177 (60) 氏名(生年月日) 本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件学位論文題目
論文審査委員
ウメ ダ ヒロシ梅田 浩(昭和32
医学博士 乙第1059号 平成元年12月15日 学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)癌患者末梢血リンパ球における1ymphokine activated killer(正AK)細胞学 性に関する研究 (主査)教授 羽生富士夫 (副査)教授 内山 竹彦,小山 生子
論 文 内 容 の 要 旨
目的 近年,recombinant interleukin-2(rlL2)の開発に 伴い,IL-2を用いた免疫療法も様々な方法で臨床応用 がなされつつある.本療法を有効かつ適切に施行する には,癌患者の細胞性免疫能を正確に把握することに 加え,IL-2に対する生体の反応性も検討することが必要である.この指標として末梢血のLymphokine
Activated Killer(LAK)糸田胞活性, IL2産生能, IL-
2receptor(IL-2R)などが知られているが,その臨床 的意義は宋だ明確でない.そこで著者は,胃癌および 大腸癌患者の末梢血リンパ球のLAK細胞活性, IL2 産生能,IL-2R陽性細胞比(CD 25陽性細胞比), T-cell subsets,各種mitogenによる幼若化反応を測定し,こ のような諸点に関する検討を試みた. 対象および方法 当科で手術が行われ,病理組織学的進行程度や非特 異的細胞性免疫能が明らかにされた胃癌27症例,大腸 癌14症例を対象とした.また,健常人18名を対照とし た. 早朝空腹時に採血したヘパリン加末梢血を用い,末 梢血リンパ球のLAK細胞活性, IL-2産生能, CD 25陽 性細胞比,T-cell subsets,各種mitogenによる幼若化 反応について測定した. 成績および結論 1)胃癌敗訴,大腸癌患者の末梢血リンパ球から,健 常人の末梢血リンパ球からと同等のLAK細胞活性の 誘導が可能であった. 2)stage III・IVのような進行胃癌でも,その末梢 血リンパ球から,健常人の未梢血リンパ球からとほぼ 同等のLAK細胞活性の誘導が可能であった.
3)末梢血リンパ球のIL2産生能は, stage III・IV胃
癌ではstage I・II胃癌に比較して低下傾向がみられ
た.
4)末梢血リンパ球のCD 25陽性細胞比は,胃癌の進
行程度による差はみられなかった.
5)末梢血リンパ球のT-cell subsetsでは, CD 3, CD 4陽性細胞比はstage III・IV胃癌ではstage I・II
胃癌に比較して低下傾向および有意の低下を示し,CD 8陽性細胞比は胃癌の進行程度による差は認めなかっ
た.
6)末梢血リンパ球の各種mitogenによる幼若化反
応は,stage III・IV胃癌ではstage I・II胃癌に比較
して有意の低下を,Con-A幼若化反応は同じく低下傾
向を示した.
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