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埋蔵文化財発掘作業の生体負担解明とその対策に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

埋蔵文化財発掘作業の生体負担解明とその対策に関する研

究( はしがき )

Author(s)

井奈波, 良一

Report No.

平成9年度-平成11年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(B)(2) 課題番号09400013) 研究成果報告書

Issue Date

1999

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/386

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

は しがき

近年、埋蔵文化財の発掘調査に関しては、学術調査だけでなく、道路、ダム、新しい 工場等の建設のための土地開発に伴う緊急発掘調査が全国的に増加している。埋蔵文化 財の発掘作業は、農林水産業、土木・建設作業などと同様に屋外労働の一つであるが、 主として高齢者や女性が従事しており、また、機械化が必ずしも十分に進んでいないた め、その作業が人手に頼らざるをえないという点で、他の屋外労働とは多少趣を異にし ている。 四季で変化する自然の気象条件のもとで働く埋蔵文化財の発掘作業者は、寒冷暑熱の 両方の影響を受ける。寒冷暑熱の人体影響に関しては、これまで彪大な研究がなされて いるが、これらの研究は主として実験室内での健康な若年男性に関する研究成果であり、 高齢者や女性が寒冷暑熱の下で、機械に頼らずに働く実際の埋蔵文化財の発掘現場には あてはまらないことが多い。 実際の埋蔵文化財の発掘現場においては、こうした労働環境の厳しさについて、以前 より指摘されてきているところであるが、その労働環境に関する科学的なデータの収集 や、その分析に基づく学術的な検討は皆無である。さらに、現状では、埋蔵文化財の発 掘作業者をはじめとした屋外労働者の労働衛生に直結した実学的な研究となると、はと んど行われておらず、取り組むべき課題が多く残されている。 また、埋蔵文化財の発掘現場は、斜面や窪地など危険個所が多く、労働安全管理上の 注意すべき点が多いが、この点についても、これまで特段の調査や検討がなされてこな かった。しかしながら、近年、労働安全管理が十分に行われてこなかったためと考えら れる発掘現場における人身事故が相次いで起きている。このため、作業員の健康管理の 問題とあわせ、その労衛安全管理上の問題についても、早急に調査・検討し、とりまと めていくことが必要である。 そこで、本研究は、自然環境が特に厳しい夏期および冬期における埋蔵文化財の発掘 作業の生体負担や労働安全管理上の問題等について把握・分析することによって、発掘 作業をより快適・安全に行う方策について追究するものである。

参照

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