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【著書紹介】 「経営科学のニューフロンティア」シリーズ−10 末吉俊幸 著  DEA−経営効率分析法

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Academic year: 2021

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【著書紹介】 「経営科学のニューフロンティア」シリーズー10

末吉俊幸 著

DEA一経営効率分析法

朝倉書店(200東) はないnon−radial尺度を使ったモテリレが紹介されて いる. 第6章は「DEA構造分析:感度分析と乗数制約法」 で,DEAでよく遭遇する「効率的事業体が多すぎる 問題」を解決する手法を紹介している.感度分析では 入出力値を変化させた感度分析のほかに,特定の事業 体数を変化させた(特に効率的事業体を削除した)場 合の感度分析も述べている.値がゼロの乗数を避ける ための乗数制約法としては,領域限定法とコーンレシ オ法が取り上げられている. 第7章では「DEA時系列解析」としてウインドー 分析とマルムクイスト(Malmquist)指数を取り上げ, 著者の研究に基づくウィンドーマルムタイスト分析も 解説している. 第7章までが過去の実績を踏まえているのに対し, 第8章では将来は過去より重要であるとの立場に立ち, 「確率的DEA」を取り上げている.Senguptaのリス

ク制約法(Chance Constraint Programming)を用

いた研究やCooper,著者自身の方法を紹介している. 第9章でも著者の研究成果に基づく「DEA判別分 析」を取り上げている.ここではFisherで代表され る統計的手法ではなく,ノンパラメトリックな数理計 画法による判別分析法を紹介している. 以上で分かるように,本書はDEAに関する最も活 発な研究者である末吉俊幸先生の書であるため, 「Cooper他」には見られない著者の業績に立脚した モデル,手法も多く,さらに日本語であるので, 「Cooper他」に負けず劣らず本書の価値は高い. (上田 徹) この著書紹介と同時に,書評でW.W.Cooper,L. M.SeifordandK.Tone:“DataEnvelopmentAnal− ysis”(「Cooper他」と略記)が紹介される予定であ り,そこで「DEAとは」の議論がなされているので, ここでは行わない.章ごとにその概要を紹介する. 第1章は序論で,「DEAとは」,「DEAの基本構造」 が示されている.ここを読めばDEAの概略をつかむ ことが出来る. 第2章では「DEAに関する経済概念」が二取り上げ られ,まず,「生産性」の節でCCRモデルとBCCモ デルの比較,入力モデルと出力モデルの比較を行い, 「コスト効率性」,「効率性に関する概念」,「利益効率 性と予算効率性」で様々な効率性に関する指標の議論 をした後,「DEA均衡点」で著者の研究成果である, 佃格が出力の関数となることを顧慮した均衡点の解析 法を示している. 第3章では「規模の経済性(多出力)」が取り上げ られている.()付きが示すように生産経済学での1 出力での概念を拡張したものになっており,平均生産 量/限界生産量を用いた生産モデルの規模の経済性と 平均コスト/限界コストを用いたコストモデルの規模 の経済性とを論じている.ここでも著者の研究に立脚 した議論が展開されている. 第4章は「DEAアルゴリズム」を取り上げている が,本書の「まえがき」にも書いてあるように,ネッ トワークで解く新しい試みを記述している. 第5章は「パレート最適にもとづくDEA分析:ス ラック最小化モデル」で,Russellモデル,加法モデ ル,乗法モテリレ,Slack−Based Measureモテリレ, FreeDisposalHullモデルなどの,原点からの距離で (39)243 2002年4月号 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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