• 検索結果がありません。

研究プロジェクト評価報告書 平成26年度

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "研究プロジェクト評価報告書 平成26年度"

Copied!
86
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

研究プロジェクト評価報告書 平成26年度

著者

東北大学未来科学技術共同研究センター

雑誌名

研究プロジェクト評価報告書

ページ

1-81

発行年

2015-03

URL

http://hdl.handle.net/10097/00121250

(2)

研究プロジェク卜評価報告書

平成 2 7

3月

(3)

はじめに

東北大学未来科学技術共同研究センター:

NICHe

は、産業界など外部との連

携により大学の知的資源を有効に活用し、広く国内産業の活性化に資すること

を目的として平成

1

0

4

月 に 設 立 さ れ ま し た

センター活動の場として、

平成

1

2

2

月に本館、平成

13

1

1

月に未来情報

産業研究館、平成

14

3

月にハッチェリー・スクエア一、さらに平成

2 2

3

月に未来産業技術共同

研究館を竣工しました

これらの建物は全て、入退室管理や情報ネットワーク

管理などセキュリティに配慮、した機能を充実させていることが特徴です

NICHe

の開発企画部は

任の教員により、プロジェクト企画と推進調整業務

を戦略的に進めるとともに、開発研究部に所属する各研究プロジェクトでは本

邦基幹産業の国際競争力を支え、かっ新産業分野創出に寄与するコア技術開発

を精力的に進めています。

研究プロジェクト評価は、この開発研究部活動を対象として、現在進行中の

研究プロジェクトについて、

NICHe

のミッションとの適合性、学術的・技術的

評価ならびに産業応用の可能性に関する中間評価あるいは最終評価をするため

に行っております

今回は最終評価

5

件と中間評価

3

件の研究プロジェクトを

対象として実施いたしました。

評価の手続きとしては、研究担当者による自己評価をベースとして、東北大

学以外の外部有識者による外部評価を

面審査と対面審査の

2

段階でいただく

1

う方式を採用しております

本報告書は、評価の結果ならびにいただいたご意見を要約したものであり、

その内容については今後のプロジェクト推進及びセンター運営に的確に反映さ

せていただきたいと考えております

ご多忙な中で多大な労力と時間を割し

1

本センター活動に対していただいた貴重なご意見やご提言に対し、心から感謝

申し上げるとともに、今後さらなる努力をいたす決意であることを申し上げて

結びと致します

平成

27

3

東北大学未来科学技術共同研究センター長

金 井

(4)

目 次 1 研究プロジェクト評価結果 . 1 2 研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ) ( 1 )中間言平価プロジェクト ①全層梁降伏型メカニズムを形成する柱脚支持機構の開発(木村教授)・・・・・ 9 ②実験融合マルチレベル計算化学(宮本教授)・・. . . .・・・ 15 ③超低摩擦技術の開発(栗原教授)・・. . . .・・・・・・・・ 23 ④先端電子部品用配線材料及び配線形成法の開発研究(小池教授)・・・・・・ 34 ( 2 )最終評価プロジェクト ⑤半導体レーザの極限機能開発とナノイメージング応用(横山教授)・・・・・ 4 4 ⑥新半導体生産方式の開発(須川教授)・・. . . .・・・・・・ 50 ⑦ミリ波パッシブイメージング装置の開発と実用化(陳 教授)・・・・ ⑧超低消費電力 ・大画面 ・高品位デ、イスプレイ開発(内田客員教授)・ 3 研究プロジェクト評価実施要項 4 研究フ。ロジェクト評価委員会委員名簿 5 研究フ。ロジェクト評価委員会書面審査委員名簿 6 平成26年度研究プロジェクト評価委員会スケジュール表 7 未来科学技術共同研究センタ一規程 8 未来科学技術共同研究センター研究プロジェクト評価委員会内規 9 未来科学技術共同研究センター研究フ。ロジェクト評価要項 • 5 7 ・62 ・71 . 7 2 ・73 ・7 4 ・

7

5

. 7 9 ・

8

0

(5)

1

.

研究プロジェクト評価結果

① 「全層梁降伏型メカニズムを形成する柱脚支持機構の開発」 プロジェクトリーダー: 木 村 祥 裕 1 .研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 柱脚機構の開発にとどまらず、安全性評価、設計法開発などについても開発を進めてお り、対外的な成果発信もなされている。また、既に数件の建物の施工例があり、成果の 実証がなされていることは評価できる。今後とも、コストの低減、基本特許の取得に努 め、引き続き研究開発を着実に進めていただきたい。

1

1

.成果の社会、経済、

産業への貢献および還元 優れた研究業績は挙げているが、 「新産業分野創出 J に結び付くには課題を残す。 共同研究企業(柱脚メーカ一、鋳鉄メーカー)への技術指導により数件の施工例が実現 できていることから、国内の新産業創出に結び付く可能性がある。但し、技術移転契約 に至っていないことから、東北大学での権利化を工法の認定取得とともに着実に進めて いただきたい。第三者機関による性能評価などのほか、業界での認知度を上げる活動、 さらには国際的な成果普及に努めることにより、日本技術の海外への新しい展開および 新産業創出を期待する。 III.必要リソースの活用状況 一部の必要リソースを獲得できていないが、工夫により補っている。 外部資金として、民間(企業、財団)および国から研究開発費を獲得しており 、額は少 ないが有効活用している。企業との受託研究や共同研究の資金獲得に努力し、さらなる 建設コストの低減と建物の耐震安全性向上のための研究に取り組んでいただきたい。 1¥人総合評価 東日本大震災以来、地震対策へのニーズが高まっている中で本研究プロジェクトは、計 画に沿って順調に進捗しており、優れた成果を挙げている。圏内の研究機関はもとより 海外地震国の研究機関とも連携しながら、建設コストの低減および耐震安全性の向上に 努め、日本技術の国際標準化を視野に入れた着実な研究展開を期待する。 1

(6)

-② 「実験融合マルチレベル計算化学J プロジェクトリーダー: 宮本 明 1 .研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 実験融合マルチレベル計算化学の手法を用いて触媒、電池材料、潤滑油、電子材料など の様々な技術分野において数多くの成果を挙げている。これらの成果により、ミクロー メソ領域からマクロ領域まで幅広くシミュレーションが行われており、研究開発が当初 の計画通り進捗しているものと判断する。

1

1

.

成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び付く成果を挙げている。 技術移転および商業化において数多くの実績を挙げ、産業界への還元が行われている。 研究成果を効率よく商業化に結びつけている本研究プロジェクトの手法を一つの成功 モデルとして明示していくことが望ましい。今後も自動車用の触媒開発等の成果を材料 開発の革新に繋げることによって、新たな産業分野の創出

l

こ結び付くことを期待する。 III.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 国や民間企業から多くの補助金や委託費を獲得し、技術移転および商業化の実績を挙げ ている。学生の参画が困難な環境の中で、企業関係者や海外の研究者の受入れなどの工 夫をしながら研究リソースの確保に努力している。

N.

総合評価 産学官連携を活発に進め、基礎研究から商業化まで見据えた研究開発に取り組むことで、 優れた成果の創出とその普及が実現できていると評価される。本研究開発は広い分野で 新産業を創出できる可能性があり、すでにスキーワックス、バイオ応用、原子力関係な どの分野に広がりを見せている。今後とも応用分野の拡大に積極的に取り組み、引き続 き企業との密接な連携を進めながら、成果創出モデルの明示イ七とともに本研究開発の一 層の進展を期待する。

(7)

③ 「超低摩擦技術の開発」 プロジェクトリーダー: 栗 原 和 枝 1 .研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 トライボロジーの研究開発拠点としての環境整備が進められており、「油潤滑J、「水潤 滑」、「固体潤滑Jの各技術課題について、目標通りの研究成果が得られている。今後、 地域のモノづくり企業への技術移転を目指し、より具体的な取り組みを推進することを 期待したい。

1

1

.

成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績は挙げているが、「新産業分野創出」に結び付くには課題を残す。 新たな低摩擦化技術として、「新産業分野創出」に結びつく可能性が高い成果が得られ ており、参画企業を中心とした実機への応用実証を経て社会還元に繋がるものと期待さ れる。地域振興の観点から機器の共用や技術指導を積極的に行っている試みは高く評価 できる。今後は地域連携による商業化事例を増やし、東北地域におけるモノづくり競争 力の向上と地元企業の事業拡大を実現してほしい。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 文部科学省「素材技術先導プロジェクト」として、十分な資金を獲得し活用している。 今後は具体的な民間企業への技術移転等を視野に入れた共同研究等を積極的に行い、さ らなる外部資金獲得に努めていただきたい。 N.総合評価 東北の産業復興と関連が深い課題であることから、東北地域の企業との具体的な連携や 技術移転に向けたより積極的な取り組みが望まれる。研究開発の結果が、どのように地 域の産業振興に活かされるのか、さらに具体的かっ定量的な目標をもって、計画的に実 行することを期待する。また、地域からの期待が大きい本研究プロジェク トの活動継続 についての検討をさらに加速することが望ましい。 -3

(8)

-④ 「先端電子部品用配線材料及び配線形成法の開発研究」 プロジェクトリーダー: 小 池 淳 一 1 .研究成果について 目標どおりの研究成果を達成した。 太陽電池用配線材料としてC uペースト関連材料を開発し、高い変換効率と高信頼性を 達成している。この基本技術を基に量産化に向けて起業した点は高く評価できる。外的 要因により二つのテーマを中断したことは残念であるが、企業との密接な議論により、 選択と集中の観点から取り組むべき課題を二つのテーマに絞り込んで優れた成果を挙 げた点は評価できる。 ll.成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び付く成果を挙げている。 本研究プロジェクトで得られた成果から、多くの知的財産を確保していることは高く評 価できる。また、開発した太陽電池用銅ペース トに関する基本技術をもとに量産化を目 指して起業したことは、イノベーションへの展開が明確であり、「新産業分野創出Jに 結び付く成果を挙げていると高く評価できる。 ill.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 競争的な外部資金を獲得することで量産化を目指して設立したベンチャー企業が産業 革新機構から大型投資を得て、潤沢な資金を活用できている。また、研究を進める中で、 修士課程、博士課程の学生など多くの若手研究者を育成している点も評価できる。 N.総合評価 当初計画内容を一部中断したものの、重点化して研究開発を進めることで計画以上に研 究開発が進捗している部分がある。研究成果の社会還元に関しては、プロジェクトリー ダーが自ら起業しており、基礎技術および量産技術の向上に向けた研究開発の更なる進 捗が期待される。今後は太陽電池用配線で商業化を目指すことが本プロジェクトの主な 取り組みになるが、実用化から商業化に向けたスキーム(課題、役割分担、スケジュー ルなど)を明確にし、確実な成果につなげて欲しい。

(9)

⑤ 「半導体レーザの極限機能開発とナノイメージング応用」 プロジェクトリーダー: 横山 弘之 1 .研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 研究用としての半導体レーザを基礎から研究開発し、高度な光制御を可能としてこれま でにない光源を開発しており、その成果は優れているものと評価できる。特に、

100W

の半導体レーザの開発および深部ノミイオイメージングにかかわる成果は高く評価でき る。

1

1

.

成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び付く成果を挙げている。 技術的に高い水準の優れた成果を挙げているが、これらの成果がまだ新製品の創出につ ながっていないことは残念である。企業への技術移転とともにベンチャー企業の設立に よる事業化を進めるため、成果を新産業分野創出に結び付けるためのいくつかの課題を 着実に解決して欲しい。 皿.必要リソースの活用状況 一部の必要リソースを獲得できていないが、工夫により補っている。 獲得できなかった資金も一部あるが、工夫しながら外部資金を獲得し、粘り強く研究開 発を進めてきていることは評価できる。企業への技術移転を進めるためにも、共同研究 企業からのより多くの研究者受け入れが望まれる。

N.

総合評価 半導体レーザによる超高機能光源開発において、電気的パルス励起(利得スイッチング) 動作に基づく半導体レーザを開発して製品化可能な水準を達成した。これにより、バイ オイメージングの実用化開発を進め、バイオメデイカルフォトニクスの産業化への道を 拓いたことは高く評価できる。また、固体の超解像度イメージングにおいても、空間的 組成揺らぎに関して重要な知見を得ている。これらの優れた成果を企業へ技術移転する ための取り組みをより積極的に行い、ぜひ商業化に結び付けていただきたい。 まずは、事業化に向けたスキームを明確にすること、産学が互いに尊重しながら役割分 担を決めることから始めていただきたい。 -5

(10)

-⑥ 「新半導体生産方式の開発J プロジェクトリーダー: 須川 成利 1 .研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 高性能シリコンC MOSプロセスデバイス開発、原子オーダ一平坦光センサ開発など全 てのサブテーマで当初の開発目標を達成している。研究開発において、要素技術の開発 から実際の装置への組み込み、プロセスでの有効性の実証、更には新たなデ、バイス提案 まで進め、企業への技術移転に結び付けていることは高く評価できる。

I

I

.

成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び付く成果を挙げている。 「新産業分野創出」に結び付いたと思われる特許出願が多数あり、十分な成果を挙げて いると評価できる。特に、フォトダイオードアレイ、 M E S構造トランジス夕、電界効 果トランジスタなどは、独創的なアイデアを新産業創出に結び付ける新技術として高く 評価できる。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 企業、国から十分な資金を獲得しており、それを研究成果に適切に結び付けている。 特に、企業から大きな研究資金を獲得していることは、民間からの高いニーズと高い評 価を示している。また、多くの民間等共同研究員や受託研究員を受け入れ教育・育成し ている点も高く言平イ面できる。 N.総合評価 日本の半導体がその規模に於いて存在感が弱くなってきている中で、本プロジェク トで は半導体の生産プロセスで新しい着眼点を持ち込み、大きな成果を挙げている。高水準 の基礎技術の確立と産業界への応用が期待できるこれまでの研究成果から、今後のイノ ベーションの創出に向けて大いに期待できる課題であり、今後の継続的な取り組みを期 待する。日本の半導体産業復活に繋がる戦略的提案を期待する。

(11)

⑦ 「ミリ波パッシブイメージング装置の開発と実用化」 プロジェクトリーダー: 陳 強 1 .研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 不審者が所持する衣服下の絶縁物を非侵襲かっ非接触で、検知可能な、世界最高レベルの 分解能を有するミリ波ノミッシブイメージング装置開発を国内で初めて成功している。複 数の企業とともに本装置の商品化を進めながら、優れた業績を挙げたことは極めて高く 評価できる。

1

1

.

成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績は挙げているが、「新産業分野創出」に結び付くには課題を残す。 複数の企業と共同でミリ波ノミッシブイメージング装置を開発・実用化が進められている。 装置の有用性は実用化に向けた実証試験によって確認されており、据え置き型ミリ波ノミ ッシブイメージング装置のプロトタイプが実現されている。今後、商品化に向けた現実 的な計画が期待される。一方、本技術は幅広い分野への適応や応用が可能で、あり、新産 業分野創出に結び付くための更なる検討が期待される。 III.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 文部科学省科学技術戦略推進費補助金により研究開発が行われており、研究費、研究員、 設備等の必要リソースは、複数企業との共同研究を実施しながら活用している。今後も 外部資金の獲得に努め、研究開発の新たな展開を図っていただきたい。

N.

総合評価 本研究開発は「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラ ム」の一環として実施されてきたもので、昨今の国内及び国際状況から鑑みて、極めて 社会的ニーズの高いテーマで、ある。テロ等の危険を未然に防ぎ、より安全・安心な社会 を作るため、さらに本研究開発を発展させるとともに、他分野への適応や応用などの面 で新たな展開が図られることを期待する。 7

(12)

-③ 「超低消費電力・大画面・高品位ディスプレイ開発」 プロジェクトリーダー: 内田 龍男 1 .研究成果について 目標以上の研究成果を達成した。 従来の概念を根本的に覆すアイデアにより、当初目標とした性能を大幅に超えるディス プレイを実現した。また、新規の反射型フレネルレンズを考案して大画面化を実証した ことや当初計画にはないレーザーディスプレイへの応用展開の可能性を示唆したこと など、目標以上の研究成果を達成したと高く評価できる。 II.成果の社会、経済、産業への貢献および還元 優れた研究業績を挙げ、かつ、「新産業分野創出」に結び付く成果を挙げている。 企業との緊密な連携体制の構築、特許戦略やマーケティング戦略、車載用のヘッドアッ プディスプレイの実機試作や大手企業との実用化に向けた連携実現など、今後の新産業 分野創出に結び付く大きな成果を挙げたことは高く評価できる。これらの研究成果は、 大画面・高品位で且つ超低消費電力を実現する次世代ディスプレイ技術として新しい産 業分野を創出することが期待される。 皿.必要リソースの活用状況 必要リソースを十分に獲得して活用している。 国及び民間企業から多額の研究資金を獲得しており、優れた研究成果が得られているこ とからみて、これらの資金が有効に活用されていると推察される。また、研究者の受け 入れや優れた研究者の育成にも前向きに取り組んでおり 、本研究分野の人材育成に貢献 していると評価できる。

N

.

総合評価 国内のデ、イスプレイ産業が低迷する中、本フ。ロジェク トのような他に類を見ない圧倒的 な優位性を持つ独創的な技術が、今後の国内デ、イスプレイ産業復活の契機になると期待 される。本プロジェクトの成果を新しいビジネスモデ、ルや新しいサービスの創出に結び 付ける発想が重要だと思われる。一方で、依然として低コス トへの要求もあるほか、車 などへの応用も考えると長期信頼性も必要となる。次のステップの研究開発による新た な展開を期待する。

(13)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。時松孝次、緑川光正、金田勝徳)

プ ロ ジ エ ク ト 名 │全層梁降伏型メカニズムを形成する柱脚支持機構の開発 プロジェクトリーダー名│木 村 祥 裕

I

.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1.開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) 2 研究者の育成状況 (優れている点) 本研究では,本提案の柱脚機構の開発だけでなく,それを適 用した建物の大地震時に対する安全性(耐震性能)を評価し, 建物全体の設計法を提示するとともに,柱脚機構のディテール の開発を進めている。まだ,これらの技術を用いた実建築物の 設計施工も進めており,関連する問題点も抽出している。 いずれの計画項目に対しでも,十分な研究成果及び実績を挙 げており,進捗状況は極めて良好であると評価できる。 (不十分な点) 既に 6件の建物の実施例が挙げられているが I (3)新しい柱 脚機構を適用した鉄骨ラーメ ンの構造の施工性の確認Jに関連 して,コス トの削減の検証がやや不明確であり,この点を明確 にすることが望まれる。 RC柱に十分な強度を持たせると、RC柱のサイズが鉄骨柱の サイズより大きくなる。設計上はこの部分の収まりが今後の課 題となろう。 (改善 の ポイント) 概ね当初計画通りに研究開発が進捗しており,引き続き研究 開発を着実に進められたい。なお, I (2)最下層柱脚支持機構の 実用化」に関連して 圧縮に対する伝達能力を把握したとある が,引張の伝達能力と回転追従性能についても言及されたい。 接合部がピン接合で良いというメリットを生かした、より合 理的で、簡便な接合部の考案についても検討されたい。 (優れている点) (各種研究員の受入れ・

l

現状,建築分野においても国際化が進みつつあるが,統一的 国 際 交 流 の 状 況 等 を 含 !な国際基準がないこと,日本の耐震技術が世界最先端であり, む。) 同じく建築技術大国である米国にも日本の技術が輸出されて いる。そのような現状から,多くの研究者 ・技術者は国内で技 術(設計 ・施工法)を確立させることを優先させている。しか し,本プロジェク トでは, 日米共同研究ワークショップでの発 表等,積極的な研究の海外展開を行っており,高く評価できる。 9

(14)

-総括 I また、毎年数人の修士号 ・博士号取得者がおり,研究者の育 成が確実に行われている。 (不十分な点) 建築分野では、旧帝国大学の教授クラスであっても,博士号取 得者及び研究員の受け入れは年平均 1'""'-'2名程度であり,それ に比べれば,本フ。ロジェクトの研究員は少ないとは言えないも のの,修士号取得者を除く各種研究員の受入数を改善する余地 はあるものと思われる。まあ、留学生の参加がない。国際交流 の観点からは留学生の育成が望まれる。 (改善のポイント) 上述の通り,各種研究員の受け入れ数が少なく,積極的な受け 入れの努力を期待したい。また、国際交流の促進のためには留 学生の育成が効果的であり,留学生の参加が望まれる。 (優れている点) 上 記1.-3.までの評価に基│ 本プロジェクトは,大地震時に建物の安全性を高めるため, づ き 当 初 の 開 発 研 究 計 画 の 進 │最も問題となる 1階 柱 脚 の 降 伏 を 防 ぐ た め の 新 し い 技 術 開 発 捗 状 況 を 中 心 に 評 価 し て 下 さ │を目的としている。また本研究プロジェクトでは、単に柱脚機 │構の技術開発にとどまらず,建物全体の耐震性能を評価し,本 柱脚機構を適用した建物全体の設計法を確立し,さらに実際に 建物を設計 ・施工している。研究計画の全体構想も,建物全体 をイ府敵し,問題点を的確に抽出しており,優れたものと判断で きる。抽 出 さ れ た 問 題 点 の 一 つ 一 つ を 丁 寧 に 解 決 し て き て お り、この2年半の聞に当初計画通りに研究を進捗させていると 評価できる。 (不十分な点) 各種研究員、留学生が少ない点が挙げられるが,開発研究の 進捗状況は極めて良好であり,必ずしも問題となってはいなし、。 (改善のポイント) 今後,本柱脚機構を用いた建物の設計 ・施工実績の充実が求 められることから 研究協力者(実務設計者)の補強がなされ ると良い。 評 価 : の 大 変 良 い 2. 良い 3.普 通 4.や や 不 十 分 5. 不 十 分

(15)

1

1

.プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1 . 民 間 企 業 へ の 技 術 移 転 進 捗 状況について (優れている点) プロジェクト開始から 2年半で 共同研究者が所属する柱脚 メーカや鋳鉄メーカなど数社に技術移転を進めている。いずれ のメーカも当該分野を代表する企業であり,技術移転先として は申し分ない。 (不十分な点) 研 究 開 発 に 参 画 し て い な い 民 間 企 業 以 外 に は 技 術 移 転 が 難 しい側面があると思われるが 他の民間企業への技術移転につ いても今後の努力が望まれる。研究開発に参画していない民間 企業以外には技術移転が難しい側面があると思われるが,他の 民間企業への技術移転についても今後の努力が望まれる。 (改善のポイント) 日之出水道に移転する技術は,柱脚機構における接合部を鋳 造によりピン接合とすることであるが,建築用構造部材に鋳鉄 が適用された例がないこと 鋳造による任意形状の形成が容易 である一方,固定度の小さい(ピン化)接合部デ、ィテールの制 作 に は 多 く の 時 間 を 要 す る こ と か ら , 試 作 の 迅 速 化 が 望 ま れ る 既に実際に竣工した 6件の建物は技術移転の実績として挙げ られていないが これらの成果も技術移転の実績に入れてもよ いのではなし1か また この工法をさまざまな角度から PRす ることで、使用実績が増加すると考えられる。 2 発明、特許権その他の知的 I (優れている点) 財産権の状況について │ 本プロジェクト開始(平成 24年度)以降に関わる特許は, 2 件であるが,プロジェクト開始以前(平成 23年度)の 2件も 加えると 4件あり,建築分野において一つの構法に対する特許 数としては十分である。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 特許と技術の普及との兼ね合いを考えることも必要だと思 われる。今後とも、研究開発の進捗状況に併せて、特許申請に ついて検討されたい。 3.論文・著書・学会等発表の I (優れている点) 状 況 │ これまでに、 23件の論文を公表し,国際学会等で6件,圏内

(16)

-11-学会等で 42件を発表しており 研究プロジェク トの構成メン ノ ミー数等を考えれば,建築分野における論文数としては非常に 多い。代表的な論文は,全て建築分野で最も権威のある建築学 会論文集に発表されており,本プロジェクト研究の質の高さも うかがえる。 (不十分な点) 国際会議論文は散見されるものの,海外の Journal論文がな

(改善のポイント) これまでの研究発表により,国内での認知度を高めており, 効果的と言えるが,国際化を進めるのであれば,海外の Journal 論文への投稿を積極的に行った方が良い。論文 ・学会等の発表 を引き続き活発に行うことを期待したい。 4.各種表彰・受賞・新聞報道 I (優れている点) 等の状況について │ 本プロジェクトに関して, 2件の受賞があり, 3. でも述べ 総括 E たとおり,研究の質の高さが伺える。また 「鋼構造技術」の 記事は,当該分野で注目されたことによる,出版社からの依頼 による特集記事であり,今後の展開が期待できる。 (不十分な点) 新聞報道等の件数が少ない。専門誌への記事掲載ばかりでな く,新聞報道にも積極的に働きかけることが望まれる。 (改善のポイント) 現時点でも,本プロジェク トによる成果は十分あることか ら,今後,広く社会に認知させることに重点を移行していく方 が良い。 技術の普及のために,新聞報道記事の掲載が望まれる。 (優れている点) 上 記 1. """3.までの評価に基│ 大地震時には,建物の一階柱脚の降伏を許容せざるを得ない づき、「新産業分野創出」に結│建物に対して,本プロジェクトでは、柱脚を含む全ての柱の降 び っ く 開 発 研 究 成 果 が 出 て い │伏を防ぎ,梁のみを降伏させることで,大地震時にも優れた安 るか(研究のアウトプット)、また│全性を発揮するシステムを開発している。これによれば,施工 現実に「新産業分野創出」注1)

I

性に優れ,工期短縮,建設費のコストダウンも期待できる。大 (研究成果に基づく産業活動の│地震の安全性に対しては,多くの研究論文や受賞,報道により アウト力ム)に結び付いている│十分な成果が示されている。また,建物の施工実績6件があり, か、を中心に評価して下さい。 I新産業分野創出の実現性は高い。 j主1)ここで言う新産業「分野」とは、

(17)

新産業に結びつく新たな切り口・ 独自性。 (不十分な点) 研究開発に参画していない他の民間企業への技術移転につ いても今後の努力が望まれる。また 国内への展開を優先させ ているため,海外への展開への取り組みが十分とは言えない。 (改善のポイント) 海外への展開については,建築分野では設計法が国際的に統 一されておらず,他の産業分野に比べて長期的な視点による展 開を検討する必要がある。 今後さらなる活動により認知度を高め、第三者機関による性 能評価等の取得をめざすことが望まれる。 技術の普及のために,広範にわたる広報が可能な新聞報道記 事の掲載が望まれる。 評 価 : の 優れた研究成果を挙げ、かっ、「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。 2.優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結 び付くには課題を残す。 3.優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4.研究成果は他に優れたとは言 え ず、「新産業分野創出」に 結び付く成果も期待できない。

E.プロジェクトの研究費の実績

総括

m

I (優れている点) 外部資金の獲得状況と、その│ 民聞からの資金 14件,国からの資金 8件を得ており,外部 資金が十分に活用されている│資金の獲得状況は良好である。 かの観点から評価して下さい。

I

外部資金のうち,民間(企業と財団)からの資金は年々増加 傾向にあり,固からの資金はほぼ安定して 1千万円/年以上の 研究費を獲得しており,研究成果に照らして,その経費が有効 に活用されている。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 大地震時の安全性を確認する上で,建物全体については有限 要素解析により,柱脚機構については部分架構載荷実験により 遂行してきた。今後 建物全体を模擬した模型による振動台実 験等を行い,より有用な知見を得るのであれば,より大型の研 究費の獲得を目指した方がよい。 今後も引き続き外部資金を積極的に獲得することが期待さ れる。 - 13

(18)

-W.総合評価

総 括 I-illを踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 科 学 技 術 の 発 展 と と も に 想 定 外 の 大 地 震 で あ っ て も 地 震 後 も 継 続 使 用 で き る 設 計 法 や 技 術 (制振ダンパーや免震アイソレータ)が確立されつつあるが,その多くは高コストのため,中 核病院,公官庁等の特定用途の建物か超高層建物に限定されて用いられている。したがって、 都市の大部分を構成する事務所ビル,中高層住宅に,それらの技術を普及させることは極めて 難しい。このような社会的背景により,本プロジェクトでは,大地震時に建物の安全性を高め, 建設費用全体のコス トダウンを図る画期的な柱脚機構の技術開発を試みている。さらに,本プ ロジェク トでは,単に柱脚機構の開発にとどまらず,本柱脚機構を有する建物全体の耐震性能 を評価し,本柱脚機構を適用した建物全体の設計法を確立させ,実際に建物を設計 ・施工する ことで,建物全体を術轍し,問題点を的確に抽出しており,優れた技術開発と評価できる。ま た、本システムは,大地震時に優れた安全性を発揮するだけでなく,施工性に優れ,工期短縮, 建設費のコストダウンの可能性もある。大地震の安全性に対しては,多くの研究論文や受賞, 報道により十分な成果が示されており ,施工性については建物の施工実績 6件があり,新産業 分野創出を実現できる可能性が高いものと思われる。本プロジェク トは,獲得された研究費を 有効に使い,着実に成果を上げていると評価できる。 以上より,プロジェクトの研究計画は順調に進められ,社会還元も行われており,中間報告 としては申し分ない。また、建設コストを削減しながら、建物の耐震安全性を向上させて、社 会 に 安心をもたらすことに大きく貢献することのできる当研究プロジェク トのさらなる成果に 期待したい。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) プロジェク ト後半においても引き続き成果を期待したい。

(19)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。猪俣誠、薩摩篤、古谷博秀)

プ 口 ジ エ ク ト 名 │実験融合マルチレベル計算化学 プロジェクトリーダー名│宮 本 明

1

.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1.開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) (優れている点) 本プロジェクトの目的であるミクロメソーマクロマルチフィジ ックス計算化学手法を使った各材料 ・システムの開発において、 その基盤となるソフトウェア群はミクロからメソのシミュレーシ ョンが精度ょくできるレベルに完成していること、またそれらの 計算化学を用いて触媒、電池材料、潤滑油、電子光材料の各分野 において多くの重要な知見が得られていることは評価できる。特 に、「産業革新への応用」としづ点では、 96件の技術移転と 13件 の商業化実績が示すように極めて順調に成果をあげている。 さらに、次世代触媒 ・システムの開発ではミクロメソ領域の触 媒の劣化過程のシミュレーションのみならず、マクロの触媒シス テムまでシミュレーションしており、計画以上に進捗しているも のと思われる。 (不十分な点) 本技術の実用化としてソフトウェアとしての販売が多くなって いるが、これらの技術を使ったメーカーとの共同研究に今後とも 期待するとともに、そこで得られた成果をフォローし、できる限 り情報発信してもらいたい。 各材料 ・システム開発のマイルストーンおよびその開発に必要 なソフトフェア群に関する情報がないため、進捗状況の評価が的 を射ているかどうか判断が難しい。 (改善のポイント) 水製造フ。ロセス、医療計測シミュレーション、安全安心シミュ レーションなど新規分野開拓は、企業にとっても興味ある分野(テ ーマ)であるが進捗の報告の中ではスキーのワックスが取り上げ られている。どのような取り組みをしているのか簡単な説明がほ しかった。

(20)

-15-2.研究者の育成状況 (優れている点) (各種研究員の受入れ・

i

海外からの研修生の受け入れや海外の研究者との国際交流に積 国際交流の状況等を含む。)I極的に取り組んでおり 、そのグローバルな活動が海外企業との連 携や企業における人材の育成に結び、ついているものと評価でき る。学生が参画できない状況の中で、企業関係者や海外の博士課 程の学生の受け入れなどの工夫しながら、最大限の努力をしてい る。 総 括 I (不十分な点) 社会や企業からみると、このようなスキルを持った技術者を期 待しており、学生にも大いに参加してもらい。 (改善のポイン ト) これから様々な分野への応用展開によって企業での成果が期待 できる段階になってきたので、企業における普及およびそれを活 用できる人材の育成が重要である。そのためには、卒業生や企業 からの研究者を積極的に受け入れられるフレキシブルな仕組み、 体制が必要である。 (優 れ て い る 点) 上 記 1. --3 までの評価に基│ プロジェク トのテーマである実験融合マルチレベル計算化学は づ き 当 初 の 開 発 研 究 計 画 の 進 │ソフ トウェア群とデータベースを確立し、その計算スピードと精 捗 状 況 を 中 心 に 評 価 し て 下 さ │度の向上を図ることによって計算の基盤技術は期間内に完成し、 い。

I

それらの計算化学を用いた各分野でも多くの成果と知見が得られ たものと評価される。 それぞれの材料 ・システム開発は実験と理論の融合によるより 実践的なシミュレーション、システム特性のシミュレーション、 そして素材の製造過程のシミュレーションなどを目指した素材 製 造-システム特性への展開が図られており、プロジェク ト後半 の成果が期待できる。 (不十分な点) 新規分野開発のところは、進捗が企業に依存しているためか、 初期の計画にあがっているテーマの取り組みや進捗が把握できな かった。本技術を伝承し、幅広く普及していくシステムがやや弱 いように思われる。

(21)

(改善のポイント) 研究者の育成については、現状の立場上の制約もあるため評価 の対象として適当でないと思われる。評価基準を改善するか、で きるならば学生の不参加が改善されるべきである。 評価 : ゆ 大変良い 2. 良い 3. 普通 4. やや不十分 5. 不十分

(22)

-17-E.プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1.民間企業への技術移転進捗

I(優れている点)

状況について │ ツールであるソフトフェア商品 13件とそれを使った商品開発 2.発明、特許権その他の知的 財産権の状況について 3 論文・著書・学会等発表の状 況 に関連した企業への技術移転 96件が象徴するように、高い成果 をあげ、極めて積極的に産業界への成果の還元を実現している。 中でも計算化学をベースにしたスキーワックス開発は、身近な商 品で、社会に対して強くアピールできる産業創出の例となってい る。このようなプロジェクトの基盤となる計算化学の高度化 ・普 遍化や産業界への技術移転の実績が国や民間企業からの多くの補 助金や委託費を獲得し、その結果として技術の移転につながった ものと評価できる。 (不十分な点) これらの計算化学で今後何ができるかをもっとアピールして、 メーカーとの共同研究を推進するとともに、新規分野の開拓につ いても期待したい。 (改善のポイント) さまざまの分野への応用とその検証と並行して、実際の物の設 計、製作まで入り込めるような案件を是非実施してほしい。 (優れている点) 開発で得られた直接的な成果はソフトフェアの商品化によって 達せられている。プログラムやデータベースの登録件数は 70件 以上で、著作権としても保護されていると評価できる。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 技術移転と比較して特許の件数がやや少ないようであるが、今 後はメーカーに本技術の優れているところや応用事例をアピール して、物の開発まで入り込んで、特許に結ひ、つくことを期待する。 (優れている点) 研究者の数が減っている分、前回のプロジェクトに比べると発 表の数は減ってきているが、研究員一人あたりの発表件数は 4件 以上で、積極的に成果を発表している。特に、海外を含めて招待 講演が多く、当該分野で世界をリードしているものと高く評価で

(23)

きる。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 若手の先生方についている学生、大学院の中で計算化学の適用 が期待されるテーマに関わっている学生を積極的に参加させるな ど、さらに論文の数や質をあげるための工夫が必要と思われる。 4.各種表彰・受賞・新聞報道等 (優れている点) の状況について 受賞・表彰はこれだけの成果をあげているので妥当と思われる。 新開発表の件数が多いのは具体的に社会、産業界に貢献している あるいは可能性が高くなってきたことを裏付けているものと評価 できる。特に、スキーワックスの開発は量子論が社会に馴染の深 いレジャースポーツに貢献できた実例として宣伝効果が大きい。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 特になし -19

(24)

-総括 E (優れている点) 上 記 1. --3.までの評価に基│ 論文、学会発表、ソフトウェアのようなアウトプットは数、質 づき、「新産業分野創出

J

に結び│の両面で十分に成果をあげている。社会ニーズ、を強く意識した開 つく開発研究成果が出ているか│発であること、量子論の積み上げによってミクローメソーマクロを (研究のアウトプット)、また現実│シミュレーションできるソフトウェア群が開発できていること、 に「新産業分野創出」注1)(研究成│実験と計算を融合した精度の高い計算化学が確立したことから、 果に基づく産業活動のアウト力│様々な新産業分野の創出に結び付き、かっ再現性の高い成果が得 ム)に結び付いているか、を中│られる可能性が高くなっていると評価できる。 心に評価して下さい。

I

従来、試行錯誤と経験に依存していた素材開発から計算化学に基 づいた新素材設計 ・創造が可能となる新たなものづくりの段階に 注1)ここで言う新産業「分野」とは、│なりつつあるとともに、究極的にはサイエンスに基づいた健康 ・ 新産業に結びつく新たな切り口・独│安全・環境 (HSE)を担保できる製品開発を目指すことができるパ 自性。 Iラダイムシフトがアウ トカムとして期待できる。 (不十分な点) 目標としているいくつかの項目について、開発に使えるという レベルに達していると思われるが、成果を積極的にアピール(で きるだけ企業が参加するような学会、セミナー)して、 新規分野も含めて実施例を増やしてもらいたい。 (改善のポイン ト) 今後、物の製造過程もシミュレーションできるようになって、 物の開発にも入り込めるとものづくりの世界にパラダイムシフ ト が期待できる。 評 価 : ゆ 優 れ た 研 究 成 果 を 挙 げ か つ 「新産業分野創出Jに結び 付く評価を挙げている。

2

.

優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結 び付くには課題を残す。 3.優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、 「新 産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4.研究成果は他に優れたとは言えず、 「新産業分野創出」に 結び付く成果も期待出来ない。

(25)

E.プロジェクトの研究費の実績

総括

m

I (優れている点) 外部資金の獲得状況と、その│ 国からの多くの資金を獲得しているが、 1件当たりの金額から 資金が十分に活用されているか│想像するに企業との産学連携を中心とした出口が明確なプロジェ の観点から評価して下さい。 クトであると思われる。その意味において、国および企業から獲 得した資金を基礎研究から工業化まで見据えた開発に有効に活用 されていると評価される。 (不十分な点) 特になし (改善のポイント) 国に比べると民聞からの 1件当たりのプロジェクト費は低い が、物の開発まで入り込んでいけると単価は上るものと期待され る。

(26)

-21-N.総合評価

総 括 I-illを踏まえ、本プロジェクトを総合的に評価して下さい。 量子論からの積み上げでミクローメソーマクロをシームレスでシミュレーションできる段階に達し たことは、それぞれの材料 ・システムに適したソフトウェア群とデータベースの開発、計算スピー ドの大幅な向上、実験と計算の融合による精度の向上など長年にわたる継続した開発と改良、産学 連携によって様々の分野にチャレンジしてきた結果であると高く評価できる。 また、企業から各分野のエキスパートを研究者として積極的に招いてきたこと、出口を見据えて基 礎研究から応用研究にシームレスに進めてきたこと、幅広く国内外の研究機関 ・企業との連携を図 ってきたことなどは、これからの大学における基礎研究から実用化研究を見据えた研究開発の新た なモデ、ルとなりうるであろう。 具体的な成果としては、 96件の技術移転と 13件の商品化実績、各分野で万遍のない論文、著書、 国内外での成果発表、社会にアピールできるスキーワックスの開発などがあげられるが、これらは 全期間を通して委託経理金、委託研究費、競争的外部資金等により充分な外部資金を獲得し、効率 的な運用によって、それに見合う社会還元を実現したプロジェクトである。 今後、産業界に普及するためには、積極的に成果をアピールすることによる計算化学の認知と人 材の育成による企業内研究者の充実を図ることが重要であり、産官学が協力して推進する必要があ る。また、大学における人材育成の面においても、基礎から様々な応用まで経験できる良い機会で あるので是非学生も参画できるような工夫をしてほしい。 (全体に対するコメントがありましたら、記載して下さい。) 学生のいない限定されたマンパワーの中、海外からの研修生の受け入れなど工夫をしながら成果 をあげているが、やはり限られた人材では限界がある。基礎 (大学)、応用(民間)ともに技術の継 続的な開発、普及、伝承には若い人材の育成は重要であることから、大学側もこれらを解決できる 方策を立て、マンパワー不足が障害にならないように開発と技術伝承を推進して頂きたい。

(27)

研究プロジェクト評価書面審査表(まとめ)

(研究プロジェクト評価書面審査委員氏名:。田辺恒彰、辻井敬亘、嶋林ゅう子)

プ 口 ジ エ ク ト 名 │超低摩擦技術の開発 プロジェクトリーダー名│栗原 和枝

1

.プロジェクトの開発研究計画に照らした開発研究の進捗状況に係る評価等

1.開発研究の進捗状況(当初 の開発研究計画に照らした 開発研究の進捗状況) (優れている点) 全体として目標通りの成果が得られている。 》 研究課題を設計、計測、シミュレーションの適切な3領域に 設定したこと、また目標達成に最適な評価分析設備を考案、 早期導入したことが計画通りの研究進展に寄与している。 》 トライボロジーの研究開発の拠点として求心力のある環境を 早急に整備している。 》 企業での経験則と高度なサイエンスを融合させた研究に取り 組んでいる。 基盤技術の確立では、基盤的機器 ・設備の導入/共用化 》 世界初の摩擦面その場観察用 X P S装置を開発、性能実証 》 疑似実機条件(鉄/樹脂材料における潤滑油/添加剤モデ、ル 系)でのナノ計測(共振ずり測定法と和周波振動分光法)を 実現、マクロ摩擦試験結果の分子論的な解釈に成功 〉 トライボシミ ュレータの大幅な高速化を達成、実機モデ、ル系 におけるトライボ化学反応の大規模計算に成功 実用化技術開発では、新たな摩擦低減化指針を提案 》 油潤滑における材料組織 ・モルホロジー制御 》 水潤滑におけるD L C膜の大気中予すべり効果 》 固体潤滑おけるトライボ反応制御 (不十分な点) トライボロジーが広範な機械・材料や産業の基盤であるという 、 分野の特性上困難とは思われるが、以下の点を指摘させていただ く。 》 これまでの成果をもとに、どのように材料設計や実用化につ なぐかの今後の方針、指針が明確でない部分がある。 》 全体計画表において、平成28年度末における具体的目標がや や明確ではない。個々の成果が相互にどのように関連し当プ -23

(28)

ロジェクトのゴールに結びつくのかをより明確にし、多様な 研究参画者間で共有することが望ましい。 》 目標が達成したときの経済的効果が読み取れない。 〉 ー 油潤滑、水潤滑、固体潤滑のそれぞれの目標設定の背景、効 果、位置づけが報告種からは読み取れない (改善のポイント) 〉 炉 最終目標をできるだけ具体的、定量的な形で明確にしたい 》 実環境下により近い条件での計測および材料設計指針を確立 することを期待する。これは、当プロジェクトで実行してい る、材料科学、機械工学、計算科学による協働であるからこ そ実現可能であり、 他プロジェク トの見本となる潜在力を有 している。 》 今後、各基盤的手法の連携や低摩擦化の実証を含めて、研究 の加速が期待される 2 研究者の育成状況 (優れている点) (各種研究員の受入れ・ ー〉 企業研究者

1

7

名が本プロジェクトに主体的に関わり 、特筆 国際交流の状況等を含む。) すべきは、うち少なくとも 6名が東北大学に出向している。 〉 一方、大学からは、主導的な役割を担う教授4名に加えて、 若手教員5名が参画している。これらの事実は、密で実質的 な産学共同研究体制が構築され、本フ。ロジェクトの柱の一つ である 「実用化技術基盤としてのトライボロジーの科学と技 術」という観点でも、次世代研究者の育成が進んでいると判 断される。 》 リーダーらの国際的な活動経験を生かして海外から代表的な 研究者を招鴨し、企業からの研究員に交流の機会が与えられ ていることは、人材育成の観点からも評価される。 (不十分な点) 〉 同じ課題に取り組んでいる企業と大学は人的交流や設備利用 などで協働されていると思わるが、参画企業間の成果共有化 や議論がどの程度なされているかは報告書からは読み取れな し、 》 論文投稿や学会発表は研究者育成に重要と思うが、テーマに よって発表数に大きな差がるように見える。 〉 ー 地元企業における研究者 ・技術者育成の動向については、自 己評価書においては判断しかねる。

(29)

(改善のポイント) 》 上記の不十分な点への対応 》 当プロジェクトに参画した企業研究者には、個々に担当して いる研究項目の日々の実施に留まらず、産学が交わる核とな り、研究課題の設定や科学的成果由来の技術の進展など、ニ ーズ・ シーズ両面からアプローチする相互交流を持続的なも のとすることにも期待する。 》 実際には大学院生等の教育においても、本プロジェクトは有 用な一面を持ち合わせていると思われる 本プロジェクトの 枠組みを越えるがゆえに、また、別プロジェクトとの役割分 担の明確化ゆえに自己評価項目から外されていると思われる が、プロジェクト進行とともに有効活用された事項として、 何らかの評価項目があってもよいのではなし1かと思われる。 総括 1 1 (優れている点) 上記1.- 3 までの評価に基│ 基盤技術の確立、次世代研究者育成(基礎/応用、材料化学 づ き 当 初 の 開 発 研 究 計 画 の 進

1

/

機械工学の連携 ・融合)、 トライボロジー拠点の整備(高度 捗 状 況 を 中 心 に 評 価 し て 下 さ │な機器の設計 ・整備と共用化、技術相談/指導)の観点では、

本プロジェクトの当初計画に沿って、 一部は新たな展開も認め られ、順調に推移している。 》 トライアンドエラーによる経験的な検討が主であった摩 擦領域に理論を導入し、理論的研究にたる評価設備が整備 された 》 今後の応用展開や新規な潤滑材料、システムの設計指針に つながることが期待できる 》 今後の中心的役割を果たせると期待できる企業研究者が 育成され、今後の産業発展に貢献できると思われる。 》 基礎知見だけでなく実用化を意識した技術開発がおこな われている。 (不十分な点) ~ I進むべき方向がはっきりした」とのことなので、当初計 画から前向きな見直しあるいは詳細化があったと推察さ れる。これらを踏まえ、全体のマイルストーン、およびこ こまでの成果を今後どのように実用性や社会経済への貢 献につながるかを明確にしたい。 》 地域連携を進めるために、すでに技術交流会等の開催の努 -25

(30)

-力がなされているが、得られた最先端成果を身近な使い道 にブレークダウンし、周知 ・活用する取り組みが進むこと を期待する。 (改善のポイント) 》 多様な産学の人々が協働することは非常に強みであるが、 一方で背景の相違により、研究進捗や目指す方向の翻離が 潜んでいる場合がある。これを乗り越えるために、目標達 成 度 や 研 究 の 方 向 性 を 常 に 視 覚化して共有することが有 効であろう。 〉 プロジェク トの成果をし1かに実用化していくか、その経済 効果はどのくらし、かなどを企業研究者も交えて議論する 仕組みを検討してみてはいかがでしょうか。 評 価 :

G

大変良い 2. 良い 3.普通 4.やや不十分 5.不十分

(31)

E.プロジェクトの開発研究成果の社会(地域・日本・世界)、経済、産業への還元状況

1.民間企業への技術移転進捗 I (優れている点) 状況について │ 地元企業からの研究材料の調達、先端計測機器の共用の実績は、 本プロジェクトの継続期間を配慮すると満足できる数と思われ る。今後もさらに広く交流を展開するとともに、地元企業の事業 拡大につなげてほしい。その意味で、プロジェクト終了後に材料 メーカーでの事業化検討は重点的に進めていただきたい。 プロジェクト立案時において、参画企業の技術課題を軸に目標 設定されていることから、技術移転はこれから大きく展開するも のと期待される。特に、ナノ計測とシミュレーションは実機条件 を念頭に基盤的成果があがり、加えて、摩擦面その場観察の実現 により、上記課題に対する個別要素が明確となり、新たな設計へ と繋がりつつある。具体的には、例えば、油潤滑における材料組 織 ・モルホロジー制御、水潤滑におけるD L C膜の大気中予すべ り効果、固体潤滑おけるトライボ反応制御など、実用的技術に展 開しうる。 (不十分な点) 中間時点での現段階では、新たな産学ネットワーク構築という 成果は妥当であるが、具体的な用途イメージや目標達成の経済的 効果、復興に対する貢献が定量的には読み取れない。 参画企業における技術課題の克服、すなわち、 トライボロジー の最先端科学技術のみならず、本プロジェクトで得られる成果、 特には、基盤的成果は、そのブレークダウンにより、 トライボロ ジー的視点が明確でない分野にも応用可能であると期待される。 特に地元企業に対して、より身近な問題としての意識向上施策や 技術相談が実施できることが望ましい。 (改善のポイント) 具体性、定量性を高めることにより、より広範囲での社会還元 を検討してほしい。今後の期待として研究セミナーや機器共用と いう関係構築の次のステップとして、具体的にどのような技術移 転を進めるのかが問われることになろう。 地域振興の観点でも、地元企業への情報発信や技術指導の取り 組みにあたり、本プロジェクトの枠組みを超えるゆえに別途の予 算措置が必要となろうが、技術指導員等の配置も検討の余地があ ると思われる。 -

(32)

27-2 発 明、特 許 権 そ の 他 の 知 的 (優れている点) 財産権の状況について ~ 出願2件は物足らない感もあるが、これまでの研究が解析手 法や基礎検討が主体であることを考慮すれば妥当な出願数と 思われる。 〉 「その場観察」手法に関する基本特許の出願により、現行装 置開発途上での技術蓄積がより広範に利用可能となったと考 えられ、高く評価できる。 (不十分な点) ~ 今後の研究において、出願数を増大させていただきたい。 〉 訟 研 究 成 果 と し て 報 告 さ れ て い る 低 摩 擦 化 設 計 指 針等に関し て、実施例を積み重ね、特許化を検討されたい。 〉 ー 本プロジェクトの成果の実施 は全世界が対象となるので外国 出原長も本食言すしてほしい。 (改善のポイント) 》 解析に絡む特許は権利化、権利行使が難しいことが多い。侵 害発見性、他社排除性についての議論、追加出願や、材料や システムなどの出願につながる成果を期待する。 》 今後は、油 ・水・固体潤滑などの分野からも出願されること を期待する。 3.論文・著書・学会等発表の状 (優れている点) 況 》 学会発表については、国際学会 12件、国内学会 32件、招待 講 演 10件は十分な数であるとともに、人材育成にも多大な貢 献をしていると思われる。 》 代表的論文2件は、本プロジェクトの柱の一つで、ある固体潤 滑、特には、樹脂界面におけるトライボ反応に関わるもので │ あり、今後のトライボ用樹脂の設計指針を与える優れたもの である。 (不十分な点) 》 研究論文の代表的な 2件がいずれもアルミニウム/PTFE系関 連であるが、 他の研究についても学術論文投稿に足る深みを 持たせることを意識してほしい。学会発表の着実な増加は今 後の論文数の増大を示唆するものと期待している。 》 企 業 か ら の 参 画 者 が 大 学 と の 交 流 で 有 意 義 な 経 験 を 得 て い る と の こ と な の で そ の 一 環 と し て 、 ぜ ひ と も 論 文 発 表 に 結 び 付 け ら れ る こ と を 期 待 し た い。

(33)

(改善のポイント) 》 産学連携フ。ロジェクトゆえに、特許化を優先しつつも、平行 して、 学術的側面を論文としてとりまとめることも有用と考 える。 》 発表が特定の人に偏らず、できるだけ多くの人に発表の機会 ができるようにしてほしい。 》 上記「不十分な点」への対応 4.各種表彰・受賞・新聞報道等

I(優れている点)

の状況について I ~ 東北に摩擦の拠点が形成されつつある新聞報道が 3件あり、 総括E 社会の認知もなされていることは高く評価できる。 ~ PLに関して、本プロジェクトに直結する研究成果での 2件の 受賞は高く評価できる。 》 学術シンポジウム開催に加えて、ニュースレターの発行、技 術セミナー開催など、研究成果の社会発信についても配慮さ れている。 (不十分な点) 次世代を担う若手研究者の顔が見える社会発信も重要と思われ る。 (改善 の ポイント) これまでの 3件の新聞報道は、本プロジェクトへの「期待Jの 内容であるが、今後「成果、実績」の記事が掲載されることを期 待する。 (優れている点) 上 記1.-3. までの評価に基 I ~ 学会誌への投稿、シンポジウム、セミナーの実施などにより、 づき、「新産業分野創出」に結び│ 存在感が高まっており、社会に対する成果の還元もよくなさ つく開発研究成果が出ているか│ れていると評価できる。 (研究のアウトプット)、また現実 I ~ 実環境を想定した課題設定などを進め、また並行して、地元 に「新産業分野創出 Ji主1)(研究成│ 産業との交流を積極的に行っていることは高く評価できる。 果に基づく産業活動のアウト力 I ~ 固体潤滑における今後を見据えた事業化への活動も、大いに ム)に結び付いているか、を中 心

i

E

平{面して下さい。 注1)ここで言う新産業「分野Jとは、 新産業に結びつく新たな切り口・独 評価できる。 》 油潤滑における材料組織 ・モルホロジー制御、水潤滑におけ るD L C膜の大気中予すべり効果、固体潤滑おけるトライボ 反応制御などは、新たな低摩擦化技術として、「新産業分野創 出J に結びつく成果と位置づけられる。今後、参画企業を中 -29

(34)

-自性。 心に、実機への応用実証を経て、「新産業分野創出Jに繋がる ものと期待される。 ~ 2013年 10月の国際シンポジウムは高レベルの講演と活発な 議論がなされ、本プロジェクトの大きな成果だ、ったと思われ る。 (不十分な点) 》 参画企業との関係、があるので大変難しいことは理解できる が、特に用途が広い油潤滑については、より一層積極的な技 術移転の活動も検討されても良いであろう。 (改善のポイント) 》 シンポジウムやセミナーの実施がその後の研究進展や交流拡 大にどのようにつながったかの情報があればと思う。 》 分野の性質上、すぐに産業に結びつくものではないので大変 難しいことではあるが、固体潤滑以外でも今後を見据えた活 動があればさらによい。 》 提案の低摩擦化指針を実機モデ、ル系で、実証するにあたり、複 数技術の組み合わせを含めて、実用化を念頭においた簡便手 法の検討とともに、構築技術の汎用性をより高めるために、 低摩擦化メカニズムの解明にも注力いただきたい。 評 価 :

C

優 れ た 研 究 成 果 を 挙 げ 、 か っ、「新産業分野創出」に結び 付く評価を挙げている。 2.優れた研究成果は挙げているが、「新産業分野創出」に結 び 付 く に は 課 題 を 残 す。 3.優れた研究成果を挙げているとは言えないものの、「新産 業分野創出」に結び付く可能性は高い。 4.研 究 成 果 は 他 に 優 れ た と は言 え ず、「新産業分野創出 J に 結 び 付 く 成 果 も 期 待 出 来 な い。

(35)

E.プロジェクトの研究費の実績

総括

m

I

(優れている点) 外部資金の獲得状況と、その│ 本プロジェクトは、文科省「素材技術先導プロジェクト」予算 資金が十分に活用されているか│にて実施されており、自己評価報告書から判断すると、新たな外 の観点から評価して下さい。 部資金への応募は想定されていないと考えられる。なお、措置さ れている研究費に関して、最先端装置開発を含む前述の研究成果 に加えて、参画研究者の人数から判断して、有効活用が図られて おり、健全に運営されていると思われる。 (不十分な点) あえて言えば平成24,25,26年と、研究費が漸減している理由が 気になる。 (改善のポイント) 》 プロジェクトの目標の具体化、経済効果の定量化、 実用化時 期の明確化などができれば研究費増額はできないか? 》 民間への技術移転に際して、民間資金の積極的な活用を図る 枠組みがあれば、なおよい。

参照

関連したドキュメント

究機関で関係者の予想を遙かに上回るスピー ドで各大学で評価が行われ,それなりの成果

詳細情報: 発がん物質, 「第 1 群」はヒトに対して発がん性があ ると判断できる物質である.この群に分類される物質は,疫学研 究からの十分な証拠がある.. TWA

テキストマイニング は,大量の構 造化されていないテキスト情報を様々な観点から

児童について一緒に考えることが解決への糸口 になるのではないか。④保護者への対応も難し

しかしながら、世の中には相当情報がはんらんしておりまして、中には怪しいような情 報もあります。先ほど芳住先生からお話があったのは

としても極少数である︒そしてこのような区分は困難で相対的かつ不明確な区分となりがちである︒したがってその

本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年

○安井会長 ありがとうございました。.