租 税 轉 嫁 と 租 税 作 用
長崎高等商業學校教授
松 野 賢 吾
内 容
一︑租税時採り本質
二︑租税の輯嫁特に所彷税の韓嫁
三︑ユングレンデルの租税特嫁論
租我轄嫁は財政壁上の主婁間題である︒此の租税纏嫁の研究は何を封象とするものなりや︒
和親軸嫁は租税の作用−租税の政治的︑倫理的作用と匪別して云へば経臍的作用Iと関係を有する事は疑
無き所である︒租税は経済生活と探き組聯を宥し又其租税が大なれば大なる程雨着の路聯は渓くならざるを得な
い︒租税が経済的進展の全てに影響甘及はすこと︑宛かも租税以外の原因に基く物慣騰貴が経酒的進展に影響を
及ほすと選ぶ所が無い︒然し乍ら︑粗放の絶ての経済的作用が租税軸嫁たるものではない︒特嫁せられざる租税
Ⅲ税棒線と租税作用
三五
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商 業 と 紅 一 的
一 六
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と雄図民経焼に影響する所大なるは論を倹たない︒一宜︑納税者の購買力の減少は其消費叉は貯北品川を減少せしめ︑
其結果何等かの方法に於て生産者叉は消費者として︑他の経椀者に封して影響を及除すものである︒例へば依り
に所得税を以て稗嫁不能なりとしても︑所得税は向貯苦力の減少となり︑金利の上井は必然貯古川資本を提供する
所の納税者の利盆に師する︒此の場合︑納税者が所得税の一部を資本而要者に将仲仰せると同一作用な残せるもの
と一五ふを坊けないであらう︒時路沿‑全く完了せる机税に於ても其作用は完全に終止せるものと一五ふな符ない︒例
へば企業者に斡嫁せられたる賃銀税は向其他に岡民経済的作用を及除さロるものと断二一目する事は出来ない︒問山ふ
に一の租税の惹超したる波動は︑件北八組税が結局一経済の治投資金に依りて自治せられ︑而かも其消費資金の減少
が投税者の給付能力並に給付意思を段損すること無きに至ゐ場合に於て始めて一牛隠に邸するものと云はねばなら
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以上の如く組税の総べての経務的作用が租税特嫁たるのではない︒机税特仲仰の研究にや川めでは縛嫁に局する経
湾的作用の一部を選別する事が絶針的必要事である︒租税に近接する所の作用の内︑債格並に賃銀に及一怯す所の
作用を選別して持嫁の研究封象であると仮定しよう︒乍然︑債格の防波動に現はる与所の租税の経済的作用を租税
持嫁なりとしても︑此の砕嫁概念の規定は未に租税の其他の作用に針して充分なる限界や主する事無きは明かで
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日いれねばならない︒故に机枝川州談以前川いゾ租税ル一利税義務者との泣渇にして納税者が事宜上租税を負捨
するや︑石や叉如何なる範同に於て久治するや︑換言すれば結局に於て納税者の所得又は財産より支抑
はるべきや︑否やは之を問ふ所でない︒
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税
制 刊
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) 納税者以償給の受動に依りて租税の全部又は一部在自己の琵慌ねたらしめ中
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ろ第三者をして共全部叉は一部を完治せしむるの目的を到達する︒然る時は租殺は其範闘に於て碍嫁
せられしものとなる︒
4 .
和税負依又は組税脱者(∞円
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一ご結局に於て租税な負挺する者の損失守一去ふ︒兵
般的には相秘邸主制は組税賦課と同一一我たる場合があり︑此の場合に於ては租税制時嫁は存在せ歩︑納税者が
同時に於税者である︒乍然︑組税腕者が斡嫁の結果として現はる
L場合計かあり︑此の場合は納税者と搭税
者とは其範闘に於て一致しない事となる︒
以上租松郎者に至る迄の段階の経済的作用は財政墜に於ける特殊なる磐越にる相税特
E墜酬の封象をなすもので
ある︒然るに組税向者の及一以す作用は租税特嫁に関係無きものとして匝別せらる可きものである︒只如何なる場
租枕特わ仰と租税作用
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商 業 と 純 抗
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合に於て租税邸者の行はれたるもの'として観るべきかは特に注意を要する︒何となれば一の租税在他人に移時せ
る場合のみならやノ夏に其移轄を受けたる者が其受けたる租税を﹁夏韓﹂(君︒一
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する場合に於ても亦
租税の第一次的作用たる租税時嫁の存することは明白なる
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(詰 1)
勤を包含する租税作用は之
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税時嫁論の野象より除外することが合目的的である︒別ち除外せらるべき祖役作
用を列皐すれば︑
1 . 課税を受けたる商品以外の尚品の消去減少叉は消設増加︑
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2)
2 ︑匂年資本化せらる﹄財産の減少.
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3 ︑努力の増加︑
(註 4)
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)租税同誌
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則ち彼は祝枕時嫁LT以て﹁他の経済事情同一なろ限
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何租税路線の過程とつ一般的﹂租枕作用とル剖然分離すろ︑︑左俗⁝きが故に合目的的ならざろ事となろ︒例へ町商き相続
況が行はれて資本移成舟若しく減少ぜしめ︑従って金利ル引上げ︑或は所ろ課税の行はろ︑無くん︑は起ろ可ミマ金利り
低下た妨ぐろ昨日︑相続税島支捗ふ所の資本家は期税の・少く共一部分か他人に時嫁すろことは明かであろo又若し生
活必詰H聞に諒ぜらろ︑担就が他の必需品ならざろ商品の泊費の減少︑従って俄格の低下九一一賓らす時は消費者に諒ぜら
ろ﹄所の租税負拾ば明かに北二部分が必一出品ならざろ肉品の生産者に時採ぜらろ︑事となるo乍然︑是等の作用た祖
税制時嫁と目するは合目的的でない︒何となれ町時嫁概念日銭りに庇く︑掻張ぜらろ可く研究た正確にするか得ざろに
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︑従って租枕に因ろ生産力協引退の呪象土ろ﹁租税玩民﹂の如きは祖枕時嫁に屈しない︒L
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記4
︑租税利得とは多く不均衡なる課税の錦に生ずるo則ち一の商品が課税ぜられ︑他の商品が全く課税ぜられず︑又はいい5H E1 zr pz
︒ロ)の生ナろ場合
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は租税利得り一場合である︒此場合は課税ぜられざろ商品又はよリタく課税ぜらろ﹄商品の侭絡は毎年の租枕上の利
盆が資本化ぜられて共丈総立すろのである︒'乍然︑租枕利得日不均衡なろ訣枕の応にのみ波止すろものではない
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52租枕臨嫁と租税作用
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以上の如く租税時限論の範回決定は困難であろ︒是同氏経済阜の概念規定が完全に異論畑言︑迄には典へられ符ぎる
と其事情た等しくすろ︒
現下回民経演の著大なる負除や考ふる時は特嫁の研究は財攻撃に於ける最も重要なる任務である︒資際の財政
々策は図民経済に於ける各種の弊害と摩擦とを最少とし︑而かも租税牧入の長大岳獲得せんと努むるものなるが
故に時嫁研究の重要性は財政々策の基従に慌たはるものである︒租殺を成る可く挽税者の給付能力に相感せしめ
同時に不必要にして歓迎すべからざる負慌の移誌を出来る丈妨害せんとすることは︑時嫁傾向の認識在前提とし
て到達し得る︒従って租税邸若に至る迄の将嫁過程の研究は財政々一策の構成に取りでは︑租税飾北句に伴って生中
る第二弐的作用よりもより大なる主要性を有するものである︒何となれば第一に租税の第二夫的作用は租税蹄若
と給付能力とが一致すればする程.ハ例へば生活必昂品に非ざる商品の消費の減少冶鷲すが如く﹀其丈岡民の経涜
カに封して右寄なること少しと云ふことより立論し得︑第二じ此の第二弐的作用に封する同家の財政々策は一般
市場過程︑債格過程に封する其他の経済政策と同一の地位を占むるものであり︑他方に於て租税作用の第一共的
形相たる斡嫁過程
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租税蹄若に至る迄の蒋嫁過程ーーは少く北ハ或る程度迄は直接に組税の賦課と構成とに因り
て影響を受くるものなるが故である
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租税の位松水準に及一依す作用が如何なる方向と如何なる強度に於て現はる
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見ない︒多くの墜者は組設が位椅際立の作用ありとなす︑ 一般的見解に無傑件に賛成する︒或は此の問題は轄嫁
可能性な精細に研究して各個々の場合に感じて︑叉其租枚程類の如何に依りて解答を異にすべしと鍔し︑租税の
偵絡に及一怯す作用に関して一般的解答を担否する者がある︒或は叉他の事情にして同一なる限り租放は便秘の蒋
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一般償給水準には重大なる影響な及除さ作品るものと録してゐる︒斯くの如き意見の相違
を統計的材料を以て︑克服せんとする試みは成功するものではない︒何となれば祖税は債務に作用する多くの原
囚の一に過ぎ宇︑統計的研究に因りて猿たる結論は租税以外の他の原因の優越に基くやも知れないからである
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片目汗野)従って以下の研究も亦抽象的︑
傾向を指示する在以て満足しなければならない︒(註) 決綜的方法に因り︑寅際上働く所の
註︑統計的研究に閲しては多くの卒者に依リて甚にしき訣謬がおされにが︑主(は彼等が事賃上金く他の原因に師ぜらあ可ミJJ
一定地程︑少く共印ぜられ侍ろ一定地程た無雑作に租枕の作川なりと観的政ぜろに基くのであるo租税制対桜の場合の如く註
租枕持拡と租枕作用
一 六
五
商 業 と 経 済
一 六 六
意深く統計︑佐取扱げいざろ可からざる場合以他に在しない︒設謬の一例として皐げられ符ろば官って︑二三の従前史家が
英図に於げろ穀物枕の底止が結局債格在約武一昨ぜしむろの作用た及ぼぜしに止まろ寸ずか一立泣ぜんと試み士ろ事があろo
止場合穀物税廃止後の一年間に於てパンの侭絡が際立ぜし明白なろ事貨が指摘ぜられておろ︒乍然︑此場合以主として 加州︑涼刈に於げろ金法絞り扮加の結呆︑総べての杭絡が際立ぜろものにして︑パシの例措は英図に於げろ其他の商品 の侃絡よりも際立小にして︑又同時代の他凶のパンの侭持よりも際立小なりし事岳忘却ぜるものである
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従って続計上租税の直接作用品分離すろことは者[く困難である︒同様なる判断はラスペイ
u wスの所前に
も亦下し得ろo伎は最も正雄なろ方法た以て品川H骨西の製粉枕並に戦時税の廃止の作用ル硯究
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︒而して彼はパンり債格低下が従来課税の在
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ろ都市に於てのみ均んはれ︑然らざろ‑部市に呪はれず︑課税ぜられ土ろ商品開日に於てのみ呪︐はれて︑共他の間口川純白に呪日れず︑課税廃止め常時に於てのみ呪ばれて︑党(他の昨に呪はれざろの事穴島根践と
して租況が治費者に依リて負拾ぜられ︑従って租枕の廃止が消費者の利益に師すろは岱然の結論であろとな
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部占又は濁占的ならざろ場合に於てのみ純絞してパシ消費者の利症に時すろとの立見か一会に
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原則として祖税負挽の後化は依絡に影響するものと一石ふな符る︒何となれば祖税負慌の増加は市場流通に参加
する者をして其増加したる廷供口な他の経済に時嫁する努力を引起さしむるからである︒此の努力は租殺が大なれ
ば大なる程招く現はる与ものである︒別ち納税者は租税額在費用の増加として簿記々帳︑や錯し︑其供する商品の
債総の中に之を算入するのである︒納税者が租税に因る利潤の減少な免かる﹄方法は新る販頁に於ける韓嫁のみ
に止まらない︒納税者が民主として現はるよ巾場に於て供給方面に封する蒋嫁後轄を生宇る事がある︒乍然.現
代事情の下に於ては租税負慌の持嫁は主として版貨の方面に於て行はれ︑従って債格際立
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存する︒査︑現代図民経済に於て供給は一市安よりも強大なるものとして把握せらる
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般により抵抗少き方法たらしむるものである︒
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此に所説﹁時総﹂はブ〆の詞ふ所の﹁綜拡﹂とは異なれろ訟誌に於て問ふるものであるOマシは﹁納税者の一純一消欣態が不援
にして︑例へ町民主が訟枕前と等しき企業者所得ら佐佐すろ坊合に於てのみ時肢が成功ぜろものと者ろか符﹂(同・]ハ・
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ろに止庭に詞ふ所の時嫁はマシに於げるが如く租税負拾の配分品云々すろものに非ずして︑租税の債桁に及ぼす作用与
一百々寸ろもりなるが故に︑祖況の版資促絡に及ぼす作用と促裕一的立の需要に及ぼす作用とら区別して視察し︑前者の過
程りみかは践と呼ぶものであろ︒従って貸主が際立し士ろ版質問川絡恥獲得すろ︑︑とに成功しれろ場合同︑凡て時嫁た生
じ士ろものと宥ろぺく︑此り場合限賢官一川の減少ら悲起すろ
m y否やは︑之島問はざろものとすろマンの如く﹁課税前とO
等し︑き企業者所得か混一件する場合に於てのみ﹂時践の愛生ぜろものと解すろ時は︑立九時限概念日J決
︑き に央 す
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如争点品誌にが︑げろは嫁は租税金額の薄嫁が成功すろ坊合に於てのみ起ろものにして是持にのみや一?ろ所であろ︒されぽ
マシの一怠誌に於げろ鴇嫁日山氏際上大なろ主要性た有ぜざろものとなろであら︑
70
殆んど総べての租税は碍嫁せらる三傾向を有する︒就中消費税は碍︐奴の行はる
λ事長も容易である︒
一 般
に 所
得税並に財底税の縛嫁は最も困難とせらる
L所であるが︑斯る租税に於ても少く共其税初の一部が持嫁せらる
L傾向の存するは否み難き所である︒此成には総べての租税種類の特嫁可能性を研究せんとするものではない︒只
現代の租税制度に於て設も重要なる所得税が持嫁に全く無関係であるとすれば.前記の傾向は著しく共重要性を
失ふが故に︑此目見に所得税の時嫁可能性如何を取扱ふ事が池岱であると考へる︒
所得税の将嫁可能性に闘し成く行はる﹄見解はセリグマンの見解である︒セリグマンに依れば﹁所得税は純利
潤に封する租税であり︑純利潤は究用に局せ中して設用を越ふる剃俄である︒利潤に封する租殺は利潤を全く獲
得せざる人又は其利潤小にして︑努働叉は危険に針する報酬を縫かに獲得する人には・探せらる?ものではない︒
斯くの如き人は租税を支協はぎるか︑叉は止︑僅少なる利潤に封して少叙の租税宇品又抑ふに止まる︒若し向品の促
格な決定する限界生産者が所得税を支挽はざるものとせば所得税は債格に含まれ得ざるべき筈である﹂と云ふに
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右の所論は課税を受けたる生産者が其供給する商品の債格そ引上ぐる時は租税を韓嫁せざる限界生産者に依り
(注
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て市場より排除せらる
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一与を般協として立論せるものである︒此の論議は乍然︑ 一定の前提の下に於てのみ承認
し得る︒別ち次の諸貼を考慮するを要する︒(冨与
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此の劫合釘際上凡ての企栄に於て利潤か獲得すろこと無くして︑生産舟行ふ企業者の存在するものなり平の統計的に研
究 ぜ ら ろ ぺ ﹃ き 問 題 は 省 略 ゼ ら れ て ね る ︒ 利 潤 無 く し ℃ 生 産 た 行 ふ 企 業 者 に 於 て は 恐 ら く 何 等 か の 方 法 に が ︑ て 其 経 皆 在 校
れ ろ も の に し て ︑ 従 っ て 其 紋 争 者 ル 一 ‑ 院 範 図 に 市 場 よ り 排 除 す ろ こ と 与 符 ざ ろ も の で あ ろ
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一︑限界生庄者が自己の生産を比例的又は活進的なる費用を以て︑披張し得るとの前提が要請せられる︒限界
‑坐産者に於て︑共供給の増加が茶準的費用を以て可能なる場合に於ては︑競争生産者の供給の全部巻市場より誹 除し符宇︑総かに其の一部在排除し得るに止まる︒若し限界生産者が其供給を︑更により以上に増加せんと欲す
る時は︑其他の競争生産者に封して︑此れ以上競争力無きこと﹄なるであらう︒故に此の場合限界生・産主は只租
税の一部に封してのみ其韓・械を妨害し得ること与なる︒而して此の時嫁を妨害し得る租税部分は費用の累進が小
なれば小なる程大となるの理である︒
二︑加之︑此に考ふ可きは前記セリグマンの論詮は従来利潤を獲得すること無かりし限界生産者が利潤そ獲得
祖説的時嫁と租税作用
六 九
商 業 と 経 済
三 七
O
せんとするが如き方法を以ては︑新しく生じたる事怖を利用せざる事を前提として論結せるものである︒利潤の
培大が可能ならざる時は其供給の増加は彼に於て︑何等の意義も存せざる筈である︒利潤の崎市大在来す時︑彼は
始めて供給の増加を計るべきものとせば︑ n 疋亦債格の引上を競らす事情となる可く︑従って若干梓嫁を可能なら
しめる事となる︒
三︑更に叉︑セリグマンの所論に於て容認せられたる供給の謎動の匁には資本移動が必要であるとの事震が者
︑
︑
︑
︑
過せられてゐる︒資本移動は限界生産者がより高き利子を支抗ふ時にのみ生宇るものである︒より高き利子の支
挽は費用の相針的引上を意味する︒此の場合限界生産者は利潤ぞ獲得せざる事そ仮定するが故に︑此の培加せる
費用は利潤減少に依りて支排するを得歩︑'従って債格引上に因りて賄はざるを得ないであらう︒旦叉現代岡民経
済に於ては︑資本の移動は然かく容易に行はれ得るものではない︒
四最後にセリグマンは其立論に治りて自由競争の存在を基礎とした︒然るに自由競争は今日の岡民経涜に於
ては完全に存在するものではない︒限界生産者が枠内他の生辰者と自由競争に立たざる場合に於てはセリグマンの
論 詮
は 安
品 目
回 し
な い
︒
由日疋翻之︑所得税と雄一部分制作嫁の行はる与事は可能であり︑従って其一部は右の如き方向に於て債格に影響
(註
)
するものである︒
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所得税の作用島明かにぜんとすろ場合︑間平に所得概念品︑問執する時口説まれろ認識に到注すろ事となる︒所得日各陪牧
盆ル 一の 一経 抗主 般に 開政 一ゼ
Lめ土ろ観念であるo例人に流入すろ所の各和牧盆一り綜合ぜられて濁立化
Lt
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であるo斯く所得た収益り涼泉よリ切断して綜合ぜられ土ろ観念なろ事ル同執すろ時は︑必然所得税の時政不詑なろ設
まれる認識た止すろ︒宝︑所得者口北(机枕か綜奴すろの方訟舟有ぜざるが故である︒乍然︑所得者日立(所門付与ぼ之私生ぜ
Lむろ所の牧盆涼・川市との閲聯に於て考ふべく︑父所得と例々の牧盆河内本との問に事究上存在すろ連絡軌線
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た翻w討すろ昨日所得税の時桜可山市性与論結しなげれ医ならない
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諜せられたる秘税負慌が版貨の方向に轄嫁せられて便秘な騰貴せしむる時は克に反作用な生ぜぎるを得ない︒
貸借の流迅速度が竣化せざる限り︑債格際貢は貨怖の需要を増加する︒此の増加せる貸借需要に封して貨幣流通
速度の引上又は購買力の披張の存せざる時は便秘騰貴は肉品販質量の減少な件はねばならぬ︒一中立し引上けられた
る償絡水準守以てしては︑従来の商品長の販一民の匁に充分なる購買力を有する需要が快加するからである︒新る
販一只宣の減少は経済・中誌の多くの方一而に不利容笠おらすものである︒此の不利盆は雪山供給方面への斡嫁(後ぎ
を促迩し︑或は寧ろ租殺の自己負携の有利なるを自鐙せしむるに至るであらう︒資本を以て活動する生産者は其
版貨の減少が︑或る程度を越ふる時は︑組税を自ら負挺する場合よりも大なる損失を惹起するものなる事を経験
する︒(労働者の立場よりすれば持働供給の紡少カ無きことより生じたる失業が︑或る程度の賃銀低下に囚りて︑
換言すれば勢働者に課せられたる組税を持働者自身負除する事に因りて減少することミなる︒)
乍然︑特嫁に因る利潤増加と共に︑他方に於て販一民主の減少に困る利潤減少の存すること前以て明白なるが鍔
に坐産者は共商品の債格引上に囚る特嫁の努力守全く鍔さゾるものであると論結するを得ない︒何となれば全能
租枕特技と租枕作用
七
商 業 と 経 済
三七二
的に見て債務水準の引上と共に販頁量の減少の併存するものありとしても︑個々の商品に於ても亦斯る併存の現
はる与ものと云ふ守得ないからである︒凡ての債格際立は改め確定し得ざる所の需要時位を惹起せしむるもので
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資に使絡際貢の需要に及除す作用は決して橡測するを得ない︒セリグマンの所論の熱心なる擁詫者たるコ
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此は右の興味ある討論に於て︑
H匂一史に多くの賢際家が凡ての租税.特に所得税をも償給の中に包合せしむる与常とする羊を及認せることに依りて
(註
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ロ所得税が理論上︑資際上最も公正なろ租税なりと郁ぜらろL所以日室︑所得税が通常時妓不拾でめろとぜられ︑其結果
同一の市さの課税が同一の負拾在意味すろからであろ
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乍然︑前述の如く所得税にが︑ても亦汗干の時限可抱性九市川むろ昨日所得枕の公正性も疑問とならざろか符ないoきれば時嫁の不明暗よけ仇ずろ所の課税の不公正与除去すろ局に間活
並に塊大利に行はろ﹄所得税の回執ル臨以来すべきことら主探すろ者があろ0
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乍然︑支出耽︑牧盆耽の時総躍脚凡なりや否やは姑く之島拾告︑時按の程度又口時嫁不抱の経質なろ租税のみ品以て給付抱力に従ふ公正なろ限耽
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待ろものとなすか待ない︒多くの租税の時嫁の程度に闘しては正確なろ統計調査か潟すルひざろものであろoされ何とて是等多くの机耽ル放棄Lて問占利潤枕︑相続税品以て満足すろか侍ない
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制 作
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結
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を得ない︒日記就述の如く︑租税の第二・次的作用にして租税制時嫁の研究より除外せらる可き問題である︒租税特嫁
の研究は財政々策の宜際的構成に取りて︑租税蹄若に作って生ホノる租税の第二次的作用の理論よりもわわ大なる
重要性を有することも肢に遁べたる所である︒乍然︑債格水準︑貸借量並に商品販一員量の相互関係争陳述して貨
常数量一説的なる思考方法在特嫁過程の認識の匁に路用せんとする試みが存する︒最近に現はれたる︑
エ ン グ ラ ン
デルの租税論日記である︒彼が狙税特嫁の理論として隊述せる所のものは結局に於て﹁租税特嫁の貸借論的解明﹂に
腕するものにして︑彼は斯る理論構成より祖税政策に封する資際的結論な引出さんと試みてゐる︒其の所論の演
絡的︑貸情論的性格は最初より明白に現はれてゐるものではないが︑結局に於て其基礎には貨幣数量試守解明す
る夫の有名なる交換方程式
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l 是に依れば究館(振詩貨怖そ合む)の分量と流通法一度とは一段位校水準︑ 商品販
資金に並行するものであると符すーーが存在し︑此の交換方程式の上に其結論を導き出すものである︒彼は完全
なる非仲紛性のお要を有する消費財に封する組税より出穫し其韓嫁の成功が︑必然結果すべき債格際立を指示
し他方︑乍然︑此の泊技者の上に惹越せられたる債格総立は前記方程式に従って自ら岡民経法過程の他の場所
に於ける依絡低下に困りて︑均衡が取られねばならない一与を説く︒日く﹁沓人は従って多くの商品又は総べての
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七
商 業 と 経 前
一 七
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商品が消費税を諜せらる﹄時は課税せられ仁る尚品より他の肉品への租税後特の生ぜざる事︑放に此の故に翻税
は泊読者に向者する事や認めてはならない︒何となれば図民経済に於ける尚品の分量は幾化なきものにして︑同
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全債格筏も幾化なきものなるが故である︒従って債旅水準も
亦総ての総債格の平均としては不
ω変であり符べく同一所得は場合に依りでは租税の賦課以前と同量の他の向品
在購入し得る
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エングレンデルに従へば貨幣の分量と流通認度不箆にして︑ 総債総不援なることよ
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ること込なる︒益︑完全なる非仲縮性のお安在有する尚口聞の課税せらる
λ場合に於ても︑消
費者に取りでは常に他の尚口聞に於ける使椛低下の方式に於て﹁後時﹂身生宇と云ふに花る︒此の理論に従へば治
設者は原則として消費税の負除︑
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受けない︒取引・ろ﹁総ての治設課税以総ての所得の比例的低下の意義に於て作用
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乍然︑伎に於℃は斯ろ要去の控化は附随的作用大ろに止まり︑永ミマ
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局的作用品企?となすのであろo而て止の終局的作用は租税制度の併成に討すろ財政々筑的結論の基礎となろものであ
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右の如く古き分散説を擁護することは︑特に二つの根燦より法日に値する︒第一に分散設は租税負授の配分間
越に関する考察の無用を教へ翁攻家の租税政策上の努力の無殺を納得せしむるものである︒第二に分散説に於て
貨幣数量誌の新しき庭用を見るか}得る︒一其租税政策上の虚無主義に導く第一の貼よりするも分散誌を採るを得ぎ
る事︑明白であるが︑貸借数量設や解明する交換方程式を租税特嫁理論に感用して分散一説
J q 導き出す事は果して
可 能
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交換方程式は図民経摘の貨併側と尚口問側との間の雨数的関係
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1
直観するものである︒此公式の一般的認識債値
に関しては既に多くの論汗が存する︒此一胞には只机税特嫁に之守庭用する事の可否のみ守述べるであらう︒
抑々︑貸借側と商品側との関係な数撃的公式守以て解移し︑各租税の韓嫁の過程に針する具随的なる結論を誘
導することは詐し難き所の如くである︒碍嫁問題の範闘に於て最も関心ある所の﹁何人が捻税者なりや﹂の問題は
貸借金︑商品量︑償給水準の間の関係よりしてけん
uへ得るものではない︒何となれば交換方程式の右惑に取りでは
消投税に凶る租税町山なの結果強制せらる﹄消託制阪が︑何人の上に現はる﹄や︑換戸一目すれば消設な制限する者が
治設者なりや︑生・尿者なりや賂叉尚人なりや︑或は彼等の全部なりや︑ 一部なりやは之な問はざるものであるか
らである︒従って蒋嫁の成功する時い阿倍格際貨は他の商品の債格下落に因りて補償せられ︑結局に於て租税負搭
は総ての持働所得の上に均等に配分せらる
hと主張するが如きは完く獄断的と一五はねばならない︒
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組枕持拡と机枕作川三七五
商 業 と 経 済
七 六
以上の如く交換方程式は其全機構に従へば︑具能的なる租税特嫁過程に閲する一般的認識の匁には役立たざる
ものと云ふか一得る︒狭義に於ける租税制刊嫁の過程は此の論文の初めに述べたるが如く︑財政々策的問題に取りて
重姿なるものであるが︑柿吋仲時過程は非︑結果が閥民経済の全過程に関聯して殺生する所の租税の第二次的作用とは
全く異なれる平而の上に於て演じ殺さる
Lものである︒租税特山内研先の日
MMたる何人が挽税者なりやの問題は非︑
租税負拾が﹁何日腿かに﹂侵入し行く所の全過程の解明とは関係なき問題である︒乍然︑本来の秘税特嫁守研究せん
と欲するに非中して︑全租税作用︑ぜ研究せんと欲する場合ル一雄︑租税徴牧に閃る低格際貨と共に︑他方︑租税牧
入 の 再 消 設 の 及 一 怯 す 作 用
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