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SPAM対策を想定したCUG用メールシステムの開発

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Academic year: 2021

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SPAM 対策を想定した CUG 用メールシステムの開発

土井渉† 鈴木健二‡ 電気通信大学† 電気通信大学‡ 1. はじめに 近年、インターネットの普及に伴い、E-mail システムが広く利用されており、SPAM メールに よる被害が拡がっている[1]。SPAM メール対策に あたっては、メールの内容検査やブラックリス トなどにより SPAM メールを遮断しているが、い ずれも完璧なシステムではない[2]。一般に E-mail システムの利用者は不特定の人とのメール 交換は極めて少なく、何らかの形でお互いに知 り合ったもの同士のメール交換が多い。そこで、 Closed User Group(CUG)用のメールシステム を構築し、その延長からメールシステムを拡大 していくことが SPAM を防ぐ最大の方策と考え、 CUG 用メールシステムを開発した。本稿では、そ の概要の紹介と SPAM 対策について考察する。 2. SPAM 対策と CUG 現在の SPAM 対策は、過去に受信した SPAM を 基に行われるものであり、従来と異なった新種 の SPAM を受信した際に SPAM 判定を誤る可能性 がある。一方で、SPAM 送信者ではないユーザで CUG を構成し、SPAM 送信者を CUG のメールネッ トワーク内から切り離すことによって、SPAM を 遮断することができる。 3. CUG 用メールシステムの提案 CUG 用メールシステムでは、CUG メンバ同士の メール交換は自由に行えるが、CUG メンバ以外の ユーザから CUG メンバへのメールは遮断する(図 1)。そこで以下のように動作するシステムを提 案する。 (1)CUG メンバ同士のメール送受信は可能。 (2)CUG メンバから CUG メンバ以外へのメール 送信も可能。 (3)CUG メンバ以外から CUG メンバへのメール 送信は遮断。 また、CUG 外のユーザも定められた認証を受けれ ば、CUG に加入可能とする機能を持たせる。 : 送受信可 : 遮断 メールネットワーク : 送信可 CUG 図1 CUG 用メールシステムの概要 メール サーバ ユーザ 4. システムの構成 CUG 用メールシステムは次の三つの機能により 構成される。 (ⅰ)メール送信者が CUG メンバか識別する機能 (ⅱ)受信メールを処理する機能 (ⅲ)送信者の CUG メンバ加入を認証する機能 上記(ⅰ)(ⅱ)はメールサーバに実装され、(ⅲ) は認証サーバに実装されている。図2にシステ ムの構成図を示す。以下、上記の三つの機能の 詳細を記す。 4.1. CUG メンバの識別 CUG メンバのアドレスをデータベースに登録し ておく。受信メールの From 情報をこのデータベ ースから検索し、登録済みのアドレスであった 場合は、このメールの送信者は CUG メンバだと 識別される。 4.2. 識別結果による処理 受信メールを以下のように処理する。 (Ⅰ)送信者が CUG メンバ 受信メールを宛先に配送する。 (Ⅱ)送信者が CUG メンバでない CUG への加入認証で本人確認に用いるための id を生成し、この id と受信メールの From 情報 を認証サーバのデータベースに登録する。その 後、登録した id と CUG 加入のインタフェースと なる WEB ページの URL が記載されたメールを、 送信者宛に自動返信する。受信メールは宛先に 配送せず、一定期間サーバ内に保管し、送信者 が CUG に加入した時点で宛先に配送する。

Development of Anti-Spam Mailing System using CUG † Wataru Doi : The University of Electro-Communications ‡ Kenji Suzuki : The University of Electro-Communications

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5.2. CUG 内の SPAM 送信者の発見 4.3. 送信者の CUG 加入認証

CUG 用メールシステムでは、CUG 内に SPAM 送 信者が存在しないことが理想であるが、場合に よっては SPAM 送信者が紛れ込む可能性もある。 そこで CUG から SPAM 送信者を発見できれば、シ ステムを健全に保つことが容易になる。SPAM 送 信者の発見方法として、CUG メンバそれぞれに信 頼度を付与する。信頼度は、CUG の多数のメンバ とメールを交換しているほど高くなる。これに より SPAM 送信者の信頼度が低くなり、発見する ことができる。SPAM 送信者と疑われるユーザを CUG から除外することも考えられる。 CUG 加入のインタフェースとなる WEB ページで は、メールアドレスと自動返信メールに記載さ れている id を記入させ、その情報を認証サーバ に送信する。認証サーバでは、入力された情報 が、データベースに登録されている情報と一致 するか確認する。一致した場合、このアドレス を持つユーザを CUG に加入させ、一致しない場 合はエラーページを表示する。 5. 考察 5.1. CUG の概念 一般に CUG は、あるグループが存在し、その グループに各ユーザが加わっていくもので、本 稿のメールシステムではこの概念を用いている。 しかし、メールネットワークにおいては、各ユ ーザは知人とメール交換を行うことが大部分で ある。したがって、各ユーザがそれぞれの知人 関係を基にグループを形成し、その個々のグル ープの繋がりによって形成される結合グループ を CUG とすれば、CUG ネットワーク内への SPAM 送信者の侵入防止に大きな効果を期待できる。 この場合、各ユーザのグループ情報の保持方法、 結合グループの形成方法、また結合グループを 利用したメールシステムを考案する必要がある。 5.3. CUG 加入と認証方法 本稿の方法では、加入認証のためのメールを 自動返信するが、受信する全てのメールに対し てメールを送り返すことは、それ自体が SPAM 行 為になりかねないため、自動返信する条件を設 定する必要がある。また、SPAM 送信者であって も自動返信されたメールに従って認証を受ける ことによって CUG に加入できてしまう。SPAM 遮 断を困難にする一つの要因として、SPAM 送信者 のアドレスが特定困難なことが挙げられるが、 SPAM 送信者が CUG に加入した場合、そのアドレ スを特定することができるため、従来の対策に よって容易に SPAM メールを遮断することができ る。また、SPAM 送信者を CUG 内に侵入させない ために、CUG 加入を認証する際に課金することも 一つの方策として考えられる。 5. おわりに 本稿では、SPAM メール対策の一方策として開 発したメールシステムの概要を紹介した。この システムは CUG の特色を活かしており、新しい メールサービスの創造に向けて必要な要素技術 になると考えられる。今後は、各ユーザに独自 に CUG を設定させ、その繋がりを利用したメー ルシステムを研究する予定である。 参考文献

[1]Linda Dailey Paulson , “No Quick Fix For Spam” IT Pro May|June 2005 , p.11 [2] 岩永学,田端利宏,櫻井幸一,”ベイジアンフィルタ による迷惑メール対策の効果的な利用に関する考察” 情報処理学会九州支部 火の国情報シンポジウム2004, , Mar. 2004 :各ユーザの CUG :結合 CUG U U U U 図3 各ユーザの CUG と結合 CUG U:User C U G 加 入 認 証 送信者 認証 サーバ フィルタ 更新 メールサーバ 判断 MB MB CUG メンバ データベース MB U U U ・・・ MB:Mailbox U:User CUG 登録 メール 保管場所 図2 CUG 用メールシステムの構成 メー ル ・・・ データ ベース

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情報処理学会第69回全国大会

参照

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