• 検索結果がありません。

錦中には県内50数校の小学校から生徒が集まっています

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア " 錦中には県内50数校の小学校から生徒が集まっています"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

中学校の事例報告―金沢錦丘中学校の事例―

谷内 恵美子

石川県立金沢錦丘中学校

私どもは公立の中高一貫の中学校です。錦丘高校さんの方が今年度文科省の指定を受け られるということで、研究としてCan-doを今年初めて取り組みをいたしました。

普通の公立の学校と違う所は、学校独自のコミュニケーションのクラスがあるというこ と、それから少人数授業も全学年に入っているというような形です。電子情報ボードとい うようなものもあり、環境面から見ても大変恵まれているのではないかと思います。生徒 の現状ですが、充実した言語活動、音声を中心に行っていますが、そういった環境にあり ます。そして、発話に対して意欲的な生徒が比較的多いと思います。学習状況調査等でも 良い成績なのですが、学年が上がるにつれてやはり生徒の学力の二極化という問題があり、

それぞれへの対応、上位の子たちには発展を、下位の子たちにはなんとかCan-doに到達す るようにお尻をたたくという、指導が求められているのではと思います。

錦中には県内50数校の小学校から生徒が集まっています。小学校での英語のレベルは北 陸学院さんのような学校もあれば、全く英語活動をやっていないも同然という生徒までい ますので、中学校 1 年の最初ではまっさらな状態だと思って指導を始めています。そして その上での中高との連携ですが、高校の先生方との交流はこの研究開発等で積極的にでき ていたと思います。高校の先生方には、中 3 生に高校の授業体験というような形で授業を して頂きました。中 3 生には受験がないので、さらに発展的な学習として、どういうこと をしたらいいのかを高校の先生方に伺いながら、普通の中学では教えないと思われる他動 詞・自動詞なども、意識して教えてみたりしました。ご覧のスライドは、高校の入り口程 度の簡単な教材を使って、予習を定着させるのに、言葉に注目させたいと思って行った活 動です。これは真ん中に animate という単語があって、そこから animationanimated と色んな単語が派生していくよということを教えました。

中学校でやっていることについて、錦丘中学校から高校に上がった内進生を対象にアン ケートを取りました。概ね、中学校でやったことは全て役に立っているよと肯定的に答え た生徒が多くうれしく思いました。アンケートは 120 人弱となっていますが、これはちょ うどアンケートをとったときにインフルエンザが流行っていたので 120 人を切ってしまっ たためです。こちらのプリントには生徒が役に立ったと感じたことが書かれており、英作 文、先生の英語というのが多かったです。生徒にも多く話させているのですが、それより も先生の英語というのが多かったですね。あとはペアワーク、発展的な学習、よくスピー チを定期的にさせているので、そういったことも高校になった現在も振り返って役立って いると答えてくれました。

プリントの下の方になりますが、もっとしてほしかったこととして、文法の復習、それ

シンポジウム記録

15

(2)

から長文読解、語彙についてもっとテストしてほしかった、とありました。あれだけ単語 テストを嫌がっていたのに。要するに、音声面の充実はありがたがっているが、文法や読 解をもっとやってほしかったと彼らは思っているのだと分かりましたが、そのまま中学で やればいいのかというと、そうではなくて、発達段階や扱っている教材がありますので、

中学校段階では音声を中心に読解につながるような指導が必要なのではないかと今感じて います。ちなみに単語テストは去年より増やしました。

Can-doについてですが簡単なCan-doから始めるしかないなと思い、右側に付けたよう

な簡単なCan-doを今年作ってみました。そして、一個ずつ要領域ごとに検証してみました。

リスニングでは、具体的には①②のような二点を挙げてありますが、日常的な話題・内 容や、1 分間に 6080 語レベルの聞き取りというのは概ねできているような気がします。

これは速度としてはすごく遅いんですよ。高校のCan-doを超えたらだめだと思い、実際は かってこの速度にしてみたのですが、高校の田畑先生にもこの速度は気持ち悪いよと言わ れ、実際気持ち悪かったです。速度はそれよりも早く言わないと、日常、生徒に授業で使 っている英語のスピードからはかなり落ちてしまいます。リスニングテストで検証すると すれば、うちは中 3 の後半は繰り返して聞かせることはしてないのですが、繰り返しをす るかしないかで正解率が大きく変わってくると思います。内容についても、「日常的な」と 一言で言っても、学校生活に関しての内容だとわりと正解率は高いのですが、例えば旅行 体験についてなどになると、かなり落ちていることもあります。ですから、自分の中では Can-doは概ね達成したと思っています。文科省は 100%の達成をと言っていて、確かに教 師として 100%を目指さないといけないと思うのですが、自分の中で 80%程度を目指すと したら、概ね達成したのではないかと思います。

リーディングに関しては、200 語程度を 80WPM で、という目標を設定しました。自分 が公立の中学校に行ったことを考えると、ここは中学校教師が一番弱いところなのではな いかと思います。リーディングの指導を、教科書以外で読ませている先生はそういないと 思います。しかし、指導しないで測るというのも生徒に失礼な話だと思い、これは大変意 識して読ませています。結果として、今卒業間近の3年生なのですが、300400語ぐらい の読み物でないと彼らの発達段階には合いません。200語程度では少ないなすぎるというの が今年の反省です。80WPMで測ると、300400語のそれほど難しいものでなければ、こ れもまたとてもあいまいなのですが 80%ぐらいの達成具合で思わずガッツポーズをしたと いうようなところです。

次は、スピーキングについてです。これは「日常的な話題」について①②の目標を設定 したのですが、どうやって測るか、というところが大変難しいです。後で高校の田畑先生 から報告があると思いますが、高校の方ではスピーキングテストを年間 3 回ほどさせてい るというのがありますが、私の方ではこれを目標にして毎回測ろうとすると授業にならん というのもあり、苦肉の策として中3の卒業前にALT5分間、自分の好きなものを持っ describingをし、相手の質問にも答えるというようなことをやってみました。評価はALT がつけるのですが、descriptionの英語と内容について三点ずつ、ALTの質問に対して理解

16

Forum of Language Instructors, Volume 8, 2014

(3)

から長文読解、語彙についてもっとテストしてほしかった、とありました。あれだけ単語 テストを嫌がっていたのに。要するに、音声面の充実はありがたがっているが、文法や読 解をもっとやってほしかったと彼らは思っているのだと分かりましたが、そのまま中学で やればいいのかというと、そうではなくて、発達段階や扱っている教材がありますので、

中学校段階では音声を中心に読解につながるような指導が必要なのではないかと今感じて います。ちなみに単語テストは去年より増やしました。

Can-doについてですが簡単なCan-doから始めるしかないなと思い、右側に付けたよう

な簡単なCan-doを今年作ってみました。そして、一個ずつ要領域ごとに検証してみました。

リスニングでは、具体的には①②のような二点を挙げてありますが、日常的な話題・内 容や、1 分間に 6080 語レベルの聞き取りというのは概ねできているような気がします。

これは速度としてはすごく遅いんですよ。高校のCan-doを超えたらだめだと思い、実際は かってこの速度にしてみたのですが、高校の田畑先生にもこの速度は気持ち悪いよと言わ れ、実際気持ち悪かったです。速度はそれよりも早く言わないと、日常、生徒に授業で使 っている英語のスピードからはかなり落ちてしまいます。リスニングテストで検証すると すれば、うちは中 3 の後半は繰り返して聞かせることはしてないのですが、繰り返しをす るかしないかで正解率が大きく変わってくると思います。内容についても、「日常的な」と 一言で言っても、学校生活に関しての内容だとわりと正解率は高いのですが、例えば旅行 体験についてなどになると、かなり落ちていることもあります。ですから、自分の中では Can-doは概ね達成したと思っています。文科省は 100%の達成をと言っていて、確かに教 師として 100%を目指さないといけないと思うのですが、自分の中で 80%程度を目指すと したら、概ね達成したのではないかと思います。

リーディングに関しては、200 語程度を 80WPM で、という目標を設定しました。自分 が公立の中学校に行ったことを考えると、ここは中学校教師が一番弱いところなのではな いかと思います。リーディングの指導を、教科書以外で読ませている先生はそういないと 思います。しかし、指導しないで測るというのも生徒に失礼な話だと思い、これは大変意 識して読ませています。結果として、今卒業間近の3年生なのですが、300400語ぐらい の読み物でないと彼らの発達段階には合いません。200語程度では少ないなすぎるというの が今年の反省です。80WPMで測ると、300400語のそれほど難しいものでなければ、こ れもまたとてもあいまいなのですが 80%ぐらいの達成具合で思わずガッツポーズをしたと いうようなところです。

次は、スピーキングについてです。これは「日常的な話題」について①②の目標を設定 したのですが、どうやって測るか、というところが大変難しいです。後で高校の田畑先生 から報告があると思いますが、高校の方ではスピーキングテストを年間 3 回ほどさせてい るというのがありますが、私の方ではこれを目標にして毎回測ろうとすると授業にならん というのもあり、苦肉の策として中3の卒業前にALT5分間、自分の好きなものを持っ describingをし、相手の質問にも答えるというようなことをやってみました。評価はALT がつけるのですが、descriptionの英語と内容について三点ずつ、ALTの質問に対して理解

しているか、それから適切なプロナンスができたかということを12点満点で測ってもらい、

なおかつALTには無理を言ってコメントを書いてもらいました。どういう子にも良いとこ

ろと、to improveすることがあるということで、改善するにはこうしたらいいよというこ

とをコメントとして書いてもらいました。上手な子ほどthサウンドに気を付けてね、とい うようなことを ALT は書いていましたし、この子は緊張したのか、relax & practice

speaking という風に書かれています。終わった後に生徒に感想を書かせてみましたが、こ

の生徒は(スライドを提示)、中 1 の頃ニュージーランドに行って話せなかったのですが、

3年間で上達したなとスピーキングテストで感じた、ということでした。私はまさにこんな 風に感じてほしかったのです。テストという名前を借りて高校に行っても社会に出ても、

英語を使う意欲をもってくれるような話す力を中学校で素地としてつけたいと思っていま す。簡単な感想を書く子もいますが、概ね喜んでやっていたので、スピーキングの検証は 非常にあいまいなのですがやってよかったなという風に思います。

ライティングに関しては、構成を考えて50語程度の英文を書くことができるというよう

Can-doにしましたが、これもまた自分の作ったCan-doの項目があいまいだなと思いま

した。構成を考える指導はしました。これはうまくいったのですが、書かすものの質や、

制限時間も無制限に与えればだいたい書けるのですが、いざ10分で書きなさいとなるとそ れなりのトレーニングがないと10分間では書けません。最低、構成を考える指導として年 間通して、Opinion Body Conclusion3部構成で指導してきて、Bodyの方は3つほど具 体例を挙げるとして、これは高校の先生に教えてもらったのですが、そのそれぞれにサポ ートセンテンスとしてevidenceを挙げようという指導してきました。

最後に、忘れたころに課題を与えて書かせてみると、思い出して書いてくれる生徒もい ました。これもどれくらい達成したのかを測るのはなかなか難しく、時間がなくてなかな かできませんでした。

取り組んでみての課題ですが、自分が作った今年の表記が分かりにくかったということ で、分かりやすくするには具体的な文章表現、数値目標が大事だなと思うし、先ほどの米 田先生のようにユニットごと、さらにはページごとの細分化、話題や場面ごとの目標設定 が必要ではないかと思いました。ですが、これも米田先生も仰っていたように、やりだす

Can-doリスト作るために授業しているような感じになるので、それは少し違うのではな

いかという気もします。それから先ほど申し上げたように、学校の実情、成績の二極化と いうことで上位層には意欲を持たせるような目標設定、Can-doリストを軽く超える子には さらに上のCan-doリストがいるのではということが考えられますし、Can-doリストの達 成が苦しいなという生徒に対しては働きかけを、100%到達を目指してということで、して いかなくてはならないと思いました。

今回中学校と高校と一緒に取り組めたので、不安な部分もずいぶん高校の先生に助けて いただいてラッキーだったかなと思います。100%到達を目指してやっていき、来年度も継 続していきたいなと思います。では時間が少しあるようなので、どんな感じで生徒がやっ ているかということでその様子を…(映像の準備)。学習成果発表会という1年間の発表会

シンポジウム記録

17

(4)

をしています。先ほど申し上げたようにスピーチを年間何回もテーマを決めて発表させて いて、そしてそれぞれ1回ごとに優秀な生徒を選んでいます。その中からさらに優秀な生 徒を何人かを選び、練習をして発表会でさせています。(映像を見ながら)これは自分の好 きな本を紹介しているものですね。私が見てほしいのはそれの MC で、私は指導をあまり できなかったのですが、どんな風に英語を話すことを楽しんでいるか、どうぞ見てやって ください。

(映像を止め)こんな感じです。ありがとうございました。英語を使わせるということ に焦点を絞っているので、Can-doを細かく見るということはどうしても疎かになりがちな のですが、今年取り組ませていただいて、先ほどもお話していたのですが、やらないより はやっぱりやる方がいい、細かいリストはいるとは思うけど、どこまで細かくするかは難 しいなと、そんな風に感じ、今年を締めくくりたいと思いました。以上です、どうもあり がとうございました。

18

Forum of Language Instructors, Volume 8, 2014

参照

関連したドキュメント

☆授業で感じたことは、まず原爆で壊れた時計や弁当箱をアメリカに展示するというの

「この先生に教わりたくてこの大学と 講座を選んだ」と話す諸先輩方の意識

朝,はじめて顔を合わせた人同志は「おはようございます」,帰宅時には「さようなら」な

ちょくちょく家へ来てくださり、いろんな話をしました。家族の誰かと誰か、主に

学校 ボランテ ィアは本 当に楽 しい。子 ども達( ここか らはあえて児童 と呼ばず子 どもと呼ぶ)と一 目学校で一緒 に学習 した り、遊んだ り、給食 を一緒 に食べた

お世話になります。 斎藤真一です。 「facebook

司会 はい。ありが とうございます。では早速インタビュー内容の方に移つてい きたい と思います。まぁ―話

<児童の感想> ★わた しは、へいわ しゆうかいで うたをうたいました。こわかった。で も、お きなわの ひとが、