• 検索結果がありません。

福山型先天性筋ジストロフィーの神経放射線学的研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "福山型先天性筋ジストロフィーの神経放射線学的研究"

Copied!
20
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

原 著

〔酪麟、7欝、鞘〕

福山型先天性筋ジストロフィーの神経放射線学的研究

東京女子医科大学 小児科学教室(主任:福山幸夫教授)       ムラ   スギ     ヒロ    コ       村 杉  寛 子 (受付 平成4年8月11日) N.euroimaging Stlldy of Fukuyama Type Congenital Muscular Dystrophy        Hiroko MURASUGI Department of Pediatrics(Director:Prof. Yukio FUKUYAMA)          Tokyo Women’s Medical College    Fukuyama type congenital muscular dystrophy(FCMD)has been attracting attention in recent years because of its special combination of brain malformation and progressive muscular dystrGphy. The intra vitam recogni牟ion of bra量n malformation has been remarkably enhanced by the advent of noninvasive neuroimaging techniques such as CT and MRI. In this study,87 cranial CT scans and 22 MRIs of the brain, carried out on・60 patients with FCMD, were systematically surveyed, and the correlation between neuroradiological findings and clinical disabilities, and, in two autopsy cases, neuropathological findings was evaluated,    Four cases of lissencephalic,290f pachygyric, and one of polymicrogyric(suspected)brain surface, and 2 normal brain surfaces were recognized. The patients with 1量ssencephalic bfain surface were compared using Dobyns’s criteria. Grading of pachygyria was ludged as bilateral II三n 52%of cases and bilateral I in 48%. The surface of the occipital lobe could not be conflrmed with either CT or MRI. Polymicrogyria was suspected using MRI but could not be confirmed with CT. F量ve cases with lissencephaly had never learned any meaningful words and all but one were bedridden because of poor head control. The abilities of patients were better量n cases in which the grading of pachygyr三a was milder. Mental disability and peak motor funct圭on correlate more closely with the degree and extent of brain malformation than with muscle degeneration. The decrease in radiodensity in the white matter was remarkable in 120ut of 19 cases(63%), and was usually bilaterally symmetrical. An量ncrease in radiodensity in the white matter w童th age was observed in 3 patients. The rate of myelination was slower than normal in 30ut of the 6 cases.       緒  言  ・福山型先天性筋ジストロフィー症(FCMD)は,

中枢神経障害を伴う特異な進行性筋ジストロ

フィー症として,1960年福山ら1)が始めて報告し て以来,多数の報告がある2)∼6).その成因に関し て,著者の所属する教室では,常染色体性劣性遺 伝2)と考えている.中枢神経病変としては,剖検 上,軟膜下の異所性切線状有髄線維とダリア線維 の存在,大脳,小脳の脳回異常,白質病変,錐体 路異常などが,主病変をなす.近年X線CTに加 え,MRIの進歩に伴い,脳表形態,白質病変をよ り詳細に生前に認識することが可能となった.今 回著者は,FCMD 60例の脳病変について,頭部X 線CT, MRIにより,神経放射線学的に検討し, その臨床像との関連につき考察を加えたので報告 する.        対象および方法  1.対象

 対象は,当院通院中のFCMDで,頭部X線

CT,またはMRIを施行した60例(CMD I型53例,

(2)

表.1 対象症例における放射線学的検討結果および臨床特徴.

皿RI hF rFLDA 脳 室 系(mm). PQ PMF c?K 眼  科 ABR     .z  攣 備 考

Case SexType

Y.M IoCrO E,R. 後角化 3 4

RI 後頭蓋窩 その他 Y.M Y M 1 M1 1 。÷7 →廿 十什 一 0..30 0.57 5. 19 V.S, DD.C. 後小脳切痕 g大 613: 1

・眼底周辺 ノ てんかん .料一 →十 degener一 榊 →什 0.31 0.61 8 18 atlon様 。を8 .一

¥

の変化あ 専 什号 十 0.37 0.69 13 24 1.1   レ 0.45 0.70 13 23 6.3 一 2 M 1 Gを3 冊 什 一 0.32 0.65 後小脳切痕. g大 417 0.

n・P 十ト 升 小脳低形成. o㌃6 什 十トト 0.31 0.71 一 1㌔ 升 升Yト 什卜 .0.33 0.80 12. 18 一 1÷5 十  十 。 升 0.23. 0.82 9 15 一 十 十 3

M

1 1㌔ 。を6 帯 什ト @十 O.22 0.57 7  .P4 後小脳切痕 g大 、1㌔ 0

・乳頭ゐpale 什ト 十← 小脳低形成 ・同辺部の 、号1 1㌔ 十トト 十トト. @十 竅@十← 0.24 0.63 10 21 色素上皮 ル常 4 ・F 1 レ1,.4 1辛3 什ト 什ト 一 0.25 0.66 9 16 小脳低形成 繽ャ脳切痕 6争7 0

近視性乱視 ロい病巣 玉::琴 発熱に誘発 ウれる痙攣 升 什 拡大 白内障 分不能 5 M 1 f,ll 十ト 十← @十 0.26 0.58 7 16 V、E.R, c.C.

2

豹紋状眼底 ?モに白い 十ト イ十 混濁,変性 PIII 十  十 0.37 0.62 9 17 巣 3 7 十 P:II 0.30 0.62 8 19 6 11 一 PII D10.1 蓋II1 @一 0.29 0.60 6 15 6

M

1 8、ll 什ト 晋 @柵 W 什ト 0.22 0.63 V.E.R. c,C. .後小脳切痕 g大 。窪65 7

M

1 8、ll ヨ十 十← @一 0.30 0.58 3 9 VE.R. c.C.. 後小脳切痕拡大 52マ2 2

→十 十ト L.S. P:II 什 升 0.25. 0.59 7 20 .1 8 f、}1 ’,¥。. 什 十ト ¥  十 一 ¥  十 0.24. D.50 6 22 9}、、 8

M

1 y、Il. 後小脳切痕 g大 4甲5 4 64304.1 近視性乱視 9

M

1 穿、Il 十  十 一 0.29 0.46 4 .18 V.E.R. ciC. くも膜下嚢 E 2『75 4

n・P 十  十 LS. 10

M

1 8、Il 升 一什 一 0.28 0.57 3 17 V.ER, c.C. 1 1響 n,p ・発熱に誘 ュされる →十 十ト 痙攣 f、橘 f、ll →十 斗十 @『 0.32 0.63 7 18 2免05 ・無熱時の 。雑部分. 十ト 十卜 発作 £,ll 十  ÷ 一 .0.30 0.62 7 20. 3『12 P:II 0.31 0.62 7 22 2 7 一 」   _ 11

M

1 8,li 8.ll 昔 十 @十 0.22 0.41 4 12 。『55 3

n,P n・P P:II PII 十  十 ¥  十 0.24 0..53 5 15 3 3 3:3  十 ¥  ÷ 12 F 1 PjI4.4 十  十 一 ¥  ÷ 0.20 0,.51 6 13 V.E,R. c.C. 4与1尋1 2

(3)

13 F 1 PII 軸 ヨ十 0.28 0.52 6 21 V,ER. 40 5 4,990 2:4 一 D,C. 0:5 3:7 十  十 44 PII O.28 0.54 5 21 2:5 3:0 一 30 4:0 14 F 1 PII PII 刑「 十ト 0.41 0.61 10 22 」脳染欠損 228 4 3,826 左黄斑耳側 2:.2 6:8 一 脂肪腫 3:2 2:3 色素斑 PII →十 十← 9:11 ‘ 15 F 1 PII 什 一什 0.31 0.61 5 2,410 n・P .0:6 十 5:6 十  十 16 F 1 PII 十  十 0.23 0.45 6 11 40 4 6,290 遠視性乱視 6:0 十 1:7 1:7 白内障 十  十 17 F 1 PII 十  十 . 0.26 0.45 4 12 2 11β1 右水晶体後 n.P 1:10 一 0:4 のう直下一 十  十 部反射充進 18 F 1 PII 十  十 0.27 0.52 3 8 47 2 2,668 眼底周辺部 n.P 0:4 一 1:11 2:0 色素のむ.ら PII PH 十← 升 0.28 0.52 3 8 2:8 2:0 一 一        『 19

M

1 PI 十  十 0.32 0.51 5 12 V,E,R. 49 5 3,645 nP 1:2 一 D.C. 1:2 8:1 十  十 20

M

1 PI 什 ヨ十 0.23 0.50 4 18 22 3 1:11 十 1:11 什 升 PI PI 十  十 0.21 0.46 3 20 4:9. 7:3 十 十  十 PI 12 9:4 9:4 21

M

1 PI 十  十 0.34 0.62 4 シ冬チン 0:8 一 尿症 十  十 PI 0.40 O.61 16 17 2:5 ㎜ 22

M

1 PI 十  十 0.22 0.49 5 13 0:8 一 十  十 23

M

.1 PI 1十 十  十 O.26 0.52 3 18 4 11.08 2:2 PMG 一 o:6 1:10 十  十 1十 26 PMG 4:0 2:10 24

M

1 PI PI 什 十ト 0.25 0.48 12 18「 くも膜下嚢 2哩 4 2.,610 n・P rt:IV 5:9 5:11 一 胞 6:7 5:11 遅滞 .卜← 廿 PI 十  十 0.23 0,.56 6:11 一 十 .十 PI PI 十  十 10 15 7:11 7:11 一 十  十 25 M. 1 PI 十  十 0.23 0.49 点頭 5:2 一 てんかん 十  十 PI 十  十 0.25 0.49. 3 10 8:9 十 十  十 26

M

1 PI PI 0.30 0.70 3 7 .0 6.13 n・P rt:IV

8day 4day 3day 遅滞

PI PI ・十  十 0.26 0.66 3 8 D:1 0:9   十  十 27 F 1 PI 十← .Hト 0.33 0.55 4 15 52 1 眼振 7:10 一 2:7 →十 →十 28 F 1 PI .什 ヨ十 0.30 0.51 60 5 5,390 眼底 3:4 一 2:2 1:1 tigroid 十  十 cons,遠視 PI 什 升 0.29 0.50 3 15 59 6:1 一 4:7 十  十 29 F 1 PI 十  十 .0.27 0.27 10 12 98 4 黄斑部中心 0:6 一 0:6 窩反射陰性 十  十 77 眼振 PI 料一 十← 0.23 Q.23 7 14 0:9 1:11 什 57 十  十 2:1

(4)

30 F 1 PI .PI 十 十 .028 0.48 3 12 31 4. 4,257 n,P rt:n.P 2:8 2:8 十 2:7 2:8 lt:分 十  十 離不能 31 F 1 PI PI 十  十 0.28 0.5 2 10 34 2 5,600 n,P n.P 0:7 0:6 一 1:11 0:8 十  十 PI. 0.54 2:1 32 F 1 PI 十卜 什. .0.31 G.58 .8 13 5も. 1 6,410 n.P n・P 1片麻痺 0:11 一 0:11 0:10 十  十 33 M. 1 NO:10 昔 壮一 0.49 46 D3:1 4 1,344 T:3 n.P . n・P 十 十 N 十  十 0.23 0.47 .5 16 3:1 十 十 十 34 F 1 N 十  十 0.32 0.51 4 12 4. 3,115 近視性乱視 1:8 十 6:6 十  十 N6:6 N9:0 + †十 0.24 0.47. 4 12 十  十 35

M

1 0.21 .O.57 25 3:2 一 3:1 36

M

1 十 十 0.31 6.56 2:2 一 .十  十 37

M

1 026 4:8 一 38

M

1 0.18 0.52 1:3 一 39 M. 1 0.30 0.58 点頭てんか 7:2 一 ん 40

M

1 帯 柵 0.33 o.58 点頭てんか 0:5 一 ん →什 .十ト 41

M

1 0.45 5:8 42 F 1 8:9 0..27 68 P0:8 43 F 1 0.19 G.51 38 7:4 甲 10:2 44 F 1 十  十 0.21 0.52 21 7:10 一 6:3 十  十 45 F 1 0.32 o,4ナ 42 8:2 一 5:5 46 .F i 1:⇔ 什 十←一 022 27 P:11 什 十← 47 F 1 十 十 0.23 0.49 1:9 一 十 十 48 F 1 . O.26 27 7:2 一 6:0 49 F 1 十  十 0.28 0.60 75 .0:11 一 0:11 .十  十 50 F 1 0.25 0.49 47 4.:0 一 7:5 51 F 1 0.37. 1:2 52 F .1 G.31 3:0 53 F 1 0.27 3:4 54 M {n・1 十 十 0.29 透明中陽.嚢 9:10 一 胞 十  十

(5)

55 F III・1 f、¥。 七ト 什 一 0.23 O.50 7 14 16F7 V 8 1・、饗 十  十 ぎ、ll @一 0.26 0.55 7 10 4『97 56 F III・1 墨}18 売II、 ÷  十 @十 0.30 0.50 5 15 25F5 P 8

十  十 57 F HI・1 11:9 @一 0.28 1課, 58 F Ill・1 0.21 4:6 一 59 F II1.1 ÷  十 0.19 0.48 4:8 一 十  十 60 F III.1 0.28 3:1 V.S.:Ventricular stasis D.C.;Delayed clearance V.E.R.=Ventricular early reflex LS.:Laterality of Sylvia臓fissure CMD III/IV型7例)で,他院で撮像されたCT, MRIも含めた(表1). CTは59例に87回(施行時 年齢:生後8日∼13歳8カ,月),MRIは17例に22 回(施行時年齢:生後4日∼20歳1ヵ月)施行し, そのすべての影像を研究対象とした.このうち, 同種検査を2回以上反復施行した例は,CT 19例, MRI 8例で,共に経時的変化を追った.また, CT とMRIの両方を施行したのは16例であった.  2.方法 CTの使用機種は,当院の日立製CT−W600,一 部は他の東芝製TCT−60A, TCT−700S.また,他 院の日立製(W・300,W3−30, W3),東芝製(TCT− 60A, TCT−80A, TCT−20A, TCT−900S), GE8800 OP  P  GP S丁G ● lFG MFG It. rt. SFG C6 MTG lT呂 0 ひ一b FG O SFG  MFG lTG IFG  OP P  GP  SτG  HG MτG 図1 脳奇形判定にあたり参考とした.正常脳回の  シェー・マ8) などにより,OMラインを基準線にスライス厚10 mm,スライス間隔10mmで撮像した.また, MRI は0.15tesla MRI画像システム日立G10,0,5 tesla MRI画像システム日立G50を用い,スライ ス厚10mm,スライス間隔10mmで,水平断,矢状 断,冠状断につき撮像した.鎮静の方法は,CTに 関しては,撮像1時間前にトリクロリルシロップ 0.7ml/kgを経口投与した.また, MRIに関して は,血管確保により撮像直前にイソゾール3mg/ kgを呼吸循環器系に最大の注意を払い静注した. MRIは,三期的に入院検査としたが,外来で検査 する場合には撮像終了後,患児の覚醒を確認し帰 宅させた.頭部CT, MRI画像を,①脳の奇形性 病変,②脳室系,③後頭蓋窩,④白質病変,⑤髄 鞘化の各所見について,下記のごとく評価した.  1)脳の奇形性病変の検討  生前に,病理所見と比較検討することは不可能 なので,画像診断上,便宜的に,滑脳症,厚脳回, 多小脳回と表現した.  (1)滑脳症様形態  CT上平滑な脳表,シルビウス裂の開大(弁蓋の 形成不全),脳室拡大を示すものを滑脳症として扱 い,Dobynsらの判定基準(1985)7)を参考とした. Dobynsらは,滑脳症を,1:皮質表層の形態, 2;灰白質と自質境界部の層構造,3;脳室系, 4;石灰化像,5;テント上の正中構造,6;後 頭蓋窩の異常の6項目に注目し,それぞれ0から 2または3点に分類し,点数の多いものを重度と している.

(6)

 (2)滑脳症様形態を呈した児の臨床像  滑脳症様形態を呈した児の臨床像を検討した.  (3)厚脳回様形態  Monro孔のleve1のスライスの画像で判定し た.正常(図1)8)に比し,脳回,脳溝数の減少, 脳表上の接線に対する二次脳回の角度の鈍化,皮 質の肥厚が認められるものを厚脳回と判定した. また,その病変が及ぶ範囲により分類した.すな わち,Monro孔のlevelのスライス面で1側大脳 半球全周の,1/3未満の広がりのものを1度,1/ 3∼2/3をII度(弁蓋の形成不全を含む),2/3以上 をIII度の3段階とし,さらに両側性か片側性かで 分類した,  (4)多小脳回様形態  厚脳回と同様,Monro孔のlevelで判定し,正 常(図1)に比し二次脳回の切れ込みが浅く,一 つ一つの脳回の厚さが薄く,脳溝数の増加してい るものとした.  (5)脳奇形の男女比における割合  各程度の脳奇形の割合を男女で比較した.  (6)脳奇形の加齢に伴う変化  検査時年齢別に,程度別奇形性病変の出現頻度 を比較し,経時的に経過を追った19例において, 異常な形態が加齢に伴い変化するか否かをみた.  (7)脳の奇形性病変と発達指数(DQ)  脳の奇形性病変の及ぶ範囲と津守・稲毛式発達 検査によるDQとの関係を,発達指数を,各分野 別(①運動,②探索・操作,③社会,④食事・排 泄・生活習慣,⑤理解・言語)に分けて比較した.  (8)脳の奇形性病変と最:高運動機能  脳の奇形性病変と患児の最高運動機能レベルと の関連を検討した.運動機能レベルは上田分類を 変更した大沢案3)を用いた.  (9)剖検所見と生前のCTとの比較  剖検例2例の剖検所見と生前のCTを比較検討 した.  2)脳室系の評価

 CTを施行した全症例においてMonro孔の

leve1の,側脳室の前角(Evans’ratio)で評価判 定した9).Evans’ratio O.3を正常上限とし,0.3以 上を脳室拡大と判定した.また,後角に関しては, 確立された評価方法がないが,Monro孔のlevel で後角最大幅/大脳最大横径を後角比として測定 した.第3脳室に関しては,Monro孔のlevelで       図2 滑脳症様形態の代表早 上:CT(1YIM),下:MRI(1YOM)TI強調画像(SE 400/21).左側より脳幹, Monro 孔,側脳室体部のレベル.平滑な脳表,Sylvius裂の拡大(弁蓋の形成不全),中等度 の脳室拡大が認められる.

(7)

の横径を実測値で,第4脳室に関しては,最大横 径を実測値で示した.また,CTを2回以上施行し た19例は経時的変化を追った.  3)後頭蓋窩の評価  小脳の低形成の有無,第4脳の大きさにつき評 価した.  4)白質の評価  CT像を用い, Monro孔のlevelで左右側脳室 前角・後角周囲白質および脳梁の白質密度の変化 に注目した.低吸収域(LDA)の判定基準として は,皮質密度との対比において,白質密度の異常 減少高度のものを3+,同中等度のものを2+, 同程度のものを+,認められないものを0とし, それぞれにつき経時的変化を追った.  5)髄鞘化の評価  MRI(G50,0.5T)で検査し,髄鞘化を明瞭に 判定可能であった6例について,各部位の髄鞘化 の状態を正常の髄鞘化年齢10)と比較検討した.          結  果  1.脳の奇形性病変の検討  CTにて二二二様形態は4/59例に,厚脳回様形 態は29例(多小脳回1例を含む)に認められた. 正常は2例,判定不能は24例であった.  1)滑脳症様形態  孔脳症様形態を認めた4例は,Dobynsらの判 定基準によると,全例,脳表,層構造,脳室の項 目が1点を示していた.滑脳症様形態を呈した代 表例を示した(図2).  2)滑脳症様形態を呈した児の臨床像  4例全例,定離獲得もなく,臥床を余儀なくさ れていた.症例1は,てんかんを合併し,有意語 を獲得せず,7歳8ヵ月で死亡.症例2は,現在 4歳7ヵ月.症例3は,現在1歳11ヵ月,眼底所 見で乳頭周辺部の色素上皮異常を認める.症例4 は,現在6歳6ヵ月,発熱に誘発される痙攣を認 め,眼底所見でも以前報告した,“丸い病巣”6)を認 めた.  3)厚脳回様形態  厚遇回様形態を呈した29例をみると,両側前頭 葉,側頭葉の前側2/3に厚脳回様形態の認められる もの(II度)が52%と多く,ついで,両側前頭葉 すなわち両側の前側1/3(1度)に多く認められる ものが48%であった.図3に典型的な二三二様形 態の例をCT, MRIとの比較で示した.皮質のi著 明な肥厚,脳回,脳溝の減少が,前側2/3に強く認 められる.         図3 厚脳回様形態の代表例(grade II) 上:CT(5M),下:MRI(5M)T1強調画像(SR 500/30).左側より脳幹, Monro孔, 側脳室体部のレベル.脳回,脳溝数の減少,脳表上の接線に対する二次脳回の角度の 鈍化,皮質の肥厚が認められる,

(8)

       図4 多小脳回様形早 上:CT(2Y2M),下:MRI(1Y10M)T1強調画像(SR 500/30).左側より脳幹, Monro孔側脳室体部上部のレベル. Monro孔のレベルでは,前側1/3に厚脳回様形 態を認める.側脳室体部上部のレベルで二次脳回の切れ込みが浅く,脳回の厚さが薄 く,脳頭数の増加が認められ,多小脳回様形態と推測した. % 

16156832611 

1 100 1  Number 0

 01234567891011121314Age

  図5 脳奇形の加齢に伴う変化 PII PI 閥  4)多小脳回様形態  厚脳回様形態の症例23の脳表全体(側脳室体部 上部のレベル)に,図4に示したMRIのごとく, 脳表の辺縁が不整で,脳回,脳溝隠が増加し,“カ リフラワー状”を呈し,多小脳回と推測される部 分を認めた.この所見は,Monro孔のleve1より も,側脳室体部上部のlevelのMRIでより明瞭で あった.しかし,本圃のCTでは,多小脳回は判 別不能であった.  5)各脳奇形の男女における割合  滑脳症を呈した児は,男児19例中3例(16%), 女児17例中1例(6%)であった.また,厚膜回 を呈した児は,男児19例中15例(79%),女児17例 中15例(88%)であった.  脳奇形を認めなかった児は,男児19例中1例 (5%),女児17例中1例(6%)と差はなかった.  6)脳奇形の加齢に伴う変化  図5に示すように,滑脳症,厚脳回1,厚脳回 IIと判定された例の割合には,複数例について検 査可能であった6歳以下では,検査年齢別に特別 な傾向は得られなかった.また経時的に変化を 追った例において,奇形の程度の判定が検査時年 齢により異なった例はなかったが,図6に示した 症例11のように,加齢に伴い弁蓋部の脳の発育を 認め,判定し難くなる傾向があった.  7)脳の奇形性病変と発達指数(DQ)  奇形性病変の及ぶ範囲と,DQを図7に示した. 滑脳症の児では全例DQは10以下で,患児が到達 している発達月例は6ヵ月未満であった.脳奇形 の程度の強いほうが,DQも低い傾向があった.  各分野別発達年齢は(図8),滑脳症を呈した2 例(DQ検査2回施行)では,①運動のDQが7± 6に比し,②探索・操作は19±11,③社会は21± 10,④食事・排泄・生活習慣は19±7,⑤理解は

(9)

.=匿 .漂.. M 50 一 悪 §25 董 呂 0 : ●    訂

を蜜

   :    ● .    :

転 i .

警1鉱

     ●◎翼 灘. Motor  Man巾ロlation  Soc白l  Self care  Speech aod        Llstening        Comprehensbn 図8 脳奇形の程度に伴う乳幼児精神運動機能発達検  査の各分野別発達年齢  × :lissencephaly, ○:pachygyria II, ◎:pa− chygyria I,△:no㎜al     図6 加齢に伴う弁蓋部の変化 同一症例のCT(厚脳回様形態).左側:5M時,右側: 3Y3M時撮影.加齢に伴い弁蓋部の発育を認める. DO 100 50      normal PI  PH   Pm    L 図7 脳奇形の程度と津守・稲毛式乳幼児精神運動発  達指数(DQ)との相関  P:pachygyria, L:lissencephaly,○:CMD I  (observed after 6Y),◎:CMD I(in developing stage),△:CMD III/IV 27±12と各分野に差がなく全体に低い傾向があっ た.厚脳回II度の10例(DQ検査16回施行)では, ①運動のDQが23±17に比し,②探索・操作は48± 23,③社会は44±17,④食事・排泄・生活習慣は 48±21,⑤理解は33±18とよい傾向があり,二二 回1度の6例(DQ検査9回施行)に関しては,① 運動34±19,⑤理解・言語42±22に比し,②探索・ 操作80±44,③社会64±23,④食事・排泄・生活 習慣66±29の方が良く,中でも探索・操作の良い 傾向が目だった.脳奇型を認めなかった2例では, 運動を除く分野の発達は比較的良く,その中でも, 社会性が良い傾向にあった.  図9に各領域の生活年齢別発達年齢を示した. 加齢に伴いDQは,低下傾向を示したが,患児な りに発達し,運動領域以外の領域の発達年齢は上 昇傾向を示した.  8)脳の奇形性病変と最高運動機能  最高運動機能との関連を図10に示した.滑脳症

の4例中3例は,1例は1歳まで,他の2例は最

終的に6歳まで経過を追っているが,定頸が認め られず,他の1例は定頸まで(leve11)であった. 厚脳回1度の例では,機能上昇年齢(6歳未満) の1例を含み2例が1eve15に到達し,機能上昇年 齢の4例を含み6例がlevel 4に到達し,残りの6 歳以上の4例は各々level O,1,2,3を示していた. 厚脳回II度の13例では,4例は最高運動機能が 1eve14であるが,他の9例は機能上昇年齢にあり, level 1が1例, Ievel 2が5例,1evel 3が1例わ

(10)

飴 25 0● Motor ◎ 2 ・。

X 、轟s、 墨 25 拐 Ma胸ipulatio目 25 0 5 Sogial  む 1》・● ◎ 5 ○ 墨 25 、,,、}9、,s, 5 Self care 5 Ag晶s、   飴 25 Age{years} 0 s[繍呈d Comprehension 嘉・ 5 、、,,}1、,sl    図9 各分野別にみた生活年齢と発達年齢との相関 ×:lissencephaly,○:pachygyria II,◎:pachygyria I,△:norma1

σ耶ction 8 7 6 5 4 3 2 1 0   ●9 鮎  曲   ◎   ●D 会 ◎◎ 銘 ◎ 饗 ◎ ♀一一一〒一一一一一一恥一一      normal  PI   PH   P置ll   L 図10 脳の奇形性病変と最高運動機能(上田・大沢機  能分類)  P:pachygyria L:lissencephaly,○:CMD I  (observed after 6Y),◎:CMD I(in developing  stage),△:CMD III/IV  8:ab】e to climb stairs,7:ambulant,6:walk  with support,5:crawling or stand with support,  4:move in sitting Position,3:pivoting on  buttocks,2:sitting,1:head control level 5が2例であった.  9)剖検所見と生前のCTとの比較(図11)  症例27の剖検所見は,大脳前頭葉から頭頂葉の 軽度から中等度のpolymicrogyria,大脳半球脳回 溝の不対称,大脳白質の不規則な巣状化と広い大 脳皮質(軟膜下皮質諸所の静脈様異常血管の増生 と脳幹,脊髄の著明な血管怒張,gliosis),脊髄(主 に頸髄)の萎縮,錐体路系の形成不全,脳室の軽 度拡張,軽度の乏一丁性変化(大脳皮質と海馬核の 軽い海綿状変性と神経細胞の変性,小脳皮質の淡 明化とPurkinle細胞の変性,小脳扁桃ヘルニア) であった,生前のCTによる評価は,厚脳回1度 (前頭葉)であり,剖検所見から,Monro孔の1evel で評価すると,その範囲は一致していた.また, 脳室に関しても軽度拡張は生前のEvans ratio O.33と相関していた.  また,症例29の剖検所見は,左右大脳半球の不 対称,大脳前頭葉から頭頂葉ならびに一部側頭葉 にみられるpolymicrogyriaと狭い大脳白質,錐 体路の低形成,大脳皮質の脳溝深部の癒合,髄鞘 線維,軟膜下皮質の静脈様血管の増生,皮質下白 質の髄鞘淡明巣,軽度のgliosis,脊髄の萎縮(脊 髄前角神経細胞の変性と脱落,Clarke柱の虚血性 変化),大脳,脊髄の軽度の軟膜の肥厚とリンパ球 浸潤細胞の変性,視神経の萎縮,左眼網膜内網状 層の高度の水腫であった.生前のCTによる評価 は,厚脳回1度(前頭葉)であり,剖検所見から, Monro孔のlevelで評価すると,その範囲は一致

(11)

症例27 症例29 症例27.左:CT写真,厚脳回様形態1度,右上:脳の肉眼的所見,大脳前頭葉から頭頂葉にかけて 軽度から中等度のpolymicrogyria,右下:脳の冠状断. 症例29.左:CT写真,厚脳回様形態1度.右上:脳の肉眼的所見,大脳前頭葉から頭頂葉ならびに 側頭葉のpolymicrogyria.右下:CTと同レベルでの水平断. していた.また,生前のEvans ratio O.27と脳室 拡大は認められなかったが,剖検上も相関してい た.  2.脳室系の評価  59例中,側脳室前角拡大を呈した例は22例 (37%)であった.また,2回以上CTを反復検査 した19例中,明らかに側脳室前角拡大が進行した と思われる症例は3例で,そのうち1例は,シャ ント術H)を施行された(図12).側脳室前角拡大が 進行した3例は滑脳症,髄脳回II度,厚脳回1度 が各1例であった.脳室拡大と脳奇形の程度との 相関は,はっきりしない.また,これら3例は, いずれも男児であった.  側脳室前角拡大を認めた例の割合は,男児26例 中12例(46%),女児33例中11例(33%)と,やや 男児で多い傾向があった.  また,前角比(Evans’ratio),後角比について は,最終撮影時のCTにて脳奇形の程度別に平均 値で示すと前角比は,滑脳症の児で0.33,厚脳回 II度の児で0.27,厚脳回1度の児で0.28,脳奇型 を認めなかった児で0.24であった.また,後角比 については,滑脳症の児で0.70,厚脳回II度の児 で0.54,厚脳回1度の児で0,61,脳奇型を認めな かった児で0.47であった.滑脳症における後角比 は大きな傾向にあると思われた.  3.後頭蓋窩の評価  後小脳切痕の明らかな拡大を8例に,また,小 脳の低形成を3例に認めた.後小脳切痕の明らか な拡大は,滑脳症様形態を呈した症例1∼4と, 厚脳回II度の症例6∼8で認められた.また,小

(12)

Eりans r3tio 0.45 0.4 0.3 0.2 0 ▲ 聡 ・x 一Eりa肖sratioの拡大

一一●

degree of 沁wdensity 柵 十 十 0 噸x \

1‘こ1◎

●     0123456了8910董蓄1213Years    図12Evans ratioの加齢に伴う変化 太い実線は著明に拡大した3例.△一△:症例21,× 一×:症例1はシャント術施行,実線で拡大→縮小傾 向:症例5.. 脳の低形成も滑脳症様形態を呈した症例2∼4の 3例であり,大脳の奇形性病変と,小脳の病変の 強さの問に相関関係が認められた.  4.白質病変の評価  CT上脳室周囲性白質の低吸収域(LDA)は53 例中42例(79%)に認め,男女別では男20例(48%), 女22例(52%)と,有意差はなかった.CTを2回

以上施行し,経時的変化を追った19例中12例

(63%)で,加齢に伴い低吸収(LD)の程度は,減 少し(図13),4例(21%)では不変,3例(16% 男1例,女2例)で増強した.LDの程度の増強し た3例は,症例26は,生後8日で明瞭でなかった がしDが生後1ヵ月で増強(使用機種撮影条件が 異なる).症例18は,生後4ヵ月で明瞭でなかった LDが2歳8ヵ月で増強(但し,使用機種,撮影条 件ともに同一).また,症例29は,生後6ヵ月で明

瞭でなかったLDが1歳11ヵ月で増強を認めた

(使用機種,撮影条件が異なる).図14には,CT,

MRIともに5ヵ月,3歳で施行しLDの減少が認

められた症例11を,また,図15には,上段よりLD の程度の増強した症例26,症例18,症・例29を示し た.  各年齢別に,側脳室前角周囲,つまり前頭葉と, 側脳室後角周囲,つまり後頭葉におけるLDの変 degree of low density 十 十 0

123456789↑011121314Age

        F 畢一・ 引 1綴謹、1ξ儲:離、,eased     ●:Pac物ソ9ソria H, 1      閥ormaI ● O●

  1234567891011121314Age

      O 図13脳室周囲の低吸収域(LD)の経時的変化 化(図16)を示した.LDは,前頭葉により強いと 思われるが,左右半球の程度に差は認められな かった.  5.髄鞘化の評価  図17のごとく6例中3例において本来あるべき 髄鞘化が部分的に欠如していた.このうち経時的 変化を追った症例31を拡大図で示す(図18).すな わち図斜線部(図19)の正常の髄鞘化年齢と比較 すると,生後6ヵ月の症例3,症例31は共に,中 心前回後回および後頭葉中心部の髄鞘化が認めら れず,さらに症例3では,内包前脚,後頭葉辺縁 の髄鞘化が認められなかった.また,症例3では, 1歳時の検査で6ヵ月時に認められなかった内包 前脚の髄鞘化が認められるようになっていたが, 中心前回後回,’後頭葉,前頭葉,側頭葉の中心部,

(13)

CT

 MRI

(SE2000/60) → →       5M      3 Y 図14加齢に伴う(5M→3Y)症例11の前頭葉,後頭葉の低吸収域(LD)の変化 上:CT,下:MRI T,強調画像(SE2000/60). LDの減少が認められる. 辺縁部の髄鞘化は認められなかった.症例31では, 2歳1ヵ月で再検し,前頭葉および側頭葉の辺縁 の髄鞘化ぽ不充分であったが,他は年齢相当で あった.また,2歳の症例18は,小脳白質,視床 の腹側外側核の髄鞘化が不充分であった.7歳4 ヵ月,7歳11ヵ月,の9歳4ヵ月にとった症例8, 24,20では,正常児で期待される髄鞘化を全て認 めた.          考  案  FCMDは,1960年福山らにより初めて記載され た疾患である.小児の進行筋ジストロフィーでは, 日本において,Duchenne型についで高い発生率 で,日本の小児に集中した疾患といわれている. その成因に関しては,脳内感染説も提唱されたが, 現在著者の教室では,常染色体劣性遺伝により生 じられた何らかの代謝異常を基礎に各臓器の発生 障害を来し,結果的に脳の奇形性病変と進行性筋 ジストロフィーの臨床像をとると考えている.本 症は,中枢神経病変について,多くの研究がなさ れてきた.従来,剖検例における病理学的検討が 多くなされてきたが,近年,CTに加え, MRIの 導入より,生前に画像診断で,中枢神経病変をよ り詳細に検討できるようになってきた.  1.病理

 1)FMCDの病理

 今回我々は,病理学的所見と生前のCT所見と

の比較を行ったが,病理学的所見における

polymicrogyriaの及ぶ範囲と,生前のCT所見で の奇形性病変の及ぶ範囲はほぼ一致すると思われ る.FCMDの病理学的成因に関し,病理学的立場 から,Chou12),鴨下ら13)は,脳軟膜下のダリア増 生の所見より胎内感染説を唱え,また,小笠原ら14) は,micropolygyrie(MPG)の形態的特徴を,い

わゆる4層型のMPGと区別し厚脳回性小多回

(pachygyre Mikropolygyrie)という名称を提案 し,胎生期における遊走障害に起因するとした. また,高田ら15)は,FCMDの剖検例3例と23週の 胎児脳につき検討し,剖検例3例については,皮 質形成異常をその程度により3段階に分類(Type 1∼3)し,遊走障害によるものとは異なった発生 機序によるものとしている.また,23週の胎児脳 の形態学的検討により,既に大脳奇形は形成され ており,その発生には,胎生期における皮質表層 のダリア間葉組織増生が重要な働きをしているこ もを示唆した.すなわち,このダリア増生のため 遊走期の神経細胞が正常の到達位置よりさらに表

(14)

図15 加齢に伴い低吸収域(LD)の増強した3例の CT写真と撮像条件(WW:ウインド幅, WL:ウイ  ンドレベル) 上段:症例26(8D:WW76, WL十351M:WW75, WL+33),中段:症例18(4M:WW100, WL+40 2Y8M:WW100, WL+40),下段:症例29(6M: WW100, WL十301Y11M:WW90, WL十33),低  吸収域(LD)の増強した部分を黒矢印で示した. 層に誘導され,異常細胞構築を来したというメカ ニズムを推測している.また,皮質形成異常の凹 型の出現部位に共通性があり,ほぼ対称性の分布 を示すことより,ダリア増殖の原因は,遺伝的に 規定されたものである可能性が強いとしている.  2)滑脳症との関連  1868年Owen16)は,無脳回症をlissencephalic surface of the brainとして報告し,以後滑脳症と 無脳回症は同義語として厚脳回とは区別された病 理概念として用いられてきた.1976年に,Jellinger ら17)は無脳回症と厚脳症とを病理学的に4層構造 の極めて類似のものであるという観点から一括し 100 50 100 50

01234567891011121314Age

F dagree of Iow density ■ 囮 □ F:fron 0:0cciOCCIpita1 0

 01234567891011121314Age

        O   図16 各年齢別低吸収域の変化  LDはより前頭葉に強いと思われる. lissencephalyと報告した.つまり滑脳症=二丁回 症が,滑脳症=無記回症ないし厚脳回症という拡 大した考え方を示した.1983年,Dambskaら18) は,6例の滑脳症の報告を通じて古典的な無下回 と,多小脳回により形成される滑沢脳との二つの 異なる臨床一病理型が存在することを強調した. また,Dobynsら19)∼22)は,滑脳症の報告を通じて, 二つの臨床一病理型が存在することを述べた. type Iは,古典的四層構造を示すMiller・Dieker 症候群,Norman−Robert症候群などであり,type IIは,高度の皮質構築不全を示す, Walker− Warburg症候群に代表されるものである.後者 は,眼の形成異常や筋のジストロフィー様変化を 合併することが多い.FCMDは,部分的にtype II の組織所見に類似することが多くtype IIの同一

スペクトルム上の疾患と位置づけられてい

る22)23).  2.脳の奇形性病変の画像診断  病理学的には,多小脳回を認めるが,その程度 が強い例では,逆に脳回の幅が広く表面が平滑で, 一見無脳回または,厚畳回様に見える.このため, 画像診断にて,滑脳症(無脳回)あるいは厚脳回

(15)

   ○○  ○○   ○   ○    ○○  ○○   ○   ○    ○○  ○○   ○   0   6MlY 6M2Y  2Y  7Y    ↑   ↑   ↑   ↑ 症例   3   31   18   8       レベル ○   ○  脳幹 ○  O  Monro孔 ○   ○  側脳室体部上部 7Y   gY ↑   ↑ 24   20 症例3,31,18に部分的に髄鞘化の遅延が認められた.  図17 髄鞘化を検討した6例のMRI T、強調画像(SE400/21) と二二しても,病理学的には多小脳回の程度の強 いものと考えられる.これを念頭におき,今回, あえて生前の画像診断上,滑脳症,厚脳回,多小 脳回と分類した.今回我々が検討したFCMDの うち,いわゆる古典的な8の字型を呈する滑脳症 の例は,CT 59例中4例(7%), MRI 17例中2 例(12%)と少ない.また,Dobynsらの判定基準 も比較しても,吉岡ら24}の報告と同様,最重症例で も,16点中3点とその脳奇形の程度は軽度であっ た.厚脳回は,画像診断では両側前頭葉,側頭葉 の前側2/3に認められるものが52%と多く,ついで 両側前頭葉すなわち両側の前側1/3(48%)に多い. つまり,前側に多く認められる傾向があるが,但 し,これはCT, MRI共に後頭葉皮質病変に関し て鈍感であるため,単に後頭葉病変の描出がされ ていない可能性がある.多小脳回と推測した例は, MRI画像にて三三全体に認められた.既報二者, 佐藤ら25)は,多小脳回は前頭葉,後頭葉に,厚脳回 様にみえる多小脳回の程度が強い部分は,側頭葉, 後頭葉に多いという報告し,また,宍倉ら26)は,多 小脳回は前頭葉,後頭葉に,無脳回は,側頭葉に 多いと剖検例の脳表形態の検討と一致させている が,後頭葉皮質病変の描出の進歩に伴い,より, 生前に病理に近い画像診断がなされるであろう.  また,Takadaら27)は,小脳における小多脳回を 2歳,23週の胎児の剖検例で報告している.今回 我々の研究では,生前には,画像診断上小脳の多 小脳回は検出し得なかったが,奇形性病変の程度 の強い例に,後小脳切痕の拡大が目立ち,また滑 脳症を呈した4例中3例に小脳の低形成が認めら れ,これはTakadaらが報告した小脳の奇形性病 変と類似のものと推測される.

(16)

図18髄鞘化の経時的変化を追った症例31(左:6M  →右:2Y)のMRI T、強調画像(SE400/21)  上段:脳幹部,中段:Monro孔,下段:側脳室体部  上部でのスライス,矢印のごとく6Y時に認められ  なかった前頭葉中心部,後頭葉中心部の髄鞘化(中  段),中心前回,後回の髄鞘化(下段)が2Yで認め  られた.  生前の頭部CT, MRIなどの画像診断について の報告も数を増しているが,脳表形態に関する報 告は少ない.大沢ら4)は,FCMD 22例につき,脳 溝,大脳縦裂,シルジウス溝の拡大,後小脳切痕 の拡大を報告している.また,吉岡24)は,FCMD 26例について,大脳皮質の萎縮を65%に認め, FCMD 36例の再検討で28), Dobynsらの提唱した, 滑沢脳症候群(lissencephaly syndrome)を,そ の診断基準6項目と比較し15例がそのいずれかを 呈するが,.Walker・Warburg syndrome(WWS), Cerebro−oculo−muscular syndrome(COMS)に 比し,その程度は軽度であるとしている.また, 堀川ら29)は,FCMD 6例のうち4例に脳萎縮,そ のうち1例は,側頭葉の発育不全を認めたと報告 している.江田ら30)は,FCMD 7例のMRIの検討 のなかで,二次脳回の切れ込みが浅く,polymi− crogyriaに相当すると思われる例を生前の画像 診断として初めて記載している.また,高梨ら31) は,生後50日の例で,脳回の平滑化を小多脳回の 描出と読影している.  脳奇形の程度と,運動機能の相関については, 宍倉ら26)が,剖検例3例につき検討しているが,生 前に,脳奇形の病変の程度と運動機能についての 関係を検討した報告はない,今回の我々の検討で, 滑脳症の児でDQは全例10以下であり,脳奇形の 程度の強いほうが,DQも低いという結果を得,図 7で明らかなように,脳奇形の病変の程度は,DQ case OM Q O◇  6 食含 331 曾倉奮      奮↑  曾3 1831      8 24  20

1Y 23456789Age

     図19髄鞘化を検討した6例の正常髄鞘化年齢10〕との比較 W.M:white matter, N:nucleus, L:lobus,■:髄鞘化+,膠:髄鞘歩脚,□: 髄鞘化一,[鋼:髄鞘化開始から完了までの年齢幅.

(17)

とほぼ相関するという結果を得た.また,最高運 動機能との関連では,滑脳症を呈した例の臨床症 状は,厚脳症の症例に比しかなり重度であるが, 前脳回1度,II度の症例は,6歳未満の例を含ん ではいるが,脳奇形の程度と差はなく,その大部 分が1evel 4のいざり這い移動であった.  3.脳室系  髄液循環動態の異常の存在は考えられるが水頭 症は,FCMDの高率な合併症とはいえないと思わ れる.今回の検討では,脳室拡大を,前角,後角 について示したが,特に滑脳症を呈する児は,そ の比は,後角のほうが大きい傾向(colpocephaly) が認められた.脳室系に関しても,以前より脳室 の軽∼中等度拡大が知られ,何らかの髄液循環動 態の異常が示唆されてきたが,それらの病的意義 については,不明である.また,白質の低吸収域 との関連で,多くの研究がなされてきた.鴨下13) は,FCMDの特徴の第6番目に,水頭症を認める ものが多いと述べている.粕淵ら32)は,中脳水道閉

塞による水頭症を伴った,先天性筋ジストロ

フィー症の剖検例を報告したが,その後,高田ら

はこの例は,むしろCOMSにきわめてよく似て

いると述べた.同様に三宅ら33)により中脳水道の 狭窄による水頭症に白内障,ブドウ膜炎,後頭部 皮膚洞を伴った1剖検例として報告された例は, その後,WWSと再び報告された.大沢ら4)は,軽 度から中等度の脳室拡大が,側・第三・第四脳室 にみられ,著明な拡大を示す例はなかったとし, 吉岡ら24)は,FCMD 26例の81%に,脳室拡大を認 めたと報告している.山田ら34)は,水頭症のシャン ト術施行後に経時的にCTで追跡し,白質の低吸 収域が明瞭となった1例を報告している.  また,教室の三石ら35)は,FCMD 10例に対する RIシステルノグラフィーを検討し,全例に何らか の髄液循環動態の異常を示唆したが,FCMDの水 頭症病態の関与は否定的であるという結論を得 た.今回の検討で滑脳症と判定した4例中1例(症 例3)においてventricular stasisの所見を認めて いた.症例3は,1歳2ヵ月馬頭囲の拡大(>2SD) を認め,脳脊髄液圧の測定により髄液吸収障害に よる水頭症と診断され,シャント術を施行され た11).他の厚脳回1度,厚脳回II度の例では, early ventricular re伽xを示すのみであったが,すべて 奇形性病変を有し,髄液循環動態の異常との関連 を示唆させる.  森本ら36)は,水頭症と,網膜形成不全と視神経萎 縮などの眼異常を伴った1例を報告しているが, シャント術施行後に,山田ら34)の報告と同様,白質 の低吸収域はより著明となっている.  4.白質病変  今回我々の検討では,LDは53例中42例(79%) に認め,2回以上CTを施行し,経時的変化を追っ た19例の63%に加齢に伴う程度の減少を認め, 21%は不変,また程度の増強する例が,3例16% に認められた.LDの程度は,側脳室後角周囲より 前角周囲により強く認められ,左右半球の有意差 は認められなかった.

 白質病変はCT上しDAとして, FCMDに高率

に認められ,加齢に伴い減少する傾向にあろう. 大沢ら4)は,LDAについて, FCMDの22例中4例 に著明に,5例に軽度に認めたと報告している. 吉岡ら24)は,FCMD 6例の約半数にLDAを認め たと報告している.熊谷ら37)は,FCMD 2例の LDAと,それ以前の剖検脳との再検討で, LDAと 髄鞘形成不全の関連について示唆した.石川ら38》 は,LDが生後6ヵ月から認められ経時的検索の 結果3歳8ヵ月で消失した1例を,また,岡:本ら39) は,生後8ヵ月で認められ2歳4ヵ月で不明瞭化 した1例を報告している.また,堀川ら29)は,

FCMD 6例中1例にLDAを認めたと報告して

いる.これらの既報跳者は,LDが加齢に伴い減少

する傾向にあることを示唆しているが,Mu・

koyamaら40)は, FCMD 5例につき報告し,その うち同胞例については,LDAを認めた年長例と認 めなかった年少例とを報告し,また,森ら41)は,生

後1日で認められなかったLDAが,3ヵ月で著

明となり,その後1歳までは3ヵ月時と変化カミみ られなかった興味深い1例を報告している.これ らの報告は,LDの程度が加齢に伴い減少してい くというこれまでの説に加え,LDは,新生児期に は認められず3ヵ月頃から出現しその後加齢に伴 い消失していくという説を加えている.これは,

(18)

山田ら34)の,生後11日で水頭症のシャント術施行 後を経時的に追跡した結果,脳室の縮小がみられ たが,シャント後(生後3ヵ月)白質において低 吸収域が出現し,白質は先天性の異形成の要素を 伴ったまま再建されたという報告によっても裏づ けられる.また,ごれは,本症におけるLDAが脳 圧二進性水頭症と関連がないことを示している. 今回の検討でもLDの増加を,3例に認めたが,そ のうち1例は,生後8日で認められなかったLDA が,1ヵ月で明瞭となったもので,CTにてLDが 認められた最年少例といえる.また,MRIの進歩 により,高梨ら31)は,臨床症状発現前の,乳児期早 期の例としては最年少の,生後50日で,MRIにて 異常低信号域を認めた.1例を報告している.我々

の検討では,生後4日目MRI施行例ではしDは

認められなかった.  5.髄鞘化  髄鞘化については,近年MRIの進歩により,よ り詳細に検討でぎるようになってきた.我々の検 討例では,6例中3例で,髄鞘化の部分的な遅れ が認められたが,7歳以後の年長例3例では,遅 れは認められなかった.また,症例3では,6カ 月時に認めなく1歳時に,内包前脚の髄鞘化を認 めたが,前頭葉,側頭葉,後頭葉の中心部,辺縁 部の髄鞘化は依然見られなかった.この例は,滑 脳症で,LDの程度も強く,6ヵ月時と,1歳時の

LDの程度にも変化がなく,このLDの影響で髄

鞘化が進まなかったと推測される.また,症例31 は,症例3に比し,髄鞘化が進んだ例であるが, この例は,厚脳回1度でLDの程度も軽かった.髄 鞘化遅延の認められなかった年長例3例はいずれ も厚脳回の例であり,LDの程度も加齢に伴い減 少していた.Yoshiokaら42)は, FCMD 3例の MRIの検討で, IR像にて,前頭葉のLDAの部分 には,髄鞘化が認められないこと,また加齢に伴 い髄鞘化が進むが,やはり前頭葉のLDAの部分 には,髄鞘化が認められず,同年齢の正常児の髄 鞘化と比しかなりの遅れがあるとし,LDAと髄鞘 化遅延との関係を示唆したが,我々の検討でも, 髄鞘化遅延と脳奇形の程度,LDの強さとに関連 が想定される.          結  語  FCMDの60例にCT, MRIを行った.滑脳症様 形態を4例に,厚脳回様形態を29例に,また,脳 回を同定していく上で,多小脳回と推測される1 例を認めた。脳室拡大は37%に認めた.部室周囲 の低吸収域(LDA)は,63%で加齢に伴い減少す る傾向があったが,加齢に伴い増加する興味深い 3例が認められた.また,髄鞘化を明瞭に判定で きた6例中3例に遅れが認められたが,加齢に伴 い髄鞘化の進行が認められた.  本稿を終えるにあたり,御指導と御校閲を賜りまし た福山幸夫教授に深謝致します.また,本研究に際し 直接御指導,御三恥いただいきました大澤真木子助教 授に深謝致します.  本研究に種々の御教示,御協力いただきました群馬 大学教育学部障害児教育講座教授原美智子教授,放射 線科小林直紀教授,河野 敦助教授,第一病理学教室 小林二三教授,金田良夫先生,また,三石洋一先生に 深謝致します.  本稿を恩師福山幸夫教授の開講25周年記念論文と して捧げます.  本論文の要旨は,第5回国際小児神経学会議・第3 回目ジア大洋州小児神経学合同会議 1990年11.月4 −9日於東京,第32回日本小児神経学会総会 1990年 6月14日於千葉で発表した.  本研究費の一部は文部省科学研究費補助金,一般 (A)課題番号02404046の補助を受けた.          文  献  1)Fukuyama Y, Kawazura M, Haruna H:A   peculiar form of congenital progressive muscu−   Iar dystrophy. Report of fifteen cases.   Paediatria Universitatis Tokyo 4:与一8,1960  2)大沢真木子:先天性進行性筋ジストロフィー症   (福山型)の遺伝学的ならびに疫学的研究.東女医   大判 48:204−241,1978  3)Fukuyama Y, Osawa M, Suzuki H:Congeni−   tal progressive muscular dystrophy of the Fu−   kuyama type−Clinica1, genetic and pathologi・   cal considerations一. Brain Dev 3:1−29,1981  4)大沢真木子,鈴木陽子,福山幸夫:先天性進行性   筋ジストロフィー症(福山型)の遺伝・臨床・病   理.神経研究の進歩 24:702−717,1980  5)大沢真木子,落合恵久子,福山幸夫:先天性進行   四四ジストロフィー症.最新医学 5:988−998,

(19)

  1980 6)Osawa M, Arai Y, Ikenaka H et al: Fu.   kuyama type congenital progressive muscular   dystrophy, Acta Paediatr Jpn 33:261−269,1991 7)Dobyns WB,]McCluggage CW:Computed   tornographic apPearance of lissencephaly syn−   dromes. AJR 6:545−550,1985 8)松井孝嘉:ルーチン検査角度の脳解剖.「中枢神経   系のCT診断」(佐野圭司監修), pp3−11,医学書   院,東京(1983) 9)宮尾益知,石津棟映,丸山 博ほか:年齢別頭部   CTスキャン所見のレ線的計測値.脳と発達   10 :459−464, 1978 10)井上佑一:脳の発達とMRL小児神経学の進歩,   第18集,(日本小児神経学会廿日教育委員会編),   pp28−39診断と治療社,東京(1989) 11)坂東邦秋,和智明彦,奥平洋二郎ほか:福山型筋   ジストロフィーに合併した水頭症一CSF循環動   態異常の検索と外科的治療について一.脳と発達   23:S262(総会号),1991 12)Chou S:福山型先天性筋ジストロフィー症の神   経病理に関する再検討.昭和51年度厚生省心身障   害研究費補助金研究課題「進行性筋ジストロ   フィー症の成因と治療に関する研究」班会議,1976 13)鴨下重彦:先天性筋ジストロフィー症(福山型)   の成因.日臨 35:3929−3935,1977 14)小笠原嘉祐,伊藤勝三,室伏君士:先天性筋ジス   トロフィー症に合併した大脳小脳の小多回(Mi・   kropolygyrie)について.脳と神経28:   451−457, 1976 15)高田邦安,中村晴臣:福山型先天性筋ジストロ   フィー症の大脳皮質形成異常の成立機序。Golgi   法,血管構築の検討及び胎児脳の形態学的検討.   厚生省「神経疾患研究委託費」筋ジストロフィー   症の臨床,病態と成因に関する研究.昭和61年度   硯究報告書,81−85,1987 16)Owen C l On the Anatomy of Vertebrates. p3,   Longmans, Green&Co, London(1968) 17)Jeminger K, Rett A: Agyria−Pachygyria(lis−   sencepha夏y syndrome). Neuropedlatrics 7:   66−91, 1976 18)Dambska M, Wisniewski K, Sher JH:Lis−   sencephaly:Two distinct clinico−pthologycal   types. Brain Dev 5:302−310,1983 19)Dobyns WB, Stratton RF, Greenberg. F:   Syndrome with lissencephalyJ. MillerDieker   and Norman−Roberts Syndrome and isolated   lissencephaly. Am J Med Genetics 18:509−526,   1984 20)Dobyns WB, Kirkpatrik JB, Hitt簸er HM et   a1:Syndrome with hssencephaly. II. Walker・   Warburg and cerebro−oculo・muscular syn一   drome and a new syndrome with type II lissen−   cephaly. Am J Med Genet 22:152−195,1985 21)Dobyns. WB:Developmental aspects of lis−   sencephaly and the lissencephaly syndromes.   Birth Defects 23:225−241,1987 22)Dobyns WB l The neurogenetlcs of Iissence−   phaly. Neuro垂ogic Clinics 7:89−105,1989 23)高田邦安,高嶋幸男,田中順一:Walker−   Warburg症候群は福山型先天性筋ジスト・   フィー(FCMD)の重症型か? 脳と発達 7:   75−77, 1985 24)吉岡三恵子,奥野武彦,中野善久ほか:先天性筋   ジストロフィー症(福山型)のCT所見. CT研究   2 :341−348, 1980 25)佐藤順一,坂本晧哉,水谷俊雄ほか:先天性筋ジ   ストロフィー四一特に福山型先天性筋ジストロ   フィー症(FCMD)について一.病理と臨床 3:   962−966, 1985 26)宍倉啓子,大沢真木子,鈴木陽子ほか:福山型先   天性筋ジストロフィー症の臨床病理学的検討.日   小児会誌 92:215−224,1988 27)Takada K, Nakamura H:Cerebellar mi−   cropolygyria in Fukuyama congenital muscu−   lar dystrophy: Observation  in  fetal and   pediatric cases. Brain Dev 12:774−778,1990 28)吉岡三恵子,幸 茂男,黒木茂一ほか:福山型先   天性筋ジストロフィー症の頭部CTの再検討.筋   ジストロフィー症の疫学,病態および治療開発に   関する研究報告書,14−18,1986 29)堀川博誠,小西敏彦,小長谷正明ほか:先天性筋   ジストロフィーの中枢神経病変のX線CTと   MRIによる検討.臨床神経 28:102−106,1987 30)江田伊勢松,日下部隆則;大山秀樹ほか:筋ジス   トロフィー症の遺伝,疫学,臨床および治療開発   に関する研究報告書,10}103,1988 31)高梨潤一,上瀧邦雄,井合瑞江ほか:福山型先天   性筋ジストロフィ7症の1例一神経・筋症状発現   前の頭部MRI所見一.脳と発達 21:588−589,   1989 32)粕渕康郎,羽場重尤,若泉 悟ほか:水頭症を伴っ   た先天性筋ジストロフィー症の剖検例.脳と発達   6:36−41, 1974 33)三宅捷太,後藤彰子,土田昌宏ほか:先天性筋ジ   ストロフィー症の1剖検例,脳と発達9:   212−219, 1977 34)山田洋司,大井静雄:先天性筋ジストロフィー症   (福山型)の水頭症病態を動的に追跡しえた1症例   一その短絡術後の白質の変化と機能予後に関する   考察一。CT研究 7:88−93,1984 35)三石洋一,大沢真木子,牧 正子ほか:福山川筋   ジストロフィー症における水頭症病態のRIシス   テルノグラフィーによる検討,筋ジストロフィー

(20)

  症の疫学,病態および治療開発に関する研究報告   書,19−24,1986 36)森本 哲,小谷 功,越智雅晴ほか:水頭症と眼   異常を伴った福山型先天性筋ジストロフィー症の   1例.日小児会誌 93:1881−1885,1989 37)熊谷俊幸,根来民子,橋詰良夫ほか:福山型先天   性筋ジストロフィー症の白質病変について.小児   臨34:125−129,1981 38)石川 丹,篠川 実,村山隆志ほか:白質低吸収   値域を主とする異常CT scan像が経時的に改善   した福山型先天性筋ジストロフィー症(福山型)   の1・例.日小児会誌 86:13−16,1982 39)岡本孝市,平井俊策,森松光紀:福山型先天性筋   ジストロフィー症のCT所見.小兜診療 46:   61−63, 1983 40)Mukoyama M, Sobue I, Kumaga量Tet a1:   The brain pathology in Fukuyama type con−   genital muscular dystrophy.一CT and autopsy   findings一. Jpn J Med 18:218−222,1979 41)森 健治,西條隆彦,浜口 弘ほか:頭部CTに   て興味ある経時的変化を示した福山型先天性ジス   トロフィー症の1例.脳と発達20:418−422,   1988 42)Yoshioka M, Sasaki S, Kuroki S et al:MR   imaging of Fukuyama Type congenital muscu−   lar dystrophy. AJNR 12:63−65,!991

参照

関連したドキュメント

 Schwann氏細胞は軸索を囲む長管状を呈し,内部 に管状の髄鞘を含み,Ranvier氏絞輪部では多数の指

11) 青木利晃 , 片山卓也 : オブジェクト指向方法論 のための形式的モデル , 日本ソフトウェア科学会 学会誌 コンピュータソフトウェア

絡み目を平面に射影し,線が交差しているところに上下 の情報をつけたものを絡み目の 図式 という..

「橋中心髄鞘崩壊症」は、学術的に汎用されている用語である「浸透圧性脱髄症候群」に変更し、11.1.4 を参照先 に追記しました。また、 8.22 及び 9.1.3 も同様に変更しました。その他、

⑫ 亜急性硬化性全脳炎、⑬ ライソゾーム病、⑭ 副腎白質ジストロフィー、⑮ 脊髄 性筋萎縮症、⑯ 球脊髄性筋萎縮症、⑰

〔追記〕  校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」

本学陸上競技部に所属する三段跳のM.Y選手は

N AZARIO R ナザリオ AYA A ラヤ NGELA E アンジェラ RMITA エルミタ さん.