平成29年度 校内研究推進計画
(1年次の経過)
1 研究主題
「子どもの『夢や希望』の実現につながる教育の追求」~キャリア教育の視点からの日常の実践の検証~
(2年計画、1年次)
2 1年次の研究の経過から
・キャリア教育の視点を取り入れての日常の実践を通しての成果と課題(各学部のまとめより)
○成果
①PATH・ライフキャリアの虹・ICF関連図のいずれかのツールを用いて、20歳の姿をイメージするこ とがおおむねできた。
②20歳の姿をイメージして「今、育てたい力」「今、経験させておきたい教育内容」について話し合いを進め、
学習内容に反映させることができた。
③授業のとらえ方、子どものとらえ方を改めて考えられた。
④子どもの将来像について話し合うことができた。考えるきっかけができた。
○課題
①ツールを作成する際に教師の思いが強くなりすぎる。(夢や希望の根拠となるものが必要。)
②作成したツールを交流する機会があると良い。また、作成したツールを積み重ねていく必要がある。
③ツールを作成する際は学校だけでなく、保護者・学園・その他の機関とも共有できるものとする。(複数の目 で児童生徒の将来像をイメージし、共有していくことが必要。)
④20歳の姿をイメージする際に、PATH・ライフキャリアの虹・ICF関連図以外のツールはないか。ま た、現在の様式を変更していくことが必要ではないか。
⑤学部を超えて教科のつながりを意識した年間指導計画の作成が必要。
⑥年間指導計画・単元計画・指導略案にキャリアの視点「かかわる」「くらす」「とりくむ」「はたらく」の4つ の観点のどこを意識した授業なのかを記述することで意図を明確にしてはどうか。
⑦関連する教科ごとに学習内容のすり合わせ、確認を行えると良いのでは。
3 今年度の具体的な方向性
昨年度の校内研究では、児童生徒の『夢や希望』を意識しながら、各学習場面での活動内容を考え、実践する ことがおおむねできたと考える。今年度は、その考えが教師の願いではなく、児童生徒を中心に、児童生徒をと りまく環境の中での共通の願いとなるようにしていくことが『夢や希望』の実現を叶えるために必要であるとい う考えのもと校内研究を進めていきたい。また、多くの目で児童生徒の将来の姿をイメージし、学習内容の見直 しや各学部間の連携を図りながらグループを設定して年間指導計画の確認・すり合わせなどを行っていく。まと めでは、グループとしてのまとめの他に、各自が実践例をポスター発表形式で交流し、各実践の意味づけ・価値 付けを行っていきたいと考えている。
4 研究の全体構造
(2年次)
研究主題
「子どもの『夢や希望』の実現につながる教育の追求」
~キャリア教育の視点からの授業づくり~(29年度)
1 一人一人のケース会議の実施
2 全体と個人のバランスを考えた研修の実践 3 児童生徒に関わる児童施設、福祉施設の生活に
ついて、職員一人一人の相互理解を深めるため 連携を図り信頼関係を構築し、教育活動に当た る。
4 プロ意識の高く、実践力と発想力の豊かな教師 集団を創る
1 子どもの内面にある力を見極める実態把握に努める 2 目標と手立てを明確にした授業実践
3 子どもの20歳の姿を目指すキャリア教育実践研修 4 コミュニケーション力を高めるため、同年代集団との
交流及び共同学習を複数回の実施
5 学校生活の全体を通して、「主体的に行動する」、「主 体的に選択する」力を伸ばす実践に努める
目標と手立てを明確にした授業実践 子どもの可能性を広げる授業実践
教職員一人一人が専門性を高める自己研修
今年度の重点目標
教育の重点 経営の重点
1 子どもの内面を探る ・・・・・・ 子どもの内なる力の実態把握 2 20歳の姿を目指すキャリア教育 ・・ 子どもの将来のイメージ化 3 教師の高い専門性 ・・・・・・・・・ 意識の高い個人研修
学校経営の基本理念
育目標
障がいのある児童生徒に対し、心身の発達に応じた教育を行うとともに、一人一人の個性を伸ばし、
・思 い や り の あ る 人 ~ 共に助け合い、思いやりのある豊かな心
・進 ん で 学 ぶ 人 ~ 自ら考え、学ぶ心
・た く ま し い 人 ~ 健康で、明るく、たくましく を育むとともに、よりよい生活の質を高められる人間を育成する。
校訓 「一人一人の夢や希望を大切に受け止め、
よさを生かし、未来を拓く」
教育目標
研究仮説
仮説1 キャリア教育の視点から日々の授業を捉え直すことで、授業が児童生徒の現在・将来の生活により結 びついたものになるのではないか。
仮説2 キャリア教育の視点から授業改善を図ることが、小中高12年間を通じた教育の一貫性、教育課程の 理解、または改善につながるのではないか。
具体的実践
1年次
・PATH・ライフキャリアの虹・ICF関連図のいずれかのツールを作成して、児童生徒の20歳の姿をイ メージして活動内容を考え、学習を進めることでキャリアの視点を獲得する。
2年次
○全体
・キャリア教育の視点から授業を考えるとともに、年間指導計画等の見直しや、学部を超えた集団で教科の在 り方を考える。(12年間を通じた教育の一貫性、教育課程の理解・見直し)
○個人
・自分の実践をポスター発表形式で他者に向けて発表し、実践を振り返る。
(授業の意味づけ・価値づけ)
※児童生徒の『夢・希望』の実現に向けて、授業の中でどういう力を身に付けさせたいと思い、どのように実 践しているのかを他者に説明することができるようになる。
5 研究仮説の概要
6 研究の内容と研究集団について〈2年次〉
(1)昨年度までの経過の確認と今年度の研修内容の説明(全校研)
(2)教育支援計画の「本人の将来の希望」「保護者の将来の希望」をもとにしたツール
(PATH・ICFの視点を活用した書式)の作成(学部研・学級など)
(3)学部を超えた年間指導計画の検討(グループ研)
(総合的な学習の時間G、生活単元学習G、作業・遊びG、教科学習G(国語・算数・数学))
(4)児童生徒の『夢・希望』を意識した授業実践(個人)
(5)授業実践の検証結果の交流…ポスター発表(全校研・公開研・全員)
(6)研究のまとめ(全校研)
〈2カ年の研究全体における仮説〉
仮説1 キャリア教育の視点から日々の授業を捉え直すことで、授業が児童生徒の現在・将来の生活により結 びついたものになるのではないか。
→ツールを作成し、将来の姿をイメージもって一人一事例の事例研(1年次をイメージ)
仮説2 キャリア教育の視点から授業改善を図ることが、小中高12年間を通じた教育の一貫性、教育課程の 理解、または改善につながるのではないか。
→将来の姿を意識した授業実践、学部を超えた年間指導計画の検討・整理(2年次をイメージ)
7 年間研究計画
日にち 研究内容および単位 回
4月19日 研究推進計画提案(1年次の研究の経過の確認と本年度の研究の方法)
ツール(PATH・ICFの視点を活用した書式)の紹介・確認(全校研)
1
5月17日 グループ研のメンバー決定(学部研)
ツール(PATH・ICFの視点を活用した書式)の作成(学部でメンバーを決めて 作成する)
2
6月14日 年間指導計画の確認・すり合わせ(グループ研) 3
7月12日 実践の交流(グループ研) 4
8月30日 実践の交流(グループ研) 5
9月20日 実践の交流(グループ研) 6
10月11日 事例研の作業&まとめに向けて(個人) 7
11月 8日 年間指導計画の確認・すりあわせ…修正を受けて(グループ研)
事例研の作業&まとめに向けて(個人)
8
12月 6日 事例研ポスターの作成(個人) 9
1月24日 事例研ポスター発表(公開研) 10
2月21日 グループのまとめ(グループ研) 11
3月14日 研究のまとめ(全校研) 12
8 まとめの方法にかかわって
①事例研究を発表する場を設定し、個人の研究内容を交流する。
(ポスター発表形式の公開授業研究会、1月24日)
②グループごとに学部間で相互に関連する学習内容を踏まえて年間指導計画の検討、作成を行う。
(次年度の年間計画を意識して作成する。)
③各グループの研究成果をもとに研究仮説に対する評価を研究部が中心となって行う。
(研究部が研究紀要にまとめる。)