.勢 働 振 興 を 続 ぐ る 景 氣 問 題
●
緒一︑勢働振興の概念と目標ご 順.概念・
B目標
二︑景氣理論盟系に於ける勢働振興
三︑勢働振興の調蓮問題
幻̀購買力推移観及び誤謬投資読MB申性化理論の批列く
四・.勢働振興の充當問題
,鋤所得形成MB勃財資本(
結勢働振興な続ぐろ景氣問題(高橋) ﹃t
ロ ー
同
橋 次
一九一
郎
︑
一九二
緒
今日︑ソ聯の計劃経濟を除外して考へると︑世界の主要な國は凡て統制維濟を行つて居る︒統制経濟は︑先
づ恐慌封策として一九二九年の世界恐慌の後に各國によつて行はれ︑それが漸次國防経濟としての軍備援張の
段階にまで進み︑職争の勃畿と共にこの李時統制経濟は職時統制経濟にスヰッチが切り替へられた︒而して●︑職
後の世界が再び昔の自肝資本主義に復館すると考へる事は歴史の流に逆行することになつた︒一度深刻に経瞼
した資本主義の構成攣化拡職後にまで持ち越され︑職後の世界の實在となるブロック経濟の建設のために︑叉
職後の世界に於いても尚ほ必要とせられる國防充實のために︑より整備せる綜合的國土計劃に基く統制が要請
せられるに相違ない︒斯様にして︑吾々は︑統制維濟について次の三つのタイプを匠別することが出來る︒
t恐慌樹策型(帥労働振興のための公共事業)
且國防充實型(手時及び職時に於ける軍需品生産)
&國土計剣型(ブロック経濟建設のたあの諸事業)
吾々は今主として第二の型に属する統制経濟を行つて居るが︑漸次第三の型をもその實行のプログラムの中
に入れなければならないコ己の・ミ乱
凡そ経濟に課せられた任務は︑國民的協同肚會の需要とその使用し得る充足可能量との闇に均衡を齎らし︑
わ國家の存績と獲展とを可能ならしむるに在る︒経濟生活の核心と七ての國民的生存維持の任務は嚇干時に於い
てのみならす職時に於いても不攣に存在する︒︑從來︑債格は國民経濟全膿に於ける資本の再生産過程忙必要な
商品資本の需婁供給を調節する作用を有して居た4然るに︑債格が需要供給の調節を螢み得るがためには︑需
要も供給もとも牝各々伸縮自在であ隔事を必︑要乏するρ然るに︑職時維濟に於いては︑需要の偏檜にも拘ら
す︑その供給基礎拡浮時と異るもの隻なろ︒かくて︑︑供給の不足する場合には假令債格が騰貴しても供給は増
加し得す﹂さりとて需要は減少を許さす︑徒らに憤格騰貴に拍車をかけるだけであるから︑債格機構を通して置
くだけで倣需要供給は少しも調節せられ得ない︒そこで︑'從來の債格機構の代りに意識的な配給機構が登場せ
ざるを得なくなるコこのことは︑生産︑流通︑消費を含む全経濟機構の綜合的統制を必然的ならしめる︒統制
債格を前提として︑その下に於いて職時経濟を途行するために必要な財貨をその必要の度合に鷹じて強制的に
ズ配給しなければならなぐなるO斯檬にして︑債値増殖よりも寧ろ素材填補に重鐵が置かれる事となるq
しかし︑今日の経濟が如何に物財の供給力に依存し︑素材填補を前同に押し出して居るとは云へ︑.それが直
ちに現物経濟への復蹄を意昧し︑貨幣乃至慣格を不必要ならしめるものではない︒職時経濟組織も軍事資材の.
むむ供給もみな商品輕濟の機構に基いて行はれる︒そこでは物動計劃がつくられるのみならす︑その物資も亦商品
たるの性格を具有するが故にその引渡に際しては支佛手段を必要とする︒叉︑それに適鷹する牧入創設の方策
が講ぜられなければなちぬ︒それ故に︑職時経濟の基本問題は︑資金調達のみに在るのでもなく︑叉資材供給
勢働振興を規ぐろ景氣問題(高橋)一九三
♂︑レ一九四
のみにあるのでもない︒5彪大なる職時財政はや︼國の利用し得る経濟力の表現に外ならぬが故に貞財政と経濟
乏は商編輕濟を通七てその統一申が示盛れる事となるのである︒此の財政と経濟との融合を地盤と←て︑財政的
活動が常に経濟的諸要素の攣北を惹を起して経濟動態の素因を創診出す︒︑︑'ゆ・
'斯様に七て︑國家豫算の歳入部面に於けゐ租税の財政的目的と非財政的目的と云ふ古い分類億︑租税経濟と﹂
め経濟操縦乏の協力的成長を通して﹂止揚せられる︒・以前た℃周縁に横つて居た非財政的目的は︑今や徴税一般
め中心的観黙にまで高められ︑國家経濟的充足艦系の周縁かち正にその申心にまで押し出されてしまつた︒此
め意味に於いて︑職時財政の本質は︑経濟力の指導以外にはない︑と云ぺるっ叉︑ヒ此庭に所謂︑﹃國家景氣﹄︑の
獲生が可能となる︒^:﹁
︑吾々は↓今や前述の三ゆの型の維濟統制忙よつで如何なる景氣攣動的現象が獲生するかを検討する事に吾々
ズ一の關心を伺ける⑩:.い9艮:̀.→︑﹂::脚し呪一.︑階讐
!先づその歴史的震生の順序に從ひ︑勢働振興をその内容とする第一の恐慌封策を採り上げる︒パ第二︑第三
の型π就いては︑紙面の都合により︑別の機會に譲らざるを得ない︒)・"ー.︑
わ國家維濟の本質をば交換要具を以て理解せん之すゐ凡ゆる個人主義的な試圖は︑'勢働振興の持つ國家経濟的
問題の解決に樹して何等の手懸ゆをも提供し得るものでないことは︑一般に明かなことであゐ︒此の國家輕濟
め交換読は﹂個入の効用計算の平面に於いて國家歳入乏國家の仕事とを李面圖に描く事である︒庇の様な構成
の救ひ難い.内面的な︒論理的な矛盾は︑國家的勢働振興に就炉てみると︑國家経濟が市場の成員にまつて個
入的効用計算と矛盾するが故に無覗されて居る経濟的活動特に投資に就て行ふ事によつて﹂國家経濟な此嘘廼
歳入と仕事とを維濟的不況の市場に於ける個汝の交換契約者め効用計算に反七て貫行巷せると云ふ事が拙來
ゑ}︑︒・幽円︑・・一・︑︑rゼ︑⁝〜":̀声:・'︽‑
'國家経濟を市場経濟理論的函激化する試圖を放棄し︑それを特殊なる性質の経濟と考へなければならない︒
勢働振興政策を通して國民維濟の再生産過程に關與する國家は︑それ自身資本形成者であり投資者である︒そ
れは叉︑輕濟の計劃者であり︑耽操縦者である⑩此の意味忙於やて,國家が勢働振興政策を實施することを通ル
て︑統制経濟が次第にその姿態を整へる︒か鴎て︑勢働振興政策ば↓統制経濟の第一の型を形成する事去なる⑩
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● ︑陶螢働振興の概念と目標
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勢働振興な続ぐろ景氣問題(高橋) ぐ
︼九五・
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5畢.一九山ハ・帥労働振興(︾ひ魯︒・げ$︒冨臨彗㈹)なる概念は︑特に机イツ等に於いては︑大なる・しかし時間的には不況期に
於ける景氣煽揚と云ふ局限せられた範園に就いての﹃緊急榮働﹄の時間的に縫績せる・しかし物財的に局限せ
リロサのぜモトリロドロタとヒぷられた領域を超えて︑國民経濟的生活け全線に封する國家の汎ゆる力の干渉的配備にまで籏大せられてしまっ
た︒
此の包括的な意味内容を有する勢働振興は︑今日︑通常︑直接的勢働振興と間接的勢働振興とに分類せられ
る︒直接的勢働振興とは︑公共的機關叉は公共葡行政聴の創意を通して︑特定の物資使用目的のための貨幣が
準備せられ︑その支出を通して直接に附加的榮働力が就業せられる場合を言ふ︒之に封して︑間接的榮働振興
ともては︑個別維濟の企業家的創意を通して提供せらる可き物財使用のための附加的貨幣額を支出する汎ゆゐ
措置があらはれる︒例へば︑︑自動車税の低下︑租税設券︑投資のたあの租税輕減などがそれである︒此の場
合︑直接的勢働振興の規定は國家的措置を通して正しく明らかk現はれるが︑個別的経濟の創意を刺戟すべき
措置に關する聞接的勢働振興の限界 は不明瞭である︒'
め"クレーマー(○鋤二穴﹃餌BOH)の研究を埃つまでもなく︑第一・次世界大職前に於いては︑固定資本の投資は未だ
大部分古典的理論の意味に於ける企業家の手に保持せられ︑その範園は全曵國民の自由意思から襲生せる節約
資本の供給によつて規制せられで居たが噛職後︑特に最近に於いては︑自嚢的な投資活動と誘焚された投資活
動︑及び私的な資本要求と公共的な資本要求との間の激烈な野立があらはれお様になつた︒國家によつて誘護
ざれる資本形成は︑物財資本をば︑私的資本の力を以つてしても克く之をなし得ないところに集積する手段で
ゴあるσ純粋に市場経濟的な信用理論は︑既に投資の計劃のために﹃財産の制限﹄を跳び越す手段︑即ち附加的
信用及びそれを逸して惹起ざれる﹃強制節約﹄(臨9︒巴︒︒9く言σΩ)をもつて居為︒これに必要な條件は︑消費財に
謝する需要が信肘創造及び資本財に樹する需要の増加と同一速度で増加しないと云ふことである︒その結果画
物贋は所得よりも急速に騰貴し︑溝費は制限せ膨れるであらう︒・荷ほその上に地代︑俸給︑恩給等の所径に面
定的である︒だから︑︑人々は節約され惹事を或る程度強制され.⁝從つてそれは任意附笛約によつて通常生ぜし
められる結果と同一,の結果を有する事になる.挽言すれば︑﹁投資の増加に必要な現實資本は︑物便騰貴ξ云ふ
手段にょつて浩費大衆の手から強奪される0であ鄭﹂,・,︑‑一,一
併し︑今日の状態は︑これをもつて満足することが許されない℃從來の資本創出の領域に﹃國家的強制節約﹄
(︒︒§け一一9⑦N妻§σqωω忘§)が登場し︑資本充當の領域には直接的な風家投資及び國家にょつて誘致された投資が
附加される事になるゆ.﹂"・﹁塗︑'・'.(:イ
・斯様にしてみると︑直接的勢働振興は︑國家の支出を通して行ばれる・叉はそれによつて誘致される投資で
あるゆにれだけが︑今吾々,の問題となる沿闇接的勢働振興は國家財政の歳入側面に封する措置を通して刺戟さ
のれた投資活動(例へば租税誰券)である︒他の汎ゆる手段︑例へば通商協定政策︑カルテル政策の如ぐ︑勢働
振興度を引上げる作用をもつては居るが︑國家財政の歳入及び歳出側面と原理的に結合して居ないものは︑國
勢働振興な続ぐる景氣問題(高橋)鞠H九七
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机.."︑ビ.︑︑︑.一巳,.:ハ︑恢じ●一九八
家を通して行はれる経濟促進的一﹃指導規制﹄.と云ふ第三の概念に色含せられる事になる9之に反し・て︑︑一方誘
致された汎ゆる勢働振興計劃をば聞接的勢働振興に蹄し︑他方直接的募働振興をば國家の自己投資のみに限定
すると蒲それは直接的勢働振興なる概念の許ざれざる狭縢化を意味する事になる︒此盧では.重鐵が極めで多
く授資の行はれる公的又は私的財産領域の匠別に置加れで居るα代用品獲明のための補助金︑住宅改良0たみ
の利子補助.移佳のための國家的貸出は︑此の狭い見解によると間接的勢働振興の中に入る事になるが︑今日
徐はれて居る所の國家の統制経濟に劇ると.それ齢のものは直接的勢働振興σカデゴ払レ入ることとなδq
此盧で取扱ぶのば胃 直接的勢働振興のみである︒此の概念はご公共事業︑緊急勢働等の概念を包含するが︑㎡畢
にそれのみに止らす感鷹的にそれを超え℃次にのべる檬に獲展する﹁直接的勢働振興は︑経濟的には市場経濟に
於いて註丈が分興ぜられ.供給された物財をば國家経濟の申に於いで叉ば國家によつて定められた地位に於
いて圃民経濟a中に投資すると云ふ方法守︑完成される︒勢働振興は︑本源的には斯かる投資地位に於Wで現は
れ.第二次的には資本財の供給工業及び消費財工業に於いて現はれ筋・﹂斯もσ如くにレて︾勢働振興は國民
経濟的循環との關聯に入る︒.︑⁝!.・....∵︑.︑・
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