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コ レ ラ 菌 体 抽 出 物 質 の 免 疫 学 的 諸 反 応 の 研 究

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Academic year: 2022

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(1)576.. 851.. 315‑097. コ レ ラ菌 体 抽 出 物 質 の 免 疫 学 的 諸 反応 の 研 究 1)コ. レ ラ菌 体 抽 出 物 質 処 置 赤 血 球 の 溶 血 反 応. 2)コ. レ. 3)コ. ラ 菌 体 抽 出 物 質 に,よ. る 沈 降 反 応. レ ラ菌 体 抽 出物 質 に よ る イ ン フル エ ン ザ ・ ウイ ル ス の 赤 血 球 凝 集 に対 す る阻 止 現 象 岡山大学医学部微生物学 教室:(主任:村 上 栄教授) 大. 緒. し た.其. 弘. 之. 〔昭和33年5月29日. 受稿〕. 言. Landateiner(1945)1)は,コ 作 し た 赤 血 球 は,抗. 西. レ ラ 菌S. .S. S.で. 感. 血清 に対 し凝集 す る こ とを発 見. の後 結 核 菌 の 多 糖体 分 劃 及 び ツベ ル ク ジン. に よ る感 作 緬 羊 赤 血 球 は,結. 核 患 者 血清 に よつ て特. 異 的 に 凝 集 反 応 を 惹 起 す る こ と がMiddlebrook及 びDubos(1948)2)に. よ つ て 明 ら か に され,次. Middlebrook(1950)4)に. で此 の 血. びKeogh(1950)3),. よ つ て 見 出 され て 以 来,此. の 方 面 に 関 す る 多 くの 研 究 業 蹟 の 発 表 を 見 る に 至 つ た. 即 ちKeogh, は,. H,. North,. influenzae.. wid(1956)6)に は,. st. hemolyticus及. 口(1953)9)は,コ ス 菌,木. 下,青. Warburもon(1948)5). Alexander,. よPast,. は 百 日咳 菌,腸. and. Wright. Turarense,. 野,中. 橋 本(1954)12)は. し,黒. 屋,石. 津(1952)8). ラ チ フ スB菌,江. レ ラ 菌,木. 菌,又. Bald. Kirby(1951)7). びTuberculin,根. チ フ ス 菌,パ. and. 下(1952)10)は. 目(1952〜53)11)は. 腸チフ 腸 チ フス. レ プ 卜ス ビ ラ に 就 い て 報 告. 田(1952)13)の. 本 反応 に 関 す る綜 説が. あ る. 而 し て 之 等 の 研 究 考 の 多 くは,供. 試 菌 の主 とし て. 多 糖 体 に 就 い て の 研 究 で あ る が,黒. 屋 及 び 共 同研 究. 者 は,各. 種 細 菌 の種 々 の分 劃 を 得 て実 験 を行 つ てい. る こ とは 注 目す べ き で あ る.次. に ウ イル ス の増 殖 に. 及 ぼ す 細 菌 性 物 質 の 影 響 に 就 い て は,既 (1943)14)に. Jr. 染 過 程 に 於 け る 溶 血 性 連 鎖 球 菌MG株. Mice感. の 影 響 を,更. Virus. にBuddingh(1956)16)は. ン ザ ・ウ イ ル ス に 対 す るH. イ ンフル エ. . influenzaeの. 影響 を. 記 載 し て い る. 尚Stone(1948)17). 18) Cairns(1951)19). Hirst. ウ イル ス血 球 凝集 反応. の応 尾 に よる向 肺性 ウ イル ス と細 菌若 くは細 菌抽 出 物 質 と の 関 係 を 明 ら か に し,更. に向 神 経性 ウ イル ス. に 就 い て も後 藤(1950〜1953)22). 23)24)25)は 林(1954)26). 中 川,吉. 村(1957)28)Mandel. 田(1956)27)中. et al(1953)29)に. 川,中. よつて 同様 の 実験 が 行 われ た .. こ れ 等 の 実 験 成 績 で は,ウ. イ ル ス の 感 染 に 対 し て,. 細 菌 若 く は 細 菌 性 物 質 は,そ. の 感 染 を 促 進 す る もの,. また感 染 を防 止 す る もの もあ つ て細 菌 の種 類 に よつ て 異 な る 事 も 明 らか に され た.之. 等 の 実験 で は細 菌. の 多 糖 体 が 殊 に 重 要 視 され て い る こ と も興 味 が 深 い. 向 肺性 ウ イル スに 対 す る細 菌 多糖 体 の阻 止作 用 等 の 作 用 機 作 に 就 い て は 未 だ 詳 細 は 明 らか で な い. 著 者 は,コ. レ ラ 菌 体 よ り種 々 の 方 法 に よ り,菌 体 の. 分 劃 を 得 て,前 記 の 溶 血 反 応,沈 降 反 応 を 試 み,コ. レ. ラ 菌 体 抽 出 物 質 の 各 分 劃 の 免 疫 学 的 性 状 を 明 らか に. す る と 共 に,向. 肺性 ウイル ス殊 に イ ンフル エ ン ザ ・. ウ イ ル ス(PR. 8)を. 用 い て,感. 染 孵 化 卵漿 尿 腔 液. の 赤 血 球 凝 集 反 応 に 対 す る,コ 阻 止 作 用 を究 明 し た.そ の で,茲. レラ菌 体 抽 出物 質 の. の結 果 興 味 あ る 所 見 を 得 た. に 報 告 す る 次 第 で あ る.. にShope 実 験 材 料 及 び 方 法. よ りウ イル ス と細 菌 と の 関 係 を 初 め て 豚. イ ン フ ル エ ンザ 症 の 発 病 要 因 に 関 し て 述 べ ら れ た こ. i)使. と に 初 り,両. 供 試 菌 はV.. 者 の 合併 した場 合臨 床 症状 を著 し く. 増 悪 す る こ と も報 告 さ れ た.斯. et al(1947)16)はPneumonia. (1943)20)Burnet(1948)21)は. 感 作 赤 血 球 の 凝 集 反 応 系 に 補 体 を 添 加 す る と,溶 反 応 が 発 現 す る こ と を, Fischer及. Horefall, of. る報 告 は そ の 後. 川 株),中. 用 菌株. 間 型(彦. cholerae原. 型(稻. 島 株)の3型,又. 葉 株),異. 型(小. 新 し く分 離 さ.

(2) 2554. 大. れ た原 型K7S,之. か ら解 離 したK7Rで,夫. 西. 々 に菌. 体 物 質 を抽 出 して使 用 した.. 弘. 之. pH. 7.0に 中和 して クロ ロ ホル ム を添 加 して蛋 白の. 除 去 を 数回 反 覆 し,更 に 遠 心 沈澱 を 行 い,上. 清は. ii)菌. 体 抽 出 物質 の抽 出 方法. pH. a)核. 蛋 白 及 び核 酸. は沈 澱 す る,又 先 の 沈澱 は蛋 白 とし て保 存 して おい. ア ル カ リ抽 出法(第 一 表 参 照): V. cholerae各. 5,6と. Alkali抽. 出法. 容 アル コー ル を添加 す れ ば核酸. た. b)粗. 第1表. して4倍. 製 核 蛋 白 の精 製 法. 1)alooholに. よる精 製. 前 記 のAlkali抽 た後,蒸. 出法 に よる粗 製核 蛋 白 を磨砕 し. 溜 水 に 溶解 し,更 にN/20. て弱 酸 性(pH. 5.0位)と. HClを. 添加 し. して50゜ 〜56℃ で 水浴上. で10〜15分 間加 熱 し,そ の後 冷 し て攪 拌 下 にN/20 HClに. て沈 澱 を生 ず る迄加 え, 3,000r. p. m.で20分. 間 遠 心 し て得 た 沈 澱物 をalcoholで2回. 洗滌 した後. 減圧 乾燥 した も のを 実験 に用 いた.(第3表(1)参 2)水. 照). に よる精 製. 粗 製 核 蛋 白 を磨 砕 した 後,蒸 溜 水 に溶 解 し,更 に N/20. NaOHで. 弱 アル カ リ性 と して50゜〜56℃ で水. 浴上 で10〜15分. 間 加 熱 し,そ の 後冷 して攪 拌下に. N/20 HClに て沈 澱 を生 ず る迄 加 え,遠 心沈 澱 を又更 型 の 乾 燥 菌 体 に 蒸 溜 水 を 添 加 し 良 く 磨 砕 し, N‑NaOHに 存 後pH. てPR 7.2に. 沈 澱 を 行 い,得. 7.8に 修 正 し,. 補 正 し た 後,氷 3,000r.. た 上 清 に4倍. p. m.. 室 一夜 保. 30min遠. 心. 容 の アル コ ー ルを 加 え. て 一 夜 放 置 後 更 に 遠 心 沈 澱 に よ り得 た 沈 渣 を 粗 製 核 蛋 白 と し て 乾 燥 保 存 し て お き 実 験 に 用 い た. 核 酸 は ク ロ ロ ホ ル ム 抽 出 法(Sevag法)(第 第2表. Sevag法. 二表. 及 び ク ロ ロ フオ ル ム法. 参 照)で 前 記 の アル カ リ抽 出 に よる核 蛋 白 に無 水炭 酸 曹達 溶 液 を加 え,良 く磨砕 し, 50゜〜55℃ で1時 間 加 熱 後 冷却 し て遠 心沈 澱 を行 い上 清 を得,醋 酸 で. 第3表. 粗 製 核 蛋 白 の精 製.

(3) コ レ ラ菌 体抽 出物 質 の免 疫 学 的 諸反 応 の 研 究 に蒸 溜 水 に溶 解 した後,攪 拌 下 にN/20. HClに. てpH. c)Julianelle抽. 2555. 出 法(第6表. 参 照). 4.8〜5.0迄 加 え て 遠 心沈 澱 を減 圧 乾 燥 し た もの を 使 用 した.(第3表(2)参. 第6表. 照). Julianelle法. 以 上 の抽 出 した 粗製 核 蛋 白, alcohol精 製 核 蛋 白, 水精 製核 蛋 白,蛋 白 及 び核 酸 の化 学 的性 状は 第4, 5表 に 示 した. 第4表. 抗 原 物 質 の 化学 的 性 状(1). 第5表. 抗 原物 質 の 化学 的性 状(2). 各 型 コ レ ラ 乾 燥 菌 体 を 良 く磨 砕 し10×N/14 を 加 え100℃. 15min加. し た 上 清,更. に 沈 渣 をN/20. 100℃. 15分 加 熱,遠. N‑NaOHを. そ の 上 清 をpH. %に. p. m.で. 心 上 清,此. HClに. 日3,000r.. 7.0と. 1/4ま. 浮 游 し,再. 夜 放 置 し た 上,更. p. m.遠. ル コ ー ル5倍 p. m,遠. 得 た 沈 渣 を 蒸 溜 水 に 溶 か し50%CCl3 加 し て5〜6時 覆 し て 後,第6表. 4.8〜5.0) 心 沈 澱 し,. な し て 流 水 中 に2日. に3,000r.. び. の 両 上 清 を 混 合 し,. で 低 温 濃 縮 を 行 い,醋. な る 様 に 加 え,ア. HCl 遠心沈澱. 白 濁 の 生 ず る まで 添 加(pH. し て 氷 室 に 保 存,翌. を 行 い,. 熱3,000r,. 間透 析. 酸 曹 達 を1.0. 量 を添加 氷室 一 心 沈 澱 を行 い COOHを. 滴. 間 放 置 後 更 に 遠 心 沈 澱 す る.之. を反. の 如 く処 理 し て 菌 体 多 糖 体 を 得 た..

(4) 2556. 大. d)Boivin抽. 出 法(T.. C. A.法)(第7表. 西. 参 照). 弘. 之. 3,200倍 を 示 す 血 清 を用 いた.尚 使 用に 際 しては, 夫 々 の抗 血 清は56℃. 第7表. Boivin抗. 原 抽 出法. 30分 で 非働 性 と し,溶 血反 応. で は25倍 稀 釈液 を 作 り以 後2倍 稀 釈法 で 稀 釈 したも ので あ り,沈 降 反 応 では3倍 稀 釈液 を用 い た. v)補. 体. 補 体 は常 時 海 〓 の5匹 以 上 よ り心 臓 穿 刺 に よつ て 得 た 新 鮮血 清 の10倍 稀釈 液 を 使 用 し た.又 必 要に応 じて 寒 冷飽 和 に よつ て正 常 溶 血 素 を吸 収 除去 した こ とは 勿 論で あ る. vi)感. 作赤 血 球 浮游 液 の作 製. 抗 原 溶液2.0mlを の5%赤. 等 分 し,夫 々に 家 兎及 び 成 鶏. 血 球 浮游 液 を2.1ml宛. 添加 し, 37℃ の孵. 竈 中に1時 間,次 で4℃ の 冷庫 に1時 間 保 存 し感作 させ た る 後,遠 心 沈澱 に よ り3回 洗 滌 を反 覆 して, 各 赤 血球 沈 渣 に,生 理 的食 塩 水10.0mlを. 加 え0.5. %浮 遊 液 と して用 いた,尚 溶血 反 応 に於 ては,食 塩 水,抗 血清 及 び補 体 の 対 照 を お き,沈 降 反 応に おい て は,単 に 食 塩 水に よる対 照 の み を附 した. vii)溶. 血反 応 の 方法. 各 階段 稀 釈 した抗 血 清0.5mlに. 補 体0.25ml宛. 加 え,更 に 鶏 感作 赤 血球 浮 遊 液 を0.25mlを 分 注,良. 各管 に. く振 盪 を行 い, 37℃ 孵 竈 内 に1時 間, 4℃. 冷 庫 に翌 朝 迄 放置 して 判定 した.尚 家 兎感 作 赤血球 浮 遊 液 に よ る反応 も亦 同様 な る方 法 に よつ た. viii)沈. 降反 応 の方 法. 抗 原 溶液 を2倍 階 段 稀釈 し,最 初 の濃 度が500倍 に な る様 に定 め,先 づ3倍 に 稀 釈 し た免疫 血 清を沈 降 管 に分 注 し,階 段 稀 釈 され た抗 原 溶液 を夫 々の管 に 同 量重層 して,室 温 放置 し, 15分, 30分,. 1時 間. 及び2時 間 の4回 に 亘 り判 定 した. コ レラ各 型 の 乾燥 菌体 を良 く磨砕 し蒸 溜 水に40倍 に浮 游 し, N/2. CCl3 COOH同. 量 宛 添 加 し4℃. 以. ix)供. 用 ウ イル ス株. 赤 血球 凝 集 に用 い た ウ イル スは,イ ン フルエ ンザ・. 下に2日 間抽 出 した 後,遠 心 して上 清 を と り透 析 を. ウ イル スA型PR. 行 い,更 に 遠 心 し,上 清 を低 温濃 縮 し,約3倍. そ の都 度感 染 孵化 鶏 卵漿 尿腔 よ り採 集 し,予 め赤血. 量のア. 8株 で あ る.実 験 に際 しては,. ル コー ル を加 え,冷 所 に放 置,翌 日 取 出 し, 3,000. 球 凝 集反 反 応 を行 つ て 凝集 価 を 測定 して お いた もの. r. p. m.遠. 心 沈 澱 を行 い沈 渣 を 得,之 を蒸 溜 水に 溶. を 用 い た.. し,第7表. の 如 く処理 し てBoivin抗. iii)抗. 原 を 得 た.. 抗 原物 質の 赤 血球 感 作 に は, 1mg/mlの めPH. x)ウ. イ ル スに よる赤 血球 凝集 阻止 に 使用 する 抗原溶液. 原 溶液 の 作 製 割 合に 予. 7.2に 補 正 した生 理 的食 塩 水 に 溶解 しKoch. 抗 原 物 質 は1mg/mlは. 前 回 の もの と同 様で あるが,. 阻止 実 験 で は,抗 原 物 質 を溶 解 しKoch釜. で100℃. 釜 に て 一 時間 加 熱 後 中和 し遠 心 し て得 た上 清 を使 用. 1時 間加 熱 した 後,遠 心 し て上 清 液 を2倍 階段 稀釈. し,沈 降 反応 には2mg/mlの. して用 いた.. 割 に 溶 解 し て一 夜 冷. 室 放 置後,遠 心 沈 澱 し て得 た 上 清 を用 い た. iv)抗. 血 清 の調 製. コ レ ラ菌 各 型共 に,家 兎 を頻 回 免 疫 し て 凝 集 価. xi)ウ. イ ルス稀 釈 液. 予め 感 染 漿 尿腔 液 の 赤血 球 凝 集 価 を測定 した場合 の凝 集 価 の4倍 高 濃 度 の ウ イル ス 稀釈 液 を調 製して.

(5) コ レ ラ菌体 抽 出 物 質 の免 疫 学 的 諸 反応 の 研 究. 用 いた.. 2557. 第9表 高各抗原物質の赤血球 に及ぼす溶血性状. xii)各. 種 抗 原 に よ る ウイ ル スの 赤 血 球 凝 集 に 対 す る阻 止 反 応 の実 施 要 領. 各種 抗 原 溶 液 の1,000倍 稀 釈 を 行 い,各 0.5%赤. 稀 釈 よ り初 め て2倍 階 段. 管 に0.25ml宛. 血 球 浮遊 液 を0.5mlづ. 混 和 し てお き,冷 庫 に入 れ,. 分 注 す る.次. に. つ 加 えて 良 く振 盪 3時 間 吸 着 させ た 後,. 遠 心 した 赤 血 球 沈 渣 に,生 理 的 食 塩 水 を0.75mlを 添加 し て,更 に ウイ ル ス 液0.25mlを. 注 加 し, 2. 時 間冷 庫 放 置 後 判定 した. 実 1.コ. 験. 成. 績. レラ菌 体 抽 出物 質処 置 赤 血 球 の溶 血 反 応. 前記 の実 験 方法 に よ り,コ レラ菌 体 よ り抽 出 した. 粗 製核 蛋 白,ア ル コ ー ル精 製 核 蛋 白,水 精 製 核 蛋 白, 核 酸,蛋 白,多 糖 体,及 びBoivin抗 用 い,コ. 原等 を 抗 原 に. レラ菌 各 型 の抗 血 清 を使 用 して,鶏 及 び家. 兎 赤血 球 を仲 介 体 とし た溶 血 反 応 の成 績 は 表 示 し た 如 くで あ る.(第8,. 9, 10表). 1)鶏. 赤 血 球 を 用 いた 溶 血 反 応 の成 績. i)夫. 々の 菌株 抽 出 物 質 と 当該 菌免 疫 血清 と を. (註) K7R1は. 完 全R,. K7RはS解. 離 を認 め得 る. 用 いた 溶 血 反 応 の成 績 それ ぞれ の 菌 型 抽 出物 質を 当該各 菌型 免 疫 血清 に 第8表. 第10表. 各 抗 原 物 質 の赤血 球 に 及 ぼす 溶血 性 状. 各 抗 原 物 質 の赤 血 球 に及 ぼす 溶 血 性 状. 対す る成 績 を 見 る に,各. 型 抗 原 は 粗 製 核 蛋 白,. Boivin抗 原 共 に800〜3,200倍 (註) K7Sは. 新 し い分 離 株. の 溶 血価 を 示 し,一. 般 に 粗製 核 蛋 白 の反 応 は 高度 で1,600倍. 以上 を認 め.

(6) 2558. 大. 西. る が,他 の抽 出物 質 を 用 い た場 合溶 血価 は 低 い.尚 溶 血 の 全 く認 め られ な い もの もあ る.ア ル コー ル精. 弘. 之. に800〜1,600倍 の 陽性 を 認 め た. iii)各 型 抽 出 物 質 の 溶血 反 応 原性 並 び に 特 異. 製 及 び 水精 製 を行 つ た 核 蛋 白に 就 て 見 る に,原 型 稻 葉 株50倍,. K7S(原. 異 株)200倍,. 型 新分 離 株)100倍,. K7R1(原. 核 蛋 白100倍,水. K7R(変. 各 型抽 出物 質 を 抗 原 とし,夫 々の抗 血 清 を用 い,. 型 変異 株)ア ル コー ル 精 製. 更 に 各型 抽 出物 質 と抗 血清 との 交 叉 的に 溶 血反 応を. 精 製 核 蛋 白 陰性,異 型 の ア ル コ ー. 実 施 す る に,一 般 に抗 原 と して 反 応原 性 を 認め られ. ル,水 精 製核 蛋 白共 に50倍,中. 間 型 は 両者 と も陰性. で あ る.. る ものに,粗 製 核 蛋 白及 びBoivin物. 質 が注 目 され. る.. 次 に 核 酸 は 原 型稻 葉 株 陰性,原 原 型K7R,. K7R1と. 型K7Sは200倍,. K7R陰. 之 等の 点 を 詳細 に 吟 味 す るに,原 型 稻葉 株,原 型. もに陰 性,異 型,中 間型 共 に 陰. 性 で あ つ た.蛋 白で は,原 型 稻葉 株 で は50倍, 800倍,. 性 に つ いて. K7S. 性,異 型,中 間 型 陰性 で あ り,更 に. K7S,原 型K7R,原. 型K7R1,の. 粗 製 核 蛋 白で は原型抗. 血 清 に1,600〜3,200倍, Boivin物 質 を抗 原 とした場合 800〜3,200倍 を 示 し て い る.之 の 溶血 反 応 に於ては. Julianelle抗 原物 質 で は 各 菌 型の 何 れ も陰性 で あ つ. 原 型抗 原 と同 種 血清 との 反 応価 で あ るが,た だK7R. た.. のBoivin抗. ii)夫 々 の 菌型 抽 出 物質 と他 型 の 免疫 血 清 との. 原 型 稻 葉 株 粗製 核 蛋 白は,異 型 及 び 中間 型 に1,600 型K7S物. に400倍,原 型K7R物 400倍, K7R1物. を 示 す に止 つ て い る が,(之. は 原型 変 異株 で あ るた. め と も考 え られ るが)他 は 一 般 に高 い 溶血 価 を示 し. 交 叉 溶 血反 応 の 成 績. 〜3 ,200倍,原. 原 を用 いた 時 のみ 溶 血 価 は低 く800倍. 質 は 異 型 に3,200倍,中 間 型 質 は 異 型 に3,200倍,中 間型 に. 質 は異 型 に1,600倍,中. 異 型 物 質 は原 型 血 清 に3,200倍,異. 間 型 に陰 性,. 型血 清 に3,200倍,. て い る ことが 認 め られ た.之 の 関係 を他 型抗 血清に 求 め るに,原 型 株抽 出物 質 に 対 す る異 型 血清 では, 粗 製 核 蛋 白で は1,600〜3,200倍, 1,600〜3,200倍,と. Boivin物 質 では,. ほ ぼ 同 様 な 溶 血価 を 発現 して い. る.更 に 中間 型 血 清 では 粗 製 核 蛋 白400〜1,600倍. 次 に アル コ ー ル,水 精 製 核 蛋 白は 原 型 稻葉 株 は 中 間. (K7R1の. 型 血 清 に 対 し て陰性,異 型 血 清 に 対 し て50倍 陽 性,. と甚 だ 溶 血価 は 低 下 す る のが 認 め られ た.. K7S物. 質 は両 者 に100倍,原. 型K7Rは. に陰 性,異 型 血清 に100倍,原. 中 間 型血 清. 型K7R1は. 両 血清 に. み 陰性)Boivin物. 質で は, 100〜1,600倍. 之 の 見方 を異 型抽 出物 質 対 抗 血 清に 見 る に粗製核 蛋 白, Boivin物. 質共 に3,200倍,又. 原 型 血 清では同. 対 して 陰性.異 型 抽 出 物 質 は 中間 型 血清 に 対 し て陰. 等 の 溶 血 価 を得 られ るに 拘 らず,中 間 型 血清 では両. 性,原 型 血清 に50倍,中 間 型 物 質 は原 型,異 型 両血 清. 抽 出物 質共 に1,600倍 とや や低 下 した 溶 血価 を示 し. に対 し て陰性 を示 し てい る,次 に 核 酸 の原 型 稻葉 株. て い る.. 抽 出物 質 は,異 型,中 間 型 血清 に 陰性, K7S物 質 は 両 血 清共 に400倍, K7R1物. K7R物. 質 は 両 血 清 共 に 陰 性,. 質 は 両 血 清共 に.陰性,異. 血 清 に 対 し て200倍,中. 型抽 出物 質 は 原 型. 間 型 血清 に 陰性,中. 間型 物. 質 は 原 型,異 型 両 血 清共 に陰 性,蛋 白 物 質 では 原 型 稻 葉 株抽 出物 質 は 異 型 血清 に対 して200倍,中 間型 血 清 に 陰性, K7S物 清 に100倍,. 質 は 異 型 血 清 に800倍,中. K7R物. 質 は 全 て の血 清 に 陰性,. 間型血 K7R1. 物 質は 両 血 清 に 陰性,異 型,中 間型 物 質 は 両 血 清 に 対 し て共 に陰 性 を示 した.. 更 に 之 を 中間 型抽 出物 質 対 他 型 抗血 清 に 見るに, 粗 製 核 蛋 白で は 異 型 血清 に3,200倍,原. 型 血清,中. 間 型 血 清 に800倍 と著 し い低 下 を呈 し, Boivin物 質 で は と もに800〜1,600倍 と反 応 価 は著 しい低 下を見 せ て い る. 之 等 の実 験 成 績 よ り粗 製 核 蛋 白及 びBoivin抗. 物 質 が,夫 々の 溶 血反 応 実 施 に よ り抗 原性 は優 れて いて,同 種 血 清 の み な らず,他 種 血清 に も鋭 敏なる 反 応 価 を示 す こ とが理 解 され るの であ る. この 菌体 抽 出物 中粗 製 核 蛋 白 及 びBoivin抗. Julianelle物 質 は,各 型抽 出物 質 と もに,他 型 血. 原. 原物. 質 とそ の抗 血 清 とを用 い た 溶 血反 応 に 就 い て,型 特. 原 に つ いて 見. 異 性 を窺 うに,先 づ 粗 製 核蛋 白 を抗 原 とし た場 合,原. る に.原 型 稻 葉 株抽 出 物 質 を 抗 原 と し て 異 型 に. 型 血 清に 対 す る原 型 稻 葉 株抽 出物 で は3,200倍, K7S. 3,200倍,中. で は3,200倍,. 清 に対 し て陰性 に終 つ た. Boivin抗. 1,600倍,中. 間 型800倍,. K7S物. 間 型 血清 に400倍,. 清 に1,600倍,中. 質 は 異 型血清に. K7R1物. K7R. は1,600倍. 3.200倍 と 同 等 の 溶血 価 を示し, と低 下 して い て,異. 型 抽 出物質. 型 物 質 は他 型. では3,200倍 を示 す も,中 間 型 は800倍 と著 しい反応. 間 型 物 質 は他 型 両 血 清. 価 は減 少 す る.異 型 血 清 に 対 す る異 型 抽 出物 質では. 間 型血 清 に100倍,異. 両 血 清 に1,600〜3,200倍,中. 質は異型血. K7R1で.

(7) コ レ ラ菌 体 抽 出物 質 の 免 疫学 的 諸 反応 の研 究 3,200倍,原 型 稻 葉 株 抽 出物 で は3,200倍 , K7S, K7R K7R1 1600倍,中 間 型3 .200倍 とな り,中間. 3,200倍,. 型 血 清 で は 中間 型 抽 出 物 質 で は800倍 と低 い反 応 価 を 示 し て い る と同 時 に,原 型 稻 葉 株1,600倍K7R1 陰 性, K7R. 400倍,. 2)家. 2559. 兎 赤 血球 を用 い た溶 血 反 応 の成 績. 次 に家 兎 赤 血球 を仲 介体 とした実 験 で は,鶏 赤 血 球 を使 用 した 場合 と比 較 し て,殊 に 溶血 反 応 の現 わ れ方 及 び 反 応 価が 明 瞭 で はな い.即 ち溶 血 価 の表 示. K7S 400倍 と,一 般 に 溶 血 価 は. 低 い.. さ れ た 原 型 稻 葉 株 の 粗製 核 蛋 白 で は,異 型 血 清 に 800倍 を 示 す以 外,原 型 血 清 に400,中 間 型 血 清 に50. 之等 の粗 製 核 蛋 白 は夫 々に 型 特 異性 を示 す こ とは 推 測 され るが,原 型 株 の 内 で も,殊 にK7R,. K7R1. 倍 と反 減 した 溶血 価 に終 り,原 型K7Sで. も,原 型. 血 清800倍 を頂 点 に, 200倍 程 度 で あ り,他 の抽 出物. 等 の変 異 株 で は 著 し い 溶血 価 の低 下が 窺わ れ る こ と,. 質 を 抗 原 とした 場 合 は陰 性 に終 つ て い る.又Boivin. 更 に精 製 され る ことに よ り型特 異 性 が 容 易に 消 失す. 物質 で はK7S抽. る事実 等 よ り,粗 製核 蛋 白物 質 は そ の反 応 原 性 が,. に800倍,. 菌体 構造 の 外部 変 化,化 学 処 理 に よる変 化 等 が 大 き. 抗 原 に 原 型,異 型 血清 に1,600倍 と 溶 血 反 応 は 一応. な 影響 を与 え る もの で あ る こ とが推 測 され た.本 実. 窺 わ れ る が,他 の 場合 陰性 に終 つ て い る.之 等 の実. 験 で も, K7R1(原. 験 に 於 ては,抽 出物 質 及 び抗 血 清 は総 て共 通 の もの. 型 変 異 株),中. 価 の著 し い低 下 は,明. 間型 株 に 見 る溶 血. らかに 証 明 して い る もの と思. 料 され た.. K7Rの. 出物 質 を抗 原 と した場 合,原 型血 清 異型 血 清 に3,200倍,異. 型 抽 出物. を 使 用 した 関 係か ら家 兎赤 血 球 を 用 いた 実験 では, 仲 介 体 とし ての 有 意 な結 果 を示 さぬ もの と判 断 され,. 次 にBoivin物. 質 で は,原 型 血 清 に 対 し て原 型 稻葉. 株抽 出物 質1,600倍,. K7S 3,200倍,. 型抽 出物 質3,200倍,中. K7R. 800倍,異. 鶏 赤 血 球 と比 較 し て,極 め て不 適 当 と判 断 され る結 果 で あ つ た.. 間 型 抽 出 物 質1,600倍 で あ つ 小 括 及 び 考 按. て,異 型血 清 に 対 して 原型 抽 出物 質 で は,原 型 稻 葉株, K7S K7Rと. も に3,200倍,. 型抽 出物 質 で は3,200倍,中. K7R1. 1,600倍,又. 異. 間 型抽 出物 質 で も800. 菌体 抽 出 物 質 を用 い て行 う,抗 原感 作 赤血 球 の 凝 集 反応 系に 補 体 を添 加 し て行 う溶血 反 応 に就 て は,. 倍 とや や 安 定 して い る ことが 注 目 され た.中 間型 血. 各種 の 菌が 用 い られ て い て研究 報 告 も亦 多 い.コ レ. 清 では,原. ラ 菌 を用 い た実 験 に は 江 口(1953)9)の. K7R. 400倍,. 型 稻 葉 株 抽 出物 質800倍,. 倍,中. K7R1. 100倍,異. 間型 で は800倍. K7S 400倍,. 型 抽 出物 質で は1,600. と明瞭 な型 特 異性 とは 判 断 さ. 詳 細 な報 告. があ る. 是 等 の 凝集 及 び 溶血 反応 に用 い られ る感 作 用抗 原 が,従 来 の研 究 者に よつ て,菌 体抽 出物 質 の化 学 的. れ な いが,特 異 的 な傾 向 を指 示 して い る. 菌 体抽 出 物 質 が,化 学 的 処 理 過 程 に於 て,諸 種 の. 若 くは 免疫学 的 に も,そ の本 質 の比 較 的明 らか な る. 変化 を〓 り,抽 出物 質 が 絶 えず 均 一 の 状 態 で抽 出 し. 場 合 と,単 に 菌 培養 濾 液 等 を用 い た比 較 的 明 らか で. 得 られ ぬ 憾 が あ るが,菌 株 に よつ て も溶 血価 は異 り,. な い場 合 との区 別 は あ るが,一 様 に 凝 集及 び 溶血 反. 新 分 離 株 で は良 く特 異 的 に 反応 を惹 起 し,変 異 株 で. 応 は可 能 で あつ た.. は特 異性 が 劣 る こ と も注 目せ ら れ た.即 ちK7R, K7R1の. 変異 株で は 溶 血 価 が漸 減 し, K7Sの. 如 き新. 分 離 菌 株 に於 ては,や や 溶血 価 が 低 い 乍 ら も維 持 さ れ,大 き な影 響 が尠 い こ とも認 め られ た.(第8表). 菌体 抽 出物 質 の場 合 は,殊 に 細 菌 多糖 体 と呼 称 さ れ る部 分 が,該 両 反 応 の感 作 用 抗 原 と して優 れ て い る ことは,既 に 認 め られ た 所 で あ る30)31)32)33). 其 の後 他 の分 劃例 え ば蛋 白 感作 赤 血 球 の凝 集 及 び. 他 の 菌体 抽 出 物 質 に就 て見 るに,粗 製 核 蛋 白 は,. 溶血 反 応 に つ い て も,多 数 の報 告 が あ り,各 種 の 菌. 精 製 に よ り著 し く抗 原 性 を 喪 失 す る もの の如 く,溶. 体 よ り抽 出 した 蛋 白 の分 劃 で も溶 血 反応 が 発 現 す る. 血 価 は200倍 程 度に 低 下 し,甚 し い例 では 陰 性 に 終. ことが報 告 され た9)10)11).而 して 本反 応 が,菌 種 に. るも のが あ り,抗 原 と して の 価値 は乏 しい もの と推. よつ て特 異 的 で あ り,而 も菌 型 特 異性 が指 摘 され て. 定 され る結 果 で あ つ た.蛋 白 分 劃 で は僅 に 原 型200 〜800の 溶血 価 が 認 め られ る だ けに 終 り,核 酸 も亦. い る13).. 200〜400倍 の溶 血 価 を示 す もの が2例 に認 め られ た. 型K7S(新. 以 外 有意 な 結 果 と判 断す る例 は 認 め られ な か つ た,. 中間 型 よ り各 種抽 出物 質 を分 離 し,感 作 用 抗 原 を 調. 又Julianelle物 質 に,も抗 原 性 は 全 く認 め られ るに 至. 製 し,之 に 吋す る各 型 抗 血清 を準 備 し て お き,溶 血. らなか つ た.. 反 応 を行 い,菌 種特 異 性 及 び 菌型 特 異性 を検 討 した,. 著者 は,コ レラ 菌の 各種 菌型 即 ち原 型 稻 葉 株,原 分 離 株), K7R,. K7R1(変. 異 株),異. 型,.

(8) 2560. 大. 西. 実 験 成 績 で は,該 溶血 反 応 は 菌株 に よ り,仲 介 体 と し て の赤 血 球 の種 類 に よ り,或 は 抽 出物 質に よつ. 弘. 之. 菌 体 抽 出 物 質 の抗 原性 に 就 て も比 較検 討 した. i)菌. て,影 響 を 〓 り易 く,従 つ て 抗原 と して の 価値 も亦 大 いに 異 る こ とが指 摘 され る.. 体 抽 出法 を異 に した 場 合 の各種 分 劃 の抗 原性. 沈 降 反応 に 用 い る抗 原 物 質 の 菌体 抽 出物質 の分離. コ レラ菌 株 に,より菌型 の 異 る場 合 そ れ ぞ れ の抗 血. は,ア ル カ リ抽 出法, Boivin抗. 清 に 対 し 反応 性 は 異 り,新 鮮 な る分 離 株 に 於 ては 比. に 拠 つ た,. 較的 安 定 した 数値 を 得 て い る外 は,長 期 に 亘 り保 存. a)ア. した 菌 株 若 くは変 異 株 よ りの菌 体抽 出物 質 を抗 原 と した 場 合 ほ ど反応 原 性 に 影響 が あ る結果 を得 た. 次 に抽 出物 質 の夫 々の比 較で は,抗 原 と して の価 値 は 特 に 粗 製核 蛋 白及 びBoivin抗. 原, Julianelle法. ル カ リ抽 出法 に よ る分 劃 の抗 原性. 先 づ夫 々 の菌 型抽 出物 質 を 当 該 各型 免 疫血 清に対 す る成 績 を 見 るに,菌 型 抽 出物 質 中粗 製 核蛋 白が最 も高 い抗 原 性 を 発揮 す る こ とが窺 わ れ,精 製に よ り. 原 の両 分 劃 に あ. 次 第 に 反応 性 が 消 失す る傾 向 が 認 め られ た.即 ち原. る こ とを 知 つ た.粗 製 核 蛋 白 に於 ては,各 菌 型抽 出. 型 稻 葉 株 の 菌体抽 出物 質 に 対 す る同型 血 清に32,000. 物 質 とそ の 抗 血清 及 び交 叉 反応 に 於 て も,有 意 な 溶. 倍 と最 高 を示 し,漸 次 異 型 血 清 に16,000,中. 血 価 が示 され,比 較的 型 特 異性 が示 され て いた が,. 8,000倍 と低 下 を 示 し,同. 精 製 に よ り漸 次 そ の特 性 を喪 失す る傾 向 が 認め られ,. 倍 と同様 な 沈 降 価が あ る もの, K7R, K7R1抽. 而 も そ の影 響 はK7R,. に対 す る 原 型血 清 に4,000, 8,000倍 と異 型血清,中. K7R1等. の変 異 株 に著 い こ と. を 確 認 す る に 至つ た. Boivin分. 間型 血 清 に8,000倍. 劃 に 於 て も粗 製核 蛋 白 と 同 様 に,特 異. 間型に. 様 原 型K7Sで. は4,000 出物質. とやや 低 い 沈 降価 を 示す もの も. あ つ て一 様 な現 れ 方 で は な い.又 異型 粗 製核 蛋白で. な 溶血 価 が 認 め られ,抗 原 と して の価 値 は 高 く評 価. は 同種 異 型 血清 に16,000倍. され た.粗 製 核 蛋 白 と比 較 して,そ の溶 血 価は,菌. 1,000倍,中. 株 に よつ て も大 きな 動揺 が尠 く,安 定 した 溶血 価 が. 間 型 粗 製核 蛋 白に 於 ては,中 間 型 同種 血清 に1,000. 得 られ る こ とに 意 義 が あ り,型 特 異性 も認 め られ た. 更 に 赤 血球 の種 類 で は,本 実験 に於 て用 いた 鶏 及 び 家 兎赤 血 球 では,溶 血 反応 の結 果か ら判 断 し て,鶏 赤 血 球 を使 用 した 場 合,仲 介 体 とし ては 著 し く優 れ. で あ つ て,原 型 血清に. 間 型 血 清 に陰 性 に 終 つ て いる.更. 倍 を示 す に も拘 らず,異 型血 清 に4,000倍,原 清 に1,000倍. に中. 型血. と低 い沈 降 価 が 認 め ら れ る に 過 ぎ な. い. 之 を精 製 核 蛋 白 に見 るに,粗 製 核 蛋 白の精 製過程. た 結 果 が得 られ た.家 兎 赤 血 球 で行 つ た 成 績 では,. に於 て 抗 原性 物 質 の 漸減 が明 らか で あつ て,一 般に. 一 般 に平 等 な 結 果 が得 難 く,粗製 核 蛋 白 及びBoivin. 沈 降価 は 低 い のが 注 回 された.精 製に は アル コール. 抗 原 が 良 く反応 価 を示 し た2,. 及 び 水に よる処 理 が行 われ た が,両 方 の精製 に於 て. 3の 例 を除 き,抗 原. とし て の 価値 は 非 常 に 劣 る結 果 で あつ た. 要 す るに,コ. レラ菌 体抽 出物 質 を抗 原 とし て用 い. も共 に2,000倍 以 下 の 沈 降価 を示 した例 もあ るが, 大 部 分 は 陰性 に 近 い成 績 に 終 っ て い る様 であ る.只. た溶 血 反 応 では 抽 出過 程 に於 い て,均 一 な 状態 で抽. 中間 型 に於 て,精 製 され る こ とに よ り8,000倍 の沈. 出 物 質 を得 られ ぬ こ と,又 そ の 物 質 を抽 出 操作 中に. 降 価 を示 した 例 が あ り,特 異 な現 わ れ方 と思惟 され. 於 て 抗 原性 物 質 の 破 壊 とか喪 失 等 が あ るた め,菌 体. た が,精 製に よ り抗 原 性 の増 加 した 例 として興味 が. 抽 出 に は慎 重 に行 う要 が あ る こ とが考 え られ る が,. あ る.. 粗 製核 蛋 白及 びBoivin抗. 原 物 質 の両 分 劃 を用 い,. 之 要 す るに,沈 降 反 応 に現 われ た 各 分劃 の抗 原性. 鶏 赤血 球 を仲 介 体 とし た場 合 の 溶血 反 応 は,有 意 で. よ り見 れ ば,粗 製 核 蛋 白 が最 も優 れ て い る ことが認. あ つ て,而 も夫 々 の特 異 性 を 窺 い得 る もの と の所 見. め られ,他 の分 劃 では抗 原性 が 急 激 に低 下 して いる. を得 た. 2.コ. もの と して,抗 原 と して の価 値 に は乏 しい もの と推 レ ラ菌体 抽 出物 質 に よ る沈 降 反 応. 先 の溶 血 反 応 に用 いた,コ. レラ 菌体抽 出各 種 物 質. と夫 々 の型 別抗 面 清 を使 用 し,各 分 劃 の抗 原性 を 窺. 測 され た.(第11表) b)Baivin物 Boivin抗. 質 の抗 原性 原 を用 いた 沈降 反応 に 於 て は,先 づ原. い,従 来 凝 集 反応 の上 で 行 われ て いた 菌 型特 異 性 の. 型 稻葉 株抽 出物 に 対 し,原. 表 示 を,沈 降 反応 の上 よ り明確 に 把 握 す る意 味 か ら,. K7S血. 沈 降 反 応 に 於 け る免 疫学 的性 状 を 明 らか に し,菌 型. 16,000倍 と異 型,中 間 型物 質 よ りや や 高 く,原型K7S. 特 異 性 を 追究 し,併 せ て 溶 血反 応 の成績 と対 比 し,. 抽 出 物 質 は,原 型K7S血. 清32,000倍,異. 型 血 清16,000倍,原. 型 血 清16,000倍,中. 清4,000倍,稻. 型 間型. 葉株4,000倍.

(9) コ レ ラ菌 体 抽 出物 質 の免 疫 学 的諸 反応 の 研究. 第11表. Alkali抽. 2561. 12表). 出法 に依 る抗 原物 質 の. 沈降反応 第12表. Boivin法. に依 る抽 出抗 原. 物 質 の沈 降反 応. c)Julianelle法 Julianelle法. に よ る抽 出 物 質 の 抗 原 性, に よ る抽 出 抗 原 物 質 と 各 型 抗 血 清 と. の 沈 降 反 応 に 現 わ れ る沈 降 価 で は,先. づ注 目 され る. の は,同. 種血 清 にや や. 種 血 清 に 対 し 良 く反 応 し,他. 低 く反 応 し て い る こ と で あ る.即 に 対 す る 同 種 抗 血 清 で は,原 K7S. 512,000倍. で は,. と最 高 の 数 値 を 示 し,. K7S血. あ り,異. 清512,000倍,稻. 型 血 清,中. K7S中. と 反 応 す る.中. K7S. で. 型Julianelle抗. 原で. と良 く反 応 し,原. 型. 間 型 両 血 清 に256,000倍. 間 型Julianelle抗. 血 清 に512,000倍. 出物 質. 間 型 血 清 と も に64,000倍. 型 抗 血 清 に256,000倍. 稻 葉 株32,000倍,. K7S抽. 葉 株 血 清256,000倍. と や ゝ低 い 反 応 性 を 示 し,異 は,異. ち稻 葉株 抽 出物 質. 型 稻 葉 株 に512,000倍,. 原 で も,中. 間型. と 最 高 で あ り,原 型 稻 葉 株16,000倍,. 256,000倍,異. 型128,000倍. と漸次 降 下 し た 反. 応 値 を 示 し て い る. 此 の 実 験 結 果 で は,良 こ と が 窺 わ れ,同. で あ り,異 型 血 清4,000倍,中 に 終 り,一 般 に 原 型Boivin抗. 間 型血 清 に は1,000倍 原 は 同種 血 清 に 強 く,. く型 特 異 性 を 発 揮 し て い る. 種 血 清 に 強 く,異. 種 血清 に 弱 い反. 応 性 よ り,三. 法 の 比 較 に よ り得 ら れ た 抗 原 性 物 質 と. し て は,最. も 効 果 的 で あ る こ とが 良 く指 摘 さ れ た.. (第13表). 他 種 血清 に劣 る沈 降価 を表 して い る.又 異 型Boivin 抗 原 で は,異 型 血 清 に2,000倍,中 間 型 血 清 で は4.000 倍 で あ る が,原 型 稻 葉 株8,000倍,原. 型K7S. 4,000. 倍 と 異 型 血 清 に 寧 ろ強 い反 応 性 を示 してい る.更 に 中 間型Boivin抗. 原 は,中 間 型 血清 に2,000倍. 低 い が,原 型 稻 葉 株8,000倍,. K7S 2,000倍,異. と 型. 血 清 陰性 と原型 血 清 に 強 い 沈 降価 を認 め る. 之 の事 実 よ り, Boivin抗. 原 物質 の示 す抗 原性 は,. 菌 型特 異 性 を認 め る場 合 は,極 め て明 瞭 な形 で発 現 す る が,中 間型Boivin抗. 原 の 如 く僅 か な が ら,非. 特 異性 を 発揮 す る例 もあ る ことが 指 摘 さ れ た.(第. 第13表. Julianelle法 の沈 降 反応. に依 る抽 出抗 原 物 質.

(10) 2562. 大. ii)分. 西. 劃 を異 に して得 られ た抽 出物 質 の抗 原性. 弘. 之. iii)溶 血 反 応 及 び 沈 降 反応 に 於 け る各 種 菌 体. の比 較 と型特 異 性. 抽 出物 質 の 吟 味. 各 種 分 劃 を異 に して 得 られ た 抽 出物 質 の 夫 々に 就 て,抗 原性 は そ れぞ れ,粗 製 核 蛋 白 質, Boivin抗 原 物 質,更. にJulianelle法. ccharideに. 於 て認 め られ た.. 先 の 鶏 赤血 球 を 仲 介体 とす る溶 血 反応 に 於 ては, 諸 種 菌体 抽 出物 質 の内,抗 原 と し て用 い られ,而 も. に よ り得 られ たpolysa. 抗 原性 を 発揮 す る 分 劃 と し て,粗 製 核 蛋 白 及 び Boivin抗. 原 が 用 い られ た.而 も溶血 反 応 に於け る. ア ル カ リ抽 出法 に 於 ては 沈 降 反 応 に現 わ れ た抗 原. 特 異 性 は,こ の 両 分 劃 で発 揮 され た が.共 に抽 出方. 性 か ら見 れば,粗 製 核 蛋 白 が同 種 血清 に も異種 血 清. 法 に 難 点 が あ るの か,同 種 及 び 異 種各 型 血 清に良 く. に 対 し て も比 較的 確 実 な沈 降 価 を現 わ し,精 製 に よ. 反 応 を示 し,共 に差 異 を 認 め な い程 度 の溶 血価 を示. り著 し く反 応 性 な減 ず るか,又 は抗 原 性 を喪 失す る. す に も拘 らず,型 特 異 性 が 明瞭 に認 め られ な い.而 も. か,著. 両 分 劃 と も溶 血 反 応 の現 れ 方 に 類 似性 を有 し,溶 血. しい抗 原 性 の 減 少 が 窺わ れ,僅 か に2,. 3の. 例 で 最 高2,000倍 程度 の 沈 降価 を示 す に 止 つ て い る. 価 は 同形 の曲 線 を描 い て い る.之 を沈 降反 応 に窺 う. が,中 間 型 で は,同 種 及 び 異種 血 清 で4,000〜8,000. に,両 分 劃 は共 に沈 降 価 が高 く,他 の分 劃 と明 らか. 倍 の反 応 値 を発 現 し,粗 製 核 蛋 白 よ りも鋭敏 な反 応. に 区 別 され るが,菌 型特 異 性 に 於 て,多 少 の乱れ が. な 示す 事実 よ り,精 製 に よつ ては或 は抗 原性 に変 化. 窺 わ れ るが,特 異的 な傾 向 が 見 られ るに止 る もので,. を 与 え な い程 度 に,,純 化 出来 る こ と も示 唆 され る の. 抗 原 と して充 分 な もの と評 価 され な い.. で あ るが,此 の実 験 だ け で は 断言 出来 ない .尚 核 酸. 更 にJulianelle物 質 に 就 て は,明 らか に溶血 反応. は 各 型 よ りの分 劃 で は 総 て 陰性 の成績 に終 つ た点 よ. で は 陰性 を示 す が,沈 降 反 応 で は優 れ て いて卓 越せ. り,抗 原 と し て の 価 値 は な き もの と判 断 され た,. る抗 原性 を発 揮 す る こ とが 認 め られ た.而 も沈 降反. (第11表). 応 に於 て, Julianelle法 に よ り得 たpolysaccharide. 次 にBoivin抗. 原 の 場合 を見 る に,各 菌 型 抽 出物. 質 と同 種 血 清併 び に 他種 血 清 に良 く沈 降 価 は 発現 す るが,詳 細 に検 討 す る に,原 型 菌 よ りのBoivin抗. 型Boicin抗. 別 され る もの で あ る こ とが 明 瞭に 認 め られ た. 両 反 応に 於 け る数 値 を もつ て評 価 す る時 は以上 の. 原が,同 種 及 び異 種 血 清 に 良 く反 応 し,菌 特 異性 を 窺 い 得 る に 反 し,異. の 分 劃で は,高 い沈 降 価 を 発現 し,巌 密 に菌型 は区. 原は,同 種血 清. 見 解 を 得 られ た が,実 験 的 に現 わ れ る 誤差 も斟酌 す る必 要 が あ りとす れば,先 に述 べ た溶 血反 応 及び沈. 2,000倍 に も拘 ら ず,異 種 血 清 に は4,000〜8,000. 降 反 応に 於 け る反 応 価 は,粗 製 核 蛋 白, Boivin抗. 倍 と 高 く 反 応 し,中 間型Boicin抗. 原は,同 種 血. 原 と もに 有 意 な抽 出物 質 で あつ て,抗 原 性 は共 に存. 清2,000倍,異. 種 血 清 に 異 型 血 清 に 陰性,原 型稻. し,而 も菌 型特 異 性 を 幾分 と も共 有 す る点 に価値 が. 葉 株8,000倍,. K7S 2,000倍 とや や 反 応 性 の 現 わ れ. あ り,他 の分 劃 と比 較 し優 れ て い る ことは 明 らかで. 方 を異 に して いる の が観 察 せ ら れ た. Boivin抗. 原. 物 質 も抽 出方 法及 び抽 出 要 領 に よ り,抽 出物 質 は均 一 に分 離 出来 ない憾 は あ るが ,本 実験 の成 績 で は聊 か と も適 正 を欠 ぐ感 が あ り,菌 型特 異性 を充 分 に 証 明 す る こ とは 出来 な か つ た.(第12表) c)Julianelle法 polysaccharideと. 呼 称 され るが,之 等 の各 菌型 よ り く同 種 血 清 に反 応 す る事 が. 認 め られ た,本 反 応 で は沈 降 原 と して 多糖 体 を 用 い た 場 合 そ の 示す 沈 降 価 は,他 の菌 体分 劃 と比 較 し, 示 す沈 降価 が 一 般 に 高 く反 応 す る こ と(16,000倍 512,000倍)及. 〜. び 同種 抗 血 清 に 高 く,異種 血 清 に低 い.. 而 も此 等 の数 値 は, Boivin抗. 原 と比 較 し,実. 小 括. 及 考 按. コ レラ 菌 の培 養 液若 くは 菌 体 よ り,未 知 の可 溶性. に よ る 菌体 抽 出物 質 は 通常. 抽 出 した 多糖 体 で は,良. あつ て,抗 原的 価 値 を充分 に認 め 得 られ る もの と推 測 され た.. に充. 抗 原 物質 を抽 出 し,補 体 結 合反 応 及び 沈 降反応 を試 み た研 究 報 告 は頗 る多 く,さ らに 菌型特 異 性に就 て 記 載 し た もの も多 く認 め られ る34)35)36)37). 其 の後 化 学 的 に性 状 の 判 明 し た 菌体抽 出物質 も用 い られ た成 績 も認 め られ る. 是 等 の実 験成 績 を通 覧 す る に,前 者 の 場合は 明 ら か に そ の本 態 の 判明 し ない 培養 液 が用 い られ る関係 か ら培養 液 内 に は 当然 コ レ ラ菌 の代 謝 物 質 も含 まれ,. 分 な 菌 型 特 異 性 が 窺 われ る事 実 を認 め られ た.(第. 溶 出 され た 可 溶性 物 質 と して は 未知 の 物 質で あるが,. 13表). 後 者 では 化学 的 操 作 を 反 覆 す る ことに よつて得 られ た化 学 的 抽 出物 質 で あ るた め,そ の本態 は略 々推定.

(11) コ レ ラ菌体 抽 出物 質 の 免疫 学 的 諸 反 応 の研 究 され る夫 々の 分 劃 で あ る こ とに 大 きな差 異 が あ る. 又 そ の反 面 化学 的処 理 を経 た 抽 出 物 質 は,そ の処. 支 配 され ぬ 様 に推 測 され た. 3.コ. 理 過 程 に於 て,そ の 本 質的 な もの が 時 に 失わ れ る こ と もあ る し,若. くは 変 質 す る こ と も予 想 され,分 劃. 2563. レラ 菌 体抽 出 物質 に よる イン フル エ ンザ ・ ウ イル ス の赤 血 球に 対 す る阻 止 現 象. の抽 出方 法 と抽 出 条 件 に 左右 され る こ とは推 測 され. 前 回 の 溶血 及 び沈 降 反応 の 実 験 に用 い た 各 菌型 よ りの 各種 抽 出物 質 を抗 原 と し て,イ ン フル エ ンザ ・. る ので あ つ て,諸 種 の 抽 出 方法 に よ り得 た 各種 分 劃. ウ イル スの 鶏 赤血 球 凝 集阻 止 作 用 を検 討 し,併 せ て. が常 時 均 一 な状 態 で,ま た 常時 均 等 な成 績 が 得 られ. 各 分 劃 の 阻止 程 度 を 比 較 した.. る もの とは 考 え られ ぬ と云 う様 な不 利 が あ り,之 等. 既 に, V.. choleraeよ. り抽 出 したpolysaccharide. の 内,菌 培 養 液 を選 ぶ か,抽 出 物 質 を選 ぶ べ きか,. を用 い,イ ン フルエ ンザ ・ウ イル ス の 鶏赤 血球 凝 集. 容 易 に断 言 し得 られぬ 問題 で あ る.. 阻 止 を観 察 した 実験 は 多 く,先 人 の 業蹟 に も詳 しい.. 著 者は 先 の溶 血 反 応 と平 行 し て,菌 体 よ り各 種 の. 著 者 は溶 血 並 びに 沈 降反 応 の抗 原 に用 い た と同 様. 方 法 で抽 出 した 物 質 を沈 降 原 と した 場 合 の意 義 を 窺. な 菌 体各 型 抽 出 物質 の夫 々に 就 て 阻止 作 用 を確 め る. う意 味 よ り,各 型 菌抽 出 物対 抗 血 清 を 組 合せ て沈 降. と と もに,之 等 の阻 止 現象 が,菌 型特 異 注 か 否か も. 反 応 を行 い,菌 型 特 異 性 を検 討 した.. 吟 味 した.. 之 等 の 沈 降反 応 の成 績 を 見 るに,用 い た 諸種 の分 劃 に 於 て は,一. 般 にpolysaccharideを. 成績 が 優 れ,明. 使 用 した. らか に抗 原 性 に 於 て も有意 な 沈 降価. i)菌. 型各種 分 劃 別 に 見た 阻 止作 用. 溶 血 並 に沈 降 反応 に用 い た と同様 な 菌体 抽 出物 質 を用 い て 阻止 現 象 を観 察 した.. を示 し てい る,ま た 菌型 特 異 性 が 示 され,同 種 の抗. そ の実験 成 績 を 見 る に,各 菌型 よ り抽 出 した物 質. 血 清に 高 度 の 反 応 性 を 示 す と共 に,異 種 血 清 に もや. 中,著 明 に阻 止 作 用 を呈 す る もの は,各 菌型 と もに. や 低 い程 度 に 反 応 を 発 現 して い る こ とが明 らか で あ. 粗製 核 蛋 白 で あ る こ とが注 目され た.即 ち 原 型 稻葉. る.. 株 では 阻 止32,000倍 を 示 し,原 型K7S. 又Boivin抗. 原 を 用 い た場 合は,一 般 に 反応 価 は. 低 い傾 向 が あ り,菌 型特 異性 は著 し く劣 り,組 製 核 蛋 白 の分 劃 を沈 降 原 と した時 の反 応 価 は 略 々 先 の polysaccharideに. 匹 敵す る程 度 の 有意 な反 応 価 と評. K7R. 8,000倍,. K7R1. 1,000倍,異. 16,000倍,. 型2,000倍,中. 間. 型4,000倍 と順 次 阻 止 程 度は 低減 す る もの もあ るが, 一 様 に 阻止 作 用 が窺 わ れた ,次 に 斯 る粗 製核 蛋 白 を アル コ ール に よ り精 製 した 分 劃 で は,相 当 の阻 止作. 価 され る現 わ れ を示 して い て,菌 型特 異性 を示 す も. 用 は 認 め られ るが 一 様 に低 下 が見 ら れ,原 型K7R1. の と評 価 して大 過 な き もの と推 測 され た.. に 見 られ る阻 止8,000倍 を 頂点 に,原 型 稻 葉 株1,000. 之 の 結 果 を先 の溶 血 反 応 と比 較す るに,溶 血 反 応 に 於 て は,抗. 倍,原 型K7S陰. 性,原 型K7R. 4,000倍,異. 型陰 性,. 原 と して の価 値 は,粗 製核 蛋 白及 び. 中間 型4,000倍 と,ア ル コ ー ル精 製 に よ り阻 止 効果. Boivin抗. 原 に 限 られ,沈 降 反 応 で は,粗 製 核 蛋 白,. が減 少 す る ことを 示唆 して い る,更 に 水に よる精 製. Boivin抗. 原, polysaccharideに. 卓越 した抗 原 性 と. に よつ て 影響 を〓 る もの か ど うか を 窺 うに,ア ル コ. 菌 型特 異 性 を 認 め て い て,両 反 応 に 用 い られ た分 劃. ー ル程 度 に は 影響 は尠 い 様 で あっ て,夫 々中 間 型 の. の 内,共 通 した 抗 原性 を 発揮 して い る のは,粗 製核. 32,000倍 を頂 点 に して,原 型 稻 葉 株8000倍,原. 型. 蛋 白 の分 劃 の み と判 断 され た.. K7S 4,000倍,原. 型. 要 す る に 是 等の 菌 体抽 出分 劃 は,抽 出過 程 に 於け. 8,000倍,中. 型K7R,. 間 型32,000倍. K7R1共. に 陰 性,異. とそ れ ぞれ の価 を 示 して. る有 効 性 物質 の変 質 若 くは 変 化 が,純 粋 な状 態 に ま. い る.此 の 結 果で は,組 製 核 蛋 白,精 製 核蛋 白 と も. で精 製 され る こ とに よ り次 第に 増 加 し,抗 原 性 の損. に.,阻 止 効 果 は,菌 型別 に よ り一様 に評価 され な い. 耗 を招来 す るに 至 る こ とは 推 測 され るの で あつ て,. 程 に 一致 した 結 果で は な いが,各 菌 型別 に異 つ た 阻. 抽 出方 法 と抽 出条 件 に よる 影響 を 考慮 す る必 要 が あ. 止 の現 わ れ 方 が注 視 され る ので あ る.. る と判 定 され た.. 蛋 白分 劃又 は核 酸 に 於 て は阻 止作 用は 一 様 に発 現. 又溶 血 反 応は,菌 株 に よつ て抽 出物 質 の性 状 も変. され,菌 型に よつ ては 著 しい阻 止作 用 が あ り,蛋 白. 化 あ る もの の 如 く,反 応 価 も亦動 揺 が あ り,新 分 離. で はK7R1の64,000倍,核. 株 と保 存 株,変 異 株 と相 互 間 に現 わ れ る微 妙 な反 応. 倍 と最高 の阻 止 が惹 起 して い るに も拘 らず,蛋 白 は. 価 の動 き,は,判 定 に 当 り注 意 すべ き条 件 で あ るが,. 異 型,中 間 型8,000倍,原. 型 稻 葉殊 の1,000倍,原. K7Sの2,000倍,. 陰 性 と他 菌型 で は 著 し い. 沈 降反 応 上 に 発現 した 成績 では,余. り斯 る条 件 に は. K7Rの. 酸 で は 中 間 型 の32,000. 型.

(12) 2564. 大. 西. 阻 止 効 果 の減 少 が あ り,核 酸 は 異 型8,000倍,原. 型. K7R,. K7R1陰. 性,原 型 稻葉 株4,000倍,. K7S 8,000. 弘. 之. 挙 げ られ,此 等 の分 劃 は夫 々に菌 型 特 異 性 が或 る程 度 に 窺わ れ る もの で あ る こ とを 指 摘 じた,本 実験 で. 倍 と,こ れ また 菌 型 に よ り著 しい阻 止 効 果 の 漸減 が. は 之 等 の各 種 分 劃 に就 て阻 害度 を比 較 した場 合,一. あ る ことが 指 摘 され る ので あ る.. 様 に評 価 す る こ とは 出来 ない.阻 害 効 果 が著 しい多. Julianelle法. に よ り抽 出 したpolysaccharideの. 様性 を発 揮 す る か らで あ る.も つ と も之 等 の実験結. 阻 止 を見 る に,此 の 分 劃は 他 の部 分 の分 劃 と比較 し. 果 を詳 細 に 検討 す れ ば,粗 製核 蛋 白の精 製に伴 う阻. て,阻 止 作 用 は 甚 だ 低 いが,極 め て 菌型 別 に 見 て平. 害 度 の減 少,蛋 白及 び核 酸 の分 劃 の有 効 な阻害 効果,. 等 な阻 止 価 を現 わ して い る.即 ち 中間 型 の16,000倍 を頂 点 に,原 型K7S,異. 型4,000倍. K7R,. 型 稻 葉 株1,000倍. K7R1. 2,000倍,原. 第14表. と な り,原 型. 抗 原 物 質 のInfluenza. Viruaに. 依る. 赤血 球 凝 集 に及 ぼす 影 響(其 の1). と均 等. な阻 止 効 果 が 発 揮 され てい る事 実 は,阻 止作 用 に用 い て誤 りの な い結 果 をえ 易 い分 劃 と言 う も過 言 で は な い. Boivin抗. 原 で は 阻止 効 果 が 甚 だ漠 然 と し て い る.. 即 ち異 型,原 型K7Sで. は共 に8,000倍 と頂 点 を 示 す. 阻 止 効 果 は 原 型 稻 葉 株4,000倍, 1,000倍,. K7Rは. K7R1,中. 間型. 陰性 と終 り,菌 型に よつ て はか な. りの程 度 に 阻 止 効 果 を挙 げ る に も拘 らず,一 様 な阻 止 価 を見 出す こ とが 出来 な い. ii)菌. 型別 に 見 た 阻止 作 用. 原 型,異 型,中 間 型 の それ ぞ れ よ り各 種 の 抽 出方 法 に応 じ て,抽 出 物質 を分 離 した も のを 用 い て阻 止 効 果 を 比 較 す る に,各 菌 型 に よ り阻 止 作 用 は甚 だ異 つ た 結 果 を 示 して い る.例 え ば原 型 稻 葉 株, K7S(新 分 離 株), K7R,. K7R1(変. 異 株)に よ り菌 株 に よ りそ. の性 状 も甚 だ 異 つ た分 劃が 得 られ る こ とは 自明 の理 で あ る が,阻 止効 果 で も,曲 線 に現 われ た 阻 止 価 は, 甚 だ 多 様 で あ る.即 ち 原 型 稻葉 株 を 基 に し て評 価 す る と, K7S株 K7R,. K7R1株. では 相 似 た 曲 線 を 描 い て い る が, で は,粗 製 核 蛋 白 の阻 止 効 果は,他. の 分 劃 と同様 に著 しい減 少 を呈 し,僅 か にK7R1の 蛋 白 分 劃 の み 異 様 と思 われ る阻 止 効 果 を挙 げ て い る こ とが注 目 され た.更 に異 型,中 間 型 で は,粗 製 核 蛋 白 の阻 止 効 果 は,他 の分 劃 と比 較 し て低 い阻 止 を 現 わ す の み に終 つ てい る.此 の傾 向 を 強 い て言 え ば, 赤 血 球 凝 集 阻止 作 用 は 菌 型 若 くは 菌 株 別 に,見て も, そ の阻 止 効 果 の上 で は,甚 だ 多様 な 阻 止作 用 を発 揮 す る もの で あつ て,非 特 異的 で ある こ とが 明 らか に 指 摘 され る ので あ る.(第14,. 15, 16表). iii)溶 血 及び 沈 降 反応 並 びに イ ンフ ルエ ンザ ・ ウ イル ス 赤 血 球 凝集 阻 止 に 於け る 各 分 劃 の比 較 先 の実 験 で,溶 血 及 び沈 降 反 応 に 用 いて 菌 体 抽 出 物 質 と し て,抗 原 性 を発 揮 す る有 効分 劃 と して,粗 製 核 蛋 白, Boivin抗. 原,若. くはpolysaccharideが. 第15表. 抗 原 物 質 のInfiuenza. Virusに. 血 球 凝 集 に 及 ぼ す 影 響(其. の2). 依 る赤.

(13) コ レ ラ菌 体 抽 出物 質 の免 疫 学 的 諸 反応 の研 究. 第16表. 抗 原 物 質 のInfluenza. Virusに. 赤 血 球 凝 集 に 及 ぼ す 影 響(其. 依 る. の3). 2565. し た と 解 釈 し 去 るに は 尚疑 問が 残 る 様に 思 料 され る. 著 者 の実 験 で も,コ レ ラ菌 菌型 の 菌体 よ り抽 出 し た 有 効分 劃 が,そ れ ぞ れ に阻 止 作 用 を発 揮 す る に も 拘 らず,そ れ ぞれ の分 劃 に於 て一 様 に発 現 す る もの で な く菌型 に よ り,菌 株 に よ り著 しい阻 止 効果 に 差 異 が窺 わ れ る.も と よ り,菌株 に よ り菌体 の性 状 に 差 が あ り,菌 体 抽 出 が 均等 に 行 われ ない 憾 が あ り,総 て の分 劃 が 同 一の 性 状 を もつ もの とは 断言 し難 い が, 阻止 効 果 の上 か ら判 断 して,そ の阻 止作 用 は 甚 だ不 規則 で あ り,而 も非特 異 的 で あ る こ とが明 らか に に窺 われ た. 以 上 の実 験 結 果 よ り,ウ イ ルス の 赤血 球 凝 集に 及 ぼ す 各種 分劃 の 影響 は,溶 血 及び 沈降 反 応 に於 け る 菌型 に よる特 異的 な 抗 原性 を具 備 す を もので な く, 極 め て 非異 的 な 現象 で あつ て,各 種 分 劃 に 於 て も, 非特 異 的 に阻 止 効 果 を 発揮 す る もの で あ る こ とが推 測 され るに 至 つた. 結. Boivin抗. 原 及 びpolysaccharioeの. 酌 す れ ば,溶 が,阻. 阻 止作 用 等 を斟. 血 及 び 沈 降 反 応 に,於け る 之 等 分 劃 部 分. 止 作 用 を 発 揮 さ れ る の で あ つ て ,一. 性 は 当 然 あ る も の と 解 釈 さ れ た.而. 応の関連. し乍 ら,こ. の阻. 止 現 象 に 用 い た 之 等 の 夫 々 の 分 劃 が 示 す 阻 止 効 果 は, 確 実 性 に 乏 し い 憾 が あ り,菌 よ り,特. 株 に よ り,或. は菌型に. 異 性 に 乏 し い 事 実 が 明 瞭 で あ つ て,そ. の作. 論. コ レラ 菌体 よ り各 種 抽 出方 法 と抽 出 条件 を考 慮 し て,各 種 分 劃 を 得,そ れ ぞれ の 分 劃 を用 い て,溶 血 反 応,沈 降反 応 を行 うと共 に イ ンフル エ ン ザ ・ウイ ル ス に対 す る 赤血 球 凝集 抑 制作 用 を検 討 し,次 の結 論 を 得 るに 至 つ た. 1)溶. 血 反 応に 使 用 した各 種 菌株 よ り抽 出分 離 し. た 分 劃 な抗 原 と した 場 合,抽 出 した 菌 株 に よ り影響 が 多小 と もに見 られ るが,溶 血 反応 の現 われ 及 び反. 用 は 甚 だ 非 特 異 性 で あ る こ と が 窺 わ れ た.. 応 価 に就 い て は,夫 々 に 菌型特 異 性 を 推定 す べ き所 小 括 及 び 考 按 Burnet(1948)21)は, イ ル ス を 用 い,コ 行 い,所. の ウ. レラ 菌培 養 濾 液 に よる 予防 実験 を. 謂Receptor‑destroying. の 存 在 が,細. 見 を得 た.各 種 抽 出物 質 の 内 では,一 般 に粗 製 核 蛋. Mumps‑influenza群. enzyme(R.. D. E.). 胞 に 対 す る攻 撃 を 防 止 す る こ と を 明 ら. か に し た.次 で コ レ ラ 菌R.. D. E,産 生 能 力 が あ り,而. も 細 菌 多 糖 体 が 非 特 異的 に赤 血球 凝 集 を阻止 す る 事 実 が,. Ginsberg,. Shirotani(1953)39)に. Goebel. and. 等の. Horafall(1949)40)は. Ginsberg. and. フ リー ド レ ンデ ル肺 炎桿 菌 よ. り抽 出 し たpolysaccharideを. 用 い て 実 験 を 行 い,ク. イ ル ス 対 細 胞 の 相 関 性 に 就 い て 詳 細 に 報 告 し て お り, 後 藤(1953)24)も. も有 意. 2)沈. 降反 応 で は,各 種抽 出物 質 を沈 降 原 と して. 用 いた 場 合,一 般 に粗 製 核 蛋 白及 びPolysaccharide に 有効 性 が見 られ,次 でBoivin抗. 原 で あ り,他 の. 分 劃 は使 用 に 堪 えな か つ た.. か に 認め られ,沈 降 原 として の価 値 は大 き く評 価 さ れ る もの で,菌 株 別 に よ り抽 出物 の 性 状 は大 きな動. 阻 止 作 用 を 惹 起 す る 本 態 は 明 ら か で な か つ た. 此 の 作 用 機 序 を 説 明 す る た め に,. 原に 抗 原性 が 認 め られ,而. な もの と判定 され た.. 而 も是 等 の抽 出 物 質は,夫 々 に菌 型特 異性 が 明 ら. Horsfall(1948)38). よつ て 指 摘 され た が,之. 白及 びBoivin抗. 亦 同 様 の 見 解 を 報 告 し て い る.而. 揺 が認 め られ なか つ た点 よ り,安 定 した反 応 価 とし て表 示す べ き もの との 示唆 を 得た. 3)イ. ンフ ルエ ソザ ・ウ イル スに 対す る各種 分 劃. の阻 止 現 象はJulianelle物. 質(polysaccharide)よ. りも,寧 ろ核 蛋 白 若 くはBoicin物. 質(endotoxin). しな が ら一 般 に之 等 の場 合 の ウ イル ス赤 血 球 阻止 作. の分 劃 に於 て,高 度 に 発 揮 され る ことが 明 らかで あ. 用 が,た. るが,斯 る阻止 作 用 は,頗 る非 特 異的 で あ る こ とが. だ単 に ク イル ス の細 胞 に 対 す る吸 着 を阻 止.

(14) 2566. 大. 西. 弘. 証 明 され,菌 型特 異 性 は全 く認 め られ ない もの で あ. 之 稿 を 終 るに 当 り,絶 えず 御 教示 を賜 り,且 御 懇篤. な る御 核 閲 の労 を辱 う した 恩師 村 上 栄 教授 に深 甚の. る.. 謝 意 を 表 す る.. 主 1) Landsteiner, Press.. K... 143,. and Dubos. 5, 521-528,. 4) Middlebrook,. E. V.,. M. F... Nature,. 6) Alexauder,. J.. North,. Med.. W. M. M.,. 1948.. R.. 91,. 561,. Burnell,. Tbc.. 根 津:日. 本 細 菌 学 雑 誌,. 江 口:長. 崎 医 学 会 雑 誌,第28巻,. 木 下,青. 野,中. 7(3,. 4,. 5),. 1952.. 440,. 新 医 学,. 本 細 菌 学 雑 誌,. 9,. 13). 黒 屋,石. 田:最. 7(4),. 14). Shope,. 1952.. 7(9),. R.. E... 新 医 学, N.. Y.. 7,. al... J.. Exp.. 958, Stone,. 1952.. Univ.. Press.. 85,. 623-646,. G.. J... J.. Exp.. Med.. 104,. Stone,. 1956. G.. D.:. G.. D.:. J.. Exp.. Biol.. 26,. 49-64,. J.. Exp.. Biol.. 26,. Cairns,. Hirst,. 中 川,吉. G.. F... Nature,. 4269,. K.:. J.. Exp.. Med.. 田. 7〜11,. 10,. 60〜68,. 体 の 科 学,. 1369,. 8,. 1948. 1952.. 2,. 2〜7,. 9,. 1899〜1901,. 537〜543,. 1950.. 1953.. 857〜862,. 1954.. 久 留 米 医 学 雑 誌,. 中 川,中. 村:ウ. 29). Mandel. et. 30). White,. 19,. 783〜787,. イ ル ス,第7巻,第4号,. al.:. J.. 99•`109,. P. B.:. -234,. Exp.. 1957.. Med.. 98,. 399〜415,. 1936. White,. Brit.. J.. Exp.. Path.. 17,. 229. .. P. B... J.. Path.. Bact.. 44,. 706•`710,. 1937.. 33). Wright,. G.. 1,. and. Feinberg,. 65•`71,. Thomas,. R.. J... I.. Immunol.. 2,. 745•`746,. 1952.. J. C.. et. al.. Lancet,. 1950. Schutze,. A... 800-804,. Berlin.. Klin.. Wochschr.. 26,. 1907.. Besche,. A.. 161•`168,. u.. Kon,. F... Z.. Hyg.. inf.. 62,. 1909.. 36). 池 田:医. 学 と 生 物 学,. 12,. 37). 松 本:実. 験 医 誌,. 15,. 6,. 517〜545,. 38). Ginaberg. J.. Exp.. Med.. et. al.:. 2,. 129〜132,. 1948. 1931.. 87,. 385〜410,. 1948. Shirotani 162,. 335•`335,. 78,. 新 医 学,. 28). 40) G.. 254,. 1956.. 39) H.. 1951. 20). 林:最. 27). 287•`298,. 1948. 19). 26). 947-. 1948. 18). 本 医 事 新 報, 新 医 学,. 35). Buddingh,. 村:生. 後 藤:最. 68,. 26〜33,. Med.. 久 保,木. 後 藤:日. 34) et. Lancet,. 25). 73〜77,. 1943.. Horsfall. M.:. 大 立 地 研 報 告,. 1951.. 517〜520,1954.. Cornell.. F.. 24). 31). 1947.. 17). 後 藤,大. 32). 橋 本:日. 16). 23). 1953.. 1952.. 85,. 後 藤 等:東. 1953.. 12号,. 12). 15). Burnet,. 22). 1951.. 39巻(8), 目:最. 1951.. J. M. & Oleary,. 64, 71,. 9). ・ 日 新 医 学,. 1943.. G. G. & Baldwin,. 8). 11). 292,. 献. 21). 248, 1950.. Invest.. E. A. and Warburton,. 161, 687,. Exp.. Am.. 木 下. 165,. Clin.. M. M., Wright,. J.. 10). Med. 88,. 1950.. 5) Keogh,. B.:. Exp.. Nature,. G... 1480-1485,. 7) Kirby,. J.. 文. Univ.. 1948.. and Keogh:. A. C... Harvard. 1945.. 2) Middlebrook. 3) Fischer. Cambridge,. 要. Ginsberg 1949.. Yokohama.. Med... Bull.. 4,. 151〜. 1953. et. al.,. J.. Exp.. Med.. 90,. 393〜407,.

(15) コ レ ラ菌 体 抽 出 物質 の免 疫 学 的諸 反 応 の研 究. Studies on Immune. Reactions. 2567. with Various Extracts. of Vibrio comma 1). Hemolysis. of the Red Cells Treated. 2). of Vibrio comma Precipitation with the Extracts. 3). Inhibitory. of Vibrio comma. Action of the Extracts. the Hemagglutination. with the Extracts. by Influenza. of Vibrio comma on virus. By Hiroyuki Ohnishi Departmentof Microbiology,OkayamaUniversityMedicalSchool (Director: Prof. Dr. SakaeMnrakami) Under various conditions and by various methods, various fractions were extracted from cells of Vibrio comma. The hemolysis and the precipitation were tried with these fractions, and, at the same time, their inhibitory action on the hemagglutination by influenza virus was also studied. The results are summarized as follows: 1) Used as the antigen of hemagglutination, these fractions showed a type specificity, but the appearance and titer of the reaction varied to some extent with the strains of used Vibrio comma. Of all the fractions tested, only the crude nucleoprotein and Boivin's subs tance showed a significant antigenicity. 2) Used as the precipitinogen, the crude nucleoprotein and polysaccharide showed the mostt significant result, and Boivin's substance the next. The other fractions were unfit for use. These fractions, the nucleoprotein, the polysaccharide and the Boivin's substance, showed no noticeable variation of strains, but had a clear type specigicity; this fact suggests that these fractions are of practical value in the precipitation. 3) The nucleoprotein or Boivin's substance (endotoxin) rather than Julianelle's substance (polysaccharide) showed a inhibitory action on the hemagglutination by influenza virus. This hemagglutination inhibition was, however, proved to be of no type specificity..

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