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モバイル市場の競争環境に関する研究会 ( 第 1 回 ) モバイル市場の競争環境に関する考察 2018 年 10 月 10 日 株式会社野村総合研究所 北俊一

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(1)

モバイル市場の競争環境に関する研究会(第

1

回)

モバイル市場の競争環境に関する考察

2018年10月10日

株式会社野村総合研究所 北 俊一

(2)

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1

モバイル市場の目指すべき姿、ありたい姿に、大きなブレはないはず

過去

現在

未来

2006年

MNP

ソフトバンク参入

2018年

楽天免許付与

2030年

 モバイルが社会基盤として しっかりと位置づいている:

“普及に係る責務”、可用性

 誰もがモバイルを通じてデジ タル化の恩恵を享受できる:

使いやすさ、理解しやすさ、

低廉性

 モバイル業界が誰からも 信頼されている:

透明性、公平性、誠実さ

ガラケー

スマホ

IoT/AI/xR

4G

3G

5G

(3)

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2

各国の規制当局が、どのように競争環境を整えた結果、料金低下に つながったのか、学ぶべきことは多い

スマホ料金の推移(

MNO

、シェア

No.1

出所)総務省平成

29

年度内外価格差調査

(4)

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3

米・仏では、第4のMNOによるディスラプション(Un-Carrier戦略)

独では、MVNO政策によって、料金が低廉化

Telefonica Deustchland

HDGs 37%

Telekom Deustchland

30%

Vodafone Germany

33%

Orange France

35%

SFR Group 26%

Free Mobile 19%

Bouygues Telecom

20%

2013.7 E-PLUS買収

内、MVNOシェア47.6%

(5,373万)

①Freenet 1,170万

②1&1 Drillisch 873万

③Aldi Talk 499万

ドイツ(

11,288

万)

フランス(7,091万)

内、MVNOシェア28.6%

(2,002万)

独立系MVNOは減少傾向

Soch 374万

RED 418万 B&You

225万

データ出所)

TeleGeography 2018.6 2012

年参入

Orangeとローミング FONIC

Netzclub Ay Yildiz Blau

Ortel Mobile Congstar

Verizon Wireless

36%

AT&T Mobility

26%

T-Mobile US 24%

Sprint Corporation

14%

アメリカ(

35,682

万)

内、MVNOシェア11.5%

(4,100万)

近年、MVNOは減少傾向

①TracFone Wireless 2,213万

②Virgin Media USA 340万

(5)

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4

イギリスでは、端末価格低下(Android)とSIMオンリー契約増によって、

モバイル料金は下がり続けている

Telefonica US(O2)

35%

BT Group(EE)

30%

Vodafone UK 21%

Hutchison 3G UK

14%

イギリス(9,074万)

内、MVNOシェア17.7%(1,610万)

Lycamobile UK 248万

Virgin Mobile UK 303万 Tesco Mobile(UK) 505

50%

giffgaff UK 284万 VOXI

SMARTY

出所)TeleGeography 2018.6, Ofcom 2018.5

(6)

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5

MNOは5G時代に向けて、投資、チャネル、デバイス、料金戦略の見直し が不可避。目指す姿は“4者4様”であってよい

MNO の利益

投資

料金

デバ イス チャ

ネル

積極的な設備投資により 高品質なネットワーク

わが国では社会的課題が山積している中で、

MNO

がどのような価値を提供するか、が問われている

戦略転換において、中期的なKPI(NPS, LTV, CSV等)の設定が必要

 NPS: Net Promoter Score, LTV: Life Time Value, CSV: Creating Shared Value

ハイエンドのスマホを多額の 購入補助金をつけて大量に販売 全国ショップ網

2500店舗×3

“高い”と言われている

“儲け過ぎ”と言われている これまで

MNO の利益

投資

料金

デバ イス チャ

ネル

設備投資削減

or 拡大?

設備競争

or 設備共用?

上位レイヤーへの投資増?

購入補助金を縮減又は廃止 して、多様な端末を販売?

中古端末を販売?

納得される料金

納得される利益 これから

DXの推進

維持・充実

or 削減?

分離型プラン?

(SIMオンリー)

(7)

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6

ユーザーが、料金と提供価値を勘案して、自分にふさわしいと思う事業者 を自由に選択できる環境を整えよう。スイッチングコストは極力低減へ

スマホユーザーの

6

割は料金を「高い」と感じており、

3

割は「納得してない」。

5

割は「儲け過ぎ」と考え、

4

割は

「スマホを使いこなせていない」と回答。(NRI調査2018.7)

詳細は

10

19

日にプレスリリース予定

提供価値に見合わない、高い料金の事業者は、ユーザーに選ばれなくなるだけ。料金が高くても、ユーザー が納得して選択しているのであれば良い。ただし、多くのユーザーが、料金プランの他社比較や定期的な見 直しをしていない。これをどうするかが大きな課題。

別途、(国際的に見て)

MNOの料金が本当に高いのか、儲け過ぎなのかは、しっかりとした検証が必要※

月 額 料 金

MNO

サブ ブランド

MVNO

格安スマホ 最安値を連呼するCM

ユーザーにとって、料金 と提供価値との関係が不 透明

月 額 料 金

MNO

サブ ブランド

MVNO

ユーザーが、料金と提供 価値に見合った事業者を 選択

つながる ショップ多い 面倒みてくれる 多様な価値を提供

つながりにくい セルフサービス シンプル

MNOとMVNOの 中間

ワイモバイル UQモバイル

※ゼロ・レーティングやアンリミ、

サービスと融合した料金プラン などが普及すると、料金比較がより 困難になるが、これをどう考えるか。

(8)

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7

キャッシュバックはMNO間競争の産物。ロックインユーザーの奪い合い 体力勝負に参加できないMVNOは蚊帳の外

 2005年ごろまで、何の縛りもなく「1円」でガラケーが手に

入る(3社体制)→不公平感の拡大、MVNOが育たない

 2006年 SBがVodafone買収により参入、MNP開始

 2006年~7年 各社「2年縛り」プラン強化 →違約金定着

 2006年9月 SB「スーパーボーナス(月月割)で回線と

端末が実質的に一体化。割賦販売開始→定着

 2007

年 イーアクセス参入(4社体制)

 2012年10月 SBがイーアクセスを買収(3社体制)

 2012~3年ごろからキャッシュバック拡大、2014年3月

「キャッシュバック祭り」 “家族4人で100万円CB”

 MNP競争で「2年縛り」の他社の違約金補助→割賦

残債補助へとエスカレート。3MNOの体力勝負

異常な

MNP

の数「

MNP

弾」「ケータイ乞食」

その後、徐々にCB復活、「実質ゼロ円」「一括ゼロ円」

 2016年4月以降、GLにより行き過ぎたCBは鎮静化

その後、GLの穴をつく「代理店独自値引き」により、

再びCB増加

 2017

年6月以降、各社「分離型プラン」発表するも、

ドコモは機種限定、au、SBは「4年縛り」開始

 2004年NRI北「ゆでがえる論文」で販売奨励金の課題を

指摘

 2006年「ICT国際競争力会議」NRI北「ガラパゴス論文」で

奨励金の功罪を指摘、MVNOの育成を競争政策の柱に

 2007年9月「モバ研」で分離プラン要請、MVNO育成に本

格着手(第二次MVNOブーム)

キャッシュバック増加の背景には、

キ ャ リ ア の 差 異 化 要 素 の 消 滅

iPhone

取 り 扱 い

2009年SB、2011年au、2013年ドコモ

 Apple Agreement:iPhoneを期間拘束プランで売る

ときには端末補助金を×万円つけなければならない。

→Android端末も補助金増加、iPhoneも単価上昇に

伴い補助金増加

 2014年4月 行き過ぎたCBの自粛を要請(?)

 2015年9月 安倍首相指示→「携帯電話料金TF」でユー

ザー間の不公平の是正、端末購入補助GL(2016.4~)、

MVNO育成に本気で着手(第三次MVNOブーム)

 2016年8月 公取委が「セット販売」を問題視

キャリアの動き 総務省等の動き

(9)

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8

今後「4年縛り」の残債を補助するCBの登場が予想されるところ 分離型プラン時代における、「代理店独自値引き」の規律が必要

販売代理店が,端末をその提供に要する費用を著しく下回る価格で販売するなどにより,「不当廉売に関す る独占禁止法上の考え方」(平成

21

12

18

日 公正取引委員会)で示されている事項を満たす場合は,独 占禁止法上問題となるおそれがある(不当廉売)。(公正取引委員会平成30年度調査報告書より)

出所)

NRI

独自入手(

2018.6

(10)

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9

MNO各社が、愛され、信頼され、故に選ばれる企業となるべく、

透明性、公平性、誠実さを競い合ってくれることを切に願う

3社の協調的寡占状態、ナッシュ均衡状態において、

自社だけが踏み出す決断を下せるだろうか?

決断を正当化する、中期的なKPIの設定が不可欠

同時に、米・仏のように、第4のMNOである楽天の

Un-Carrier戦略に期待すべく、公正な競争環境を

整えていこう

過去

現在

未来

 モバイルが社会基盤として しっかりと位置づいている:

“普及に係る責務”、可用性

 誰もがモバイルを通じてデジ タル化の恩恵を享受できる:

使いやすさ、理解しやすさ、

低廉性

 モバイル業界が誰からも 信頼されている:

透明性、公平性、誠実さ

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参照

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