奈良教育大学学術リポジトリNEAR
彙報
雑誌名 高円史学
巻 4
ページ 61‑63
発行年 1988‑10‑01
URL http://hdl.handle.net/10105/8653
彙 報
歴史学研究室便日ソ
本年度の研究室構成は︑教官が三名︵泉谷︑本城︑島田︶
また︑二回生以上の専攻学生は五五名︵日本史三五名︑西
洋史二〇名︶にもおよび︑社会科専攻生全体のほぼ六割を
占めている︒この活況が単に数のうえのことにとどまらず︑
同時に卒論研究の充実に結びつくよう祈るばかりである︒
なお︑大学院生は三名︵日本史二名︑西洋史一名︶である︒
過去一年の主な研究室活動を拾ってみると︑八八年二月
に日本史研究室が︑﹁童謡の里﹂として知られる兵庫県の
龍野方面へ日本史実習を兼ねた卒業旅行を実施︑龍野城や
旧藩主文書を所蔵する市立図書館などで研修をおこなった︒
一方︑西洋史研究室は八七年十一月に︑和歌山方面へアメ
リカ移民の資料を探訪する研修旅行を実施し︑あわせて紀
の国風土記の丘︑県立博物館なども見学した︒︵島田記︶ 附属小学校便日ソ
文部省によるこの度の教育課程の改定では︑低学年社会
科・理科が廃止され︑新たに﹃生活科﹄が設けられること
になった︒﹃生活科﹄には︑社会科の分野でいうと生産と
労働の観点が皆無であり︑低学年から科学的な社会認識の
基礎をと︑実践・研究されてきた低学年社会科は否定され
た︒そして︑﹁習慣や技能を身につけさせる﹂と何やら第
二﹁道徳﹂のような﹁生活科﹂である︒
附小では︑社会認識の基礎を培うべき社会科の役割を確
認し︑昨年度から社会科部を中心に低学年社会科の充実と
﹁生活科﹂の実態を明らかにするとりくみを進めている︒
︵櫻
本記
︶
−61−
附属中学校便日ソ
三年継続で行ってきた本校の研究会も今秋で最終年次を
むかえる︒社会科では︑﹁わかる﹂とはどういうことか︑
科学的社会認識をどのようにして子どもたちのものにする
かというテーマを掲げて教材の研究・実践を重ねてきた︒
今年は︑吉川が公民的分野で﹁消費者運動﹂の︑谷口が
歴史的分野で﹁室町時代の民衆の成長﹂の授業を公開し︑
また︑佐古田が南アのアパルトヘイトの教材化について研
究発表をする予定である︒ ︵谷口記︶
昭和六十二年度高円史学会大会
十月二十四日︵土︶に左記のとおり実施した︒
研究発表
江戸時代の町人文化 −浮世絵を中心に−
櫻本 豊己氏
幕領買納制と畿内農村 本城 正徳氏
社会科教育における郷土資料の収集とその活用
−奈良県社会科教育の充実のためー 菊一圭司氏
出席者二五名
卒業論文題目︵昭和六十二年度︶
A日本史∀
岩崎 正一昭和初期の政党政治
−普通選挙法の成立と保守政党の動向−
清水 晴美 近代における日韓関係
−日韓併合にみる新聞論調分析−
内藤 和彦 大正時代の政治運動について
ー貴族院改革問題における政党の動向と
評価−
中川 義次 昭和初期における軍部の動向について
ー満州事変における関東軍の独走−
練尾 親枝 朱印船貿易について
伊地知俊介 米騒動について
〜奈良県における米騒動の意義−
浦西 克江 神仏分離について
ー興福寺における神仏分離と僧侶−
62
高橋 幹夫 幕末の藩の兵制改革
−長州藩の軍政改革の過程分析とその評
価−
萩原 千恵 近世城下町について
−郡山城下町における町人自治について−
半田 孝 古代氏族の研究
−息長氏の動向について−
山田 伸二 中世の熊野信仰について
−庶民の信仰と熊野の巫女−
A西洋史∀
森本 博之 テユーダー期イングランドにおける魔女裁判
1魔女狩りに関する社会・経済史的背景− 大石 志保 歴史教育における中学校・高等学校の一貫
性について
−人物教材を中心としてー
修士論文題目
A昭和六十三年三月Ⅴ
奥田 裕之 奈良時代の石川氏について
1石川朝臣年足を中心にー 原稿の募集について
誌面をより豊かにするため︑会員の皆様の寄稿をお
待ちしております︒歴史学・歴史教育に関する論文︑
歴史教育に関する実践報告等を︑四〇〇字詰原稿用紙
で三〇枚以内︵原則として註・図・表等も含む︶にま
とめ︑奈良教育大学歴史学研究室宛に﹁高円史学原稿﹂
と記してお送り下さい︒