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海も汗をかく

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Academic year: 2022

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(1)

海の天気を調べる

上図の●は、アメダスの観測点

(気象庁自動気象観測システム)

同日・同時刻の天気図

洋上での気象観測を 実体験してみよう!

観測項目

16 18 20 22 24 26

28 気温と水温の時系列

気温(℃) 海面水温(℃)

(℃)

02/10/11 02/10/12 02/10/13 02/10/14 02/10/15

時系列のプロット

(横軸:日時)

時々刻々の変化を調べる

海の天気を調べる

雲量・雲形

風浪・うねり 実際に自分たちの目で観測

(目視観測)

風向・風速 真風向・風速の平均 船橋にて観測

気圧 海面気圧に補正

日射量 熱収支に影響

乾球温度

湿球温度 湿度 アスマン乾湿温度計を使用

(2)

大気と海の間の熱の 移動を調べる

海も汗をかく

蒸発

熱伝導

日射

海面や雲から出る熱

日射によって熱を受け取る

(短波放射)

大気 海

蒸発によって熱を放出

大気 海

日射と蒸発熱が重要

大気

黒潮の流れる海域では

海は大気へ熱を放出

(年間の平均)

季節によって変化する

日射量 蒸発熱

日射

蒸発

大気と海の間の

熱の移動量を求めてみよう!

海も

汗をかく

(3)

海面水温の 分布

海面塩分の 分布

赤道付近が高い

≦ 30℃

亜熱帯で高い

32 ~ 36 ‰(PSU)

(千分率)

3.23.6 %

平 均 海 面 水 温 の 分 布  (等値線の単位:℃)

緯 度

経 度

海水の性質を調べる

海水中に含まれる塩分とは?

塩化ナトリウム(NaCl)

77.9%

塩化マグネシウム(

MgCl

2

9.6%

硫酸マグネシウム(

MgSO

4

6.1%

硫酸カルシウム(CaSO4

4.0%

塩化カリウム(KCl)

2.1%

その他

0.3%

海水の性質を調べる

(4)

水温と塩分による

淡水(塩分=0)の密度

1 (g/cm

3

)=1,000,000 (g/m

3

)=1,000 (kg/m

3

)

0 5 10 15 20 25

0

500

1000

1500

2000

(oC)

水温の鉛直分布

水温が高いほど、

海水の密度は低い。

(

軽い)

34.0 34.2 34.4 34.6 34.8 35.0 0

500

1000

1500

2000 塩分の鉛直分布

塩分が高いほど、

海水の密度は高い。

(重い)

水温は深さと共に 一様に減少する

塩分は深さと共に 増えたり減ったりする

24 25 26 27 28

0

500

1000

1500

2000

(+ 1000 kg m-3)

密度の鉛直分布

黒潮域での深さ方向の変化

亜熱帯の海で 形成

北方の海で形成

海水の形成される 海域(起源)が追跡できる

海水の密度(重さ)を調べる

密度は深さと共に 一様に増加する

黒潮海域での海水の重さは、主に水温の変化によって決まり、

深くなるほど、水温が低下するため、密度は高くなる(重くなる)。

1,000 (kg/m 3 ) 海水の密度>

表層海流の分布

(約1000m以浅)

黒潮

黒潮は、時計回りの海流系の西端にある流れ

海流の速さと向きを調べる

(5)

深層での海水の流れ

(2000m 以深 )

層 水 深

(Steele,1989:Oceanus, 32, 5-9

より引用)

ブロッカーのよって提唱された

海洋ベルトコンベアー(Broecker, 1991)

表層海流とは 全く異なります。

海流の速さと向き を調べる

本州南方における 黒潮の流路

海流の速さと向きを調べる

日本南方海域での黒潮の流路は、直 進型と大蛇行型などと変化します。

流路の変化によって、カツオの漁場 などに大きな影響があります。

海上保安庁海洋情報部より

(6)

音響計測: 音のドップラー効果の利用

(超音波流速プロファイラー

ADCP:

Acoustic Doppler Current Profiler

流れの測定方法

浮遊縣濁物

(プランクトンなど)

超音波 (f0

= 75KHz)

2 cm

f0

fr

流速

v

0

(1 2 )

r

f f V

= + C

C: 音速(約1500 m/s)

望星丸搭載ADCP 発信周波数 75kHz 発信パルス 0.5-100 ms ビーム数 4

ビーム幅

測定層数 最大128 層

測定可能水深 700 m

測定精度 cm /s

海流の速さと向き を調べる

流速:約 1-2m/s 前後

(2-4 knot)

流れの幅: 100km 前後 海流の速さと向きを調べる

幅:

100 km

1秒間に約5000万トンの 海水を運ぶ

深さ: 500 – 1000 m ADCP による

流向・流速の観測

深さ

500m

流速

1 m/s

流量=幅×深さ×速さ

50

×

10

6

m

3

s

-1

(7)

きれいな海水中で光強度が表面の1%になる深度 50 0

100 150 200 250 300 350 400

(400nm)

(450)

(480)

(500)

(580)

(600)

(700nm)

21 7 51

204 300

370 362

深度

(m)

水中輝度計

海の中の色を調べる

● 深い海は藍色の世界

● 深い海の生物は赤い 水中照度計

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

光合成に使われる光

(400-700nm)

の強さ

深度

(m)

植物プランクトン 濃度が低い

黒潮域 有光層 亜寒帯域 有光層

亜寒帯域

植物プランクトン 濃度が高い

100 % 10 %

1 % 0.1 %

黒潮域

大部分の光が水中に進み、海面に 帰ってこない 黒く見える

400700

Ed ( λ ) d λ

(PAR)=

海域による海の色の違い 海の中の色を調べる

植物プランクトンによって散乱された光が 海面に帰ってくる 青緑色に見える

(8)

光の波 と 音の波

通信、探査 植物プランクトン光合成

水中での重要性

反射、屈折、回折、干渉 共通の現象

25000 km (20Hz) 5.7 km (20kHz) 3.5m (赤0.7mm)

185m (青0.4mm) 水中での減衰

(1/10になる距離)

最低音75m* (20Hz) 最高音7.5cm* (20kHz) 0.7mm (430 x1012Hz)

0.4mm (750 x1012Hz) 人が感じる

波長(周波数)

(空気中) 341

(水中) 1500*

(真空中)3.0 x108

(水中) 2.3 x108 速度(m/sec)

( * 水中)

海の中の色と明るさを調べる

1 2

1

秒間の波の数=周波数

f Hz

1

秒間に進む距離=速度

(m/sec)

時間

f

音 光

減衰:水中では音は遠くまで届く

音波の特性

音速: 媒質の密度と弾性率で決まる

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

1460 1480 1500 1520 1540

音速

(m/sec)

深度(m)

海中では音速分布:

最小になる深さ(サウンドチャネル)

0 1000 2000 3000 4000

空気

音速(m/sec)

音圧が1/10 になるまでの距離(m)

(大気圧,塩分 35,水温5℃)

1 10 100 1k 10k 100k 1000k 20Hz

200Hz 2kHz 20kHz 200kHz 2MHz

周波数

イルカ

5.7 km 500 m 13 m

91 km

2500 km 25000 km

海の中の音の伝わり方を調べる

参照

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