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Windows API の監視による不正インストール検出手法の検討 040427180

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Academic year: 2021

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(1)

Windows API

の監視による不正インストール検出手法の検討

040427180 三根健司 渡邊研究室

1. はじめに

近年,急速にインターネットが普及したことにより コンピュータウイルス(以下ウイルス)による被害の 増加が大きな社会問題となっている.特にウイルスが 難読化,複雑化して検出が困難であることや,未知ウ イルスの増加が問題となっており,様々な未知ウイル ス検出システムが研究されている[1].

本稿では,ウイルスが多くの場合不正なプログラム をインストールすることに着目し,Windows APIを監 視することにより不正なインストールを検出する手法 の検討を行った.

2. ウイルス検出技術とその問題点

ウイルス対策ソフトに用いられているウイルス検出 技術にはパターンマッチング,ヒューリスティックス キャン,ビヘイビアブロッキングなどがある.

パターンマッチングはあらかじめウイルスの特徴

(パターン)を記述したファイル(ウイルス定義ファ イル)をウイルス対策ソフト内に持っておき,この情 報と検査対象ファイルを比較する手法である.

ヒューリスティックスキャンは動作前のプログラム の内容をチェックし,システム領域や DLLの書き換 えなど,通常のプログラムが実行しないようなウイル ス特有の挙動をしていないか予測して検知する手法で ある.

パターンマッチングは常にウイルス定義ファイルを 最新の状態にしておかなければ新種のウイルスに対応 できない.また,ウイルス定義ファイルを作成するた めに数時間を要するため,ウイルスの拡散が速い場合 に更新が追いつかないという問題がある.

ビヘイビアブロッキングは既に実行されているプロ グラムが発行するシステムコールなどの動作を監視し て,レジストリの内容の変更やディスクへの書き込み などの動作とあらかじめ定義された「ウイルスらしい ふるまい」と比較して悪質なプログラムかどうかを判 断する手法である.

ヒューリスティックスキャン,ビヘイビアブロッキ ングは未知のウイルスを検出できるが,誤って正常な プログラムをウイルスと判断してしまう可能性がある.

また,ウイルスによる不正な指令なのか正常なプログ

アップのフォルダにプログラムのショートカットを作 成する方法と,レジストリに直接登録する方法がある.

多くのウイルスプログラムは Windows API を用いて レジストリを直接書き換える.

そこで,このレジストリ関連の Windows API の呼 び出しをフックすることにより,レジストリの不正な 書き換えを防止できないか検討した.

この Windows API 監視プログラム(以下監視プロ

グラム)は現在のレジストリの状態を保存しておき,

不正なインストールが生じた場合にレジストリを復元 する.また,レジストリの変更を行ったプログラムを ポップアップでユーザに対して表示することにより,

インストールがユーザの意図に反していないかどうか 判断を促す.また,正常なプログラムと不正なプログ ラムのリストをデータベースとして蓄積しておくこと により,不正なインストールの再発を防止する

(図1).

Registry W indows A PI

M onitor V erify D atabase

M onitoring Program

Block Illegal Program

1 監視プログラムの動作

監視プログラムを利用することによりレジストリの 変更を検出し,不正なインストールを防止することが できる.監視プログラムは Windowsアプリケーショ ンであり,全プロセスのレジストリ関連のAPIをフッ クする DLLとフックを制御する実行ファイルを作成 することにより実装を実現する.

4. まとめ

Windows APIの監視による不正インストール検出手

(2)

Windows API の監視に よる不正インストール検 出手法の検討

040427180 三根 健司

(3)

研究背景

„ インターネット普及によりコンピュータウイル スによる被害の増加

„ ウイルス対策ソフトでの利用が一般的

„ ウイルス自体も難読化,複雑化

(4)

コンピュータウイルス

„ 経済産業省の定義

„ 第三者のプログラムやデータベースに対して

意図的に何らかの被害を及ぼすように作られ

たプログラムであり,自己伝染機能,潜伏機

能,発病機能のうち一つ以上有するもの

(5)

ウイルス検出技術

„ パターンマッチング

あらかじめウイルスの特徴を記述したファイル

(ウイルス定義ファイル)をウイルス対策ソフト 内に持っておき,この情報と検査対象ファイ ルを比較する手法

„ 既存のウイルスを検出するのに有効

(6)

ウイルス検出技術

„ ヒューリスティックスキャン

動作前のプログラムの内容をチェックし,シス テム領域や DLL の書き換えなど,通常のプロ グラムが実行しないようなウイルス特有の挙 動をしていないか予測して検知する手法

„ 未知のウイルスに対応

(7)

ウイルス検出技術

„ ビヘイビアブロッキング

既に実行されているプログラムが発行するシ

ステムコールなどの動作を監視して、レジスト

リの内容の変更やディスクへの書き込みなど

の動作とあらかじめ定義された「ウイルスらし

いふるまい」と比較して悪質なプログラムかど

うかを判断する手法

(8)

ウイルス対策ソフトの問題点

„ パターンマッチングではウイルス定義ファイル を常に最新の状態にしておかなければ新種 のウイルスに対応できない

… ウイルス定義ファイルを作成するためには数時 間が必要

„ ヒューリスティックスキャン,ビヘイビアブロッ

(9)

ウイルスの動作

„ ウイルスは多くの場合不正なプログラムをインス トール

„ Windows API を用いてレジストリを変更し,コン ピュータ起動時に自動実行するように設定

„ Windows においてウイルスがコンピュータ起動時に 自分自身が実行されるように設定する方法

…

スタートアップのフォルダにプログラムのショートカットを

作成

(10)

Windows API の監視による不正 インストール検出

„ ウイルスが不正なプログラムをインストール することに着目

„ Windows API を監視することによりレジスト リが変更されたことを通知

„ 変更されたレジストリを復元

(11)

システムの構成

„ 監視プログラム

… Windows API を監視し、レジストリの内容の比較 と保存、データベースとの比較、ユーザに対して ポップアップを表示

„ データベース

… ウイルスのプログラム名、信頼済リストと不正な

(12)

不正な

プログラムの場合

Windows API X.exe

信頼済リスト 不正な

プログラムリスト

ポップアップ ユーザ を表示

変更を許可 しない

元に戻す ルール

X.exe

ユーザの意 志に反して

実行

(13)

正常な

プログラムの場合

Windows API Y.exe

信頼済リスト 不正な

プログラムリスト

ポップアップ ユーザ を表示

変更を許可 ルール

許可

Y.exe X.exe

ユーザの意

志で実行

(14)

むすび

„ Windows API の監視による未知ウイルス検 出手法の検討

„ 今後の課題

… プログラムの実装と動作検証

参照

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