九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Campus IC-Card Project in Kyushu University
安浦, 寛人
九州大学システムLSI 研究センター | 九州大学大学院システム情報科学研究院
http://hdl.handle.net/2324/6155
出版情報:九州大学大学院システム情報科学研究院 21世紀COEプログラム 第7回研究活動説明会 資料, pp.5-10, 2004-09-17. Faculty of Information Science and Electrical Engineering, Kyushu Univ.
バージョン:
権利関係:
9/29/2004 1
九州大学全学ICカード導入プロジェクト
安浦寛人
九州大学システムLSI研究センター 2004.9.17
社会基盤システムの再構築
20世紀は既存の社会システムの中に情報通信 技術を部分的に導入し、サービスの高度化、高 速化を進める時代であった。
通信速度、情報処理速度の向上は、システムの 設計時に想定しなかった事態を生み出すように なった。
21世紀は情報通信技術を前提として社会シス テム自身を再設計する時代。
信用の基盤(相互認証)
電子マネー、電子政府などと騒がれているが。。。
相手は信用できる?
自分が本人であることの証拠は?
電子化社会における「信用」の媒体は?
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Face to face Seal and signature Finger print
個人認証基盤ーPIDシステムー
電子化社会における相互認証のしくみ
電子化社会の基盤情報技術
PID: Personal IDシステム
電子化した信用情報による相互認証のしくみ
集積回路技術の利用(メモリ量,計算能力)
社会的信用のデジタル化のしくみ
リスク分散,情報分散のしくみ
個人情報を守るシステム
PID とその利用
利用者
発行元
(自治体,会社,学校)
サービス提供者
(商店,銀行,病院など)
PID Card
Service Service
Data Base Data Base
ID Sequence ID Sequence
ID Sequence
PIDPID発行打診発行打診
PID PID
発行発行• •
個人情報の保存個人情報の保存• •
DBにDBにID Sequence ID Sequence
登録登録ID Subsequence ID Subsequence Sup PID
Sup PID
認証・取引・利用認証・取引・利用
*本人確認*本人確認
**信用の確認信用の確認
*暗号の鍵*暗号の鍵
PIDCHIP
個人の保護を第1目的と するシステム
次世代の社会システムの 基礎となるシステム
サービスの質の確認 サービスの質の確認 発行元の信用確認 発行元の信用確認
PID の発行イメージ
利用者
u
j発行者
サービス
PID Card
Service
Data Base
pid
iPIDPID発行申請発行申請
PID PID
発行発行PIDCHIP
PIDは,大きな桁数
10進1万桁程度
サービスの認定イメージ
利用者
u
j発行者
サービス
s
rPID Card
Service
Data Base
pid
iPIDCHIP
SubPID
SubPID発行申請
発行申請SubPID
SubPID
リストのリストの 発行発行SubPIDは,10進数
で80桁程度
利用者とサービスのID照合
利用者
u
j発行者
サービス
s
rPID Card
Service
Data Base
id
iPIDCHIP
sid ij
SubPIDを用いた
相互認証 発行者は関与しない 相互認証
ID照合のプロトコル例
ハッシュ関数を使った方法
利用者UiのICカード サービス
Sr
カード検知
OK
PID の基本的構造
a1
c1 d1 e1 b1
a2 b2 c2 d2 e2
a3 b3 c3 d3 e3 個人a
個人b 個人c 個人d 個人e
Service 2
発行元
個人情報の保護
サービス提供者は
サービス提供者のコスト削減
他のサービス提供者へ被害が波及しな い。自分の責任範囲内での安全性維持 コストで十分。
単純な原理
分かりやすい基
事故時の復旧が容易
Sub PID の再割当でよい。
サービスの質の保証
発行元による保証
IC
カードの能力の利用•大きな記憶領域
•暗号などの処理能力
USER1
USER2
USER3 USER GROUP
ISSUER1
SERVICE1
SERVICE2 ISSUE subPID
MUTUAL AUTHENTICATION ISSUE PID
個人に関する情報の分散管理
SERVICE3 SERVICE GROUP
PID5 u5
PID4 u4
PID3 u3
PID2 u2
PID1 u1
u5 u4 u3 u2 u1
× eMail5
Addr5 ID5
Mame5
○ eMail4
Addr4 ID4
Name4
× eMail3
Addr3 ID3
Name3
○ eMail2
Addr2 ID2
Name2
○ eMail1
Addr1 ID1
Name1
PID Table
PID1
PID3 PID2
sid55 × sid45 ○ sid35 × sid25 ○ sid15 ○
u5 u4 u3 u2 u1
sid52 □ sid42 ● sid32 □ sid22 ◎ sid12 ○
score4 score2 score1
sid ID4 sid27 ID2 sid17 ID1
USER1
USER2
USER3
USER4 USER GROUP
ISSUER1
SERVICE1
SERVICE2 ISSUE subPID
MUTUAL AUTHENTICATION ISSUE PID
発行者から見たイメージ
SERVICE3
SERVICE4
SERVICE5
SERVICE6 SERVICE GROUP
発行者は、自らが管理する利用者のグループに対し、発行者の信用を背景とし て複数のサービス提供者と利用者を結び付ける。利用者グループに複数の サービスをアウトソーシングとして提供しつつ、利用者の個人情報を保護するこ
SERVICE1
ISSUER1
ISSUER2
USER3 USER2
USER4
USER1
USER5
USER6
USER6
MUTUAL AUTHENTICATION
USER GROUP
USER GROUP ISSUE PID
ISSUE PID ISSUE subPID
サービスからみたイメージ
サービスは、発行者と契約することでそ の発行者が管理する利用者グループに サービスが提供できる。
利用者の信用管理や個人情報管理は 発行者に委任することで、情報管理コス トと信用管理リスクを低く押さえることが できる。
USER1
SERVICE1
SERVICE2
SERVICE3
SERVICE4
SERVICE5 SERVICE6
SERVICE7
ISSUER1
ISSUER2
ISSUER3 MUTUAL AUTHENTICATION
ISSUE PID
ISSUE subPID
ISSUE subPID
ISSUE subPID
利用者からみたイメージ
利用者は、発行者に登録するだけで、複数 のサービスを受けることができる。
個人情報は発行者が厳格に管理するので、
個人情報の保護につながる。
発行者の選択によるリスク分散が可能.
利用形態1
発行者:会社や学校、自治体等の組織
個人情報を合法的に集め、しかもその信用を確保できる組 織。組織は、利用者を保護する義務を持つ。
利用者:個人
発行者の定義する組織に所属する個人で、社会的に個人情 報の提出と信用確認に合意する者。
サービス:組織内の部門、組織外の企業など
組織に所属する利用者に対し有益であるサービス。
利用形態2
発行者:会員を集めた組織。
デパート、ガソリンスタンド、商店など。会員へ のサービスの拡張をするが、会員の個人情報を他 の組織へ漏らしたくない組織。
個人:会員。
サービス:各種会員組織の会員に共通のサー ビスを提供する組織。
クレジットカード会社、ポイントサービス会社、
地域通貨サービス、情報提供サービスなど。
全学共通ICカード開発体制
全学共通ICカード導入推進室
室長:有川副学長,副室長:安浦SLRCセンター長 プロジェクトリーダー:谷川教授,石田教授,安間総務部長
事務局:総務部情報企画課
パートナー企業 NTT西日本 松下電器産業
クマヒラQIC ACS
技術開発WG 技術仕様策定 技術品質管理 システムLSI研究センター事務局
システム情報科学研究院 情報基盤センター知財本部
図書館など 全学共通ICカード導入
推進委員会 要求仕様設計開発管理
品質管理
事務部運用 各応用サービス 実務者 パートナー企業責任者
平成18年4月までに実現すべきサービス
学生証および職員証としての機能
視覚的に確認が可能な証明(券面印刷/写真)
電子的に確認が可能な証明
建物への入館管理(新キャンパスH17夏より暫定運 用)
図書館の入館および本の貸し出し管理
情報基盤センターの利用者ID
学生向け証明書自動発行機での利用
その他の考えられるサービス
車両入構証
施設・設備利用管理
教育支援(出席管理,成績処理電子化)
健康診断情報管理
電子認証システムとの連携
事務(経理,教務,総務)の電子化
備品管理
対外事業の支援(開発,知財管理,研究)
就職支援,卒業生へのサービス
交通機関のプリペイドカード
電子マネー,ATMカード,クレジット
地域カードへの展開
開発項目
PIDシステムが搭載できるICカード仕様 とデバイスの開発
PIDおよびICカードの発行の仕組みの開 発
ICカードと応用システムのインタフェ ースの開発
ICカードの管理運用システムの開発
開発日程
開発期間
平成16年4月〜平成18年3月
開発計画(予定)
平成16年4月 共同研究開発開始
平成17年8月 試行システムによる実験
(新キャンパス)
平成18年3月 共同研究開発終了
平成18年4月 学生と職員に対するカード発行
と4サービスの本格運用
全学共通ICカード導入の効果
新しい社会システムの先導的導入
先導的導入による未来社会の方向性に対する学内の研究の活性化 学生への教育効果と構成員の意識改革.
利用者(学生,職員)の利便性向上
複数機能の集約による利便性および安全性の向上.
大学の管理業務のコスト削減
発行業務の集約による業務コストの削減.
ICカードを利用した諸業務の電子化によるコスト削減.
大学キャンパスを利用した各種情報システムの実証実験のインフラ 地域社会との連携
地域社会との連携の道具.(地域通貨,住民サービスへの利用など)
九州大学のブランド力の向上
先導的導入による九州大学の教育・研究力の実証
組織改革推進のための技術的手段
組織構造の明確化,権限や規則の明示,職務分担の見直しなど.
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情報技術による
価値・信用基盤の構築
システムレベル
社会システム(行政・経済・徴税システム)
法体系、通信・ネットワーク
デバイスレベル
携帯電話・ICカード 発行・運用システム
セキュリティ技術(暗号)、個人情報保護 組込みSW開発、危機管理
チップレベル
Security on a Chip(耐Tamper技術)
設計、製造、テスト段階での偽造防止技術
Secure Coreの分離、真贋性保証技術
「価値を載せられるシリコン」の技術
電子経済時代の電子取引・徴税の仕組みの構築