速硬性流動化処理土の基礎研究 流動化処理工法研究機構
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(2) III‑640. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). ・ ①、②の配合はすべてのケ 表−4. ースでフロー値 140mm 以上. フロー値 (mm). の値が得られ、ほぼ同じ値 を示した。. 配合①. Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ. ・ ③の配合ではすべての固化 材においてフロー値は 80mm となった。. 配合②. ・ Ⅴの流動性は他の固化材と 比べて小さな値を示した。 ・ 材齢 4 時間後強度は、明ら. 配合③. かな硬化反応が確認された のはⅠ,Ⅱ,Ⅲであった。Ⅳは 若干ながら硬化を示した。. 実験結果一覧表 密度 (t/m3) 1.61 1.62 1.62 1.62 1.62 1.66 1.67 1.66 1.66 1.66 1.71 1.71 1.71 1.71 1.71. 160 170 160 220 140 160 170 160 160 140 80 80 80 80 80. 一軸圧縮強さ(N/mm2) 1d 7d 0.101 0.505 0.063 0.294 0.087 0.167 0.115 0.329 0.087 0.190 0.182 0.808 0.147 0.505 0.180 0.401 0.163 0.445 0.120 0.260 0.276 1.315 0.221 0.913 0.251 0.676 0.241 0.726 0.177 0.468. 4h 0.023 0.014 0.013 0.007 0.000 0.033 0.034 0.030 0.015 0.000 0.046 0.054 0.033 0.027 0.000. 凡例 Ⅰ 高炉セメント Ⅱ 普通セメント Ⅲ 早強セメント Ⅳ 一般軟弱土用地盤改良材 Ⅴ 石灰系固化材. 28d 1.137 0.451 0.217 0.403 0.261 1.620 0.729 0.526 0.644 0.381 3.170 1.300 0.776 1.320 0.764. ・ Ⅴは材齢 4 時間後に硬化を示さなかった。 ・ 材齢 4 時間後の強度結果はすべての配合で 0.05N/mm2 以下であった。. 3. 一軸圧縮強さ(N/mm2). 2 1.5 1 0.5. 一軸圧縮強さ(N/mm2). 3. 3 2.5. 2.5 2 1.5 1 0.5. 0. 2.5 2 1.5 1 0.5. 0 0. 5. 10. 15. 20. 25. 30. 凡例 ◆高炉 ■普通 ▲早強 ×地盤改良 *石灰系. 3.5. 3.5. 3.5. 一軸圧縮強さ(N/mm2). 材齢と一軸圧縮強さ(配合③). 材齢と一軸圧縮強さ(配合②). 材齢と一軸圧縮強さ(配合①). 0 0. 5. 10. 材齢(日). 15. 20. 25. 30. 0. 5. 10. 材齢(日). 図―1. 15. 20. 25. 30. 材齢(日). 材齢と一軸圧縮強さの関係. ・ 流動化処理土の密度が大きいほど、材齢 4 時間. 材齢7日と材齢28日の一軸圧縮強さの関係. 後の強度は大きくなる傾向を示した。. 3.50. ・ すべてのケースでⅠが一番高い強度を示した。 3.00. 以上の結果より、短期強度が得られる固化材は高炉・ 次に材齢 7 日と 28 日の一軸圧縮強さの関係を図−2に 示す。 全体的に良い相関が得られている。 このことより、 珪酸ソーダの添加は流動化処理土の短期強度の発現を促. 2. 2.50 qu28(N/mm2. 普通・早強といった「セメント」であることがわかった。. qu28=1.948qu7-0.0248qu7. 2.00 1.50 ○高炉 □普通 △早強 ×地改 ―石灰. 1.00. 進し、長期強度には大きく影響しないことがわかる。し かし、高炉セメントはすべて相関グラフの上に位置して おり、 材齢 7 日の値が大きくなると材齢 28 日の値は相関. 0.50 0.00 0.00. 0.50. 1.00. 図より大きく外れる結果を示した。. 1.50 2.00 2.50 qu7(N/mm2). 3.00. 3.50. 4.まとめ 今回、速硬性流動化処理土開発に向けた実験を行った。. 図―2. qu7 と qu28 の一軸圧縮強さの関係. 珪酸ソーダを硬化促進剤として使用する場合の固化材は早強セメントが有力であることがわかった。しかし、 まだ不明な点が多く、珪酸ソーダを添加した場合の特性について調査研究を行う必要がある。今後は今回の 実験結果をもとに、更なる早期強度の発現と長期強度を抑制できる流動化処理土の配合手法について研究開 発を行いたいと考えている。 参考文献:建設省. 土木研究所. 「流動化処理土利用技術マニュアル」1997.2. ‑1280‑.
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