• 検索結果がありません。

SystemSelector2.book

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "SystemSelector2.book"

Copied!
20
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

この章では、System Selector 2 をご利用いただく上で重要なコン

ピュータや

OS の基礎知識についてご説明いたします。特に初めてパー

ティション操作やマルチブート環境を構築される場合は、最後までお

読み頂き各項目について十分ご理解をされることをお薦めいたしま

す。

1.1 パーティション・マルチブートの基礎

1.2 各 OS の制限事項

(2)

1.1

パーティション・マルチブートの基礎

ここでは、ハードディスクを始めファイルシステムやパーティション種類またマルチブートの仕組等の基本 的な知識についてご説明いたします。

1.1.1 ハードディスクとは ?

磁気を利用してデータの読み書きなどを行う記憶装置を指します。コンピュータで扱う OS やアプリケー ションといったデータがここに記録されます。 ハードディスクの構造は、次の図のように、「プラッター」と呼ばれる磁気ディスクと「スピンドル(軸)」、 読み書きを行う「ヘッド」から構成されており、ヘッドが任意のプラッター(ディスク)に対して放射線状 に任意の場所へ移動することでデータを読み出せるようになっています。

■ ハードディスクの記憶領域

• トラック 一枚のディスク上に、一定間隔で並ぶ同心円上の記憶領域を指します。 ディスクの外周から0 で始まるトラック番号を与えることで認識されます。

(3)

• セクター OS はディスクをセクターと呼ばれる単位で管理を行いますが、その大きさがセクターとなります。 一本のトラックを等間隔に分割する最小単位を指します(通常のセクターサイズは512KB)。 トラックを512KB(通常)に分割したものがセクター • シリンダー 現在主流となっているハードディスクの多くは、複数枚のディスクが一定間隔で重ね合わされた構造 となっています。 複数枚のディスク上では、トラック番号が同一となるよう円筒状に並んでおり、その円筒状に並んだ トラックの集合体をシリンダーと呼びます。 ヘッドを移動せずにデータの読み書きを行えるトラックがシリンダー ※シリンダー番号とトラック番号は同一となります。

(4)

1.1.2 フォーマットとは?

コンピュータは、常にユーザーの要求に応じて必要な情報を素早く探し出さなければなりません。そのため には、どの情報がどこに格納されているのかをコンピュータが把握している必要があります。そのコン ピュータが行う作業を補助する目的で、データの位置確認を容易にできるようディスクを小さなブロックに 分割する事を「フォーマット」と呼びます。 ハードディスクを図書館と例えるなら、本の位置を明確に把握できるように本棚を用意する作業がフォー マットとなります。 そして、このフォーマットは2つに分類されます。 • 物理フォーマット ローレベルフォーマットと呼ばれ、通常はハードディスクの製造メーカーが行うもので、ユーザーが行う操 作ではありません。 この物理フォーマットで、トラックやセクターに分割されます。 • 論理フォーマット 物理フォーマットされたディスク上にファイルシステムを生成する作業を指します。 市販されているフロッピーでディスクやMO などに「DOS/V 用」「Macintosh 用」と記載されているのがこの 論理フォーマットによるもので、使用するOS(Windows/Macintosh/Linux 等)毎にファイルシステムは異なっ てきます。 物理フォーマット・論理フォーマットに限らず、フォーマットを行うことで、ディスク に記憶されていたデータは全て消去されてしまいますので、フォーマットを行う前に は、必ずバックアップ等を行うように心がけてください。

(5)

1.1.3 ファイルシステムとは?

ファイルシステムとは、ファイルの管理方法を指します。ハードディスク上のパーティションは、そのまま では利用することができず、OS がファイルを管理したり、データの読み書きを行える仕組みを構築するこ とで、初めて利用することが可能となります。このようなユーザーが扱うファイルやディレクトリを実際の 物理的なディスク上に対応させ、ファイルやディレクトリ自体を構成する管理の仕組みがファイルシステム です。 そして、人によってノートやルーズリーフ、メモ帳、手帳などを使って情報を管理するように、コンピュー タもOS によってファイルの管理方法(ファイルシステム)がそれぞれ異なってきます。 ファイルシステムによって次のような基本操作が行われます。 • ディスクの空き容量の確保 • ディレクトリ(フォルダ)名、ファイル名のサポート • ディスクに保存されたファイルの物理位置 ファイルシステムには以下のような種類があります。 • FAT16

DOS と互換性を持つ OS、Windows 95/98、Windows NT、OS/2 等で利用されるファイルシステムです。 ファイルの保存に「クラスタ(ディスクの理論的な使用単位)」(注 1)を利用し、このクラスタの位置情報 や状態情報をFAT(ファイル割付テーブル「File Allocation Table」)で管理し、そのテーブル長が 16bit である ためにFAT16 と呼ばれます。

マルチブートやパーティション管理において重要な点は、FAT16 では最大で 2GB までのパーティションしか 作成することができません。

(6)

例え6GB のハードディスクであっても、6GB 全てを FAT16 でフォーマットすることはできません。 • FAT32

Windows 95 OSR2 からサポートされたファイルシステムで、最も一般的なファイルシステムといえます (Windows 95 OSR2、Windows 98/Me、Windows 2000、Windows XP のみ認識されます)。

FAT のテーブル長が 32bit に拡張されたことで、最大 2TB(テラバイト)まで扱えるようになり、FAT16 に比べても多くのクラスタを管理できるために、同じ容量のパーティションであってもクラスタサイズを 小さくすることができ、効率良くディスクの管理を行うことが可能です。

• NTFS(New Tecnology File System)

Windows NT・2000・XP で利用されるファイルシステムです。

NT・2000・XP のみでサポートされるもので、他の OS で利用することはできません。 • HPFS(System Selector 2 ではサポートしていません)

OS/2 のファイルシステムで、Windows 上からは読み書きができませんが、Windows NT 3.51(あるいはそれ以 前のバージョンからアップグレードされたWIndows NT)や Linux からのアクセスは可能となっています。 • ExT2 FS(System Selector 2 ではサポートしていません)

Linux が利用するファイルシステムで、Windows からは読み書きができません。

但し、Linux が FAT と HPFS には対応していますので、Linux からのアクセスは可能です。 • BFS(System Selector 2 ではサポートしていません)

BeOS でサポートされるファイルシステムで、18000PB(ペタバイト)のファイルを作成することも可能と なっています。

他にもMacintosh で利用される HFS や HFS+ といった様々なファイルシステムが存在しています(System Selector 2 ではサポートしておりませんので、省略させて頂きます)。

(7)

System Selector 2 では、これらの代表的なファイルシステムのうち、FAT16、FAT32、NTFS の作成、削除、 編集に対応しています。 注1: クラスタとは、ディスクの理論的な使用単位を表します。領域の確保などに関係する単位でセクタをいく つか集めたものを1クラスタとします。

1.1.4 パーティションとは ?

論理フォーマットでファイルシステムを作成する際に、利用するOS 毎に扱えるファイルシステムが異なり ます(フォーマット、ファイルシステムを参照)。 つまり、ハードディスク全体をFAT16 や FAT32、NTFS といったいずれか 1 つのファイルシステムでフォー マットを行うという事は、そこへインストールできるOS を制限してしまう事になります。 そこで、この制限を取り払うために、ハードディスクをパーティションと呼ばれる方法で分割し、一台の ハードディスクを独立した複数のドライブとして扱えるようになります そして、それぞれの各パーティションは任意のファイルシステムでフォーマットすることが可能です。

(8)

上の図のようにハードディスクを4 つのパーティションに分割(ドライブ C:/D:/E:/F:)とすると、次の図の ように独立したドライブ(ディスク)として扱われます。

■ パーティションのメリット

ハードディスクをパーティションで分割することにより、複数のファイルシステムを一台のハードディ スクに混在させることが可能となり、これによって次のようなメリットを挙げることができます。 • 複数の OS を一台のハードディスクにインストールすることが可能となる。(注 1) • ディスクの効率的利用(空き容量を効率的に利用できる) • 用途別ディスクとしての利用

■ パーティションの種類

• 基本パーティション(プライマリーパーティション) 一台のハードディスク上に最大で4 つまで作成することができます。 ハードディスクの先頭に存在する MBR(マスターブートレコード)(注 2)にパーティション情報が 保存されるパーティションで、通常はOS をインストールするために使用されます。

(9)

• 拡張パーティション 拡張パーティションは1 台のハードディスクにつき 1 つしか作成できませんが、この拡張パーティショ ン内には複数の論理パーティションを作成することが可能です。 基本パーティションと構造的には似ていますが、OS のファイルシステムからはファイルを格納する パーティションとしては利用できないため、区別して扱われます。また、拡張パーティションは基本 パーティションと重なる領域には作成することができません(つまり、拡張パーティションを作成し た場合には、基本パーティションを3つ以上作成することはできません)。 尚、System Selector 2 では、拡張パーティションを定義することなく、直接論理パーティションを作成 することが可能です。 • 論理パーティション 拡張パーティション内に作成されたパーティションで「論理ドライブ」とも呼ばれます。 同一ハードディスク内の論理パーティション数には制限はありませんが、各OS によって使用できる パーティション数で制限を受ける場合があります。また、無制限に論理パーティションを作成しても、 MBR からしか起動できない OS であれば論理パーティション内にインストールを行っても起動するこ とはできませんので、ブート情報を基本パーティション内にインストールするという条件が付きます。 Linux の LILO のように論理パーティション内の OS を読み込むことのできるブートローダーを利用す ることで論理パーティション内のOS を起動することは可能です。また、Windows 9x や Windows NT も、見かけ上は論理パーティションへのインストールは可能ですが、実際のブートローダーは基本パー ティション内に格納されることになります。 以上の事から、一台のハードディスクは「4 つ未満の基本パーティション」または「3 つ未満の基本 パーティション+いくつかの論理パーティション」に分割することが可能です。 ※ それぞれのOS における制限事項は次章をご参照ください。

(10)

■ ドライブレターについて

ドライブレターとは、MS-DOS や Windows 系の OS(Windows 9x/Me、Windows NT/2000/XP など)にお いて、ハードディスクやフロッピードライブ、CD-ROM ドライブなどのブロック型デバイスに対して割 り当てられるA ~ Z までのアルファベット文字を指します。 通常の市販されているコンピュータの場合であれば、フロッピードライブがA、B に定義され、ハード ディスクがC、CD-ROM が E となっているのが一般的です。ハードディスクをパーティションで分割す ることでC、D、E、F といった具合に順番にドライブレターが割付られていくことになります。(フロッ ピードライブでA、B が定義されているため、割付られるレターは C からとなります)(注 3)。 このドライブレターは、コンピュータに接続されたハードディスクや CD-ROM ドライブを取り外した り、追加・移動を行うことでも変化し、手動操作でシステムに変更を加えることでも変化します。この ように、ドライブレターが変化することでプログラムやデータの格納情報が不一致となり、障害を起こ すことになります。 例えば、ハードディスクを2つのパーティション(C、D ドライブ)で分割していた場合、C ドライブ を削除すると、このD ドライブは C ドライブへと変化します。ここで、本来の D ドライブに何らかの OS がインストールされていた場合、D ドライブにあるはずの OS が D ドライブには存在しなくなり、こ の変化についてOS は何も知りませんので正常に起動できなくなります。 次のような操作によってドライブレターは変更されてしまいます。 • パーティションの作成 • パーティションの削除 • パーティションの移動 • ハードディスクの追加 • ハードディスクの取外し • CD-ROM、CD-R/RW、ZIP、MO 等のドライブの追加や取外し

(11)

ンの追加や削除を行うようなものではありませんが、ハードディスクの増設予定がある場合やマルチ ブート環境構築の前には、しっかりと計画を立てて操作をすることが望ましいといえます。 また、使用するOS によって、ドライブレターの割付が異なってきますので注意する必要があります。 Windows 95: FAT12/16 のみが認識され、それ以外のファイルシステムのパーティションは無視されます。 Windows 95 0SR2/98:

FAT32/32 LBA、FAT16 LBA 等が認識されるようになっています。 WIndows NT/2000: システム起動後に割付を変更することができます。NT は FAT32 を認識することはできませんが、レター 割付は行われます。

■ 隠れパーティション

OS からは見えないように設定された特殊なパーティションを指します。 OS からはアクセスもできず、ドライブレターが割り当てられることもないため、OS からは完全に隠蔽 されることになります。隠れパーティションは、マルチブートにおいて重要な意味を持ち、複数の基本 パーティションを表示したままでは正常に起動できないOS などの場合に、トラブルを回避する目的で 利用予定のないパーティションは極力隠すことが推奨されます。 隠れパーティションに設定するメリットは次のようなものが挙げられます。 • 不正なアクセスによるファイルの破壊防止 • OS によっては正常に動作できない問題を回避 • 誤った操作で OS を削除してしまうことを防ぐ • ドライブレター配置の回避 隠れパーティションの利用法(例) 他言語環境の共存 日本語環境と外国語環境を混在させるような場合には、別のパーティションとして互いのパーティショ ンを隠れパーティションにしないと ScanDisk でシステムが壊されてしまいます。これは、英語版の ScaDisk が日本語環境のパーティションを検索動作すると、漢字及び半角カタカナ字で定義されたフォ ルダをエラーと見なして修復作業を実行してしまうのが理由です。その結果フォルダが壊れ、日本語環 境を起動した際にエラーが発生しますので、対象のシステムから見て都合の悪いパーティションは隠す 必要があります。 ドライブレターの割付回避 「ドライブレターについて」で記載したように、次のような操作によってドライブレターは変更されてし まいます。

(12)

• ハードディスクの追加 • ハードディスクの取外し • CD-ROM、CD-R/RW、ZIP、MO 等のドライブの追加や取外し これらの操作を行う場合、パーティションを隠すことでドライブレターの割付変更による障害を回避す ることが可能です。 注1: 通常では、1つのパーティションに複数のOS をインストールすることはできません。System Selector 2 では、同一パーティションへ複数の OS をインストールすることが可能ですが、本来は「基本パー ティションには1つのOS」が原則となります。 注2: ハードディスクの一番先頭に存在する小さな区画です。MBR には、各パーティションの開始位置やサ イズ、使用している OS のタイプ、起動可能なパーティション情報を記録している「パーティション テーブル」と、OS の起動を司る「マスターブートコード」と呼ばれるプログラムが格納されていま す。(詳細は「マルチブートの仕組み」を参照してください) 注3: DOS/V 機であれば、フロッピー ドライブが 1 台、ハードディスクが 2 台、CD-ROM ドライブが 1 台 搭載されたPC では次のようになります。 (DOS/V 機の場合) A: フロッピー ドライブ C: ハードディスク #1 D: ハードディスク #2 E: CD-ROM ドライブ

1.1.5 パーティション操作における System Selector 2 の役割

この節では、System Selector 2 を使用することにより、これまでの FDISK 等でのパーティション操作とどの ように違ってくるのかを簡単にご紹介させて頂きます。

FDISK による問題点

通常のDOS などの FDISK を利用してパーティションを作成する場合、拡張パーティションを作成して から論理パーティションを作成し、拡張パーティションを削除する場合には、論理パーティションを削 除してから拡張パーティションを削除する必要がありました。しかし、FDISK のバージョンによっては 論理パーティションが見えないために、DOS から起動して FDISK で Windows NT の作成した拡張パー ティションが消せないというトラブルも発生します。 このように、消したいパーティションがあるのに消せないような場合でも、System Selector 2 では全ての パーティションの削除や作成が可能ですので簡単に操作を行うことができます。もちろん、既にOS が インストールされているパーティションなどの場合でも、保存されているデータを失うことなくサイズ の変更や移動を行うことができますので、FDISK とは異なり、最初からフォーマットを行うような手間 を省くことができます。

(13)

うな複雑な構造のパーティションにも対応できるようになっています。その中でも、System Selector 2 に おけるパーティション管理で優れた点は、拡張パーティションと論理パーティションの概念を考える必 要なく、基本パーティションと同様の操作を行える点にあります。 本来なら、次の図のような概念が必要ですが、 System Selector 2 では、次の図のように扱うことが可能です(拡張 / 論理パーティションの概念は存在し ていますが、ユーザーは意識する必要がありません)。例えば、既に基本パーティションを4つ作成して いて、新たに基本パーティションが必要になった場合でも、基本パーティションをそのままの状態で論 理パーティションへ変換することができます。 ※システムやアプリケーションの入っているパーティションを変換するのは絶対にお止めください。

64GB を超えるハードディスクのフルサイズを認識しない

同じく、FDISK を使用して 64GB(68,719,476,736 バイト)を超えるハードディスクをパーティションに 分割すると、FDISK がハードディスクの正しいサイズを報告しないという問題点もあります。例えば、 物理ドライブのサイズが 70.3GB (75,484,122,112 バイト) の場合、FDISK はドライブのサイズが 6.3GB (6,764,579,840 バイト)であると報告します。

この問題については、Windows Millennium Edition で修正され、他のバージョンについては修正プログラ ムが用意されていますが、完全な遡行テストは行われていませんので確実と言えるものではありません。 しかし、System Selector 2 では、ハードディスクの容量やパーティションに関係なく認識することができ ます。

1.1.6 マルチブートにおける System Selector 2 の役割

System Selector 2 を利用する場合と利用しない場合とでは、コンピュータの起動順序が大きく変わってきま す。コンピュータの電源が入り、システムが起動する前にSystem Selector 2 がどのような役割を果たしてい るのかをご説明させて頂きます。

(14)

一番先頭に存在する小さな区画で、各パーティションの開始位置やサイズ、使用しているOS のタイプ、起 動可能なパーティション情報を記録している「パーティションテーブル」と、OS の起動を司る「マスター ブートコード」と呼ばれるプログラムが格納されています。そして、次にマスターブートコードを実行して パーティションテーブルを読み込み、どのパーティションが起動可能かを調べて起動可能なパーティション が判明すればそのパーティションに存在するOS の起動コードを読み出してシステムの起動処理を実行しま す。これでやっとOS が起動することとなります。 System Selector 2 をインストールした場合、この MBR に存在するマスターブートコードが独自のものに置 き換えられ、OS よりも先に System Selector 2 が起動することになります。そして、コンピュータにインス トールされた複数のOS を任意に切り替えて起動することでマルチブートの機能を実現しています。

(15)
(16)

1.2

OS の制限事項

ここでは、複数のOS をインストールしマルチブート環境を構築していく上で重要になる各 OS の制限事項 とBIOS の設定についてご説明致します。

System Selector 2 は複数の OS をインストールすることが可能ですが、それぞれの OS には色々な制限が存在 しており、無闇にインストールすることは出来ません。System Selector 2 をご利用いただいた場合でも、OS の制限事項を越えたご利用は不可能となりますので、各OS の制限事項を十分にご理解下さい。

1.2.1 ファイルシステムの制限

まず、これまでの節で説明してきましたように、OS によって利用するファイルシステムが異なります。NTFS でフォーマットされたパーティションへWindows 98 や Linux をインストールするようなことはできません。 +: 条件付きで可能 上記の表を見た限りでは、記載されている全てのOS が FAT16 に対応していますので、全てのパーティショ ンをFAT16 でフォーマットするという手段が考えられます。しかし、全てのパーティションを FAT16 で利 用するということは、せっかく大容量のハードディスクを用意しても効率よく使用することができません。 OS 第二ディスクへの インストール 論理パーティ ションへの インストール ファイルシステム 最大 ブート コード 最小必要 空き容量 FAT 16 FAT32 NTFS EXT2 MS-DOS 6.2 × × ○ × × × 2GB 10MB Windows 95 + + ○ × × × 8GB 50MB Windows 95 OSR2 + + ○ ○ × × 8GB 100MB Windows 98 + + ○ ○ × × 8GB 200MB Windows Me + + ○ ○ × × 8GB 295MB Windows XP (Home/Pro Edition) ○ ○ ○ ○ ○ × - 1.5GB Windows NT 4.0 ○ ○ ○ × ○ × 2GB 150MB Windows 2000 ○ ○ ○ ○ ○ × - 1GB Linux ○ ○ + + × ○ 8GB 100MB PTS-DOS ○ ○ ○ × × × 8GB 3MB

(17)

例えば、Windows 2000 は FAT16/FAT32 へのインストールはサポートされていますが、NTFS へインストール しなければNT 特有のセキュリティアトリビュート(ユーザーレベルに合わせてアクセス権利を指定する設 定)を利用することはできません。よって、他のWindows 9x からのアクセスも可能となる利便性も考慮す ることができますが、システムを複数の人間が共有利用する場合であれば、FAT ではなく NTFS へインス トールすることが望ましいといえます。 ※ Windows 2000 を FAT32 へインストールする場合、マイクロソフト社で保証しているパーティションの最 大サイズは32GB までとなっています。 注1: ディスク容量の有効利用 次の表はFAT16 での各クラスタのサイズにより発生する無駄なディスク容量を示します。 この無駄を小さくするためには、パーティションのサイズを可能な限り小さくするか、FAT32 を利用する ことで無駄を最小限に抑えることができます。 パーティションサイズ クラスタサイズ 無駄容量 127MB 2K 2% 128-255MB 4K 4% 256-511MB 8K 10% 512-1023MB 16K 25% 1024-2047MB 32K 40% 2048-4096MB 64K 50%

(18)

1.2.2 最大ブートコードの制限

マルチブート環境を構築していく上で、最も重要な要素が最大ブートコードの制限です。これは、OS を起 動するために必要なブート情報がハードディスクの先頭から一定以上離れてしまうことでOS を起動するこ とができないという問題です。 例えば、20GB のハードディスクを 10GB と 10GB の2つにパーティションで分けた場合、後部の 10GB の パーティションへWindows NT 4.0 をインストールしても、Windows NT のブートコードが 2GB を越えてい るために起動することは不可能となります。 よって、Windows 9x などと Windows NT 3.x/4.0 でマルチブート環境を構築したいような場合には、制限が 2GB という Windows NT をハードディスクの先頭に置き、後部に制限が 8GB の Windows 9x を置くといった 方法が望ましいといえます。 意味もなく好きな順番でOS をインストールしていくことは、後々でトラブルが発生する原因となりますの で、きちんと計画をたてて構築していくことをお奨めします。 ※ Windows NT を論理パーティションへインストールする場合には、ハードディスクの先頭から 2GB まで の領域にFAT16 の基本パーティションが必要となります。 ※ これらの問題はLinux でも同様で、ブートコードがハードディスクの先頭から 8.4GB 以降になってしま うと起動することはできません。 ※ Windows NT を 2GB 以降の領域にインストールする方法は、第三章「 テクニック集」をご参照ください。

1.2.3 日本語環境と外国語環境の混在における問題点

日本語環境と外国語環境のOS を混在させる場合にも注意点があります。 1台のコンピュータに言語の異なるOS を導入した場合、他言語の ScanDisk が日本語環境を検索した際に日

(19)

結果、日本語環境が破壊されてしまいます。システム自体の混在は可能で、ScanDisk さえ起動されなければ 問題はありませんが、一度でもScanDisk が起動してしまうといけません。

そこで、お互いのOS を同一パーティションへインストールせずにパーティションを分けて、どちらかを隠 れパーティションとして設定する必要があります。

1.2.4 Service Pack の導入における問題点

Windows NT は FAT32 を認識できず、Windows 95 は NTFS を認識することはできません。しかし、Service Pack 4 以降を導入した Windows NT 4.0、Windows 95 OSR2 以降の OS はそれらのパーティションを検出する ことが可能となります。この場合でも、英語版のWindows 95 OSR2 以降の ScanDisk が起動すると日本語の Windows NT 環境の NTFS は破壊されてしまい、Windows NT の起動時にエラーが出てしまいます。また、マ イクロソフトのパーティション検出コードの仕様によって、従来の製品でパーティションを作成していた場 合はエラーとみなされてScanDisk が起動してしまい、修復作業が実行されることでそこにあった OS が破壊 されてしまいます。 このような事例の場合も、お互いのシステムから見て都合の悪いOS は隠れパーティションに設定すること で回避する必要があります。

1.2.5 BIOS の役割

System Selector 2 をご利用になる上で、BIOS の設定は大きな影響を与えます。設定によっては System Selector 2 が正常に動作しない場合や、的確な情報を取得できずに正確なパーティション情報を構築できない場合が ありますので、よくご確認して頂きますようお願い致します。 BIOS とは、コンピュータシステムのハードウェアを制御するための基本ソフトウェアでハードディスクや キーボード、グラフィックスなど、標準的なデバイスを制御するプログラムコードが組み込まれています。 このBIOS によってコンピュータに接続されたハードディスクが認識されるわけですが、BIOS の種類やバー ジョンあるいは設定によって、大容量ハードディスクを認識できなかったり、System Selector 2 で正確なマ ルチブート環境を構築できない場合が起こります。そのため、IDE ポートに大容量ハードディスク(2.1GB 以上)を接続している場合、System Selector 2 をインストールする前に BIOS の設定を必ず確認するように してください。(注1)

※ 本書ではAWARD 社の BIOS を例に設定のポイントを説明しますが、詳細についてはご利用のメーカー のマニュアルをご参照ください。

AWARD 社の BIOS であれば、コンピュータの電源を入れた後に「DEL」キーによって BIOS の設定画面へ 切り替えることができます。

(20)

ハードディスクの動作モードを確認できる機能がありますので、大容量ハードディスク(2.1GB 以上)を接 続している場合は必ず「LBA」モードを選択してください(大容量ハードディスクを接続している全ての チャンネルで設定が必要です)。「LBA」モードではなく「NORMAL」や「LARGE」モードで動作している 場合、System Selector 2 は正確にパーティション情報を構築できない場合があります。 ※ CD-ROM などの接続されているチャンネルであれば、特に設定の必要はなく「AUTO」のままで問題あ りません。

また、「HDD S.M.A.R.T. Capability」(注 2)や「Anti-Virus Protection」(注 3)の設定が可能であれば「Disable (使用不可)」と設定するようにしてください。

注1: LBA モードが利用できない BIOS であった場合、アップグレードが可能であるかどうかをメーカーなどで 確認し、可能であれば新しいバージョンへアップグレードされることを推奨します。

注2: S.M.A.R.T.(Self-Monitoring、Analysis and Reporting Technology)機能を利用して、HDD の故障予知を行 うかどうかを設定するものです。ATA×3(Ultra ATA)以降の規格に対応した製品は S.M.A.R.T. をサポート しており、デフォルトは「Disabled」となっていますが接続する HDD に合わせて選択します。

注3: 「Enabled」にすることで HDD のブートセクタとパーテションテーブルへの書き込みを禁止にしてウィル スから保護するものです。そのため、System Selector 2 の独自の情報を書き込むことができず、正常に動 作できない恐れがあります。また、OS のインストールや FDISK の利用、フォーマット等も出来なくなり ますので「Disabled」を選択してください。

参照

関連したドキュメント

[r]

ところで、モノ、ヒト、カネの境界を越え た自由な往来は、地球上の各地域の関係性に

SVF Migration Tool の動作を制御するための設定を設定ファイルに記述します。Windows 環境 の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 20)」を、UNIX/Linux

また適切な音量で音が聞 こえる音響設備を常設設 備として備えている なお、常設設備の効果が適 切に得られない場合、クラ

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

次に、第 2 部は、スキーマ療法による認知の修正を目指したプログラムとな

パスワード 設定変更時にパスワードを要求するよう設定する 設定なし 電波時計 電波受信ユニットを取り外したときの動作を設定する 通常

設定支援ソフトウェアで設定したときは、データを付属の SD カードに保存した後、 FS-2500EP の設定操 作部を使って SD カードから