繁殖期における利尻山の鳥類
その他(別言語等)
のタイトル
Birds on Rishiri Island during breeding season
著者 今野 怜, 藤巻 裕蔵
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 自然科学
巻 22
号 3
ページ 125‑133
発行年 2001‑10‑22
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00001855/
125 市大研報告22(2001):125h133
繁殖期における利尻山の鳥類
今野 脾・藤巻裕蔵■
(受理:20Ul年5月31【r)
BirdsonRishlrilslandduringbreedingseason
SatoshiKONNO】andYuzoFUJIMAKTl
摘 要
19粥年4ヘア月に利尻山において各絶壁帯ごとの鳥類の種構弘各棟の相対的多き車重直 分布について調査した.植生帯はエゾマソートドマツ臥 ダサカンパ乱 ハイマツ帯にわけ られナ それぞれ舶,れ16種の馬瀬が記紀きれた.これらのうち,主要種【瀬対阻占度が 2%以上の噂)は,エゾマツ・トドマツ帯でほミソサザイ,コマドリ7 ウグイス,エゾムシ
タイゝキクイタダキ,ハシプトガラ,ヒガラ,アオジ,クロブ,マヒり,イスカ,ナキイス カ,ウー/.ダケカンバ帯ではカヤタゲリ,コマドリ,ノゴマ,ルリビタキ,ウグイス,エゾ センニュウ,アオジ.タロジ..マヒワ,ギシザンマシコ,ウソ,ハイマツ帯ではアマツバメ,
カヤタグり,コマドリ.ノゴマ,ルリビタキ,ウグイス,アオジ)タロジ,ギンザンマシコ,
ウソであった.垂直分布についてみると,北極遇本島の山地と比べて全体に分布する標高が 低くなっていた。
キーワード:垂直分布,鳥類帆 緊殖軌 利尻山
利尻島の鳥瀾相については,崇[酎19ら5),利札国宝 公図期成促進会(】982),中西(l弼6)!騰巻〔1995),
小杉り卵風,19恥1992a,1992b),利尻島甘然情報 センター(19如)の報告があり,利尻島の鳥類棚の概 要が明らかにされているが,利尻出における調査庵ほ とんど行われていない。藤巻(19ウ5)が利尻山の観密 裾線を報告しでいるが,これは紫殖親におけ為1lロ」の 調査に基づくものであくる。
1999年の4rレ7月に利尻島とそ♂)風辺海域で鳥類の 利尻島は北海道の北嵐近くに位置し,車馬とは絢
爛加】離れている.1島の中央には標高1†72】mの利尻帖が あ畑北海道の他地域に比べて島の気象条件が厳Lく,
高木楓睨界の磨高が低いなど植生にも酵徴が見られる
(伊藤l蛮汀)。鳥顛の分布は、,▲般に地理的窓件や植
生などの影響を受ける声利尻島の地理的条件や楓生に
は,以上のように北海適の他地域と異なるところがあ り一このようなことが鳥類の生息状掛こも反映Lてい ると考えられる9
帯広畜産大草書置場境科学科生態系保護学講座 〒鱒0一合5き5 倦広市稲田町
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9
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今野 怜・藤巻裕蔵
調香を宥如㌔これらの結果のうち,鳥類相の概要に ついてはすやに発倭した(今野・藤巻 2¢01)。ここ で私利屁l.11の11腐部からIl‖賃までの調査結束にもと づき,各植生帯ごとの種構成,各隆の相対的多さや垂 l自:分布について明らかにL.北海道の他の山地におけ る調査結果と比較して,利尻山の昂粗相の特徴につい て述べる。
沓形ルートは,標高110mの森林入口を起点とし,
旧登11腐を経て沓形稜を通り,標高1邦1mの三桃山ま でのら.4kmである。起点から扱高5鋤m付近の高木林限 界まではエゾマツセトドマツを主体とLた偉線針葉樹 林で.ところ去っては落果広葉樹が多く混交し,林床 はおもにナシマザサである亡標高50t)〜90【hlはおもに ダケカンバ林で,標高石50〜75伽nにハイマツ群落がみ られ,その広がりは鴛泊ル・一トにおけるより大きい。
樽高知〔如から三眺山までは細い尾根上にハイマツ群濁
が広がり,ミヤマハンノキやダケカンバなどが盲昆賛す
る。三眺山周辺は広葉草本の草凰となっている。なお▲
両ルートとも独立した植生区分としてのダケカンバ骨
ばはっきりしていない。
調査はラインセンサス法によった−j登山道を調査路 とし,時速之km程度あるいは斜面の登高時には標高差 1t肋Ⅵあたり1U分をめやすに歩きながら,調査烙の左イi それぞれ2知h 合計5ひmに旧説した鳥類を鳴き声また は姿によって識別し,観と個体数を糠南差1001nごとに 区分して記録した。上記の5fIm調査範囲外または下山
など調査時間外に出現した鳥類については牲と榛高だ
けを記録した。姿煎識別には双版腰巨像陪1研削 を 用い,高度は1/25,000、地形図と気圧高度計を併用して 測定Lた.
調査は,1ウ99年の5月卜旬から7月中旬に鴛瀾ルート と沓形ルートでそれぞれ5回づつ行なりた。.調泰時測 は,夜明けから7:00頃までとLたが.5月、ノも月上旬 には調査路仁に雪が残ってぷ牒.調査終了が10:00頓
になることがあった。調査は晴天または曇天の口に行 なうようにし,また強風時は避けた。
相対俊占摩を常州する際は,5甘の調査のうち各種
の掠大数をその認境における観察個体数とした。
ね1m訂即(193U)は,相対優占患5%以上の種を「domi一 山antspecies」,2%以上の種を「i鵬u印1S鱒ies」とした が,これにならい.ここでは相対傷占屏Z%以上の穫
を「主買穐」とした。利尻山と北海道の他地域の鳥類 欄との比較資料としでは.口高山版(藤巻ほか1979),
大雪山系(栗田ほか1971,正常1卵6),阿寒山地
(藤巻・黒沢1タワ4)における謂沓結果を用いたかま た鳥類柑の比較には.whil【血ker(1952)の鰯似度指数を 用いた。なお,表中の鳥類の学各は,日本鳥類E録編 集委員会(2800)に従った。
調査地と調査方法
利尻島は.北海道北都(45ひ11ノ叫141P14′已)
に位置し,周囲約63km,面積約1S,300hさである。島全 体が一つの独立峰,利尻山(標高1,721m)とその山麓 甜よりなろ¢平野部は島の周圃の山鷲部だけで,その
大部分が草原でわずかの部分が市街地となっでいる。
海岸のほとんどは岩礁である。大きな河川はなく,海 以外の水城とLては,北東部に拒音軋 南東部にオタド
マリ宿があるり
利尻山では標高100m前後からエゾマソトドマツ濠 主体とした森林であるが,標高50伽山前簸で高木林限界 となり,その上は樹高の低いダケカンバ嵐 ハイマツ 帯となる。
調査地軋利尻山の北斜面の観相ルートと西斜面の
督形ルートのこづの登山道沼いである。鴛泊ルートは 標高乏20汀lの利尻宮上町北旋キャンプ均の登山∩を起点
とし,おもに北綾上を通り山頂までの5.8km(地図上 での水平距組 以下同様)である 植生は穂高約500m
の森林限界まではエゾマツとトドマツを主体とした常
緑計栄樹林で上林床はおもにチシマザサである。ただ し,標高300m付近では沢訂†いにハンノキ.イタヤカエ
デ,、ハリギリなどの懲嚢広東樹が多く混交し,、階層構 造が発達したやや明るい林となっている。標高500〜
1,100m付近までの尾根Lはダケカンバ林で,ところど
ころにミヤマハンノキ,ナナカマドなどが混ざ 高ほ扱高が高くなるにつれ低くなる。標高600m付近か
らハイマツが出現L,標高S00山付近ではかなり大きな 群落を形成するようになる。標高l,l00mを過ぎるあた
りから尾根上にハイマツの占める割合が多くなる。標 高l,250m付近は沢の源頭部で,やや平坦なササ原であ
る。穂高1,却0m以上ではハイマツとミヤマハンノキの 群落が発達し,頂上周辺は広葉草本の草原や風衝荒原 である。
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繁殖期における利尻山の鳥類
127され,これに次いで,キクイタダキ,ハシアトガラ,
ヒガラ.アオジ,グロジなどが主要種であった。有形 ルートでは,マヒワが相対懐古度26.1%と最も多く京 録され,主要種は,クマゲラ,ミソサザイ,コマドリ,
ウグイス,キクイタダキ,ハシプトガラ,ヒガラ.イ スカなどであった。このうち.マヒリが多かったのは,
群れで出現したためである。なおこの植生帝ではシマ 結 果
相生帯ごとの鳥類
ェゾマツ,トドマツ帯では鴛泊ルートで35種,暫形 ルートで粛啓.両ルートで46健と調査地中で最も多く の健が記録された(Tablel)。鴛泊ルートでは,コマ 下りが相対優占俊17.2%,イスカが17.1%と多く記録
Tablel.NunExrofbiTdscounte止TXrhourinever−gTeenCOEufeTOuS(CF),Beru]aeLmanji(BE)andPinusl miLa(PP)forests
ofMt.RishiTldun噂breedin害SeaSOn・A=OshidomarlrOute・B=瓜utsug舶rOute,+司bservedou(SjdeLtranSeCt
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十十 +十 ++2・1 1・2 紺0・7椚十 3・9 + M+十 日目2・7+ 3・5十・十∬0・4畏㍍2・8 ∬Mu4・7 4・6 2・0+十3・5十・川 + q二H∵斗 0052 V庸 4 U︻′9 QO ‖凸 09L ︿U 4 1つJO ∧u −
6 紺 ‖琵丁十 ‖封 7・05▲0・0・3十+・吊8・ ‖7・77・︒M6・3 鮒 +叩帥 ‖山 M刷 川 bβ ′mヽ﹂ 02三 4 つ∠ ﹂ 3﹂ 0 ﹁エ9U 2
2 2・1M 川 +m 1
今野 怜・儀巻裕蔵
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ゴマが6月上旬から7月中旬にかけて斬自∴沓形の両 ルートの特定の狭い範囲で記録され,このほかにも島 内の数奇所でも咽りが開窄1れた。また5月卜旬にナキ
イスカが6羽観察きれた。
ダケカンバ荷では,両ルートともに17種づつ,のベ 2、l種の鳥類が記録された(Tableり。鴛泊ルートでは,
コマドリが相対懐占鹿204%と最も多く記録され,ア マツバメ、.カヤタグT」,ノゴマ,ルリビタキ,アオ坑
タロジ.ギシザンマシコ,ウソなどが主要確であった¢
沓形ルートでlま.マヒワが相対倭占産32.9%と最も多 く記録きれ,次いでカヤタゲリ,コマ下り,ナゴマ,
ウグイス,エゾセンニュケ.ギンザン7シコ,ウソな どが主要種であった。このうち∧,マヒワが多かったの は,エゾマツートドマツ常におけると同様に群れで虻 現Lたためでみる。ダケカンバ帯では.森林性鳥類の 多くが膏己録されなくなり,かわってアマツバメ.カヤ タグリ,ノゴマ,ギンザンマシコが多、く記録されるよ うになり′種類構成がかなり変化した。童た,記鱒き れた櫨教と個体数は,ともにエゾマツ▼トドマツ常に 比べて少なくなった。
ハイマツ帝では,囲ルートともに14准づつ,のベ16 種が記録毀れた(TabIe】)。鴛泊ルートでは.ノゴマ が相対億占度ヱ2.1%と最も多く記録きれ アマツバメ,
カヤタグりr コマドリ,ルリビタキ,ウグイス,アオ ジ,グロ、ジ,ウソなどが主賓穏−㌘あった。督形ルート
では〜 アマツバメが相対便古座3う.7%と革も多く記録 され,このほかカヤタグリ.ノゴマ,ル1Jビタキ,ク
ロジ.ギンサンマシコなどが主要種であった。ノ、イマ ツ帯の種構成はダケカンバ滞と似ており,記録された
種数と偲体数もダケカンバ帯と周様に少なかった。以 上三つの植生常とも,アマ・yバメは森林上空を飛朔し
ていたものである。
利尻山の三つの植生帯の鳥類を北海準本島のIl】岳地 帯と比べると,常緑針葉樹常における類似度蒋教は,
利尻Il卜と∩高山腺,大雪山系,阿寒山地との観では n.封2、り.51I4の範囲であり,本島内の山地3.か所め間 では0.377\仇5柑の範囲であった(Tabk2)d利尻山と 大雪山系の閉の類似度指数は0.5U斗で,日高山脈・大雪 tll系間の値より大きく,利尻【11の鳥類#集が本島内の
†Il地に比べてとくに異なるという.ことはなかった。
ダケカンバ帯における類似度指数は,、利尻山と日高 山汎 大雪山私 阿寒山地との閻で0.1那ト0.528,本 韓内の山地3か所の間で0.140〜U.375(TabIe2),また ハイマソ帯に掛ナる類似度桁数は,前者の場合で0.347
、0.429.経常の場針ご0,3フg.〜n.451で(Table2).南棟
生帯とも常緑針英樹常と同鰍二利尻山の鳥類詳寒が本
島内のⅠ†l他に比べてとくに巣なるということがなかっ
ノ・
鳥類の垂直分布
三つの髄生帯で観察された覗撞の鳥類の標高1腑ぬご との出現1ノミ況をTめ1e3に示す。
ヤプサメとコムクドリは標高Iqn叩台以下で観察きれ
たlつ
Table2・Whii(戒eTIs(1952)silllil濾【yindexbetweenbirdcorrunur)irjesofML.RidlirliLndotherlllOurl(ainotlSareaSOfIlokkaldo
HidakaⅢ, Daist】lゝum. Akan m
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繁殖期における利尻山の鳥頬
Table3.ALtitudinaldistrjbutionsofbirdsinMt_Rishiriduringbreedingseasol】.
129
Al山ude(×100nl)
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130
今野 怜・藤巻裕疏
標高之㈹m由以下で観察された穂は,かブコウ.コノ ハズク,キセキレイ,センダイムシタイ、,キビタキ,
コサメビ′タキ,シジュウカラ,イカル.ハシポゾガラ スであった(、アサバト,ツツドリ,キツツキ顎,シマ ゴマ,、コル】j,トラツグミ,アカハラ,エゾムシタイ,
キクイタグキ,エナガ,コガラ,ゴジュウカラ,キパ シり,イスカ,カケスは標冶執刀仰白までで観察された。
こめように森林性鳥類の多くは高木林限界以下の標高
4t抑m台以下に分布していたが,エゾセンニュウ,ハシ プトガラ,ヒガラ,マヒワは高木林限界を超えた標高 500m育まで観象された。カシラダカとペニマシコが標 高600m自で観察されたが,それおぞれ1固の記録であ った。マミジロは標高9血m台まで,ヤマシギ,キジパ
ーは標高l,200m台まで観察された。アマツバメ,ピン ズイ,ノゴマ,ホシガラスの垂直分布は連続しておら ず,アマツバメは標高500m台以下と1.㈱m台以上,ピ ンズイは標高200m台以下と160触l台以上 ノゴヤは標 高100m育以下と500m台以上,ホシガ ラスは横島80Pm 台以下と1.6腑m以上で観寒された.また,ルリピタキ、
カヤタゲリはおもに標高50仙台以上で,ギンザンマシ フは標高占ー船m台以とで観察された。ミソサザイ.コマ
ドリ,ウグイス,アオジ,タロジ,ウソ,ハシブトガ
ラスはほぼ全ての捧高橋で観察された。
以上の鳥類各種の垂直分布の特徴から,おもに低標 高城に分布する乳高株高洩に分布する穫,榛東に閲 係なく広範鋸こ分布する穫.中間部に生息しない中ぬ けした分布をする桂に分けられる。
マツからなる常緑針葉樹林で.その上部がダケカンノi 帯,ノ、イマフ帯となるた軌 北海道本島に見られるよ
うな落葉広葉樹林や針広混交林の鳥額群集を欠く。
エゾマツトドマツ帯では鳩裡が観察さシれ.このう ち常緑針秦樹林を主電な生息環境とするミゾサずイ,
コマドリ.ウグイス.,キウイタグキ,ヒガ\ラ,マヒワ.
イスれ ウソなどが主要健であった。
このような桂構成は,ダケカンバ帯より上甑やは変 化し,カヤククリ,ノゴマ,ルリピタキなどが主要裡 となF),常緑針葉樹林で主要痙であったミツサザイ,
キクイタダキなどが少な〈なり主要種からはずれた。
エゾマツートドマツからダケカンバ常になると,積 数は21穫と少なくなり,令個体数も減少した。このよ うなことは北海遭本島の山地でも一般に見られ(案出 ほか1971,正富1976,藤巻ほか1979,中川・藤 巻Ⅰ985),樹冠鳥が低くなり森林構造が単純化する
ことが一因と考えられる。ダケカンバ倦の2ルートの うち沓形でウグイスが多かっためは,チシマザサ群落 が広く発達Lていたためであろう。またおもにハイ㌧マ
ツ林に生息するカヤタグリとギンザンマシコの相対優
占麗が高かったのは,調査地では高木杯限界に続くダ
ケカンバ林のなかにハイマツ群落が見られるという植 生であったためと考えられるり
ハイマツ帯では,ダケカンバ帯に比べると種敦肢16 億とヤや蘭少し,全体に街商が低くなるため,おもに 高木林に生息するコマドり,マヒワ,ウソなどが減少 し,アマツバメ,カヤタグり,ノゴマ,加リビタキが 多くなり,陵構成に速い3炉見らしれたu
利尻岳と北海道本島の同線め縫生常における鳥類群
集と比べると,常緑針葉樹帯,ダケカンバ帯,ハイマ ツ帯のそれぞれで卿以度tまあまり高くなく,また本島 内の日高山脈,大雪山系,阿寒山地の聞でも各植生常 における鳥類群集の類似度はそれほと高くなく,類似
匿指数の備に慕づくかぎりでは利尻島の鳥類群集だけ がとくに北海道本島の山地と大きく異なることはなか
った。
そこ■で,具体的に個々の様について陛討してみるこ
とにする。北海道本和こおける常緑針葉樹林の主要種 は.一般にミソサ」ナ■イ,ルリビタキ,キクイタダキ,
コガラ,ヒガラ.マヒリ.イスカなどである(黒田ほ か197】,正吉1卵6,藤巻・黒沢1994)∩ これら の裡のほか,利尻川ではコマドリの偲鳩健占匿が商く.
考 察
北落選申放熱でほ,針柴樹林はおよそ標高700へ 1,500mの範匪=ニ見られ,その下都に鮪巣広果樹林ヤ針 広混交林が発達し,その上部にダケカンバ帯,さら,に ハイマツ帯があ董、(伊藤19即)。このような森林植 生の素直分布は地域によって異なる。例えば,針葉樹 林は西都では400、】,朕10札 束瓢では川0、70口mにあ
り,ダケカンバ帯下限は平均で日高山脈では1tllOm,
大雪山系では1,耶Onlであるが,利尻山では5聞流1であ る(伊藤1朋7)。このように一 利尻畠は北海道では 最北部に位置するため,各地生帯の標高が北海道中央 部に比べて低くなっている。利同山では標厨約Ⅰ00m 以1二で森林となるが.高木林はぉもにエソマツとトド
祭櫨期における利尿山の鳥類
13】コガラが記銀されないという遠いがあった(恥ble4)。,
北海道本島のダケカンバ苛では,ミソサザイ,ルリ ピダキ′ ノゴマ,マヒワ,ウソ..ウグイスなどが主要 経である(黒田はか1971,止奮1976,藤巻はか
1979,藤巻・黒沢1り94)。これに射し,利尻山で
はエゾマソートドマツ備にひき競きダケカンバ帯でも
コマドリの相対倭占度が高く,カヤタグリ,ギンザン
マシコといった鳥類の相対懐占産も比較的高かったニ】
ハイマヅ帯では,日高山脈や大雪山系.利尻山でア マツバメ,カヤタグリ,ルりピタキ,ノブマ,ウグイ スの相対優占度が比較的高い点は叛似していたが(溝 田ほか1卯Ⅰ.正賞197¢,藤巻ほか1979)〜.利尻
Table4・Rel血v6abuhdanceofmai爪bifd5膵Cie鴇ine溌r甘氏nc輔i勧○ぴS(CF),β亡血8E打刀止血f(BE)andf】血叩Um泡(P?)ror鮎1s
〟帆R励d(R),Hid血〔勒Dai悪Ⅰ鎚且乃d、Ak叫A)血ri乃夢如edhg5¢耶On■DataorHidak礼DajsetsuandAkan且f加
Kurdaetal・(19封),Masat仰山1卯6),puj血auei礼(lワ7り)弧dFujim止i&Kuf眺aWa(l男恥ⅣSpeC血叫
し F p亡 ‖−
R H D A R H D Å R H D A
Speci∈S
川爪=止叫、1−i∴几・七人日日八
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リとクロジ(清棲1985)でも相対僅占度や首高いとい
う違いが見られたら
利尻山における鳥類の垂直分布をみると,北海道本
島の山地と比べて全体に分布する標高が低くなぅてい
る。この傾向はカヤクダリ,ギンサンマシコ,ホシガ
ラスといった高原裔の山岳域に分布する種やとくに顕
著であった。これは利尻島の地理的条件とそれに伴う 絶生の垂直分布と閑適するものであろう(ユ
以上のように,利尻島の鳥類柵は基本的にtま北海道 本島と叛似Lているが,コマドリが常廟針烹樹帯から ハイマツ常に至るまで,タロジがハイマツ帯でも主要 種になっており,コガラが観察されないというような 特徴がぁられた。また日本列島の北端近くにあり,そ
郎ため前述のように線虫の垂直分布が全備に低標高に
移行しており,.北海道本島と比較すると‥幕頬の垂直
分布も低い標高帯に下っているという特徴が見られ
る。
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