気象測器の進歩
著者 原口 勘助
雑誌名 静岡地学
巻 1
ページ 15‑16
発行年 1964‑11‑01
出版者 静岡県地学会
URL http://doi.org/10.14945/00026192
気 象 測 器 の 進 歩
原 口
勘 助
ま を御祝い申しょげ、 を期待いたします。ととろで私は、
f
地学jまるものの分野がわからずミただば〈とでとの際認識争改めるため平凡社小百科事典 いてみますと、
〉研究K関する科学。主幹球物理@
ろうと考えていました。そ
…
f
地球と@鉱物@古生物。
侯@瀧洋学等の総称、稀K地理学と
i
可意語としても用うjとあb
ます。なるほど私の考えていた概 っていたわいと思い知らされました。しかし中年以上の一般人は私と同じ見方の者が多い のではないかと思います。さてこれで勉学の定義は、はっきりいたしましたO私の専門とするも地学に包含されてよいわけで百事実高校の地学教科書の中Kは気象がと
b
入れられています。くなりましたが以上の も地学の分野氏入るという ζとKして、とれから 新しい気象測器のとと Kついて少し申し述べましょうO
現今の気象測器はちょっと見たととろでは 10年前と殆んど変らないようK見えます。それは気 象潟器の具備要件として、第lvc常に所要の精度を保フととO 第2vc保守取扱いが容易で故捧の少 ないとと等K制約されるからであ
b
ます。しかし気象測器も又絶えず改良されつつあタますO(1)温度の測定 との分野では残念ながら余
b
進展があb
ませんO現在も昔左がらの水銀温度計 が用いられています。観測のたびK百葉箱の扉をあけて水銀温度計を読みとるのはどうも時代遅 れの感があbます。研究用百特殊調査用としては電気的に遠臨測定のできる立派で高価左測定機 も市販されています。しかし気象庁の規定する精度o.lOCをコンスタントK保つ演詰号はまだ完成 されていないため、気象潟器として採用されていないので す。次K、温度測定から間接的K蒸 気 圧 や温度を求める乾湿計ですが、これは訪問年(昭和25年〉から通風式乾湿計を使っています。乾湿計では円
=E‑K" P(T‑Tw)
なる乾湿計公式を基礎としますO くめ・蒸気圧,E . .
湿 球 温 度T w ‑ v c
jo‑,.ける飽芳味気圧,P
…気圧:1T
…乾球温度T w . .
湿球温度〉、K
は乾温計定:叡で、この定叡が突は一定で左〈風速(湿球を通る〉托よって変るのです。す左わちKの値は風 速が2m/s以下では変動が大きく、風速之ラ以止数メートノレの範囲で最も安定します。
そ ζで現在気象庁型では小型モーターを廻して三5m/sの通風をさせています。野外観測によ
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〈使われるアスマY通風乾湿計は大体之
5m/!
日の通風ですO そして無通風の乾湿計ーでは湿度や 蒸気圧を求める表は仮K通風速度を1m/s
ぐらいとして計算しであるので百風の有無によb
で2‑‑3%百冬は数活から多い時は10%以上の誤差を生じます@ですから宇部員(無通風〉
の乾湿計で求めた湿度を過信してはいけないのです。
(2) 風の測定 平均風速を測るKは昔からロビンソン風速計を用いましたO とれは半球形のか椀 が4つあ
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ましたO 現在の気象庁型風速計はな椀が3つで通称 3杯風速計と呼んでいます。そし てな椀は少し大きく司とれを支えるワデは十や銀かくなっています。元来風速計は風速とか椀の 回転数とがほぼ比例的関係K あるととを応用したものです。そして風洞実験の結果3杯の方がと の比例関係がずっと良いので採用されたわけです。そしてさらK 3杯型ではもう一つの改長点が ありますのそれはb捗め縁K丸いフチどb
があるととで、す。風潮実験の結果によると、麗流(一様左風の流れ〉の場合にはアチどbは有つでも無くても殆ん ど変
b
ないが百乱流く風速が変動する〉の場合 Kはブチどりのある方が比例関係がずっと良いと とがわかDましたO 自然風はもちろん乱流ですから当然アチどりと在ったわけです。平均風速の 測定は仲々むずかしい問題が多くも観測の方法(時間のとりかた〉や比例係数の採用も菅からし ばしば変更設立行左われていますQ 現在の観測法では平均風速は観測時前日分間の風程平均値をとるζとKなっています。とのため正確な統計のできるのは1949年 ( 昭 和24年〉からであ
b
百 それ以前の観測値は参考KとどめるととKまっています。つぎK瞬間風速計ですが百以前はダインヌ瞬間風速計を用いていましたCとれはタンクに水を 入れて中空のウキを浮かしその中へ風の圧力を導いてウキを押し上げさせる原理のものでしたか ら寒冷地では水が凍る等の不便があ
b
ましたO 現在のものは風車式瞬間風速計く通称ヱーローベ ーン〉と呼ばれています。とれはプロペラ式飛行機から主翼と水平尾翼を取去って、 4枚羽根プ ロペラと胴体に垂直尾翼だけのスマートえと姿で測候所等の風力塔上K取付けてあります。とれはプロペラ軸K島結された発電気の起篭力が毘速に比例するととを応用したもので遠踊自 記されますO 測定範関は0‑‑30
m/s
百スイッチ切換によ 1J90m/s
まで讃IJhますO ζの新!日測 器の測定値は風沼気験の結果大差なく百前の測定値もそのまま桜方とされていま .Jf)しかし真の意味の瞬間風速は通常の測器では測定できません鐙それは回 さをも ちとれが慣性を有するためであ
b
ます。ですから瞬間風速とは去っているが、突は真の瞬間値で はなく正確Kは極く短時:間の平均的風速であb
ますが実用上はとれで大体充分であD
てます。( 未 完 〉 ( 浜 松 測 候 所 長 〉
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