18 長崎大学風土病紀要 第6巻 罪1号:18‑23頁1964年5月
沖縄において人より分離した
トキソプラスマ株について
‑RC株の分離とその性状‑
琉球家畜衛生試験場(場長:比嘉勇光) 島袋哲 ・ 当山晴郎
しま ぶくろ てつ とう やま せい ろう
長崎大学風土病研究所臨床部(主任:片棒大助教授)
宮里栄二* ・ 上原信孝**
みや きと えい じ うえ はら のぶ たか
Biological and Serological Charcteristics of A New Strain of Toxoplasma gondii Found in An Okinawan.
Tetsu SHIMABUKURO, Seiro TOYAMA Ryuku Animal Health Institute (Director; Y. HIKA) Eiji MIYASATO, Nobutaka UEHARAClinical Department, Research institute of Endemics, Nagasaki University (Director ;
D. KATAMINE)
緒 盲
近年Toxoplasma症〔Tp症と略)は重要な人畜共 通伝染病として本邦各地において注目され,既に人及 び各種の動物から例えば豚,犬などからも分離されて いる.又抗体調査或は免疫学的診断法,治療及び予防 等についても今日迄数多くの研究が行なわれている.
しかしながら沖縄における人畜Tp症研究の歴史ほあ さく, 1959年当場の町田が沖縄本島北部において,豚 コレラ桂疾患の病豚より Tp原虫を分離したのが最初 であった.その後著者はDye‑testを用いて各家畜の 抗体保有状況を調査し,豚で45.4%,犬36.8%,午 8. 0%,山羊33. 3%に陽性(Dye一七est力価64倍以上〕
の成績巷得た.又精神病患者・日本脳炎患児及び屠畜 場従業員・大学生等について抗体保有状況を調べたと ころ,精神病患者に18例中2例11.1%,屠畜場従業員 では54%の高率にDye‑test力価64倍以上の陽性者を 認めた。しかし乍ら沖縄では未だ人よりのTp分離例 の報告はない。
最近著者等は,結核性髄膜炎の診断のもとに沖縄赤 十字病院に入院加療中の8才の女児よりほからずも
―――― ――‖― ―― ―――― ――――― ―― ― ―‥‑‑‑‑―― : ―――― ――――‥‥― ― ― ― ―‑――――.
串沖縄赤十字病院内科 **那覇保健所 長崎大学風土病研究所業績 第450号
Toxoplasma gondiiを分離することが出来た.本稿では その分離経過,及び分離株の免疫学的性脹病原性に ついて報告する.
原虫の分離経過
原虫の分離は患児髄液のマウス腹月空内接種により行 なった.尚分離に使用したマウスは国立予防衛生研究 所より分与されたGPCマウスで当場で繁殖飼育した ものである.分離経過は第1図に示すとおりである.
1961年10月25日患児脊髄液を採取し2匹のマウスに 夫々1 cc及び0.5cc腹腔内接種を行なった.接種後9日 間の観察ではマウスは全身状態に異常を認めず,また 腹腔液の貯潤もなかったが,これらのマウスを殺し肺
・肝・牌・脳の各臓器のスタンプ標本をつくり,ギム ザ染色により鏡検したところ細胞内にTp様原虫を発
きピ
見した.これら臓器の混合乳剤を腹腔内接種した2代 目マウスの接種後5日目の腹腔洗源液沈壇をギムザ染 負,鏡検したところ同様の原虫を検出した.その後欝 1図に示すように臓器乳剤の腹腔内接種により継代を 続けた.尚5代目の生存マウスは27日目に莞死したが,
島袋 哲・当山 晴郎・宮里 栄二・上原 信孝 19
第1団 髄液接種マウス縫代経過
――― ― ― ― ‥ ― ― ‥―――――――――――――‑―――――‥ ― ― ― ― ― ――‥――――――――――二――――――‥―― ― ― ――― ―‖――
胃袋1 2 3 4 5 6 7
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii=
1961賢 光 Pi % 光 のる のi
―c=…蓋買蓋冨荒接種」発に
‑△ :継代のため殺
―[]:乾 死
」☆ :標本1と―:破のため紐
発死前腹腔洗滞液中に原虫を検出した.
これら各継代中のマウスの剖検所見は次の第1表の とおりである.
帯l表 継代マウス剖検所見
蒜品蒜剖検 所 見
ユ代‑5代 腸 炎 肺一肝・胴よりTp虫体検出 肝門リンパ節 売出紅
肺 充血・腫脹・硬塞 肺 気嘩一充血・出血性肺炎 4代‑8代 腎 月塁張.充血
胃・腸 充血
肺・肝・月琴・脳よりTp虫体検出 腹水中にTp遊離虫体検出
すなわち初代及び2代目では殆ど変化は認められな かったが, 5代目以降においてほ腹膜炎.牌の贋脹・
潜炎等の変化が認められた.また2代目マウス臓器乳 剤を腹腔内に接種したモルモットは12日目に被毛粗 剤・下痢・眼炎等の症状を呈し頻死の状態であったの で放紅致死せしめ剖検したところ第2表のような変化 が認められ,各臓器よりマウスからと同様の原虫が検 出された.
尚このモルモ・ソトの血清についてRH株を抗元とし てDye‑testを行なったところら4倍の力価を示した.
り代目以降のマウスは腹水最も多く,腹水中の虫体 数も増加していたので腹腔洗渦液で継代を行なった.
A5代目からはマウス脳内接種を行い,その脳を卵黄保
第2表 モルモット剖検所見 外 観 被毛粗剛・削痩・下痢・眼炎
肝 門 鼠 蹟 腸間膜 牌 肝
リンパ節 売出血
腫脹・牌材不明瞭 潤塩
胃.膿 カタール・内容僅少 腹膜炎
存液に入れ冷蔵庫内に5週間保管し,後その脳乳剤を マウスの腹腔内に接種し, 2代通過させ,再び脳内珪 種を行ない,その脳を保存するという方法で株の継代 保存を続けている―
原 虫 の 形 態
初代及び2代目マウスの臓器スタンプ標本中に見出 された虫体は殆ど細胞内にあり,楕円形或ほ球形にち かく,小さかった.怯も殆ど不明瞭であった. 5代目 以降の腹水中に検出された虫体はほゞ 5日月形を呈し, ギムザ染色により原形質は青染し,その中央或は一端 にかたよって赤染した接を有している.原形質の構造 ほ空胞性と云うよりほむしろ環粒状であるA接の構造 ほ/〓目状である.虫体の大きさは長径5.2‑4.2/*t 平 均3.7/f 巾1.1^‑1‑8^,平均1.5/iでありJacobsの記 載に比して幾分少さい.
原虫の病原性
この分離株(RC株と慨称〕 25代継代のもののマウ ス.家兎・豚に対する病原性をしらべた.尚対照とし ては農林省家畜衛生試験場より分与を受け当填で25代 地代したRH株を使用した.
A〕実験方法
両株を各々マウス腹腔内に接種し5日後に腹腔内を 生理的食塩水で沈滞して虫体を採取し遠心沈澱した沈 壇を生理的食塩水に再拝辞したものを用いた.その際 浮遊液中に Penicillin 2, OOOU/cc, Streptmycin 2 ffl^/ccを添加した.尚虫体数は Neubauer血球計算盤
を用いて算定した.マウスでほ原虫数50×104/o.5cc の浮茄液を腹腔内に,家兎では150×104/o・5CCのもの を静脈内に,陳では500×104を心臓内に接種した.
B〕実験成績
〔i〕マウス:RC株接種群では平均り.2日(6‑8
2D
島袋 哲・当山 晴郎・宮里 栄二・上原 信孝〕日で苑死した.発死マウスの著明な変化ほ線椎其陰 腹膜炎で腹水貯溜であり,脹肝,牌等の臓器乳剤を健 常マウス接種することにより原虫の存在を確認した・
RH株接種群では平均5.ら日(5‑ら日)で定型的な Tp症で兜死した.この両群の生存日数はⅩB検定によ
り5%の危険率で有意の差が認められた・ 〔罪2図〕
帝2囲 Tp接種マウス経過
病 日 0 1 2 3 4 5 6 7
o o O O O O O O O O O ●
RH株 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ・
● 平均
・ 5.白日±ロ.24日
●
o o o O O O O O O O O O O ●
RC株 0 0 0 0 0 0 0
o O O O O一 0 0
0 0 0 0 0 0 0
〔〕●
17‑2日±0.56日 r/‑:i
LvJ Tp接種数: 50×104 ip接種 (⊃●
〔i主〕家兎:罪5図に示すようにRC昧接種家兎は19 日目に, RH株接種家兎は15日目に兜死した.
第3轟 接種家元剖検所見 RC昧
―l――――――――――――――――――――――――――――■―̲――――――――――――――――‑―――――――‑――――――――――‑― ‑‑ ―‑―‑‑――――一―――‑―一‑一■―――――――――――=‑青―一
心 臓 な し 肺 水 腫 牌 膜 賑
RH株 売出血 売出血.水贋
造 脹
肝 溜衛・腫脹 潤濁・腫脹 胃・腺 充 血 充 血
腹膜炎 な し な し 腹 水 な し 貯 渦
これらの家兎の剖検所見の主なものは肺の水脹牌の 渥脹肝の潤濁及び腰脹消化器の充血であり,腹水 ほRH株接種家兎にのみ認められた.尚心血・肺・牌 の細菌検査の結果は全て陰性であった・ (第5表)
〔iii〕豚:供試したのは体重2臓前後の仔豚でTp接 種前のDye一七esモカ価は4倍であった・
第4園 丁p接種豚経過表
t . . ,A
Lぺ・・議㌔叫//㌧*. 「「メ 霎4ィ X*^ +ネカ2レXカ:Rィ タ
15 20 25 3D
臨床症状
口 0 1 2 3 4 5 6 7 8 910
屯 吐 00
咳 嚇 呼噸:遠過 肺炎症状 食慾誠週旦 麻 韓 便 秘 F isl× o 0 0
―い い: い o 0 0
o ロ ○
× × o o o o o o O x × × 1 X
O 0
O X
妊 0―‑BH維持輔 一K‑‑RC柁持輔
第4義 人工感染陳解剖所見 RC株 RH株
顎凹リンパ節 鼠院リ ンパ節 腸間膜リンパ節 肝
節 牌 腎 胃・腹
膜 耽
充 血 充 血 充 血 陸 隈
充血・壊死 売出血・壊死 売出血 腫限・潤濁 水陸・肺炎 腫脹・充血 藤阪ヰ出血 売出血 充 血 充 血
証: RC株は接種后5口日目の剖検所見 RH昧は12日目党死時の剖検所見
欝4図に示すごとくRC株接種仔豚は接種後5病日 より体温の上昇を示し41‑Cに達する高熱の稽脹食慾 の液温肺炎症状を示したが7病日より平熱に下り耐 帯3園 丁p接 種 家 兎 経 過
病日̲;rj
o旦6̲78‑9‑‑10‑U‑12‑1‑3‑J4‑1立と」与171819 RC株0000000000000000000・
RH昧00 00 0000 0 0 0 0 0 0 0 .
接種虫体数:150×104 iv接種
沖縄において人より分離したトキソプラスマ株について 過恢復した。 50満目に殺し剖検したが鼠膜・肝門リン
パ節の売出紅及び牌の渥旗以外に詰むペき変化はなか った.抗元にRH株を用いたDye一七est力価は5及び 11病日では16倍, 20及び50病日でほ256倍に上昇した.
RH株接種仔豚は5病日より体温は上昇し, 40℃乃 至41‑Cの高熱が先死する11病日まで稽脅した.臨床 所見もRC株に比して重篤であった.弊死後の剖検所 見も第4真に示すごとく顕著な変化が見られ,即ち各 リンパ節の売出血・壊死・肺の水腫・肺炎・消化器粘 膜の売出血等が見られた. Dye‑test力価は5嘱目に
64痛兜死直前の11病日には1, 024倍まで上昇した.
亡Ⅳコ交叉試験
先に病原性の試験に使用した豚の血清を用いて交叉 的にDye‑testを実施した.その成積は次の第5真の
とおりである.
帝5轟 Dye‑test交叉試験成積
血 清 稀 釈 抗元 4 16 64 2561,0244,096 RC株+ + +
RH株+ + + 抗RC株血清
抗RH株血清 RC株+ + +
RH株+ + 十 抗R C株豚血清はRC殊に対し64倍の力価を示した が, RH株に対しては256倍の力価を示した.また抗 RH株豚血清はRH株に対し1, 024倍の力価を示し, RC株に対しては64倍であった.
考 察
Toxoplasma gondiiの人体からの分離例は Wolf&
Cowen 〔1937)を初めとして世界各地から報告されて いるが,就中アメリカ,ドイツに多い.本邦におい ても宮川ら(1954)が2例の脳水腰患児から,松林
〔1956)はDye‑testで256倍の高力価を示した結核性 髄膜炎患児の脳にcystを検出し次いで宮崎ら〔1957〕
ほ8例の分離に成功しているが,全て15才以下の年少 者であったことを報告している.また大鶴ら〔1958)
は新潟において15才の男児より小池ら(1959〕も外眼 筋麻痛水頭症等の症状を呈した4例の患児より夫々 Tpを分離している.当琉球においては町田(1959)
につづいて著者ほ十数例の豚より Tp分離に成功して いる(未発表〕. ≡人体よりの分離は本例を含む4例に
21
試みたが, 8才の女児である本例のみ分離に成功した.
本患児の分離当時(1961年10月)のDye「testカ価ほ4 倍以下であった.分離後9ケ月目にはDye‑tes七は16 倍まで上昇しておリ,その間に頚部リンパ腺の腰膿を 訴えている.又母親のDye一也sモカ価も4倍以下であ り,かゝる点より本例は先天性感染よりはむしろ後天 性感染を疑うものである・本患児は農村に居住し,絶 えず犬を愛玩していたと云うが,その犬については検 索の機会は得られなかった.このような Dye一七est陰 性例からのTp分離について,宮崎ら〔1957)は8例 の分離例中脳内に石灰化巣を認めTpを分離した1 患児が,両親,患児,患児の兄弟すべて Dye‑tes七陰 性であった例を報告し,また小池ら(1959)もDye‑
tes七陰性の水頭症の小児よりTpを分離した例を報告 している.
RC株は分離当初数代までは遊離虫体は少く殆ど細 胞内にあり形態も紡錘形或は短括円形で績も不明瞭で あった. 5代目頃より腹水中に出現する虫体数も増加 し,マウスえの馴化を示すものと考えられる.これら 腹水中の虫体は形もほぼ三ケ月形で績も明瞭であり, Jacobs 〔1953),松林(1957〕,山本(1955〕らの記載 する形態とほぼ一致している.
これら原虫の大きさは長径3.7A*, ∴巾1.1A*であり Jacobs (1953)の記載する長径 '7J",巾2‑4 fl より幾分少さい.
RH株とのDye「也stによる交叉試験においてRC 株は抗RH株鮮血清にたいし64倍の力価を示―し,また 抗R C株豚血清にたいしRH株が;256倍のカ価を示し ており,この両者間に共通の抗元性があるものと考え られる.しかしRC昧は抗RCT株豚血清についても RH株を抗元とした酷より低い力価しか示さず,抗元 性はRH株に比して低いものと考えられる議
RC株のマウスに対する病原性についてはRH株と の問に有意の差が認められRC株の方が弱い.分離殊
においては分離当初よりも,マウス絶代が進むにつれ て毒力が増強することは山本(1955〕も述べており, 大鶴ら(1958〕の渡辺脹 或は小池ら(1958〕がモル モIソトより分離した株においても同様な結果を報告し ている. RC株も分離当初は腹水も少なく,マウスの 生存日数も27日(5代目〕,25日或は21日(4代目)
と長かったが,絶代が進むにつれ腹水畳も増え,生存 日数も6, 7代目で14‑15日と短縮している.家兎に 対してもRH株に比して生存目数も長く,莞死後の臓 器の変化も軽度であった.次いで豚に対する南棟の態 度は明らかに大童な差異が見られ RH株接種腰が11
22 島袋 哲・当山 暗部・宵里 栄ニ・上原 信孝・
嘱目で殿死したが, RC株接種豚でほ‑時の発症は見 られたが耐過生存した.また解剖所見においてもRH 株のほうが明らかに重篤な変化を示している.しかし RC株接種藤一通性にでも発病し,又 Dye‑tesモカ価 の上昇を示しており豚に対して病原性を有するものと 考えられる青
摘 要
1〕髄膜炎として治療中の9才の女児の髄液より形態 学的にToxoplasma gondiiに一致する原虫を分離し た.
2〕本原虫はDye‑testによる交叉試験においてRH 株と共通抗元を有し,免疫学的にもToxoplasma gondiiと一致する.
3〕本原虫はマウス・家兎・豚にたいして病原性を有 するが,その毒力はRH株よりやゝ弱いものと考えら れる.
4〕本株をRC株と名づけ当球球家畜衛生試験場にお いて継代保管している.
本研究にあたり終始御懇切な御指導御校閲を賜った 片峰大助教授並びに終始直接御懇篤な御指導を頂いた 琉球家畜衛生試験場比嘉勇光場長に深謝し同時に種々 御教示をあおいだ沖縄赤十字病院長直江敏郎博士,貴 重な材料を提供して下さった沖縄赤十字病院渡口真清 博士に厚く御礼を申上げる.
尚本論文の要旨は1962年11月,第4回日本熱帯医学 会総会において発表した.
文 献
1 ) Jacob昏 L, : The biology of Toxoplasmosis.
Am. J, Trop. Med. & Hyg. 2, 365「389, 1粥3.
2)小池 脹 辻 昭ニ,新井 博:モルモットよ り換出分離したトキソプラスマ殊について.日新医学,
45 (7), 379‑385, 1958.
3〕小池 操ら:水頭症を主徴とする乳児トキソプ ラズマ症の1例及び分離株の性状,小児科診療22
(1ユ〕, 1369‑157ヰ, 1959.
ヰ)小池 操ら:色男試験で陰性を示したトキソプ ラズマ性水頭症のユ例及び分離株の性脹 小児科診療
孟2 〔11), 1369‑1374, 1959.
S〕小池 脹 小川 博,福島 勇:外眼筋麻痔を 呈した小児トキソプラズマ症の1例及び分離株の性状 と治療経過,小児科診療22 (11〕, 1586‑ユ394, 1959.
6)松林久富: Toxoplasma痛 北里メディカルニ
ュ‑ス, 34, 1957.
7)町田宗純:豚Toxoplasma症について.沖縄 獣医畜産研究報告, 2, 16‑18, 1962.
8)宮川栄次ら:日本におけるトキソプラズマ症に ついて.診療の実際, 5 (8〕, 63‑68, 1954.
9〕宮崎一郎,平取輝明:日本でも注意すべきトキ ソプラズマ症,日本医事新幸置1722, 38‑51, 1957.
10)佐藤平こら:家畜のToxoplasma症に関する研 究, Ⅰ,豚・犬よりのToxoplasmaの分離,日獣学誌,
20 (5〕, 213‑221, 1958.
11)島袋 哲,春永博一:琉球における豚Tp症の 疫学的調査について.日獣会誌, 'ISCワ〕, 580‑381,
1962.
12)島袋 哲:人Tp症抗体調査,月曜会記事,ユ4,
1961.
13)島袋 哲:犬・牛のTp症抗体調査,月曜会記 事, 19, 1961.
14)大鶴正脹 田中宏,小島誠司,篠川 至:トキ ソプラズマ症の1例について.綜合臨床, 7 (\6〕,
ユ079‑1086, 1958.
15)山本惜太駐:トキソプラズマ痛 日獣会脹 8
(7〕 309一吉14, 1955.
Summary
The authors report a successful isolation of a new strain of Toxoplasma gondii from, a girl with symtoms of meningitis and have named it RC strain.
It this paper, data obtained from the biological and serological observations of this strain
were described.
沖縄において人より分離したトキソプラスマ殊について 25
Fiveh tenth or one ml. of spinal fluid from the patient was inoculated intraperitoneally into mice. A organism was demonstrated in specimens of brain, liver and other visceral organs of the mice which were autopsied at the nineth day after inoculation. The parasite was
successfully transmitted from one mouse to another. For subsequent subinoculation, the brain suspension was used until the third passage, and thereafter the peritoneal exsudate was adopted. The organisms were somewhat crescentic shaped with a single nucleus situated about the middle of the body, measuring 4-8 microns •~ 2-4 microns.
Inoculation of the parasite into mice produced lung edema, hepatosplenomegaly, moist pleuricy and other toxoplasmosis-like changes producing death within several days. The new
strain could be rendered highly virulent by passage through mice, but it was always lower in pathogenecity than RH strain according to the comparative study.
Antibody developing in the mice separately inoculated with RC and RH strain was examined comparatively by means of dye test of Sabin and Feldman. The sera responded not only against the respective antigens but also gave a cross reaction to each other, but the antibody titer was always low in the RC infection. (Author)
Received for publication January 31, 1964
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