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漢字の画要素記憶の発達に関する検討

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漢字の画要素記憶の発達に関する検討

著者 成 基香, 高芝 秀幸, 小池 敏英

雑誌名 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系

巻 57

ページ 181‑188

発行年 2006‑02

その他の言語のタイ トル

A Study of Development for Visual Memory of Component of Kanji‑Characters

URL http://hdl.handle.net/2309/1468

(2)

* 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程(発達支援講座)

** 東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程

*** 東京学芸大学教育学部障害児教育講座・連合学校教育学研究科発達支援講座

**** 東京学芸大学(184-8501 小金井市貫井北町4–1–1)

1 .はじめに

漢字の形態は大きく,画要素の多さ,要素間の関係 の高度な構造化という二つの特徴を持つ(海保・野村,

1983)。このうち,要素間の関係については,位置の記

憶や要素の形態そのものの記憶(つまり図形記憶)が 関係していることが考えられる。

漢字要素の形態に関する記憶については,ひらがな と漢字の文字認知の発達的変化に関する田中(1977)

の研究がある。田中(1977)は,5歳から15歳までを 対象とし,文字認知の発達的変化について検討した結 果,一貫した発達を示すものの,8 歳以降はひらがな より,漢字認知の方が優れた結果を示したことを報告 した。この結果は,小学校2年生以降では,ひらがな より漢字に接する経験が多くなることから,文字に接 する経験の多寡が文字認知の難易に関係していること を推測させる知見である。一方,画要素の多さについ ては,我々は筆順を追って学習することにより,その 混乱を避けている傾向がある。例えば,「たて・かく・

よこ…」など,その画要素を筆順どおり唱する場合も あろうが,もう一つの機能として,空書(くうしょ・

からがき)機能が補っていると推論しているいくつか の先行研究がある。

佐々木・渡辺(1983)は,日本人の成人を対象とし,

漢字の字形素となる漢字を継次的に聴覚提示した場合,

空書行動がほぼ全ての者に自発的な行動として出現す ることを確認している。また,非漢字圏出身者が英単 語の綴りを想起する場合には,空書行動がほとんどみ

られないことから(佐々木・渡辺,1984),漢字のよう に画数が多く形態が複雑である文字は,運動感覚的な 処理を伴って学習されるため,視覚的な表象として記 憶され,想起する場合には空書行動が出現すると考え られると述べた。

一方,佐々木(1984)は,同様の課題で 7歳から12 歳の児童を対象として発達的に検討した結果,空書の 出現率は加齢と共に多くなり,特に9歳から10歳に至 る期間に増大するものの,空書を自発しない者が存在 することを確認した。空書を自発しない群では,提示 された字形素から漢字を当てる課題において,11歳以 降で紙上で空書する群に次いで高い正答率を得たこと を示した。このことより,発達過程にある児童では,

空書に依存しない有効な解決方略が存在することが推 測できる。しかし,ここでは,空書に依存しない有効 な方略については検討されていないし,先に述べた図 形記憶との関連についても検討されていない。また,

上記に述べた佐々木・渡辺(1983),佐々木(1984)の 研究は,漢字の字形素の統合を求めるものであり,一 点一画の動きは問題とされていない。つまり,これら の研究における空書動作は,漢字の同定に対して有効 であったとも解釈でき,また,成人の空書研究では,

モダリティーが視覚ではないことも,形態の視覚表象 を引き出したといい難い。

空書機能の発達について,11画の記憶に有効で あるか否かについて検討している研究は,残念ながら 皆無といえる。しかし,その一端を書字学習に関して のいくつかの研究を当たることによって考察の手がか

漢字の画要素記憶の発達に関する検討

成 基香

*

・高芝 秀幸

**

・小池 敏英

***

障害児教育

****

(2005年930日受理)

キーワード:漢字書字,視覚性記憶,記憶の発達

(3)

りを得ることができる。

西川(1989)は,漢字の書字習得について,中学1 年生を対象として,弁別,なぞり,視写練習それぞれ の単独効果の比較を行った。結果,視写練習の書字成 績が最もよく,次いでなぞり,弁別練習の順になった。

このことから,小学校段階が修了した地点での漢字の 書字習得においては,視覚運動的な表象のみでなく,

図形記憶のような視覚的表象も有効であり,さらにこ れらをまとまった文字形態に統合する,視覚運動的体 制化の重要性が指摘できる。このように,単独表象の 効果のみでなく,これらの能力がある一定の発達段階 において相互に関与している可能性は十分にあろうが,

上記の研究では,漢字の熟知性と関連していることが 影響していることも考えられる。したがって,熟知情 報を除いた条件下で,さらに検討する必要があろう。

熟知情報を排除した条件としては,漢字の形態とは異 なる形を学習させる必要があろう。また,漢字の画要 素とは異なる,非字に関する視覚運動記憶について検 討する必要があろう。

以上より本研究では,まず,漢字の形態の学習に関 与すると思われる図形記憶,位置記憶,視覚運動記憶 それぞれの発達的変化について検討する。次に,画要 素に関する視覚運動記憶の成績が,図形記憶の成績や 位置記憶の成績,および非字の視覚運動記憶とどのよ うな相関関係を有しているのか,各学年段階で重回帰 分析によって検討を行う。また,視覚運動記憶との偏 相関が高い機能が各学年段階でどのように異なるのか 検討する。視覚運動記憶課題において,熟知性を排除 した条件で検討するため,漢字の構成要素を11 ずつ提示する方法を用いた。

2 .方法

2 .1  対象児

普通小学校に在籍する16年生までの児童84名を 対象とした。対象児の内訳(月齢平均,標準偏差,お よび各学年の人数)を表 1に示した。健常児の募集は

普通小学校に依頼し,文書にて視覚記憶検査とプライ バシーの保護について説明した上で,教師と保護者の 承諾が得られた児童に対して視覚記憶検査を行った。

2 .2  視覚記憶検査

視覚記憶検査は,図形記憶検査と位置記憶検査,視 覚運動記憶検査から構成した(表2。図形記憶検査と 視覚運動記憶検査では,漢字を構成する画要素を記憶 材料とした。画要素の選定については,石井(2001)

が定義した12種の画要素のうち,12運動方向で書 字できる画要素8種(よこ(一)・たて(│)・ななめ

( 丿 )・ か く ( ̄|)・ た て は ね ( 亅 )・ ふ ( フ )・ く

(く)・てん(丶))を選定した。

2 .2 .1  図形記憶検査

図形記憶検査(表2_q)では,漢字の画要素カード の組み合わせで構成されたパターンを刺激図版として 用いた。検査では,3個の画要素を同時に呈示するこ とを条件とし,3試行行った。はじめに,2×2のマト リクス上に刺激図版が 5秒間呈示され,5秒間隠され た後,対象児はそれを再生することが求められた。8 種の画要素それぞれを表したカードは,図版が隠され た状態で対象児に渡され,それらを図版のとおりに組 み立てることで再生した。

2 .2 .2  位置記憶検査

位置記憶検査(表2_w)では,継次的に呈示される ドットの位置記憶課題を行った。刺激呈示にはパソコ ンを用いた。パソコン画面に 3×3のマトリクスを表 示し,1.5秒につき1つずつドットを呈示した。ドット 1つ呈示される毎に消去した。対象児には,マトリ クスが書かれた紙上に,ドットを呈示した順序どおり に再生することを求めた。

2 .2 .3  視覚運動記憶検査

視覚運動記憶検査では,視覚運動を伴って順次呈示 される画要素の記憶課題を行った。漢字の画要素は,

東 京 学 芸 大 学 紀 要 総合教育科学系 第57集(2006)

表 1  学年ごとの対象児の月例平均、SD および人数

(4)

それぞれ書字運動の方向が決まっている。そこで,字 に特有の運動方向で呈示された画要素を記憶する課題 を字課題(以下,字運動課題:表2_e,それとは逆 の運動方向で呈示された画要素を記憶する課題を非字 課題(以下,非字運動課題:表2_r)とした。両課題 では,3個の画要素を1つずつ呈示することを条件とし,

3試行ずつ行った。刺激呈示にはパソコンを用いた。

パソコン画面に2×2のマトリクスを表示し,各セル に視覚運動を伴った画要素を,1.5秒の間隔で1画ずつ 呈示した。画要素は,1画呈示する毎に消去し,次の 画要素を呈示した。対象児には,マトリクスが書かれ た紙上に,画要素を呈示したとおりに再生することを 求めた。なお,本研究では,空書行動について,制御 は行わなかった。

2 .3  分析

分析は,各課題について行った。正答率について,

呈示した総刺激数に対して,正しく再生できた画要素 数の比率として算出した(すなわち,3画要素×3 行= 9画要素を総画要素数とし,総画要素数の中で正 しく再生できた画要素数の比率を算出した)。この正答 率をもとに,検査毎の正答率の発達的変化について,

t 検定を行った。検査間の個別の正答率については,学 年毎に相関行列を求めた。また,形態記憶の発達に伴 う課題間の相互関与について,字運動課題を従属変数 とし,学年ごとに重回帰分析を行った。

3 .結果

3 .1  記述統計

対象児の各検査における正答率の平均を図1に示し た。図中,縦軸は正答率,横軸は各学年を示している。

また,正答率のSDについては表3に示した。学年間の 正答率の発達的変化について,検査毎に t検定を行っ 表 2  呈示刺激の時間的構成と反応手続き

図形記憶検査では,画要素の構成パターンを,2  × 2  のマトリクスに配置した図版を呈示した。その後,図版が見えない状態で,

画要素が書かれたカードを渡し,マトリクス上に図版の通りカードを配置するよう求めた。配置は,自由再生とした。

位置記憶検査,視覚運動記憶検査(字運動課題・非字運動課題)では,画要素が,2 × 2 のマトリクス内に 1.5 秒の間隔で 1 画ず つコンピュータ上に呈示された。その後,マトリクスが書かれた紙上に,ドットあるいは画要素を呈示したとおりに再生することを 求めた。

(5)

た。その結果,位置記憶検査では,学年間の正答率に は有意差は見られなかった。図形記憶検査では12 年間(t =-3.10,df =28.25,p<0.01)のみに有意差がみ られた。字運動課題では34年間(t=-2.19,df =21,

p<0.05)のみに有意差がみられ,非字運動課題では1

2年間(t =-2.77,df=32,p<0.01)のみに有意差が

みられた。なお,位置記憶課題では,発達的変化が顕 著ではなかったため,以下の検討より除くこととした。

3 .2  各学年における検査間の個別の正答率 各学年における検査間の個別の正答率を図2に示し た。左列に並んだ図は図形記憶検査と字運動課題の正 答率について学年ごとに示し,右列に並んだ図は非字 運動課題と字運動課題の正答率について学年ごとに示 している。両列とも,縦軸は字運動課題を示し,横軸

には対応する検査課題を示している。結果,2年生で 字運動課題と非字運動課題間に有意な相関が見られ

(r=0.528,p<0.05),3年生で字運動課題と非字運動 課題間に有意な相関が見られた(r=0.711,p=0.01)

3 .3  重回帰分析

字運動の成績に対する,非字運動と図形記憶の成績 の関与を検討するため,学年毎に,字運動課題の成績 を従属変数,図形記憶検査と非字運動課題の成績を独 立変数として,重回帰分析を行った。

その結果,2年生では,字運動=0.439×非字運動−

0.136×図形記憶+53.946であり,字運動の成績に対し て非字運動の成績は有意に関与した(p<0.05)。また,

3年生では,字運動=0.690×非字運動−0.166×図形

記憶+41.360であり,字運動の成績に対して非字運動

東 京 学 芸 大 学 紀 要 総合教育科学系 第57集(2006)

図 1  各課題における正答率の発達的変化

横軸は学年、縦軸は正答率を示している。

また、◆は図形記憶検査、■は位置記憶検査、

▲は視覚運動記憶検査(字運動課題)、×は視覚運動記憶検査(非字運動課題)を示している。

表 3  学年毎の検査別平均正答率と SD

(6)

図 2  各学年における検査間の個別の正答率

左列に並んだ図は図形記憶検査と字運動課題の正答率について学年ごとに示している。

縦軸には字運動課題の正答率、横軸には図形記憶検査の正答率を示した。

右列に並んだ図は非字運動課題と字運動課題の正答率について学年ごとに示している。

縦軸は字運動課題の正答率、横軸には非字運動課題の正答率を示した。

(7)

の成績は有意に関与した(p<0.05)。一方,5年生では,

字運動=-0.215×非字運動+0.405×図形記憶+70.046

であり,字運動の成績に対して図形記憶の成績が有意 に関与した(p<0.05)

4 .考察

現在,小・中学校の国語教育の中で,漢字指導は大き な割合を占めている。現行の指導要領では,小学校段

階で1006字の漢字が教育されるが,漢字習得の中でも,

3年字から6年字それぞれにおいて,読みと書きの間 で有意な正答率の差が見られることが明らかになった

(総合初等教育研究所,2005)。このように,読みに比 べ,書字の達成が低い背景には,漢字の持つ形態的特 性,音韻特性,意味特性など,様々な情報処理が複雑 に関係していることが原因として挙げられる。総合初

等教育研究所(2005)の調査によると,漢字書字の中 で誤答の出現率が高かったパターンは,16年字に 共通して「字形の不確実な記憶による誤り」,「字形類 似の誤用」という 2パターンであり,書字学習におい て,漢字の形態の記憶は,小学校段階の児童には,特 に困難を占める割合が大きいと言える。一方,学年ご とに誤字の出現率を見ると,4年字頃から徐々に字形 に関わる誤答の出現率が低下し始める。この特徴は,

4に示したとおりであるが,特に5年字以降では字 形類似の誤答の出現率が約半数になり,字音に関わる 誤答出現率が3割を占める傾向にある。このことより,

高学年になると,字形の記憶はある程度安定を示すこ とが指摘できる。この結果は,佐々木(1984)が指摘 した,発達過程にある児童では,漢字を同定あるいは 想起する際,空書に依存しない有効な解決方略が存在 することが推測できるという知見と対応するものであ 東 京 学 芸 大 学 紀 要 総合教育科学系 第57集(2006)

表 4  学年毎の検査別平均正答率と SD

総合初等教育研究所(2005)より、各学年の誤字の特徴(大文字)と、代表的な誤字の出現率(小文字)を示した。

なお、代表的な誤字とは、字形に関わる誤答として、「⑤字形の不確実な記憶による誤り、⑥字形類似の誤用、⑩書写的な不注意 による誤り」を示し、字音に関わる誤答として、「③発音的誤用による当て字、④音の類似による誤用」を示している。

(8)

る。では,字形の記憶に効果的な解決方略とは,一体 どのようなものであろうか。

本研究では,位置記憶,図形記憶,視覚運動記憶そ れぞれにおける発達的変化を検討した。その結果,位 置記憶は,3画程度であれば,早い段階で獲得されて いることが明らかになった。図形記憶と非字運動課題 は,ともに12年生間で有意な発達を示した。一方,

字運動課題で有意な発達を示したのは,34年生間 であった。このことは,非字運動のような視覚運動記 憶は,早い段階から獲得され始めるものの,提示され た視覚運動刺激を漢字の画要素であると認知したうえ で記憶するためには,ある程度の書字経験が関係して いることを推測させる結果である。これには,図形記 憶の安定が前提条件となるが,3 年生では図形記憶は すでに80%達成されている。このことが,字運動記憶 3年生以降に有意な発達を示したことと関係したと 推測できる。

本研究ではまた,画要素の視覚運動記憶に関係する 機能を,各小学校の学年段階で検討した。その結果,2 年生と 3年生では,画要素の視覚運動記憶の成績は,

非字の視覚運動記憶の成績によって説明されることが 指摘できた。また,5年生では,画要素の視覚運動記 憶の成績は,図形記憶課題の成績によって説明される ことが指摘できた。このことは,佐々木(1984)の知 見と一致することが指摘でき,さらに23年生では,

漢字を記憶する際に視覚運動記憶の能力と強く関与し て記憶していることが推測できる。また5 年生では,

漢字を記憶する際に図形記憶能力と強く関与して記憶 していることが推測できる。漢字書字の誤答として,4 年生頃から字形に関わる誤答が低下し始めるという報 告(総合初等教育研究所,2005)があるが,本研究の

結果より,漢字書字において低学年では視覚運動の発 達が書字習得に関連し,一方高学年では図形記憶の発 達が書字習得に影響していることが指摘できる。これ より,漢字書字において誤字の出現に関与する要因と して,23学年の低学年では,非字の視覚運動記憶 の弱さであるのに対して,5年生の高学年では,図形 記憶の弱さであるという可能性が仮説として考えられ た。低学年と高学年で誤字の出現に関与する要因が異 なるということは,書字支援においても考慮すべき要 因であり,この点について,漢字書字との関係でさら に検討する必要があろう。

5 .文献

海保博之,野村幸正(1983):漢字情報処理の心理学.教育出 版.

財団法人総合初等教育研究所(2005):教育漢字の読み・書き の習得に関する調査と研究.文溪堂.

佐々木正人,渡辺章(1983):「空書」行動の出現と機能−表 象の運動感覚的な成分について−.教育心理学研究,

31f,pp. 1_10.

佐々木正人(1984):「空書」行動の発達−その出現年齢と機 能の分化−.教育心理学研究,32(1),pp. 34_43.

佐々木正人,渡辺章(1984):「空書」行動の文化的起源−漢 字圏・非漢字圏との比較−.教育心理学研究,32d,pp.

19_27.

田中敏隆,岩崎純子,三木千勢(1974):文字認知に関する発 達Ⅰ.心理学研究,45a,pp37_45.

西川和夫(1989):漢字書字学習における弁別・なぞり・視写 練習の分析.三重大学教育学部研究紀要 教育科学,40,

pp. 13_17.

(9)

*

United Graduate School of Education, Tokyo Gakugei University

**

Graduate School of Education, Tokyo Gakugei University

***

Department of Education for Children with Handicap

****

Tokyo Gakugei University (4_1_1 Nukui-kita-machi, Koganei-shi, Tokyo, 184_8501, Japan)

A Study of Development for Visual Memory of Component of Kanji-Characters

Kihyang SONG*, Hideyuki TAKASHIBA**, Toshihide KOIKE***

Department of Education for Children with Handicap ****

Key words : Kanji-writing, Visual memory, Development of memory Bulletin of Tokyo Gakugei University, Educational Sciences, Vol. 57 (2006)

It has been pointed out that patterns of incorrect writing differs between pupils of younger class and older class. This difference might be reflect difference of development of abilities which relates to visual memory of Kanji stores. In the present study, The present study aimed to clarify the relationship between development of ability of memorizing movement of strokes of Kanji and that of memorizing movement of backword strokes of Kanji and that of memorizing figural pattern. The results and discussion were as follows;

(1) The task of memorizing movement of strokes of Kanji showed that rates of correct sores increased significantly at fourth grade of elementally school.

(2) .The task of memorizing backword-movement of strokes of Kanji showed that rates of correct sores increased significantly at fourth grade of elementally school.

(3) By the method of multi-regression analysis, sores of memorizing movement of strokes of Kanji were found to correlate significantly with scores of back-word memorizing movement of strokes at second and third grades. Scores of memorizing figural pattern correlated significantly with scores of memorizing movement of strokes at fifth grades.

(4) It was found that Patterns of incorrect writing relate to development of movement of strokes of Kanji. Since these relationships in the second and third grade was different form that of fifth grade, patterns of incorrect writing might reflect individual difference of memorizing figural information in pupils of each grade.

図 2  各学年における検査間の個別の正答率

参照

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