神奈川大学 数織課程指導重
唱
〜小学校特集〜 発行E 3: 200 昨 TF IT bE )
〜内容 〜
「蘇 りになる先生にな るため に」
ボランテ ィアを通 して見えてきた もの
子 どもた ちに助け られて
学校 ボランテ ィアを振 り返 って
子 どもた ち とかかわること
「頼 りに な る先 生 」 に な るた め に
第二法学部法律 学科2008年 卒業 中村 栄一起
「先生は頼 りない よ‑。」 これは私が学校 ボ ランテ ィアに行 くよ うになっ て数 ヶ月が経 ったある 日、 とある児童 の何気無 い(私 に とっては重要な問題
中村 栄一起 である)つぶや きである。私 は この一言 に深 く考 え させ られ た。頼 りにな る 先生は ど うい う先生 なのか‑・と。そ して、私 は、現場 に立 った らど うい う
伊 良部 温野 先生にな りたいのか と。
私が学校 ボランテ ィアで横浜市立浅間台小学校‑行 くよ うになって一年半
石田 敏之 になろ うとしてい る。私 は将来、小学校 の教員 にな りたい と思 って、これ
まで も地元で子 ども会活動 の手伝 いを してきた り、小学校 の体験学習 に参
田村 拓之 加 させ て頂 いて きたが、 日常 の学校現場 に携 わ ることができる学校 ボ ラン テ ィア(アシスタン トテ ィーチ ヤーの活動)はこれまでの体験以上 に得 るもの
/J、野崖 俊輔
が大 きかった よ うに思 うD
私 は活動 の中で、主に低学年 を担 当す ることが多いのだが、授業 中や給 食の配膳時等 に落 ち着いて座 ってい られず、ふ らふ らと動いてい る児童 に出 くわす こともある。 また、児童同 士のケンカに出 くわす こともしば しばある。その よ うな場面で私は、注意 を した り、児童 に何故注意 されてい るのかわかって もらお うと話 を した りす るのだが、聞いて くれ ない ことが多かった。 ところが、担任 の先生や 他 の先生が注意 をす る と児童は しっか り受 け止 め、行動 をや めるのである。 当初、私は何故だろ うと疑問に思
うことばか りであった。そんなある 日、冒頭 の言葉 を児童 に言 われて しまったのである。
これ は、正 しい指摘 である と今 になって思 う。私 はそれ をきっかけに私 と先生方の違いを探 してみ るよ うに なった。す る と、私 の注意 には先生方 と違 って一貫性がなかった ことに気づいた。例 えば、授業 中にふ らふ ら してい る児童に対 して、きつ く叱 った り、一言言 うだけだった りと場面 によってバ ラバ ラだったのである。 と ころが、先生方は場面に応 じて多少 の差 はあった として もこの行動 にはこ う対応す る とい うものがあるのだ と 感 じ取 ることができた。 また、注意す る時 も、ただ 「いけない」 とい うだけでな く児童が納得す るよ うに説明 をす るのである。 また、児童のケンカの仲裁 に入 った場合 にも、両者 の意見 を しっか り聞いた上で両方が納得 できるよ うに教 え諭 していた。
これ らの こ とは児童 を指導 してい く上で 当た り前 の ことであ るが、私 はその 当た り前 の ことも出来 ていな かったのである。 「先生は頼 りない よ=・。」 と言 った児童は、私に 「それで先生 になって大丈夫 ?」 と教 えて くれたのか も しれ ない。私 と先生方の対応 の違いに気づ き、私の対応 に変化が表れ ると児童達の態度 に も変化 がみ られてきた。少 しずつだが、私の言 ってい る事 を理解 して くれ るよ うになってきてお り、以前 よ りも混乱 す る場面が減 ってきたよ うに思 う。
学校 ボランテ ィアは本 当に楽 しい。子 ども達(ここか らはあえて児童 と呼ばず子 どもと呼ぶ)と一 目学校で一緒 に学習 した り、遊んだ り、給食 を一緒 に食べた り、時には一緒 に叱 られた りす るなかで子 ども達 との距離 もだ いぶ縮 まってきているよ うに思 う。そ して私 に対す る信頼感 ・安心感 を持 って くれ る子 ども達 も多 くなってき た。それは、私の顔 を見 ると笑顔 を見せて くれ る子 ども達(別 に私の顔 がお もしろいわけではない)や話 しかけ て くれ る子 ども達が多 くなってきた。 当初 「お じさん」 と呼ばれていたが、今では しっか り 「先生」 と呼ばれ るよ うになってきた。些細 なことか もしれないが、 これは大 きな変化であ り、私 自身の成長 の表れか も しれな い と考 える。
学校 ボランテ ィアを通 じて、将来現場‑出た ときのために必要な事 を多 く学ばせ て頂 きま した。そ して、 こ れか らも 「頼 りになる先生」になるため、子 ども達の笑顔 のために、現場での体験 を通 して勉強 させて頂 きた い と思 う。
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Ⅸ 神奈川大学学校 ボランティアの展開 (横浜キャンパス)
ボランティアを通してみえてきたもの
法学部 自治行政学科 2008年卒業 伊 良部 温野 私 が寺尾小 にボ ランテ ィアに行 くよ うにな ってか
ら1年 半が経 ちま した。 この1年半の間で私 は寺尾小 の子 どもたちか ら多 くの こ とを学び、成長 させ て も
らいま した。
沖縄県 の宮古島出身 の私 に とっては、宿泊体験で 山登 りを した こ とも授業 の中で川 の学習 を した こ と も、見 るもの触れ るもの全 てが初 めての ものばか り で、子 どもたちに負 けない くらい毎 日が感動 と興奮 の 日々です。 (宮古 島には山も川 もあ りませ ん !!) そ して何 よ り嬉 しいのが、子 どもたち と 「共感 」で きるこ とです。授業 の中で 自分が発 見 した こと、感 じた ことな ど、子 どもたちは 自分の気持 ちを素直 に 表現 します。 その よ うな気持 ちを子 どもたち とふれ 合 うなかで 「共感」で きる喜び、そ して大切 さを教
えて もらいま した。
また、ボ ランテ ィアを始 めた頃は戸惑 うことも多 くて、上手 く子 どもたちを注意で きなかった り、な かなか コ ミュニケー シ ョンが とれ ない子 どもたちも いま した。 しか し子 どもたち と過 ごす なかで、子 ど もたちが変 わるのを待つのではな く、 こち らか ら視 点 を変 えて子 どもたちを見 ることの大切 さに気付 か され ま した。その きっかけは普段教室では大人 しく
あま り話す こ とのなかった子 どもが、休 日に行 われ た サ ッカーの試合 では とて も生 き生 き して積極 的 な一面 を見せ て くれた ことで した。 色 んな角度 か ら子 ども どもたちを見 ると、今 まで気付 かなか った子 どもた ち の素晴 らしい部分が見 えてきて、それ によって子 ども た ち一人ひ と りに合 ったかかわ り合 いができるよ うに な りま した。
『子 どもを知 る』 ‑とて も難 しい こ とです が、
とて も大切 な こ とで もある とい うこ とをボ ランテ ィア を通 して学ぶ こ とがで きま した。 これ は教科書 では学 べ ない、実際に子 どもたち とかかわ ってい るか らこそ 学べた ことだ と思います。
実際の教育現場 は想像 以上 に忙 しく、大変 な こ とも 沢 山あ ります。 しか し教師にな る前 に教育現場 に携 わ れ る ことは、 とて も貴重 な時間であ り大 きな意味 を も つ もの となっています。 そ して何 よ り、子 どもた ちは 日々のかかわ り合 いのなかで私 に新 しい発 見 を くれ ま す。 この こ とが教師 を 目指す私 に とっては宝物 となっ ています。今 日も寺尾小 の子 どもた ちの笑顔 に支 え ら れ なが ら夢 に向かって努力 してい きます。
子 どもたちに助 け られて
人間科学部 人間科学科 3年 石 田 敏 之 私は現在、学校ボランティアとして大 口台′J、学校 に
行かせていただいています。初めてボランテ ィアに行 かせていただいたのが4月でそれか らも う3ケ月が過 ぎ たわけですが、最近になってや っと児童たちと打 ち解 けてきた とい う実感 を持てています。
大 口台小学校の子 どもたちは とても元気があって、
みんな人懐 っこくて とてもかわいいです。また大 口台 小学校 の先生方は校長先生、副校長先生は じめ、みな さん とても親切です。困ったことがあれば親身になっ て相談に乗 って くれます。
そ もそも、私が学校ボランティアを始めたきっかけ は先生の薦 めがあったか らです。 自分か らやろ うと決 心 して始 めたわけではなか ったので、最初 はボ ラン テ ィアに行 くことにあま り気乗 りしませ んで した。
たった週1回でも朝が早 くてきつい し、慣れ ない環境 でス トレスを感 じていま した。 しか し、いつの間にか 週 1回 のボ ランテ ィアが とて も楽 しくなってい ま し た。学校ボランティアに行けば行 くほ ど子 どもたちと 仲良くなっていったか らです。最初は子 どもたちに ど う接 してあげればいいのかわか らなかったのですが、
子 どもたちが私に近づいてきて どん どん話 しかけてき てくれま した。 これは大 口台小の子 どもたちのいい と ころで どん どん話 しかけてきて くれます。私は本 当に 子 どもたちに助 けられた と思います。たまに 「あんた
そんなんで先生になれ るの !?」 といったきつい言葉 を 子 どもか ら言われ ることがあ りますD正直、傷つかない といえば嘘 にな りますが、子 どもたちは思 ったことをそ のまま 口にす るので、私の未熟 さがよくわか り、次はこ うしよ う、あの場面では こ う動 こ うといった改善すべ き 点がわか ります。
また、学校ボランテ ィアを通 じて、大学の授業では得 られない、学校 とい う現場の現実、先生の仕事、 日常の 姿を 目にす ることができる貴重な時間だ と思います。そ して、何 よ りも子 どもたち と接す ることのできる機会が 持てるとい うことがいちばん重要だ と思います。
自分が教員 になった とき、この学校 ボランティアを し ていたことが必ず生 きて くると思いますOむ しろ、生か せ るよ うに努力 したい と思います。ただボランテ ィアに 行 くのではな く、 目的意識 を持 って これか らも継続的に 続 けていきたい と思います。
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学校 ボ ランテ ィアを振 り返 って
経済学部 経済学科 卒業生 田村 拓之 私 は、今年度 の4月か ら、横浜市立下末吉小学校
でAT (ア シス タ ン ト・テ ィーチ ヤー) と して、週 に一度、実際の教育現場 を体験す る機会 に恵まれて い ます。ATの機会 を提供 して くだ さった教職課程 の諸先 生方 には、す ぼ らしい機 会 を提供 して くだ さった事 を、 この場 を借 りてお礼 申し上げます。
私 は現在神奈川大学を卒業 し、通信制の大学に通 い、小学校教員免許 の取得 に励んでいます。現在 中 学校 ・高等学校 の免許 を持 ちなが らも、小学校 とい う発達段階に興味 を持 ち、新たに免許の取得 をめざ してい ます。昨年 の教育 実習 は、中学校 での実習 だったので、小学校教育を体験す るのは初の経験で す。実際に どのよ うな事 をさせていただいてい るの か、体験談を中心に述べていきます。
私の一 日は朝の昇降 口での児童のお出迎 えか ら始 ま ります。 「先生おはよ うございます」 と、正門か ら駆 け寄 る児童の笑顔 に、いつ も元気 と気合 をもら い ます。 (当然 の こ となが ら、小 学校 の朝 は はや く、毎度起 きるのが困難です。)そ して児童 を迎 え た後は、朝の職員打ち合わせに参加 させ ていただき ます。そ して、たまたま担 当 してい る曜 日に朝会が 多いので、参加 できています。朝会では、仲 良 し会 とい った、全校児童 が登校班 に よるゲー ムをす る 週、道徳文章の読み聞かせ、音楽集会での学年発表 な どが行われます。そ して、一校時が始まる Iとい う流れになっています。
実際の授 業 で は、主 に低学年 の クラス に入 りま す。下末吉小学校 の児童は、活気 に溢れ、元気いっ ぱいの児童です。 その児童 を相手に実際に教室 に入 り、先生方の補助 を します。子 どもたちの学力や言 語力の発達 には差が出るので、担任 の先生の授業進
行の邪魔や、行 き過 ぎた補助 にな らない よ う、限度や タイ ミングを見極 めなが らの補助 を心掛 けています。
国語の時間においては一緒 に音読 した り、算数 の理解 に苦 しむ児童 には、担任 の先生が教 えた方法に則 しな が ら教 えた りします。私が一番苦労 した ことは、 日本 語 が苦手 な外 国育 ちの児童 と、い かに コ ミュニケー シ ョンを とるかです。 日常の挨拶 ぐらい しか理解 して いない児童 に関わった ときには大変苦労 しま した。
この機会 を通 して、私はた くさんの財産 を頂 いてい ます。笑顔 は児童 に伝わ り、言葉の壁 さえ乗 り越 える こと。 さらには実際の教育現場 に入 ることで、毎 日必 ず何か しら得 るものがあ り、毎回が場面対応 の実践演 習 にな ります。 そ して、 さま ざまな先生方 と一緒に授 業 に関わ らせていただ くことで、その先生方の良い と
ころを観察でき、 自分の教育観 と照 らし合 わせ ること によ り、大学生活や教科書 ・参考書か らでは学べない 多 くの ことを、身 をもって体験 し、学ぶ ことができま す。
将来教員 に必ずな りたい 日 とい う意思 をもってい る方 には、是非 ともお勧 め したい、それが学校 ボラン テ ィアです。おい しい給食 も食べ られます !
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Ⅸ 神奈川大学学校ボランティアの展開 (横浜キャンパス)
子 どもとかかわ るこ と
2006年度 卒業生 小野塚 俊輔
私 は今年 の4月か ら、大 口台小学校放課後 キ ッズ クラブ 「ばれ っ と」で指導員 として働 いています。
小学校 の授業が終わ る と100人近い子 どもたちが
「ばれ っ と」にや って きて、 5時の帰宅時間にな る まで野球や ドッヂ ボール、鬼 ごっ こや お絵 か きな ど、思い思い に遊んで過 ご します。 また、その内4 0人 は どの子 どもた ちは 5時以降 も 「ばれ っ と」に 残 り、掃 除 を してお や つ を食 べ、コー ス毎 に ま と まって帰 った り、保護者 のお迎 えを待 った りしてい ます。
私 は、子 ども同士が互い を思いや り、学びあ う中 で楽 しい時間を過 ごせ た らいいな あとい う思いで毎 日子 どもたちとかかわっています。
あ る 日、こんな こ とがあ りま した。サ ッカーが 大得意 のA君 と、A君 ほ ど上手 ではない けれ どサ ッ カーが好 きなB君がpK合戦 をや ることに。や は り力 の差 があってす ぐにB君 の勝利 は難 しい状況 にな り ま した。す る とB君 は とて も悔 しそ うに 「負 け るが 勝 ちだ もんね !」 と走ってい って しまいま した。す る とすか さずA君は 「待 って !B君 はこっか ら蹴 って いいか ら !」 とゴール の間近 にボール を置 きます。
そ して見事B君は ゴール !さらにA君は 「おれ はこっ か らでいい よ !」 と自分が蹴 る位 置 も初 め よ りず っ と後 ろに します。一方 的だ った試合 は 白熱 の大接戦
にな りま した。A君 だ って本 当は とて も負 けず嫌 い です。 で も、 自分 が勝 つ こ とよ りも友 達 を思 いや り、一緒 に楽 しく遊 ぶ工夫がで きたA君 は本 当にす ごいO
また、ある 日の掃 除の時間の こと。指導員 の私 が 何度注意 して も、す ごい集 中力 で本読み をす る2年 生のC君 とD君。そんな時、グループの リーダー的存 在 の 4年 生 E君 が 「本 片 付 け て !掃 除 の 時 間 だ ろ !」 と助 け舟 を出 して くれ ま した。ハ ツとしてす ぐに本棚 に本 を戻すC君。 ところが、 よほ どお も し ろい本 な の かD君 は ま だ本 読 み続 行 中。そ れ を見 て、今度 はE君 でな く、同 じ 2年生のC君 が 「今E君 に言 われ たで しょ !?掃 除だ よ !」 と注意 して、D 君 も渋 々なが らも本読み をや めて掃 除 を始 めること がで きま した。最近 ではD君 が 1年 生 に同 じよ うに 声 をかける姿 を見 ることもあ ります。集 団の中での 学び あいは、子 どもたちを確 実に成長 させ るのだ と 実感 できる出来事で した。
この よ うな、毎 日の ささいな出来事 か ら学ぶ こ と がた くさんあ ります。子 どもた ち とのかかわ り方 で の悩 みや 葛藤 は尽 きませ ん が、子 どもた ち全 員 が
「また明 日も来たい !」 と思 えるよ うなかかわ りが できた らいいな、 と思 っています。
, / ' ● 一 'l ∫
神奈川大学 教職課程指導室
電話 :
045‑48ト5661( 内線4228)
FAX :0451413‑4154E‑mail:eduk@kanagawa‑u.ac.jp
L、 ヽ、1一一一・・、・.
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