平成 29 年度
「経営発達支援計画」事業実施報告書
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≪概 要≫
本報告書は、経営発達支援計画に基づき、川越商工会議所が平成 29 年度に実施した事業 の実績、評価及び見直し結果等についてまとめたものである。当所のホームページに掲 載し、地域の小規模事業者が閲覧できるようにしている。なお、評価及び見直しにあた っては、「川越商工会議所経営発達支援計画評価検討委員会」を組織して、外部有識者か らの公平かつ幅広い意見を取り入れて審議した。≪川越商工会議所経営発達支援計画 評価検討委員会≫
■目的 経営発達支援計画の年度目標に対する実績報告を受け、目標達成事業の効果、未達成 事業の理由・原因について評価・検証を行い、推進方法等の見直しを審議する。審議 結果を会議所正副会頭会議等へ報告し、次年度以降の事業に反映させていく。 ■組織(委員等名簿) 【委員】 役 名 氏 名 所 属 ・ 役 職 等 1 委 員 山﨑 郁夫 ㈱日本政策金融公庫川越支店 事業統括 2 委 員 大岡 敦 川越市産業観光部 部長 3 委 員 野口 洋 埼玉県信用保証協会川越支店 支店長 4 委 員 小笠原 一夫 ウェスタ川越創業支援ルーム 創業支援責任者 中小企業診断士 5 委 員 本山 賢太郎 本山法律事務所代表 弁護士・中小企業診断士 【事務局】 氏 名 所 属 ・ 役 職 等 1 鹿倉 隆 川越商工会議所 事務局長 2 蓮見 宏 川越商工会議所 中小企業相談所長 ■会議開催状況 日時:平成 30 年 3 月 28 日(水)15:00~ 場所:川越商工会議所 新館会議室- 2 -
1、地域の経済動向調査に関すること 【指針③】
地域の総合経済団体および小規模事業者支援機関として、地域経済の動向調査結果を広 く地域の小規模事業者へ還元していくため、日本商工会議所 LOBO(早期景気観測)調 査および、川越市が公表する「統計かわごえ」も併せて活用し、あらゆる角度から地域 全体の経済動向を分析する。上記調査結果については会報誌の掲載のみではなく、ホー ムページを活用して周知を行う。さらに、統計データとヒアリング結果をあわせた実数 値を職員間で情報共有するとともに、資料として公表し、個社の経営分析をする際にも 活用する。≪実施目標と実施状況≫
(1)日本商工会議 LOBO(早期景気観測)調査 調査に関しては目標どおりに調査ができた。しかし巡回訪問時の持参資料としては活 用ができていない。LOBO 調査自体のホームページは年度内に 7 回、当所ホームペー ジにも掲載している。 項 目 目 標 実 績 達成率 ①調査対象事業者数 5 社 5 社 100.0% ②調査実施回数/年 12 回 12 回 100.0% ③情報提供回数 12 回 7 回 58.3% (2)「統計かわごえ」による地域経済動向の把握 毎年 5 月に公表されており、平成 29 年度は活用がなされなかった。 項 目 目 標 実 績 達成率 ①実施回数/年 1 回 0 回 0% ②情報提供回数/年 1 回 0 回 0% (3)ブロックごとの実態調査 管内を 4 つ(東・西・南・北)にブロック分けし、それぞれのブロックごとの実態調 査を年 2 回実施。所内に地域振興委員(30 名)のうち 20 名を対象に、地域内の環境 分析(空き店舗や開発状況)を行う。平成 29 年度は上記ブロック編成等の準備期間 であり、所内の「会員活性化委員会」にて、4 ブロック×7 地域振興委員=28 名を選 出した。 (4)業種別の業界動向調査 上記ブロック内で、さらに業種(商業・工業・建設・サービス業)ごとの業界動向調 査を地域振興委員(30 名)のうち 20 名を対象に実施する。平成 29 年度はブロック 編成等の準備期間であり、対象となる地域振興委員 28 名の選出が完了している。- 3 -
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ LOBO 調査の公表については、会報誌およびホームページの掲載にとどまり、巡回時 での活用方法を吟味する必要がある。ただ単にプリントアウトしたものの提供だけで なく、所内で分析を行ったものを有効活用していく必要がある。 統計かわごえの活用についても、公表のタイミングとデータ活用の時間的ギャップを 想定した活用が必要となる。ブロック編成および振興委員の選出は完了しており、平 成 30 年度は実態調査に取り掛かる予定。 ≪評価検討委員会評価≫ LOBO 調査については閲覧状況の確認をすべきである。大概、多くの情報は提供され ても活用手段がわからない。「外国人観光客向けの業界」など、セグメント戦略に則 った活用方法を検討すべき。また調査自体をアウトソーシングするなど、やるべきこ とを明確にしたほうが良いのではないか。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
調査自体が小規模事業者のニーズに合っているものなのか、提供するデータもそのま まではなく、活用しやすいものに加工してもよい。平成 30 年度は本格的に地域振興 委員の皆さんとの連携を強化し、各地域内の動向調査に着手していく。そのためのシ ステムづくりを早急に行っていく必要がある。総合評価:B
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 4 -
2、経営状況の分析に関すること 【指針①】
市内全域の小規模事業者の真の姿(現状)を知るために、財務環境および経営環境の分 析をしながら、多くの小規模事業者の現状を把握する機会を増やしていく。まず、小規 模事業者とのコンタクトを促進し、①「経営自己診断システム」を用いた財務分析、② 「SWOT 分析」と「3C 分析」を用いた経営環境分析を実施する。そのうえで、小規模事 業者のグループ分けを行い、効率的かつ効果的な支援への展開を図る。≪実施目標と実施状況≫
(1)小規模事業者とのコンタクト 多くの小規模事業者との接点を見出すため、1事業所に対し複数回の訪問を行う。 項 目 目 標 実 績 達成率 小規模事業者とのコンタクト 100 件 2,062 件 20.62% (2)経営自己診断システムの活用による財務内容の分析 中小企業基盤整備機構の「経営自己診断システム」を用いて、収益性、安全性、生産 性、成長性の4項目を分析し、結果を対象個社に還元する。「現状」と「なりたい姿」 のギャップをはっきりさせ、何が課題となっているのか、対象個社に気づきを求める。 項 目 目 標 実 績 達成率 経営自己診断システムの活用 30 件 51 件 170% (3)SWOT 分析と 3C 分析による経営環境の分析 SWOT 分析では、S(強み)と O(機会)の洗い出しを中心に行う。眠っている強みや 見落としがちな機会を出し合いながら、小規模事業者とともに掘り下げることで、事 業拡大の可能性を検討する。3C 分析では、市場分析および自社分析に重きを置き、 市場規模や市場の成長性、ニーズ、自社の技術力や市場シェアなどを抽出する。分析 結果は対象となる個社に還元する。 項 目 目 標 実 績 達成率 SWOT 分析・3C 分析 30 件 47 件 156.6% (4)小規模事業者のグループ分け 上記の分析結果により小規模事業者のグループ分けを行う。 Ⅰ、課題解決に意欲があり方向性が見えているグループ Ⅱ、課題解決に意欲があるが、方向性は見えていないグループ Ⅲ、課題解決に意欲がないグループ 意欲のあるなしについては、巡回訪問において随時確認を行った。- 5 - 項 目 目 標 実 績 達成率 グループ分け対象事業者数 30 件 215 件 716.6%
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 「何をもってコンタクトと言えるのか」など、一つひとつの数値設定の基準が明確 ではない。そのため、各自の訪問件数にもバラつきが生まれている。以上の意見を 集約し、以下のように基準を設けた。 (1)小規模事業者とのコンタクト件数=指導員が小規模事業者に対し行った巡回 (訪問)件数と一致(2,062 件) (2)経営自己分析システムの活用による財務環境分析件数= マル経融資推薦数(51 件) (3)SWOT 分析・3C 分析による経営環境分析件数= 持続化補助金支援 19 件、経営革新支援件数 28 件の合計数(47 件) (4)(1)の件数内で「革新」をテーマに巡回(訪問)した件数を抽出(215 件) Ⅰグループ(50 件)、Ⅱグループ(135 件)、Ⅲグループ(30 件) ≪評価検討委員会評価≫ 2,062 件の訪問の質については見直しが必要である。ただ訪問しただけの件数はカ ウントしないほうが良い。通常は環境分析からスタートし、そこから深堀りしていく スタイルが自然である。巡回ツール(シート)をうまく活用し、分析した結果を蓄積、 その結果を次の支援につなげるようなサイクルをつくってもらいたい。件数だけを見 れば A 評価。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
目標件数の基準を設ける必要がある。そのためには全職員が共通の支援ツールを使用 し、情報共有が図れるものであるべき。その上で、「この質問事項を聞くことができた 訪問件数をカウントする」などの基準を設け、誰が実施しても明確にカウントできる仕 組みを構築したい。また、マル経融資推薦数と同一というカウント方法も改善し、標題 通りの内容を行った支援を件数とすべき。いずれにしても、件数および質にこだわる訪 問活動、支援活動にシフトしていく。 また経営自己分析システムに代わる、川越商工会議所オリジナルの支援ツール(経営 指導員が作成済)を活用していくこととなった。総合評価:A
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 6 -
3、事業計画策定支援に関すること 【指針②】
「2、経営状況の分析に関すること」で経営分析を行った小規模事業者を対象に、経営 計画策定支援を行う。 Ⅰ、課題解決に意欲があり方向性が見えているグループ Ⅱ、課題解決に意欲があるが、方向性は見えていないグループ Ⅲ、課題解決に意欲がないグループ 上記Ⅲのグループに対しては事業に対する意欲、希望、自信、商品・製品に対する自負 を発掘する。そのため、「ちょっとした気づき」を増やす支援を行い、現状の停滞感を 打開するように促す。 Ⅱのグループに対しては、無理・無駄のない計画経営へのシフトを促す支援を行う。ま ずは短期計画レベルでも効果があることを実感してもらう。 Ⅰのグループに対しては、自ら道を切り拓く基礎体力をつける支援を行う。財務知識の 取得、方法・手法、各種補助金の活用、経営革新計画やものづくり補助金へのチャレン ジといった、ワンランク上のレベルを目指す。≪実施目標と実施状況≫
(1)事業計画策定支援 ①既存事業者向け 事業計画策定の意義を根気強く説き、年に2~3回程度の状況把握を行った。 項 目 目 標 実 績 達成率 既存事業者向け事業計画 10 件 20 件 200% ②創業期の小規模事業者向け ヒアリング ⇒ 計画策定 ⇒ を繰り返し実施し、計画策定の定着を図った。 項 目 目 標 実 績 達成率 創業期事業者向け事業計画 10 件 12 件 120% ③資金調達のための事業計画策定支援 資金調達時の支援のみならず、今後の資金繰りや売り上げ計画などを盛り込んだ別 紙を作成する案件を増やした(マル経融資の場合)。 項 目 目 標 実 績 達成率 資金調達のための事業計画 10 件 51 件 510%- 7 -
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 経営状況の分析と同様、目標項目に沿った内容の支援を件数としてカウントすれば、 おおむね目標に近い件数の支援ができたのではないか。ただし、グループ分けしたもの の、事業者に対して事業計画策定の必要性の周知ができていたかは疑問が残る。どのグ ループの事業者に対しても、事業計画策定支援をきっかけとしてワンランク上に誘導で きているのか、検証すべきである。 ≪評価検討委員会評価≫ 件数を見る限りでは評価は高い。創業については周知活動が必要だと考える。潜在的 に創業意欲を持つ方は、比較的多いというデータも出ている。どのレベルを創業と定義 するかにもよるが、「手軽に起業」「プチ起業」のようなトレンドもあるようだ。 経営状況の分析と同様、中身で勝負してもらいたい。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
2、と同様、目標件数の基準を設ける必要がある。標題通りの内容を行った支援を件 数にカウントすべきである。また、グループ分けを継続するのであれば、事業計画策定 支援をきっかけとしてワンランク上に誘導できているのか検証すべきであり、誘導の手 法についても職員で共有できるものを考えなければならない。 経営課題の解決に消極的な事業所に対するアプローチ手法も同時に考える必要があ る。総合評価:A
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 8 -
4、事業計画策定後の実施支援に関すること 【指針②】
事業計画の策定には目標値と実施時期を明記することが慣例である。その目標値が達成 できているのか、取り組みが予定通り進捗しているのか、それとも遅れているのかを明 確にする必要がある。そのため、「3、事業計画策定支援に関すること」で支援した小 規模事業者すべてを対象とした訪問を行い、進捗状況の把握やその時々の課題を明確に していく。最低、四半期に一度は事業所訪問を行う。実施目標と実施状況
(1)目的別・状況別の支援および各種情報の提供 既存事業者および資金調達事業者に対する事業計画作成支援を行い、同時に国や県な どが行う各種情報の提供を行った。 項 目 目 標 実 績 達成率 目的別・状況別の支援 (訪問件数) 30 件 33 件 110% 上記フォロー(訪問回数) 120 回 66 回 55% (2)フォローアップのための各種セミナー開催 小規模事業者の状況にあったフォローアップセミナーは開催できなかった。 項 目 目 標 実 績 達成率 セミナー開催数 4 回 0 回 0% 参加者数 40 名 0 名 0% (3)創業期事業計画発表会の開催 創業期(創業~1年程度)の小規模事業者に対する事業計画発表会は開催できなかっ た(川越市と連携した「リノベーション」関連では 1 回開催)。 項 目 目 標 実 績 達成率 発表会開催 1 回 0 回 0% 参加者数 10 名 0 名 0%≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 策定後の支援については、内容が伴っているか疑問である。どんな内容のフォロー アップであったのか、担当職員以外はわからない状況である。情報共有システム(TOAS) などを活用し、フォローアップの趣旨、結果と効果などを検証する場がない。それら を踏まえて初めて、効果的なセミナーが開催できるのではないか。- 9 - 創業期の事業計画発表会は、本当に必要な事業なのか(当所単独で行っていくこと に無理があるのではないか)、市とのリノベーション事業など、同内容のものとタイ アップさせ、集約していくやり方も必要なのではないか。 ≪評価検討委員会評価≫ 「PDCA」は大切な要素である。特に C(Check)が重要であり、労力も時間も費や さなければならない。限られた経営資源の中で、会議所職員が対応しなければなら ない事案も増えている中、あれもこれも手を出せば、力は分散し、非効率で効果も 生まれない。 他の支援機関との連携、第三者的な専門家の活用など、アウトソーシングするこ とも必要ではないか。タイアップという考え方も良いと思う。
≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
背伸びをせず、やれることを他の支援機関との連携も視野に入れながら行ってい く必要がある。件数はもちろん大事であるが、フォローアップの中身のこだわり、 まさに伴走型の支援を効率よく行う手法を考えていく。 成功事例を職員各々が持ち、それを組織で共有することで、「支援の引き出し」 を増やしていく工夫も必要である。総合評価:C
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 10 -
5、需要動向調査に関すること 【指針③】
小規模事業者の需要動向に対する意識を高めるため、定期的な需要動向調査を行い、小 規模事業者が販売する商品やサービスに対する調査支援(個社支援)、および業種別・ 品目別の調査支援(業種を対象とした支援)を行う。同時に、小規模事業者自らが需要 動向調査できるようにするため、適切な Web 上の各種調査ツールを紹介していく。実施目標と実施状況
(1)小規模事業者の販売する商品・役務を対象とした調査 小規模事業者の既存顧客に対するアンケート調査を実施し、その結果を対象個社と当 所で分析し、改善策を考えていく計画であったが、今年度は実施対象事業者の選定に終 始しており、調査自体は実施できていない。 項 目 目 標 実 績 達成率 需要動向調査事業者数 50 件 0 件 0% (2)業種別・品目別の需要動向調査 平成 30 年度において、各業界の最新トレンド情報交換会を開催するため、平成 29 年 度はその準備に取り掛かっている。観光業界の調査については、現在、会議所版観光コ ースの選定の一環として、(公社)小江戸川越観光協会や周辺商店街、行政を交えた 「川越 tourism 委員会」を組成して意見交換および調査を始めている。 (3)調査ツールの紹介 商圏の情報や消費動向などを小規模事業者自らが需要動向調査できる環境および活 用方法の周知については、当初「RESAS(地域経済分析システム)」や「jSTAT MAP」を 想定していたが、小規模事業者が使いやすいかどうかを検証するため、尐数の小規模事 業者にとどまっている。 項 目 目 標 実 績 達成率 事業者への各種調査ツールの 周知 50 件 0 件 0%≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 需要動向調査に関しては、何をもって調査といえるのか、明確な定義がない中で ほとんどできていない。一定の基準を設ける必要がある。 ≪評価検討委員会評価≫ これだけ多くの業務を扱う商工会議所が、個社それぞれに対してオーダーメイドで- 11 - 需要動向調査を行うことに、無理が生じていると考える。たとえば、業種ごとで調査 ツールのフォーマットを作成し、数社に対して実験的に行うことからスタートするな ど、ハードルを下げた状態から取り組んでみてはどうか。また、どのようにすれば効 果的に情報を引き出せるのか、再度検討してみてはどうか。
≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
評価検討委員会にて意見のあった業種ごとのフォーマットを早急に作成し、調査依頼 を進めていく。次に、調査依頼を行う先であるが、「川越まちゼミ」の参加店など、既 存事業とからめて進めていくことも可能である。そこから最新トレンド情報交換会など の事業を展開させるなど、効率の良い展開を図っていく必要がある。 調査ツールについては、今一度会議所内での検討会(場合によっては専門家などの意 見を収集)を行い、事業者にとって使いやすいツールの発掘を行っていく。総合評価:C
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 12 -
6、新たな需要の開拓に寄与する事業に関すること 【指針④】
小規模事業者の販路開拓にあたり、小規模事業者がその時に必要とする支援をワンスト ップで行うことはもちろん、需要開拓に直接関与する事業は、効果測定を含め継続的に 行う。そのため、個社支援としては小規模事業者が現状取り組んでいる項目を把握し、 より良い改善策を見出す(取り組んでいない項目については、着手しやすいことから支 援・指導を行う)。小規模事業者全体に対しては、引き続き、販路開拓をテーマとした セミナーを開催する。実施目標と実施状況
項 目 目 標 実 績 達成率 プレスリリース作成支援 10 件 31 件 310% 上記関連講習会 1 回 1 回 100% ミニ商談会参加者数 60 社 46 社 77% ミニ商談会商談件数 150 件 142 件 94% ミニ商談会成立数 10 件 3 件 30% 新たなウリ方セミナー 1 回 0 回 0% 上記セミナー参加企業数 10 社 0 社 0% ビジネスアリーナ出店者数 5 社 0 社 0% ビジネスアリーナ商談件数 15 件 0 件 0% ポータルサイトセミナー 1 回 0 回 0% ポータルサイト登録件数 20 件 6 件 30% 上記成果目標 前年比 売上高 5%増 調査なし 0% 販路開拓セミナー 4 回 3 回 75% (1)マスメディア、各種広報誌等による広報支援 ①プレスリリース作成支援(作成講習会の開催) 日時:平成 29 年 12 月 15 日(金)13 時 30 分~ 参加者:31 社 (2)商談会、展示会出展企業への売上向上支援 ①近隣商工団体合同による商談会の実施 日時:平成 29 年 9 月 28 日(木) 場所:所沢市民文化センター ミューズ 参加者数:合計 46 社 商談件数:合計 142 商談 商談成立:合計 3 件- 13 - ②新たなウリ方セミナー 平成 29 年度は開催できなかった (3)ホームページ、ソーシャルメディア等の IT 活用支援 ①ポータルサイトを活用した電子商取引(EC)支援 平成 29 年度は実施できなかった (4)そのほか ①販路開拓関連セミナーの開催 ・尐資本で成長できるビジネスモデル・デザインセミナー ・外国人観光客対応セミナー ・ブラックボード POP 講習会
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 需要開拓支援手法は多岐にわたるため、必然的に数多くの事業やセミナーを行うこ ととなる。しかし、数が多すぎるがゆえに、中途半端な状態で終了するケース、実施 できない(しない)ケースも多くなっている。事業やセミナー参加者のニーズと合致 しない内容も見受けられる。ある程度の数に絞り込み、力が分散しないようにする取 り組みも必要なのではないか。 ≪評価検討委員会評価≫ 実施状況をみると、マインドを育成する内容の事業・セミナーはうまくいっている 印象を受ける。逆に、実践型の事業・セミナーは苦戦している様子だ。また成果目標 の項目(売上高 5%増加)も指標として適切なのか検討すべきだ。 いずれにしても、テーマの検証(ニーズと合致しているか)、事業やセミナーの実 施数(力が分散しないか)、実施後のフォローアップ(事業やセミナーに効果があっ たかのかどうか)まで見越した企画が大事である。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
各種事業やセミナーは「例年通り」が多く、顧客ニーズを十分に踏まえたものなの か、開催数も欲張りすぎていないか、などの観点から再考する必要がある。単に目標 値をクリアしたかを評価するのではなく、参加者にどれほどの効果があったのかの検 証、次年度に向けての反省点・改善点の議論を行っていく必要がある。総合評価:C
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 14 -
7、地域経済の活性化に資する取組
川越市、(公社)小江戸川越観光協会、まちづくり団体等と連携し、地域のあるべき姿 を共有しながら、地域経済の活性化に向けた事業を実施し、地域のブランド化、にぎわ いを創出していく。同時に、商業・工業・観光業・農業の産業間連携を目的とした各種 事業を行っていく。実施目標と実施状況
(1)得する街のゼミナール(川越まちゼミ) 小売店をはじめとする小規模事業者が講師となり、専門店ならではの専門知識や情報、 コツを原則無料で参加者に提供した。販路拡大や個店の存在周知に貢献できた。 項 目 目 標 実 績 達成率 まちゼミ開催数 2 回 2 回 100% 講座数 70 講座 1 回目 89 講座 2 回目 108 講座 1 回目 127% 2 回目 154% (2)小江戸川越ハーフマラソン 平成 26 年より日本陸上競技連盟公認の大会となり、観光地の「蔵造りの町並み」や 川越市内の田園風景を走り抜けるコースに、9,779 人の参加登録があった。また、ラン ナーが各種サービスを受けることができる「ランナー応援店」も 121 店の登録があった。 項 目 目 標 実 績 達成率 マラソン参加者数 10,000 人 9,779 人 98% ランナー応援店 125 店 121 店 97% (3)オリンピック関連事業 2020 年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた下記事業を行った。 ①当所内組織の2委員会(産業推進委員会、総合政策委員会)にて、オリンピック関連 事業が企画されている。 項 目 目 標 実 績 達成率 オリンピック関連事業 2 件 0 件 0% (4)魅力ある小規模事業者 10 選事業 川越が誇る歴史的建造物、自然景観、地場産野菜、優れた工業技術などの地域資源を うまく活用し、独自のアイデアを加えた商品・製品の製造や販売、サービスの提供を行 う小規模事業者の選定基準など、平成 30 年度からの実施に向けて、準備を行った。 (5)商工会議所版観光コースの開発- 15 - 現在の主だった観光コースとは別に、市街地周辺地域の観光資源を活用した観光コー ス、または川越市の隣接地域・近隣地域の観光資源と連携した観光コースを開発すべく、 平成 29 年度は「川越 Tourism プロジェクト委員会」を設置し、調査を開始した。
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ まちゼミについては好評を維持し、成功裡に終了できた。また小江戸川越ハーフマ ラソンについても回を重ねるごとに魅力的な大会となり、関係機関との協力体制が充 実している証拠であろう。オリンピックについても、会議所としての活動ポリシーを 制定することができ、今後委員会活動も活発になると思う。この流れを継続できれば 良い。 ≪評価検討委員会評価≫ 非常に頑張っていると思う。もちろん、各事業ともに関係機関の協力なくしては達 成できない内容であり、川越地域がチーム一丸となって取り組んだ成果であろう。平 成 29 年度は準備段階であった「魅力ある小規模事業者 10 選」や「商工会議所版観光 コースの開発」にも注力し、上記事業と同じように盛り上がれば良い。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
他の関係機関との連携を強化し、地域を盛り上げるための事業運営に注力したい。 準備段階である2事業についても、スケジュール管理の徹底や事業としての評価を随 時行いながら、実りあるものにしていく。総合評価:A
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 16 -
8、経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取組
①他の支援機関との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換に関すること
当所だけでは解決の難しい経営課題に対し、他の支援機関・団体が持つ「強み、情報、 支援ノウハウ」の共有が図れるような情報交換の場を設け、小規模事業者の新たな需要 の開拓を進めていく。実施目標と実施状況
(1)埼玉県西部地域商工団体との連携 埼玉県西部地域 4 商工会議所(川越、所沢、飯能、狭山)および埼玉県西部地域 2 商 工会(入間市・日高市)、関東経済産業局による情報交換会を下記日程で開催した。あ わせて、「事業性評価のためのローカルベンチマーク活用研修会」を開催し、経営指導 員の資質向上を行った。 【情報交換会】 ・第 1 回 日時:平成 29 年 6 月 16 日(金) ・第 2 回 日時:平成 29 年 12 月 15 日(金) 【研修会など】 ・事業性評価のためのローカルベンチマーク活用研修会 日時:平成 30 年 2 月 21 日(水) 講師:秩父商工会議所 黒澤元国 氏 項 目 目 標 実 績 達成率 情報交換会開催数 4 回 2 回 50% (2)川越比企地域連携型事業の推進 埼玉県川越比企地域管内にある商工団体(川越商工会議所、坂戸市・鶴ヶ島市・毛呂 山町・越生町各商工会)と埼玉県が連携し、経営革新をはじめとする各種支援の推進、 各単会の支援手法・ノウハウなどの共有を図る会議を 12 回行った。また連携事業の一 環として「プレスリリース活用講座」を開催した。 【連携事業の開催】 項 目 目 標 実 績 達成率 連携型事業の推進 (会議の開催回数) 12 回 12 回 100% (連携事業の実施) - 1 回 -- 17 - (3)日本政策金融公庫との勉強会 日本政策金融公庫との勉強会(マル経融資、川越支店長による講義)を2回開催した。 支援事例やノウハウについての情報交換を行うことができたほか、公庫職員との帯同 訪問を企画、実施することにつながった。 項 目 目 標 実 績 達成率 勉強会の実施 2 回 2 回 100% (4)埼玉県よろず支援拠点との情報交換会 各支援機関との情報交換会、特に新規に実施しようと企画したものについては、準備 および調整ができず、実施できていない。 項 目 目 標 実 績 達成率 情報交換会実施回数 1 回 0 回 0% (5)地域金融機関との合同勉強会 平成 29 年度は合同勉強会ではなく、川越管内金融機関の支店長に声がけを行い、当 所の活動内容や経営発達支援計画等の情報共有会を開催した。平成 30 年度以降はテー マを細分化し、当所と金融機関との連携づくりに力点を置く。 項 目 目 標 実 績 達成率 合同勉強会 1 回 0 回 0% (6)埼玉県中小企業診断協会との意見交換会 平成 29 年度は協会員である各診断士との同行(専門家派遣)に重点を置いたため、 意見交換会は実施できなかった。 項 目 目 標 実 績 達成率 意見交換会 1 回 0 回 0%
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ 既存の連携事業はおおむね実施できているが、よろず支援拠点や地域金融機関、 中小企業診断協会との接触はできていない。指導員個々人では上記支援機関とのつ ながりはあるようなので、組織としてのつながりや連携を深めていく必要がある。 ≪評価検討委員会評価≫ おおむね連携はできているのではないか。連携の仕方としては、共通の課題を見- 18 - つけ、そのテーマに即した勉強会・意見交換会を実施してみてはどうか。さらに、 年ごとのスケジュール(今年は●●をテーマ、翌年は違う▲▼をテーマ)を作成し、 様々な支援機関とのつながりを深める方法が取り組み安いと思う。
≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
連携できている支援機関とは継続的に意見交換などを設け、連携できていない支 援機関とはテーマを設定した付き合いが必要である。新たな連携組織を組成するの ではなく、現在進行している事業体や共通課題を介して連携を強化するなど、無理 のないスタイルで情報交換を行い、支援機関同士がお互いの強みを発揮できる場を 設けていく。②経営指導員等の資質向上に関すること
「広く深い」支援を行うために、一般職員、経営指導員の職種を問わず、一人ひとりが 確実に 1 つの専門分野を持ち、それを職員間で共有していく。所内での定期的な研修会 の実施、小規模事業者への効果的な支援手法の共有化を図る。実施目標と実施状況
(1)各種研修会への参加 経営指導員等が埼玉県商工会議所連合会等の主催する経営指導員研修や日本商工会 議所、中小企業基盤整備機構主催の課題解決型研修に積極的に参加し、支援ノウハウの 取得を行った。 項 目 目 標 実 績 達成率 各種研修会への参加(平均) 各人 3 回 各人平均 2 回 66% (2)当所独自の研修プログラムの開発・実施 研修内容の精査、実施に伴う詳細に対する調整に時間がかかってしまい、平成 29 年 度は実施することができなかった。しかし、専門家派遣への同行によって、専門家から 計画書作成支援ノウハウを学ぶ機会が増えており、ノウハウを伝授された経営指導員が 部下、後輩の指導をしている。総合評価:B
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 19 - 項 目 目 標 実 績 達成率 独自研修プログラムの 開発・実施(年間) 4 回 0 回 0% (3)OJT による実践的な経営指導の実施 当所アドバイザー(定年退職したベテラン経営指導員など)による OJT を実施したが、 目標件数には届かなかった。明確なテーマが必要である。 項 目 目 標 実 績 達成率 OJT による実践的な経営指導 48 件 10 件 21% (4)経営指導員の専門的知識向上の取り組み 中小企業診断士等の資格取得を奨励しているが、取得には至らなかった。 項 目 目 標 実 績 達成率 専門的知識向上の取り組み 2 人 0 人 0%
≪内部評価と評価検討委員会の評価≫
≪内部評価≫ こなすべき業務が増えている中で、なかなか勉強する機会は確保できていない。 専門家との同行や先輩職員からの OJT を有効活用し、尐しでも成長していきたい。 そのためには職員一人ひとりが常に「当事者意識」を持つことも大事である。 ≪評価検討委員会評価≫ 専門的知識の向上については、会議所が実施している「簿記検定」や「販売士検」 定」などの取得奨励から始めてみてはどうか。確かに業務多忙な中、勉強していく 時間を見出すのは難しいのかもしれないが、早めの対策を期待する。≪次年度目標と達成に向けた改善策≫
平成 30 年度より、経営指導員から発案された職員教育プランに着手する。一般 職員および経営指導員のレベルに応じた内容となっており、事業承継や経営革新、 営業手法の習得まで網羅している。このようなプランを毎年度ブラッシュアップし ながら、資質向上に寄与していく。総合評価:C
A:目標を達成することができた(100%以上) B:目標を概ね達成することができた(80~99%) C:目標を半分程度しか達成することができなかった(30~79%) D:目標を達成することができなかった(30%未満)- 20 -