いし て︑
小︑等しい︑より大に応じて交易条件は改善︑不変︑悪化する︒いま︑自国の輸入財にたいする限界消費性向
m l が
(2 7) 91 1X if l1
となるから
8X 1] 6i 11 Xi , ax 2/ ff ). 11 X2 a1 i1 a"
A1 1X 1+ PX 21 11 1>
︒
G 11 1 )
両産業における等しい速度の中立型技術進歩
かく して
︑
p l と
P z の相対的大きさがどのようであれ
6
は負で︑交易条件は悪化する︒(2 6) p ll
K1 PJ ,2
K2J︑1 ︑
(P 21 P1 )2
したがって 窓1
Pf 2
︐
8i
ーf1n
(P 2
ー
P1 )
6シ ︑
[6 1. .=
1に留意して
( C )
中立型技術進歩
(2 5)
f1 2
ミi
f2
J ︑
2
︑
(P 2
ー
P1 )2
+
BP 2
f1 .
9 6 シ ー f2
"
P( 2P
ー
P1 )
IIIミi
f2 K2 11 }X 2>
︒
81 1 9 6
シ +
K1 kf .2 P2 f1 H( f2
‑f
2︑
P2 ) (P 2
ー
P1 ) K2 f1 8( P2
│P 1) 2
8
かくしてP1>P2のとき
6
は負︑したがって交易条件は悪化する︒P2>P1のときはかく先験的に判明しない︒ f1ミi
f2
( ° p ; H
ー
P1 )2
より
510
④
(2 )
トランスファーと交易条件
成長を考慮しない場合のトランスファーと交易条件の関係は︑ので
dC D= Oと おい て︑
(2 8)
dp /d T1 11 (m 1+ m2
*ー
l) /E 2* A
これから得られる帰結は次のごとし︒
(i )m 1+ m2
*1 11
すなわち両国のその各輸入財にたいする限界支出性向の和が1に等しい場合︑交易条件の変
化を必要とせずに︑
(m 1+ m2
*︶
T1 11 T1
の輸入超過が実現される︒このことは
T l の初期値に無関係に成立する︒
C1 1) m1 +m 2*
<ハ1この場合︑交易条件の変化を伴わぬ所得効果のみではトランスファーは実現不足で︑交易
条件効果をまたなければならない︒それは受取国に有利化︑支払国に不利化しなければならない︒
C1 11 )m i+ m2
*>
1
この場合︑交易条件の変化を伴わぬ所得効果のみでも実物トランスファーは過剰実現とな
る︒したがって交易条件は受取国に不利化︑支出国に有利化すべきであろう︒
成長条件下のトランスファーと交易条件
資源と技術という成長動因の変化が交易条件に及ぽす影響は
( 1
) で︑成長動因不変のもとでのトランスファーが
交易条件に及ぼす影響を
( 2
)で︑ケムプに依処しながら考察してきた︒ここでわれわれは成長しつつある経済のも
とでのトランスファーが交易条件に及ぼす影響を︑既述の
( 1 )
と
( 2
)の理論を結合して容易に定式化し得る︒われ
われの既出
( 7
慮している︒結果を次の表にまとめておこう︒ ⑥ )式がそれである︒ただし︑それは単純化のためトランスファー受取国たる自国の成長状態のみを考
トラ ンス ファ ー理 論の 成長 的視 点と 貨幣 的視 点︵ 木村
︶
(5 )
~11