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社会システムの構造モデリング

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(1)

緩鱒勝総合報告

社会システムの構造モデリング

村越稔弘

最近,社会システムとし、う青葉がよく聞かれる.その 明確な定義は明らかでないが,都市問題,環境問題のよ うな公共的問題に対しシステムズ・アプローチを適用す る場合に用いられている.とくにこのようなものを社会 システムとよぶ理由は従来のシステムとは異なる複雑性 の解決が当面の課題であり,システムズ・アプローチに 特殊な側面が必要となるからである.その特殊性が手法 面にあらわれたものが構造モデルであるといってよい であろう.以下では社会システムにおける構造モデルの 概説を試みる.

1

.

社会システムの特殊性と構造モデル

システムズ・アプローチを分析すると図 1 のように対

象の現実からの問題の発見および状況の認識を含む定式

問題の定式化

作分析

十由 出 分 析 把 t号一

(蜘開性)

(具定体的式問題化\ノ

業 およひ十日互連 関性の検討 DEMATEL 法

DE自MのA分

TE析L手法法

下 1

プレーンスト ミンク

ISMd

,

暦史学的アプロ チ クロスミインパクト法 デノレファイ法 KJ 法 法|シナリオ法 マトリ y クス法 外挿法 形態分析 自然連想法

PATTERN

i:t,

社会ニーズ分析 形態分析 化の段階とその問題を解決する計画の段階にわかれる. 従来のシステムズ・アプローチで開発された手法はほ とんど計画段階のためのものであった. システムズ・アプローチで構造がかなり知られている 対象をあつかっている間はこれで十分であるが対象の構 造が十分把握されていない複雑なシステムになると問題 は計画段階よりも対象を正確に理解すると L 、う定式化の 段階が重要となる.とくに社会システムでは,従来の社 会科学においてシステム概念が弱 L 、こと,学際的領域が 対象であることが多いことからシステムズ・アプローチ に必要な構造が過去の蓄積知識から再構成なしに導出が 困難であり,社会システムをあっかうには定式化の段階 は避けて通れない重要な問題となる. 定式化の段階の目的は混沌とした状況を分析目的に合

r;チ定分訓量

析計画提

閑居の解決

および)

I

(問題解決案)

I

(結

論) 的分析 の検討評価 数理計闘法 ダ{ナミクス法

PERT

投入産出分析

PATTERN

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シ i ュレーション法 PPBS 法 統計的解析 費用効果分析

(;司山

効用理 多変量解析 満足水準 数量化理論

GMDH

図 1 システムズ・アプローチのj邑F是

(2)

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-

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2

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圃圃圃圃圃園 ↑11 報の二ì=.iJtt 第 2 次的情報の iたれ 第 3 次的情報の流れ 「立よミ」すなわち内部作J 制御伝号

臣重富山ン(糊いくは jjljjnw用 1

決定叩山 1[,\1所

図 2 ドイチ・モデル (K.

W. Deutsch

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The Nerves o

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Government

,

Models o

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1

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l

Communication and Control

,

London

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1

9

6

3

)

わせて整理することであり,過去の社会科学分野におけ る多くの理論は対象を論理的に説明しているという点で 一つの定式化といえよう.それらは概念的にはすぐ、れた ものであるが表現手段として形式化が十分でないため理 論間の比較分析,コミュニケーションの困難がある. 構造モデルは要素とそれらの間の関係というシステム 概念(構造概念といっても良いが)を用いて対象を形式化 し表現することにより複雑な対象の分析を容易にしよう とするものである.しかも,基礎概念としてシステム理 論にもとづいているため予測,計画を含む問題解決段階 へと一貫した論理で展開可能であるという大きなメリッ トを有している. 図 2 は政治学で有名なドイチ・モデルで、あるがこれは 明らかに間際政策決定を対象とし情報の流れを関係概念 とする構造そデルである. このように最近社会科学分野においてもシステム概念 による分析が見られるようになった.たとえば, レヴィ ・ストロースの構造主義,チョムスキーの生成文法, ーソンズの構造機能分析等は代表的な構造モデルという ことができる. システムズ・アプローチというと数量的データとコン ビュータ・プログラムによる分析というイメージがある が,伝統的社会科学の蓄積を生かした型で展開可能であ り,上記のごとく大きな成果を生む可能性がある. 現在の社会科学分野で、は概念においてすぐれている伝 統的理論と形式化において勝っている数理的分析が独立 した状態で展開されつつある.社会科学分野における構 造モデル適用は両者の融合を生み新しい飛躍のきっかけ となる可能性を秘めている.

2

.

構造モデル システムズ・アプローチとは関係を中心として対象を 分析する方法であり,システム・モデルはシステム構成 要素とそれらの間の関係をもとに次式で表現される.

S=<A

,

R>

ただし , A: システム要素 R: 関係 cAxA ここで ,

A

,

R の意味づけを変えることによりすべて の種類のシステムを記述できる.たとえば , A をサブシ ステムの集合とすれば R はサブシステムの間の関係を規 定し, S は複数のサブシステムから構成される大規模シ

(3)

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図 3 グラフによる構造モデル (関係:家族における支配服従関係) ステムとなる.また , A を変数,システム状態とすれば R はそれぞれ変数聞の関係,状態構造となる. 構造モデルとは R による A の要素聞の結合関係、をあ っかうものであり,関係、 R の観点から見た場合 A の各要 素がどのように関係するかを示す. 構造モデノレの表現方法はつぎの 3 種類が考えられる. (1) ネットワークによる表現

(

2

)

行列による表現

(

3

)

代数による表現 前二者はグラフ理論を用いるもので要素を頂点 (ver­

t

e

x

)

,要素問の関係の有無を辺 (edge) に対応させたグラ フでシステムを表現する.ネットワーク,行列はグラフ の表現方法であり,関係、の方向性を考えた有向グラフの 例を図 3 に示す. ネットワーク表現は視覚に訴えるため理解が容易であ り,行列表現はコンビュータによる処理が容易であると いう特徴をもっ.代数による表現はシステム構造と代数 構造を対応させ特定の条件をつけた関係を表現する方法 であり,群論による交叉いとこ婚の分析[

5

],オートマ トンによる人間行動の分析[

6

],カテゴリ代数による組

織の分析 C 7J等の適用例が見られる.

グラフによる表現では関係は 1 つにかぎられるが代数 による表現では複数個の関係を同時に表現て、き,しかも それらの関係の聞の関係の分析も代数の論理構造を用い ることにより可能となる. 図 4 は交叉いとこ婚の分析例であり結婚における構造 を群論を用いて分析している C

5

J

.

構造モデ、ノレはグラフ理論の応用として古くから応用さ れ社会心理学におけるソシオグラム C

8

J 等のように確立 した分野を築いているものもある.にもかかわらず,最 近構造そデノレが話題として取り上げられるようになった のは構造モデルの構成,分析にコンビュータを用いたい くつかの手法が開発,報告されたためで、ある.そのおも なものがパテル記念研究所で、開発された ISM 法および 関関 婦 f 夫親

日日川一

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, ---,

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図 4 関数による構造モデルの例 DEMATEL 法である. 以下では,グラフ理論を用いた構造モデリングとして ISM 法, DEMATEL 法, オートマトン理論を用いた ものとしてオート 7 トン・モデルについて述べる.

3

.

IBM 法 C

9

J

,

C

IOJ

,

(

I

1

]

ISM 法 (Interpretive

S

t

r

u

c

t

u

r

a

l

Modelling) はコン ピュータと会話形式で、構造モデノレの構成と分析を行なう 方法である.推移律を用いることによりコンビュータが 発する質問の数を少なくしている,最終結果であるネッ トワーク表現では辺の数が最少の表現としている等の特 徴がある. ISM 法の過程は大きく 2 つに分割される.第 1 過程 では質問の回答から到達可能行列(間接的関係を含む結 合行列)の作成,第 2 過程では到達可能行列による構造 の分析および図式化を行なう.

(

1

)

構造モデルの作成

任意の要素れをきめれと他の全ての要素との関係の有 無を質問する.回答は推移律による間接的関係を含んだ 関係の有無を要求され,この推移律の条件から他の要素 聞の関係が推測可能となる.この時点での到達可能行列 は図 5 となり要素の集合 S はつぎのように分割される. これを図式に表現すると図 B となる.

L(s

;

l

=

{

S

j

C

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i

J

E

8

1

S

i

R

s

j

}

D( 川 ={Sk ζ S-L(s;)

-silskRs

;

l

V(S;)={SlE8-L(s

;

l

-D(s;)-Sils

;

?

S

l

and

stRs

;

l

F

(

S

i

)

={sm

E

L(s

;

l

lsmRs

;

l

つぎに関係が不明である ~L-F,L-F

,

~VV, ~DD には 同じ方法が適用可能である , Mv

,

L-F

,

M

DV

に対しては Mv

,

L-F=~L-F, L - F + Mvv • Mv

,

L-F=Mv

,

L-F なる関係が成立していることを利用して質問回数を減少 させている.

(

2

)

構造の分析 到達可能行列として表現されているシステム構造の分 析はつぎ、の 2 つの分析を行なう.

(

:

L

)

サブシステムへの分割

(4)

V( s

L (S i)

~s.

V(si)

D(si)

「---'-'-、

i.一一一人一一一~一一一一-'--1

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Mv

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ト一一一一一← Os

l

FilJed with Infer陀 dl's 1 1 1 1 ¥ MD\, 1 I MDn 図 5 到達可能行列における要素の分割 (同叶プシステム間の関係の分析 サブシステムへの分割は強連結結合の部分集合を求め るものでありフィードパック・ループで結ばれている Si と F(s;) を l つのサブシステムとする.到達可能行列 M を用いて表現するとつぎのようになる. サフ\ンステム ム ={i}UUlmij=mji=l ,

i

,

jEA}

ただし ,

m

i

j

'

mji は行列 M の (i, j) 要素 A はシステム要素の集合 サブシステム聞の関係の分析は関係の方向により上位 のサブシステム,下位のサブシステムを決定しサブシス テムの階層構造を明らかにするものである.ここでは階 層構造のグラフにおいて辺の数を最少にするとし、う条件 を加え図 6 における D(s;) → {L(Si) -F(Si)} の辺は Si を 経由した関係に含ませることにより図には示さない方法 がとられている.これにより間接関係の辺が消えるため

"

"

"

"

J 、 、 、 、‘、 Level1- Level2- Level3-Level4 ー Level6 ー Level7 ー の図が単純化されるメリットがあるが D(Si) → {L(s;)

-F

(

s

;

)

}に直接関係が含まれている可能性もあり結果の図 は直接関係を表現するとはいえない.したがって図の解 釈に多少おかしな点が生ずる場合がある.図 7 に I

S M

法によるシステム構造関の例を示す.

4

.

DEMATEL 法(11],

C

1

2

J

DEMATEL 法 (DEcision

MAking TEsting Laュ

boratory) はノミテノレ記念研究所で、行なわれた世界的問題 の解決策を探る DEMATEL プロジェクトにおいて「問 題構造の把握j の方法として開発されたものである. 構造同定の方法論的側面から見るとつぎのような特徴 をもっている.

(

a

)

要素間の関連度の定量的分析 (紛 アンケート方式による構造同定

(

c

)

複数の構造の集計

(

d

)

回答者聞の構造の差異の発見 方法としてはデマテル法はアンケート分析であり,そ の特徴はアンケートにおける質問内容,そのアンケート 回答の分析法から生じている, デマテノレ法のアンケートでは要素聞の直接的影響の強 さを質問する(図 8 参照).この回答を用いて要素間の関 係、の定量的分析を行なう.また複数の回答者がし、るため 各回答者の回答を基礎として回答者集団としての構造モ デルを構成する必要がある.

(

1

)

構造モデルの作成

デマテル法では要素聞の直接関係の強きが回答により 与えられるため回答を整理しネットワークまたは行列で、 表現することにより各回答者別の構造モデルが得られ る.回答者集団としての構造モテールを作成するには各回 答者の図符の平均を採用する.これを行なうと強さの小 さい関係が多くなり複雑性が増すためカットポイントを 1.環境の質

7

J

;

.

光化学スモッグ 3.植物の被害 4.汚染レベル 1 5.汚染レベル 2 6. 保養地の被害 7.透視度 8. 健康の被害 9. 人口 10. 職 11. サービス産業 12.排煙税 13. ガス税 14. 自動車A の税金 15. 自動車 B の税金 16. 自動車 C の税金 17. 工場の数 18.発電所の数 19. 自動車A の数 20. 自動車 B の数 21. 自動車 C の数 図 B 要素の部分集合間の関係 図 7 15M 法によるシステム構造図の例 22.電気自動車の数

4

0

→:関係あり(間接関係含む) …→:関係有無不明

2

3

.

高速輸送の質

2

4

.

HC排出量 25.NOx排出量

(5)

問題 16. 教育制度の不適応 .この問題が、直接影響を及ぼすと思われる他の問題がありますか。 その.影響,幻本.~,,~.iJ. 、どの〈らいだと思われますか。 欠 町足 何不 休者 、モ働 三円労 川ィ、体 41 JL 若 ーれとる 酢害よ 外弊に E 町長 育伸 教の ロ限 ブ年 ス育

号マ教

師@⑫

一一一

。 匝且旦JJ:LW 問題リスト (25間十追加問題)の中より、つ I~ 加えるべき他の問題 。 田且Jll..ill

O

回旦旦回

図 8 デマテル法アンケート票の例 設定しカットポイント以下の強さの関係を切り捨てていl 答者集団の構造モデルとすることも試みられている.

(

2

)

構造の分析

デマテノレ法で、行なっている分析はつぎの 3 つである. 25. 日本を取リ 23. 海洋におけ 8 公的部門的 巻く国際情 る日本の権 肥大化・硬 勢の緊張 盆の減少 直化 6 生命のコ ントロ­ Y レ ー-ー全員共通 ー+過半数 図 9 デマテノレ法によるシステム構造図の例

(

a

)

サブシステムへの分割

(

b

)

サブシステム聞の関係の分析

(

c

)

要素の影響度の分析

(a),

(b) の分析は IBM法と同じフィードパック・ノレー プで結合されている要素の部分集合に分割し,そ れらの聞の階層関係を調べるものである.

IBM

法との違いはここでは i直接関係がわかるため,よ り明確な分析が可能である.この分析においては 関係の強さは無視し,有無だけを問題とする. (c) の分析は対象のシステムにおし、て中心となる 要素を見出すための分析であり各要素の他の要素 への影響の大きさが基礎となる. 分析は関係の強さを要素の値とする行列に下記 の変換をほどこして得られた正規化 l直接影響行列 X が中心となる.

X=

,l

X*

,

,1=

l/max L

;X*

ただし , X'ホ:アンケート同答 を行列表現したもの パスの長さ 2 の間接影響は行列 X を乗ずること によって得られる.同様にパスの長さ n の間接影 響は Xn で得られる.したがって間接影響の全体 Y は次式で計算される. Y=X2+X'+ ・・・ =X2(I-X)-1 直接影響行列と間接影響行列を加えることによ り総合影響行列 T が計算できる.

T=X+

Y=X(I-X)-1

総合影響行列 T においてその要素 Tりは要素 i が要素 j に与える直接および間接影響の大きさを 示すものである.ここで行和L; T

ij

, 列和 L; Tりを

考えると前者は要素 i が他の妻素に与える影響の

合計,後者は要素 i が他の要素から受ける影響の

4

1

(6)

合計であり,これらの値からその要素のシステムにおけ る重要性が分析できる.また総合影響行列 T を分析する ことによりシステムを特徴づけている支配的関係を説明 することが可能となる. 回答者集団としての構造モデルの分析は上述の方法を 適用するとともに各同答者の分析結果の比較によって補 なうことにより,より効果的な分析とすることができ る.回答者間の差異の定量的把握としてはつぎのような 尺度も有効である. dγs= 、/I;(U;/T)-Ui

/,

))/N2

t.J

d

rs: @J 答者 f と問符者 s の相違度 Uij(T) : 回答者 f の正規化直接行列 N: 正規化直接行列の要素の数

5

.

オートマトン・モデルC1 4J

ISM 法, DEMATEL 法がシステムを静的にとらえて いるのに対しオートマトン・モデノレで、は動的システムと してとらえる.オートマトンはつぎの 5 項組で表現され 状態遷移関数 i5 , 出力関数』に時間が入るためで、ある.

M =

(S

,

1

,

0

,

ð

,

)

?こだし S 有限状態集合 1: 有限入力集合 。:有限出力集合 : 状態遷移関数 Sx J.→S À 出力関数 Sx J.→O オートマトンで考えているシステムは閲システムであ り入力の変化にしたがし、システムの状態が変化する状況 を記述できる.オートマトンの構造モテ守ルはこの状態遷 移構造を利用したものである. オートマトン・モデルは人間行動の分析 C

6

],者1\市ジ 設定した入力 入出力例出力 状態の組 a/β 推移関係 ステムの分析(19J に用いられた例がある.

(

1

)

構造モデルの作成 構造モデルの作成は入力と出力の組から状態違移関数 ム出力関数 A を推測することにより行なわれる.より具 体的には,対象の観測結果から対象の状態の変化の構造 を分析しようとするものであり,シナリオを書いて構造 モデリ γ グ・プログラムを用いればそのシステムのモデ ルができあがるというものである.オートマトンの構造 モデリングのアルゴリズムを下に, {71jを図 10 に示す.

(I.,

0

1 )

, (I

2

,

O

2

) …・・ ,

(I

n

,

On) の入出力系列が与 えられたとする. ① K=1 とする. ② K 個連続して同じ (1, 0) 組を入出力系列から探 す.あればこの連の最初の入出力組を各 z 番目 J 番目とし③へ進む.全 (1, 0) 組について検討が終わ れば@へ. ⑨ 1

i

-

1

キ1j-1 または Oi-1=Oj-1 ならば②へもどる.

1

i-1 =1j-1 かっ Oi-1 キ Oj-1 ならば K=K+1 とし②

へもどり最初の入出力系列から再検討する. ④ K 個の連の同じ (I, O) 組は同じ状態として入出力 系列の最初J からたどり状態遷移関数,出力関数を決 定する.

(

2

)

構造の分析

オートマトン・モデルの分析にはオートマタ理論が利 用できる.おもなモデル分析項目として, (a) 状態構造 分析,

(

b

)

サプ・オートマタへの分割, (c) システムの 合成, (d) システム状態の制御,がある. 状態構造分析は ISM 法, DEMATEL 法と同様なも のであるが状態遷移岡では入出力に関係を対応させ複数 似の関係とするため分析は多少複雑になる.他の分析項 ば山 b 日 目υaF

4bsa

l

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)

(~ :)竺(: ß)竺(ß

!

)

推移関係を表にまとめると, 入力

a

b

図 10 オートマトン・モデルの例

!

入力

a b

状 14 ミ Jη4 qLqJ 白 11

a

2

i

ß

3

日戸 出力関数 A 2

3

状態遷移関数。

(7)

目として示したサブ・オートマタへの分割,システムの 合成,状態の制御はシステム理論の概念と一体化してい るというオートマトン・モテ、ノレの特長で、あり問題解決の ための分析,計画lへと論理的一貫性を保たせることがで きる. 6. むすび 「現在の社会システムの問題はデータの不足ではなく 情報の構造化にある j とはシステム・ダイナミックスで 有名なj. W. フォレスタの青葉である.事実システムダ イナミックスのモデル化の過程において用いられている 因果関係分析はまさに構造モデノレによる分析である. 構造モデルというとむずかしく聞こえるが,この他に もたとえば KJ 法は構造モデリングのすぐ、れた手法で、あ るし要因分析図も特殊な型の構造モデルで、ある等気づか ぬうちに一般に広く使われている. 構造モテ、ノレ分析の手法もここに示した以外にもいくつ か考えられている( (20)~(24) に掲げておく). モデルの分析方法が発展したことにより問題は対象の 定式化に集約されつつある.ここに紹介した手法もまだ いくつかの問題点を抱えているが,今後主要な問題とな るであろう社会システムにおける合意形成等において構 造モデルが目的とする構造の把握・分析,復数構造問の 比較等は不可欠のものとなろう. 参芳文献

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図 2 ドイチ・モデル (K. W. Deutsch,  The Nerves o f  Government ,  Models o f  Po 1 i t i c a l   Communication and  Control ,  London ,  1 9 6 3 ) 

参照

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