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氏 名 堀 越 英 之
学 位 の 種 類 博 士 (医学)
学 位 記 番 号 第
5 4 5
号認 定 課 程 名 防衛医科大学校医学教育部医学研究科 学 位 授 与 年 月 日 平成
29
年2
月15
日論 文 題 目 リ ウ マ チ 性 多 発 筋 痛 症 の 新 規 診 断 法 に 関 す る 研 究 ー FDG-PET/CT に よ る 画 像 診 断 と 新 規 血 中 炎 症 マ ー カ ー に よ る 解 析 ー
審査担当専門委員 (主査)
慶 應 義 塾 大 学
教 授 平 形 道 人 順 天 堂 大 学 教 授 青 木 茂 樹 東 京 医 科 歯 科大 学 教 授 宗 田 大
審 査 の 結 果 の 要 旨
リウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia rheumatica:PMR)は高齢者に好発し、両上肢体・
両下肢帯など近位筋優位の筋肉痛やこわばりを特徴とする全身性炎症性疾患である。しか し、疾患特異的な症状や検査所見がなく、感染症や悪性腫瘍、他のリウマチ性疾患もPMRと 類似の症候(polymyalgia-like illness)を示すことがあり、鑑別診断に有用な検査法やバ イオマーカーが求められている。申請者は、PMR症例とnon-PMR症例の
18f-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography /computed tomography
(FDG-PET/CT)所見を比較検討し、PMR症例では、肩関節、股関節、棘突起、坐骨結節、大転 子部といった部位にFDGの集積が認められたのに対し、non-PMR症例では、同部位には有意 な集積は認めなかったことを明らかにした。さらに、関節炎のマーカーであるMatrix Metalloproteinase3(MMP3)および血中炎症マーカーである血小板由来マイクロパーティ クル(Platelet-derived microparticles: PDMP)を測定し、血清MMP3は、PMR症例では non-PMR症例と比較し、有意に高値であること、血漿PDMPはPMR症例において、健常人と比 較し高値の症例が存在することを示した。
本研究により、1)PMR が FDG-PET/CT で特徴的な集積所見を持ち、polymyalgia-like illness の症例とは異なり、かかる疾患との鑑別診断に役立つこと、 2)血清 MMP3 が polymyalgia-like illness との鑑別に有用であること、が示された。 PMR において認めら れる滑膜炎や滑液包炎が polymyalgia-like illness とは異なる病態であることが示唆され、
病因解明に繋がる知見とも考えられた。また、これらの画像所見と血清バイオマーカーを
組み合わせて用いることにより、PMR の鑑別診断に大きく寄与することが期待され、臨床的 に有意義な報告と評価された。