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保育現場におけるデジタルメディアの活用に関する人間工学的評価 -

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Academic year: 2021

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保育現場におけるデジタルメディアの活用に関する人間工学的評価 - 画像解析の観点から -

Ergonomic evaluation of digital media usage in nursery school -from viewpoint of image analysis

1w1530553-1

小林 祐貴 指導教員 河合 隆史 教授

KOBAYASHI Yuki Prof. KAWAI Takashi

概要:本研究は、スマートフォンやタブレット端末などの普及によっておこる保育現場でのメディアの活用に ついて人間工学的観点から観察・解析を行い、幼児にとってよりよいデジタルメディアへの関わり方を検討す ることを目的としたものである。幼児がタブレットを利用しているときの行動や会話内容・端末の操作履歴を、

画像解析とテキストマイニングを用いて人間工学的評価を行った。その結果画像解析を用いることで、幼児が デジタルメディアを使用した際の特徴的な行動を抽出することが可能であることが示唆された。

キーワード:人間工学, デジタルメディア, 保育, 画像解析 Keywords: Ergonomics, Digital media, Nursery school, Image analysis

1. はじめに

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、

保育現場においても教育目的としてデジタルメディ アが導入され始めてる[1]。本研究では保育現場にて 実際に幼児にタブレットを与え、タブレット使用時 の行動を記録しこれを解析することによって保育現 場でのデジタルメディアの活用方法の検討を行った。

2. 実験方法

本実験は相模女子大学併設認定こども園の 5 歳児 クラスの3クラスを対象に行った。参加者を51 組に分け、グループごとに写真撮影アプリで 11 枚ずつ題目に沿った写真を撮影する課題を行わせた 後、撮影写真についての発表会を実施した。

課題に取り組んでいる最中の参加者の行動は動画 で記録し、OpenPose[2]を用いて画像解析を行った。

実験対象である 3 クラスはタブレットをクラス活 動で利用した経験の有無と実験課題内容によって違 いを設けた(2.1)。課題内容は個別活動とグループ 活動の二種類があり、個別活動は「呈示された図形と

同じ形のものを実験エリア内で見つけて写真に収め る」、グループ活動は「撮影者の指示した動物を撮影 者以外の参加者が表現しそれを写真に収める」とい うものである。

2.1 各クラスの条件

クラス名 タブレット経験 課題内容

A 無 個別

B 有 個別

C 有 グループ

本実験では、実験課題遂行中の参加者の発話内容・

操作履歴等の解析を行い、幼児とデジタルメディア の関わり方を検討するため、データ取得の観点から 実験で使用するアプリを作成した。アプリの内容は 幼児向けアプリの評価観点[3]をもとに、幼児の能動 的な行動を行わせる写真撮影が主となるものを開発 した。

(2)

3. 結果・考察

実験課題遂行中の幼児の行動はGear360にて録画 を行った。Gear360で360度映像を用いることによ り定点観測が行える上に編集により特定の参加者に 焦点を当てたカメラワークの映像をOpenPose の処 理にかけることが可能である。推定によって画像上 のx座標,y座標と推定信頼値が画像内の人物の特徴 点として最大18点出力される。出力された座標をも とに実験中の参加者間の相対距離を Python を使っ て解析を行い、Excelにてグラフ化した。図3.1は撮 影者が写真をとる時間付近の行動を表している。撮 影課題を決定し、撮影のために一度集団から離れる も、指示が通らず一度集団に戻り、指示を出しなおし たのち集団を離れ(図3.2)、撮影を行うという行動を とったことが推測される。

3.1 時間と推定相対距離の関係

3.2 3.1における参加者の様子

4.総括

実験では保育現場でのメディアの活用について着目 し、幼児にとってよりよいデジタルメディアへの関 わり方を検討することを目的とし、幼児がタブレッ トを利用しているときの行動や会話内容を画像解析 を用いて人間工学的評価を行った。

本実験においては、実験範囲すべてを録画するとい う方法にて参加者の行動を記録し、幼児がデジタル メディアと関りを持つ際にどのような行動をとるの か特徴を捉えるため画像解析を行った結果、幼児が タブレット端末を用いた際の特徴的な行動を抽出し た。今後は本実験の画像解析結果とテキストマイニ ングによる解析を統合し、プロジェクトの目的であ る幼児とデジタルメディアの関わり方を深く検討し て行きたい。

参考文献

[1]小平さち子,”幼児教育におけるメディアの可能性 を考え

”,https://www.nhk.or.jp/buken/summary/researc h/report/2005_05/050502.pdf(参照2019-01-30) [2]”GitHub CMU-Perceptual-Computing- Lab/openpose”,https://github.com/CMU-

Perceptual-Computing-Lab/openpose,(参 照 2019- 01-30)

[3]松山由美子ら(2016)保育現場での活用を想定した 幼児向けアプリの評価観点の検討,日本教育工学会論 文誌,40(suppl.):117-120

0 5 10 15 20 25 30 35

1 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 57 61

推定相対距離

時間(秒)

参加者1 参加者2 参加者3

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