志水先生
17日、音声計算練習の入門編の教材を保育園でやってもらったときの様子です。
親子で1組ずつ部屋に入ってもらいモニターとなってやってもらったので、静かな空間が 保ててビデオ撮りがスムーズにいきとてもよかったです。
私は、親子の様子を中心に観察していましたので、そこを中心にまとめました。
6人の親同伴の子達はどの子も笑顔で、嬉しそうに部屋に入ってきました。
スキップをしながらやってきた子がいるかと思えば、親の手を引っ張るようにやってきて 親より先に席につき、母親が始めるのを今か今かと待ち構えていた子がいたりしてどの子 もやる気満々でした。15日、16日の2日間、しかもわずか1回が5分程度の練習で、
子ども達はすっかりやる気になり、自信満々の袴を着けてやってきたのでした。このあた りに、この教材が持つ「魅力」があるかもしれませんね。
3回目の今日、子ども達は、ますますタイムを縮めていました。問題によっては10秒台 の子もいました。記録表を分析しないとはっきりしたことは言えませんが、例えば 1分27秒 → 1分3秒 → 39秒 と、素晴らしい進歩です。
(15日) (16日) (17日)
そして、ほとんどの子が驚きの進歩を見せていました。自分でもタイムの進歩が実感でき ることがこの教材の強みですね。
やり終わる度に、「よっし!○秒だ!」「よっしゃ!」「かんたん、かんたん!!」と、
タイムを意識しながらやる子。がんばったことが、すぐ数字(タイム)で現れてくるし、
そのことを一緒にやっている親に認めてもらえるし、誉めてもらえるのですからこんなに 嬉しいことはないのでしょう。身体でリズムを取りながら歌を歌うように思いを表現して 答えている子もいました。子どもにとって、繰り返しやることはリズムに結びつきやすい のでしょうが、喜びを共有してくれる親(母親)が傍にいてくれることの意味は大きいの だなあと実感しました。
また、一緒にやりながらのお母さんから発信される言葉が素晴らしかったです。
「オー速い! すごいねえ!」「おーすごい。よく言えた。速かったよ!」「がんばったね。
速く言えたよ。素晴らしい!!」「はい、よくできました。素晴らしい!!」「すごい。
速くなった!」「すごい。13秒。すごいです!!」
などなど。
「すごい。すごいです。」と、子どもの頑張りを共に喜び、心から我が子のことを認め誉 めているのです。この教材は、算数の数や言葉の学習であると同時に、親子関係を良くし てくれる優れものでもあるようです。
問題は、1,2,4,10,12,13,の6枚でした。「どの問題が好き?」と問うた時、
一人だけ「難しいから好き」と言う子もいましたが、ほとんどの子ども達は簡単な問題ほ ど好きで、繰り返しやりたがる傾向にありました。簡単な問題は、どんどん進歩が実感で きるので嬉しいのかもしれませんね。
やり方として、母親が各問題の番号を指で押さえながら進めているところもありましたが、
ほとんどの場合は、子どものペースでどんどん進めていました。最初だけは、ゆっくり指 で押さえながら答えを確認してやることが必要ですが、慣れたら子どものリズムに合わせ てやる方がスムーズにいくようです。
一緒にやっていただいたお母さんの感想は、興味深いものがありました。
・なんでも嫌々やる子なのに、これは意欲的に取り組めた。
・昨日よりも速く言えたことが喜びになる。
・ピアノの練習は 30 分だが、これはチャレンジの時間が短いので集中できる。しかも、5 分間 だけでかなり変わる。
・3日間で速くなって、子どもの自信につながっている。
・単位の言い方は大人でも間違う。間違って使っていた。
・言っていくと、速くなるんだって思いました。
・楽しそうに喜んでやった。
・自信満々です。
・単位がつくとかなり難しいのに、がんばってやっている。
・タイムがよくなっていくので嬉しそう。
・1 回目は指で数えていたが、2,3 回目からは見ただけで答えるようになったのでタイム が伸びて嬉しそうだった。
・3回繰り返したのがよかった。繰り返すことが大事だって思った。
・同じ数なのに読み方が変わるのが戸惑う。なれることが大事と思った。
例えば
(よ) (よん)
4 人 4 まい など、など。
この教材は、親子で行うことが原則です。きっと、数や算数の言葉の世界を広げるだけで なく、向き合うもの同志の心を育て豊かにしてくれることでしょう。
一人の男の子が帰り際に、私たちに向けて深く頭を下げ
「ありがとうございました」
と言いました。とても自然体でした。自分で進歩が実感できて嬉しかったからでしょう。
それにもまして、みんなの前で大好きなお母さんに心から誉めてもらえたことが嬉しかっ たからだろうなと、こちらまで嬉しくなったものです。私はお手伝い程度のことですが、
これからの改良に向けての大きな力になった気がしました。ありがとうございました。
落合康子