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連続溶融亜鉛めっき設備の新技術

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特集

圧延設備

∪.D.C.る21.793.5-932.2:るる9.14-418.ト408.3:るる9.586.5

連続溶融亜鉛めっき設備の新技術

NewTechnologleSforContinuousGalvanlglng

Lines

近年,表面処理鋼板の需要の増加に伴い,亜鉛めっき設備の増設が相次いで

いるが,同時に自動車・家電などの利川分野の技術進展により,品質向上に対

する要求もますます厳しくなっている。

日立製作所では,これらのニーズの中で特に要望の強い,二つの【訂一質向上技

術の開発に成功した。

第【・・のものは,めっき厚みの均一化を図るもので,これは不均一めっき厚み

の原因となるめっき厚み制御部でのストリップの変形および振動を減少させる

技術である。

第二のものは,硬質村から軟質材までの,各種のめっき彼のストlトノブをス

キンパス圧延によって,所忘の機械的件質を確保することとストリップの表面

外観を向__Ⅰ_二させる技術である。

以、卜二つの新技術は,実ラインテストなどによって実用化への検討が行われ,

めっき製品品質を大幅に向上させることを確認した。

n

i存融亜鉛めっき鋼板は,その儀れた耐良件と経抗性から多  ̄方面で使用されている。特に近年,自動車用部品にも,その 耐用寿命向_卜のため使川されるようになり,需要が急増して いる。 このような多様化に加え,利用分野の技術躍進によl),髄 気体入口 ストリ

l

く ウイビング ノズル 7 浴面 ′ し上丁 ガイド シンクロール ロール

/

ップ

可児保宣*

飯田芳彦*

中川師夫**

大河内敬彦***

木村光男****

)′7り∫ん//J/ん「ノ/才(/「/ ノ仇/∫∼= 八ウ/ん(/〟〟/化/ 乃ん/んJん/ノ「二肌=/「ノ// ルナ/ノ.†7/「ノ人■//〃//川

締めっき鋼板の品質向_Lが必娼(す)となり,これをチト産する

設備の高件能化が強く望まれている-Jこれらのニーズの1いで も,特に強く望まれているものに,めっき装置とめっき後の ストリップの表面調饗を行うスキンパスミルがある。めっき 装荷とスキンパスミルの代表的な配置を図1にホす。また, トップローラーノJ 無酸化炉 還元炉 冷却帯 めっき浴槽一一一 D めっき装置

/

⊂コーーガスワイビングノズル 浴面

てパスミル

溶融亜鉛 めっき部詳細 図l連続溶融亜鉛めっき設備の代表的配置 めっき製品の品質に直接影響するめっき装置と,スキンパスミルの高性能化が大きなニーズで ある。 * ‖立製作伸 一-†止l二場** H+立二製作巾Fl立脚究巾l二′、アニ博一 ***[ト、二仁製作所勝川二「場 **** r-†立製作所機電事業木部

(2)

めっき 装置 均一めっき 反り修正 浴中ロールによる 曲げ矯正 ストリソ70の セラミックス軸受に 振動防止 よるがた防止 スキン パス ミル 圧延品質の 向上 平たん度修正 5MB-MlJ+ 均一スキンパス 図2 めっき装置とスキンパスミルのニーズ,課題および対応策 最近のめっき設備のニーズを十分に検討し,それぞれの対応策は, 品質向上に大幅な効果があることを確認した。 それぞれの装置に対するニーズ,課題および対応策を図2に ホす。 めっき装置についてのニーズは,当然のことながら均一め っきである。この点については,これまでに種々研究開発さ れてきたが,十分満足できるまでに至っていなかった。均一 めっきを阻害している原因の一つとして,めっき制御部での ストリップの幅方向反りがある。この部分で反りが発生する と,ノズルとストリップ間の距離が不均一になり,めっき厚 みも不均一となる。したがって,この反りを修正する必要が ある。この課題に閲し,株式会社神戸製鋼所と日立製作所は, 音符中ロールによるストリップの曲げ矯正について解析し,浴 中ロールの最適なロール径および配置を検討した。さらに, 長時間の実機操業テストによってその効果を確認した。また, もう一つの阻害要因として,ノズル問でのストリップの振動 がある。ストリップの振動は浴l-いロール軸受部でのがた付き が主因であるが,浴中ロール軸受のセラミックス化を検討し, 実機とr司条件での試験を行い,実用化できることを確認した。 また,スキンパスミルについてのニーズは,近年の多様化 しためっき鋼板の圧延品質の向上である。めっき鋼板は多様

化されたため,圧延条件が大幅に拡大されている。板幅は広

がr),また,鋼種も硬質なものから軟質なものとなった。し

たがって,スキンパスミルの課題は,これらの条件のもとで, 従来以..Lの平たん度の修正および根幅全面にわたる#J一スキ ンパス圧延を達成させることにある。この課題に閲し,日立 製作所はHC-MILLl)の原理を応用し,優れた形状制御性を持

つ5MB-MILL(5High-MillwithEffective

fiender)を研究

開発し,十分対応できることを確認した。

本稿では,以上の高性能めっき装置と5MB-MILLの新機能

およびその効果について述べる。

8

めっき装置の新技術

2.1不均一めっき厚みとなる原因

連続溶融めっき製品のめっき厚み制御の代表的な装置構成2)

は,先の図1に示したとおりである。通常,溶融亜鉛の温度 は460℃前後に調整され,またストリップの温度も同程度に調

整される。したがって,高温のためストリップの降伏点およ

びヤング率は大幅に低下し,浴中ロール曲げによって幅方向 に塑性曲がり,すなわち幅方向の反りが発生しやすくなる。 幅方向に反りが生じるとノズルとストリップ間の距離が不均 一となり,めっき厚みも不均一となる。 また,浴小口ールの軸受は,一般に耐食鋼で製作されてい るものの,長時間使用すると溶融唖鉛による腐食摩耗により, 軸と軸受間のギャップが増大し,ロールのふれまわりが始ま r),ストリップも振動するようになる。これにより,不均一 なめっき厚みとなる。ノズルとノズル聞の距離♂に対するガス ワイビングによるめっき厚みの関係については,図3に示す ような例が紹介されている2)。⊃ 2.2 ストリップの横幅方向反り修正法 張力が負荷された条件でのロール曲げによって発生するス

トリップの幅方向曲げモーメント〟。は,図4のようになるこ

とが説明されている3)。塑性曲げモーメント〟。eを越える大き な曲率符で曲げて除荷を行うと残留曲率αが発生する。これを

修止するには,除荷後に0になる曲率耗で逆曲げを行えばよい。

また同幽から,この範の大きさは0ノ方こから耽eまでの直線を延

長し,仝塑性曲げモーメント〟。♪と交わった点の凡jとほぼ等

しい大きさにすればよい。句ゴは次式の関係となる。

凡i=若年4

ワイビングノズル `ぢ ワイビングノズル (腹立\∈ユ)穂世机「怠 ストリソフロの反りおよび振動板幅範囲 基準位置

めっき厚み/

∈ ∈≡ ユ

\芋

基準めっき厚 l ユ の 飢 l l ざ2 l l l 0 10 15 20 25 30 ノズルとストリップ面までの距離∂(mm) 図3 ノズルとストリップ面までの距離に対するめっき厚みの関係 ノズルとストリップ面までの距離が大になるほどめっき厚みが増大 する。ストリップは振動および幅方向に反っているので,めっき厚み の誤差が生じる。

(3)

箋 〟叩(全塑性曲けモーメント) +:_. 八 ヽ l仏p 肌ビ(塑性曲げモーメント) 小 //■ 土 〟。e l 召 l 1亘 ll †q l l口紅 l l 打2 l 0 〝d K8.一

′/ノ/′

-■■-■一一■■■■■■■■---。.・/

長手方向反り曲

/

率∬ 図4 ロール曲げによる幅方向曲げモーメント 塑性曲げモーメ ントを越える大きな曲率〝1で曲げると,残留曲率∂が発生する。 → 焼鈍炉出 側ロール 溶融亜鉛 斤0 バック側 ガイド ローノレ 打3 斤2 打l フロント側 ガイドロール シンクロール 図5 浴中ロールによる幅方向反り修正

…‥冊

璧ト>「二代 バック側ガイドロール (¢250)

一十

フロント側ガイド ロール (¢250)

シンクロール (¢605) オフセット 50mm 連続溶融亜鉛めっき設備の新技術 431 すなわち,この式の関係から範を求め,これが得られるよ うにロール径および配置を検討すればよい。 以上の検討から■求めた最適配置および幅方向反り修止の原 理を図5に示す。焼鈍炉出側ロールで凡に曲げられたストリ ップは,次のシンクロールで殊に曲げられる。この時点で除 荷すると残留曲率αが生じる。すなわち,幅方向反りが生じる

ことになる。そこで,このαが除荷後に0となる逆曲げ曲率粍

にフロント側ガイドロールを押し込み調整する。次に,バッ ク側ガイドロールで凡の逆曲げを受けるが,塑性曲げモーメ ントルたeより小さいので,幅方向反りは発生しない。 以上の原理に基づいて,シミュレーションした一例を図6 に示す。フロント側ガイドロールの押し込みが少ないと,正 方向の幅反r)が残る。また,多すぎると負方向の幅反r)が生 じる。さらに,押し込みを増やすと負方向から止方向へ変わ 〟。 〃。P 〟0〟2 ′ l 0〟3凡4 d 〟1 フロント側ガイドロール粍により幅方向反りは修正される。 ストリップ厚よ=0.8mm 降伏点み=196MPa120kgf/mm21 ヤング率E=1.76×105MPa書18,000kgf/mm2‡ 10 0 0 一 (∈∈)ぺ㈹亡雌些Gト>ニュK 図6 ストリップ幅反り修正シミュレーションの一例 0 2 4 6 8 10 12 14 フロント側ガイドロール押込み量ざ(mm) 押し込み量が約6mmで反り修正されることが求められた。

(4)

っていく。これは,バック側のガイドロールの曲率が大きく なり塑性曲げモーメントを越えたためである。このシミュレ ーション結果では,♂が約6mmで反りが修正できることをホ している。 以卜のシミュレーションと同条什で,芙ライン操業を行っ た結果を図7にホす(,ほぼシミュレーションと同様な結果が 得られた。また,幅反r)修止良好域でのめっき厚み幅方向分 布の一例を図8に示す。従来1()g/m2発生していためっき厚み

のばらつきが,3g/m2に減少できることを示している。

2.3 浴中ロール軸および軸受のセラミックス化 均一めっきを阻害するもう一つの大きな原泳tとして,ノズ ル閏でのストリップの振動がある。これは,浴中で使用する シンクロールやガイドロールのふれまわl)が主因である。こ のふれまわりは,ロールの軸および軸受の亜鉛の腐食摩耗か らがたが大きくなり発生する。したがって,均一めっきを達 (∈∈)叱咄穂伯監ミー巳+†㌧甘二璽+人口卜 負方向 幅反り 幅反り 良好域 正方向幅反り l l 0.5 1.0 1.5 2.0 ストリップ厚亡(mm) 図7 実ラインでのストリップ幅反り修正結果 ションの通りに幅反りを修正することができた。 ストリップ厚g=0.8mm (目標めっき厚み:45g/m2片面) 0 0 0 0 0 7 6 5 4 3 (恒土)N∈\址碕蝉机∩怠 正 昏 ほぼシミュレー 従来例(ガイドロール押L込みなL)10g/m2

久、、。叫..が0・・・0、、・0・・、。___。.・・0・・・0ノ0\\

ヽ 0-0-○ _○-0 ∩-0-0-0一O j / 0 ̄0 ′ 幅反り修正良好域での例 / 3g/m2 (ガイドロール押込み量∂=4.6mm) ストリップ幅Ⅳ=914mm 図8 スト1トンプ幅反り修正に伴うめっき厚みの改善例 従来 約10g/m2近く発生しためっき厚み誤差が,幅反り修正によって3ない し4g/m2に減少できた。 成するた州二は,ロールの軸および軸受の摩耗を抑え,常に ロールが滑らかに回転するようにしなければならない。 そこで,軸′安部の摩耗を抑えるため従来のステンレス系材 の表由に超硬鋼などの耐摩耗材料を被穫することが試みられ てし、るが,十分な効果が得られていない。また,ロール軸才ゴ よび軸・受柑のセラミックス化も図られているが,まだ実用化 されるに至っていない。H立製作所では,セラミックスの耐 摩耗性と耐食性に着日し,軸受部のセラミックス化のうえで 課題であった金属部柑とセラミックスのはめあい技術の開発 および耐摩耗性に優れたセラミックスの組み合わせ選定によ って長寿命化に成功した。 2.3.1耐食性 各種材料の唖鉛さ行中での腐食試験結果を図9にホす。鋼お よび表面処】翼柑はいずれも腐食されるが,セラミックスは腐 食されていない。したがって,耐食件という点ではセラミッ 腐食呈(仰1) 0 100 200 300 400 500 600 700 800 SUS304 鋼 表面処理材 セラミ ックス SUS316 S〕+2 WC-C (300いm溶材) Cr 15いmめっき) C「203 (120トmのっき+酸化) Slalon SIC SIC-C 200 525 >300 >120 >15 675 浴材料 亜鉛(+lSH2107) 浴温度 4600c 浸漬時間 50h 図9 亜喜郎谷中での各種材料の耐食性 鋼および表面処王里村はい ずれも腐食されるが,セラミックスは腐食されない。 可動片 固定片 摩擦係数 いm O O.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 SUS316 WC-Co Slalon S】alon SIC SIC/C 注:E;:≡;ヨ 大気(RT) [::::コ 溶融亜銘(460℃) 図10 各種材料の摺(しゅう)動摩擦係数 セラミックスは溶融亜 鉛浴中で,亜鉛浴に対するぬれ性が劣り乾式摩擦と同車呈度の摩擦係数 となる。

(5)

クスが優れている。 2.3.2 摩擦係数 Sialon(可動片)と各種材料(固定片)との摩擦係数を図10に ホす。 セラミックスは耐食件に優れる反面,亜醗浴に対するぬれ 性に劣るため,浴「いで亜鉛潤滑がほとんどなく乾式摩擦とな り摩擦係数が大きく,この摩擦抵抗力が起因しての損傷のお

それがある。セラミックスの中でもSiC/Cは焼結体中に分散し

たCが固体潤附剤として作用するため,浴中でも摩擦係数が比 較的小さく,摩擦抵抗力も小さくなることが期待される。 2.3.3 ロール軸および軸受の構造 以上の実験結果により,ロール軸外用材としてスリーブ状 Sialon,軸受にSiC/Cを適川した。 セラミックスをロール軸および軸受部に適用する場合の課 題は,熱膨張係数♂)異なる金属部柑とセラミックス部材のは めあいでの割れl妨止対策である‖ ロール軸の割れ対策としては,図‖にホすようにSialoll製ス リーブを一体形ではなく4分割とし,さらに軸柑とスリーブ のはめあい時の局部的な過大J心力を緩和するため,はめあい 部に緩衝材を配してはめあいを行った。

また,軸受はSiC/Cの製造上の問題点およびスリー7小との接

触時の片当たりを】妨+上するため,図12に示すようにかまぼこ

状のSiC/C製ブロックを配置し,ブロックと固定台の間にカー

ボンシートを挟み緩衝材とした。 2.3.4 耐摩耗試験結果 シンクロールの軸および軸受の耐摩耗什を評価するために, 実機を模擬した試験装置を製作した。その概要を図柑にホす。 試験什の寸法は,ロール軸の外径145mm,一良さ145mm,軸

受の内径150mm,長さ135mmとした。試験条件としては,

音符比丘.460℃,接触荷尋12.7kNil,300kgf〉,ロール卓由の回転

鋼ロール軸 スリーブ(Slabn) 緩衡材 、押え板 ばね キャップ ボルト スラスト受 図】l口一ル軸の組立構造 割れ対策としてスリーブを4分割と し,さらに緩衝材を介してはめあいを行った。 緩衡材 スペーサ ボルト 連続溶融亜鉛めっき設備の新技術 433 ブロック(SIC/C) 図12 軸受の組立構造 かまぼこ状のブロックを,緩衝材を介して 取り付けた。 シャフト スプロケット ギヤードモータ 何 重 燃焼器 軸受 ロール軸 溶融亜鉛 図13 シンクロール軸および軸受寿命評価装置の概要 溶融亜 鉛浴中で,軸受とロール軸に実機と同様の負荷を加え,摺(しゅう)動 部の摩耗量を測定した。 (∈∈)皿+<‥㈱淀螢

セダ/◇一◇一◇

記号 材 質 ロール軸:A 軸受:B ◇ SUS316 SUS316 △ S]S316 Slalo11 口 Slalon SlaLo11 ○ S旧Lo11 SIC/CWC/Co SIC/C D WC/Co SUS316 血==出===ヱ===ゝ==ニユ+_____コ+__コ+___エ________⊥_ 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 試験時間(h) 図14 各種材質の組み合わせによるロール軸および軸受の摩耗量 Sialon-SiC/Cの組み合わせが,非常に摩耗が少ないことがわかり,長 寿命化へのめどがついた。

(6)

数100r/minとした。

試験結果を図川に示す。これよr),従来材のSUS-SUSの組

み合わせに比較してSialon-Sialon,SUS-Sialon,WC/Co-SiC/C,WC/Co-SUSの組み合わせはいずれも摩耗量が多い。

一方,Sialon-SiC/Cでは90時間試験した後でもほとんど摩耗

がなく,浴中ロール軸および軸受のがた発生の防止が期待で きる。

5MB-MILL 3.1スキンパスミルに要求される機能 亜鉛めっき設備用のスキンパス圧延のH的と,これに要求

される機能を表1に示す。また,最近の自動車用,建材用お

よび家電製品などの多目的な製L打.を生産する亜鉛めっき設備 でのスキンパス柑の諸条件を表2に示す。すなわち,最近の 唖鉛めっき設備のスキンパスミルは,表2に示す広い条件の もとに,表1の目的を十分に満妃させるものでなければなら ない。】 3.2 5MB-MlJLの機能 5MB-MILLの概略の構成を図15に示す。上下作業ロールお よび上中間口ールにべンダを持ち,また,上作業ロールおよ び_卜中間ロールのベンダ効果を拡大させるために,上バック 表l亜鉛めっき設備用のスキンパス圧延の目的と要求される機 能 主として,製品表面の調整が目的であるが,軟質材から硬質材 まで適正な伸び率を与える条件で,平たん度の改善要求も強い。 No. スキンパス圧延の目的 スキンパスミルに要求される機能 l 製品表面の光沢,粗度を調整 する。 軟質材から硬質材までのストリッ プの板幅の全面に,適正な圧延庄 力男、布を与える。 2 焼鈍後の板木オのストレッチヤ ストレーンを防ぎ,用途に適 した機械的性質を与える。 ストリップに適正な伸び率を与え る。 3 形状を改善し,平たん度の良 スキンパス前の形状に対応した形 好な製品を得る。 状修正を行える。

G)

『ク

)

ベンダ ストリップ 油圧ジャッキ 図15 5MB-MlJLの概略構成 上下作業ロールおよび上中間リール にべンダを持ち,ベンクー効果を拡大させるため,上バックロールの有 効胴長を短くしてある。 板クラウン 換算次数几

Mル+ロール寸法 1.8次 2.2次 2.8次 ロール名 寸法 ロール名 寸法 上バックアップ ローノレ ¢1,000-2,050⊥

(君忍野烹‥)

上作業ロール ¢475-2,050上 下作業ロール ¢475-2,050上 上中間口ール ¢530-2.050上 下バックアップ ローノレ ¢1.000-2,050上 図16 各ベンダの形状修正能力 三つのベンダの特性が異なり, 二れらの組み合わせによって種々の形状の修正が可能となる。 表2 最近の亜鉛めっき設備のスキンパス圧延条件 用途が多様化したため圧延条件は拡大され,従来のスキンパスミルでは,機能不足となっ ている。 条件 板 厚 板 幅 降伏点 要求伸び率 圧延荷重 スキンパス材 (mm) (mm) (MP∂) (%) (kN/mm) 軟質材 0.4∼2.3 700′、l′880 J47へノ392 〈15∼40kgf/mm2† 0.5′-0.9 0.98∼】.96 〈0.】∼0.2tf/mm) 硬質木オ 0.4∼2.3 700′-】′880 441∼588 i45∼60kgf/mm2〉 0.2∼l.8 2.94′-3.92 iO.3∼0.4tf/mm)

(7)

ロールの有効胴長を短くしたものである。 このMILLで,ロール寸法を図16とし,それぞれのベンダに よって変形できるストリップのクラウンをル=ズ乃のカーブで近 似すると,次数抑はそれぞれ同図のように表される。一般にス

圧延圧力

FⅣu Flγム

連続溶融亜鉛めっき設備の新技術 435 キンパス』延での形状外乱を同式で近似すると次数乃は1.8次 から2.5次程度になるものと考えられる。したがって,5MB-MILLはこの外乱に十分対応でき,デットフラットに近い形状 が得られることが期待できる。また,4H-MILLと5MB-MILL J Ⅳ址 Ⅳ占 l l l ⊥11Jll 1111Jll †F T†††T† T†††一丁† (a)4H-Mル+ (b)5MB-MIL+ 注:略語説明 F肌(上作業ロールベンダカ),F肌(下作業ロールベンダカ),凡(上中間口ールベンダカ) 図17 従来の4H-MILLと5MB-MルLの特性比較 従来の4H-MILLで困難であった均一な圧延圧力が,5MB-MルLでは三 つのベンダの適正な調整によって得ることができる。 表3 4H-MルLと5MB-MルLの形状制御能力 4H-MILLはl種頬のWRクラウンだけでは軟質材から硬質材まで良好な形状を得られないが,5MB-MルLは,全範囲で良好な形状が得られる。 スキンパス木オ ミル形式 硬質軌1.2tXl,219bmm,荷重:2.9kN/mm 与0,3tf/mm書 (降伏点♂y=441∼588MPa) i45∼60kgf/mm2〉 車欠質材,0.7tXl,880bmm,荷重:2.OkN/mm io.2tf/mm‡ (降伏点灯y=147ん392MPa) j15山40kgf/mm2ト 4H-MlJ+ ¢475/¢1,100-2,050上 WRクラウン:0.025mm/半径 Flγ=1,274kN i130t= 人側 /昌 宏 、三 J 嘩L の らぎ 可 の ぐつ -520 -260 0 260 520 板幅(mm) 出側 (5倍拡大) 出側 FⅣ=441kN !45t= l l l J

盲彗

「■、 くこ⊃ l くD 害 j

笠≡

l の の l (ロ ⊂D l ⊂⊃ d 一780 -520-260 0 260 520 780 板幅(mm) f√l机=706kN,FWム=706kN,FJ=686kN !72t= i72て= j70tfi 5MB-MlJ+ ¢475/¢530/¢1,000-2,050エ 上FWRクラウン:0.025mm/半径 上IMRクラウン:0.025mm/半径 BUR胴長:1,400mm l l I l l l l ∈ の l l ∈ や (Y) l l l l (Y)l のl l

;墨軍

(▼つ ⊂つ , ll l -520 -260 0 260 520 板幅(mm) Fけ叫=-167kN,F∽/占=一167kN,FJ=176kN i-17t= j -17t= ‡18t= の の くゎ くO l ⊂:) ○ : l l l l ∈ l l ⊂泊 【工) l 1 \J く⊃ ⊂⊃ l ど

墨≡

l ⊂D l の l く::) l I の I の くく:〉 l く⊃ l I l l l -780 -520 -260 0 260 520 780 板幅(mm) 注:略語説明 WR(ワークロール),BUR(バックアップロール),lMR(中間ロール)

(8)

のJ土延状態の略図を図17にホす。 一般の4H-MILLの場合は,有効にべンダを作用させても 図17(a)のように,容易に均一な圧延圧力分布は得られない。 一方,5MB-MILLの場合は,三つのベンダを有効に作用させ ると,同図(b)のようにほぼ均一な圧力分布が得られる。 3.3 5MB-MlJLの効果 最近の亜鉛めっき設備に要求されるスキンパス庄延は,前

述の表1の機能および目的を満足しなければならない。すな

わち,軟質の広幅材から硬質の狭幅材までの各椎ストリップ を良好な平たん度で板幅全面にわたり表面調整を行うことが

要求される。これは従来の4H-MILLでは形状制御能力に劣る

ので,表3のように1種顆のWRクラウンだけでは良好な形状 が得られない。また,ストリップエッジ部での圧延も不十分 である。一方,5MB-MILLは,軟質の広幅材から硬質の狭幅 材まで良好な形状が得られる。また表4に,表3の軟質材で

Jム幅のストリップを各種ベンダ操作した場合の5MB-MILLの

圧延状態を示す。5MB-MILLは,表4に示すように,形状を 平たんに保ちながらエッジ部のk三延状態を変えることもでき る。すなわち,一般のスキンパス圧延で予想される形状外乱 にも 卜分対応して,ストリップエッジまで良好な表面調整を 行えることが期待される。4H-MILLの場合,ストリップエッ ジまで圧延を十分行うと,表3に示す形状カゞさらに悪くなる ことが予想される。

連続亜鉛めっき設備の大幅な品質向__Lを可能にする高性能 めっき装置と,新形スキンパスミルの最新の技術について述 べた。

高性能めっき装置は,めっき厚みの制御部でストリップの

幅方向の反りを修正でき,均一なめっき厚みが得られた。ま

た,セラミックス軸受の採用により,軸受の摩耗を減少させ, ロールを滑らかに州転させることが可能になり,ストリップ の振動を防止してめっき厚みの均一化に有利となった。さら に,軸受交換頻度が減るなどの保守而での効果も期待される。

また,5MB-MILL(才,広範囲の複合形状制御能力を持つもの

であり,最新の設備が求める機能を十分に発揮し,良好な表

而調整が可能となり,多様化された製品のそれぞれの品質向

卜に寄与できるものと考える。 今後は,上記のそれぞれの機能を自動化などによ-),優れ 表4 5MB-MILLの各種ベンダ操作による圧延状態 5MB-MILL はストリップ中央の形状をフラットに保ちながらエッジ部の圧延状態 を変えることができる。母板の各種エッジドロップに対応可能である。 圧延 〕犬態 ペンディングカ(kN) 形、状 修 正 F帆′u f「tγJ, ノニ1J 軽ス 圧卜 延リ -274 490 147 l l cn l 諾 l l ⊂) く⊃ l I l l l l ∈く0 l、三○ l ぢヽ出側 ・ ○(5倍拡大): ツ 担せ だ

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l ⊂⊃ l ツ くく⊃ l ⊂⊃ く:) ジ 部 l 】 l l l -780 -520■-260 0 260 520 780 板幅(mm) た品質を安定して生産するというユーザーの要望にこたえる ため,さらに研究を進めてゆく考えである。ユーザーのご指 導を切望する次第である。 参考文献 1)日原,外:プロセ、ソシングラインにおける高精度形二伏制御技術, 口立評論,70,6,645∼652(昭636) 2)内村,外:連続溶融めっき製占占の占占質向_l二に関する新技術,R 二、∑評論,65,2,121∼126(昭58-2) 3)七r児,外:テンションレベラのそり修二l仁に関する検討,目立地 方講演会講演論文集(共催 日本機械学会,精機学会),61∼ 63(昭53-9) 4)服部,外二表面処理ラインの板形状矯_了Iミ技術,神ケ ̄i製鋼技報, 39,4,85∼88(ヤー1)

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