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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:

S u p p r e s s i v e  a c t i v i t y  o f  g l u c o s a m i n e  h y d r o c h l o r i d e  o n  n i t r i c  o x i d e   p r o d u c t i o n  f r o m  s y n o v i o c y t e s   i n  v i t r o  

(変形性膝関節症由来関節滑膜細胞の一 酸化窒素産生に及ぼすグ、ノレコサミンの効果)

専攻領域名 基礎・臨床・統合医療領域

氏名ー太田千春

内容要旨

変形性膝関節症は関節のこわばり、腫娠、痛みから歩行困難に至り、最終的には関節の重 度の変形から人工関節への置換が必要となる疾患である。本症は中高年の女性に好発し、我 が国における患者数は約 3000万人におよぶと推定されている整形外科領域では非常に重 要な疾患の1つである。また、膝OAはこのように擢恵、率が高いのみならず、高齢者の日常 生活活動や生活の質(QOL)の低下を誘発することから、支援・介護サーピス受給理由の第2 伎ともなっており、発症・進展予防や治療において今後より重要性が増す疾患であると考え

られている。

本症の医療機関における治療では QOLの改善等を目的にヒアノレロン酸やステロイドの 関節内投与が行われている。一方、臨床症状の軽い愚者が多用しているグノレコサミンには本 症の臨床症状緩和や病態の進展予防効果があることが示されているものの、その機序につ いては不明な点が多い。

病態生化学的に膝OAの発症・増悪化機序を検討すると、擢患関節内で産生されるフリー ラジカノレが重要な役割を果たしていることが示されている。そこで今回、膝OA患者由来の 膝関節滑膜細胞(HFLS‑OA)をグ、ノレコサミン(G H)存在下、膝OAのバイオマーカーと考えら れているベリオスチンで刺激し、当該細胞のフリーラジカノレ産生に及ぼす G Hの効果を一 酸化窒素(NO)産生を指標に検討した。

FLS・OA(lxl05個)を各種濃度のGH存在下、 lOOng/mlのベリオスチンで刺激した。 24 時間後に培養上清を採取、NO濃度をグリース法で測定したところ、細胞培養系に l.Omg/ml GHを添加しでもNO産生には全く抑制効果が認められなかったものの、 1.5 mg/ml以上 GH添加では、NO産生が統計学的に有意に抑制された。次に、HFLS・OA締胞からのNO 産生に必須とされている転写因子NF‑kBの活性化に及ぼすGHの効果を刺激後4時間自の 細胞を対象にELISA法によって検討したところ、上記と同様に 1.5mg/ml 以上のGHNF‑

kBの活性化を有意に抑制した。また、細胞培養系への 1.5mg/ml以上のGH添加はベリオス チン刺激によるiNOSmRNA発現の増強をも有意に抑制した。

N Oは生体の恒常役を維持するために必須の因子であるものの、多量に産生されるとヒド

(2)

ロキシラジカル等と反応し、極めて強い降害活性を有するパーオキシナイトライトに変化、

生体組織を破壊することが知られている。したがって、本研究の結果は、 GHの経口摂取に よって関節滑膜細胞からの炎症性刺激によるNO産生が抑制され、その結果、 NOによる関 節組織の破壊が阻止され、膝 OAの進行や症状緩和が誘導されている可能性があることを 示唆している。

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